宇宙から漂流した一匹の宇宙海月が綴るファンタジー・ポエムの世界です。
僕は闇の中を漂う、ありふれた宇宙の海月です。 色んな言葉を話します。時々宇宙語も…。
宇宙船の天窓を開放して数千年分降り積もった過去を解き放つ地球ではこれを断捨離と言うらしいけれどこの響きは鼓膜にはガザガザ刺さって上手く聴こえないんだだから僕は無言で空へ要らなくなった心をぜんぶ放り投げて行く風に舞うのは埃まみれの紛れもない僕の過去 数千年数
仮想の月が 氷の中で泣いてる風に吹かれ 震える鏡の中聳える一本の黒い樹に隠れるようにして 泣いている丸いひかりをこの両手にすくい胸の中へと仕舞い込む世界が哀しみに埋め尽くされそうで怖くなったから月明りが揺れて 燃えるてのひらの氷を思いっきり砕いたら元の世界に
この体は生身を失ったまま数千年か もっと遠くまで生き続けているすべてが昨日のことみたいですべてが未来のことのようで今この瞬間を捉えるすべを僕は完全に見失ってしまった乾いた草木は凍てついた時の化石足元で震えて泣いているそのどこかに君の記憶の断片がまだ息づいて
あれから何度 ここで朝日を見ただろうあれからどれだけ 君の夢を見ただろう穏やかな春に生まれ変わった君は二月の朝陽のように永遠で 透明で気が遠くなるほど身軽だったそろそろ君の世界に 僕を連れてってよ…泣きそうなのは僕だと言えず消え入りそうな分身をこの腕に抱く時
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