フィルム時代のニュース取材ではカメラマンは一人で済みましたが、ビデオテープ取材のENGになってビデオカメラにケーブルでつながったビデオテープレコーダーを担ぐ人が必要になりました。ビデオテープレコーダーのスタートはカメラ側で、カメラマンがカメラのスタート・ボタンを押すとテープレコーダーは録画を開始するようになっています。ーーーカメラマンとテープレコーダーを担いだ人の二人は一緒に行動しなくてはなりません。取材(撮影)するカメラマンはここで撮ってから、次にあそこからここを撮ります…などと打ち合わせをする必要がありました。ーーーこの二人で取材する方法はしばらく続きました。ENG取材は二人で
フィルムからビデオテープ取材のENG方式になって一番、変わったことは、同時録音が可能になったことです。ーーーニュース取材用のフィルムカメラのなかには音声も記録できるカメラがわずかにありましたが?、特殊なカメラでした。ビデオテープ取材のENG方式になって映像とともに、音声も記録できるようになりました。フィルム方式では無理だった取材現場でインタビューが撮れるようになったことです。取材現場で通りすがりの人に「これをどう思いますか?」とその人の映像と音声が簡単に取材できるようになったことです。取材されている人の唇としゃべりがキチッと合うつまり、リップシンクで簡単に撮れることでした。ENG取材でリップシンク
日本の民放テレビ界のニュース番組は、急速にフィルムからENG取材へ変わってゆきました。ENG取材の良いところはカセットビデオですから使用後のビデオカセットは消去すれば又、取材に使えます。今までのフィルム取材では使用後のフィルムはもう使えません。つまり、ビデオテープは消去すれば何度でも使えることです。ーーー私の居たテレビ局ではニュース取材に使用したビデオカセットは七回まで消去して使用していました。ENG用のビデオカセットの製造メーカーは、ソニーをはじめ、富士写真フィルム、コニカ、TDKなどでした。今までフィルム取材だったニュースカメラマンは、努力と勉強によってベル&ハウエルの70DRフィルムカメラからハンディテレビカメラに持ち替えられました…フィルムカメラからビデオカメラへ
モノクロ(白黒)画面でスタートしたテレビ放送もやがて、カラーテレビの時代がやって来ました。急速に始まったテレビのカラー化はテレビカメラの撮像管にフィリップスのプランビコン管の開発でした。ーーーテレビが急速にカラー化へ進みました。それまでの番組は徐々にカラー番組として製作されました。それまで白黒で制作されていたニュース番組もカラーフィルムで制作されます。テレビ局のフィルム現像場にカラー自動現像機が設置されました。ーーーカラーフィル導入でニュース番組がカラー化されてまもなく、ビデオテープ取材によるENGが、アメリカからやって来ました。ーーーテレビの報道局ではカラーフィルムでカラーニュース番組がスタートしたところへ、ビデオテープ使用によるENGに変更することになりました。全国のテレビ局の報道局は大変なことになり...カラーフィルムからENG取材へ
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