chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方 (井上 理津子)

    いつも聴いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の井上理津子さんがゲスト出演していて紹介された著作です。内容は、今日に続く“職人”の世界を舞台に、“伝統的技芸”を伝えていく師弟関係の「今」を小文と写真で紹介したものです。丹念な取材で描き出された“職人の世界”のエピソードはどれもとても興味深かったのですが、それらの中から特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、井上さんが本書で特に注目した「現代の職人像」が表れているくだり。文化財修理装潢師の現実から。(p112より引用)経験値は大事だが、「つべこべ言わずに、これをやれ」的な職人仕事では、そこ止まりだ。培われてきた技術や作法には「なぜ、そうするのか」を裏付ける理論がある。作品の時代背景から、用具や作業空間への科学的エビデ...師弟百景“技”をつないでいく職人という生き方(井上理津子)

  • 〔映画〕ミセス・ハリス、パリへ行く

    2022年に公開されたアメリカ映画です。“おのぼりさん”?が引き起こす騒動がモチーフになったコメディです。主人公の夢の実現の舞台はパリ、“クリスチャン・ディオール”のブティック。そこでの心優しい味方たちの存在が、主人公を演じたレスリー・マンヴィルのキャラクタとともに、この作品のハートウォーミングなテイストを作り上げたポイントですね。ちょっとエピソードを詰め込み過ぎた感もありますが、こういう“Happy”に徹した物語は、映画ならではだと思います。ミセス・ハリス、パリへ行く[DVD]4550510083094レスリー・マンヴィルNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕ミセス・ハリス、パリへ行く

  • 〔映画〕憧れを超えた侍たち 世界一への記録

    2023年に公開された日本映画です。2023年3月に開催された「2023WorldBaseballClassic」での日本代表チームの実像を映したドキュメンタリー作品です。チーム専属のカメラにより撮影された映像は、栗山監督をはじめとした選手・コーチのみなさんの姿、声、そこに迸る想いを見事にとらえていました。表舞台での3大会14年ぶりの世界一はもちろん素晴らしい勲章ですが、仮に結果がどうであったとしても、この晴れの場での彼らの気持ちの高まりと躍動は、観ている私たちの心に響きます。憧れを超えた侍たち世界一への記録通常版[DVD]三木慎太郎TCエンタテインメント〔映画〕憧れを超えた侍たち世界一への記録

  • 90歳までに使い切る お金の賢い減らし方 (大江 英樹)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。ストレートに“タイトル”に反応して手に取ってみました。私も「定年」を目の前に控える歳になりました。これからは、僅かな資産を取り崩しながら日々暮らしていく生活に移ります。この物価上昇の世の中、少しでも資産運用をとの気持ちもありますが、やはりそれが定年後のやるべきこと中心というのは如何にもおかしな話です。そのあたり、著者の大江英樹さんはどうとらえ、どうアドバイスしているのか。本書のタイトルでもある「お金の減らし方」について、大江さんはこんなふうに議論を進めます。(p156より引用)まず本章では、「お金の使い方、減らし方」について、4つの側面から考えます。それは、(1)自分の好きなことにお金を使う、(2)思い出にお金を使う、(3)人のためにお金を使う、そ...90歳までに使い切るお金の賢い減らし方(大江英樹)

  • 〔映画〕ボーダータウン 報道されない殺人者

    2007年に公開されたアメリカ映画です。メキシコのシウダー・フアレスで起きた連続女性殺人事件をもとに作られた作品とのこと。事実を掘り下げたドキュメンタリーではありませんし、主人公を中心としたストーリーは完全にフィクションだと思いますが、モチーフになった事件の背景等については“さもありなん”という感じを抱かせるリアリティがあります。ラストはスッキリした幕切れではありませんが、この作品のテイストだと、こういうエンディングが相応しいのでしょう。ボーダータウン報道されない殺人者[DVD]ジェニファー・ロペスアミューズソフトエンタテインメント〔映画〕ボーダータウン報道されない殺人者

  • 〔アニメ〕機動戦士ガンダム 水星の魔女

    2022年~2023年にかけて放送されたテレビアニメ作品です。「機動戦士ガンダム」とあったので観てみましたが、お馴染みのモビルスーツは登場するものの、私が見慣れていた「機動戦士ガンダム」シリーズとは全く別物でした。ここまでモチーフやテイストが変わってしまうと、私のような世代の者は、登場するキャラクタに共感も感じませんし、物語の世界観に入り込む余地もありませんでした。時の移ろいですね、残念・・・。機動戦士ガンダム水星の魔女vol.1(特装限定版)[Blu-ray]機動戦士ガンダム水星の魔女vol.1(特装限定版)小林寛バンダイナムコフィルムワークス〔アニメ〕機動戦士ガンダム水星の魔女

  • 書く力 加藤周一の名文に学ぶ (鷲巣 力)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。加藤周一さんの著作は、以前は何冊か読んでいたのですが、このところご無沙汰でした。本書は加藤さん本人の著作ではなく、加藤さんの文章を材料に、彼の卓越した「文章力」を腑分けして紹介した内容です。著者の鷲巣力さんは、平凡社で加藤さんらの担当編集者として活躍したのち、現在は、立命館大学加藤周一現代思想研究センター顧問をされています。本書には、そういう加藤さんの文章を知り尽くした方ならではの読み解きのポイントや関係するエピソードが数多く記されていました。ここでは、そのいくつかのくだりを覚えとして書き留めておきます。まずは、「第7章起承転結をつくるー「小さな花」」で指摘された“考え抜かれた『例示』”。(p93より引用)加藤は具体的に例示するとき、頭に浮かんだ偶...書く力加藤周一の名文に学ぶ(鷲巣力)

  • 〔映画〕スティルウォーター

    2021年に公開されたアメリカ映画です。クライム・サスペンスといったジャンルだと思いますが、アクションがウリではありません。リアリティは今ひとつですが、しっかりした設定とストーリーでみせる作品です。舞台となったマルセイユの退廃的な街の風情も、作品のテイストにマッチしていました。キャスティングも秀逸です。主演のマット・デイモンは、こういう性格の役も見事に演じますね。共演のカミーユ・コッタン、アビゲイル・ブレスリンもとてもよかったと思います。あとは、相手役の娘を演じたリルー・シュヴォー、彼女抜きには登場人物間の人間関係は描けなかったでしょう。素晴らしい。スティルウォーター[DVD]4550510049601マット・デイモンNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕スティルウォーター

  • 〔映画〕ジャスティス・リーグ

    2017年に公開されたアメリカ映画です。「バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生」を引き継いだ物語です。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンに、フラッシュ、アクアマン、サイボーグが新たに加わったDCコミックスの選抜チームが活躍します。ただ、悪役のモチーフに今ひとつインパクトがなく、戦いの背景にも納得感がありません。単に、ヒーロー、ヒロインが“空疎な空中戦”をしているだけのように見えてしまいます。大きなウリのひとつの“スーパーマンの復活”も、取って付けたようで・・・。この作品を見る限りでは、それぞれのキャラクターの「単独作品」の方が楽しめるように思いますね。ジャスティス・リーグ[DVD]ベン・アフレックワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ジャスティス・リーグ

  • 聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技術 (堀井 美香)

    著者の堀井美香さんは、2022年4月にTBSを退社しフリーとして新たな道を歩始めた元TBSアナウンサーです。堀井さんの著作は、ちょっと前に「一旦、退社。~50歳からの独立日記」というエッセイ集を読んでいます。とても読み心地のいい内容でした。今度は、前著とはかなりテイストが変わった“HowToもの”ですね。「アナウンスのプロ」である堀井さんは、数多くの番組やイベントでインタビュアーとして“聞き役”を務めることが多々ありました。その経験をもとに、実践に役に立つ具体的な“聴く技術”を紹介していくのですが、併せて、“聴く心構え”や“聴くための話し方”といったテーマにも話題は拡がっていきます。そのあたりの問題意識も「アナウンスのプロ」としての心配りの表れですね。さて、本書を読んでの感想です。堀井さんが実践してきた“...聴きポジのススメ会話のプロが教える聴く技術(堀井美香)

  • 〔映画〕スコア

    2001年に制作されたアメリカのクライム・サスペンス映画です。ロバート・デ・ニーロとマーロン・ブランドの共演というので観てみたのですが、かなり以前に1度観ていましたね。数人の主要人物だけで物語は進んでいくのですが、正直、マーロン・ブランドにはそれほどの存在感は感じられず(まあ、そういう演技だったのかもしれませんが・・・)、本作では、ロバート・デ・ニーロの相棒役のエドワード・ノートンのうまさが際立っていたように思いました。最後の“どんでん返し”はある程度のところで予想はできるのですが、ミエミエでも、ここまでシンプルなHappyendにもっていかれるとスッキリしますね。スコア[Blu-ray]通常版ロバート・デ・ニーロギャガ〔映画〕スコア

  • 〔映画〕ドクター・ドリトル

    2020年に公開されたアメリカ映画です。児童文学「ドリトル先生」シリーズを原作としているとのことですが、“動物と話せる”というモチーフと助手のトミー・スタビンズを除くと全く別の物語ですね。それでは翻って、別作品としての印象はどうかというと、どうにも「?」です。ストーリー自体は陳腐ですし、動物たちの演技をみて喜ぶ観客は限られるでしょう。動物の声で出演した役者の方々も含めると、かなり豪華なキャスティングなのですが、残念ながらそれには不釣り合いな出来でした。ドクター・ドリトルブルーレイ+DVD[Blu-ray]ロバート・ダウニーJr.NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕ドクター・ドリトル

  • スローなブギにしてくれ (片岡 義男)

    ちょっと前に片岡義男さんの最近の書き下ろしエッセイ集「僕は珈琲」を読んだのですが、その独特の感性が気になって、彼の往年の代表作を読んでみようと思い立ちました。1975年に雑誌「野生時代」で発表されたとのことなので、もう50年近く前の作品です。本書は、表題作「スローなブギにしてくれ」をはじめとして「モンスター・ライド」「ハートブレイクなんて、へっちゃら」「マーマレードの朝」「さしむかいラブソング」の計5編を集めた短編集です。どの作品にも、街々の情景描写、男女のキャラクタ設定、オートバイ、たばこ、ファッションといった小道具類に、当時の時代が色濃く映し出されています。(p229より引用)昼のあいだ、美紀は、なんとなく学校にかよっているようだった。ノートや辞書をブック・ベルトでしばって持ち、出かけていく。“ブック...スローなブギにしてくれ(片岡義男)

  • 〔映画〕355

    2022年に公開されたアメリカ映画です。女性が主人公のスパイ映画ですが、プロットやストーリーは今ひとつでした。その代わり、キャスティングは豪華絢爛です。ジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガー、ペネロペ・クルス、ルピタ・ニョンゴ、ファン・ビンビンと主役クラスが揃い踏みでした。このあたり、「オーシャンズ8」を彷彿とさせます。ただ、そうなると、個々の魅力も“フルに発揮”とはいかないのが残念ですね。355[DVD]ジェシカ・チャステイン(佐古真弓)Happinet〔映画〕355

  • 〔映画〕トータル・リコール(2012)

    2012年に公開されたアメリカ映画です。観るのは2、3回目だと思います。私の世代だと、「トータル・リコール」といえば、まずは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のもの(1990年)を思い浮かべますが、こちらは同じ原作に基づくコリン・ファレル主演版です。次々に展開するアクションシーンがウリなのでしょうが、ともかく本作で強烈な印象を残したのはケイト・ベッキンセイル演じる「ローリー」の凄まじき執念ですね。1990年版ではシャロン・ストーンが演じた役で、“Mr.&Mrs.スミス”を彷彿とさせるものがありました。トータル・リコールBokeemWoodbine〔映画〕トータル・リコール(2012)

  • 我が身を守る法律知識 (瀬木 比呂志)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。私自身、大学は“法学部”出身ではありますが、民法も総則と物権法ぐらいしか履修していませんし訴訟法系はノータッチ、社会人になってからも「法務」を専門的に所掌したことはありません。さらには、いわゆる“生活の中の法律”という切り口いえば、その実務的な法的知識は全くの素人レベルという恥ずかしい有様です。ということで、少しはこの手の法律知識も整理しておきたいと思い、本書を手に取った次第です。まず、著者が本書を記すにあたって掲げた基本コンセプトですが、それは「予防法学」です。「予防法学」とは、「法的紛争を防ぐための知識、知恵、法的リテラシー」のことだと定義づけていますが、本書でその重要性を説くに至った問題意識について、著者はこう語っています。(p32より引用)...我が身を守る法律知識(瀬木比呂志)

  • 〔映画〕バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

    2016年に公開されたアメリカ映画です。「マン・オブ・スティール」の続編との位置づけですが、スーパーマンとバットマンを戦わせるとは思い切った構想ですね。私の感覚では、この組み合わせは、“ゴジラ対ガメラ”に相当するぐらいのインパクトです。複数のヒーローたちが登場するパターンとしては、「アベンジャーズ」のようにオールスターチームのメンバーとして参集するタイプのものがありますが、本作の場合は、“正義のヒーローどうし”がガチで戦うという点で、とても画期的ですね。その分、戦いの背景や理由の作り込みが悩ましく、本作では「ガメラ3邪神覚醒」のパターンに類似した動機を採用しています。ちなみに、ラストの「ワンダーウーマン」の参戦は、後続シリーズへの導線という意味が大きいのでしょうが、唐突であってもガル・ガドットを引っ張り出...〔映画〕バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生

  • 〔映画〕パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

    2017年に制作されたアメリカ映画です。定番の人気シリーズ、主人公のジャック・スパロウはジョニー・デップの“はまり役”ですし、彼にとっても代表作ですね。たぶん作品の出来としては極々“並”だと思いますが、エンターテイメント作品としてはそこそこの水準はキープしています。加えて、今回登場した新キャラクタの設定は、過去のシリーズからのコアファンにとっては結構楽しめたのではないでしょうか。あと、特にラスト、あまりにも唐突ですが、キーラ・ナイトレイの登場はインパクトがありましたね。パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊[DVD]ジョニー・デップウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

  • ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実 (プチ鹿島)

    以前聴いていた「未来授業」というpodcastの番組に著者のプチ鹿島さんがゲスト出演していて紹介していた著作です。1970年代後半から1980年代にかけて登場した“娯楽としてのテレビ番組”は、昨今のバラエティとは全く別物で異様に高揚したエネルギーに包まれていました。本書は、そのころの「エンターテインメント番組の制作現場」を、当時の関係者からの取材をもとに掘り下げた気になる内容だったので、楽しみに手に取ってみました。“『川口浩探検隊』の探検隊”というコンセプトもいいですね。実際、期待どおりとても刺激的なトピックが満載だったのですが、それらの中から特に印象に残ったものをいくつか書き留めておきましょう。まずは、制作現場の実体、放映された映像以外の部分。“川口浩探検隊”の放映で「見えているところ(テレビで映してい...ヤラセと情熱水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実(プチ鹿島)

  • 〔映画〕ミラクル・ニール!

    2015年に制作されたイギリス映画です。SF・コメディ作品なので“荒唐無稽”でもいいのですが、着想もストーリーも、私の好みのテイストではなく、まったく楽しめるものではありませんでした。モンティ・パイソンといっても、私には特段の思い入れはありませんし、その“笑い”の波長は私にはどうにも合わなかったですね。登場するキャラクタの設定も共感できるところはなく、エイリアンたちの造型にもセンスを感じません。せっかくのケイト・ベッキンセイルが出演も、残念な結果で、もったいなかったですね。ミラクル・ニール!スペシャル・プライス[DVD]サイモン・ペッグHappinet〔映画〕ミラクル・ニール!

  • 〔アニメ〕機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096

    2016年に放送されたアニメ作品です。遥か昔のガンダムを知っている人からみると懐かしいでしょう。“宇宙世紀”を舞台にしたテレビアニメシリーズは久しぶりです。ストーリー自体は、「ラプラスの箱」というモチーフについての納得感はともかく、シンプルです。だとすると、登場人物の魅力がポイントになるのですが、ともかく一番光っていたのは「マリーダ・クルス」ですね。そのキャラクタ設定は秀逸で、儚くも強烈な存在感がありました。反面「?」だったのは敵役の「フル・フロンタル」。こちらは、キャラクタの表情・姿・ファッション・・・、どれをとっても、もったりと時代がかっていて垢抜けない印象でした。機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096COMPLETEBEST(期間生産限定盤)ヴァリアスSME〔アニメ〕機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096

  • バカと無知 (橘 玲)

    以前聴いていたTokyoFMのpodcastの番組「未来授業」で橘玲さんが講師として出演したとき紹介していた著作ですが、その内容が面白そうだったので読んでみたものです。かなり評判になっている本なので図書館での貸出の待ち行列が長く、手にするまでにかなりの時間がかかってしまいました。刺激的なタイトルですが、内容も橘さんの主張がストレートに表明されていて思い切りの良さを感じますね。それらの中から特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきます。まずは、“ほめて伸ばす子育て/教育”についての考察。「やっかいな自尊心」の項からです。1970年代にアメリカ社会で“自尊心ブーム”があり、“ほめて伸ばす教育”が提唱されました。しかしながら、近年の研究では、ほめる(=自尊心を高める)教育は学業の成績とは無関係だというので...バカと無知(橘玲)

  • 〔映画〕ユナイテッド93

    2006年に公開されたアメリカ映画です。「9.11(アメリカ同時多発テロ)」でハイジャックされた航空機のうちの1機を舞台とした作品です。乗員・乗客・テロリスト・航空関係者・軍関係者、それぞれのハイジャック時の様子をリアリスティックに描き出しています。そのため出演者も有名な俳優は敢えて起用せず、役柄によっては、当該業務経験者や当時現場にいた当事者も起用したという徹底ぶりです。重いテーマですし、結末もショッキングな作品ですから、私見をもってどうこう評価するのは避けたいと思います。ユナイテッド93(ユニバーサル・ザ・ベスト)[DVD]シェエン・ジャクソン.ジョン・ロスマン.クリスチャン・クレメンソンユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン〔映画〕ユナイテッド93

  • 〔映画〕DUNE/デューン 砂の惑星

    2021年に公開されたアメリカ映画です。SF小説「デューン砂の惑星」を原作とした作品の前編ですが、それだけで155分、全体ではかなりの大作ですね。同名の映画は、今から40年ほど前、1984年に映画館で観ています。残念ながら「砂漠の怪物」の印象だけで、ストーリーは全く記憶に残っていません。本作も、前半部分ということもあってあまりインパクトのない展開ですし、舞台も“砂漠”で平板です。とはいえ、その割には、映像自体は結構見応えがありました。あと、出演者でいえばレベッカ・ファーガソン。「ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPARTONE」では、最後の出演になって残念だったのですが、こちらの方で、いい役にはまっているようです。DUNE/デューン砂の惑星[DVD]4548967463514ドゥニ・ヴィルヌーヴ...〔映画〕DUNE/デューン砂の惑星

  • 戦争の地政学 (篠田 英朗)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。このところ“地政学”という言葉をよく目にします。今日の世界情勢を理解するに必須の視点を提示しているようですが、私は全く勉強したことがありません。ということで、手近な本書を手に取ってみました。私のような初学者にとって、初めの一歩としては馴染みやすい構成ですね。さっそく、私の興味を惹いたところをいくつか書き留めておきます。まずは、「地政学」の基礎としての“2つの異なる源流”について。「英米系地政学」と「大陸系地政学」の世界観の整理です。(p53より引用)マッキンダー地政学は、地理的条件によって作り出される構造的な要因で生まれる二つの政治共同体のグループの間の葛藤を描き出したうえで、シー・パワー群のネットワークが持つべき普遍主義の世界観にそった政策がどの...戦争の地政学(篠田英朗)

  • 〔アニメ〕蒼天の拳 REGENESIS

    2018年に放送されたアニメ作品です。一世を風靡したコミック「北斗の拳」の流れを汲むシリーズですが、本作は、メッセージ性が強かったり、絵のトーンが柔らかになったりとかなりテイストが変わっています。特に異なっているのは“主人公のキャラクタ”でしょう。“ストイック”な北斗の拳の「ケンシロウ」と、“茫洋”とした蒼天の拳の「霞拳志郎」、好みは分かれますね。ちなみに、私は“もったりとしながら理屈っぽい”「拳志郎」よりも、一本気で素直な「ケンシロウ」の方が好きですね。また「コミックの北斗の拳」を読み直すとしましょうか。蒼天の拳REGENESIS第1巻<初回生産限定版>[Blu-ray]山寺宏一NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔アニメ〕蒼天の拳REGENESIS

  • 〔映画〕マン・オブ・スティール

    2013年に公開されたアメリカ映画です。「スーパーマン」が主役のヒーローものですが、以前にクリストファー・リーヴがスーパーマン役を演じた作品も制作されているので、スーパーマン誕生時から描いている作品としては“リブート版”ということになります。ストーリーは大雑把、映像も派手で、特に終盤のニューヨークの摩天楼での戦闘シーンは少々やり過ぎ感も否定できません。ただ、SFエンターテイメント作品ですから、このくらい思い切ってもいいのかも知れませんね。批評家のスコアはバラバラのようですが、それでも、しっかりした作りだと感じるのはキャスティングに手を抜いていないからだと思います。ヒロインのエイミー・アダムスもよかったですが、ケビン・コスナー、ラッセル・クロウ、ダイアン・レインという重量級の布陣は、なかなかの存在感でした。...〔映画〕マン・オブ・スティール

  • ぜんぶ、すてれば (中野 善壽)

    会社の友人がSNSで紹介していた本です。刺激的なタイトルなので、大いに気になりました。著者の中野善壽さんは、日本や台湾の企業にて要職を勤めた後、2011年からは寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOとして幅広い分野で活躍された方です。本書では、その中野さんのユニーク?な思考が気さくな語り口で開陳されています。なかなかマネできるものではありませんが、期待どおりのメッセージの中から特に印象に残ったものを覚えに書き留めておきます。まずは、「慣れを捨てる」(p58より引用)人間は慣れるとバカになる。頭を使わなくなって、衰えていく。だから、できるだけ不慣れな機会に身を置くことが大切だと、普段から意識しています。私は、初対面の人が苦手で、人付き合いが下手です。ズボラな性格なので、あちこち出歩くこともありません。そういう私に...ぜんぶ、すてれば(中野善壽)

  • 〔映画〕インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

    2008年に公開されたアメリカ映画です。「インディ・ジョーンズ」シリーズの第4作。ちょうど今年(2023年)、第5作目にあたる「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が公開されたのですが、劇場で見損ねてしまったので、代わりにその直前の作品である本作を観直したということです。前作といっても「15年」も経っているんですね。ちなみに、公開時のこの作品の評価はかなり酷かったようです。ケイト・ブランシェットのアカデミー賞受賞後の出演作としては、少々もったいない役どころだったり、核実験のシーンのように意味不明な演出もあったりしましたが、宝探しの途上の仕掛けやドタバタも適度でしたし、プロット自体はそれほど悪くは無いですよ。定番のエンターテイメント作品としては、今でも十分楽しめる出来だと思います。インディ・ジョーンズ/ク...〔映画〕インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

  • 〔映画〕大怪獣ガメラ

    1965年に公開された日本映画です。東宝の“ゴジラ”シリーズに対抗して作られた大映の“ガメラ”シリーズ第1作目の作品です。昭和ガメラシリーズは、第2作目の「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」以降の作品は、劇場公開時も含め結構何度も観ているのですが、この第1作目は初めて観ました。この時期までに東宝のゴジラシリーズは、モスラやキングギドラといった人気怪獣が登場していたので、怪獣映画は日本映画のヒットコンテンツとしては定着しつつありました。そういう時流に乗って、大映としても後発ではありますが当時の社長の肝煎りで手掛けたそうです。さて、その大看板の“ガメラ”、文字通り「カメ」がモチーフですが、口から火を噴き、頭や手足を引っ込めたところからの火炎噴射で空を飛ぶという奇抜なアイデアは大当たりしました。ゴジラシリーズは途中か...〔映画〕大怪獣ガメラ

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、OMOI-KOMI - 我流の作法 -さんをフォローしませんか?

ハンドル名
OMOI-KOMI - 我流の作法 -さん
ブログタイトル
OMOI-KOMI - 我流の作法 -
フォロー
OMOI-KOMI - 我流の作法 -

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用