14 ◇離婚届北山涼にとって今回の温子の工場の寮への入所に関わるまでは、涼の中で彼女の存在は、紙上に書かれている従業員名という存在でしかなかった。…
「不倫の後で」がテーマになります。された側の女性たちを幸せにしてあげたいです。
駄文レベルですが興味の持てるStoryを考えて書いています。よろしければご一読ください。 宜しくお願いいたします。
72『この家から出て行ってくれないか』が早瀬の本意だった。 もちろん、本意は百合子にも理解できた。 なんて自分は運が悪いのだろう。 石田と早瀬の接触さえなけ…
71◇石田から百合子への三行半「百合ちゃん妊娠した時さ、どっちの子か分からなかったはずなのにどうして石田さんには妊娠したと話しに行き、俺には連絡がなかったの…
70 百合子は突然の夫からの托卵に伴う慰謝料請求にうろたえるのだった。 弁護士まで入れてのDNA鑑定請求。 これが早瀬に知れたらいろいろと拙いからだ。 伸之…
69 百合子に慰謝料を請求した後で、すぐさま実の父親である可能性が高い早瀬誠という男にコンタクトを取った。 百合子の夫だが百合子と翔麻のことで話があるのだと…
68 そして映画の中の主人公は去り行く夫に向けて言っていたではないか。『夫は微塵も疑いを持ってないようだけど、不倫相手が妊娠したというのは本当なのだろうか。…
67 家電と映画両方いけるところということで、久しぶりに人工の島神戸ハーバーランドへと足を延ばした。 木曜のスケジュールは9:20分からで次の開演が12:0…
66 ◇記憶の中から零れ落ちるもの まとまった大金を落としては大変だと、茶封筒2つに入ってる大枚をコートの内ポケットに入れ、慎重に何度か気にしつつ…
65 俺はただただ神妙に待つしかなかった。「伸之さん、子供の為にいただいた養育費やこれから生活していくのにいただいた慰謝料からは出せないけど、私の…
64 『はい、秋野です』 インターホン越しに聞く百子の受け答えに伸之はドキリとした。 それは百子が旧姓を名乗ったからだった。 連絡は受けてないが…
63 暦は12月に入っていた。 寒い居間で毛布に包まり震えながら集う家族3人。 灯油どころかストーブを買うお金さえなかった。 暗い表情の…
62 通販の下地もなく、疫病で人々が街に繰り出せないような状況の中やにくもに急いで通販に乗り出したものの、通販を広め実績を出す前に会社の存続が危うく…
61 毎日欠かさずニュースを見ていた百子は武漢から出たウイ○ス騒動を受け、瞬時に動いた。 離婚届けは百子が決めた時に出していいことになっていた。 年明け6日…
59 |旦那さんとは別れて《旦那を捨てて》再開した男の人と一緒になるよね? 子供連れて家を出るよね? ほぼほぼ結末の見える期待を胸に私は読み進めた。…
60 ◇大きなうねり 夫が義父から引き継いだ会社の主力は腕時計・ジュエリーを取り扱う事業だった。当時、従業員20人弱で売上30億と……そこそこの純利益…
58 石田さんが声を掛けてくれたのが社交辞令だということくらい分かっているが嬉しかった。 ほんとに気がきいてやさしい|女性《ひと》だ。 ほんとにもう一度コ…
57 百子は試写会を観終えた後、コミックを描いてくれた作家に対して山下に対する羞恥心から恨みがましい気持ちになったものの、やっぱりプロの先…
56 ―――――――――――――――――――8月11日の更新ができていなかったようですみません。今頃気がつきました。(^^;💦皆様、お暑い…
55 試写会は日曜なんだけど映画の公開日は来月の金曜日らしい。 今までは土曜が公開日というのが一般的らしかったけれど、今年から金曜夜の余暇を充実…
54◇完成披露試写会 そして映画化されたことを山下と一緒に喜びを分かち合った日からまるまる2年めを迎えようとしていたある日のこと、山下から連絡が入る。『あっ…
53 続けて次に新しいプロットを決めたのはこんな話からだった。 適齢期の女性が付き合っている彼とそろそろ結婚の話をしたいと思っている中、自分の部屋で彼と会う…
52 浮気、再構築とこのふたつの単語から話を広げていくことにしようと。 ◇ ◇ ◇ ◇ 自尊心を傷つけられ自信をなくしているであろう妻は、一旦…
51 夢中で二次創作の小説をふたつ書き終えた頃には、花冷えする季節に入っていた。 そしてオリジナル作品一作目になるかもしれない題材と百子は出会う…
50 『どいうこと? ね、みんな納得できるの? なぎさの態度に。 多恵子が可哀そう過ぎない?』 それとも私に読解力が足りなさ過ぎて、何かを見落…
49 あと、オンライン上のHPに掲載されているプロではない作家の書いてる作品のほうが遥かに面白いよね~。 たまたま面白い作品に当たらなかっただ…
48 さて、これから何を書こうか。 何かとっかかりがほしいと思い近所の業務スーパーの隣にあるBook offへ向かうことにした。 そこに行けば何か自分の欲し…
47「そうですね。 配役が気になります。 やっぱり監督さんが決めるんですよね」「そうですね。 僕はその辺のこと、映画のことはよくわからないのでアレですが」「…
46 「こんにちは、お久しぶりです。何かいいことですかお話って」「ご無沙汰してました。わざわざお呼び立てしてすみません。 何か広い空間でお話したいと思…
45 新作の二作目にも取り掛かっていない百子からすると、もうこの先縁のない人だと思っていた山下から連絡が入る。 それはメールではなく電話でだった…
44♡山下の恋心「石田さん、洋服……チョコが付いてませんか?」「あちゃあ~、付いてますねー。 これ作ったばかりのチュニックなのにぃ~」「えーっ、ご自分で縫わ…
43 そうして一年半後、コミカライズが最終巻にむかう折にようやく久しぶりに百子の家で打ち合わせをすることになる。 梅雨も間もなく明けそうな夏に向か…
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14 ◇離婚届北山涼にとって今回の温子の工場の寮への入所に関わるまでは、涼の中で彼女の存在は、紙上に書かれている従業員名という存在でしかなかった。…
13 ◇稲岡珠代 旧姓(北山)社長の涼さんにはその昔結婚の約束をした|女性《ひと》がいたのだが、親の反対で添い遂げること叶わず、それ以降涼は…
12 ◇北山涼今回のことがあってから、製糸工場内で社長の涼さんがはじめて私の職務室である看護室に来て顔を見せてくれた。社長室は工場の玄関口のすぐ側にあるけれど…
11 ◇頼りにしてます~ 珠代さんったら、ほんとにもうもう何て頼もしい|女性《ひと》なの。私は彼女の言葉に胸をキュンキュンさせた。そこっ、そこそこ、大事な…
10 ◇安心して大船に乗ったつもりで出て行けと言われた翌日から週末までの3日間、私は家でも職場でも暗い気持ちで過ごした。そんな状況の中金曜の…
8 ◇怒り心頭それと共に自分がお腹を痛めて産んだ娘・鳩子の一撃が、一気に家族の気持ちを片方へと傾かせたことだけは確かだった。娘は4つや5つの子供で…
9 ◇ビタ一文渡さない妹の凛子は高等女学校を卒業後、一度も就職せず結婚するまでは家事手伝いしかしてこなかった…
7 ◇理不尽過ぎる妹は夫ばかりか、いつの間にか娘まで取り込んでいたようだ。それにしても、実の母親が横から父親を寝取られた挙句、反省の色もなく略奪す…
6 ◇破廉恥なことをできる人間はいる 「疲れていて、夢でも見たんじゃないのか。私たちがいる同じ屋根の下でいくらなんでもそんな破廉恥なことできまい…
5 ◇話し合いしたいことがあるの 温子は出勤する前に両親に『仕事から帰ったら夫と妹も交えて話し合いしたいことがあるからその…
4 ◇過去が急ぎ足で崩れ去ろうとしていたその頃、温子の夫の哲司は自分の|部屋《寝室》に逃げ込み、すでに|そこ《凛子の部屋》にはいなかったのである。泣いて謝る…
2 ◇実の妹から夫を寝取られた姉上りつめた踊り場で一旦動きを止めた。 ********そしてそれから、妹の部屋の前までは息を殺し足音も消…
3 ◇お義兄さんは私がもらう温子の放った言葉にすぐさま反応し、急いで飛び起きズボンを穿き始めたのは哲司。しかし妹の方はというと、最初こそ狼狽えていたもののす…
――――――――――――――時は1912年(大正元年の頃)明治天皇がご崩御あそばされる少し前のこと……。明治時代が終わり、時代は大正時代へと進む中、不幸のどん…
【改稿版6】 ◇winwinじゃない (最終話) 「元気そうでよかったわ。じゃあ、行くね。あたしは可愛い年下の夫とこれまたかわゆい息子が車の中で待ってるから…
【改稿版5】 ◇従順な妻を迎えて両親との同居を嫌がらず、年下の従順だけが取り柄の大人しい女と再婚したが年齢差もあるかもしれないが、仕事や政治の話なぞ、全く…
【改稿版4】 ◇ごめんね、嫌味で「ごめんね、嫌味で……。今の旦那はずーっと先輩後輩で長年一緒に仕事してきた人なのよ」「へぇ~、おれと離婚して楽園を手に入れたん…
【改稿版3】 ◇もう男はコリゴリ彼女が再婚したことも知らず本当にさっき子連れで見かけた時には驚いた。離婚したのは真帆が35才の時で、俺は勝手に彼女は結婚などせ…
【改稿版2】 ◇納得の上での離婚真帆と俺は、嫌い合って別れたわけじゃない。性格の不一致でもなければ、浮気でもない。話も興味を引くものなども合い、話し上手な上…
1 ◇別れた元妻は生き生きとしていたクライアントとの打ち合わせのために出掛けた出先でのこと。午後の陽射しがやや斜めになりはじめた商店街を歩いていたとき、ふと…
21 最初から既婚者と分かっていて、火遊びと分かっていて、付き合ったのは自分。 だが流石に2年以上も続くと相手に気持ちを持っていかれ、徐々に心の持ちように変…
20 この日から百子は以前から心にしたためていたことを早々と実行することにした。 それは小説を書き始めるというものだった。 プロット…
19 夫の浮気なんて誰にでも起こり得るものだし、もしそうなったらという心構えだけ忘れなければいいだけだと思うの。 それとね、私たちの予言だって完全ではない…
18 いいとこ取りの不倫の時とは違い一緒に5年も暮らしてごらんなさい。 お互い舞台裏を見せることになるでしょ? 彼女はスッピンだって晒さないといけなくな…
17「その方とのご縁についてお話しますね。 頭の良い方でご実家も裕福、仕事もできて品行方正な方に見えますが、結婚後、別に女の人ができます。 時期ははっきりと…
16 ◇霊視 あれは百子が伸之に交際を申し込まれ付き合い初めてから8か月目頃だったろうか。 まだ正式なプロポーズは受けていなかった。 年が明け…
15 出張が多くなり、休日出勤が増え、そのせいか夫婦生活の頻度が減っている。 もしかして、と思う節があった。 百子は習慣づける意味もあって結婚当初よ…
14 話したいことがあると言われ、ここまで付いて来た。 たぶん、退職願いのことだろうとは思っていたけどまさか交際を申し込まれるなんて、まだ夢を見てい…
13 「駄目ダメ、石田さんがいらっしゃるでしょ。 失礼だよ。 じゃあ、石田さん、秋野さん、お先に失礼します」 秋野さん、悪いお|姉《ねい》さんでごめん…
12 私と秋野さんは会社から徒歩数分の最寄り駅近くの『フランソワ』というカフェに入った。 入り口のドアが濃い色合いのブルーで壁はシースルーのガラ…
11 私は石田さんから、秋野さんの退職願いを思いとどまってもらうために手を貸してほしいということで、お手洗いに行く為オフィスを出たところを呼び止め…
諸事情で9話10話の更新になります。10 出張で行った出先の旅館で秋野の同期の日比野が彼女の部屋に入っていくのを たまたま目撃してしまい、30分経っ…
9 「まず、私からの反対理由は、お前に秘密にしたまま付き合い、結婚の話が出ても尚、秘密を打ち明けていないところ。 それと彼女の兄に前科があったよ。 婦女暴行…
8 ◇石田伸之[過去の恋愛] 石田は秋野百子が入社した年に主任という肩書が付いた。 実は社内で秘密裡に石田は先輩にあたる4才年上の山内美貴と付き合っ…
7 それは『自分には無理』というものだった。 月末に石田の更に上の上司に退職願いを出そうと決めると少し心が軽くなり、石田の放った言葉をもう一…
6「え~っと」と声に出したものの、あまりの質問内容に声音が小さくなった。「それって……」 質問の意味が分からない。「それって、分かりません」 かすれ気味の声…
5 w10 日比野くんを見送りしばしボーッとしていたのだけれど、我に返ると呼ばれてたことを思い出し、急いで石田さんの部屋へと向かった。 私は上司の部…
4 「おじゃましまぁ~す。 風呂がまだだから1時間くらいしたら撤収するのでぇ~」「うん、どうぞ。 久しぶりだね、話するの。 同期の人同士で飲み会とか今も…
3 w7 ちょうどそれから数日後ほんとにたまたまの偶然で石田と帰りの電車で一緒になった。 百子の帰宅方面とは反対方向だったのだが、友人と待ち合わせをし大阪…
2 ◇憧れ 入社して1年も過ぎる頃には、仕事熱心な上司に憧れるようになっていた。 いや、恋焦がれるようになっていたのだ。 だけど実らぬ恋と分かっていた…