2023年10月、木次線を走る観光列車「奥出雲おろち号」が25年の運行の歴史の幕を閉じた。私はその夏に「お分けれ乗車」し、最後にその車両を目にしたのは備後落合駅。ちょうど芸備線でクラウドファンディングによる「呑み鉄鈍行ちどり足号」というのが運行され、終点の備後落合にて「奥出雲おろち号」と「落ち合った」。廃止ということで多くの沿線の人たち、また鉄道ファンが別れを惜しんだ。それから春が来て、後継の観光列車として起用されたのがキハ47の「あめつち」。これまで山陰線の出雲市~鳥取間で運転されており、私も複数回乗車したことがあるが、一部の日程で米子~出雲横田間で運転されることになった。しかし、三段式スイッチバックや延命水がある出雲坂根や、その先の備後落合にも行かない。この区間の急勾配に対して、キハ47では力不足とい...高速バスで米子入り~「あめつち」に乗車