映画を見るのは、福山・笠岡の映画館、城見小学校、茂平集会所の三通りあった。福山では、「とんど祭り」に行った際に、映画館で見て帰るとか。小学校は、文部省推薦の映画、例えば「路傍の石」や「にあんちゃん」のような教育映画。さっぱり面白くない映画。講堂に暗幕を貼って暗くしていた。茂平集会所には、金浦座が出張してくる。夜上映、一夜限り。回数は月に1~2度程度。上映日の二日ほど前に、青木と農協と吉本にポスターを貼っていた。木戸銭は入口に”りょうやん”が座っていて、一人一人の顔を見ながらお金を受け取っていた。二本立てで、たいてい先にチャンバラ・アクション、後に恋愛・現代劇を上映するパターンだった。当時の婦人は上映開始の頃は家事と、世間の目があり、外出できなかったから。映画は東京や大阪で上映して約1年後に茂平に廻っていた...茂平小学校跡①映画史上空前のヒット作、感動と興奮の新東宝映画「明治天皇と日露大戦争」を見に行く