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アントンKのお気に入りノート
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2014/09/26

  • ”音の風景”

    最近は、自動車運転時FMラジオを流すことが多くなった。昔はAMしかラジオは聞かず、運転中はもっぱら耳から交通情報を含めて世間のニュースに触れていた。それとFM放送は、NHKのベストオブクラシック等、鑑賞してエアチェックという日常だったので、自動車運転中には、録音したものを聴くことはあっても、なかなかFMをかけることは稀だったと思う。そんな訳で、自動車が旧車に代わったということもあると思うが、少しでも聞き取りやすいFMにチャンネルを合わせている。ある時、出力の乏しいであろう車内のスピーカーから、ロクヨンの起動音がしてきてびっくり!「これは?・・」と思いすかさずボリュームをアップしたら、やはりまさしくEF64電機、それも現役1000番台の重低音だったのだ。NHKで昔から放送されている「音の風景」という5分くら...”音の風景”

  • エッシェンバッハのブルックナー

    少し投稿時期がズレてしまったが、先々月N響の定期でエッシェンバッハがブルックナーを振ったので聴きに行ってきた。すでに80歳を過ぎ、もとはピアニストだったエッシェンバッハは、アントンKにとってもピアニストのイメージがあった。70年代頃だから半世紀以上も前になるが、徐々に指揮活動を開始したらしく、海外の音楽週間にも登場するようになり、当時のライブ音源からもその名を聞くようになってきたと思う。ドイツ物中心にレパートリーが広がっていて、ライブ録音を聴く限り、伝統的な演奏スタイルを重視しているように思えて、アントンKの中でもチェックする指揮者の一人だった。クラシック音楽の世界にも、流行の演奏スタイルはあり、新しく編集された楽譜での演奏やオーケストラの編成など、長年同じ楽曲であっても、時代とともに印象が変わるものだ。...エッシェンバッハのブルックナー

  • 各地で華を添えるラッピング車両たち~伊豆急2100系

    最近東急線に東海道新幹線色の電車が走り始めた。白地とブルーのツートーンという、昔から馴染みのカラーリングに、N700系列のようなブルーの2本線が入っており、とてもスマートな印象だ。これは昨年開業した新横浜線1周年を記念して、現東横線の主力型である5050系電車1本をラッピングしたものだ。このところ、アントンKも何度か遭遇し実車を見たが、最近のラッピング技術は凄いものだと感心してしまった。一足先に同じ内容で、目黒線用の電車(3020系)にラッピングして登場しお目見えしていたが、車体下部にはラッピングされず、中途半端な印象は免れなかったので、今回は如何なものかと気になっていたところ、中々の好印象で童心に帰るような、見かけると嬉しくなるような、そんな気持ちにさせられている。何とも単純で幼稚なアントンKなのである...各地で華を添えるラッピング車両たち~伊豆急2100系

  • 時代とともに・・・

    銀座の山野楽器が今後CD販売を止めてしまうらしい。これは8月からのことで、銀座以外の山野楽器では今まで通り販売は継続される。先日本当に久しぶりに山野楽器銀座店を覗いて、昔に比べてCD等の売り場が随分と縮小してしまったことに驚いたばかりだったが、こんなニュースが飛び込んでくると、今はそんな時の流れなんだと変に納得してしまった。自分自身を振り返ってみても、フィルムを装填して写真を撮っていた時代からすでに20年。約3分しか撮影できない8ミリ映写機が、ビデオカメラに変わり、VHS→8mm→DVと移り替わってHDメモリに落ち着いたと思ったら、デジタルカメラの急成長。同時に携帯スマホの動画を含んだ撮影。今やビデオカメラは、デジカメやスマホに取って変わられた。まさにこの流れに沿うように、音楽鑑賞の在り方も変わったと言わ...時代とともに・・・

  • あの頃の上越線が蘇った日~EF64 1000

    5月も残り一週間となってしまった。日々の流れは相変わらずの速さでアントンKを急かしているが、新年度になって趣味的見地からすれば充実した日々を送っている。週末が中心だが、線路端に立って鉄道撮影にも集中でき、音楽鑑賞にも過去のアーカイブの中からテーマを絞って聴くことが出来ている。これから雨の季節を迎えるから、音楽鑑賞が増えてくるだろうが、撮影にも可能な限り挑戦していきたい。撮りたい被写体やポイントは一向に減らないので、まずはそれらを熟すことが目標なのだ。今月は、久しぶりに新潟~福島へと遠征することができた。上越線に旧型客車が運転されるのをきっかけに計画を立て、若手の心強い友人とともに同行できたのである。上越線の旧客列車なんていつ以来のことだろう。アントンKが知る限り、2000年前後に旧客3両で走った「レトロト...あの頃の上越線が蘇った日~EF641000

  • 憧れの撮影地「山崎」へ向かったGW

    「山崎」へ行ったと言っても、国鉄時代今から45年前の話。最近は何処へ行っても混雑するGWは避け、その前後に遠征は考えるようにしているが、掲載写真の時代は、まだ学生の身分、時間はあるが金が無いといった時代だから、世間が連休と言っても何のその。大垣夜行で関西を目指し、新幹線には見向きもせずといった旅行も多かった。お若い読者様には、大垣夜行と言っても理解不能だろうか。当時は、東京駅を23時台に出発する大垣行き普通列車が走っていた。深夜帯は快速運転になったはずだが、名古屋で夜明けを迎え、大垣には朝方ちょうど何をするのにも良い時間に到着した。今思えば、こんな便利な列車が毎日走っていたのだから、やはり国鉄時代は鉄道ファンにとっては天国だったと言えるし、また現在の鉄道よりもっと身近に感じられたもの。今ではどこへ行くにも...憧れの撮影地「山崎」へ向かったGW

  • ロマン派時代の作品を指揮する巨匠たち

    いつの間にかGWも後半に入り、風薫る5月に突入した。これから梅雨に入るまでの数週間は、1年で最も過し易い季節の到来となり、何をするのにも良い時間を送れる気持ちになる。新年度を迎えて仕事の方は、本格的にアクセルが踏まれるだろうが、その合間に見出す限られた時間こそ、日々過ごしていくための必需品となるのである。少なくともアントンKは、そんな時間を作ってはカメラを持って線路端へ行ったり、ひと時の音楽に耳を傾けている。でも今年は、普段では中々手つかずの部屋の片づけを頑張った。最近は、CDの新譜の発売が減っているように思う。どんどんネット配信に切り替わっているのか、クラシック音楽の世界では分からないが、今後の動向に注目している。カーオーディオをも含めて、世の中音楽の聴き方も相当様変わりしてしまい、アントンKは今陸の孤...ロマン派時代の作品を指揮する巨匠たち

  • こんな時代だから・・ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲

    ショスタコーヴィチの弦楽四重奏を全曲演奏するために組織されたDSCH弦楽四重奏団。この第2回演奏会に足を運んできた。DSCHとはレミドシと読み、ショスタコーヴィチのイニシャルのようなものなのだそう。このモチーフを多用したということらしい。確かに作曲家により、この手の拘りを耳にすることは珍しくないが、チーム名にするなんて崔文洙氏率いる4名のメンバー達のショスタコーヴィチへの愛情が計り知れるというものだ。さて、今回の演奏だが昨年の初回に比べると、さらにそれぞれの息が合い、音楽の流れが良くなっているように感じられた。不勉強のアントンKだから、譜面を取り出して何度も鑑賞するようなことはしてこなかったが、聴き進む中で数々の交響曲の中で用いられているパッセージやモチーフが耳に着いてハッとさせられてしまった。ショスタコ...こんな時代だから・・ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲

  • 大岡山の春2024~東急9000系

    ようやくこの週末、都内では桜が見ごろを迎えた。今年はいつになく開花が遅れ、それも同じ都内でもまだ今一つだったり、すでに終わりかけていたりと、開花のペースがまちまちになっていることに気づかされる。アントンKの地元も、見ごろと言っても満開とは言い難い状況で、近所の緑道や東工大の桜並木もあと数日といった感覚だ。それでも花見を待ちきれないのか、レジャーシートを引き詰めて、春を満喫しているご婦人たちが今日は目に付いた。いつもあっという間に桜は散ってしまうが、季節を感じる一時を持ち、そして味わうことで次へと進む活力になる。特にアントンKはここ数年、日々の移ろいの儚さを思い、訳も無く悩むことも多くなってしまった。四季のある日本に生まれた以上、ただ時間に流されていくだけでなく、これからは、もっと今の自分を見つめていきたい...大岡山の春2024~東急9000系

  • 地味に仲間を減らすEF66 100番台

    いつになく桜の開花が遅れ、アントンKの撮影計画も後ろへと倒れている。この時期の鉄道撮影のテーマの一つは、やはり桜絡みとなり、毎年気になっているポイントのチェックは欠かさないでいるが、当初の予定からは大幅な改定を伴って見直している。今これを書いているタイミングで(4/5)、ようやく都内もほぼ満開と報じられていたから、例年に比べてかなり遅い印象だ。週末にでも出かけようと画策しているが、ここのところの天候不順で今一つ気持ちが乗らない。いわゆる菜種梅雨というヤツで、不安定な空模様が続き動きも湿りがちになってしまうのだ。新年度を迎え、行動スケジュールを考えてみたが、長年積み重ねてきた撮影フォームに加えて、四季を通じて情感や記憶に残るシーンを一つでも多く心に刻みたい。季節の節目節目で、うまく立ち回れれば良いのだが・・...地味に仲間を減らすEF66100番台

  • 遥か昔に感じる東海道を走ったEF64 1000

    今回のダイヤ改正で、かろうじて残ったEF65PFの四国運用だが、ちょっと前にも同じような思いをして、ダイヤ改正を迎えたことを思い出している。それは、愛知区に集中配置されていたEF64が関東には顔を見せなくなるのでは?というものだった。数年前のダイヤ改正でのことだが、噂は現実となりその日を境にどこか間の抜けた、張り合いのない時間になったことを今回の65PFの四国運用消滅?の噂とダブって感じたものだった。本来、山間部を重連で黙々と走る電機であろうEF641000なのだが、海沿いの大動脈を高速で走るロクヨンセンの姿は、かつてのゴハチからスイッチしたEF62の荷物列車を彷彿とさせていたことも多々あるシーンで感じたもの。特にお馴染みの早川ー根府川で、ロクヨン特有のブロア音を聞いた時には、場違いの感じがしたのである。...遥か昔に感じる東海道を走ったEF641000

  • 春に向かう高揚感~103系

    桜の開花が遅れている。気象庁の発表からも修正があり、今日現在(3月26日)都内では確認できていないようだ。確かにここのところ、肌寒い日々が続き、冬に逆戻りした印象をもっていたが、いくら温暖化が進むとは言え、植物は気候に正直といったところだろう。アントンKの鉄道写真も終盤を迎えてはいるが、ここ数年は季節感のある画像も意識するようになっている。一番解かりやすいのが、春は梅、桜、菜の花など色とりどりの植物と被写体を絡めることに注視している。最も安直な撮影法だろうが、誰もがその画を見て春を印象づけることに一番近いと思えるからだ。ここでも長年撮影してきた自分流を取り入れて画像を構成できるよう日々精進しているのだが、現実はなかなか厳しく思うようにはいかない。今年は、桜前線とともに撮影計画を立て、今まで行きたかった撮影...春に向かう高揚感~103系

  • 活躍の範囲が狭まったEF65PF

    年度末も目前に迫り、毎日時間に追われた日々を送っている。人間、自然と楽な方へと身体が慣れてしまい、制約が重なるとストレスに感じてしまいがち。まさに今のアントンKがそんな状態に陥っていて、趣味に時間を割けないでいる。ま、贅沢な話ではあるが、たとえ1日30分でも心を無心にできる時間を取れれば、どんなに有難い事か。アントンKにとって、その30分は線路端に佇むことであり、音楽に浸ることなのだ。朝練と称して年間通じて通っていた新鶴見界隈にも、ここ最近はご無沙汰になり、演奏会に至っては、今年まだ2回しか聴きにいけていないのだ。事前にチケットを用意しても、無駄することが多くなり、ここ最近ではそれが嫌で買えないでいる。しかし、新年度からアントンKも業務体系に変化がありそうで、もしかしたら今までより有効に時間を活かせるかも...活躍の範囲が狭まったEF65PF

  • 余命いくばくもない振り子電車~381系

    春のダイヤ改正を迎え、沿線各地が賑わいを見せているようだ。新たに生まれた列車を中心にニュースになっているようだが、その影でひっそりと消えていく列車、車輛たちも多い。その中の一つである、伯備線の特急電車381系も連日の賑わいをみせているようだが、今後ますますこの傾向が続くのだろう。どうかマナーを厳守した行動を励行してほしい。アントンKはというと、昔からどうもへそ曲がりのようで、ファンの集まるところには行かない傾向がある。6月で引退すると発表された381系も、自分の中では、381系と言えば特急「しなの」となり、特急「やくも」は、キハ181系の方がしっくりきてしまう年代なのだ。もちろん、沿線には何度か出向いたことがあるからで、久々に登場した国鉄色には多少興味が沸いていることも事実だ。この381系電車も、「しなの...余命いくばくもない振り子電車~381系

  • 貨物機PF~桜を待たずに消えていくのか!?

    あと数日で全国的な鉄道ダイヤ改正日を迎える。(3月16日)前出したように、その目玉は新幹線の延伸だろうが、毎年機関車ファンをヤキモキさせる時期でもあるわけで、次期シーズンは、どんな運用、運転になるのだろうと仲間内でも意見交換が盛んになるのである。アントンKの関心事は、やはりあれだけEF210という新型電機が増備され、今後どのくらい国鉄型電機が残存できるのかということ。場合によっては、日中に限らずEF65PFの運用は消滅するのではないか?とまで想像できてしまうのだ。いつの間にか、愛知に集中配置され、関東でも会えることが限られてきたEF641000番台の時のように、65PFもその日を境にフェードアウトしていくのだろうか、今とても気になっているのだ。車齢を考えると致し方ないとはいえ、昔から線路端にいる時、いつも...貨物機PF~桜を待たずに消えていくのか!?

  • 最後の特急街道消滅!~485系

    今回のダイヤ改正で一番の目玉は、やはり北陸新幹線の延伸だろう。金沢と敦賀の間が新しく開業となり、東京から一気に敦賀までの移動が可能になるのだ。東京から終点敦賀まで乗車する方がどのくらいいるのかという空論はさておき、やはり最速3時間ちょっとで移動できる事実には、隔世の感は否めない。自分も含めて、さらに時代に取り残されていく感覚がどこか寂しく感じる。まだ北陸新幹線が開業前は、最後の特急王国、特急街道として北陸本線は鉄道ファンには人気が集まっていた。国鉄時代の東北、上信越線のごとく、「雷鳥」「しらさぎ」が絶えず走り、当時最長距離を走る「白鳥」や速達特急の「かがやき」「きらめき」などが懐かしく思い出される。在来線である北陸本線は、すでに寸断されてしまっているが、どのくらいJR線として存続していくのだろう。考え出す...最後の特急街道消滅!~485系

  • 万能電機EF65の落日

    ダイヤ改正が迫り、いよいよ国鉄型電機の代表とも言えるEF65型がその日を迎える。アントンKにとっては、2000番台を名乗った時点で区切りが付いていたが、その後も往年の国鉄色に次々と姿を変え、まだまだ現役と思わせられた近年は、新たな趣味のお仲間もできて、大いに楽しい趣味生活だった。今は機関車への拘りよりも、友人との撮影行での数々の場面が次へ繋がってきたと思える。昔に比べたら、そんな緩い気軽な撮影だが、世代を越えてこうした鉄道趣味が継承されていくことを望みたい。旅客会社のEF65はすでに定期運用を持たず、貨物会社の同機もダイヤ改正で仕事が激減するとの噂があるが、あれだけ後任のEF210型が出番を待っている状況だから、これも致し方ないのだろう。でもどこか寂しさを覚えるのだ。まだまだ落成してから日の浅い、EF65...万能電機EF65の落日

  • 憧れの「トワイライトエクスプレス」~EF81

    早いもので、運行終了から9年の歳月が流れた。もっとも客車自体はその後も団体用として、西日本各地を巡っていたから、そんなに遠い昔には思えない。しかし、いかに今までアントンKの鉄道写真の幹が、夜行寝台列車だったのかを今さらながら痛感しているところ。過去の撮影データを整理しても、ここ最近10年の撮影出撃回数は激減してしまっていた。自分ではさほど意識は無かったが、こうして確認してみると明確に示されてしまい、少しばかりその体たらくに衝撃を受けている。季節を選びながら、夜行列車の走行区間をチェックし撮影ポイントに据え、その1本のために、現地を目指し、空を見上げながらその時を待つ、あの時間は至福の時だった。今にして思えば、目的を早々終え、残りの時間をどう過ごすかという、その時々のアレンジも楽しかった思い出だ。普段ではま...憧れの「トワイライトエクスプレス」~EF81

  • 最近の工事列車の魅力~キヤE195系

    三寒四温の季節に入った。特にこの時期は体調を崩しやすく、花粉飛散の時期とも重なっていつも憂鬱になる。毎年のこととはいえ、もうこの季節か!と時の移ろいにここでも驚嘆しているのだ。毎年実施されているダイヤ改正も、いよいよ迫ってきた。(3月16日)今回の目玉は、北陸新幹線の敦賀までの延伸だろうが、全国的にみれば細かな動きが多々みれるようだ。鉄道趣味的見地からみればトピックは何なんだろうか。アントンK自身の関心度が下がってしまったこともあるが、ダイヤ改正で廃止されたり、誕生したりする列車たちが、昔ほど魅力的に感じていない。それは車両そのものよりは、今の世相によるものではないかと感じている。趣味人としての世代間のズレを感じる場面が多いのだ。好き者同士、やはり同じ趣味を楽しむ人として、自分を含めて再考していきたい。今...最近の工事列車の魅力~キヤE195系

  • マエストロ小澤征爾の訃報にふれて・・

    「世界のオザワ」と言われ続けた指揮者小澤征爾が天国に旅立った(88歳)。随分前に大病を患い、演奏活動からはしばらく遠のいていたものの、その存在は計り知れないほど大きく、日本の、世界のクラシック音楽界が今悲しみに沈んでいる。アントンKも音楽鑑賞履歴を紐解けば、何回か小澤さんの音楽に触れることが出来ていた。その後、ボストン響の常任やウィーン国立歌劇場での活躍が長く、今思えば、松本などで開催された晩年の演奏には駆け付けられなかった。しかし以前にも書いているはずだが、目白の教会で演奏された第九は、今でも自分の中で語り草になっていて、当時が鮮明に蘇るのだ。彼の出演した録画放送で語っていた、「大切なのは、日常でも見たり聞いたりして感じることが出来る、自身の心だ」という他愛もない、しかしとても突き刺さったコメントで、今...マエストロ小澤征爾の訃報にふれて・・

  • 大フィル / ブルックナー ここにあり!

    大阪フィルは、昔から年1回東京公演としてサントリーホールへと乗り込んでくる。アントンKも1980年代後半から、この東京公演を意識して毎年鑑賞してきた。当然のことながら、朝比奈隆存命時代は、彼の十八番だったベートーヴェンやブルックナーの楽曲が取り上げられることが多く、関東圏のファン増大に随分とつながったのではないだろうか。当時から彼等の録音は多々存在していたが、朝比奈の演奏は、生演奏こそ意味があると思えるからだ。同じプログラムを大阪で取り上げ、本番で熟成したところで上京する行程は現在も変わらずのようである。さて今回のメインプログラムは、ブルックナーの第6交響曲だった。第6と言えば、中期の交響曲の中でも、最も地味で小規模の楽曲であり、演奏される機会が極端に少ない楽曲となっている。それは初期の第1や第2などと同...大フィル/ブルックナーここにあり!

  • 赤べこナナゴ 晩年の活躍~ED75

    東北地方では一大勢力を保ち、「北にナナゴあり!」と思わされてきた時代。あれからすでに20年以上の歳月が過ぎてしまった。アントンKも御多分に漏れず、ED75は昔から好きな電機だった。接する機会も限られていたこともあるだろうが、車長が短いのにとてもパワフルに感じ、重連で長大な貨物列車や、ブルトレの先頭に立つ姿に憧れてきた。0番台から始まり、50番台からのヒサシ付き。九州の300番台、北海道の500番台、裏縦貫の700番台、高速型の1000番台と、きっちり用途が別れていて、当時はそれぞれで活躍していることが万能機を物語っていたと思っている。アントンKもその地域で全て記録を残せている訳ではないが、HMの付いたブルトレや三重連で峠を上るナナゴ達に出会えた時の感動は、今でも忘れることは出来ない。現在でも、JR東日本に...赤べこナナゴ晩年の活躍~ED75

  • 冬の風物詩「シュプール」号を追った日々

    新年を迎えて初詣臨が落ち着くと、雪中撮影へと出向くことが多かった。ちょっと前のことと思いきや、すでに時計は20年以上も時間が進んでいる。時期が現在と重なるため、昔の画像から1枚掲載しておく。信越本線を往くシュプール信越号。すでにスキーヤーは下車しており回送列車である。当時は、スキーシーズンになると、各地から臨時列車が増発され、格好の被写体になった。普段では見ることのできない車両が雪山を目指して一堂を返すといった様相になるからだ。583系や485系の正面貫通扉が開き、連結している編成もこの時初めて見た記憶が残っている。写真は、普段中央線の特急で活躍している「あずさ」色だが、長い編成は威風堂々、臨時とはいえ特急車たる威厳を感じてしまう。雪山はいつも猫の目天気。予報は当てに出来ず、とにかく現地へと出向いてナンボ...冬の風物詩「シュプール」号を追った日々

  • 北陸に想いを寄せて

    正月早々に発生した能登の大地震。日に日に被害状況が拡大してしまい胸が痛む。自分の無力さを改めて思い知らされたとともに、現地の一刻も早い復旧を祈りたい。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。2008-07北陸本線:金沢にて北陸に想いを寄せて

  • 現代から見た昭和時代への憧れ

    今年の撮り初めも、例年通り新鶴見界隈で終えているが、良い天気に誘われて友人と二人カメラハイクに出かけてきた。東武鉄道野田線、今は通称東武アーバンパークラインと呼ぶらしい。路線の存在は昔から知ってはいたが、何しろ縁遠くお邪魔することも乗車することさえ今までなかったから、いつもの撮影とは一味違うものを感じながら出向くことになった。同行の友人の意向で、まず本日運転されている「カシオペア」を撮影してから、野田線に入る行程で大宮側から乗車することになり、沿線をロケハンしながらの乗車となった。ここでの目的は、現在運用に就いている8000系の8111編成の撮影で、昔懐かしい東武ツートンカラーが復刻している車両だ。アントンKは、この8000系が登場時はこの塗色だったのか判らないが、馴染みの少ない東武線で、懐かしさを覚える...現代から見た昭和時代への憧れ

  • 14系「浪漫」使用の初詣列車~EF64

    学生時代、自分が中年になる頃、時代は21世紀。その頃どんな世の中なのだろうと、色々妄想し夢見た時代があった。実際21世紀になってから、すでに20年以上の時が流れ、やはり世の中大きく変わってきたと、最近特に感じている。あの頃を思えば、鉄道という交通機関はずっと減退、縮小の一途を辿っているように思えてならないのである。新幹線の延伸による地方鉄道線の影響は如何なものか。全国を走っていた夜行列車の廃止は、鉄道を単なる移動手段の乗り物として決定づけたようにも感じてしまう。昔乗った鉄道は、時短時短の現代にはない、何か温もりを感じる何か、気が付かなければ過ぎてしまうような、情景が広がっていたように思えてならないのである。過去に撮影した多くの画像を整理して眺めながら、そんな他愛もない事を考えてしまった。実際21世紀とは、...14系「浪漫」使用の初詣列車~EF64

  • 迎春~2024

    穏やかな新年を迎えることができた。年末は思うように自分の時間が取れず、趣味活動も休止状態だったから、年を越すこのタイミングは、何時にも増してゆっくり時間が流れている気がしている。かと言って、何からやればいいのか手が付けられないのは、いつもの事。全く困ったものだ。今年はブルックナー・イヤー生誕200年の年にあたる。まだすべてを把握していないが、おそらく世界中で数々のブルックナーの演奏が行われるはずだ。本場オーストリアでは、チクルスが組まれて全交響曲が演奏されるかもしれない。アントンKにとっては、夢のまた夢だが、いつかあの教会の長い響きの中で、ブルックナーを堪能してみたいもの。そんな夢物語をいつも思いながら日々過ごしているのであった。そんな記念すべき年2024年に向けて、昨年から数々のCD録音も発表発売され、...迎春~2024

  • ブルトレ末期まで活躍した 特急「あけぼの」~EF65PF

    激変が予想されるEF65PFの話題を続けていく。アントンKの場合、鉄道写真を開花したきっかけとなったのはEF57という電機だったが、当然のことのように、その後EF58、EF65と興味の幅は広がっていった。当時を思えば、許されるフィルムの枚数も限られ、来た列車全てにカメラを向けられていないが、なかなか日頃見ることが出来ない車両達には無我夢中でシャッターを切ったものだった。今回はそんな中から特急「あけぼの」をけん引するEF65PF。撮影当時は、この特急「あけぼの」は上野-秋田を2往復。もちろん福島から奥羽本線に入るルートで北東北を目指していた寝台特急だった。ご覧のように、当時はブルートレインといっても、機関車にヘッドマークは無く、他の特急急行の客レに混じってとても地味な存在だったが、唯一20系客車という輝きが...ブルトレ末期まで活躍した特急「あけぼの」~EF65PF

  • EF65PF若かりし時代

    にわかに65型の注目度が上がってきているようだ。今年になってから、旅客会社、貨物機ともども現役引退機が現れてしまい、数を減らしているからだ。今までを振り返ってみても、EF65の活躍ピークはとうに過ぎ、最近では余生を送っているという雰囲気が醸し出されてきた。それは、いつの間にか、更新色が大部分になった65PFが国鉄色いわゆる特急色に戻されてから、かなり時間が経過したという現実でも容易に理解できるのである。アントンKはというと、我が人生とともに歩んできた機関車の一形式としての愛着は大いに沸いているが、だからといって熱い視線で撮影に奔走するといった気持ちは随分昔に無くなってしまった。思えば、東海道ブルトレに抜擢され走り出した時代、そして全国的にヘッドマークが復活し、特に65PFの「あけぼの」の復活に興奮した19...EF65PF若かりし時代

  • 秋の鹿島線を往く~EF65PF

    このところ何かと忙しく、趣味活動が停滞気味になっている。今年もあと50日などと考えれば考えるほど、気持ちだけが先走り心が空回りしてしまうのだ。心の糧としてきた音楽鑑賞も、まともに足を運べず走ってきてしまった。来年は少し起動修正が必要で、すでに自分なりのスケジュールを組み始めている。やはり日頃からいかに心の充実を求めることが、アントンKにとって重要なことなのか、今さらながら理解納得した次第。日々精進で進んで行かなくては・・・秋色の鹿島線を往くEF65の貨物列車。一時ファンが押し掛けたここ鹿島線も、ダイヤ改正で国鉄型電機が来なくなり、今ではどんな景色になっているのか。来年は再訪したいものだ。2021-09-281093ㇾEF652096十二橋付近秋の鹿島線を往く~EF65PF

  • 秋ゆく街で・・・

    いつまで暑さが続くのかと思いきや、いきなりの寒さに身も心も塞がりがちになる。いや今年の気候はなかなか手強い。いつも以上に身構えている昨今なのだ。長年継続してきたアントンKの趣味も、過去を振り返りながら先を見据えて、今後を考える時期に入っている。文字にするといかにも大袈裟に感じてしまうが、いままでの積み重ねを無駄にしないためにも、今の自分にできる事をしっかりとやっておきたいのだ。趣味活動を今後あとどのくらい継続できるのか判らないが、思い立った今、過去に遡って整理することも意味があるように感じている。ちょうどそんな時期を過ごしているように自身思うのだ。今後具体的に形になれば、このブログに記載していきたいと思っている。高い澄んだ青空を見上げると、紅葉と化した金色の景色が恋しくなる。また何処かへ足を運びたい。画像...秋ゆく街で・・・

  • 今は亡き伝統の温泉特急「草津」~185系

    電車特急を続けて掲載。この185系ももちろん国鉄時代に誕生した形式だが、40年以上にも及んだ活躍の中、外観を含めて多々改造更新が行われてきた。誕生時は、0番台と200番台とに大別されていたが、その区別もいつしかなくなってしまったようで、アントンKにはもう深く判らなくなってしまった。ここ吾妻線の特急も、昔から何かと撮影の機会に恵まれた列車に思うが、当初の157系「白根」のインパクトから思うと、随分冷めた気持ちでカメラを構えている。157系→183系→185系→651系→現E257系と継承している温泉特急。ダイヤ自体は昔とあまり変化ないように見られるが、時代とともに撮影チャンスも減ってしまった。今度はそんな体たらくも意識して撮影に出かけてみるか。一部路線がダム建設で変更となり、どう変わってしまったか見届けるの...今は亡き伝統の温泉特急「草津」~185系

  • 消えゆくタキシード特急651系電車

    もう国鉄型JR型問わず、現役引退の時代を迎えたらしい。もっとも国鉄が民営化されたのが、1987年4月だったから、すでに36年の歳月が流れた訳で、たとえJR化後に誕生した車両でも、その使用状況では引退していっても不思議ではないのだろう。本当に時の流れは早いものだ。昨日から最後の651系の1編成が廃車回送されたとSNSを賑わせているが、アントンKにとっては、この651系電車自体関わりが浅かったので、特段の思い入れは湧かなかった。485系「ひたち」の後継として華々しくデビューして、一時は一大勢力を保ち活躍していたが、それもあっという間に653系、そして657系と切り替わってしまった。この中ではタキシードボディと言っても、国鉄寄りなスタイルは651系に感じ、編成を短くされ上州に行ったり、伊豆へ出稼ぎに行ったりと、...消えゆくタキシード特急651系電車

  • ヘッドマークへの憧れ~ED79

    ヘッドマークを掲げて走る列車というのは、外国の列車には無く日本独自のものらしい。今まで諸外国で全く走っていないかと問われれば定かではないのだが、列車最後部には着けても、毎日定期的に機関車の前面にマークを掲げることは無かったと聞く。こんな話と聞くと、ヘッドマーク装着は実に日本的な発想であることに気づき、どこか誇らしげに感じてしまう。これも日本人の情感に触れるワビサビに通じる感覚なのだろうと納得してしまうのだ。思えばアントンKも、鉄駆け出しの頃には東京駅のEF65Pのヘッドマークにどれだけ憧れただろうか。歴代の機関車に同じマークを掲げて毎日走ってきたことを想うだけで胸が熱くなったものだった。そしていつか寝台に寝そべって遠く旅をしてみたいと思っていた。たった機関車に掲げられたマークだけで、そんな妄想までするなん...ヘッドマークへの憧れ~ED79

  • 秋晴れを信じて・・EF81

    晴れると清々しい季節になってきた。猛暑だった日常から解き放たれ、青い空、高い雲を見上げると、気持ちが高鳴り一人何処かへ旅立ちたくなる。そんな計画を立てるだけでも心躍るものだ。長年撮影主体の旅が多いからか、どうしても太陽が輝く「晴れ」の想定で行動計画もおのずと決まるが、経験上想い通りにいかないことが大半で、満足とは程遠い結果がたくさん残されている。最近の撮影では、撮影機材の変化からか、太陽光線の意識は薄らいできているが、それでも基本は「光」という魔法を信じるのがアントンKのスタイルなのだ。まだ寝台特急「北斗星」がEF81のけん引で走っていた時代の1コマ。この時も、天気予報は「晴れ」。夜明けとともに太陽の光を感じるはずの秋の日だった。しかし予報とは裏返しで、現地に着くと濃霧で視界が利かない。撮影どころではない...秋晴れを信じて・・EF81

  • ある日の大宮にて~EF15

    親戚が大宮市にある関係で、幼少の頃からここ大宮駅には親しみがあり、アントンKの鉄道への道しるべであることは、以前からこのブログでも書いてきた。鉄道車両にカメラを向けたのは、地元の私鉄車両に始まり、三鷹電車区での電車たち、通過していく貨物列車や特急電車で、それでも飽き足らず東京駅や上野駅へと出向いたのは、誰でもが通った道だったろう。そして北の鉄道の聖地大宮での一時も、今にして思えばグッと鉄道を身近にしてくれた場所だった。当時から音楽も大好きで、鑑賞だけでは不満足で楽器を手にしながら楽しんでいたが、音から伝わる空気感が、鉄道と接している時間と共通していると思ったものだった。その音を感じるだけで、目の前に風景が広がってくるのは音楽鑑賞と同じだと思えたのだ。だから、当時はよく特に当てもなくテレコを担いで1日駅で過...ある日の大宮にて~EF15

  • 失われる身近な原風景~三鷹人道橋

    もうどのくらい経ったのか判らないが、三鷹電車区(現在は車両センター)を跨ぐ人道橋がいよいよ取り壊しになるという記事をどこかで読んだ。アントンKにとって、当時は国鉄電車との接点だった当地。模型が好きで鉄道趣味の世界に没頭し、模型屋さん巡りに明け暮れていた頃、自宅から自転車で通うことができた三鷹の「トリオ商会」には入り浸った。店の目の前が中央線の線路で電車区前。何という立地だろう。101系電車の通過音を聞きながら店の扉を開けたものだ。一通り展示品に目を通すと、再び店外へ出て列車の通過を待った。そんな時、この人道橋に上がると、赤い電車を横目に多くの中央線のスターたちが見渡せたのだった。憧れの181系あずさに始まり、115系、165系や70系、地下鉄線用301系も休んでいて時間を経つことも忘れ佇んでいた。豊田に1...失われる身近な原風景~三鷹人道橋

  • 10年ひと昔~8094列車

    朝練が疎かになっている・・・始業前の小一時間線路端に立ち、おのずと決めたルーティーンを当たり前のように周り、何事も無かったようにその日一日が動き出す。そんな毎日がほぼ日常だった時代から早10年が過ぎた。そこで出会った鉄仲間はもちろん今も現役で、川崎界隈の線路端に行けば、どこかしらで出会う偶然の快感がいつも溜まらなかった。そして最近、職場の鉄仲間たちからも多くの刺激を貰い、自らの堕落さを猛省している。何気ない日常こそ、将来の宝となることは解っていながら、いつの間にか自分自身が変わってしまっているのだ。もちろんアントンKの日常の変化がそうさせるのだが、今ほど原点回帰という理念が頭の中を駆け巡ることはない。年々早く感じる時間経過の中で、いかに自分にとっての充実した時間を見つけることが出来るかが、今後の人生をも決...10年ひと昔~8094列車

  • 在来線特急列車の思い出~583系

    来年春、金沢まで伸びている北陸新幹線がついに敦賀まで延伸する。これで関東から福井・敦賀方面へ出向く場合、東海道~北陸経由一択だった選択肢が広がりを見せる。費用ベースだったら話は変わるだろうが、旅行する手段が増えることは、単純に良い事として考えられるようになった。思えば、在来線の優等列車の変遷は、新幹線の延伸とともに形成されてきた。最近ではアントンKも、新幹線のある日本の風土を美しく感じられる心を持てるようになったが、それによって失われた尊い情景を思い起こすと、いくばくかの切なさを感じてしまうこともよくある話である。そう思うと、東北・上越新幹線が誕生する前の華やかな在来線の列車たちがとても懐かしくなってくるのだ。当時よくよく出向いていた大宮駅の日常は、今思えば夢のようだが、引っ切り無しにやってくる特急列車、...在来線特急列車の思い出~583系

  • 現存の蒸気機関車を案じる日々

    この令和時代、全国で未だに活躍を続けている蒸気機関車。最近、あまり耳にしたくない噂が聞こえてきた。コロナ時代を迎えて3年以上が経ち、鉄道各社にもほぼ集客が戻り、さてこれからという時に、今まで全国で運転されていた蒸気機関車たちに暗雲が立ち込めている。今年6月、惜しまれつつも運転終了となった釜石線に走っていた「SL銀河」に始まり、東日本のD51498、C6120の不調、西日本のC571の不具合等、ここにきて我々ファンに逆風が吹き出しているのだ。人の問題、費用対効果の思考以上に、コロナ禍を経験した我々にとってイベント列車としての蒸気機関車そのものの考え方に変化が生じているようだ。鉄道趣味界にとっても大きな転換期を迎えているのかもしれない。どうかこれからも、この鉄道文化を絶やすことなく、さらなる明るい未来を築いて...現存の蒸気機関車を案じる日々

  • 懐古色に湧くJR西日本~381系

    長年親しまれてきた車両が後継型の登場により、徐々にその勢力を失い、引退までの期間限定で、登場時のスタイルに寄せて今までの功績を讃えることは、今までにもよくあったことだ。この秋から、JR西日本では、「懐鉄(なつてつ)」として、伯備線で運転されている381系電車にグリーン塗装車を、そして山陽線で最後の活躍をしている115系電車には、瀬戸内色と呼ばれるクリーム地にブルーの帯の塗装を復活させると発表があった。どちらも廃止されてから20年以上の時間が流れているだろうから、当時をよく知る方からは懐かしくも嬉しい知らせとなっただろう。アントンKはというと、地域色が強いこの手の話題には、鈍感にならざるを得ないが、こういう話題が湧くことで、当時を振り返るきっかけにはなり、それなりに刺激を貰っている状況だ。掲載するのは、今回...懐古色に湧くJR西日本~381系

  • 他界が相次ぐ日本の指揮者界

    7月に日本の指揮者界の大御所外山雄三氏(92)の訃報にふれたばかりだというのに、今月は、ワーグナー指揮者として著名な功績を遺した飯守泰次郎氏(82)まで旅立たれた。アントンKにとって、両指揮者とも馴染み深いというところまで、実演奏に触れずに来てしまった。外山氏の演奏は、ベートーヴェンやチャイコフスキーといったメジャーな楽曲の録音を聴くに留まるが、飯守氏に関しては、ブルックナーも十八番ということから、過去に何回か実演に出向いたことがある。またエアチェックした数々の録音が残っていて、それを聴き返して懐かしく想いを馳せているのだ。現在の日本指揮者界は、世界指揮者である小澤征爾(85)を筆頭に、多くの名前が連なっているが、この中から、さらに多くのファンを獲得し、そして何よりも独自性の高い演奏を繰り広げる指揮者がど...他界が相次ぐ日本の指揮者界

  • 機関車とヘッドマーク~EF65PF

    アントンKが鉄道撮影を始めた時代は、1970年代中頃だが、その当時は、東京口のブルートレインを除き、機関車へのヘッドマーク取り付けを省略していた時代だった。この暗黒時代とも言うべき時代が、1985年頃まで続くのだが、今考えると、あの頃マーク装着唯一の九州ブルトレが、ますます光り輝いていた列車に思えて、憧れもより強くなったのだろうと思う。ヘッドマークの有り無で、こうも列車の印象が違うのは、「撮影」するという観点からだからだろうが、当然今まで撮影してきた未装着列車の画像は、自分の中では随分価値が下がってしまい、全て撮り直しという課題が出来上がった訳なのだ。それ以降アントンKの撮影は、電車に装着し始めた絵入りヘッドマークも含めて、鉄道撮影の根幹が出来上がっていく。今にして思えば本当に楽しい時代を生きてきたと感じ...機関車とヘッドマーク~EF65PF

  • 在来線いまむかし~185系

    国鉄時代に乗車していた列車を思い出すと、その形式も懐かしいが、今では何と言っても編成が極端に短くなってしまったことが大きな違いとして挙げられる。特に地方のローカル線では顕著で、鉄道ファンとしては寂しい限りなのだ。朝夕のラッシュ時と日中、平日と休日、はたまたイベント時の特別運用等々、国鉄時代を思ったら、とても細かな対応に変わっていることに気づく。時代に沿った効率重視の対応ということなのだろう。アントンKにとって列車を撮影する時、あるいは乗車する時でさえ、列車編成は長い方が魅力的に思えるのは昔から変わらないから、短い列車というだけで極端に写欲が削がれることも事実。趣味として鉄道を考えれば、ますますそんな偏った考えにたどり着く訳だ。国鉄時代の高崎線を往く185系電車使用の普通列車上野行き。早朝にもかかわらず14...在来線いまむかし~185系

  • 盆休みに運転された多客臨たち~EF57

    盆休みに合わせるようにやってきた台風7号も、当初の予想よりはるかに西に進路を進め、関西・山陰地方に大きな爪痕を残して日本海に進んでいる。台風被害の全容がわかるのはこれからだろうが、どうか最小のものであって欲しい。直接関係が無いにしても、自然災害による大きなダメージのニュースは聞いていて辛くなるのだ。いつもこの時期に思い出すのは、帰省列車が多数運転され、EF57がフル回転で運用に就いて、最後の雄姿をカメラに収めたく線路端に出向いていたことだ。時刻表で、臨時列車のダイヤを調べることは出来ても、どの列車にゴーナナが運用されるまでは判らず、とにかく現地に出かけてから、という場面が多かった。後に電話で問い合わせれば、翌日の運用を教示してくれるサービスがあったが、臨時列車のスジまでは当時理解できず、地団駄を踏んでいた...盆休みに運転された多客臨たち~EF57

  • 根岸線50周年に合わせて~103系

    今年4月で根岸線が開通50周年を迎えたということらしい。はて?根岸線ってどこの路線となってしまいがち。鉄道に興味もない方からすればどうでもよい話だろうが、ようは都心を南北に結ぶ京浜東北線の横浜以南を「根岸線」と正式には呼ぶ。現在、大船まで走っている京浜東北線だが、アントンKにも大船開通時の記憶が微かに残っている。もちろんゲタ電と言われた73系電車の時代は、おぼろげとなったが、浦和電車区に101系電車が3本残っていて、来ればラッキーと思っていた少年時代を振り返ることが出来る。鉄道撮影に目覚め、さらにこの京浜東北線には何かと関わってきた。首都圏で撮影に動き回る場合、東海道でも東北でも、このスカイブルーの電車にはお世話になってきた。首都圏の撮影時では、常にこの京浜東北線が並走している場合が多々あり、時には被写体...根岸線50周年に合わせて~103系

  • 週末中心に運転された「白根」~183系

    今でも地方を走るローカル特急は数多いが、昔と違うのは、新幹線ありきのダイヤ設定に変わってしまったことだろう。新幹線の延伸により在来線の特急列車が淘汰され、新幹線を主体にした列車ダイヤになることで、第三セクター化、運賃値上げ等、今までとは様相が変わったと感じる。来年は北陸新幹線の延伸が予定されているが、いよいよ日本海側の特急列車も過去帳入りとなってしまうのか。掲載写真は、183系電車による特急「白根」。上野から吾妻線万座・鹿沢口まで結んでいた典型的な観光特急だった。今でも、「草津」と名称を変えて運転されているが、その存在は忘れられているほど地味な列車に成り下がってしまった。アントンKは、この前身だった157系電車が好きだったことから、特急「白根」には、比較的昔から馴染みがあり、沿線のEF12などを絡めながら...週末中心に運転された「白根」~183系

  • ローカル特急再認識~キハ181系

    長年鉄道撮影を続けてきて思うことは、もう少し視野を広げてカメラを向けていれば良かったということ。時間が経てば経つほどその想いは深くなった気がしている。目的の被写体一つでも、その場面で撮り方をアレンジする考察が足りていなかったことに反省するのだ。「どう撮ろう?」という場面に考えが浅いのだ。ある程度は想定していた場面でも、実際現場に立ってみないと判らないことも多いから、そんな想像を越えてきた時の対処が甘かったのだ。写真を記録として割り切ればそれまでだが、情感まで感じさせたいのなら、表現の仕方、カメラアイはアレンジが利いたはず。最近は構える前にいつもそのことを考慮している。昔は目の敵にしていた、人間、車、電柱、柵、鉄道施設等も、場合によってはグッと心を引き付ける画像に成り得るということだ。掲載画像は、山口線を走...ローカル特急再認識~キハ181系

  • 定期運用を終えた117系電車

    やはり国鉄時代に関西で生まれた117系電車。この形式も最近になって定期運用を終えたとファンの間で情報が飛び交っている。関東で生まれ育ったアントンKには、なかなかご縁のなかった電車であり、思い入れもない車両だが、好きだった157系電車の面影を感じ、今まで頭のどこかに置いていた形式だった。後継の185系電車にも雰囲気が似ているが、元来関西の新快速用としての誕生していることから、車内に目を移せば近鉄、阪急といった私鉄電車への対抗意識が感じられ、それまでの153系新快速からは随分改善されたと思えた。中京地区へも活躍に場が広がったが、残念ながらあまり印象に残ってはいない。近年、大幅改造で生まれた特急「ウエストEXP銀河」用の117系を拝みに行ってきたが、四季島、瑞風等の高級路線の電車を狙っているのか、外観からはいさ...定期運用を終えた117系電車

  • いよいよ引退?!キハ183系特急気動車

    目まぐるしく情報が更新され、いくら趣味の世界でも自分の意識が追いついていないことに気づかされている。国鉄時代の晩年に生まれた北海道のキハ183系特急型。そう考えると30年以上の年月が経っていて、引退の文字を見ても不思議ではないが、民営化されてから登場した500番台すら今回世代交代してしまうらしい。500番台車は、掲載写真のような前面に貫通扉があり、一世代前のキハ82系を彷彿とさせていて好ましく思えていた。ただ、登場時からの外観塗色がどうも好きになれず、写欲が湧かなかったのだ。かえって最近まで見られたJR色の方が、広大な大地に映えて好きだった。敢えてキハを狙いに北海道へと渡ることはなかったが、過去の色々な場面で見に止まっていたのが、このキハ183系だったと振り返っている。函館本線の駒ヶ岳山麓を往くキハ183...いよいよ引退?!キハ183系特急気動車

  • 更新機に落胆!ED75の思い出

    車体更新と言えば、アントンKが今まで最も落胆した車両を思い出す。交流機ED75だ。真っ赤な車体が日本の風土に溶け込み、全国的に活躍を見せていた国鉄時代のED75だったが、民営化され試験塗装とやらが登場した時くらいから、雲行きが怪しくなってきた。1990年初頭からの電機機器更新の際、車体の下半分を真っ白にしたナナゴーが現れたのだった。それまでのイメージは根底から覆され、最初はちょっとカメラを向けるのも戸惑ってしまったことを思い出している。当時から、ブルトレとともに好きな機関車の撮影を楽しんでいたアントンKだが、この塗色変更には大いに抵抗があった。その後、二次更新車と呼ばれる腰回りに白線を巻いただけの塗色が登場し、薄眼でみれば原色風には見えたものの、やはり赤色そのものの色つやが異なって見え、想いだけが先走りし...更新機に落胆!ED75の思い出

  • 変顔に改造された国鉄型~167系

    113系115系や、165系455系などの代表される、国鉄の貫通扉付きの前面顔が昔から好みで、機会のあるごとに撮影を続けてきたが、時代とともに原型から、マイナーチャンジを受け変化した車両や、数々改造を受けて印象が変わってしまったものなど、バラエティに富んだものとなった。この顔のデザインは、未だに素晴らしいと思え、アントンKにとってはザ・国鉄顔と呼びたいお顔だ。昔を思い起こせば、115系300番台が三鷹に新製され回着した頃(S48?)に、初めてこの顔のシールドビーム車、つまり前照灯が小径になった車両を間近で確認して度肝を抜かれた記憶だが、それ以来、同じデザインの顔でも細かな改造を受けた車両たちに出会う機会をもった。掲載写真は、シールドビーム化され、かつまぶたを付けてような、原型寸法を残すような改造を受けた1...変顔に改造された国鉄型~167系

  • 記録の変遷を書き留める・・

    この拙いブログも気が付けば細々と12年も続いていた。今さらながら驚嘆しているところだが、もともとは自分自身の趣味の記録、整理、履歴のつもりで始め、それと同時に写真に関してはフィルムのデータ化の推進を目的としていた。あくまでも自分のためであり、忘れ去られた画像をデータ化することで蘇り息を吹き返すことが楽しくなったのだった。きっかけは、あの震災だったのだが、同時にSNSの発達で、見知らぬ人、憧れの人との繋がりも思った以上に増えて、非日常が現実に変わるような衝撃も多々経験できた。もちろん、こうやって毎日拙ブログを覗いて下さる方々の存在があればこそであり、いつも心から感謝している。さて、アントンKの鉄道写真は、今年で半世紀、クラシック音楽鑑賞に至ってもほぼ同時期の49年を経過してしまった。今改めて思うのは、その間...記録の変遷を書き留める・・

  • レコード芸術

    長年愛読してきた月刊誌がまた一つ消えてしまった。いつの間にか町の書店が消えてしまったように、昔から毎月のように読んでいた雑誌の類は、ここにきて随分減ってしまったことに気が付く。今回取り上げる音楽之友社の月刊誌「レコード芸術」にも、数々の思い出がありとても寂しく感じている。クラシック音楽専門誌で、もともと親父が愛読していた雑誌だった。物心つく時代になったアントンKも、合間に雑誌を目を通していたのだ。当時、いの一番にページをめくったのは、各レコード会社の発売広告だったと思うが、今後新発売されるレコードの情報が得られる唯一の手段だったのだ。まだ、カラヤンやベーム、バーンスタインといった有名指揮者が最後の活躍をしていた時代だったから、新譜は必ずチェックしていたことも懐かしい。時代が進み、ネット時代が訪れると、これ...レコード芸術

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