14 ◇離婚届北山涼にとって今回の温子の工場の寮への入所に関わるまでは、涼の中で彼女の存在は、紙上に書かれている従業員名という存在でしかなかった。…
「不倫の後で」がテーマになります。された側の女性たちを幸せにしてあげたいです。
駄文レベルですが興味の持てるStoryを考えて書いています。よろしければご一読ください。 宜しくお願いいたします。
19 電話を入れる時も教授と話している時も全く緊張などしなかったのに電話を終えた後から急に緊張に襲われた。他の事務所への登録の有無などと、少々大仰なことを書か…
18 彼らが通う芸大は高台にあり、山間の広大な敷地に建てられている。はて❔ 掲示板はいずこに……。彼らの後をつけると言っても学生ではない自分が近距離…
17 だけど、裸婦モデルなんてどこへ行けば募集しているのだろう。所謂アイドル路線上のモデルだとか、女優さんでモデルになるだとか……モデル事務所がある…
16 あのような消極的な発言をした母親は、奈々子に会いたいと言ってはいままでのようにしょっちゅう奈々子に会いに来る。いっそ邪険に二度と娘には会いに…
15-2◇妻の桃が更なる苦しみの中にいた頃……。 俊は、たまたま会うことになった親友の近江健吾にだけ、浮気の顛末を|話《告白》していた。「奥さん相当怒っただろ…
15 ◇残酷な日常苦しみから抜け出し救われると考えていた私の目論見は、周囲四方八方から無言の圧力で|潰《つい》えた。この日を境に私の無限とも思える苦し…
14 人がこんなに苦しんでいるというのに誰も彼もが自分の気持ちをスルーする。子供や夫の為に家庭を……今ある幸せを壊してはいけないと言う。じゃあ私は? …
13 ◇家族会議残念なことに翌日は金曜だった為、一日我慢をし、翌々日の土曜に両家の親たちに招集をかけた。集合場所は比較的広い家の桃の実家になっ…
12恵子との浮気を確信したからには、どうしても白状してもらわなければならない、そんな気持ちで続けて夫を問い詰めてゆく。「10月の駅横の駐輪場……にあなたいたの…
11起きてきた奈々子にご飯を食べさせ、お風呂に入れているとちょうど俊が帰ってきた。食事を済ませた後、いつものように俊は奈々子の相手をしてくれる。父親との僅かの…
10◇淡井恵子桃と恵子は中、高と同じ学校に通い仲がよかった。中学の時は同じクラスにならなかったので見知っている程度だった。それが同じ高校に進学をし、1年と2年…
8 桃は舞の核心をつく質問に心臓が早鐘のように鳴り出すのを止められず、コクコク頷くことしかできなかった。「そっかぁ~。田中さんの時のことを鑑みてみると恵子と旦…
9◇さらなる絶望家に帰ると、娘は寝ていた。母親は用事があるからといつものように長居せずそそくさと自宅へと帰って行った。ポツンと一人の時間ができたこともあり舞の…
7「それとね、人の噂っていうか、又聞きだから話半分で聞いてほしいんだけど、恵子さ、大学生の時に付き合ってた人と上手くいかなくなって別れた後、荒れちゃって何てい…
6「二人って?」「桃の旦那と淡井恵子よ」「それってどこで?」桃は、訝し気に尋ねた。「そうよ、その場所……」場所に語意を強める舞。「そうなのよ、見かけた場所がね…
5. ◇ 幸せな結婚生活4年前に、滝谷桃は想いを実らせた相手水野俊と結婚をし、その2年後には娘にも恵まれ順風満帆で幸せな暮らしを謳歌していた。ちょ…
4 「「「「……やはりとは」」」」「ご主人の俊さんの本心までは私には計りかねますが、一般論でいうとですね、 浮気で離婚なんて世間や会社に対して恥ずかしい行為…
3「桃ちゃん、私のことも思い出せないの? あんなこと仕出かしておいて何も覚えてないなんて、あなた嘘ついたりしてない? みんなに合わせる顔がなくて……」「お母…
2今朝目覚めると朝食が終わる頃に昨日と同じ女医が部屋を訪れ、励ましの言葉をくれた。「あなたがどうしてそんな行動まで起こすことになったのか今日来てもらうことにな…
◇さくら、さくら ―――――――――――さくら~さくら~やよいのそぉらぁは……みわたすかぁぎぃり~かすみか、くぅもぉかぁにおいぞ……いずぅるいざ…
114 (最終回)115 と併せて それで話に聞いていた飲み屋に行ってみることにした。 飲み屋と聞いていた店はあきらかに女性が接客するキャバクラにしか見えなか…
115 (最終話)114話と同日更新◇それぞれの道 百子の家を最後に訪問した時、伸之は運送関連のアルバイトの仕事についていた。 座ってできる事務仕事ではなかっ…
2024年10月12日記 皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。最後までお読みいただき嬉しく思います。こちらは本編に入れるため書いていたものなのですがあ…
113 一方、夏休みに遊びに来させないかという話を早瀬から聞かされた頃百合子は自分と息子の生活のため、息子を昼も夜も母親に見てもらい、昼間は事務のパート、そし…
112 月が変わるごとに『夏休みがきたら翔麻を呼んでちょうだい。またあの子の可愛らしい顔を見たいのよ。お泊りで来るように言っといてよ。 子供だけのお泊りと…
111◇うきうきな夏休み 百合子が産んだ子翔麻は愛らしい顔をしており、ちょっとはにかみ屋さん、それでいて人懐っこいところがあり早瀬の両親はそんなところに惹かれ…
110◇早瀬の色恋 週末に外で会うことにした。 早瀬は何度か利用したことのあるカフェを指定し、少し早めに行って出入り口に近いテーブル席に腰を下ろした。 揉める…
109 仕事帰りのカフェの中で彼女が話す結婚に向けてへの話をひとしきり聞いた。 一人娘なので養子に入ってもらわなければならないと言う。 あのぉ~、俺も長…
108◇百合子と早瀬 百合子は逃げるようにして息子を連れ早瀬の家を後にした。 そして伸之から請求さた500万円の慰謝料の為、仕事を探し必死に働いた。 百合子…
107 「お母さんの今の質問って何か意味があってのこと?」「あるあるぅ~。茜に言っておきたいことがあるのよ」「なんでしょう」「茜が結婚して子供も生まれた頃…
106 ◇楽しみな未来に向けて 伸之が今しがた、帰って行った。 子供たちが自分たちの離婚のことをどんな風に思っていたのか、ずっと気に掛かっていた。 当初元…
105 子供たちも百子が声を掛けた為自分に顔を見せてくれたが、ふたりの様子を見ていると、今後この子たちに自分は必要のない人間なのだと感じた。 仕事ばかりの仕事…
104 「実は今日お邪魔したのは少しだけど返金したくてね。 笑われそうだけど30000円入ってる」 そう言って百子は伸之から封筒を手渡された。 「こ…
103 初めて聞く当時の百子の様子に、俺の胸は痛む。「それで編集者の今の恋人でもある山下さんって人がね、お母さんの小説を気にいってくれてコミカライズされる…
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14 ◇離婚届北山涼にとって今回の温子の工場の寮への入所に関わるまでは、涼の中で彼女の存在は、紙上に書かれている従業員名という存在でしかなかった。…
13 ◇稲岡珠代 旧姓(北山)社長の涼さんにはその昔結婚の約束をした|女性《ひと》がいたのだが、親の反対で添い遂げること叶わず、それ以降涼は…
12 ◇北山涼今回のことがあってから、製糸工場内で社長の涼さんがはじめて私の職務室である看護室に来て顔を見せてくれた。社長室は工場の玄関口のすぐ側にあるけれど…
11 ◇頼りにしてます~ 珠代さんったら、ほんとにもうもう何て頼もしい|女性《ひと》なの。私は彼女の言葉に胸をキュンキュンさせた。そこっ、そこそこ、大事な…
10 ◇安心して大船に乗ったつもりで出て行けと言われた翌日から週末までの3日間、私は家でも職場でも暗い気持ちで過ごした。そんな状況の中金曜の…
8 ◇怒り心頭それと共に自分がお腹を痛めて産んだ娘・鳩子の一撃が、一気に家族の気持ちを片方へと傾かせたことだけは確かだった。娘は4つや5つの子供で…
9 ◇ビタ一文渡さない妹の凛子は高等女学校を卒業後、一度も就職せず結婚するまでは家事手伝いしかしてこなかった…
7 ◇理不尽過ぎる妹は夫ばかりか、いつの間にか娘まで取り込んでいたようだ。それにしても、実の母親が横から父親を寝取られた挙句、反省の色もなく略奪す…
6 ◇破廉恥なことをできる人間はいる 「疲れていて、夢でも見たんじゃないのか。私たちがいる同じ屋根の下でいくらなんでもそんな破廉恥なことできまい…
5 ◇話し合いしたいことがあるの 温子は出勤する前に両親に『仕事から帰ったら夫と妹も交えて話し合いしたいことがあるからその…
4 ◇過去が急ぎ足で崩れ去ろうとしていたその頃、温子の夫の哲司は自分の|部屋《寝室》に逃げ込み、すでに|そこ《凛子の部屋》にはいなかったのである。泣いて謝る…
2 ◇実の妹から夫を寝取られた姉上りつめた踊り場で一旦動きを止めた。 ********そしてそれから、妹の部屋の前までは息を殺し足音も消…
3 ◇お義兄さんは私がもらう温子の放った言葉にすぐさま反応し、急いで飛び起きズボンを穿き始めたのは哲司。しかし妹の方はというと、最初こそ狼狽えていたもののす…
――――――――――――――時は1912年(大正元年の頃)明治天皇がご崩御あそばされる少し前のこと……。明治時代が終わり、時代は大正時代へと進む中、不幸のどん…
【改稿版6】 ◇winwinじゃない (最終話) 「元気そうでよかったわ。じゃあ、行くね。あたしは可愛い年下の夫とこれまたかわゆい息子が車の中で待ってるから…
【改稿版5】 ◇従順な妻を迎えて両親との同居を嫌がらず、年下の従順だけが取り柄の大人しい女と再婚したが年齢差もあるかもしれないが、仕事や政治の話なぞ、全く…
【改稿版4】 ◇ごめんね、嫌味で「ごめんね、嫌味で……。今の旦那はずーっと先輩後輩で長年一緒に仕事してきた人なのよ」「へぇ~、おれと離婚して楽園を手に入れたん…
【改稿版3】 ◇もう男はコリゴリ彼女が再婚したことも知らず本当にさっき子連れで見かけた時には驚いた。離婚したのは真帆が35才の時で、俺は勝手に彼女は結婚などせ…
【改稿版2】 ◇納得の上での離婚真帆と俺は、嫌い合って別れたわけじゃない。性格の不一致でもなければ、浮気でもない。話も興味を引くものなども合い、話し上手な上…
1 ◇別れた元妻は生き生きとしていたクライアントとの打ち合わせのために出掛けた出先でのこと。午後の陽射しがやや斜めになりはじめた商店街を歩いていたとき、ふと…
21 最初から既婚者と分かっていて、火遊びと分かっていて、付き合ったのは自分。 だが流石に2年以上も続くと相手に気持ちを持っていかれ、徐々に心の持ちように変…
20 この日から百子は以前から心にしたためていたことを早々と実行することにした。 それは小説を書き始めるというものだった。 プロット…
19 夫の浮気なんて誰にでも起こり得るものだし、もしそうなったらという心構えだけ忘れなければいいだけだと思うの。 それとね、私たちの予言だって完全ではない…
18 いいとこ取りの不倫の時とは違い一緒に5年も暮らしてごらんなさい。 お互い舞台裏を見せることになるでしょ? 彼女はスッピンだって晒さないといけなくな…
17「その方とのご縁についてお話しますね。 頭の良い方でご実家も裕福、仕事もできて品行方正な方に見えますが、結婚後、別に女の人ができます。 時期ははっきりと…
16 ◇霊視 あれは百子が伸之に交際を申し込まれ付き合い初めてから8か月目頃だったろうか。 まだ正式なプロポーズは受けていなかった。 年が明け…
15 出張が多くなり、休日出勤が増え、そのせいか夫婦生活の頻度が減っている。 もしかして、と思う節があった。 百子は習慣づける意味もあって結婚当初よ…
14 話したいことがあると言われ、ここまで付いて来た。 たぶん、退職願いのことだろうとは思っていたけどまさか交際を申し込まれるなんて、まだ夢を見てい…
13 「駄目ダメ、石田さんがいらっしゃるでしょ。 失礼だよ。 じゃあ、石田さん、秋野さん、お先に失礼します」 秋野さん、悪いお|姉《ねい》さんでごめん…
12 私と秋野さんは会社から徒歩数分の最寄り駅近くの『フランソワ』というカフェに入った。 入り口のドアが濃い色合いのブルーで壁はシースルーのガラ…
11 私は石田さんから、秋野さんの退職願いを思いとどまってもらうために手を貸してほしいということで、お手洗いに行く為オフィスを出たところを呼び止め…
諸事情で9話10話の更新になります。10 出張で行った出先の旅館で秋野の同期の日比野が彼女の部屋に入っていくのを たまたま目撃してしまい、30分経っ…
9 「まず、私からの反対理由は、お前に秘密にしたまま付き合い、結婚の話が出ても尚、秘密を打ち明けていないところ。 それと彼女の兄に前科があったよ。 婦女暴行…
8 ◇石田伸之[過去の恋愛] 石田は秋野百子が入社した年に主任という肩書が付いた。 実は社内で秘密裡に石田は先輩にあたる4才年上の山内美貴と付き合っ…
7 それは『自分には無理』というものだった。 月末に石田の更に上の上司に退職願いを出そうと決めると少し心が軽くなり、石田の放った言葉をもう一…
6「え~っと」と声に出したものの、あまりの質問内容に声音が小さくなった。「それって……」 質問の意味が分からない。「それって、分かりません」 かすれ気味の声…
5 w10 日比野くんを見送りしばしボーッとしていたのだけれど、我に返ると呼ばれてたことを思い出し、急いで石田さんの部屋へと向かった。 私は上司の部…
4 「おじゃましまぁ~す。 風呂がまだだから1時間くらいしたら撤収するのでぇ~」「うん、どうぞ。 久しぶりだね、話するの。 同期の人同士で飲み会とか今も…
3 w7 ちょうどそれから数日後ほんとにたまたまの偶然で石田と帰りの電車で一緒になった。 百子の帰宅方面とは反対方向だったのだが、友人と待ち合わせをし大阪…
2 ◇憧れ 入社して1年も過ぎる頃には、仕事熱心な上司に憧れるようになっていた。 いや、恋焦がれるようになっていたのだ。 だけど実らぬ恋と分かっていた…