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  • 〔映画〕バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲

    1997年に公開されたアメリカ映画です。このシリーズ、作品ごとに出来栄えには大きなバラツキがありましたが、つい、この第4作目まで観てしまいました。でも、残念ながら、結局のところ“大コケ”という結果でした。主演俳優の入れ替わりに象徴されるように、ともかくシリーズとしてのモチーフの一貫性が全く感じられないので、単発作品の寄せ集めに止まって作品間の“シナジー”や次作への期待が高まりませんでしたね。前作で少しばかり持ち直した感のあった“悪役のキャラクタ”の出来も、また意味不明なレベルに戻ってしまいました。そして、極め付きが、ジョージ・クルーニーの「バットマン」。これは見るまでもなく、誰が考えてもミスキャストでしょう。バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲[DVD]ジョージ・クルーニーワーナー・ブラザース・ホームエ...〔映画〕バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲

  • 〔映画〕バットマン フォーエヴァー

    1995年に公開されたアメリカ映画です。前作の「バットマンリターンズ」がかなり“残念な出来栄え”だったので、観るのはどうしようかと思ったのですが、せっかくなのでトライしてみました。結果、“予想外”に楽しめましたね。前作と比較して、ストーリー展開に程よいテンポが感じられたことに加え、二人の悪役のキャラクターにもエッジが立っていて、作品全体がライトなテイストになったように思います。ジム・キャリーの演技も役柄にフィットしていました。また、トミー・リー・ジョーンズ、ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモアとビッグネームを並べたキャスティングも成功でしたね。バットマンフォーエバー[DVD]バル・キルマーワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕バットマンフォーエヴァー

  • 〔映画〕ルパン三世

    2014年に公開された日本映画です。モンキー・パンチさん原作の人気コミックの実写版ですが、これはちょっと厳しいチャレンジでしたね。ともかく「ルパン三世」といえば、“テレビアニメ”で強烈なイメージを築き上げた作品で、「劇場アニメ」でも、宮崎駿さん監督の「ルパン三世カリオストロの城」をはじめとして名作目白押しのシリーズですから、どうしても、観客は、それらの作品と比較し“似ている”ことを求めます。物語のテイストもそうですし、主要キャラクターもそうです。そうなると、誰が演じても“役不足”と感じてしまうのです。それだけ“原作アニメ”の完成度が高いという証ですね。映画「ルパン三世」小栗旬〔映画〕ルパン三世

  • はーばーらいと (吉本 ばなな)

    いつも聴いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の吉本ばななさんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。実は、この歳になるまで吉本さんの著作は読んだことがなかったので、タイムリーなモチーフという興味もあって手に取ってみました。小説なのでネタバレにならないよう本編からの引用は避けますが、テーマの対象は私が想像していたものとちょっと違っていました。そのあたり、吉本さんは「あとがき」でこう語っています。(p150より引用)私はあの事件をもちろん全て報道の通りには受け止めていないけれど、そのことは置いておいて、安倍元総理が亡くなった頃、ちょうど様々なカルト集団について調べていた。・・・そこで、若い頃に「ハネムーン」という小説で描いた問題を少し掘り下げて、宗教二世というものについて書いてみよ...はーばーらいと(吉本ばなな)

  • 〔映画〕バットマン リターンズ

    1992年に公開されたアメリカ映画です。「DCコミックスのバットマン」の実写版ですが、先日久しぶりに観た第1作目がなかなか面白かったので、続いて続編にもトライしてみました。こちらも何度も観ているはずなのですが、ほとんど記憶にはありませんでした。さもありなん、“二作目のジンクス”にベタはまりの出来栄え。ストーリーの空疎感に加え、バットマンンの存在感も希薄、まあ、とにかく新たな悪役の2キャラクターが前作とは大違いのダウングレードですね。ダニー・デヴィートやミシェル・ファイファーはそれでも頑張って演じていたように思いますから、やはりそもそものモチーフ自体が中途半端だったのでしょう。さて、こうなると、次作はどうしましょうか・・・。バットマンリターンズ[DVD]マイケル・キートンワーナー・ブラザース・ホームエンター...〔映画〕バットマンリターンズ

  • 〔映画〕バットマン(1989年)

    1989年に公開されたアメリカ映画です。「DCコミックスのバットマン」の実写版は何作も作られています。最初のシリーズは1966年からのようですが、本作は第2シリーズの第1作目です。とてもいい塩梅のエンターテインメント作品ですね。ストーリー展開にも無理はなく、ヒーローの“超人度”もちょうどいい感じです。あと秀逸だったのは、キャスティング。バットマン役のマイケル・キートンもよかったのですが、ヒロインのキム・ベイシンガーはとても魅力的でした。そして極めつけが、ジャック・ニコルソンの“ジョーカー”。彼の代表作のひとつには必ず挙げられるだろうと思いますが、ウィットに富んだ狂気を演じさせると、これほどのはまり役は稀有ですね。バットマン[DVD]マイケル・キートンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕バットマン(1989年)

  • 〔映画〕ゴジラvsコング

    2021年に公開されたアメリカ映画です。『モンスター・ヴァース』シリーズとしては4作目になりますが、このシリーズはどれを観ても私にはダメですね。全く合いません。そもそものストーリーの基点がよくわかりませんし、その後の展開も全く意味不明です。さらに、怪獣映画ではとても重要なウェイトを占める「造型」はといえば、これまた壊滅的です。メカゴジラに至っては、我が目を疑いますね。で、最も驚くべきことは、これで興行的には大成功、批評家からの評価も概ね好評で、続編も企画中とのこと。小さいころからゴジラ映画に親しみ、特に「平成ゴジラシリーズ」「ミレニアムシリーズ」のファンである私には信じられません・・・。ゴジラvsコングDVD2枚組アレクサンダー・スカルスガルド東宝〔映画〕ゴジラvsコング

  • 〔映画〕沈黙のパレード

    2022年に公開された日本映画です。東野圭吾さんの小説『ガリレオ』シリーズの第9作目、劇場版としては第3作として制作されました。最近のサスペンス作品の常道ですが、不自然なほど複雑なストーリー展開ですし、肝心の“犯行の動機”に至っては、納得感は今ひとつ。もう少ししっかりと描き込んでくれないと、リアリティ不足で物足りなさが残ります。まあ正直、軽めのサスペンス・エンターテインメントとしても、“可もなく不可もなし”といった印象ですね。沈黙のパレードスタンダード・エディション[DVD]福山雅治TCエンタテインメント〔映画〕沈黙のパレード

  • 〔映画〕トーマス・クラウン・アフェアー

    1999年に制作されたアメリカ映画です。1968年の作品「華麗なる賭け」のリメイクとのことですが、そのときの主演はスティーブ・マックイーン。主演者のキャラクタによって犯罪の種類を変えたようにも感じられますが、普通の順序でいえば、原作を踏まえて主役のキャスティングは決めるのでしょうから、さすがにそれはないですね。ジャンルとしては“クライム・サスペンス”というより、ちょっとサスペンス的テイストを加えた“ロマンティック・コメディ”という感じです。そのあたり、ピアース・ブロスナンはまさに“適役”、さすがです。ラストも予定調和的で、気楽に楽しめる作品でした。ちなみに映画の舞台となった「メトロポリタン美術館」には、ちょうど8年前の今頃訪れています。開放的ないい美術館でしたね、もう一度、ゆっくり館内を巡りたいものです。...〔映画〕トーマス・クラウン・アフェアー

  • 〔ドラマ〕short cut

    2011年に放送された日本のテレビドラマです。三谷幸喜さんが監督・脚本を手掛けたコメディ作品ですが、「完全ワンシーン・ワンカット」というチャレンジングな構成です。登場人物は、3人のみ。主人公を演じるのは、三谷コメディではお馴染みの中井貴一さんと鈴木京香さん、2時間近く演じ続けるのは並大抵のプレッシャーではないでしょう。自らが設定した“制約”の中で作り上げた作品というだけで、素晴らしいものだと思います。三谷幸喜「shortcut」中井貴一〔ドラマ〕shortcut

  • 日本の夜の公共圏:スナック研究序説 (谷口 功一・スナック研究会)

    いつも聴いているPeterBarakanさんのpodcastの番組に著者の谷口功一さんがゲスト出演していて、「日本の水商売ー法哲学者、夜の街を歩く」という近著の紹介をされたのですが、その際、本書についても触れられました。こちらの方が先行して世に出た著作で、「サントリー文化財団」が助成金を出した際に話題になった法学・政治学・行政学などの専門家・教授陣による多角的な考察とのことで興味を持ちました。数々の興味深い論考がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、宍戸常寿東京大学大学院法学政治学研究科教授が示した「憲法学」の切り口からの“スナックに係る法的論点”。(p93より引用)まずはスナックに関連して、法的に正当と評価できる自由利益として、どのようなものがあ...日本の夜の公共圏:スナック研究序説(谷口功一・スナック研究会)

  • 〔アニメ〕沈黙の艦隊・VOYAGE ・VOYAGE 3

    1996~1998年に公開された日本のアニメ作品です。原作はかわぐちかいじさんによる長編コミックですが、コミックを読んだ時には、そのかなり挑戦的なプロットに驚いた記憶があります。本作は、そのコミックをかなり忠実にフォローした三部作ですが、それでも原作の結末までは描いていません。見どころは人によりさまざまだと思いますが、単純にエンターテインメントとして楽しむのなら「VOYAGE3」の“北極海での潜水艦戦”ですね。ちなみに、先日、公開されている「実写版映画」を劇場でみてきたのですが、これからご覧になる方もいらっしゃるでしょうから、そちらの紹介は控えておきましょう。沈黙の艦隊津嘉山正種沈黙の艦隊VOYAGE2津嘉山正種沈黙の艦隊VOYAGE3津嘉山正種〔アニメ〕沈黙の艦隊・VOYAGE・VOYAGE3

  • 〔映画〕インデペンデンス・デイ

    1996年に公開されたアメリカ映画です。今までにも何度か観ていますが、気楽に楽しめる“安全パイ”的作品ですね。あまりにも驚愕のスケールの侵略者が“蟻の一穴”からいとも簡単に駆逐されるのは、ご都合主義の権化のようなストーリーですし、「合衆国大統領」が先頭に立ってヒーローを演じるというのも、アメリカ映画のお決まりのようです。とはいえ、ともかく、結局のところ映画は“エンターテイメント作品”ですから、こういうつくりでも十分に役割を果たしているのでしょう。“定番モチーフ”を扱った「プロトタイプ」としては、シンプルな構成でよく出来ていますね。インデペンデンス・デイ[DVD]ウィル・スミス20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン〔映画〕インデペンデンス・デイ

  • 〔映画〕信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO

    2016年に公開された日本映画です。原作はコミックで、それがテレビドラマ化され、その続編かつ完結編として映画が作られたとのこと。なので、物語的には、先行したテレビドラマを押さえておかなくては全体の流れは捉えたことにならないのですが、映画の作りとしては、私のように「映画だけしか観ていないもの」にも違和感がないように配慮されています。プロットとしては、よくある“タイムスリップ”もので全く目新しさはありません。とはいえ、学園ドラマ風なノリであったり、“ロマンティック・コメディ”的な要素もあったりと、エンターテイメント作品として徹底したのが正解でしたね。そのあたりのテイストは、柴咲コウさんが見事に醸し出してくれました。映画「信長協奏曲」スタンダード・エディションDVD小栗旬ポニーキャニオン〔映画〕信長協奏曲NOBUNAGACONCERTO

  • 〔映画〕暗殺教室

    2015年に公開された日本映画です。人気コミックの「実写版」とのことですが、私は、原作のコミックの存在すらも知らなかったので、素直に“初見の映画”として楽しみました。ストーリー自体は、単なるギャグ漫画的なものではなく、ちょっとしたメッセージ性も併せ持っていましたし、主人公のキャラクタや造型もなかなかエッジが利いていてよかったですね。コミック作品とは思えないようなタイトルとのギャップにもセンスを感じます。続編も作られたようですが、これなら、機会があれば、そちらも観たい気持ちになりました。映画暗殺教室DVDスタンダード・エディション山田涼介東宝〔映画〕暗殺教室

  • 〔映画〕恋をしましょう

    1960年に公開されたアメリカ映画です。マリリン・モンローとイヴ・モンタンがというビッグスター二人が主演のミュージカル風のロマンティック・コメディ作品ですから、当時は大いに評判だったのでしょうね。物語は、よくある“シンデレラ・ストーリー”ですが、さすがにここまで心理描写面でノーケアーだと、ちょっとついていけない観客もいたことでしょう。ちなみに、私もそのひとりです。マリリン・モンローのファンにとっては、彼女が魅力的に映っているので十分満足なのでしょうが、結局は“相手が大富豪だからHappyEnd”というのは、当時のアメリカでは受け入れられた価値観なのでしょうか?恋をしましょう[DVD]マリリン・モンロー20世紀フォックスホームエンターテイメント〔映画〕恋をしましょう

  • 漂泊の楽人 (内田 康夫)

    かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“浅見光彦シリーズ”の制覇にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第11作目」です。舞台は“新潟県”と“静岡県”。新潟県は、新潟市や燕三条、静岡県は、御殿場、伊豆、清水などには、仕事関係の出張やプライベートのドライブ等で訪れたことがあります。シリーズの中では本作以前にも、静岡県は伊豆に関りのある「天城峠殺人事件」、新潟県は「佐渡伝説殺人事件」がありますね。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品は、本シリーズに期待する私の美意識?からする...漂泊の楽人(内田康夫)

  • 〔映画〕ソロモンの偽証 前篇・事件・後篇・裁判

    2015年に公開された日本映画です。宮部みゆきさんによる長編ミステリー推理小説が原作です。映画化されて、前後編合わせて4時間30分というのはさすがに長いですね。ただ、ほぼ一気に観通しても、まあ、それほど疲れはありませんでした。“ミステリー”としては特筆するような新機軸があったわけではありませんが、「中学校を舞台にした『生徒による刑事裁判』」というモチーフはインパクトがありました。もちろん、その中での数々の設定やエピソードは、学園ドラマ風でもあり、非現実的なところも多々見られました。それでも原作がしっかりしていたので、それなりの見応えはありましたね。そのあたりは秀逸だと思います。キャスティング面では、主人公の中学生役の面々に「超売れっ子」を配さず、脇役陣を演技派の一流どころを並べたのも正解でした。ソロモンの...〔映画〕ソロモンの偽証前篇・事件・後篇・裁判

  • 〔アニメ〕エンジェル・ハート

    2005年から放送された日本のテレビアニメ作品です。北条司さんの代表作「シティーハンター」の続編的位置づけですが、キャラクタ的にはこちらの方がちょっとだけエッジが立っています。主人公は、同じコミックの大作小山ゆうさんの「あずみ」に似たところがありますが、その主人公が伝えるメッセージは大きく異なります。ギャグ的な演出とシリアスなテーマとの混交が、シティハンターより強調されているようで、私の好きなコミックのひとつですね。エンジェル・ハートDVDPremiumBOXVol.1(完全限定生産)神谷明アニプレックス〔アニメ〕エンジェル・ハート

  • 世間ってなんだ (鴻上 尚史)

    ちょっと前に、鴻上尚史さんによる「人間ってなんだ」「人生ってなんだ」というエッセイ集を読んでいます。それらは、鴻上さんが20年以上にわたって「週刊SPA!」に連載していたコラムから、これはというものを選りすぐって書籍化したものですが、本書は、その流れの第3作目です。今回のテーマは「世間」。昨今流行りの“同調圧力”“忖度”といった日本独特の風土を、鴻上さん一流の感性が数々のエピソードを通して掘り起こしていきます。今までも、鴻上さんは自身の多くの著作で、“日本人における「世間と社会」”についていろいろな切り口で論じていますが、本書では、たとえばこんな感じです。(p127より引用)今、「世間」は中途半端に壊れて、私達を守ってくれなくなりました。そのため、「社会」と会話する技術を身につけることが苦しみを和らげ、生...世間ってなんだ(鴻上尚史)

  • 〔映画〕記憶にございません!

    2019年に公開された日本映画です。いかにも日本の喜劇映画、「三谷幸喜」作品です。喜劇ですから「ストーリー」は、ご都合主義とお手盛り感満載ですが、それは当然。ともかくこの映画の魅力は“キャスティングの楽しさ”に尽きますね。みなさん、コメディアン、コメディエンヌとして見事な演技でした。安定の中井貴一さんはもとより、その素質を開花しつつある小池栄子さんに、斉藤由貴さん、石田ゆり子さん、吉田羊さんといった女優陣は素晴らしかったです。そして、極め付きが「ROLLY」さんと「有働由美子」さん、これはヒットでしたね。あと、山口崇さん、なんと懐かしい・・・。記憶にございません!DVDスタンダード・エディション中井貴一ポニーキャニオン〔映画〕記憶にございません!

  • 〔映画〕ブレードランナー

    1982年に公開されたアメリカ映画です。かなり以前に続編相当の「ブレードランナー2049」を観ていますが、その際、本編はまだ観ていないと勘違いしていました。それで、本作を手に取ったわけですが、観始めて2度目だと気づいたというわけです。陰鬱な街の様子がどうにもアンドロイドの時代とアンマッチで、独特の世界観が評判になったようですが、ちょっと私には重かったですね。これを劇場の大画面で見たらかなり辛いものがあったでしょう。ちなみに、本作、未来を描いたSF作品ですが、舞台の時代設定は「2019年」なんですね。(ちなみに、今は2023年です)ブレードランナーファイナル・カット[DVD]ハリソン・フォードワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ブレードランナー

  • 80歳の壁 (和田 秀樹)

    今、書店の棚には和田秀樹さんの著作が何種類も平積みされていますね。どの本も、急速に進展する高齢化社会における我々の生き方のヒントを説いたものです。おそらくそれらの内容の8割9割は同じようなメッセージが語られているのではと想像しますが、それが悪いというわけではありません。しっかりしている本であればあるほど、著者の主張は不変のはずですから。本書ですが、巷に溢れる和田本の中からまずは何を読もうかと思っていたところ、通勤途上に聴いている茂木健一郎さんのpodcastの番組で,ちょうど著者の和田さんが本書の紹介をしていたので、まずは「この本から」と思い手に取ったものです。第一章は、80歳を越えた高齢者を対象とした医療のあり方がテーマ。その中で「検査数値重視の弊害」が取り上げられています。例えば「高コレステロール」。...80歳の壁(和田秀樹)

  • 〔映画〕夕霧花園

    2019年に公開されたマレーシア映画です。原作は、現地で評価の高かった小説で、太平洋戦争期を背景に落ち着いたトーンで物語は進んでいきます。ミステリアスな謎解きの部分は、結末が顕かにならないままのフェードアウトですが、それはこの作品の本線ではありませんから当然の演出でしょう。こういったテイストの作品は、微妙に好悪が分かれるかと思いますが、いずれにしても「映画」という映像表現に相応しいモチーフですね。夕霧花園[DVD]リー・シンジエマクザム〔映画〕夕霧花園

  • 〔映画〕ミスター・ガラス

    2019年に公開されたアメリカ映画です。先行する作品が複数あって、そこでのキャラクタが登場する“結末編”という位置づけのようです。私の場合、以前の関連作品は観ていないのでちょっと割り引いて評価すべきなのかもしれませんが、独特の世界観をベースにした陰鬱なストーリー展開で、正直なところまったく面白味を感じませんでした。このところ、なかなか観ていてスカッとするような作品に当たりませんねぇ。かなり映画(配信)を観るテンポが落ちてきました。ミスター・ガラス[DVD]ジェームズ・マカヴォイウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕ミスター・ガラス

  • 東大8年生 自分時間の歩き方 (タカ サカモト)

    いつも聴いている茂木健一郎さんのpodcastの番組に著者のタカサカモトさんがゲスト出演していて紹介していた著作です。内容は、“自分の時間を生きる”というライフスタイルを実践しているタカさんの、今に至るまでの多彩で痛快なチャレンジの様子を綴ったエッセイです。メキシコやブラジルでの経験、ネイマールとの出逢い等、とても刺激的なエピソードが満載だったのですが、本書を読み通して、やはりこれだけは書き留めておくべきだと思ったのは、タカさんの人生に最も影響を与えた大学恩師小松美彦教授の言葉でした。東京での学生生活で“東京の時間”と“鳥取の時間”とのあまりの違いに苦しんでいたタカさんの悩みに、小松教授はこうアドバイスしたそうです。(p35より引用)「苦しむっていっても、君がいま苦しいっていうのは、自分の外側を流れてる東...東大8年生自分時間の歩き方(タカサカモト)

  • 〔映画〕S.W.A.T.

    2003年に公開されたアメリカ映画です。出演している役者さんの顔ぶれと最初の数分観ただけで、善悪の判別やある程度のストーリーは想像できます。平凡な展開とほどほどのアクションシーンという極々“並”の作品ですね。そのあたり、テレビドラマシリーズのリメイク版ということも影響しているのでしょうか。キャスティングは、今の感覚ではかなり豪華な面々が顔を連ねているだけに、この出来栄えでは、かなり残念だと言わざるを得ません。S.W.A.T.クラーク・ジョンソン〔映画〕S.W.A.T.

  • 〔ドラマ〕双葉荘の友人

    2016年に制作された日本ドラマです。「第8回WOWOWシナリオ大賞受賞作」を映像化した作品とのことですが、ファンタジーなので物語の辻褄をどうこう語るのは意味がないですね。最後まで観終わって全体をバクっと捉えると、さまざまなエピソードが穏やかなテイストを纏いつつ上手くまとめられていて、なかなか面白い出来栄えでした。キャスティングのなかでは、臼田あさ美さん、陽月華さんが特に印象に残りました。中村倫也さんの独特の持ち味も、しっかり活きていたように思います。ドラマW双葉荘の友人[DVD]市原隼人TCエンタテインメント〔ドラマ〕双葉荘の友人

  • 「首の女」殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“浅見光彦シリーズ”の制覇にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第10作目」です。舞台は“福島県”と“島根県”。いずれも仕事関係の出張はありません。プライベートでは、福島は「Jヴィレッジ」と「会津・磐梯」あたり、島根は「津和野」を訪れたことがあります。ネタバレになるとまずいので内容には触れません。私には、ちょっと事件のカギとなる“小道具”がマニアック過ぎたようで、あと、ヒロインの登場シーンも取って付けたような感じがして、このシリーズにしてはスマート...「首の女」殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕ヲタクに恋は難しい

    2020年に公開された日本映画です。人気コミックが原作のミュージカル・コメディです。ただ、正直なところ、エンターテイメント作品としての完成度は、コメディとしてもミュージカルとしても中途半端な出来栄えでした。高畑充希さんや賀来賢人さんは、メリハリのある演技でなかなかの熱演だったのですが、その他のキャスティングについては、(ミュージカル的に撮りたかったのであれば)ちょっとミスキャストかなぁという印象も抱きますね。シンプルに、「コメディ」としての演出でよかったように思います。ヲタクに恋は難しいDVD通常版高畑充希ポニーキャニオン〔映画〕ヲタクに恋は難しい

  • 〔映画〕岸辺露伴 ルーヴルへ行く

    2023年に公開された日本映画です。原作は人気コミック。コミックからスピンアウトする形の実写映画化にあたって、ルーヴル美術館とのプロジェクトとして制作された作品です。主人公“岸辺露伴”というキャラクタはかなり個性的なので、先行するコミックを読んで性格や特技等の事前知識をもっていないと、魅力は半減してしまいますね。コミックを読んでいない私の場合、作品自体のインパクトが今ひとつだと感じたのも、少なからずその影響があるでしょう。岸辺露伴ルーヴルへ行く高橋一生〔映画〕岸辺露伴ルーヴルへ行く

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