門脇篤史の「あるきだす言葉たち」
昨日の夕刊☀「あるきだす言葉たちたち」を久しぶりに読んだ、以前は度々ブログに書いたが「走りだす言葉たち」に私は置き去りにされた。でも昨夜は大丈夫。「途上に」の門脇篤史は老人に親切、1986年生まれの平成の男子だが昭和の雰囲気の漂う人である。🔘真夜中と朝とのあはひにむいてゐる職場のひとにもらひたる柿深夜に柿をむいている。マンゴではなく柿、芭蕉が、法隆寺が。景が広がる🔘納豆の薄きフィルムをはがしをりほそき粘糸を朝にさらして和食の朝食、納豆の粘糸に朝の光とは微妙なる美、作者のゆとりが伝わる。🔘わたくしをぢっと薄めてゆく日々に眼鏡につきし指紋をぬぐふ身辺の些細な微妙なあれこれを巧みにゆったりと詠む、師事している大辻隆弘氏から吸収しているのだろう。昨年末に🌻現代短歌社賞を受賞した。その折に少しお話ししたが門脇篤史は重厚な...門脇篤史の「あるきだす言葉たち」
2019/01/31 14:33