46「へぇ~、やっぱり知り合いだったんだ。世間て狭いよね~」「そうですね」私は自分の口の軽さを呪った。どこそこのと具体的な名称を出さずに、ただ引っ越してきた…
「不倫の後で」がテーマになります。された側の女性たちを幸せにしてあげたいです。
駄文レベルですが興味の持てるStoryを考えて書いています。よろしければご一読ください。 宜しくお願いいたします。
82 その週の週末の土曜のこと。その日もブランチと夕飯という2食コースで、18時という早い夕食だった。「俊ちゃん、私、急いで片付けするから奈々子をお風…
81「ねぇ、私の記憶戻ると思う? なんかぁ、子供の一番可愛い盛りの頃のことを忘れるなんてすごく残念だよ」「だいじょうぶだよ、俺が側にいる。あまりくよくよしない…
80妻や娘と別居するようになってからは、会社の帰りに弁当を買って帰ったり、スーパーで刺身やお惣菜を買ったりと平日自炊することはあまりない。土日は簡単なモノで自…
79 奈々子は祖父が父親を迎えに出かけた後で、祖母に呼ばれ、あるお話を聞かされていた。自分の母親がある一定の期間の記憶をなくしてしまっていること。そして…
78あぁ、今までなんとなく君に話すチャンスがなかったが、娘にはあの日どうして君が恵子さんと会っていたかという話は家内からちゃんと話してあるので、娘には君の潔白…
77これが週末なら良かったのだが生憎週初めのことだった。だが、だからといって週末まで待つわけにもいかず……邦夫が俊に連絡を入れ、仕事帰りに会ってくれるようお願…
76 起きてまず思ったのが、結婚して家を出ていたはずの自分がどうして実家で寝ていたかということだった。そして、産んだばかりのはずの娘がいない。代わりに側…
74 「さっき話したことはほんとのことよ、作り話なんかじゃないの。あの日、俊くんが恵子に会いに行ったのは、浮気してた時に撮られてたビデオからの画像? って…
75◇復縁は難しい俊は実家でその後、一か月ほど養生した|後《のち》、自宅へと帰りひとりの生活を続けていた。桃の精神的状況から離婚やむなしと考えていたが、桃の実…
73「ね、今言ったこと、なに?」「だ・か・ら、やり直した……が」「違う、そこじゃないっ。俊が恵子に嫌々呼び出されたってところ。何勝手に捏造してんのよ。それに、…
72 ◇知らなかった真実あの傷害事件から3年が過ぎた頃のある日のこと。桃は近所のスーパーでチェッカーとして時短勤務していて、籍は抜かず俊…
71嘘よ……。私は俊の裏切りを許さないと今の苦しみから解放されないっていうの? 何もしてない自分がどうしてこうも理不尽な目に合わねばならないのか。涙枯れるほ…
70◇深層心理桃は退院したけれど、その後数回通院することになっていて退院後12目のこと。すっかり気持ちも落ち着いてきたものの、どこかすっきりしない問題を内包し…
69◇新生活 退院した私は母親と娘の待つ実家へと父親の迎えで向った。私が玄関のドアを開けると三和土で娘が待っていた。そして孫に続いて出てきましたよという態で母…
68 ◇戦慄が走る刺した! 桃が自分の旦那を刺した。直接刺されたところは見てないけど、水野くんが床に崩れ落ちたのを見ておそらくそうだろうと思った。『やったー…
桜の華 ― *艶やかに舞う* ―67 ◇私だって幸せになりたい
67◇私だって幸せになりたい―― 水野俊をホテルのラウンジに呼び出した恵子はその時…… ―――「今日は来てくれてありがとう。桃に私たちのことがバレちゃってから…
桜の華 ― *艶やかに舞う* ―65 66話と二話分更新します。
65◇退院退院する日に両親からしばらくは実家で療養するようにと言われ、入院してからずっと気になっていたことを俺は母親に訊いてみた。「その、桃はあれからどうして…
66 最後に飲んだ薬のせいか、酷く眠くて認知機能が半減している中で帰る道々、俺は父親の運転する車の中でまどろみながら、母親が捲し立てる話を薄ぼんやりと聞いてい…
64 ◇脅したいわけじゃない、ただ会いたいだけの乙女心桃を絶望の淵に立たせたあの日のことを俊は今も悔やんでいた。実は桃が恵子からの電話をとった…
63ひとしきり両家両親たちに桃の担当医としての助言をするも、少しも響かない両家家族に女医は通達する。「これで今回の面談は終了といたします。皆さまご苦労様でした…
62私は、自分のことを疎ましく? しかも怖がってる? 風な両家の4人を一瞥してから先生に答えた。「こちらで一週間ほど療養させていただこうかと思い……」と私が先…
60 9k ◇ ◇ ◇ ◇病院のベッドで目覚めた桃は知らず知らず童謡唱歌である『さくらさくら』を呟くように歌っていた。悲しい歌だなぁと思うも……どうし…
61 ◇見舞い客桃が目覚めた翌日、両家の両親が見舞う為病室を訪れた。「桃、記憶が戻らないって聞いたけど、私のことも思い出せない?」入室するなり私に…
59恵子は桃より顔一つ分身長が低い。うまい具合にちょうど掴みやすい場所で震えてブルブルしている恵子の頭髪をガシッと鷲掴みにし、グラグラと振り回すように動かしな…
58 両端左右に分かれてセッティングされたテーブルとイスのセットが奥までそれぞれずらーっと並び、右側の列に並べられている席の手前から二つ目に恵子の顔が見え…
57 急ぎ足で受付へ向かい、恵子から聞かされていた部屋705号室について尋ねた。「わたくし、こちらの705号室での宿泊予約している淡井恵子の身内の者なの…
56 この日の夕飯の食卓では、俊はこれまでよりも明るい表情で奈々子の相手をしつつ『これ美味しいよ、いつも美味しいの作ってくれてありがとう』なんてことまで…
55電話の切れた後、放心状態でいるところへ珍しいメゾネット型の4LDKマンションの1階に付いているパティオで奈々子に外遊びごっこをさせていたのだろう、手洗いさ…
54 ◇吹き荒れる嵐 自助努力で右往左往しながらようやく精神的に自分を安定させて過ごしていたというのに、夫のあまりの号泣ぶりに少し気持ちが不安定にな…
53 虫も殺さないような顔をして、私に平気な顔で揺さぶりをかけてくるのだ。そんな悪い男なのに、悪い人間に見えないのだから始末に負えない。「桃、これ………
52ほどなくして隣に滑り込む夫の気配。背を向けて寝ている私の肩に手が掛かる。えっ、私は驚いた。『もう私は寝るんだよー』そう胸の内で呟いた。けれどあってないよう…
51◇切ない時間2日前号泣していた俊が週末、誘ってきた。およそ週2ペースの夫婦生活がどうしてだか先月の真ん中辺りからなかったこと、そしてほんの2日ほど前に自分…
50先に入浴を済ませた桃は、あの後俊がどうしているのか確かめる気持ちにはなれず、そのまま直接寝室へ入り、すぐにベッドへと潜り込んだ。しばらくすると物音が聞こえ…
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46「へぇ~、やっぱり知り合いだったんだ。世間て狭いよね~」「そうですね」私は自分の口の軽さを呪った。どこそこのと具体的な名称を出さずに、ただ引っ越してきた…
45圭子は昔なじみの気安さから|前々回《ぜんぜんかい》だったか、松尾が接待で上司やクライアントと一緒に店に来店していた時に彼の横に座ることがあり、その時何気…
44 圭子が週3で勤める高級ラウンジカメリアにOL時代からの顔馴染であるリーマン|松尾佑《まつおたすく》が週末に接待などではなく、同僚と店に顔を…
43「そうみたい。ことがことだから名前は伏せるけど、知ってるだけで現在3名。詳細が聞けたのは2人なんだけど、どちらのご主人も小泉さんのほうから一方的にそうい…
42そして、セラピストの堀内に、もう店に行くことはないと訣別をした数日後、前のマンションにいた時、娘同士を通して仲良くしていた福井夏子から電話が掛かってきた…
41夫は身体の関係を持った淳子とのことは、ただの身体が暴走しただけの事故のようなものだから気持ちを持っていかれることは決してない。愛しているのは……好きなの…
40家庭が安定していれば、専業主婦だった女性が子育てをほっぽっといて水商売を選んで働きに出ることはないだろう。カラオケ店のスタッフとして妻が働きたいと言い出…
39今夜、自分の知らない見たこともない艶っぽくて魅力的な圭子を見た。「淳子さんと比べられると思うと、あなたの前で身体を見せられないわ」そう気弱に言っていた人…
38 駅までの途上稲岡が話しかけてきた。「今日は遠目からしか見られなかったからお前は今一つ彼女の良さが分からないだろうけど、渚はほんとにいい女なんだ」「そっ…
37「加納さんって、あまり普段こういうお店にはいらっしゃらない……とか?」「ええ、そうですね」「ふふふっ、そうですよね。めちゃくちゃ慣れてる稲岡さんとあんま…
36「旦那も子供もいるのに-渚さん-ったらすごくモテるの妬けちゃう」そんなふうに渚のプライバシーを暴露してしまう愛理に季々がコラと|窘《たしな》める素振りを…
35周囲の話振りから稲岡の一押しの女性は|-渚美央《なぎさみお》-というらしい。自分たちの卓で酒が進み楽しい会話で盛り上がっている中、先ほどからそわそわして…
34「相変わらず、加納はお坊ちゃんというか真面目でお前の奥さんは幸せ者だな」「……そうでもないよ」「奥さんと上手くいってないのか?」「いや、ぼちぼちだな。仲…
33 5k◇クラブ|雅《みやび》 匠平の働く会社では公務員に準ずる厳しい|サプライヤー《【供給者/供給元】》行動規範というものが設けられており、[一切の不…
32時の流れに身をまかすことにした。私があれこれ考えている間にも彼の手や指は休むことなく私の胸を|マッサージして《揉みしだいて》いる。 私はなかなか胸で官能…
31時間を掛けて丹念に10本の指がじわじわと太腿に向けて這い上がってくる。『気持ちいい~』緊張が取れてくるとまた気持ち良い時間に変わっていった。いたずらに下…
30「それは大変な目に遭いましたね」「悔しいんだと思うの」「もしかして、その女性ってお水系でお仕事されてません? ホステスとか、キャパ嬢だとか」「当たってま…
♀雌ライオンと♂雄ライオンの力の差って大きいのだなとこのshort movieを見て改めて思いました。 …
29そして更に翌週の水曜日、私は堀内くんを指名してマッサージを受けに行った。「こんにちは」「ありがとうございます。お待ちしてました、さっどうぞ」今回私は上半…
28「参考までにこちらで施術する一般的なコースの内容を教えてもらってもいいですか?」「胸周りですが、最初は肘から触れて徐々に胸に移動させて最後に同意があれば…
さよなら、サヨナラ……大切な人8133 『私も小暮さんに右倣えしようっと』 昼休みが終わりデスクに向かう私に横から相馬さんが|揶揄《からか》ってくる。「掛居さ…
さよなら、サヨナラ……大切な人8132「たぶん、私が子持ちの相原さんを狙っているなんて微塵も想像してなかったんじゃないかな。 それと裏技使ったから油断したんじ…
さよなら、サヨナラ……大切な人8131 休み明け出勤すると|あの人《遠野さん》から招集がかかった。 招集をかけられたのは私と小暮さん。 私だけじゃなくてよかっ…
さよなら、サヨナラ……大切な人8130 「そうでしたか。 昨日はそんなことがあったんですね、ちっとも知らなくて。 ほっとしました?」「うーん、ほっと…
さよなら、サヨナラ……大切な人8129 「ようこそ、いらっしゃいませ。 凛ちゃぁ~ん、さっ花ちゃんにおいで」 私は相原さんから凛ちゃんを受け取る。『う~…
さよなら、サヨナラ……大切な人8128 ⌚時計の時刻を見るとすでに9時を回っている。 どうしようか……。 迷った末、花は相原にメールを送った。「こんばん…
さよなら、サヨナラ……大切な人 127 今週の夜間保育のあった日も、遠野のなんらかのリアクションがないとも限らずそれを恐れて、相原が『送るよ』と言ってくれたの…
さよなら、サヨナラ……大切な人 126「サーコ、悪いけど凛連れて少しの間、外出てて」「あぁ、健ちゃん、わかったわ」 沙江子がジャケットを掴み凛を連れて出る時、…
さよなら、サヨナラ……大切な人 125 花がそのような楽しい週末を相原と過ごした後、またまた一週間が経ち、夜間保育の金曜を迎えることになり、また遠野の突撃…
さよなら、サヨナラ……大切な人 124 先週相原さんから請われて約束しちゃった私の家のルームツアー、どうしようかなっ。 遠野さんの顔がチラついて積極的な気持…
さよなら、サヨナラ……大切な人 123 なんか、どっと疲れを感じた。 遠野さんったら、やってくれたわねぇ~。 自分の恋愛ごとに周囲の人間を、それもいきな…
さよなら、サヨナラ……大切な人 122「ちょっと疲れてたからしばらくの間掛居さんにお願いして休憩してたのよ。 いらっしゃい、遠野さん。 この間はご希望に添えな…
さよなら、サヨナラ……大切な人 121 週明け出勤後、何となく私は遠野さんのことが気になってしようがなかった。 芦田さんに直談判に行ったという遠野さん…
さよなら、サヨナラ……大切な人 120 「いえ、別に私はそういうのは……」「ええ、ええ。分かってます。 私の勝手な言い草だと思ってスルーしてね。 あぁ…
さよなら、サヨナラ……大切な人 119 「こんばんは」「あぁ、掛居さん、ちゃんと来てくれて良かったわ」「……」「いやぁあのね、週初めに遠野さんから掛居さん…
さよなら、サヨナラ……大切な人 118 遠野さんだったら私のように匠吾や島本玲子から逃げ出したりせず、各々と向き合い対決して怒りをぶつけたり、折り合いをつけた…
さよなら、サヨナラ……大切な人 117 遠野さんの分かってます発言はほんとに分かっていての発言なのか、非常に怪しい。 最後の含み笑いは私を困惑させるの…
さよなら、サヨナラ……大切な人 116 ◇遠野理子のびっくり箱「|皆《みんな》モチモチしていて可愛かったぁ~、大満足ぅ~。 掛居さんが抱っこしてた子って凛ちゃ…
さよなら、サヨナラ……大切な人 115 「じゃあここで。 すみません、送っていただいて。 今日はいろいろとありがとうございました」「いや、これしきのこと。…
さよなら、サヨナラ……大切な人 114「えーと、私と一緒に食事して怒ってくる恋人的存在の女性がいたりってことはないですね? 後でトラブルに巻き込まれるのは困る…