三日前の夜、宮中晩餐会の雅なテレビ放映を見ながら私は眠ってしまった。翌朝の川崎市での登校バス停大惨事は悪夢であれと願わずにはいられない。自殺をしたければ独り静かに睡眠薬であの世へゆけばよいではないか。「独りでは死ねない、拡大自殺なんですよ」と心理学者らしい人がテレビで話ししていたが、ふと思う、猫や犬、カラスや虫なども自殺するのだろうか。私の知人て自殺した人は何人もいる。真面目で義理固く私には窮屈で親しめなかった。うつ病らしいと云われていて友達が少なかったため情報も少ない。私の歌集から次のように自殺に関わる歌を抄出する。「自殺する前に」,六首屋根のなき巣箱に白き封書あり「自殺する前に」と大き活字がおおかたは負債にあえぎし男らし樹海を死処に選びし人は文藝に関わるひとの贅沢な自害とりわけ三島由紀夫の縄をもて自ら命を断...拡大自殺?
朝刊を見ながら昨夜の宮中晩餐会を思った。トランブ大統領と天皇の白いYシャツ、皇后とトランプ夫人の白いドレスが鮮やかな夜だった。春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天の香具山私の好きな万葉集の歌を思い出していた。上野誠著「万葉集のことば」の解説を引用してみる。「しろたへ」とは「白い布」です。ところが「しろたへの」では衣や袖、紐、帯などにかかる枕詞となります。枕詞ということになれば、衣や袖が白でなくてもよいのです。ただし歌の世界では「しろたへの衣」とえば、まっしろな衣とイメ一ジしてよいのです。春になり新緑の頃から白がことに鮮やかに見える。寒い頃はひんやりしていた白い布が爽やかに美しくなる五月、昨夜の宴は白が生き生きしていた、政治のことは暫し忘れて私はテレビの「しろたへの」宴を楽しんだ。「しろたへの」宮中晩餐会
本日発売のAERAの新聞広告は🔘6月病緊急対策五月病は知られているが六月病なんて聞いたことがない、でも六月は雨の月、さわやかな五月の後のじとじとした日々は気分が重くなる、まして令和の開幕でこの五月は興奮しすぎ、十連休の後遺症に悩まされるかも六月は、▼6月病緊急対策、退職、休職のドミノ倒し「退職代行サービス」に過去最高の依頼、1人やめると部署全体がオ一バ一ワ一ク、人の補充はいつ?「終わりの見えない忙しさ」がストレス拡大、30代男性、50代女性がもっとも不調、AERAのこの広告は深刻だ。うつ病のリスクが高いのは5月病より6月病とは、責任感強く体調悪くても休めない管理職が危険、わたしには関係ない、ほっとするが淋しくなる。あと3日で5月が終わる、6月病より私が怖れているのは大雨、雨はしとしとだらだら降ってほしい。6月の...6月病緊急対策
昨日の午後はテレビを見ていた。国賓として来日するトランプを見るためだったがうとうと、すると地震が、一瞬だが強い揺れ、震度5弱、昼の3時20分、震源は千葉県南部。大丈夫だろうか明日のトランプと安倍とのゴルフは千葉の予定だ、テレビは地震の情報ばかり、私の居眠りしているときにトランプ夫妻はすでに?と思ったが地震のほうが先だったらしい。飛行機から降りてきたトランプ夫妻は疲れているように見えた。夕食やゴルフも仕事なのだろう。4日間の滞在中に天皇皇后との会見、宮中晩餐会、相撲観戦なども予定されている。それにしても新たな地質時代「チバニアン」とは日本はさらに重荷を背負うのか地震(なゐ)あらば避難所となる公園のベンチに座りすぐ立ちあがるトランプとチバニアン
富士の山頂までケ一ブルカ一を敷設する計画や、地下にトンネルなどの構想はいま観光団体が意欲的らしい。2日前の朝日夕刊一面に富士山がひろがってた。私は20代始めに富士山にのほり御来光を眺めた。この快挙をやたらに吹聴し「その自慢話何度も聞いた」と云われるが、あの御来光の素晴らしさ!🗻わたしの富士山あのビルがなければ見えるか未だ白い帽子を脱がぬ富士の山頂暖かくなっても白いその帽子ぬがないほうがいいよ富士山僕たちの富士山の高さはアバウトで二千、三千、五千メ一トルいまは静かにしているけれどそのうちに噴火するかも富士山、あのひと元首相吉田茂の庭に来て今日は見えない富士山を見るいくたびも落選せしを知りしより片岡球子の富士の絵たのし君のこと信じられぬときは富士山を引き寄せながら眺めていたい富士山に会うため四十八階にきて鯖雲に見ら...🗻富士山登山鉄道はどうなる
5月16日のこのブログで「あおによし」を書いた。その翌日、書店で令和の心がわかる万葉集を購入した。著者の上野誠は奈良大学文学部教授、上代文学に精通していられる。私は短歌を詠んでいるが万葉集についての知識はお粗末、上野誠先生の万葉集から知ることが多い。まず「あおによし」上野誠先生の「万葉集のことば」の76ページには🔘「あをによし」は旧仮名。※※※※※※※※※※※※※※※※※「あをに」とは青い土のこと、奈良のどこかで取れる土が青色彩色に使われる土として有名だったのでしょう。このため「青土あおによし」は、奈良にかかる枕詞になったのです。枕詞はひとつの言葉を引き出すアイコンのようなものです。あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり「万葉集の言葉」を読みながら私は旧仮名の長閑さや優雅さにほろ酔います。私は娘のこ...令和の心がわかる万葉集
ひと月に35日は雨の降る屋久島にきて3日目も晴れ昨19日に屋久島を襲った豪雨は50年に一度の大雨。縄文杉を目指す300人余りの登山者が取り残された。テレビを見ながら恐ろしくなった。もし私が縄文杉を見ようとしたらこの激流にたやすく流されたであろう!10年余り前に私は屋久島を訪れた。添乗員同行のツア一だが縄文杉は訪れないという企画、一緒に参加する予定のk子は行くのはやめると言いだした。屋久島の名所の縄文杉を見られないなら行く気になれないと。結局わたしだけがツア一に参加した。縄文杉までの往復には10時間もかかり早朝から出発するため大雨注意報が間に合わなかった昨日。途中から豪雨のなかを下山する人々の様子は痛ましく私はテレビを消した。歩けども歩けども会えぬ弥生杉わたしにあいたくないなら会わないせめて弥生杉は見たかったが歩...豪雨の屋久島
一昨日の☀「今日の番組」に名刺大の中村メイコが私を見ている。白髪だがメィコとわかる懐かしい顔だ。昭和の生き証人である中村メイコが先月から久しぶりにTBSラジオで「昭和の文化」を語っているらしい。🍉白黒の映画に西瓜を食むおんな、昭和のはじめの夏が涼しいテレビで時折、ふるい白黒の映画を放映する。極彩色の画面に疲れた私にはさわやかだ。少女の頃の楽しみは少女雑誌、私は「ひまわり」を愛読し中村メイコは若い作家として活躍していた。昭和9年生まれ、子役として親しまれまだテレビの普及していない頃の娘たちの相手をしてくれた、でも結婚して後は長い間私はメィコお姉さんにご無沙汰していた。いつからか私はほとんど一日中テレビなので、メイコの活躍は知らなかった。TBSラジオでいま「昭和の文化」を。毎回多彩なゲスト、誰が出演しても自身の記憶...中村メイコは昭和の語り部
十年前の五月の半ばに私は「山の辺の道」を歩きました。奈良市から奈良盆地の初瀬街道まで南北に通じる約35キロの古道、時々バスに乗りガイドさんに案内していただきました。平成二十年の私は脚腰がまだ逞しくて、歩きながら詠む余裕がありました。🚶🚶🚶🚶あおによし🚶🚶🚶🚶山の辺の道を流れているような東へゆくのか西へゆくのかわが上を素早くすぎた黒鳥は古代の鳥のような気がする歩きつつ我を失う広すぎる野よ広すぎる空よ、うき雲よいくたびも風の曲線くぐりぬけ古代に来ておりジ一ンズのままうずくまる亀石の背を叩けども叩けどもふかく眠りていたりわれを見るわれの心を見るような一人の青年、埴輪の武人このような風もなくよく晴れた日は笑ってごらん耳成山よおいしいというよりやさしい味がする斑鳩の里の古代米弁当三輪山の麓のあたりを歩くとき、ご一ん、ご一...あおによし
大阪の皆様、おめでとうございます。京都や奈良には世界遺産が多いのに、大阪には世界遺産がないとか、その市街地が密集している大阪の「仁徳陵」がユネスコの世界文化遺産に登録されるとのこと、古墳が好きな私は喜んでおります。古墳を巡るツア一には度々参加してますが、私は実は墓地を歩くのは嫌い、死者たちの無念が漂っているような気がするのです。この世を楽しく過ごし思い残すことなくあの世へ行った人なんて滅多にいないのではないでしょうか。死にたくないのにあの世に行った人々の無念が墓地に漂っているような気がするのです。いにしえの尊きひとを偲ぴつつ見渡す前方後円墳を4世紀後半から5世紀後半の姿を残すという仁徳陵は国内最大級、しかも前方後円という形は何か楽しい。この形の🍢のこんにゃくおでんやアイスキャンディがこの辺で売られているとか、、...大阪の古墳が世界遺産へ
「戦うトランプ」劇場、いよいよ佳境へ。大統領再選に向け支持者に熱烈アピ一ル、中国の報復も凄いらしい。互いに食うか食われるか、そして日本はどうなる?令和元年の新緑が闇色に、▼知らぬことわからぬことの数多あり中国とう国、隣家の人々▼車窓にはニッポンになき漢字また入りきて此処は厦門の街か▼中国茶飲めば美しくなる訳をガイドさんが我らに伝えてくれる▼葉に白い毛のあるこの茶を飲んだなら若返るとう嘘は楽しい▼龍井茶にほろ酔いわれは飯店の円き窓より星を見ており▼見の限り棚田棚田の波のなかわれらの車は泳ぎ続ける▼迫りくる千年前の四階の円形マンション永定土楼▼いまは住む人なき土楼に寄りゆけば鶏二羽が我に寄りくる7年ほど前に訪れた中国の厦門でガイドさん以外は言葉が全く通じなかった。お隣の国なのに。でも海に隔てられて、アメリカは太平洋...されど中国も?
五月も半ばとなり新緑が更に鮮やかになってきた。脚腰の筋肉のために歩きたいが、交通事故が多発している、徒歩5分のコンビニへ卵を買いに行く途中で車に跳ねられ「帰らぬ人」になりかねない。わが家の近くに小川を埋めてつくられた細道がある、最寄りの駅までは遠まわりだが散歩には最適だ。車も自転車も通らない。所々にベンチがあり居眠りをしている老人もいる。急雨の場合のために私は傘を持って歩く。🌻わたしの遊歩道六首詩の餌を探すのはやめる新緑のこの遊歩道を歩いているとき樫の葉と楓をつなぐ蜘蛛の巣はまるでレ一スのテ一ブルセンタ一わが町の胸かも此処は、水車橋跡に佇み深呼吸する滑る子を待つ滑り台のスロ一プの急なる傾斜を微風が滑るどのような語らいありしかこのベンチあるいは恋入り口、出口ひとりには広すぎるベンチに腰かけて新緑の香に浸りていたり新緑の遊歩道
先ほどス一パ一の入り口の赤いカ一ネンションを見ながら淋しくなった。私はもうこの赤い花を贈る人が居ないのだ。若草色のカ一ネンションなら部屋に飾りたいが。🌻あの世の母へ贈る十首迷いつつ買わざりし『母オモニ』という本の重みの残る手を吊り革にオモニとは重荷のことだというように聞こえてしまう思えてしまう母は子が重荷であろう子も母が重荷であろう雨は止まない揚げ茄子の胡麻味噌和えができあがる母の味とは異なる味のいつよりが厨のなかに見当たらぬ共に嫁ぎてきし擂鉢が胡麻を炒り擂鉢でするそんなことしていたならば我がすり減る手抜きしてつくる料理を食べながら母より長くこの世に居すわる追い越して振りむけばまるで違うひと、母はあの春この世を去った新緑が暗き緑になってきた母に会いたい墓場の母に菜の花の七、八本の花束を我より受け取るあの世の母はあの世の母へ
アフリカの旅より帰りてきし友はわれより偉くゆたかに見える地球儀を見ながら日本はなんて小さな国だろうと思う。私は地球のひと粒の種しか知らないのか、もっともっと地球を見たい。折角の10連休を家で過ごしたなんて!朝刊の本の広告に飛びつく。感動を創造する「海外添乗員」逞しい中年男が私を見つめている。梁瀬昌宏さん、私を海外旅行に案内してくださ一い!💮著者がいかに海外添乗員とう仕事を愛しているか、情熱が伝わる🌺海外旅行が大好きな自分が読んでも楽しめる一冊🌺添乗以外の仕事を目指す人にも参考になることが多い海外を旅することは大変だ。とりあえず親戚や知人の滞在先に押しかける。和食をどっさり持参して、居候。私は何回かこれで欧州を見て回った、でも海外駐在員は自分の仕事で忙しい。充実した海外旅行は熱意のある添乗員が必要だ。エジプト、チ...「海外添乗員」という仕事
令和元年皐月「うた新聞」の特集は🌺もうひとりの〔われ〕をうたう20人の歌人がそれぞれ自分のなかの自分を愛しみながら3首詠み、ミニ・エッセイを綴っている。平成元年5月に生まれた若い大森静佳のもうひとりの〔われ〕が能面を彫る女とは、神秘的に思えてくる。「山びこ」三首は🌺窓はときに何も見せない〔中将〕の唾液に濡れた刃を研ぐ朝も🌺桜とは気づかず桜を見つめたしそこだけ白く凹んだような🌺父母が山びこのように老いてゆく肺にみっちりはなびらを溜めてこのように幻想的な春に浸る作者の、もうひとりの〔われ〕は能面を掘りはじめて5年、節木増、泥眼、痩女、宝増、中将、橋姫という六面が部屋の壁に、そのどれにも自分を感じるらしい。もうひとりの〔わたし〕が大森静佳を感性豊かな歌人にしているのだ。平成で開花し令和で満開になるであろう大森静佳は。もうひとりの〔われ〕をうたう
新緑を掲げ五月がやって来た令和元年黄金休暇いまは私が1年中でいちばん好きな五月、この爽やかな五月から令和になり10連日も終わろうとしている。毎日テレビで天気予報をみていると北国はまだ寒い日が続いている。あれは8年前の5月の旅だった。歌集『えくぼ』より「もぐら駅」ひとたびももぐらを見しことなきままに「もぐら駅」へとむかいていたりまだ下りてゆくのか「もぐら駅ホ一ム」いま400段を踏みしめている下りるのは誰より速い私は滑るごと「もぐら駅」のホ一ムへこんな地下を上越線の汽車がゆくコ一トやス一ツの若きらも乗る地下ふかく隠れてくらした人々をおもうとき車窓にひろがる青葉上越の山々はいまもまだ冬に耐えているのだ五月上旬もぐら駅
5月5日、子供の日である。黄金週間の最後の祝日であり10連休は終わろうとしている。あっという間にすぎて。とくに不都合なこともなく私たちは「令和」の祝日にほろ酔い気分だ。新緑が新しい御代のスタ一トを明るくしてくれる。朝刊の本の広告は「子供の日」なのに「万葉集」が目立つ。📗まんがで読む万葉集新元号「令和」の出典「万葉集」がまんがで気軽に読める!楽しみながら日本の古典の知識が身につく、子供にも大人にもおすすめの入門書。梅花の歌32首が詠まれた宴の様子もまんがで再現。日本史が苦手な高校生が「まんが日本史」のおかげで第一志望の早稲田大学に現役で合格した、と本人が私に話してくれたことがあった。マンガは楽しみながら私たちの脳と親しくなるのだろうか。GaKKen書籍販売室本体価格1300円税別いつの日か笑えるだろう今われの笑え...まんがで読む万葉集
✴枝ごとに新しき葉を光らせて朝の窓とう窓はさみどり今日は令和元年三日、憲法記念日である、世論調査ては9条「変えない方がよい」64%、「変える方がよい」28・%で改憲機運は高まらないらしい「本日朝日朝刊」、テレビは今日も各地の零和お祭り騒ぎ、晴天で初夏のような今日。自衛隊のことを考えたくないのは私だけではないのだろう。✴昼すぎの二階より見れば新緑のどの葉もどの葉もひかりに従うもし天皇のお誕生日の2月23日に「令和」に変わったとしたら、私たちはこれほど気分が高揚しただろうか。早春の辺りは裸木、4月も花冷えだ。春が来たと心も体も安心できるのは5月だ。北国の方々はまだ春ではないかもしれないない。☀地球のみの色かもしれぬさ緑をひきよせ離さぬわれの老眼☀冬眠から目覚めたような心地して令和の新緑ながめていたり新緑より始まる「令和」
昨日は朝から夜ふけまで「令和」「令和」だった。5月が始まったのに鯉のぼりのことを忘れていた。今日、近くのス一パ一へ行くときに鯉のぼりに気がついた。雨あがりのためか元気のない鯉ばかり、鯉だけでなく男より女のほうが逞しいのかもしれない近頃は。🐠そよ風に溺れる草食男子鯉そんな感じだあの鯉のぼり🐠女が強くなったのではない男らが子猫のようになっただけです🐠木陰には万葉びとが居るような令和元年五月二日よ「令和」になったら私の周りが今までと何となく違って見えてくる。木々の幹が古くから生えていたような、その根の先をたどれば奈良時代に至るような、足許の草花も万葉の頃の種子が芽生えたような、、。🐠あおによし奈良の都を見ておりぬ明かりを消して目を閉じたまま「令和」を泳ぐ鯉
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