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ツルピカ田中定幸先生 https://blog.goo.ne.jp/sadayuki1945

教育・作文教育・綴り方教育について。 神奈川県作文の会 綴方理論研究会 国分一太郎「教育」と「

ツルピカ田中定幸先生
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2016/03/29

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  • 『国分一太郎童謡集』 ー酒ー

    ブログ「酔流亭日乗」より昔、村の子は、おつかいも仕事の一つだった。。「酔流亭日乗」という方のブログに、「国分一太郎の童謡集を戴く」という記事があった。本の表紙と国分一太郎の写真入りの、「粋」なブログで、心に残った。お酒が大好きだと書かれて、お酒の童謡もとりあげていた。86日ぐれの酒買い父さの酒買い行く道は夕やけ小やけで日ぐれです酒びんすかして赤い空すかして見い見い行くのです。酒買い帰りは坂道できんいろひかる酒びんのお酒がだいじで赤い空うしろも見ないで帰ります。父さの酒買い家につきぁ日ぐれの小川で馬洗いきんいろひかるびんを見て父さはにっこりわらいます。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』『国分一太郎童謡集』ー酒ー

  • 『国分一太郎童謡集』より ―遊び―

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は遊びを創造した。213荷馬車のり←どこまで乗るか荷馬車が来た来たどーれにのろかこの馬あれ馬耳たて馬だ馬方こわい顔しているよこれにはのるな。この馬いい馬やさしい目だま馬方やっぱりやさしい顔だこれならのろよ。遠くつづいたたんぼの道よどこまでのろかたんぽぽ咲かなくなるまでのろよ。まだまだ咲いてるどこまでのろかそらまた咲いてるどこかでおりよ。馬方気づかぬまだまだのろよ。たんぽぽもひとつ見えたらおりよ。もひとつ見えたらほんとにおりよ。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』「綴方読本三」昭9・5『国分一太郎童謡集』より―遊び―

  • 『国分一太郎童謡集』より ―蝗ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、むちゅうになってイナゴとりをした。「汽車道なんご」「なんご」は「蝗」と書く。「いなご」のことである。国分はこの童謡集に「55いなごとりのこと」「56おばさりなんご」、そして、「69汽車道いなご」と「いなご」を題材にして三つの童謡を書いている。「いなごとり」では、「朝つゆあるうちとれとれいなご」といい、「おばさりなんご」では、一どに二ひきとれるから、「せめればたまる」といなごとりの応援をしている。当時、「いなごとり」は、学校でも奨励し、時には「いなごとり競争」のようなことさえさせていた。学校でも家庭でも、いなごは現金収入になっていたのである。子どもたちが夢中になって、いなごをおいかけて、「汽車道」、いまで言えば線路、その土手まで蝗をおいかけたら、命をうばわれるこ...『国分一太郎童謡集』より―蝗ー

  • 第14回国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会のご案内

    コロナ禍の時ですが、感染予防の対策をして、学習会を開くことにしました。体調を整えてご出席ください。第14回国分一太郎「教育」と「文学」研究会・学習会のご案内

  • 『国分一太郎童謡集』より -小さな友だちー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、暮らしの中に小さな生きものがいた。こおろぎもとんぼも友だちだった。85こおろぎ←こほろぎ朝刈り野原のこおろぎが(のっぱ)草と刈られて馬の上せなかで知らずに鳴いてたが馬屋でいちにち日がくれて馬といっしょの小屋のなか「野原でないよだないよだ」といまごろ鳴いているような。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』「北方教育12号」8・882とんぼとおちばとんぼがそつととまつたらこうぞのはつぱがちりましたとんぼをのせてひらひらと小やぶの中へちりましたこやぶでとんぼがおどろいてお空をながめておりました。たかいお空で友だちはスイスイとんでおりました。『国分一太郎童謡集』より-小さな友だちー

  • 『国分一太郎童謡集』 ―働くー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、働く家族の中で育った。60いねつけいねつけこんもりこん車僕がのつてるいねの上よいこらあねちやがつなひいてうしろでおつかがおしてゐるいねつけこんもりこん車がんばつて父ちやがひいてゐるばんげのあひさつする人に車の上から僕がする。「『教育』と『文学』の研究」8号98わらうちわらうちひとりはガッケントンよひとりうちならおとうさんわらうちふたりはガッケントンよガッケントンよふたりうちならにいさんもわらうちふえたらガッケントンよガッケントンよガッケントンよ三人うちならぼくまでも国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』『国分一太郎童謡集』―働くー

  • 『国分一太郎童謡集』 ―先生ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、先生のたたかいまなざしの中で育った。226夕がた子んもりしてたら先生が通ってごはんはまだかとみんなにきいた。まだだといったらそうかといって先生の自転車あっちに行った。先生のかげがここまでのびて先生をみんなでもいちどよんだ。先生がふりむき帽子をふって子もりのぼくたち「さいなら」といった『国分一太郎文集(10)』「夕がた」村の夕方の一場面。子守をしている子供達の所へ、教師がとおる。勤務の帰りか、子どもたちの様子を見周りにいったのかはわからない。先生のすがたを見た時に、子どもたちは「あっ、先生だ」と声を上げたに違いない。すると先生は、ごはんが待ち遠しいであろう子どもの気持ちを推し量って、「ごはんは、まだか」と声をかける。「まだだ」といったら、「そうか」と、「早くごは...『国分一太郎童謡集』―先生ー

  • YBCテレビ制作「想画と綴り方」再々放送決定!

    『国分一太郎童謡集』の発行とコラボするようにテレビ制作の「想画と綴り方」が、NHKBSで再々放送することが決定しました。『童謡集』どうよう、「想画と綴り方」の放送も、もぜひ、たくさんの人にお知らせください。「童謡」が書かれた時代と、村の子どもたちの生活も見えてくると思います。YBCテレビ制作「想画と綴り方」再々放送決定!

  • 『国分一太郎童謡集』より ー土間にねろー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は土間にねかされた?2蚕←かひこお蚕様ふえて(こさま)ざしきがせまいお蚕様いるうちお蚕様だいじざしきがせまけりゃ土間にねろみんなしんぼだ土間にねろころぎといっしょに土間にねろお蚕様あがたらゆるゆる寝んべ国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』『国分一太郎童謡集』よりー土間にねろー

  • 『国分一太郎童謡集』より —子守―

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子にとって「子守」は暮らしの中にあった。224子守する子←こもり子守する子はすぐわかる「きをつけ」かければすぐわかるせなかがまるくてすぐわかるそれでもぼくは子守役弟こもおばればよろこぶし「おぶれば」)(おず)たんぼで母さははたらくしせなかがまるいといわれても通信簿にはかかれてもやっぱりぼくは子守役『国分一太郎文集(10)』227馬見*誰にうばると背をむけりやいつもきまつて僕にくる子馬を見にいく背にうばるとなりの子馬とおなかよし馬見にいくから僕にくる何やらいひいひみてゐます。『国分一太郎童謡集』より—子守―

  • 『国分一太郎童謡集』より -乳のませー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、乳をのませるために、よしやらをくぐり田んぼへ走った。11乳のませ←ちちのみにおっ母のところさちちのませよしやらくぐるぞおととよよいか。ほったぶせなかにくっつけろ。よしめがおれのふたぶ(ほつたぶ)をきった。おまえばきらねでしあわせだ。ほおらたんぼだおっ母が見えるおっつきい声でおっ母を呼ばれ。『国分一太郎文集(10)』「綴方読本尋四」昭8・1『国分一太郎童謡集』より-乳のませー

  • 『国分一太郎童謡集』より ー箱の中ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、赤子は、箱の中からはたらく母親の姿を見て育った。115箱の中の子どもおっ母はいちにち穴の中一日ざり堀りしています。子どもはいちにち箱の中おっ母のざり掘り見ています。はたらきはたらき乳のませおっ母のかわいい子どもです。お乳をのみのみ泣きもせずはたらくおっ母を見ています。――はたらくおっ母の乳のんで――はたらくおっ母のそばにいて――はたらく子どもになるだろな――つよい子どもになるだろな。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』244石油バコ*お母サンノセナカノ石油バコソレニコドモハネテヰタヨタンボデ一日クラスンダアノコハイチニチハコノ中どの子もつよいこになってほしい、そんな思いをこめて国分一太郎は、こうした童謡も書いていた。『国分一太郎童謡集』よりー箱の中ー

  • 『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より

    『国分一太郎童謡集より』-体験ー昔、村の子どもたちにとって「遠足」は、つらい体験だった?雨の遠足で、こんな思いをした子どもがいたのかもしれない。59雨のえんそく雨のえんそくしょぼぬれて帰るたんぼの日ぐれどき赤土ねば土すべる道ひろいたんぼもしずかだな。雨のえんそくほんこ雨隣りの学校で傘借りてふたりで一本傘さして帰るぼくらの長い列。あさって書かせるつづりかたぼくは書かない書きたくない雨のえんそく帰り道ぼくらの村はまだ見えぬ。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』229頁には、楽譜も載っています。毎年東根で開かれる研究会では、合唱団の方が歌ってくれている曲の一つです。『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より

  • 『国分一太郎童謡集』 -感覚ー

    『国分一太郎童謡集より』昔、子どもたちは「感覚」をきたえられた。「タナゴ」の童謡をとりあげたら、さっそく子どものとき、おたまじゃくしとたわむれて‥。という経験談をフェイスブックでいただいた。そこで、蛙の卵を題材にした童謡を2つ。子どもたちは、生活のなかで「感覚」を鍛えられていった。220蛙の卵*田すきをしてゐてしらずにふんだ蛙の卵をしらずにふんだあしはとつてもぬくかつたぬくかつたぬるりとぬめるな蛙の卵あしもそこからこそばゆいこそばゆい田すきがすんでも足うらが力がないよな気がするよ野道をいつてもこそばゆいこそばゆい「『教育』と『文学』の研究」8号231蛙の卵*せりつみかへり蛙の卵ふんだぬるりとぬつくい卵をふんだざしきに上つてもあしうらに今でもぬるりとふんでやうだ小川の野芹ものびていて蛙の卵はぬくかつた『国分一太郎童謡集』-感覚ー

  • 『国分一太郎童謡集』より -野性ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子は、みんなで野山をかけまわっていた。209タナゴタナゴガトレタデモッテイコピチピチイカシテモッテイコオマエノゴムグツモラナイカモラナキャタナゴヲイレテイコタナゴハヨワイデキヲツケナタノクロスベルデキヲツケナ『国分一太郎文集(10)』「綴方読本尋二」昭9・5『国分一太郎童謡集』より-野性ー

  • 『国分一太郎童謡集』 -ささえあいー

    『国分一太郎童謡集』より昔、子どもたちは「共同体」のなかで暮らしていた。1お雷様(かだっつあま)←雷っ様だぞお雷つぁまだよアヒルを入れろ茂平さのアヒルがおととし死んだおら家(え)じゃころしていられないお雷つぁまだよアヒルば呼ばれ国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』193隣りぶれ嵐が来るぞの隣りぶれ隣りへさっさとふれてやれ嵐が来るから竹ざおに利鎌をゆわえて門に出せ。(とがま)嵐のきらいな鎌たてろとっとと隣りへふれてやれ嵐が来るとの隣りぶれ桑畑くぐってふれてこい。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』『国分一太郎童謡集』-ささえあいー

  • 『国分一太郎童謡集』より ー年貢ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の子の生活は貧しかった。89霜夜のヤギ霜夜の夜でありました。ヤギが空見てなきました。ひとりでしずかになきました。霜の夜でありました。ヤギはさびしくなきました。首をのばしてなきました。霜の夜でありました。だれも知らない晩でした。ヤギだけ知ってなきました。霜の夜でありました。年貢をおさめてきたのでした。ひとはぐっすりねていました。国分一太郎児童文学集6『塩ざけのうた』100年貢おさめ父さがひっぱりわたしがおして年貢はかりにそりで行く。冬の明るい砂田道年貢の俵も光ります。「お早うござんすだんなさまことしの年貢でございますおかげでことしもできました」父さがお礼をいうのです。年貢はかればからのそり父さがひっぱりわたしがのって「おしい米だがしかたがない地主のだんなにゃかなわない」...『国分一太郎童謡集』よりー年貢ー

  • 『国分一太郎童謡集』ー「がきねろ 八時」ー

    『国分一太郎童謡集』(北の風出版)より昔、村の幼子は八時には寝かされていた。9こほろぎ「がきねろ八時」とばつちやがいふがお前がなくのできいてゐる。ころころなくのできいてゐる。毎晩くるのできいてゐる。「がきねろ八時」とばつちやがいふがこほろぎが鳴くのできいてゐる。114がき寝ろ八時「がき寝ろ八時」というけれど「とっとと寝ろよ」というけれどわたしはなんだかねられない。父さはわらうちがっけんと母さはなわないさらさらり兄さはたわらをあんでいる姉さはぞうりをつくってる「がき寝ろ八時」というけれど赤ちゃはとっくにねたけれどわたしはなんだかねられない。夜食が食いたいわけでないねむけがささないわけでないけれどもなんだかねられない。『国分一太郎童謡集』ー「がきねろ八時」ー

  • 『国分一太郎童謡集』ーまえがきー

    ご案内している『国分一太郎童謡集』の前書きをご紹介します。縦書の文章をここでは横書きにしています。■まえがき■児童文学者でもある国分一太郎は、昭和七年から八年にかけて、二百六〇篇もの童謡を書いた。その童謡の中に「がき寝ろ八時」という言葉が入っている童謡が二つある。「こほろぎ」(作品9)では、ばっちゃが、いつもそう言うが、こほろぎが鳴くので寝られないという。幼子は、寝たくない思いを、こほろぎの鳴く声のせいにしている。もう一篇の童謡(作品114)では、「がき寝ろ八時」が題となって、こう言われても「わたしはねられない」というのである。その理由を考える。夜食が食いたいからか、ねむけがささないからか、いろいろ考える。そうじゃない。やっぱり気になるのは、「父さはわらうちがっけんと」「母さは…」「兄さは…」「姉さは…」。赤ち...『国分一太郎童謡集』ーまえがきー

  • 『国分一太郎童謡集』発刊のお知らせ

    『国分一太郎童謡集』発刊のお知らせ国分一太郎「教育」と「文学」編による『国分一太郎童謡集』(北の風出版)がようやく完成しました。国分先生の童謡をすべて収録し、直筆原稿や色紙のグラビア8頁。また、当時の子どもたちの生活画わかる「想画」、国分先生の描かれた生活画、さらには童謡につけられた楽譜も入ったコンパクトとながら、中身の詰まった編集をしています。第一部の「童謡作品」は、是非、親子で読んでもらいたいと思っています。部数に限りがございますので、ご希望の方は、早めに申し込んでください。『国分一太郎童謡集』発刊のお知らせ

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