京都・東山五条の路地裏にひっそりと佇む河井寬次郎記念館。 柳宗悦や濱田庄司、芹沢銈介らとともに、民藝運動の中心人物として活躍した陶芸家・河井寬次郎が、自ら…
“web上だから出来る面白いガイド”をモットーに、 世界でただ一人のアートテラーが毎日役立つ美術情報をお届けします。
1983年生まれ。元吉本興業のお笑い芸人。 芸人活動の傍ら趣味で書き続けていたアートブログが人気となり、独自の切り口で美術の世界をわかりやすく、かつ楽しく紹介する「アートテラー」に転向。 現在は、美術館での講演やアートツアーの企画運営をはじめ、雑誌連載、ラジオやテレビへの出演など幅広く活動している。 著書に『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』、『東京のレトロ美術館』など。
1994年に竣工した安藤忠雄さんの代表作の一つ、旧サントリー・ミュージアムこと、大阪文化館・天保山に行ってきました。 一度は訪れたいと思っていましたが、な…
~前回までのあらすじ~とってもとってもとっても、とってもとってもとっても国宝が大スキ。そんな自称国宝ハンター・とに~は、日本中の国宝を求めて、日々走り回ってい…
来年2026年に、生誕140年を迎える“レオナール・フジタ”こと藤田嗣治。それを記念して、今年から来年にかけて、日本各地で数々の藤田嗣治展が開催される予定です…
虎ノ門ヒルズステーションギャラリー、その高層階にあるTOKYO NODE GALLERYでは、現在、“デザインあ展neo”が開催されています。 虎ノ門ヒル…
現在、丸木美術館で開催されているのは、“望月桂 自由を扶くひと”という展覧会。大正から昭和にかけ、多岐に渡って活動した、望月桂(1886~1975)を本格的に…
~前回までのあらすじ~日本全国の国宝をハンティングする。そんな壮大なチャレンジに挑む国宝ハンター・とに~。何かを得るには何かを失うのが常。これまで1144件の…
昨年4月、恵比寿ガーデンプレイス内のヱビスビール記念館が、名前も新たに「YEBISU BREWERY TOKYO」とリニューアルしました。 リニューアルに…
先日、原美術館ARCに行ってきました。その頃、都心ではすっかり葉桜となっていましたが、群馬にある原美術館ARCの桜は、これから満開を迎えるところ。思いがけず、…
4月中旬。都内では桜がすっかり散ってしまいましたが、燕子花のシーズンが、すぐそこまでやってきています。毎年この季節に合わせて、根津美術館で開催されるのが、尾形…
『アートなTシャツコレクション~完~』【ルール】名画をモチーフにしたTシャツを100枚集めたらゴール ・ただし、1アーティストにつき、1枚とする ・ミュ…
今年でめでたく開館30周年を迎えた「セタブン」こと、世田谷文学館。今でこそ、漫画の展覧会は珍しくないですが、世田谷文学館は他館に先駆けて、開館以来積極的に、岡…
JR三鷹駅からバスで約20分。車通りの多い幹線道路沿いに、思わず二度見する建物が建っています。 その名は、三鷹天命反転住宅。(正式名は、三鷹天命反転住宅 …
この春、東京藝術大学大学美術館で開催されているのは、“相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史”という展覧会です。 「京都五山」第二位に列せられる名刹…
阪急大阪梅田駅直結の阪急三番街。前回の大阪万博が開催された前年、1969年にオープンしたショッピングセンターです。 地下街でありながら、一部に人工の川が流…
今年2025年は、女性で初めて文化勲章を受賞した日本画家で、「西の松園、東の清方」と称される上村松園(1875~1949)の生誕150年の節目の年。それを記念…
コレクション2 Undo, Redo わたしは解く、やり直す
世界でも珍しい完全地下美術館。それが、国立国際美術館です。地上に見えているのは、ほぼ金属製のオブジェだけ。実はその下に、3層分の建物が埋まっています。 な…
現在、大阪中之島にある国立国際美術館では、“ノー・バウンダリーズ”という展覧会が開催されています。 バウンダリー?『怪獣の花唄』の??(←それはVaund…
こんばんは。ATN(=アートテラーニュース)の時間です。 2020年のコロナ禍以降、長らくに渡って休止されていたアートツアー。その復活第一弾が、今月4月27日…
現在、国立科学博物館では久しぶりとなる人類学・考古学展が開催されています。その名も、“特別展「古代DNA―日本人のきた道―」”です。 近年、古代人のDNA…
世界でも数少ない版画を中心とする美術館、町田市立国際版画美術館で現在開催されているのは、“日本の版画1200年―受けとめ、交わり、生まれ出る”という展覧会。 …
モーソウ13 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ《アポロンとダフネ》
《アポロンとダフネ》バロックの天才彫刻家ベルニーニの最高傑作。ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンと、河の神ペネイオスの娘ダフネの物語がモチーフ。ダフネは…
1846年に創業した皮革製品で有名なスペインのブランド、ロエベ。その日本初となる大型展覧会、“ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界”が、原宿駅…
現在、国立西洋美術館では“どこみる展”が絶賛開催中ですが。全く同じ会期で、常設展示室内の版画素描展示室では、“梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美”が開…
現在、国立西洋美術館で開催されているのは、“西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館”。通称、“どこみる…
美術の世界には、奇跡を起こしたヒーローが数多く存在する。もしも、そんな彼らにヒーローインタビューを行ったなら・・・? インタビュアー(以下:イ)「放送席、放…
10万円もするうまい棒が制作、販売されることで、何かと話題の“松山智一展 FIRST LAST”に行ってきました。 うまい棒のニュースばかりが報じられ…
この春、皇居三の丸尚蔵館では、“百花ひらく―花々をめぐる美―”が開催中。同館に収蔵された皇室伝来の貴重な美術品の中から、花を題材とした絵画や工芸品、書籍などを…
国立工芸館 外観 東京国立近代美術館工芸館改め、国立工芸館が金沢に移転して、今年で5年目。それを記念して、今年1年をかけて、さまざまな移転開館5周年記念が予…
仏門に帰依して受戒した出家・在家に与えられた法名。それが、戒名です。いわゆる物故作家の多くには、戒名があります。 例えば。尾形光琳は「長江軒寂明青々光琳」。竹…
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京都・東山五条の路地裏にひっそりと佇む河井寬次郎記念館。 柳宗悦や濱田庄司、芹沢銈介らとともに、民藝運動の中心人物として活躍した陶芸家・河井寬次郎が、自ら…
京友禅の最高峰、千總(ちそう)。1555年に創業し、今年で470年を迎える老舗中の老舗です。 そんな千總の京都本社屋2階にあるのが、千總ギャラリー。千總が…
『クイズ!知ってる画家の知らない絵』突然ですが、こちらの絵画の作者は一体誰でしょうか? 《パリ城壁の門》と題されたこの絵画は、実は、フィンセント・ファン・…
現在、アーティゾン美術館で開催されているのは、“彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術”という展覧会。今世界的に再注目されているアボリジナル・…
現在、竹久夢二美術館で開催されているのは、“夢二でたどるアール・ヌーヴォーとその周辺”という展覧会。アール・ヌーヴォーという切り口で夢二の芸術を紹介する展覧会…
2018年の“セーラー服と女学生”、翌2019年の“ニッポン制服百年史”に次ぐ、弥生美術館の学生服展シリーズの第3弾が開幕しました!シリーズ最新作となる本展の…
2022年に開館した大阪中之島美術館をはじめ、国立国際美術館、中之島香雪美術館、大阪市立東洋陶磁美術館など、数々の美術館が密集する大阪随一のアートエリア、中之…
関西No.1と謳われたコレクター・藤田傳三郎と、その息子である平太郎・徳次郎の収蔵品を公開するために、昭和29年に大阪に開館した藤田美術館。最近訪れていなかっ…
現在、ポーラ美術館では“ゴッホ・インパクト”が絶賛開催中ですが。それとは別に、美術館全体を使って、イギリスを代表するコンセプチュアル・アーティスト、ライアン・…
ラッセンよりも普通にゴッホが好き。そんな日本人が多いからでしょう。毎年のように日本各地でゴッホの展覧会が開催されてきました。実は、今年2025年はゴッホ展の当…
もし、芸術家を芸人に例えたら?もし、芸術家を23区に例えたら?もっともしっくりくる例えは何なのか。ただそれだけを真剣に考えてみた新企画「芸術家を例えてみようの…
ちひろ美術館・東京で開催中の展覧会、“ヒロシマ🍅トマト 司修展”に行ってきました。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。) 展覧会名の「…
朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)そのものに焦点を当て、アール・デコの様式美が詰まった建物の魅力を紹介する展覧会。それが、建物公開。1年に1度開催されていま…
“たましん”こと多摩信用金庫が、長年収集してきた美術品を紹介する美術館、たましん美術館に久しぶり行ってきました。 こちらで現在開催されているのが、“春のた…
もし、芸術家を芸人に例えたら?もし、芸術家を23区に例えたら?もっともしっくりくる例えは何なのか。ただそれだけを真剣に考えてみた新企画「芸術家を例えてみようの…
現在、上野の森美術館で開催されているのは、“五大浮世絵師展―歌麿 写楽 北斎 広重 国芳―”という展覧会。 (注展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いておりま…
現在、生活工房ギャラリーで開催されているのは、“ヘアカラー展 なぜ染める、なぜ染まる。”という展覧会。ヘアカラー文化をテーマにした展覧会です。 白髪家系に…
現在、菊池寛実記念 智美術館では、色絵磁器の人間国宝に認定された藤本能道の個展、“鳥々 藤本能道の色絵磁器”が開催されています。 智美術館での藤本能道展は…
~前回までのあらすじ~日本全国に点在する国宝をすべて目にする。ただ、それだけの企画として2011年にスタートした“国宝ハンター”。前回の記事で、ついに200回…
現在、泉屋博古館東京で開催されているのは、住友コレクションの中核をなす青銅器に焦点を当てた展覧会。その名も、“死と再生の物語―中国古代の神話とデザイン”です。…
2018年に、栃木県那須塩原市にオープンしたN's YARDに行ってきました。 N's YARDの『N』は、現代美術家・奈良美智さんの『N』。「作品をより…
六本木ミュージアムで開催中の展覧会、“ミス ディオール展覧会 ある女性の物語”に行ってきました。 ディオールの展覧会といえば、昨年、東京都現代美術館で、…
栃木県那須塩原市にある創業1551年の老舗旅館、板室温泉大黒屋。 パッと見は、ただの(?)老舗旅館ですが、実は知る人ぞ知る、日本屈指のアートな旅館です。ア…
現在、大阪中之島美術館では、開館以来初めてとなる仏教美術展、“開創1150年記念 醍醐寺 国宝展”が開催されています。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可…
現在、大阪中之島美術館では、“没後30年 木下佳通代”が開催されています。 戦後、関西を拠点に活動したアーティストで、1994年に55歳の若さで亡くなった…
JR海浜幕張駅のほど近くに位置する幕張テクノガーデン。ツインタワーおよび低層棟により構成された複合施設です。 そのモニュメントとして、海浜幕張駅から正面に…
写真集『里山物語』で第20回木村伊兵衛賞を受賞した、日本を代表する自然写真家・今森光彦さんの大規模個展が、現在、東京都写真美術館で開催されています。その名も、…
現在、東京都写真美術館(通称TOP)で開催されているのは、“TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から”。「時間旅行」をキーワードとした…
今もっとも注目を集めているアートコレクターの一人、事業家で投資家の植島幹九郎さん。2016年にNYでゲルハルト・リヒターの個展を見たのを機に、アート作品を蒐集…
美術界における今まで誰も調べたことのない、“バカせま~い歴史”を徹底研究し、その成果を独自の考察で発表する企画。それが、『美術のバカせまい史』です。 前…
昨年の今頃、資生堂ギャラリーでは、資生堂のクリエイティブワークを紹介する展覧会として、1970年代の資生堂雑誌広告にスポットを当てたものが開催されました。 『…
現在、国立西洋美術館で開催されているのは、“内藤コレクション 写本—いとも優雅なる中世の小宇宙”という展覧会。 2015年度に筑波大学・茨城県立医療大学名…
2020年より5年間5回にわたって、三鷹市美術ギャラリーでは、収蔵作品展が開催されてきました。その最大の特徴は、収蔵作品を、時代や国籍、ジャンルに分けて紹介す…
■フリーダ 愛と痛みを生きた肖像 監督:カーラ・グティエレス出演:フェルナンダ・エチェバリア・デル・リベロ2024年製作/87分/アメリカ 象徴的なアーテ…
来年放送予定のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。その題字を手掛ける書家・石川九楊さんの大規模展、“石川九楊大全”が現在、上野の森美術館で開催され…
約2年にわたる長期改修工事を終えて、今年4月にリニューアルオープンした大阪市立東洋陶磁美術館。 『大阪市立東洋陶磁美術館リニューアルオープン』安宅産業株式会社…
安宅産業株式会社の会長・安宅英一が、個人の趣味ではなく、事業の一環として収集した東洋陶磁コレクション。それが、安宅コレクション。その質は極めて高く、世界屈指の…
芸術家や美術品を見て、あるいはニュースを見て、勝手に思っちゃたこと、想像してしまったことの数々を発表するコーナー。それが、『美術の思っちゃった』です。では、早…
今年2024年は、カルティエが原宿に、日本初となるブティックをオープンしてから50年目の節目の年。それを記念して、現在、東京国立博物館の表慶館では、“カルティ…
現在、アドミュージアム東京で開催されているのは、“コレって広告?!展 -拡張する21世紀の広告クリエイティブ-”。21世紀初頭に展開されたさまざまな広告を紹介…