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降りていくブログ https://kurahate22.hatenablog.com/

生きづらいものが生きていくために。回復とサバイバルについて考えていきます。

生きづらさは重い負荷ですが、それにより自分が生きるために必要なものへの意識や関心が深くなります。生きづらい人は誰のためでもなく、自分が生きていくために世間にまだ存在しないものを創りださなければいけない切実さを抱えています。生き抜くことは全く保証されていない。それにも関わらず生き残ろうとする人たちの創造は、通じる課題を持つ人たちの力となり、そして自身だけでなく、周囲の世界も回復させる力を持ちます。

ヨネ
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北区
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新居浜市
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2014/09/24

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  • ブルーシートの服について(1):非礼拝的オーラを読んで

    山口さんの文章を読んで、生きているものとは何かについて、もう一度整理したくなった。 note.com 僕は去年、ある読書会でピーター・シンガーの『動物の解放』を読んだ。僕が担当したところは、鶏や牛や豚が工場畜産の現場において、人間の経済性のためにどこまでおぞましく扱われているのかといった部分だった。 davitrice.hatenadiary.jp 記憶では、鶏の雄のヒナは不用のため、ベルトコンベアでどんどんと袋のなかに投げ込まれ、上から投げ込まれるヒナの重さによって圧迫死させられ、その後すり潰され、雌のヒナの餌にされる。 大きくなった鶏も単に外的にひどい環境に入れられるだけでなく、卵を増産す…

  • 揺り動かしにいく 君島久子「ほしになったりゅうのきば」

    中学以前は割とよく本を読んでいたけれど、その後読めなくなった。大学になっても日常的に読めるのは絵本ぐらいの文量で、それがしんどくない限度だった。 文化心理学という講義があって、絵本や民話の分析がレポート課題になった時があり、長谷川摂子作、片山健絵の『きつねにょうぼう』を読んだ。 www.fukuinkan.co.jp 『きつねにょうぼう』は、つるの恩返しなどと同じ類型の物語で、きつねと知らず結婚した女房がある日きつねであることがわかって山に帰るというもの。 図書館でイメージ・シンボル事典とかをひらきながら物語の各部分を見ていくと非常に面白かった。たとえば、きつねにょうぼうがきつねであることがば…

  • すでに巻き込まれている世界で

    読書会で発表者からシェアされたことを振り返る。 フーコーによる自由主義と新自由主義の違いが話されていたのだけど、自由主義の段階では、あくまでも国という枠組みの下に資本があったけれど、新自由主義においては国と資本の立場は逆転し、資本が主人となり国はその必要のための変化を求められる調整役となったようだった。 今の政権のコロナ対策をみると、それはぴったりと一致するようだ。政権が利権の配分屋でしかなく、政策とはどの利権を選ぶかでしかない。オリンピック招致への未練でだらだらと感染症への対応を遅らせ、満員の通勤電車については向き合えず、「要請」といって、外出抑制のため歓楽街で警察に警棒を手にさせながら威圧…

  • 他者を受けいれるとはどういうことか

    「階段の上の子供」という谷川俊太郎の詩がある。 階段の上の子供 谷川俊太郎 階段の上の子供に君は 話しかけることが出来ない 泣くことが出来るだけだ 階段の上の子供が理由で 階段の上の子供に君は 何も与えることが出来ない 死ぬことが出来るだけだ 階段の上の子供のために 階段の上の子供はたったひとり それなのに名前がない だから君は呼ぶことが出来ない 君はただ呼ばれるだけだ 階段の上の子供に対して、私は呼びかけることはできず、ただ呼ばれるだけだ。私は子供に話しかけることができないが、私が泣くのは階段の上の子どもが理由だ。そして私は階段の上の子供に何も与えることができない、階段の上の子供のために死ぬ…

  • ことばを獲得していくこと

    日本ではパウロ・フレイレはあまり浸透しなかったとされる。 そこで思い出されるのが、知り合いの年配の教員の方々が話されていたこと。彼らによると林竹二は、部落差別への向き合いではなく、(学校)教育の充実を選んだという。 林は、社会「運動」のようなものではなく、非政治的な(学校)教育のほうが重要であるとみなしたらしい。林の対談などの口ぶりをみると、教育とはすなわち学校教育であり、林のなかでは学校教育は前提だったと思う。 林は正しい学校教育の結果として、あるべき人間が生まれ、社会が生まれると考えていたのだと思う。林は学びの本質について深く追究していたけれど、学校制度とは何かということについてはそこに根…

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