『脆い絆』14

  14 ◇離婚届北山涼にとって今回の温子の工場の寮への入所に関わるまでは、涼の中で彼女の存在は、紙上に書かれている従業員名という存在でしかなかった。…

『脆い絆』13 ◇稲岡珠代 旧姓(北山)

  13 ◇稲岡珠代 旧姓(北山)社長の涼さんにはその昔結婚の約束をした｜女性《ひと》がいたのだが、親の反対で添い遂げること叶わず、それ以降涼は…

-『脆い絆』12 ◇北山涼

12 ◇北山涼今回のことがあってから、製糸工場内で社長の涼さんがはじめて私の職務室である看護室に来て顔を見せてくれた。社長室は工場の玄関口のすぐ側にあるけれど…

『脆い絆』11 ◇頼りにしてます～

11 ◇頼りにしてます～ 珠代さんったら、ほんとにもうもう何て頼もしい｜女性《ひと》なの。私は彼女の言葉に胸をキュンキュンさせた。そこっ、そこそこ、大事な…

『脆い絆』10 ◇安心して大船に乗ったつもりで

         10 ◇安心して大船に乗ったつもりで出て行けと言われた翌日から週末までの3日間、私は家でも職場でも暗い気持ちで過ごした。そんな状況の中金曜の…

『脆い絆』8

  8 ◇怒り心頭それと共に自分がお腹を痛めて産んだ娘・鳩子の一撃が、一気に家族の気持ちを片方へと傾かせたことだけは確かだった。娘は4つや5つの子供で…

-『脆い絆』9 ◇ビタ一文渡さない

                         9 ◇ビタ一文渡さない妹の凛子は高等女学校を卒業後、一度も就職せず結婚するまでは家事手伝いしかしてこなかった…

『脆い絆』7 ◇理不尽過ぎる

  7 ◇理不尽過ぎる妹は夫ばかりか、いつの間にか娘まで取り込んでいたようだ。それにしても、実の母親が横から父親を寝取られた挙句、反省の色もなく略奪す…

『脆い絆』6 ◇破廉恥なことをできる人間はいる

   6 ◇破廉恥なことをできる人間はいる 「疲れていて、夢でも見たんじゃないのか。私たちがいる同じ屋根の下でいくらなんでもそんな破廉恥なことできまい…

『脆い絆』5 ◇話し合いしたいことがあるの

  5 ◇話し合いしたいことがあるの 温子は出勤する前に両親に『仕事から帰ったら夫と妹も交えて話し合いしたいことがあるからその…

『脆い絆』4 ◇過去が急ぎ足で崩れ去ろうとしていた

 4 ◇過去が急ぎ足で崩れ去ろうとしていたその頃、温子の夫の哲司は自分の｜部屋《寝室》に逃げ込み、すでに｜そこ《凛子の部屋》にはいなかったのである。泣いて謝る…

『脆い絆』2 ◇実の妹から夫を寝取られた姉

2 ◇実の妹から夫を寝取られた姉上りつめた踊り場で一旦動きを止めた。 ＊＊＊＊＊＊＊＊そしてそれから、妹の部屋の前までは息を殺し足音も消…

『脆い絆』3 ◇お義兄さんは私がもらう

3 ◇お義兄さんは私がもらう温子の放った言葉にすぐさま反応し、急いで飛び起きズボンを穿き始めたのは哲司。しかし妹の方はというと、最初こそ狼狽えていたもののす…

『脆い絆』1 ◇出戻った妹は

――――――――――――――時は1912年(大正元年の頃)明治天皇がご崩御あそばされる少し前のこと……。明治時代が終わり、時代は大正時代へと進む中、不幸のどん…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』6◇winwinじゃない (最終話)

【改稿版6】 ◇winwinじゃない (最終話) 「元気そうでよかったわ。じゃあ、行くね。あたしは可愛い年下の夫とこれまたかわゆい息子が車の中で待ってるから…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』5

【改稿版5】   ◇従順な妻を迎えて両親との同居を嫌がらず、年下の従順だけが取り柄の大人しい女と再婚したが年齢差もあるかもしれないが、仕事や政治の話なぞ、全く…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』4 すみません。予約日を間違えてセットしておりました。

【改稿版4】 ◇ごめんね、嫌味で「ごめんね、嫌味で……。今の旦那はずーっと先輩後輩で長年一緒に仕事してきた人なのよ」「へぇ～、おれと離婚して楽園を手に入れたん…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』3 ◇もう男はコリゴリ

【改稿版3】 ◇もう男はコリゴリ彼女が再婚したことも知らず本当にさっき子連れで見かけた時には驚いた。離婚したのは真帆が35才の時で、俺は勝手に彼女は結婚などせ…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』2 ◇納得の上での離婚

【改稿版2】  ◇納得の上での離婚真帆と俺は、嫌い合って別れたわけじゃない。性格の不一致でもなければ、浮気でもない。話も興味を引くものなども合い、話し上手な上…

『☘ 好きだったのよ、あなた……』1  ◇別れた元妻は生き生きとしていた

1  ◇別れた元妻は生き生きとしていたクライアントとの打ち合わせのために出掛けた出先でのこと。午後の陽射しがやや斜めになりはじめた商店街を歩いていたとき、ふと…

アメリカ イラン 攻撃 やってまった～ 酷いっ

 戦争しないと言ってたトランプ氏、イランの核施設(ウラン濃縮施設)を攻撃 攻撃はじめました～。😭確か彼は2週間様子見って言ってなかった?今回投下したのはバンカ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』42    ◇完全に信頼することはない (最終話)

 42    ◇完全に信頼することはない (最終話)そして……再構築を始めてから1年後私たちは赤ちゃんを授かった。  喜びもあったけれど、それ以上に大きな不安…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』41 ◇再構築の辛い日々

 41 ◇再構築の辛い日々滉星が酔っぱらって帰った日の翌日、昼食を済ませたあとでひまりは彼に告げた。「やっぱり私たち別れたほうがいいのでは……」葛藤するひまり…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』40 ◇一緒に暮らし始める

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 40 ◇一緒に暮らし始める「本当は言いたくなかったんだけ…

-『夫のことが好きなのに*.✿.*』39 ◇チャンスをください

 39 ◇チャンスをください 彼がみそ汁に入れるためのお湯をキッチンに取りに行ったので手伝おうと私もキッチンに入った。「いいよ、いいよ、今日はお客様だから座っ…

世界情勢

やややっ、米国(トランプ氏)はイスラエル側に立ちイランに攻撃をかけようとしているのか?西側諸国もイスラエル側のようです。(なんでやねーん ٩(◦`꒳´◦)۶)…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』38 ◇鉄は熱いうちに打て

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 38 ◇鉄は熱いうちに打て執刀医の腕が良かったのか? …

『夫のことが好きなのに*.✿.*』36 ◇寵愛を受けていたのにいつの間にか愛されないようになるな

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 36 ◇寵愛を受けていたのにいつの間にか愛されないように…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』37 ◇見舞い先での会話

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 37 ◇見舞い先での会話「片想いの辛さとはまた違うってい…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』34 ◇滉星の見舞い

『夫のことが好きなのに*.✿.*』35 ◇義母への説明

篠原ともえサン

 おひさー。 シノラー、かわいいっ。 - YouTubeYouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族…

-『夫のことが好きなのに*.✿.*』32 ◇心揺さぶられ……

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 32 ◇心揺さぶられ……話の流れを聞いてひまりは思った。…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』33 ◇女

 33 ◇すぐ行きます母は、最期にこう言った。「命に別状はないから、今夜お見舞いには行かなくていいってあちらのおかあさんから聞いてるの。ひまり、どうする?  …

『夫のことが好きなのに*.✿.*』30

 30◇クリスマスひまりが転職して数か月が過ぎ、もう季節はクリスマスを迎えていた。誰との約束もない寂しい今年のクリスマス。仕事を終えて会社の入っているビルを出…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』31 ◇女の怒り

 31 ◇女の怒り会社の先輩と楽しいクリスマスを過ごし、いい気持ちで家に帰りゆったりとお風呂に入ろうかと思っていたところへ実家の母親からめったにない電話が掛か…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』27 ◇とどめを刺す

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 27 ◇とどめを刺す先日の新堂の、軽く言われた恋人に立候…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』28 ◇石田唯

 28◇石田唯手紙で日比野の妻に夫に不倫相手がいると教えれば、家庭は崩壊をし恋人の滉星を手に入れられると安直に考えていたが、その唯の目論見は物の見事に砕け散っ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』29 ◇滉星の心づもり

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 29◇滉星の心づもり一方滉星は、のらりくらり石田唯を交わ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』25 ◇離婚届

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 25 ◇離婚届 私の言葉に❔マークを飛ばす彼。分かん…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』26 ◇好いてくれてる人と暮らしなよ

 26 ◇好いてくれてる人と暮らしなよ「もう私の方は書き込んであるのであとは、提出お願いします」しばらくの間、彼が受け取らないため私の手は中を浮いたままになる…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』23 ◇ご飯を誘われる

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 23 ◇ご飯を誘われるちょうどひまりが仕事を見つけて引っ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』24 ◇恋人に立候補します

 24 ◇恋人に立候補します入社して3か月を過ぎた頃、帰りが一緒になり、ひまりは新堂とお茶して帰ることがあった。事務用品の取り扱いや管理方法を教わる時に別室の…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』21 ◇田舎に引っ越し

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 21 ◇田舎に引っ越し実家に帰ってか一月半、就職が決まり…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』22 ◇何度も連絡が届く

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 22 ◇何度も連絡が届く「突然いなくなってビックリしたよ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』20 ◇ひまりの｜就職《自立》

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 20 ◇ひまりの｜就職《自立》私は取る物も取り敢えず、ひ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』19 ◇再び・滉星とひまり編

 19◇再び・滉星とひまり編夫は石田という女性との浮気を告白した日からひたすら何かにつけ、謝罪してくる。「ひまりを見ていて、僕がどれだけのことを仕出かしたのか…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』18◇恵子と財前が夫と不倫女の勤める会社に乗り込んだそのあとで

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 18◇恵子と財前が夫と不倫女の勤める会社に乗り込んだその…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』17 ◇キャパ嬢と付き合う男

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 17 ◇キャパ嬢と付き合う男8年もの間、玄帥はキャパ嬢と…

ちょっと買うのをお待ちください

 - YouTubeYouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。w…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』16 ◇結婚する

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 16 ◇結婚する 交差するはずのなかったふたりの関係…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』15 ◇関係を解消したい上司と解消したくない女

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 11 浮気相手が直属の上司だったこともあり、LINEで連…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』14 ◇大石直也と渡辺玄帥と……石田唯と渡辺恵子らの混戦模様

 14石田唯は大石直也という婚約者のある身でありながら、直属の上司と不倫をしていた。やがてというべきか、案の定というべきか、しかしそれは前触れもなく突如として…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』13 ◇渡辺玄帥の恋人 横井京子、キャパ嬢

 13「玄ちゃん、私も30(才)になっちゃったよー。結婚もしてくんないみたいだし、子供も持てないじゃん?  このままじゃ、私だけおババになってずっと1人のまま…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』12 ◇石田唯の気持ち

 12最初は遊びのつもりだった。カッコよくてちょいワル上司とのアバンチュール。婚約も済ませ、直也との安定した関係に胡坐をかき、調子に乗っていたともいえる。だが…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』11 ◇関係を解消したい上司と解消したくない女

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 11 浮気相手が直属の上司だったこともあり、LINEで連…

-『夫のことが好きなのに*.✿.*』10 ◇石田唯という女

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 10 さて、日比野ひまりの夫である滉星の不倫相手である石…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』9 ◇今更だよ

  9 『滉星、それで禊を済ませたと思ってるんだろうけど、もう遅いよ。今更だよ。何故、今断ち切れるのならもっと早くに、私に知れる前に断ち切ってくれなかっ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』8 ◇ちゃんと別れるから……

 8 「待って！ 石田さんとのことは謝るから、ひまり、そんなこと言わないでほしい。ちゃんと石田さんとは別れるから」「私、2番目の女にはなりたくない。あなたも変…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』7 ◇奪う気満々の行為

 7 「ごめん。好きだって告白されて舞い上がってしまった。それで、このままじゃぁ駄目だ、別れないとって思ったんだけど……。自分はもうすぐ結婚する身だし、だから…

-『夫のことが好きなのに*.✿.*』6 ◇やるせないったらありゃしない

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 6 だけど、結婚前から付き合っていただなんて……。やるせ…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』5 ◇告白されて舞い上がるぅ～

 5 ◇告白されて舞い上がるぅ～夫の話によると……相手の女性は、夫と同じ会社にいる人らしい。ちょうど夫が私との結婚が決まり、周囲に結婚するという話をカミングア…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』4 ◇断罪

 4 ◇断罪翌朝遅くに起きてきた夫に、ブランチのあと、話したいことがあるので時間をとってほしいとお願いした。「へぇ～、珍しいね。なんだろう? もしかして、何…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』3 ◇信用できない人とは暮らせない

 3私はいつも余程のことがない限り、夫の就寝に合わせて同時刻に寝具に入るようにしているのだが、流石に今夜はできそうになく、夫の寝息が聞こえてからベッドの中、夫…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』2 ◇世界中探したって、こんな不幸な奥さんっていないんじゃない

 2女のDMを受け取った日からの10日間を、私は夫に問い詰めることなく耐えた。女からの告発という形での夫の裏切りを知ってから10日間が過ぎていた。毎日、夫が会…

『夫のことが好きなのに*.✿.*』1 ◇2年半付き合ってゴールイン ◉グダグダですみません。

❀私は彼のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 遅れた上に2話から始めてしまいました。😭すみません。1 …

『ゴールデンゴール』57 [完結]

 57  番外編     *.✿.あの日のこと.✿.*私は淳子さんとの衝撃的な対峙を終えた日の夜、唐突に匠平さんに対して試し行動をしてしまった。くだらない質問…

『ゴールデンゴール』56

 56 最終話 そして57 番外編へと*.✿.愛してる……とても.✿.*その夜は娘を義母に預けたまま帰宅したので久しぶりにふたりきりの夜を過ごすことになった…

『ゴールデンゴール』55

 55聞くところによると、工藤家はほぼほぼ匠平のところと似たり寄ったりの状況ゆえ再構築を目指していたようだが、今回加納家が同じような目に遭っていたことを知るに…

『ゴールデンゴール』54

54   遅くなりすみません。😱私は以前のマンションから駆け付けくれたふたりと弁護士の丸山氏に礼を述べた。「お忙しい中、ありがとうございました。手ご…

『ゴールデンゴール』53

53余りのことに松尾も両親も絶句するしか術がなかった。その沈黙を強烈に破ったのは匠平だった。「淳子さん、誰が誰にレイプされたって？ あなたが僕をレイ…

『ゴールデンゴール』52

52「まずメールをどうぞ」――――・『お久しぶりです。先日は松尾さんがお世話になったみたいで……』・『私たちの結婚を反対しているわけじゃないけど彼のご…

『ゴールデンゴール』51 ◇懇談の日

 51     ◇懇談の日私と夫が懇談場所に行くと、すでに松尾さんと淳子さん、松尾さんのご両親が待っていた。私たちが部屋に入るや否や、松尾さんがすぐに立ち上が…

『ゴールデンゴール』50

別バージョンAIイラスト自作50そして、週明け早々にまた淳子は性懲りもなく店に突撃してきた。しかし、何と言われようと淳子が信用のおけるとても善良な人間…

『ゴールデンゴール』49

49 圭子は心配して集まってきてくれた人たちの前で現状を語る。「あの人ああ見えて、私にお願い事をしに来てたんですよ。だけど今の態度は…

『ゴールデンゴール』48

 48よくもまぁ、よくもまぁと全文読み終えたあと、鼻息荒くなる圭子だった。私や匠平くんにしたことを棚に上げてよくもまぁ、こんなこと頼めるわねー。｜呆れた《・・…

『ゴールデンゴール』47

 47それから小一時間ほどして北村さんと一緒に松尾さんが店から出たあとで、私は呟いた。『何とかセーフ！』松尾さんから『淳子さんの印象はどう？』などと、訊かれず…

『ゴールデンゴール』46

 46「へぇ～、やっぱり知り合いだったんだ。世間て狭いよね～」「そうですね」私は自分の口の軽さを呪った。どこそこのと具体的な名称を出さずに、ただ引っ越してきた…

『ゴールデンゴール』45

 45圭子は昔なじみの気安さから｜前々回《ぜんぜんかい》だったか、松尾が接待で上司やクライアントと一緒に店に来店していた時に彼の横に座ることがあり、その時何気…

『ゴールデンゴール』44

44    圭子が週3で勤める高級ラウンジカメリアにOL時代からの顔馴染であるリーマン｜松尾佑《まつおたすく》が週末に接待などではなく、同僚と店に顔を…

『ゴールデンゴール』43

 43「そうみたい。ことがことだから名前は伏せるけど、知ってるだけで現在3名。詳細が聞けたのは2人なんだけど、どちらのご主人も小泉さんのほうから一方的にそうい…

❁『ゴールデンゴール』42

 42そして、セラピストの堀内に、もう店に行くことはないと訣別をした数日後、前のマンションにいた時、娘同士を通して仲良くしていた福井夏子から電話が掛かってきた…

『ゴールデンゴール』41

 41夫は身体の関係を持った淳子とのことは、ただの身体が暴走しただけの事故のようなものだから気持ちを持っていかれることは決してない。愛しているのは……好きなの…

『ゴールデンゴール』40

 40家庭が安定していれば、専業主婦だった女性が子育てをほっぽっといて水商売を選んで働きに出ることはないだろう。カラオケ店のスタッフとして妻が働きたいと言い出…

『ゴールデンゴール』39

 39今夜、自分の知らない見たこともない艶っぽくて魅力的な圭子を見た。「淳子さんと比べられると思うと、あなたの前で身体を見せられないわ」そう気弱に言っていた人…

『ゴールデンゴール』38

 38 駅までの途上稲岡が話しかけてきた。「今日は遠目からしか見られなかったからお前は今一つ彼女の良さが分からないだろうけど、渚はほんとにいい女なんだ」「そっ…

『ゴールデンゴール』37

 37「加納さんって、あまり普段こういうお店にはいらっしゃらない……とか？」「ええ、そうですね」「ふふふっ、そうですよね。めちゃくちゃ慣れてる稲岡さんとあんま…

『ゴールデンゴール』36

 36「旦那も子供もいるのに-渚さん-ったらすごくモテるの妬けちゃう」そんなふうに渚のプライバシーを暴露してしまう愛理に季々がコラと｜窘《たしな》める素振りを…

『ゴールデンゴール』35

 35周囲の話振りから稲岡の一押しの女性は｜-渚美央《なぎさみお》-というらしい。自分たちの卓で酒が進み楽しい会話で盛り上がっている中、先ほどからそわそわして…

『ゴールデンゴール』34

 34「相変わらず、加納はお坊ちゃんというか真面目でお前の奥さんは幸せ者だな」「……そうでもないよ」「奥さんと上手くいってないのか？」「いや、ぼちぼちだな。仲…

『ゴールデンゴール』33

 33  5k◇クラブ｜雅《みやび》 匠平の働く会社では公務員に準ずる厳しい｜サプライヤー《【供給者/供給元】》行動規範というものが設けられており、[一切の不…

『ゴールデンゴール』32

 32時の流れに身をまかすことにした。私があれこれ考えている間にも彼の手や指は休むことなく私の胸を｜マッサージして《揉みしだいて》いる。 私はなかなか胸で官能…

『ゴールデンゴール』31

 31時間を掛けて丹念に10本の指がじわじわと太腿に向けて這い上がってくる。『気持ちいい～』緊張が取れてくるとまた気持ち良い時間に変わっていった。いたずらに下…

『ゴールデンゴール』30

 30「それは大変な目に遭いましたね」「悔しいんだと思うの」「もしかして、その女性ってお水系でお仕事されてません？ ホステスとか、キャパ嬢だとか」「当たってま…

オス♂ライオンって強いのね～。

 ♀雌ライオンと♂雄ライオンの力の差って大きいのだなとこのshort movieを見て改めて思いました。                           …

『ゴールデンゴール』29

 29そして更に翌週の水曜日、私は堀内くんを指名してマッサージを受けに行った。「こんにちは」「ありがとうございます。お待ちしてました、さっどうぞ」今回私は上半…

『ゴールデンゴール』28

 28「参考までにこちらで施術する一般的なコースの内容を教えてもらってもいいですか？」「胸周りですが、最初は肘から触れて徐々に胸に移動させて最後に同意があれば…

『ゴールデンゴール』27

 271週間後の水曜日も仕事先に無理を言って休ませてもらい堀内の待つTanTanシークレット・ベースの店舗へと向かう。場所が場所だけに終わるのが深夜になるのは…

お知らせ

☘ 『特別なひと』☘ 『輝く銀河系の彼方から来しトラベラー』☘ 『願わくば……』 現在3作品をGoodNovel様にて契約掲載しています。  設樂理沙の『特別…

『ゴールデンゴール』26

 26だって、だって……私が行った店は『女性専用アロママッサージ店』ではなくて、れっきとした『女性向け風俗店』だったのだ。私はどこをどう｜見誤《みあやま》った…