「女たちの欲望は、森瑶子から始まった」という小説の広告を見ながら思う。女の欲望は果てしなく、でも辛い。女はゴ一ンにはなれないのではないか、これはもしかしたら作者の島崎今日子の妄想、いや実話であろう。ひとりの主婦が「情事」を書いて38歳で作家になった。妻であり母であるだけの自分への苛立ち、森瑶子という名前と手にした収入はどれほどの解放感と自尊心を、、これは広告文である。島崎今日子は1954大阪生まれ、夫や家族を傷つけることも厭わす書き続けた、森瑶子は作者自身に思われる。だから彼女の本が売れたのではないか。自身を家族をさらけ出したから読者は感動したのだろう。しかし母娘との葛藤、夫との確執。そして作者は孤独になる。その辛さがまた小説を生む。(^^)五十二の女と十五の少年が、、そういうこともあるのだ男女森瑶子の帽子
ハノイはベトナムの首都、人気の観光地である。年間30万人の日本人が訪れているらしい。フランスの植民地時代のおもかげが残り私は10年も前にここで買った服を今でも着ている。ベトナム戦争の深い傷がありながら魅力溢れるハノイ、ここに金正恩はすでに到着、間もなくトランプも現れる。明日は二人のお食事、ぜひ心から打ち解けてベトナム料理を楽しんでほしい。ハノイが平和をスタ一トさせた記念すべき都市になるように🌸🌸🌸🔘老人よ大志を抱けと叫びたし成田空港出発ゲ一ト🔘泥水の河だったのだメコン河の水面はわれを映さずたゆたう🔘激戦のありしは此処ぞ夕ぐれの畑野は迷彩柄になりゆく🔘記念館に新車のごとく戦車ありベトナム戦争終わっいないいま地球で1番注目されているハノイ
7年目を迎えた安倍政権に強烈な存在感を示してきた麻生太郎は元吉田茂の孫である。彼はもうじき80歳か。吉田茂の娘麻生和子の長男の麻生太郎は、私には常に吉田茂の影を曳いている。かの大磯の吉田茂邸を訪れたのは、そしてあの屋敷は焼失してしまったのだ。平成20年に刊行した私の歌集『えくぼ』には5首しか収めていない、元首相吉田茂の居間にいて今日は見えない富士山を見るこの居間の酸素をすべて奪うかもツア一のわれら40人は三匹の愛犬の名はサン、フラン、シスコそれぞれ墓あり庭に竹林を上りてゆけば銅像の吉田茂氏どんと立ちおり銅像はわれを見下ろし大磯の海を太平洋を見渡す焼けてしまった元吉田茂邸
JR両国駅でもう「ひな祭り」がはじまったらしい。ひな人形が並んでいるのは、ふだん使わない3番線臨時ホ一ムに通じる階段。段飾り数セット分のひな人形が、3月3日までずらりと並ぶ。ひな祭りは3月3日、その翌日に行っても見られないなんて、私は半世紀余り前の今頃を想う。2月の半ば頃から母はひな人形を飾りはじめる。あれは7段だったか、真っ赤な毛氈という布を板の段に敷き詰めその上に雛を置く、雛の髪に飾りをつけたり手にあれこれ持たせたり半日を費やす。その半日を楽しんだのである。2月の半ば頃に飾りはじめて「雛あられ」など菓子を供え雛段の傍らに桃の花を飾って3月3日にお寿司と甘酒で祝う。翌日は雛人形を包みさっさと納戸にしまってしまう。雛人形をすぐ終わないと娘が売れ残るからだとは母の口癖だった。毎年恒例の「両国駅大ひな壇」の最下段に...両国駅の階段はひな祭り
本日の朝刊☀にスマホについての記事が二つある。まず「スマホの中に家庭教師」はスマホは子供の教育に役立っていると思わせるプラスイメ一ジ。スマホで新たな学習の機会を子供たち提供するサ一ビスが進化している。スマホを通じて生徒が教師とやりとりしたり質問したりできる。マイナスの記事は子供たちの睡眠不足、平均の就寝時刻は午後11時、平均の睡眠時間は7、6時間、「よく眠れないことがある」と答え、その7割強が寝る直前のスマホらしい。睡眠不足は子供の集中力を低下させる。不登校の原因にもなりやすい。睡眠は脳を育て整備する大切な時間、整備不良なら飛行機だって墜落する。睡眠不足が蓄積すると脳に炎症がおきる、ここまで読んだとき私は怖くなった。スマホではなくテレビのために私の睡眠は連日赤字である。(>_<)病む日々の妹のメ一ルを収めたるス...スマホの良いこと困ること
2月が終わりに近づいて新聞は10連休について騒ぎだした。海外旅行は例年比3倍とは、新天皇の即位にともなう4月末から5月初めに日本人が外国へ行ってしまうなんて!日本発欧州行きはほぼ100%の予約、北米やハワイも90%を超えた。しかし暮らしへの影響が気になる。体調不良のときの受診先や通院治療中の対応はどうなる?連休中の手紙は届くのか?休日や祝日に配達日を設ける検討を進めているらしい。海外からの訪日客を接待できるのかも気になる。働く女性たちは保育園が休園したら働けない。10日間も休めない業界も多いのではないか、ス一パ一が休んだら毎日冷凍食品?海外旅行の予約がダメなら宇宙?いちばん近いのは月かしら?🌃「連休は月の砂漠へボクは行く」「わたしは火星のアレス渓谷」10連休が怖い
今日は2月16日、やっと3月が近づいてきた。何とかこの冬も生きのびることができそうだと思ったら食欲が旺盛になってきた。「うた新聞2月」のなかの食べ物の歌が目につく。🔘冷凍の莓をひたすウィスキ一ひととき冬の甘さを許す東直子如月の寒さにも負けず大活躍の東直子氏の精力は🍓の洋酒らしい。🔘点々とご飯のうえに黒い目が濡れてつやめく生しらす丼松村正直生しらすの濡れた黒目に私が見られているような一首だ、松村正直氏よ、私にビタミンAを有難う。🔘森よりも街に棲みつく烏らあり朝は食事に森へ急げり伊藤一彦宮崎の街に棲み朝食は森でとは、なんて優雅な烏だろう。寝室の隣のダイニングで私は軽い朝食を(>_<)🔘さよならの一語が糸を引く夜にざらめ雪踏み鳴らして歩く山田航「ざらめ」というつぶつぶの砂糖が懐かしい。ツィツタ一でお馴染みのまだ若い山...2月のグルメ
もし梅の花が咲かなかったら2月は寂しい淋しい日々だろう。先ほどス一パ一へゆく途中の落葉樹の道で出会った白梅と紅梅、抱きしめたくなった。「こんな寒いときに咲いてくれて有難う」私は短歌を始めてから梅の花が好きになり各地の梅園を訪れた。辺りが枯れ木の時期だから白梅、そして紅梅はひときわ華やぎ目に沁みる。今年は寒さが厳しく家に籠もりがちだった。寒さに負けず咲いてくれた梅の花たちよ有難う。とりあえず私の古い歌を、💠歌碑あらば六十歳のこの梅はわたしの町のブランドの木だ💠花すでに終わりとなりし枝先にうらわかき紅梅いくつか残る💠石道に散るまだ若き紅梅がわれのブ一ツに踏まれていたり💠春先にわれを酔わせた紅梅の花のなき枝を光が走る💠癌はまだ体に残る妹の快気祝いの干菓子は紅梅目に染みる紅梅、白梅
巨大な星条旗の左右に「壁を完成させろ」と書かれた看板が掲げられた。これまでの「壁をつくれ」を発展させた。20年大統領選の事実上のスタ一トとなる演説で、トランプ氏は「壁」を強調した。赤いネクタイの大男のトランプ大統領が新聞やテレビに現れると私の前に壁が、分厚い壁が。11日、メキシコ国境の町テキサス州エルパソで演説を行い、公約の国境の壁建設を強く訴えたとのことである。私は壁が苦手、「壁の花」などと言われる女にはなりたくない。読んだり書いたりしていると時々私の前に壁が現れる。そんなときは目を閉じて壁を見ない。時には眠ってしまう。私の壁の歌を探したが3首しか見つからない。白い壁、白いテ一ブルその上のメモには何も書かれていない白壁に強風はたはた折れ曲がりわたしにだって言い分がある壁のごと迫る津波を語るとき海辺の女は瞼をと...トランプ大統領の壁
如月は読書こそよけれ雪の降る三連休は3冊の本を立春が過ぎて三連休、やや暖かくなってきたのに東京に初雪が降るなんて、でも本屋さんは喜んでいるだろう。新聞にデカデカと「本屋大賞」の広告!しかも3作品だから丁度3日分である。🌹ある男平野啓一郎著愛したはずの夫は、まったく別人だった。過去を変えて生きる男たち読売文学賞受賞作🌹そして、バトンは渡された瀬尾まいこ著血の繋がらない親の間をリレ一され、4回も苗字が変わった森宮優子、17歳。だか、彼女はいつも愛されていた。ブランチBOOK大賞2018受賞著者会心の長編小説、身近な人が愛おしくなる。🌹熱帯森見登美彦著幻の本を追う旅は、魂の冒険へ!「あなたは何もご存じない。この本を最後まで読んだ人間はいない」著者の言葉「我ながら呆れる怪作」この3冊の中で皆さんはどれを?どれも読む気に...本屋大賞ノミネ一ト3作品
今朝は東京に雪が積もると騒がれていた。が都内の一部を除いて積もるほど降らなかった、同じ日本でも気候や気温の差をテレビや新聞で知る。北海道は9日朝、各地で記録的な寒さを観測した。陸別町では零下31、8度、道内4地点で零下30度を下回ったらしい。鶴居村では冷気に触れて霧になる「けあらし」の間をタンチョウが飛び交う幻想的な光景がみられたそうである。私は北海道が大好きだか冬は一度だけ、20年くらい前の雪祭り、夏に富良野を訪れたときは東京と変わりない暑さだった。北海道の紅葉は紅が鮮やかで私は秋に度々訪れている。東京に比べて四季の変化が著しく旅を楽しませてくれる。旅びとを楽しませてくれるが道内の人びとは、特に冬は厳しいことであろう。零下30の世界とは、私には恐ろしい世界である。零下31度の北海道
朝刊には東京23区積雪見込みの見出し、たが午後3時過ぎの今も雪は全く降らない。食品は3日分買いだめをしたのに、東京は台風が逸れることが多いから雪も逸れたのか。こんなことを書いたら豪雪地帯の方たちに申しわけない。でもいま腰痛の私は降ったら外出できない。私の歌集を開いても雪の歌は少ない。窓から空を仰ぎながら私の古い雪の歌を、めざめれば辺りの緑は消えうせて雪の白さがからだに沁みる雪の日はひねもすマナ一モ一ドにて炬燵を離れることができない。やらなかった、できなかったことあれこれと思い出させる炬燵のぬくもり雪の日の地下街をめぐりいて思う縄文杉の根の行く先を晴れたなら明日は会えないかも知れぬ雪にて作りし考える人雪解けの坂道をわれの傷口にふれるがに歩く白菜さげで(^^)済みません。私の雪の歌は少なくて今午後4時ですがまだ降っ...まだ降らぬ雪
如月は読書こそよけれ、昨日に続き今日も本に関わる情報を、朝刊☀より芥川賞・直木賞の発表の日に、個人的に最も面白かった本に独断で賞を出している書店員がいる。三省堂神保町本店主任新井見枝香(38)その「新井賞」には賞状も賞金もない。1月に発表した第9回は、はるな檸檬氏の漫画「ダルちゃん」(小学館)で、「幸せになるには自分に正直に生きることが大事ということがつたわる」が選考理由だった。新井さんは最初はレジのアルバイト、文芸書が好きでツイッタ一でお気に入りの本を紹介した。好きな作家を閉店後の店内に呼びト一クイベント、新井賞を始めたのは2014年7月、千早茜の小説「男ともだち」、これに「新井賞」の帯をつけたら直木賞受賞作品より売れた。直木賞を逃した小説が。第9回はるな檸檬「ダルちゃん」は24歳のOLが周囲に合わせて生きる...「新井賞」が欲しい
わが町の駅前通りの書店には立ち読みびとが樹木のようにかなり前から出版不況が騒がれている。当然かも知れない。私も買わなくなった。料理の本はス一パ一に置いてあるPR誌でこと足りる。本日☀朝刊にネット通販大手のアマゾンジャパンが、取次会社を介さず出版社から書籍を直接購入して返品をしない「買い切り」を開始し、書籍の値下げ販売も検討する方針を明らかにした日本最大の書店となったアマゾンの影響力が大きくなることを懸念するのは「緑風出版」の社長で『出版の崩壊とアマゾン』の著書もある高須次郎、「アマゾンに対し、出版社がどこまで主体性を持てるのか不透明。買いたたかれる恐れもある」と。出版社からは好意的な受け止めも聞こえる。「返品がなくなるなら出版社にとってマイナスはない」と。「出版ニュ一ス」社代表の清田義昭は「市場原理で動くアマゾ...アマゾン本の「買い切り」へ
如月の過ぎれば桜の花の季になると信じていいのだろうかいつの間にか今日は2月3日、窓には枯れ木が広がっている、3月になれば枯れ木から芽が、葉が、花が?つれづれなるままに私の二月の徒然の歌を地下鉄を降りて高層ビル街へ、三年前は鉄骨の森むかしむかしすれ違うたびときめきし光の君を今夜も避ける敵なのか味方なのかもわからない才色兼備の小百合と乾杯会場と外の気温の差をおもう差があるということは苦しいわれのみが終電おりる独りには長すぎる夜のプラットホ一ムどの窓も明かりの点らぬマンションが行く手に一枚岩のごとあり救急車すぎたるのちに音もなく疾風がわれを追いかけてくる薄氷を踏むごと二月の真夜中の舗装道路を歩いていたり嗚呼また如月が
如月の今宵も啄木思いつつじっと手を見る不機嫌な手を寒がりの私は2月が苦手である。冷えている手をさすりながら今夜も啄木を思う。☀朝刊の「こころに浮かぶ暗い像」を読み啄木をかばいたくなる。夏目漱石が「東京朝日新聞」に入って仕事を始めたのち、石川啄木は校正係として同じ朝日に就職した。やがて短歌を。「朝日歌壇」の選者に、歌集『一握の砂』『悲しき玩具』を出版したが肺結核のため26歳で死去。『悲しき玩具』が世に出るのは死後2カ月啄木といえば神童、しかし高慢、不倫の匂いも、地元岩手の評価はよくない。宗教学者の山折哲雄は啄木の歌集を読み進めて「こころ」という言葉の多用に驚いたそうである。漱石と啄木はときに火花を、葛藤と苦悩が二人の文章に滲み出ているとは。漱石は五十代を生きることなく世を去った、しかし啄木の2倍近く生きた。経済的...啄木の「こころ」
わたしは「お年寄り」という言葉が嫌いである。以前、私より10歳は年上だと思っていたお婆さんが15歳も若かったときはショック。彼女は年相応の服を新調していたが私は若い頃の服を着ていたからにすぎない。男性は化粧をしないから年齢がむき出しであるが、、。。新年早々テレビに現れた三浦雄一郎、昭和7年生まれだが老人には見えない。南米最高峰の7000米に挑戦すると白髪を光らせ瞳も輝やいていた。1月末の☀文芸欄「どこからか言葉が」の谷川俊太郎は三浦雄一郎より一歳年上だが彼の詩の若さに圧倒される。朝微震七五調自分ガ重イ年齢なんてあってもないようなもの。気にしない、気にしない、♪♪♪親切な言葉のような意地悪な言葉のような「お年寄り」とは年をとらないお年寄り
「ブログリーダー」を活用して、えくぼさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。