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2014/09/06

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  • 京都35番「青蓮院」~神仏霊場巡拝の道めぐり・137(本来は将軍塚に青不動を拝むところだが・・)

    こどもの日の神仏霊場巡拝の道めぐりは順調に進み、早くも今回の目的地である青蓮院に着く。以前、近畿三十六不動の札所めぐりで訪ねたことがあるが、その時は寺の北側から来たように思う。今回、知恩院方面から来たことで眺めも違うようである。こちらも青もみじが鮮やかだが、天然記念物にも指定されている鎌倉時代からのクスノキが立派である。青蓮院は天台宗の三門跡寺院の一つで、元々は比叡山にあった青蓮坊が由来である。平安末期に三条白川に移り、鳥羽上皇の皇子である覚快法親王が門主になって以降、皇族から門主が選ばれるようになったことから門跡寺院としての地位を確立した。鎌倉時代、白川の氾濫を避けるために現在の東山の高台に移った。さて、拝観である。門跡寺院というのは一般の寺院と雰囲気が異なる。拝観といいつつ、その半分以上は屋敷と庭園の...京都35番「青蓮院」~神仏霊場巡拝の道めぐり・137(本来は将軍塚に青不動を拝むところだが・・)

  • 京都36番「八坂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・136(端午の節句)

    5月5日、こどもの日の神仏霊場巡拝の道めぐり。朝から清水寺、六波羅蜜寺と西国三十三所の札所でもある寺院を訪ね、次の目的地は八坂神社である。八坂神社じたいはこれまで何度か参拝しているが、こうした札所として訪ねるのは初めてである。六波羅蜜寺から東大路通に戻り、そのまま通りを歩く。両側にはさまざまな商店が並ぶ通りだが、その中で目立つのは着物レンタル。何軒もあるがそれぞれで商売が成り立っているのも京都ならではで、これもインバウンド客の利用が多いという。訪れた国の民族衣装、伝統衣装を身にまとうというのも旅の思い出になることだろう。四条通の東端にある楼門に到着。ここを左折すれば祇園、鴨川、四条河原町といった賑わい所である。祇園の町並みを訪ねてもいいだろうが、さぞかしごった返していることだろう。以前にも訪ねているし、今...京都36番「八坂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・136(端午の節句)

  • 京都38番「六波羅蜜寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・135(宝物館が新しくなってました)

    大型連休にあえて京都に向かう神仏霊場巡拝の道めぐり。まず、もっとも混雑するスポットである清水寺に参詣し、清水坂を下る。次に向かうのは京都38番であり、西国三十三所の第17番である六波羅蜜寺である。東大路通を渡ると庶民的というか、昔ながらの素の京都の風情を残すような街並みが続く。この辺りは「六波羅」と呼ばれる一方、読みやすさを意識してか「六原」という表記もある。その昔は京都の人たちの葬送が行われた鳥辺野への入口であったことから、六道珍皇寺などの寺院も並ぶ。清水寺と比べれば(別に大型連休は関係なく)静かなたたずまいである。六波羅蜜寺に到着。平安中期、踊り念仏で知られる空也上人が十一面観音を祀ったのが始まりとされ、当初は西光寺と称した。後に延暦寺の僧・中信により、仏教の「六波羅蜜」に由来して六波羅蜜寺とした。平...京都38番「六波羅蜜寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・135(宝物館が新しくなってました)

  • 京都37番「清水寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・134(あえて大型連休に京都へ)

    長かった神仏霊場巡拝の道めぐりも残り21ヶ所。あと少しというか、まだまだ残っているというか・・。この内訳を見ると、和歌山~泉南地区にかけて3ヶ所、大阪市内で4ヶ所、四条畷に1ヶ所、箕面に1ヶ所、神戸市内に3ヶ所、京都市街で4ヶ所、鞍馬に2ヶ所、そして結願の延暦寺を含む大津に3ヶ所である。ある程度エリアも絞られてきたように思う。前回3月、奈良県最後となる當麻寺での曼荼羅・・もといあみだくじで出たのが、京都35番・青蓮院。ここを訪ねるということは、京都市街の4ヶ所を一度にめぐることになる。そのエリアといえば清水寺から祇園、八坂神社といった、京都でも超人気スポットである。元々京都といえば観光客で賑わう街であるが、このところのインバウンドもあって外国人観光客も増加し、今ではニュースで「観光公害」という言葉も目にす...京都37番「清水寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・134(あえて大型連休に京都へ)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~東彼杵から一気に広島へ

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは目的の札所を訪ね終え、後は広島に戻るだけである。日没は遅くなりつつあるが、あまり遅くならない時間帯には帰宅したい。波佐見にある第66番・東前寺の参詣を終え、川棚方面に向かう。県道が突き当たったところに国道205号線、そして大村線の川棚駅がある。大村線も前回の九州八十八ヶ所の時に乗車しているが、ここは今一度乗りたい区間である。「ふたつ星4047」の午後便を使ってもいいだろう。ここからしばらくは大村湾に沿って走る。立ち寄ったのは、東そのぎインターのすぐ手前にある「道の駅彼杵の荘」。クジラと茶畑の看板が目印である。彼杵は江戸時代、五島列島や壱岐・対馬などで捕獲、解体されたクジラの集散地となった歴史があり、加工されたクジラは長崎街道を経由して各地に運ばれていった。今もその名残で...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~東彼杵から一気に広島へ

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第66番「東前寺」(波佐見焼と天平様式の境内)

    伊万里を出発して、有田に立ち寄った後は長崎県に入る。西九州道の有田波佐見インターを通過する。帰りはここから高速道路に乗ってもいいが、少しでも海を見ようということで、第66番・東前寺を参詣した後は川棚方面に出て、大村湾沿いに長崎道の東そのぎインターに向かう予定である。さて、波佐見も初めての訪問地である。せっかくなので地元の歴史に触れようと向かったのが、波佐見町歴史文化交流館「波佐見ミュージアム」。その道中にも、地元の波佐見焼関連のスポットが並ぶ。有田と同じく、波佐見でも4月29日~5月5日に陶器祭りが行われるとのことで、臨時駐車場の設営や、販売用のテントの準備が行われているのがちらりと見える。新しい屋敷のような造りで、入館無料。靴を脱いで上がる。波佐見の歴史ということで展示を見て行こう。「肥前国風土記」によ...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第66番「東前寺」(波佐見焼と天平様式の境内)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~陶器市間近の有田へ

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは佐賀県西部から長崎県に入る。この日(4月27日)だが、波佐見町にある第66番・東前寺に向かう。このところ、札所順と実際に訪ねる順番が一致していないが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりについてはそこまでこだわっていない。東前寺を訪ねた後はそのまま大村湾に出て、長崎道の東そのぎインターから一気に高速道路で広島に戻るつもりだ。前夜は伊万里グランドホテルに泊まり、麦飯石使用の人工温泉で朝風呂とする。この日も晴天の予報で、ドライブにも適している。とはいえ、あまり遅くならない時間に帰宅できればと思う。朝食会場に向かうが、学生の部活動の団体利用もあり、結構行列ができていた。さて、出発である。伊万里から波佐見に向かうには途中、有田を経由する。前日からこの辺りの焼き物に接しているのだが、やはり有田...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~陶器市間近の有田へ

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~伊万里に一泊

    話が行ったり来たりするが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの続き。武雄の札所をめぐり、この日の宿泊地である伊万里に到着。伊万里駅前の通りでは伊万里焼のオブジェが出迎える。伊万里には以前、九州三十三観音霊場めぐりで宿泊したことがあり、その時はマンションタイプのビジネスホテルだった。今回は駅にも近い伊万里グランドホテルにチェックイン。建物は1号館、2号館とあり、無料駐車場も約150台分ということで、伊万里でもっとも大きなホテルのようだ。ロビーや通路にも伊万里焼の数々が並ぶ。こちらに泊まることにしたのは大浴場があるのもポイントだった。もっとも天然温泉ではなく、麦飯石を使った人工の湯だが・・。後で知ったが、同じ伊万里でも駅前にあるセントラルホテル伊万里は「泉都(せんと)乃湯」で人気だという。セントラルホテルといえば、...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~伊万里に一泊

  • 観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪(九里の力投で辛勝)

    今年の大型連休、3日~5日までは晴天に恵まれた。最後の6日だけ雨のところが多かったのも、最終日はゆっくり休養してくださいということなのかな・・と思うのだが、この連休は4日に執り行った父の三回忌法要、そしてようやく墓を建てたので開眼法要、納骨の儀がメインだった。それが終わった後の5日はフリーということで、朝から京都への神仏霊場巡拝の道めぐり(大混雑を覚悟したが・・)、そして夜は京セラドーム大阪にてバファローズ対ファイターズ戦の観戦だった。混戦のパ・リーグにあって、ちょうど首位対2位の直接対戦となった。この日は大商大シートのすぐ後ろでの観戦である。ちょうどこどもの日、「オリっこデー」ということで、選手たちは背中にニックネームが入ったユニフォームで登場。タマル、ミナトクダンシ、ラオウらの活躍に期待である。そして...観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪(九里の力投で辛勝)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「秘窯の里」大川内山の町並み

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこの日(4月26日)の札所巡拝を終え、宿泊地である伊万里に向かう。武雄市から伊万里市に入ると、橋の欄干に伊万里焼が乗っていたりする。途中、大川内山への案内板を見かける。こちらも焼き物の産地で、秘境めいた町並みでも知られている。当初は翌朝、有田方面に南下する際に立ち寄ってみようかと思っていたが、このまま行ってもチェックインには早いかなと思い、先に向かうことにする。県道から3キロほど進む。一応、伊万里駅からバスの便もあるが2時間に1本ほどの頻度。こちらにも橋の欄干に伊万里焼の作品が鎮座する。まず、駐車場がある伊万里・有田焼伝統産業会館に向かう。まずはここで伊万里や有田といったこの一帯で陶磁器の生産が盛んになった歴史について見学する。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に多くの陶工たちが連れてこ...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「秘窯の里」大川内山の町並み

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第69番「西光密寺」(黒髪山の頂へ)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の難関といえる第69番・西光密寺に向かう。先に訪ねた第68番・無動院から直線距離ではそう遠くないが、何せ黒髪山の頂上近くにあるという。一応寺まではクルマで上がることができるが、徒歩だと麓の集落から1時間半~2時間くらいかかるとあり、周囲を回ることでちょっとした登山コースになっているという。無動院からカーナビで検索すると、西光密寺がヒットした。伊万里と有田の分岐である宮野地区で、いったん有田方面の県道に入り、案内標識のとおり黒髪山方面に向かう。いくつもある窯元への案内板もあり、さすが焼き物が盛んなところだなと思うが、今いるのは伊万里でも有田でもなく、武雄市である。先ほど訪ねた道の駅でも焼き物がいろいろ売られていたが、この辺りの窯元によるものもあっただろう。武雄といえば温泉の...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第69番「西光密寺」(黒髪山の頂へ)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第68番「無動院」(こちらも黒髪山修験道の寺院)

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは佐賀県の西側にある黒髪山、そして陶磁器が中心の札所めぐりとなった。振り返れば今回ピークとなったのは第69番・西光密寺だが、まずはその前段である。前回、寺の方が不在で朱印をいただけなかった第67番・東光寺で今回無事に朱印をいただき、マイカー(軽自動車)で次の第68番・無動院を目指す。国道35号線から、伊万里に続く県道26号線に入る。この辺りの住所は「黒髪」とあり、やはり黒髪山とのつながりを感じさせる。カーナビの案内で、途中からは細い道になったが無動院の駐車場に到着。傾斜を利用した石垣があり、里山にある寺院らしい雰囲気である。石段のたもとには石造六地蔵がある。室町時代のものとされており、ここ無動院じたいもその当時、黒髪山大智院の隠居寺として開かれたとある。その黒髪山大智院は...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第68番「無動院」(こちらも黒髪山修験道の寺院)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(今回無事に朱印をいただいた)

    話は4月26日~27日の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりに戻る。広島からマイカー(軽自動車)で高速道路を乗り継ぎ、武雄温泉に到着。温泉に入ってリフレッシュしたところで、今回の札所めぐりである。まず向かうのは、前回訪ねたものの寺の方がご不在のようで朱印をいただけなかった第67番・東光寺。佐世保線の三間坂駅から徒歩圏内ということもあり、まあ次回以降で訪ねることもそれほど難しくないのだが、今回、他の札所と合わせてクルマで訪ねることにする。武雄温泉にある国道34号線から分岐する国道35号線に入り、佐世保線の線路とも並走しながら西に進む。前回訪ねた「道の駅山内黒髪の里」に立ち寄る。向こうに見えるのが黒髪山だろうか。古くから修験の場として信仰を集め、弘法大師空海も修行したとされるところである。佐賀の西にこうしたスポットが...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(今回無事に朱印をいただいた)

  • 観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラ(ルーキー麦谷がサヨナラ打!)

    大型連休に入り、プロ野球も混戦模様で盛り上がって来た。その中で4月29日、日帰りで大阪に出向いてバファローズ対マリーンズ戦の観戦である。京セラドーム大阪での観戦はちょうど1ヶ月ぶり。今回、同じ勤務先のマリーンズファンの方と大阪で合流しての観戦を目論んだがご都合が悪くなり、結局単独での遠征となった。ただそこはよくしたもので、購入していた指定席をリセールに出し、すぐに買い手がついた一方で、一塁側大商大シートBの出品があった。これはいい。さて大型連休期間ということで、29日、30日のマリーンズ戦、5月5日~7日のファイターズ戦は毎年恒例の「オリっこデー」として行われる。子どもの観客を意識してか、ユニフォームのロゴは「バファローズ」、そして背中には選手のニックネームがカタカナで表記されている。この日のスタメン発表...観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラ(ルーキー麦谷がサヨナラ打!)

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~九州道から「サガンクロス」を経て武雄温泉へ

    広島からマイカー(軽自動車)で向かう九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。まずは山陽道から中国道に入り、西の端である壇之浦パーキングエリアに到着。ここまで、順調に来ている。そして関門橋を渡っての九州上陸である。鉄道の旅なら小倉駅を経由するが、九州道は北九州の中心部からは離れた山の中を突き進む。市街地へは都市高速に乗り継ぐことになる。小倉南インターを過ぎ、入口に信号があるトンネルに差し掛かる。信号が設けられているのは、何かトラブルがあった際にトンネルへの進入を防ぐためだという。この福智山トンネル(3597m)、そしてすぐに金剛山トンネル(2177m)が続き、結構緊張する。抜け出た時はホッとした。遠賀川を渡るところは新幹線と並走しており、これも見慣れた景色である。「若宮宮若」という、漫才コンビのような出口標識に出会う...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~九州道から「サガンクロス」を経て武雄温泉へ

  • 第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は久しぶりにマイカーで九州へ

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは佐賀県から長崎県に差し掛かるところ。先日、武雄温泉に宿泊して出かけたばかりだが、今回はその続き。4月26日~27日は大型連休前の週末だが、このタイミングで訪ねることにした。これは5月の予定を見据えてのことで、それまでに九州一周のコマを進めておくことに。今回訪ねるのは、前回寺の方がお留守のようで朱印をいただけなかった第67番・東光寺のリベンジ、そして第68番・無動院、第69番・西光密寺である。いずれも古くからの山岳信仰、修験道の修行の場で弘法大師空海も訪れた黒髪山に関連する札所である。佐世保線の三間坂駅から徒歩圏内の東光寺はともかく、無動院は少し外れたところ、そして西光密寺は黒髪山の山中にあり、バスの便もない。クルマで訪ねることになる。順当なら、広島から新幹線と特急を乗り継いで...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は久しぶりにマイカーで九州へ

  • 広島電鉄、広島駅高架乗り入れは8月3日に決定

    この3月、新たな広島駅ビル「ミナモア」が完成し、広島では大いに盛り上がっているところだが、交通の面で「目玉」といえる広島電鉄の2階への高架乗り入れは遅れることになった。工期が遅れていたこと、安全を期するためという。その開業時期の発表があり、8月3日となった。ちょうど日曜日。3日後の8月6日は原爆の日である。「何とか被爆80年に間に合うように・・」というところだったようだ。平和記念式典への参列や、原爆ドームで祈りを捧げる多くの人たちに、新しくなったアクセスルートを提供することになる。広島駅から新たな「駅前大橋線」ができることで、八丁堀、比治山下方面へそれぞれ4~5分程度の短縮が見込まれるという。確かに、広島駅~八丁堀間は、「歩いたほうが早いのでは?」と思わせるくらいだったので、それなりの効果はありそうだ。・...広島電鉄、広島駅高架乗り入れは8月3日に決定

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第70番「宝光院」(有田の札所へ)

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの目的地である武雄市の札所を回り終えた後(このうち東光寺は寺の方が不在で朱印がいただけず、次回再訪となったが)、時間があるということで三間坂から13時27分発の有田行きに乗車する。有田到着。有田といえば有田焼、柿右衛門である。当初、2日目の札所めぐりで時間が空いたら武雄温泉での入浴、そして有田では以前に訪ねた県立九州陶磁文化館の見学というのを考えていた。ただ今回、札所をもう一つ先に押さえておこうということで、第70番・宝光院に向かうことにした。次回の札所めぐりは黒髪山を中心とした一角になり、その関連で有田にも来る時間ができるかもしれない。宝光院の最寄り駅は松浦鉄道の西有田。乗り換えまでの時間、いったん改札を出る。構内には土産物を扱う有田銘品館があり、人気の「有田焼カレー」...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第70番「宝光院」(有田の札所へ)

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(黒髪の里)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、武雄温泉でひとっ風呂浴びた後、12時08分発の早岐行きに乗る。ここに来たのがキハ47の2両編成。2022年の西九州新幹線の開業にともない、それまで特急「かもめ」が走っていた長崎線の肥前浜~諫早~長崎間が非電化となり、普通列車として再び登場したのがキハ47である。前日乗車した「ふたつ星4047」のように観光列車に改造されたものもあれば、塗装こそ新しくなったが昔ながらの車内をとどめる車両もある。まずは西九州新幹線との分岐である。乗車時間10分、2駅目の三間坂で下車する。次に向かう第67番・東光寺が徒歩圏内なので、今回はここまでを押さえておくことにする。三間坂のホームは長く、ちょうど特急「みどり・ハウステンボス」と行き違う。駅舎も大正時代建築の木造駅舎で(建物は改修されている)、...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(黒髪の里)

  • 辛坊治郎、メタンガスで爆死せえや・・・

    とうとう、この男も頭にヤキが回ったか。応援していましたが、この大阪・関西万博に関する発言には辛坊、もとい失望しましたね・・・。辛坊治郎、メタンガスで爆死せえや・・・

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~武雄温泉にてひとっ風呂

    この日とりあえず2ヶ所をめぐり、次の札所に向かうための列車まで時間が空いたため、先に武雄温泉に入浴することにする。シンボルである楼門までは徒歩10分とある。その途中「佐賀アジアドリームズ」のポスターを見かける。「各国の代表メンバーが佐賀県に集結!!」とある。佐賀アジアドリームズは独立リーグ・九州アジアリーグのチームである。独立リーグと八十八ヶ所めぐりといえば、四国に行った時には各県で試合を観戦(独立リーグチャンピオンシップも)したのだが、九州八十八ヶ所ではその機会がない。現在、大分Bーリングス、火の国サラマンダーズ、北九州下関フェニックス、宮崎サンシャインズの4球団に加え、準加盟として佐賀アジアドリームズがある。佐賀の中でも本拠地は武雄市、嬉野市である。アジアドリームズという名前にもあるように、日本だけで...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~武雄温泉にてひとっ風呂

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第102番「光明寺」(長崎街道と武雄新四国)

    武雄市を行く九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。「しゃくなげの寺」である高野寺からバスで数分、鳴瀬分道で下車する。佐世保線の高橋駅も近くにある。この高橋はかつて長崎街道の宿駅があったところ(それを言えば、先ほど降り立った北方も宿場町)。現在の長崎街道である国道34号線はそのまま西に進むが、かつての街道はいったん北に向かっている。高橋は別に観光地というわけではないが、川港町として物流の拠点だったという。ところどころに昔ながらの建物があり、高橋天満神社にも手を合わせる。境内の一角に聖徳太子像があるのは何かいわれがあるのだろうか。その集落を抜け、街道から少し離れたところに目指す第102番・光明寺がある。寺の開創については紹介されていないのだが、少なくとも江戸時代からの歴史はあるそうだ。先ほど駐車場にマイクロバスが停ま...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第102番「光明寺」(長崎街道と武雄新四国)

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第61番「高野寺」(シャクナゲ満開の寺)

    4月13日、前夜の雨から一転して青空の武雄温泉である。先ほどホテルで朝風呂を済ませたので、武雄温泉の元湯は札所めぐりの後に楽しむつもりだ。楼門が登場するのはもう少し後。まずは武雄温泉から8時26分発の鳥栖行きに乗り、佐世保線で東へ2駅、北方に移動する。かつてはそれなりの規模をもっていたようでホームも長いし、大型の木造駅舎が健在である。目指すのは第61番・高野寺。北方駅からは国道34号線で徒歩圏内である。またこの区間は佐賀~武雄温泉間の祐徳バスも走っている。さすが2桁国道でクルマはひっきりなしに走るが、一応歩道もあるので歩く分には問題ない。案内標識には武雄、大村、長崎といった文字が見える。15分ほどで、「シャクナゲでら高野寺」の大きな看板に出会う。九州八十八ヶ所をはじめとした霊場の案内もあり、武雄市の有名ス...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第61番「高野寺」(シャクナゲ満開の寺)

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~武雄温泉に一泊

    4月12日、この日の行程を終えて武雄温泉駅に戻る。今回の宿泊は駅南口の目の前にある「セントラルホテル武雄温泉駅前」。一応ビジネスホテルに分類されるようだが観光の利用も多そうだし、インバウンド向けに外国語の観光パンフレットも並ぶ。ロビーには黒牟田焼の作品も展示されている。佐賀県は陶磁器の窯元の多いところで、黒牟田焼も他と同様に豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に日本に連れて来られた朝鮮の陶芸職人により生まれたものである。武雄市内に窯があるそうだ。部屋からは武雄温泉駅の西側の高架区間が見える(窓には網の目状の格子があるので画像は撮れず)。西九州新幹線の「かもめ」が発着するかと思えば、「みどり+ハウステンボス」、各種ローカル列車など、本数はそれほど多くないが西九州の鉄道の要衝である。それはそうと、西九州新幹線の武雄温泉から...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~武雄温泉に一泊

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第71番「浄漸寺」(長崎最初の札所は早岐から三河内へ)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの第25回は武雄温泉周辺を回るが、札所めぐりの前に観光列車「ふたつ星4047」にて有明海の車窓、そして車内での一時を楽しんだ。その反動か、下車した諫早からの大村線では爆睡ということで・・。まあ、大村線や今回乗車しなかった西九州新幹線についてはこの先も乗車機会があるか。到着したのは早岐。早岐から佐世保線で武雄温泉に戻ることにする。当初考えていたのが、佐賀県に戻って三間坂で下車して、徒歩圏内にある第67番・東光寺を訪ねるというもの。ただ、その佐世保線沿線で線路からは少し離れているが、第71番・浄漸寺もある。東光寺は翌日の武雄地区にて一緒に回ることにして、せっかく長崎県に足を踏み入れたなら先にこちらを回ってみよう。早岐、そして次の三河内の両駅からは離れているが、並走する202号線には...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第71番「浄漸寺」(長崎最初の札所は早岐から三河内へ)

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「ふたつ星4047」で有明海と海苔を・・

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの一環で九州のさまざまな列車を楽しんでいるが、今回は「ふたつ星4047」である。かつての国鉄型キハ40、キハ47が「水戸岡デザイン」で観光列車に生まれ変わり、他の改造列車ともども国内外の観光客を楽しませている。前の記事では、4月12日、始発の武雄温泉を出発し、江北で向きを変えて肥前浜まで来たところまでを取り上げた。今回はその後半である。肥前浜で買い求めた飲み比べセットとともに佐賀牛もりだくさんの「特製ふたつ星弁当」を味わううち、11時34分、多良到着。ここで7分停車でホームに出る。「良いことが多い駅」として、ホームには「幸せの鐘」がある。1回鳴らすと幸せを呼び、2回鳴らすと2人が幸せになり、3回鳴らすと皆が幸せになる・・という。ホームに降り立った客が次々鳴らすので、もうここにい...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「ふたつ星4047」で有明海と海苔を・・

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「ふたつ星4047」で有明海を目指す

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで訪ねたのは武雄温泉。1泊2日の行程でどうしようかと当初は迷っていたのだが、まずは列車で到着した後、観光列車を楽しむことを選択した。乗車するのは武雄温泉10時22分発「ふたつ星4047」である。2022年の西九州新幹線、武雄温泉~長崎間の開業とともに誕生した列車で、山を突き抜けて最短ルートで長崎を目指す新幹線に対して、有明海、そして大村湾沿いを走るのが売りである。往復でそれぞれの海の景色を楽しむのもよし、「ふたつ星4047」と西九州新幹線を組み合わせた日帰り旅行プランもある。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの楽しみの一つとしてJR九州のいろいろな列車に乗ることがあり、今回、武雄地区の札所めぐりの前に「ふたつ星4047」もいいかなと、始発の武雄温泉から諫早までの指定席を確保した。ちょ...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「ふたつ星4047」で有明海を目指す

  • 第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は武雄温泉、ちょこっと長崎県にも入ります

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのシリーズも第25回を迎えた。確か、かなり以前のことだが四国八十八ヶ所を訪ねた時のシリーズ回数はこのくらいだったと思う。四国の場合当時住んでいた大阪から比較的近いこともあったが、九州は四国よりも広いうえ、時間の制約で1回のお出かけのほとんどが1泊2日、または日帰りで行っていること、九州の列車の旅や遊び要素も入れた寄り道もあることが要因である。これから佐賀、長崎県に入るが、ここも回数をかけて訪ねることになるだろう。行ったことのないスポットも多い。その中で今回の目的地だが、武雄温泉である。前回までで長崎線の肥前鹿島・肥前浜、そして嬉野温泉の手前にある肥前吉田まで行ったが、今回は佐世保線沿線をたどることとする。武雄温泉は西九州新幹線の乗り換え駅であるが、降り立つのは初めてである。宿泊...第25回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は武雄温泉、ちょこっと長崎県にも入ります

  • そういえば、次の日曜日に大阪・関西万博開幕

    地元関西では連日どのように報じられているのか知らないが、そういえば次の日曜日、4月13日は大阪・関西万博の開幕である。国を挙げてのイベントなら連日盛り上がりを見せてもよいものだろうが、広島に住んでいるためか、テレビ番組でもそうした話題はほとんど挙がらないし、ネットを見るとお決まりのアンチ記事ばかり。私自身も期間中、大阪に帰省することはあっても万博に行くことはないだろう(元々、この手のイベントというのに興味がないこともある)。コロナ禍の中、開催そのものに反対する声も多かったのが東京五輪だが、いざ開幕するとほぼ無観客だったとはいえ選手の頑張りもあって一応盛り上がったといえる。万博にはそうしたスターはいない(キャラクターの「ミャクミャク」は論外)が、何やかんや言って結局最後は「関西に大きな経済効果をもたらしまし...そういえば、次の日曜日に大阪・関西万博開幕

  • ・・まあ、こういう試合もあるということで・・

    4月9日のバファローズ対ホークス戦。終盤までバファローズが優位に進めていたが、8回からホークスの猛反撃。9回は満を持して平野が登板したが、ランナーを出す。ここまでは平常運転だったが、山川が甘く入った変化球を捕えてレフトスタンドへの豪快な一発。ここは何度も対戦したこともあり、さすが山川といったところ。この後もずるずるとヒット、失点を重ね・・・。まあ1敗といえば1敗だし、まだ高い勝率にはあるが初のカード負け越し。それもホークス相手。こういう試合もあるということだが、これが昨年の悪い方向に向かわなければよいのだが・・・。この日CS中継の実況をしていたのはOアナウンサー。やはり別チャンネルでホークス肩入れ実況しているだけに、ホークスが勝ってはしゃいでましたね・・・。・・まあ、こういう試合もあるということで・・

  • トニ・ブランコ元選手がドミニカで事故死

    8日未明(現地時間)、ドミニカ共和国の首都・サントドミンゴにあるナイトクラブで屋根が崩落し、100名近い人が死亡したほか、150名以上が負傷したというニュースに接した。犠牲になられた方の中にはドミニカの州知事や元メジャーリーガーらの名前があり、日本向けの報道ではドラゴンズ、ベイスターズ、そしてバファローズで活躍したトニ・ブランコ元選手も犠牲になったとあった。ドラゴンズで本塁打王、打点王を獲得し、ベイスターズでも打点王に輝いた。バットのヘッドスピードが速く、あっという間に打球がスタンドに飛んでいくのをスポーツニュースで見たのが印象的だった。故障の影響で出場機会が減ったことで2014年オフにベイスターズを自由契約となり、この年まで在籍したペーニャの退団にともない大砲を求めていたバファローズにそのまま移籍した。...トニ・ブランコ元選手がドミニカで事故死

  • 「百姓一揆」ではなく「打ちこわし」では?

    このところ連日物価高、値上げの話題、アメリカのトランプ大統領による関税大幅アップといったニュースが目立つ。芸能人とテレビ局のスキャンダルがどうということよりは重要なニュースである。その中で「令和の百姓一揆」ということで各地のコメ農家が東京に集まってデモをしたという。この時代に「百姓一揆」・・まあ、インパクトある言葉だ。昔なら幕府、藩、代官に対して年貢の減免を願う、現代ならコメの買取価格を上げ、日本の農業を守ってほしいという訴えである。昔のように竹槍を持つわけでもなく暴徒化するわけでもなく、(どこぞの党の主導ということはさておき)平和裏に行われたデモである。・・・ただ、同じ行動するなら、「百姓一揆」ではなく町民による「打ちこわし」ではないのかなと思う。何を生ぬるいことをやっているのか。結局、今のコメの価格高...「百姓一揆」ではなく「打ちこわし」では?

  • 桜満開、広島・・そしてバファローズも・・・

    4月6日、広島はちょうど桜が満開である。近所の公園でも桜まつりをやっていたし、テレビでの桜の開花情報でもその様子を伝えていた。ちょっとぶらりと出かけることにしよう。向かったのは広島平和記念公園。これまで平和公園と桜というのは私の中ではそれほどリンクしていなかったのだが、元安川、本川の川辺には桜並木が広がっており、広島における桜の名所である。原爆慰霊碑にて手を合わせた後、元安川に沿ってぶらぶら歩く。ちょうど青空が広がり、花びらの色も映えている。多くの人が花見を楽しんでいる。私もちょっと道端に腰掛けて軽くプシュッと・・・。場所が場所だけに屋台などが林立するわけではないので一定の落ち着きが保たれている。この日はすぐ北にあるエディオンピースウィング広島においてサンフレッチェ広島対セレッソ大阪の試合が行われる。「セ...桜満開、広島・・そしてバファローズも・・・

  • 観戦記・カープ対ベイスターズ@マツダ~最後は劇的サヨナラ本塁打

    ・・先の記事で、バファローズ単独首位!エキサイティングリーグ・パ!などと書いておきながら、やはり身近なところでのプロ野球も観戦してみよう。熱心なファンというわけではないが、マツダスタジアムでのカープ戦である。JR広島駅に向かう。広島駅は長らく駅ビルの建設工事が行われていたが、先の3月新たに「ミナモア」が開業し、雰囲気も一変した。別にショッピングをするわけではないが、広島の玄関口がどのように生まれ変わったのかを見てみようという気もあった。新たな店の数々もそうだが、やはり目を見張るのが、完成まであと一歩の広電乗り場。路面電車が2階に乗り入れる構造の駅というのは他にあるだろうか。一方で、この区間の開業と引き換えに、猿猴橋町、的場町の区間が廃止となる。確かにここをぐるりと回るのがかったるく感じられることもあった。...観戦記・カープ対ベイスターズ@マツダ~最後は劇的サヨナラ本塁打

  • バファローズ単独首位、エキサイティングリーグ・パ!!

    ありがたや。・・といっても開幕6試合目のことなので、どうということもない。ただ、北広島でのファイターズ相手の初戦を取ったのは大きい。2戦目、3戦目の結果如何でよりいい感じになる。・・その中、現在少しずつ読んでいるのが「オーナーたちのプロ野球史」(中川右介著、朝日文庫版)。先の年末に帰省した際に立ち寄った書店で見つけた一冊である。日本のプロ野球には現在まで58社が「親会社」として関わったということで、その中には鉄道、新聞、映画、食品、ITなどさまざまな産業が関わった。この一冊は選手の活躍には一切触れない代わりに、プロ野球のオーナーたちがどのように関わったのかという「産業興亡史」の一面が強い。現在の両リーグを見るに、波乱万丈の歴史といえばやはりパ・リーグである。この一冊は各球団の変遷だけではなく、個性的なオー...バファローズ単独首位、エキサイティングリーグ・パ!!

  • 平野佳寿、NPB通算250セーブ達成! バファローズも久しぶり「首位」浮上

    4月初めの千葉でのマリーンズ戦は平日にも関わらずデーゲームやったんやね。仕事終わりに試合の途中経過を観ようとしたらもう終わっていて・・。ちょうど春休みの子どもや学生にとっては観戦しやすい日程である(また、冬の屋外球場はまだ寒いだろうし・・)。この試合はルーキー・麦谷が先制打を放ち、同点の後は公式戦に入って打撃好調の西川が勝ち越し打を放つ。9回はNPB通算250セーブが持ち越しとなっていた平野佳寿が登板。1点差をしのいで見事にセーブを記録した。平野も息が長い投手である。入団当初は先発を務めていたが中継ぎ、抑えに転向。そしてメジャーに移籍したかと思えばバファローズに復帰し、リーグ優勝、日本一に貢献した。抑えの場面では常にランナーを出してファンをヒヤヒヤさせるのだが、最後は0点に抑える・・という不思議な投手でも...平野佳寿、NPB通算250セーブ達成!バファローズも久しぶり「首位」浮上

  • 新年度始まりました・・

    4月となり、世の中は新年度ということでさまざまな話題がニュースでも取り上げられている。4月1日は各社で新卒社員の入社式が行われた。もっとも私の勤務先企業の場合、4月1日は新卒社員の入社日だが(しばらくは研修のため、配属されるのは少し後のこと)、会社の事業年度は1月~12月ということで、3月末~4月初というのは「第1四半期の節目」という感覚である。まあその分、12月末~1月初はドタバタするのだが・・。このところの少子化、人手不足の影響で新卒生は取り合い、奪い合いである。初任給の大幅アップ、福利厚生の充実など、各社ともあの手この手で人財確保に取り組んでいるが、なかなか難しい。別に学生が初任給や福利厚生だけで就職先を選んでいるわけではないのだが、業界により学生獲得に有利不利があるのも事実である。さて、新年度始ま...新年度始まりました・・

  • プロ野球観戦に新たな撮影ルール適用

    NPBプロ野球は開幕最初のカードを終え、バファローズはイーグルス相手に2勝1敗と勝ち越し。私が大阪で現地観戦した第2戦は九里の投球を観ることはできたもののチームは延長の末に敗戦。第3戦は高島の好投に打線も援護しての快勝。他カードでは優勝候補本命のホークスがマリーンズ相手に3連敗、対抗のファイターズがライオンズ相手に3連勝と対照的な結果となった。まだまだ始まったばかりだが、これは面白いペナントレースになりそうな予感だ・・(まあ、3試合だけなんでどんな結果になっても同じようなコメントをするのだろうが)。このブログではプロ野球の現地観戦に行った際には観戦記を書き、下手くそながら画像も多く載せている。本来なら3月29日の第2戦の観戦記を(前後編にしても)アップするところだが、使っているデジタルカメラのトラブルなど...プロ野球観戦に新たな撮影ルール適用

  • 開幕戦!! まあ、何とか勝ってよかった

    NPBは28日に開幕。バファローズは京セラドーム大阪にイーグルスを迎えての開幕戦である。開幕投手は宮城。仕事の関係で終盤まで結果を見る時間もなかったが、帰宅してCSの中継をつけると、7回までパーフェクトの好投だという。バファローズ打線も2回に2点を先制。このまま終盤・8回に入った。ただ、この回先頭の辰己が一塁内野安打で出塁。ボテボテの当たりを捕球した太田からのトスが逸れたのもあったが、これでこの試合初の出塁となった。結局1点を失い、2対1で9回表に入る。9回のマウンドは守護神に指名されたマチャド。ここで一死三塁となり、打席にはルーキーの宗山。三次市出身ということでカープもドラフト1位指名したこともあり、イーグルス入団後も広島のスポーツニュースで定期的に取り上げられている。この場面でプロ初安打となるタイムリ...開幕戦!!まあ、何とか勝ってよかった

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~佐賀城にて賢人に会い、最後は一献

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは神埼郡の上峰町から鹿島市、さらには嬉野市へと佐賀県南部を横断することができた。札所以外にも初めて訪ねることができたスポットもあり、クルマの機動力を十分に活かすことができた。まあ、本来ならこの前の週に、初日レンタカー、2日目は客車列車の飲み鉄旅・・の組み合わせで一度に回りたかったのだが、仕切り直しで佐賀平野の青空を楽しむことができた。そして有明海沿岸道路で嘉瀬南インターまで戻り、佐賀の中心部を目指す。市街地は少し渋滞もあったが、佐賀城本丸跡に到着。かつての本丸御殿を復元した佐賀城本丸歴史館が目的地である。まず出迎えるのは佐賀藩の近代化に先頭に立って取り組んだ鍋島直正の像。佐賀城は当初龍造寺氏によって築かれ村中城と呼ばれていたが、江戸時代に佐賀藩主となった鍋島氏により拡張さ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~佐賀城にて賢人に会い、最後は一献

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第103番「大定寺」(嬉野温泉の・・手前まで)

    今回は九州一周、九州八十八ヶ所百八霊場の佐賀までのルートをたどることができればよかったかなというところだったが、レンタカーの機動力を活かしていろいろ回ることができ、肥前鹿島、肥前浜まで来た。そして佐賀に戻るまでにもう少し時間があるということで、肥前浜宿から10キロあまり離れたところにある第103番・大定寺に行くことにした。大定寺があるのは佐賀の嬉野市。嬉野といえば嬉野温泉、西九州新幹線でアクセスも便利になったが、寺に行くには公共交通機関だとハードルが高い。今回、温泉に入る時間までは取れないだろうが、佐賀県~長崎県北部は結構札所が集中していることもあり、今回は足を延ばす形で嬉野の札所を取っておくことにする。国道207号線に戻り、嬉野温泉方面へ続く交差点を左折して県道に入る。この道は肥前鹿島駅や祐徳稲荷神社か...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第103番「大定寺」(嬉野温泉の・・手前まで)

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥前浜宿酒蔵通り

    第63番・蓮厳院の参詣で肥前鹿島・肥前浜まで九州一周のコマが進んだことで、近くにある肥前浜宿を少し歩くことにする。前回、JR九州の50系客車を使った「かしまるっと満喫ツアー」の途中で肥前浜で長時間停車があったが、結局そこで離脱して第62番・誕生院を訪ね、そのまま日帰り入浴とした後で肥前鹿島に向かったから、肥前浜宿は今回初めてである。カーナビの指示に従ううちに細道に入り、町並み駐車場に何とか駐車する。肥前浜は多良街道に面した港町、宿場町として中世から栄えた歴史がある。そして江戸時代中頃からは酒などの醸造業で発展した。現在も昔ながらの酒蔵の建物が並ぶところとして人気のスポットである。今回訪ねたのは3月9日だったが、その2週間後の3月22日・23日には毎年恒例の「鹿島酒蔵ツーリズム」が行われ、大勢の観光客が訪ね...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥前浜宿酒蔵通り

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第63番「蓮厳院」(干拓の地を経て肥前鹿島へ)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのオプションで佐賀市の産業遺産、世界遺産を訪ねたところで、時間的にこのまま西に進むことができるとなり、前回50系客車列車のツアーで訪ねた肥前鹿島を目指す。前回は第62番・誕生院だけ参詣し、すぐ近くの第63番・蓮厳院を残すことになったが、これですっきりできる。県道48号線、国道444号線を通るルートで佐賀市を西へ横断する。地図を見るとこの先はほぼ平坦で、水路が多い。佐賀平野では古くから有明海の干満の差を利用した干拓事業により、土地の拡張や食糧の増産が行われてきた。干拓は特に江戸時代の佐賀藩で殖産興業のため積極的に進められ、昭和でも国の事業として行われた。現在はこの干拓地の先端に九州佐賀国際空港がある。これまで九州を回る中、ここまで「平野」を実感できるのは今回が初めてだと思う。ほぼ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第63番「蓮厳院」(干拓の地を経て肥前鹿島へ)

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~世界遺産・三重津海軍所跡

    旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋を徒歩で往復した後、車で数分のところにある「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」に向かうことにする。「三重津」という文字を見ると「三重県津市」を連想するが、もちろん両者に直接の関係はない。三重津海軍所とは、佐賀藩が幕末に西洋の蒸気船の運用や修理、そして海軍技術の訓練の場として開いた施設である。有明海の干満差が大型船の出入り、修理に有利ということでドライラックが築かれ、後に、日本初の実用蒸気船である「凌風丸」もここで建造された。後の発掘調査でドライドックの遺構が見つかり、当時の先端の西洋の技術と日本古来の技術を融合させた構造に歴史的価値があるとされ、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産の一つとされた。ただし、風化を防ぐためにドックの遺構は地中に埋め戻されており、一部では「見え...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~世界遺産・三重津海軍所跡

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後川昇開橋

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、その前に日程の都合で飛ばすことになった第60番・佐賀成田山龍王院を訪ねたことで、後は前回のスタート地点となった佐賀に向かうだけである。その途中でどこに行くかだが、まず有名スポットといえば龍王院の近くにある吉野ヶ里公園だろう。ただ、吉野ヶ里公園は以前に九州西国霊場の佐賀県の札所めぐりの時に訪れていることもあり、この九州西国霊場めぐりではもういいかなという気になった。そこで、吉野ヶ里公園に向かう交差点で、国道34号線から南下して国道385号線に入る。周りには筑紫から続く田園地帯が広がる。筑後川に差し掛かったところで右折し、筑後川の右岸を走る。道なりに進むうち、先ほどまで通った佐賀県神埼市から福岡県大川市に入り、またすぐに佐賀市に入る。かと思えば再び大川市に入り、すぐに佐賀...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後川昇開橋

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第60番「龍王院」(佐賀の成田山)

    3月9日、JR久留米の駅レンタカーでクルマを借り、今回の札所めぐりの出発である。係の人も実に丁寧に接してくれる。このまま札所やその他のスポットをめぐり、乗り捨て利用の佐賀駅への到着時刻を18時としたが、それには十分間に合うだろう。まずは筑後川を渡り、前々回訪ねた長門石地区を通る。長門石地区は筑後川の右岸にある久留米市の市域で、その時に第94番・大日寺に参詣している。その先に小さな川があり、そこにかかる橋を渡ると佐賀県である。現在の筑後川ではなくこの小さな川に県境があるとは、昔の筑後川はここを流れていたのかな。突き当りの千栗八幡宮の前を左折し、佐賀方面への道をとる。このまま県道を走った後、かつての長崎街道である国道34号線に入る。ちょうど久留米駅を出発して20分ほどで龍王院に到着。国道沿いにあり「佐賀成田山...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第60番「龍王院」(佐賀の成田山)

  • 第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて佐賀シリーズ・・

    前回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは3月2日、鹿島市にある第62番・誕生院を訪ねた。同じ日に行われたツアーでJR九州の50系客車に乗車するのがメインで、そこに札所をくっつけた形である。ただ元々はその前日第60番・龍王院を訪ね、佐賀までのエリアのスポットを回った後で佐賀に1泊する予定であった。結局3月1日は都合で行けなくなったので、せめて50系客車のツアーだけでもと日帰りでの札所めぐりとなった。肥前鹿島では日帰り入浴もできたし、帰りの特急に乗る前に佐賀駅高架下で軽く一献もできたから、佐賀も案外近いところだなとは感じられた。ただ、九州一周という点で空白ができているので、なるべく早くカバーしておこうと思う。毎週のお出かけのようだが、早速翌週の3月9日、これも日帰りで出かけることにする・・。今回「バリ得こだま」プ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて佐賀シリーズ・・

  • 第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第62番「誕生院」(興教大師覚鑁誕生の地)

    ・・50系客車で行く「かくまるっと満喫ツアー」に参加し、車内での飲み鉄や途中駅でのおもてなしを楽しんだ後、肥前浜駅に到着。ここで約1時間半の停車時間があり、ツアーの目的としては肥前浜駅併設の「HAMABAR」によるおもてなしを楽しむなど、酒蔵が並ぶエリアの風情も楽しむべきところなのだが、私としては、もし列車の出発に間に合わなかったとしても自己責任ということにして、ツアーを離脱した。今回の旅行のアリバイ造りではないが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりということで札所を訪ねることにする。目指すのは第62番・誕生院。当初の予定では前日(3月1日)に上峰町にある第60番・龍王院を訪ねることも含めた1泊2日の行程だったが、諸事情で動くことができず、せめてツアーには参加しよう、そして帰りの時間を活かして1ヶ所だけでも訪れ...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第62番「誕生院」(興教大師覚鑁誕生の地)

  • 第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で地元のおもてなしを楽しむ

    50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」。一応、九州八十八ヶ所百発霊場めぐりとは銘打ってるが、ここまでは完全な飲み鉄旅行でしかない。佐賀を出発し、江北、肥前浜に停車していよいよ出発。停車中にこの日の昼食が各座席に運ばれていた。この昼食をプロデュースしたのは北九州を中心に活躍している新進気鋭の料理人・廣口宗寛さんとある。肥前浜を出発すると廣口さんご自身が車内を挨拶して回る。肥前浜の隣の肥前七浦に間もなく停車ということで、食事はその後である。肥前七浦に到着。1934年開業当時の木造建物がそのまま残る駅舎で、現在は無人駅だが内部を改装して地域の人たちの交流の場になっている。駅舎は映画のロケに使われたこともあるそうだ。この日のツアーに合わせて地元の人たちによる有明海苔やかんきつ類の販売、オレンジジュースやお茶の...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で地元のおもてなしを楽しむ

  • 第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で鹿島の酒を楽しむ

    第23回となる九州行きは、50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」ということで、車内で鹿島の地酒を味わいながらの飲み鉄旅である(あれ、札所は?)。ホームにはすでにDE10を前後につけた50系客車が停まっている。コンコースにて受付を済ませ、時間があるのでいったん駅舎の外に出る。駅の南口、北口の円柱やコインロッカーにラッピングされているのは、バレーボールSAGA久光スプリングスの選手たち。佐賀には他にBリーグの佐賀バルーナーズやJリーグのサガン鳥栖といったプロスポーツチームがあり、地元の盛り上がりにも貢献している。参加証を見せて有人改札を通り、ホームに上がる。飲み鉄ツアーということで参加者はほぼ大人であるが、中には客車を見物に来た子ども連れも見かける。改めて機関車、そして客車の外観を眺める。客車のサイドボー...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で鹿島の酒を楽しむ

  • 第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」に参加するが・・

    神仏霊場巡拝の道めぐりと九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを交互に行っている感のある札所めぐり、今回は九州の番である。前回の筑後シリーズまで久留米まで来て、いよいよ西九州の佐賀、長崎方面へと入っていく。これからは長崎線や西九州新幹線に乗る機会も増えるだろう・・と思うが、西九州新幹線に乗ることはそう多くないだろう。沿線に札所がほとんどないし、そもそも武雄温泉から東の区間がどうなるかは未定で、さすがにそれまでには九州八十八ヶ所百八霊場も満願となるだろう。さて地図を見ると、佐賀県最初の札所は上峰町、長崎線の中原駅と吉野ヶ里公園駅の間にある龍王院である。その後だが、佐賀市内には札所がなく、武雄市の高野寺、光明寺、鹿島市の誕生院、蓮厳院、そして嬉野市の大定寺といったところが続く。その中で今回、佐賀シリーズを訪ねるのは3月...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」に参加するが・・

  • 奈良19番「當麻寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・133(中将姫伝説)

    2月22日~23日の神仏霊場巡拝の道めぐりもいよいよ最後、今回の目的地である奈良19番・當麻寺に到着する。まず山門をくぐるが、東を向いていることから東大門という。昔から寺の本堂は南向きに建てられていることが多いのだが、ここ當麻寺は全体が東に向いた造りである。拝む際は西を向くことになり、大和から見て西方極楽浄土を拝むように建てられたのかなと感じさせる。さて當麻寺も広い境内を持つが、神仏霊場巡拝の道めぐりとしては本堂伽藍が目的地である。他にも中之坊、奥院などの支院があるが、本堂伽藍、そして奥院を回ることにする。當麻寺は真言宗と浄土宗の二つの宗派に属するという珍しい寺院である。まず本堂に向かう。本堂、講堂、金堂の拝観と合わせて、神仏霊場の朱印はこちらで受付とのこと。當麻寺が開かれたのは飛鳥時代~白鳳時代とされて...奈良19番「當麻寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・133(中将姫伝説)

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~日本の相撲の開祖ゆかりの地へ、「見せましょう、相撲の持つ力」を・・

    2月23日、神仏霊場巡拝の道めぐりは今回の目的地である當麻寺の玄関口である近鉄南大阪線・当麻寺駅に到着。駅前には當麻寺にゆかりのある中将姫からその名を取った中将餅の店があり、買い求める客で賑わっている。駅前の道は狭いのだが、クルマで買いに来る人も多くて警備員が交通整理にあたるほどである。當麻寺へは駅から1キロほど。この日訪ねた廣瀬大社、叡福寺ともども駅から多少歩く札所が続く。その途中にあるのが、葛城市相撲館「けはや座」。「けはや」とは、「日本書紀」によれば昔々、垂仁天皇の頃(4世紀)にこの地に住んでいた当麻蹴速という力自慢のことで、垂仁天皇の前で出雲の野見宿禰と相撲で対戦した。相撲といっても現在の大相撲とは違って殴る蹴る、何でもありだったが、最後には蹴速は宿禰に腰を踏み折られて命を落としたという。この勝負...神仏霊場巡拝の道めぐり~日本の相撲の開祖ゆかりの地へ、「見せましょう、相撲の持つ力」を・・

  • 大阪16番「叡福寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・132(聖徳太子御廟所)

    神仏霊場巡拝の道めぐりの2日目。まずは廣瀬大社を訪ね、JRの法隆寺駅に出た。今回の神仏霊場めぐりの目的地である當麻寺に向かうのだが、この日の出発地の王寺から和歌山線に乗り継ぎ、JR五位堂あたりまで行けば當麻寺まである程度近づくことができるが、その先の公共交通機関がない。結局、最寄りの近鉄南大阪線・当麻寺駅を目指して列車を乗り継ぐことになる。ならば大阪府内だが同じ沿線にある大阪16番・叡福寺を先に訪ねることにしよう。法隆寺から大和路快速で1駅王寺まで移動し、王寺からは普通に乗り継いで柏原に到着。同じホームで出発を待っていたのが近鉄道明寺線である。柏原~柏原南口~道明寺というミニ路線で、2両編成のワンマン列車が行ったり来たりするだけなのだが、現在の近鉄の中では最も古い歴史を持つ路線である(近鉄という私鉄じたい...大阪16番「叡福寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・132(聖徳太子御廟所)

  • 奈良18番「廣瀬大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・131(河合町、水の出会うところ)

    神仏霊場巡拝の道めぐりは奈良西部を訪ね、今回で奈良県の札所をコンプリートするつもりである。その拠点として宿泊したのが王寺駅前の東横イン。2月23日、普段の習慣で朝早くに目覚める。東横インは大浴場がないので朝風呂の楽しみはないのだが、窓の外に広がる王寺駅構内を眺める。早朝から列車の走行音が聞こえ、さすが「鉄道の町」である。ロビーでの朝食をいただき(味噌汁の具に三輪そうめんの「ふし」が入っていた)、もうしばらく部屋でのんびりする。外も明るくなってきた。さてこの日まず訪れるのは奈良18番・廣瀬大社。どのように行こうかと前日にいろいろ考えたが、まずは近鉄田原本線に乗ることにした。ここ王寺はJRの大和路線、和歌山線のほか、近鉄の生駒線、そして田原本線が集まるターミナルだが、田原本線だけ新王寺という駅名になっている。...奈良18番「廣瀬大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・131(河合町、水の出会うところ)

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~王寺にて一泊

    2月22日、聖徳太子御忌にめぐる形となった神仏霊場巡拝の道。朝護孫子寺、法隆寺、中宮寺といういずれも聖徳太子に縁がある寺院を回ることができた(これに気づいたのは最後に法隆寺を後にする時だったのだが)。JR法隆寺駅に移動した時点で夕方となり、この日の札所めぐりはおしまいとする。翌23日、まずは廣瀬大社に向かうことにして、大和路線の列車で王寺に移動する。この日は王寺で一泊である。コインロッカーに預けた荷物の引き取りも兼ねて、駅隣接の商業施設「リーベル王寺」に立ち寄る。書店ではさすが地元ということで聖徳太子、飛鳥、平城京関連の書籍を扱うコーナーがある。その一方で、下のフロアでは北海道物産展をやっており、珍しいので自分土産として何品か購入する。奈良を訪れた土産が北海道産品というのもそれはそれで・・。王寺駅の自由通...神仏霊場巡拝の道めぐり~王寺にて一泊

  • 奈良14番「中宮寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・130(まずは法隆寺の続きから)

    この記事のタイトルは中宮寺となっているが、その前に法隆寺の西院伽藍、聖霊院を拝観した続きから書くことにする。やって来たのは有料拝観エリアの一つである大宝蔵院。先ほどの西院伽藍が1300年以上の歴史を持つのとは対照的に、1998年に建てられたとあるからまだ30年と経っていない。法隆寺は多数の国宝、重要文化財を所有しており、安定した環境での保存、そして展示を目的とした建物である。中に入るとまず出迎えるのは、大正時代の和田英作による「金堂落慶之図」の油彩画。鞍作止利が、完成したばかりの金堂の壁画に聖徳太子たちを案内した場面を描いている。もちろん当時の様子を想像して描かれたものだが、「これで我々も文明の国への第一歩を記しましたなあ」と聖徳太子がつぶやいているように見える。金堂は後に再建され、その時に壁画も描かれ、...奈良14番「中宮寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・130(まずは法隆寺の続きから)

  • 奈良13番「法隆寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・129(聖徳太子・・・)

    2月22日、神仏霊場巡拝の道は午後になり、この日2ヶ所目となる法隆寺に向かう。王寺からJR大和路線で1駅、王寺に向かってもよいのだが、駅からはそれなりに歩く。先ほど信貴山朝護孫子寺に行く同じ乗り場から法隆寺方面へのバスが出ており、これまで乗ったことがないバスルートで行ってみよう。国道25号線に合流し、王寺駅から20分弱で法隆寺前に到着。ここから、松並木の参道を歩く。法隆寺に来るのはいつ以来だろうか・・というくらい久しぶりである。子どもの時は遠足で来たり、家族で来たりはしたが、逆に大人になってからはいつ来たかな?というものである。少なくとも、このブログで取り上げている関西の札所めぐりで登場するのは初めてである。法隆寺といえば・・歴史の教科書では必ず取り上げられるところであり(あ、でも最近の歴史の教科書では「...奈良13番「法隆寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・129(聖徳太子・・・)

  • 奈良17番「朝護孫子寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・128(寅・虎・トラ)

    奈良県西部をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。まずはJRの王寺駅に到着して、まずはどの順番で訪ねようかというところ。とりあえず、王寺駅に直結した商業施設「りーべる王寺」に100円のコインロッカーがあり、そちらに宿泊荷物を預ける。ここはまず、西にある信貴山朝護孫子寺に向かうことにする。王寺駅の北口からバスが出ているので向かうと、長い列ができている。法隆寺方面へのバスも同じ乗り場から出るので、それを待っているのかと思うとそうではない。先に信貴山行きのバスが入ると次々と乗車する。臨時の続行便を出すとの案内もある。信貴山ってそんなに人気のスポットだったかな?と思いつつ、続行便に着席して出発する。大和川を渡り、近鉄の信貴山下に着くとここからも大勢の客が乗って来る。バスが高度を上げて走るうち、混雑の理由がわかった。訪ねた...奈良17番「朝護孫子寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・128(寅・虎・トラ)

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~今回で奈良県をコンプリート

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりの目的地は奈良19番・當麻寺。今回、実家沿線の近鉄南大阪線に乗ることになる。最寄りの駅名の字は「当麻寺」だが、寺としての名称は「當麻寺」である。そして當麻寺に行くなら、二上山を挟んで西、太子町にある大阪16番・叡福寺も合わせて訪ねることにしよう。ところで、特別霊場の伊勢神宮から始まり、滋賀の比叡山延暦寺まで154の札所がある中、残りも30ヶ所を切った。ある程度エリアごとに固まっており、そろそろ追い込みもかけたいところだ。今回は當麻寺が目的地だが、いっそのこと1泊コースにして、他に奈良県内に残る札所を回りきろうかと思う。他に残っているのが奈良13番・法隆寺、14番・中宮寺、17番・朝護孫子寺、18番・廣瀬大社と、西部に集まっている。地図を見ると、この辺りを一度に回るならJR王寺を...神仏霊場巡拝の道めぐり~今回で奈良県をコンプリート

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第94番「大日寺」(久留米のかっぱ寺、そして久留米での一献)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島線で久留米に到着。これで東九州から南九州にかけての九州一周ルートがたどり着く形になり、ここからは佐賀、長崎方面の西九州に入る。コンコースに出ると酒樽が出迎える。訪ねた日(2月11日)の次の週末、久留米の城島地区にて「城島酒蔵びらき」というイベントが行われるとある。不勉強なもので初めて目にする地名だが、案内によれば灘、伏見、西条と並ぶ酒どころだという。これから目指すのは第94番・大日寺。地図を見ると、歩こうと思えば歩けるし、ちょっと遠いかなと思えば遠いという微妙な距離。バスの便もあるが、久留米駅に着いた時点では間隔が空きすぎている。穏やかな気候だし、30分ほど歩けば着くかなというところなのでそのまま向かうことにする。バス乗り場がある東口に来たが、再び自由通路を渡って駅の西...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第94番「大日寺」(久留米のかっぱ寺、そして久留米での一献)

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第10番「不動寺」(こんなところに第10番)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはホークスの筑後キャンプ見学後、筑後船小屋から久留米に向かうルート。筑後船小屋駅、そしてタマスタ筑後のすぐ近くにある第59番・光明寺に参詣後、鹿児島線の列車に乗る。筑後船小屋の次は羽犬塚。筑後市の中心駅である。今回筑後に来るにあたり、せっかくなので泊まったことがない筑後市で1泊、翌日にその先のエリアと合わせての札所めぐりというのも検討したが、今回は結局日帰りとした。羽犬塚には新幹線の駅はないが、鹿児島線の区間快速で羽犬塚行きというのがあり、それで何となく印象に残っている駅名である。それにしても、筑後市の九州新幹線の駅が羽犬塚ではなく筑後船小屋に設けられたのはなぜだろう。新大牟田や新玉名のように在来線の駅から離れているわけでもなく、羽犬塚駅のすぐ横を通っている。周辺の人の利便性な...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第10番「不動寺」(こんなところに第10番)

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第59番「光明寺」(キャンプ見学の後で札所めぐり)

    先ほどまで札所めぐりといいながらホークスのファームキャンプの記事が続いていたが、これを拙ブログにアップする頃はオープン戦も始まり、キャンプも打ち上げる球団も多い。ペナントレースの開幕も待ち遠しいところだ。午前中の練習が終わり昼休憩となったところで、私もタマスタ筑後を後にする。スタジアムの雰囲気は十分楽しめた。午後の部は本題である九州八十八ヶ所百八霊場めぐりということで、まずは第59番・光明寺に向かう。タマスタ筑後の入口から駅ではなく南のほうに歩く。スタジアムからのBGMを背に集落の中をほんの2~3分ほど歩くと寺の敷地に着いた。一応正面は境内の南側ということでいったん通り抜け、堤防に向かって立つ山門から改めてお参りとする。ちょうど、筑後船小屋駅の新幹線ホームの南端も目に入る。光明寺が開かれたのは奈良時代、聖...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第59番「光明寺」(キャンプ見学の後で札所めぐり)

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後キャンプをもう少し見学

    タイトルにはようやく札所の名前が出てきたが、もう少し筑後キャンプの見学記を。今後はメインスタジアムのスタンドからグラウンド全体を見てみよう。ちょうどこちらでは打撃練習が行われているところ。本来のバッターボックスの他に、ネット裏、ファウルグラウンドでも打球音が響く。こちらでは外国人選手が練習中。こちらも育成選手で、見守るのは斉藤3軍監督。近年、多くの球団に育成契約の外国出身選手が在籍しているが、後ろで見守るシモンはドミニカ出身でまだ20歳、そしてバットを振っている同じドミニカ出身のアルモンテにいたってはまだ17歳である。さらに驚いたのは、入団は2024年だから16歳、日本でいえば高校1年生の時である。今のNPBは育成選手もドラフト会議で指名されなければ入団できないし、そもそも16歳での指名はあり得ないのだが...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後キャンプをもう少し見学

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~タマスタ筑後の施設見学ツアー

    札所めぐりと絡めてホークスの筑後キャンプ見学に来ている。まずはグラウンドに下りて選手に近い位置でウォームアップを見ることができた。そして、施設見学ツアーである。キャンプ中ということもあって30分おきに行われており、その時々の練習メニューを見ることができる。私が参加した回は子どもも含めて10人ほど。また正面玄関から入り、三塁側ベンチに向かう。グラウンドでは投内連携プレーの練習中。係の人から「お静かに見学してください」との声がかかる。投球前に、「1アウト、2塁」というようにシチュエーションの声があり、その場面、打球に応じた守備を行うものである。バッターボックスに立つのは的山コーチで、投手が投げた後にノックバットで守備位置に打球を飛ばし、内野手がシチュエーションに応じた送球を行う。バント処理の練習もある。千本ノ...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~タマスタ筑後の施設見学ツアー

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~ホークス筑後キャンプでグラウンドに立つ

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは筑後シリーズ、まずはホークスのファームキャンプが行われているタマスタ筑後に到着。九州新幹線、鹿児島線の筑後船小屋駅からすぐのところである。到着したのは8時45分、今回は午前中をキャンプ見学に充て、午後から筑後の札所をめぐり、久留米から新幹線に乗るつもりである。それにしてもこの早い時間に到着したのは、特別チケットを事前購入していたためである。この筑後キャンプ、メインスタジアムのネット裏エリアや、サブグラウンド、室内練習場、ブルペンなど基本的には無料で見学できる。またこれ以外の有料プランとして、メインスタジアムのフィールドシートから見学できるものや、スタジアム見学ツアーがある。また、日によっては選手とも触れ合えるイベントチケットもある。その中で私が購入したのが、「あなたもカ...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~ホークス筑後キャンプでグラウンドに立つ

  • 第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回ホークス筑後キャンプと絡めます・・

    このところ、拙ブログの記事は関西と九州を行ったり来たりしている。九州八十八ヶ所百八霊場をめぐる細切れの旅も第22回である。前回で熊本県シリーズを終え、再び福岡県に戻り、筑後シリーズである。その筑後の札所を見るとちょうど鹿児島線、九州新幹線沿いに並んでおり、第59番・光明寺(筑後船小屋)、第10番・不動寺(西牟田)、第94番・大日寺(久留米・・からちょっと離れている)と続いている。この中で注目するのは第59番・光明寺。寺の歴史については後ほど触れるとして、アクセスは筑後船小屋駅から徒歩5分とかからないところ。九州八十八ヶ所百八霊場にあって、鉄道の駅から徒歩圏内にある札所はいくつもあるが、今回注目するのはその最寄り駅である。筑後船小屋は九州新幹線の駅だが、その駅前にはホークスのファーム拠点のタマホームスタジア...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回ホークス筑後キャンプと絡めます・・

  • 京都12番「仁和寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・127(京の冬の旅特別公開)

    神護寺のある高雄からJRバスに乗り、仁和寺の門前に到着。先ほど神護寺でにわか雨に遭ったのが噓のようにまた冬晴れの空である。仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、世界遺産にも登録されている寺院である。今回の札所めぐりでは天龍寺に次いで2ヶ所目の世界遺産となる。仁和寺じたいはこれまで何度か参詣している。二王門をくぐると柵が設けられ、拝観受付を通る形になる。確か仁和寺は宇多天皇の御所庭園や霊宝館は有料だがそれ以外は無料で入れるはず。仁和寺じたいが有料拝観になったのかな・・と思ったが、ちょうどこの時「京の冬の旅」(1月10日~3月18日)の期間で、経蔵・五重塔の特別公開が行われており、御所庭園の拝観と合わせてここで受け付けているとある。御所庭園は以前にも拝観したこともあり、今回はいいかなと思う。その代わり、経蔵・五...京都12番「仁和寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・127(京の冬の旅特別公開)

  • 京都10番「神護寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・126(にわか雨やら何やらありました・・)

    神仏霊場巡拝の道めぐりは、嵐山から嵐電に乗車し、帷子ノ辻に到着。ここで北野白梅町行きに乗り換える。今回残す札所は、神護寺、そして仁和寺である。まだ時間も早く、先の見通しも立った。御室仁和寺の一つ手前の宇多野で下車。これから神護寺の最寄りである高雄に向かうため、その系統の京都市バス、JRバスの停留所がある福王子に向かう。福王子神社に面する福王子交差点だが、実質六差路という複雑な交差点のためか、信号で警察官らしき人が見守っている。「バスの駅」福王子から京都市バスに乗車。「バスの駅」とは妙だが、高雄方面の停留所は竹垣で囲われ、木のベンチが置かれている。この先、国道162号線の周山街道を走り、少しずつ高度を上げる。速度が遅くなると乗降はないが近くのバス停に停まり、後続車を先に行かせる。御経坂峠を過ぎ、高雄に到着。...京都10番「神護寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・126(にわか雨やら何やらありました・・)

  • 京都9番「大覚寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・125(南北朝の歴史を思いつつ広大な大沢池を一周)

    嵐山の天龍寺を拝観後、大覚寺に向かう。朝方、JR花園駅前から乗車した京都市バスは嵐山を経由して終点・大覚寺に向かうのだが、ちょうど出発したところのようだ。普通ならここで嵐山の風情を楽しみ、後続のバスに乗るところだが、この日の私はさっさとここを離れたい気持ちだった。大覚寺まで徒歩で25~30分ほどとあり、バスの待ち時間をかけて歩いても着くのはほぼ同じくらいのようだ。参道には「旧嵯峨御所大覚寺門跡」とある。先ほどの天龍寺と同様、元々この地は嵯峨天皇の離宮があったところである。弘法大師空海が離宮の中で五大明王を祀って祈祷を行ったとされるが、嵯峨天皇の崩御後に発生した政変で皇太子を廃された恒貞親王が出家して仏門に入り、大覚寺の開山とされた。大覚寺ときいて連想するのが「大覚寺統」という言葉。鎌倉時代末期から南北朝時...京都9番「大覚寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・125(南北朝の歴史を思いつつ広大な大沢池を一周)

  • 京都8番「天龍寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・124(いよいよ嵐山、ともかくインバウンドは避けろ・・・)

    神仏霊場の道めぐり、1月の洛西シリーズは後半の2日目。前日宿泊した妙心寺の花園会館をチェックアウトして、JR花園駅からスタートする。この日は天龍寺、大覚寺、神護寺、そして目的地の仁和寺と回り、仁和寺から歩いて花園駅に戻る循環ルートをとる。花園駅にはコインロッカーがあり、宿泊用の荷物をここに預けることができる。まず向かうのは京都8番・天龍寺。これから混雑必至の嵐山にとうとう行くことになる。インバウンドの象徴であるスポットなど正直行きたくないのだが、行かざるを得ない。札所まで山道を延々と歩かなければならないのとは別の意味での難所である。1月はシーズンオフということで、新緑や紅葉の時季と比べればまだましなのだろうが、それでも前日午後にバスで通過した時は嵐山近辺は多くのインバウンドであふれていた。インバウンドの混...京都8番「天龍寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・124(いよいよ嵐山、ともかくインバウンドは避けろ・・・)

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~京町家にて七谷地鶏を味わう

    神仏霊場巡拝の道めぐり、洛西シリーズは初日が終了。神仏霊場の札所ではないが臨済宗の大本山・妙心寺が経営する花園会館に宿泊。テレビで大相撲初場所の熱戦を観た後、初めてとなる花園での一献である。妙心寺からJR花園駅方面に向かう。今回グルメサイトで予約したのが「竹とり」という店。築100年以上の京町家の建物を利用しているというので決めた。寺のホテルに京町家での一献。京都らしさ?を「お上りさん」として楽しもう。店じたいは最近の開業のようで、1階はカウンターとテーブル、2階は座敷。ここでいただくのは「七谷地鶏」。亀岡の七谷川のほとりで完全放し飼いで育てられた地鶏で、餌もフランスの基準に沿って抗生物質、化学調味料を一切使用していないという。「幻の地鶏」という評価もあるそうだ。「竹とり」はその養鶏業者の直営店である。メ...神仏霊場巡拝の道めぐり~京町家にて七谷地鶏を味わう

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~一泊は臨済宗大本山・妙心寺前

    洛西をめぐる今回の神仏霊場巡拝の道めぐり。前編では大原野神社、松尾大社、車折神社と神社が続き、妙心寺の南側の門前に到着。妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山。天龍寺と違って神仏霊場めぐりの札所ではないが、広大な境内を有しており、洛西にあって存在感は大きい。ここを訪ねるのは初めてである。臨済宗は私にとってはあまり馴染みのない宗派なのだが、全国にある臨済宗寺院約5600ヶ所のうち、3分の2以上の3400ヶ所が妙心寺派ということで最大勢力を占めている。この地には元々、鎌倉時代~南北朝時代の花園上皇の御所があり、後に落飾して法皇になるにあたり、禅寺に改められた。妙心寺の開基は花園法皇、開山として招かれたのは関山慧玄である。後に室町3代将軍・足利義満の怒りを買って寺領を没収されたり、応仁の乱で伽藍が焼失したりという歴史が...神仏霊場巡拝の道めぐり~一泊は臨済宗大本山・妙心寺前

  • 京都11番「車折神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・123(芸能人も集うパワースポット)

    神仏霊場巡拝の道めぐりの洛西シリーズ。松尾大社からはいったん嵐山を素通りして、車折神社に到着。神社の北は嵐電、そして南はバス停という立地である。車折神社といえば境内に並ぶ朱色の玉垣、そしてそこに記されるのは数多くの芸能人の名前である。その数は4000枚以上あるそうで、駐車場の周りにも及んでいる。その中で有名な人や、自分が推している人を見つけるのも神社での楽しみとなっている。それにしても、「芸能人」の定義って何だろう。「芸能を職業としている人の総称」とされるが、「芸能」の定義もこれまた広い。演劇、音楽、映画、演芸、舞踊・・いろいろ連想するが、それを「職業としている」となるとどうだろうか。もちろんそれで食べている、あるいは巨額の富を得ている人もたくさんいるが、全体で見るとごく一握りというのが実態だろう。生活の...京都11番「車折神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・123(芸能人も集うパワースポット)

  • 京都7番「松尾大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・122(言わずと知れた酒の神様)

    初日の早朝に広島を出発したのだが、今回私が目的地とした洛西エリアの7ヶ所のうち、最初の大原野神社を訪ねた時点で午前中は終了。まあ、東向日駅前の餃子の王将で昼食に時間をかけたのもあったのだが・・。結構腹が膨れた後、阪急京都線で桂に移動。嵐山線に乗り換える。使用されているのはかつて京都線の特急で活躍していた6300系である。現在は4両編成で内装も改造され、往年のエースが余生を楽しむかのようにのんびり走るが、嵐山という京都有数の観光地へのアクセスで活躍している。松尾大社で下車。駅名にもなるくらいだから、今回2ヶ所目となる松尾大社へはすぐである。なお、駅名は「まつおたいしゃ」だが、神社として正しくは「まつのおたいしゃ」と呼ぶとのこと。「の」の使い方、難しいですな。松尾大社の祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、中...京都7番「松尾大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・122(言わずと知れた酒の神様)

  • 京都6番「大原野神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・121(洛西、大原野へ)

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは洛西にある7つの札所を2日間でめぐるルート。まず下車したのは阪急京都線の洛西口駅。開業は2003年と阪急の中でも新しく、周辺の開発もまだまだ進められている一帯である。ちょうど京都市と向日市の境界に位置している。これから向かう大原野神社だが、以前に西国四十九薬師めぐりの際に一度訪ねたことがある。薬師霊場の正法寺、勝持寺を訪ねた際、近くにある大原野神社にも立ち寄った。その時は阪急の東向日から阪急バスで善峯寺まで上り、その帰途に灰方で下車し、徒歩でこれら寺社をめぐり、南春日町から阪急バスで東向日に戻った。その南春日町へはJRの桂駅から洛西口駅を経由する便があり、今回はこれに乗ることにする。洛西口から乗ったのは私を含めて3人だけだったが、団地や住宅地が広がる一帯に入り、洛西バスターミ...京都6番「大原野神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・121(洛西、大原野へ)

  • 神仏霊場巡拝の道めぐり~今回は洛西シリーズ

    今回は神仏霊場巡拝の道めぐりである。訪ねたのは1月25日~26日、前回の札所めぐりのあみだくじで出たのは京都12番・仁和寺である。仁和寺にはこれまでも他の札所めぐりや、四国八十八所巡拝前の「京都三弘法めぐり」などで何度か訪ねたことがある。世界文化遺産「古都京都の文化財」を構成するスポットの一つでもある。さて、私の神仏霊場巡拝の道めぐりもだいぶ進む中、あれだけあった京都市内の札所もかなり消化されている。ただ嵯峨、嵐山、洛西の一帯はまだ訪れていない。この中には京都の中でも国内外の観光客で大人気の嵐山が含まれており、できれば新緑や紅葉の時季は避けたいところだが、冬、そして正月明けならそこまでの混雑はないかな。今回、1泊2日の行程として、これらの地区で未訪の7ヶ所を回ることにしよう。さすがにここまで京都への交通、...神仏霊場巡拝の道めぐり~今回は洛西シリーズ

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~夕日とともに

    これまで長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの熊本シリーズもようやく最後。結局、札所以外の記事のほうが多かった。三井三池炭鉱の三川坑跡を訪れた後、レンタカーを返却するには少し時間があるので三池港方面に行ってみる。その道沿いにあるのが、三池港展望所である。遠くに雲仙普賢岳を見ることもできる。三池炭鉱で採掘された石炭は有明海に面する三池港から各地へと運ばれ、日本の近代化、あるいは戦後の復興に役立てられた。この有明海は遠浅で、干潮時には干潟が現れるくらいのところ。三池の石炭は当初は小型船で島原半島の口之津まで運ばれ、大型船に積み替えられていた。当然のことながら時間とコストがかかるため、大牟田に直接大型船に石炭を積むことができる港を造る構想が持ち上がる。その実現に貢献したのが工学者で後に三井財閥の総帥とな...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~夕日とともに

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・三川坑

    三池炭鉱の産業遺産群をダイジェスト的にめぐる一時。宮原坑を訪ねた後、レンタカーで市街地を抜け、三池港方面に向かう。このエリアには大牟田市石炭産業科学館があるが、以前にも行ったので時間的に割愛して、初めて向かったのが三川坑である。先に訪ねた万田坑や宮原坑は明治、大正からの歴史があるが、三川坑が開かれたのは戦時下の1940年。戦後は三池炭鉱の最主力坑として、戦後復興を支えるために多くの石炭を産出することになる。戦後、昭和天皇の全国巡幸の際には天皇自ら坑内に入り、採炭の模擬体験も行ったという。三池炭鉱は1997年に閉山したが、最後まで稼働していたのがここ三川坑であった。なお、世界文化遺産に三池炭鉱の産業遺産群も含まれているが、その対象はあくまで明治の近代化に関連するスポットということで、同じ大牟田にあっても昭和...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・三川坑

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・宮原坑

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの後、三池炭鉱の産業遺産群をそのままレンタカーでめぐっている。荒尾市の万田坑を訪ね、そのまま境界線が入り組む中、大牟田市に入って宮原(みやのはら)坑に到着。かつての炭鉱電車の跡地も残るところである。宮原坑は、三井三池が官営の炭鉱を払い下げられてから最初に開発した坑口で、当初は従来の竪坑からの排水用として開発されたが、明治から大正にかけて、三池炭鉱の中でも万田坑をしのぐ最大の出炭量を占めるまでになった。しかし昭和の不況下、炭鉱の整理統合が行われる中で1931年に閉坑となった。宮原坑は近くの三池集治監に収容されていた囚人たちが坑内の主な労働力となっていたが、国から囚人の坑内労働の禁止令が通達されたことも閉坑のきっかけになったという。現在は第二竪坑の櫓や巻き揚げ機室が閉坑当時の姿で残...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・宮原坑

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・万田坑

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、第57番・誕生寺の奥之院も訪れることができ、レンタカーの機動力を活かす1日となった。再び荒尾市に戻り、三池炭鉱の産業遺産の一つである万田坑跡に向かう。以前、この辺りの札所を訪ねた時にも三池炭鉱の産業遺産である万田坑、宮原坑跡を訪ねたが、こうした産業遺産というのもなかなか面白いものである。今回、道順でまず荒尾市側の万田坑から訪ねる。まずは万田坑ステーションにて予習である。万田坑や炭鉱電車の模型が展示されている。かつての規模が計り知れる。また三池の炭鉱電車は専用鉄道といいつつも従業員輸送の役割も担っており、客車列車も走っていた(従業員以以外の地元の人たちも利用していただろう)。炭鉱電車についてはやはり注目する方が多いようで、ネットで検索するとサイト、ブログ記事がいくらでも出てく...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・万田坑

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番の続編「誕生寺奥之院」(本院よりも立派だった・・)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本県の札所をコンプリートして、荒尾、大牟田にある三池炭鉱の産業遺産を見物するところだが、その前に時間もできたことから、前回訪ねることがなかった第57番・蓮華院誕生寺の奥之院に行ってみることにする。札所めぐりとしては本院を訪ねたからクリアしているのだが、やはり気にはなっていた。ここはレンタカー移動の利点である。カーナビ、そして道路の案内板に従って走り、両側に灯籠が並ぶ坂道に差し掛かる。途中には広い敷地と玉名から有明、雲仙、天草を見渡せるという庭園墓地の蓮華院御廟がある。坂を上り切り、誕生寺奥之院に到着。それなりの数のクルマが停まっているし、食堂・売店もある。玉名の街中にある本院は巨大な南大門や五重塔、多宝塔があったが、むしろこちら奥之院のほうが本院であるかのようである。訪れる...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番の続編「誕生寺奥之院」(本院よりも立派だった・・)

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第101番「成田山大勝寺」(グリーンランドで厄除け祈願)

    先に訪ねた荒尾の第58番・金剛寺に続いて、第101番・成田山大勝寺を訪ねる。県道に入り、鹿児島線の線路を渡って東に進む。しばらく走ると左手にショッピングモール、その向こうに観覧車やアトラクションが見える。グリーンランドである。グリーンランド・・もちろん、現在アメリカが買収を狙っている北極海のあの島ではなく、九州最大級の遊園地である。かつては、三池炭鉱を保有していた三井鉱山が経営していたことから「三井グリーンランド」という名前だったが、現在は西部ガスグループが筆頭株主であるリゾート会社が運営している。そのグリーンランドの敷地の北に成田山の看板が出迎える。グリーンランドへは大牟田からバスが出ているので、公共交通機関でのアクセスも可能な札所である。成田山大勝寺は、その名が示すように千葉の成田山新勝寺が本山で、そ...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第101番「成田山大勝寺」(グリーンランドで厄除け祈願)

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第58番「金剛寺」(四国と西国のお砂踏み)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、いよいよ熊本県シリーズの最終日である。第58番・金剛寺へは荒尾駅から徒歩圏内だが、いったん福岡県に入り、大牟田で下車する。今回、大牟田でレンタカーを利用して札所めぐりのほか、世界文化遺産の一つでもあるかつての三池炭鉱の産業遺産を回ることにする。いったんJRの駅舎を出た後、跨線橋を渡って西鉄の駅舎に出る。駅前にはかつて西鉄大牟田市内線の路面電車として走っていた車両が保存されている。国道389号線沿いにあるトヨタレンタカーに向かう。これで夕方までの行動半径が大きく広がる。炭鉱関連のスポットは後で回るとして、まずは金剛寺に向かう。国道389号線を南下し、県境を跨いで荒尾市に入る。大牟田市と荒尾市は県は違うが炭鉱の発展とともに栄えた歴史があり、生活圏としては一つといってよいところであ...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第58番「金剛寺」(四国と西国のお砂踏み)

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿から大牟田に移動

    1月12日、前日宿泊のスーパーホテル熊本山鹿にて目覚める。由緒ある山鹿温泉「さくら湯」も朝6時から開業しているのだが、朝も寒いし、歩くのもどうかということで、館内にある灯籠の湯に入る。早い時間に朝食を済ませ、部屋でしばらくくつろぐ。まずは山鹿バスセンターから、鹿児島線の玉名までバスで移動する。この系統のバス便も結構あるように思うのだが、時刻表を見ると平日で1日10本、土日祝日は1日7本だけである。その中、山鹿発9時ちょうどの便に乗る。乗り込んだのは私一人。最後部の席に陣取る。まずは山鹿の中心ということで、前日訪ねた「さくら湯」、「蔵BUZEN」の前を通り、昨夜美味しい米焼酎をいただいた蔵元・千代の園の前も過ぎる。その後はバスの揺れに身を任せ、県道16号線をひた走る。九州自動車道の菊水インター前を通過。そし...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿から大牟田に移動

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿温泉「さくら湯」に浸かり、熊本最後の一献

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本北部の山鹿へ。私にとって初めてのところだったが、札所である第100番・金剛乗寺の近くにある八千代座、山鹿灯籠民芸館といったところで豊前街道以来の歴史と伝統を感じることができた。なかなかよいところである。そして、温泉地に来たということですぐ近くの公衆浴場「さくら湯」に向かう。元々、肥後細川藩の山鹿御茶屋として建てられ、殿様専用の「御殿の湯」があった。明治になると一般庶民にも開放され、道後温泉本館にも携わった棟梁を迎えて大改築が行われ、山鹿温泉のシンボルとなった。その後、老朽化と再開発のため1973年に解体されたが、2012年に昔の姿を取り戻す形で「復活」し、現在はレトロな風情が楽しめるスポットになっている。タオルは持ってきているが、シャンプーやボディソープの備え付けはないと...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿温泉「さくら湯」に浸かり、熊本最後の一献

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿温泉のスポットをたどる

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本北部の山鹿から玉名、荒尾をたどる。今回で熊本県内の札所はコンプリートとなる予定。さて前の記事では山鹿にある第100番・金剛乗寺に参詣し、この後は初めて訪問する山鹿での一時を楽しむ。学生時代以降九州には何度も上陸しているが、札所めぐりを目的としてみると、まだまだ訪ねたことがないエリアが多いのを実感する。熊本北部の山鹿というところも、鉄道が通っていないというそれだけのためにこれまで訪ねたことがなかった。ただ今回、宮崎、鹿児島を含めた九州一周の意味もある九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの中で新たに訪ねることができた。その金剛乗寺の参詣後に訪ねたのは、同じ豊前街道にあるにある八千代座。建てられたのは明治末の1910年、山鹿の旦那衆が町の繁栄を願ってのことである。山鹿は豊前街道に面し、...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~山鹿温泉のスポットをたどる

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第100番「金剛乗寺」(温泉脇の古刹と芝居小屋)

    1月11日、この日の目的地である熊本北部の山鹿に到着。時刻は15時で、ちょうど宿泊するスーパーホテル熊本・山鹿にチェックインし、荷物を預けた後で町中に出る。これから目指すのは九州八十八ヶ所百八霊場の第100番・金剛乗寺。ホテルから5分ほど歩くと山鹿温泉の観光スポットに出る。代表的な公衆浴場のさくら湯や、昔ながらの芝居小屋である八千代座、他にも山鹿灯籠民芸館といったところが固まっているところである。金剛乗寺もその一角にあり、まずは参詣した後、夕方までの時間でこれらのスポットを回ることにする。かつての銀行の建物を利用した山鹿灯籠民芸館を過ぎ、案内に従って脇道に入ると石の門がある。異国風というのか、以前に九州観音霊場めぐりで長崎の札所でも同じような門を見た覚えがある。月輪門という名で、これをくぐることで如来の心...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第100番「金剛乗寺」(温泉脇の古刹と芝居小屋)

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本の干物で一献後、山鹿に移動

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回の続きとして再び熊本市街に向かい、九州をめぐるのならということで熊本城を見物。この後、第100番・金剛乗寺の参詣のために山鹿に移動するが、この後の予定はのんびりしたものである。山鹿へは桜町バスターミナルから路線バスで1時間20分ほどかかるが、バスは30~40分の1本のペースで出ているし、札所と周辺のスポット、そして宿泊地も近い位置に固まっている。この日(1月11日)は山鹿に泊まり、翌朝のバスで玉名に抜けるルートである。ということで、今回はしっかり昼食をいただくことにする(私が旅に出た場合、昼食をとったりとらなかったりまちまちだし、昼食を通り越して昼飲みになることも多いのだが・・)。熊本城から新市街のアーケードに出る。前回熊本で一献とした「遊食亭えくぼ」もこの通りにある。昼...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本の干物で一献後、山鹿に移動

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本城に登城

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、前回訪ねた熊本からもう一度始まる。次の目的地である第100番・金剛乗寺がある山鹿に向かうにあたり、熊本の桜町バスターミナルから路線バスに乗るのが利便性がよさそうというのを見つけた。であれば、前回訪ねることができなかった熊本城を見物してからでも十分である。桜町バスターミナルのコインロッカーに荷物を預け、加藤清正の像の前から登城する。2016年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城、その後復旧工事が進められ、現在は「特別見学」の形で一部エリアのみ、また順路も決められているがまずは復興のシンボルということでいち早く復旧した本丸、そして天守閣まで行くことができる。ただ、城全体の復旧となると当初の計画より大幅に遅れ、2052年度となる見通しである。完全復旧まで36年とは気が遠くなるよう...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本城に登城

  • 第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回で熊本県の札所コンプリートを目指す

    2024年の末に訪れた九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。この時は熊本市街、玉名の札所をめぐり、熊本での一献もあった。最後に熊本城を見物して青春18きっぷで広島に戻る予定にしていたが、大阪に住む母の具合が悪くなったことで、日程を繰り上げて大阪に帰省。そのため大阪にて年越し、実家マンションから初日の出も見ることができたのだが、その後はいろいろあった。結局、仕事始めだった6日も実家に滞在し、リモートワーク。その週にようやく落ち着くことができ、広島に戻る。もっともこれは一時的なもので、今後もさまざまな対応が出てくると思う。要は「介護」のことである。私もそうした年齢になり、現実のものとなったということだけ書いておく。その週末の1月11日~13日は3連休。年末年始の休みもよいが、年始の仕事始めでなかなかエンジンがかからな...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回で熊本県の札所コンプリートを目指す

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本新市街で一献

    昨年末の12月29日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで玉名、熊本市街を回り、この日は熊本で一泊である。コースの都合上、上熊本から熊本市電に乗る。こちらの市電だが、決済方法が多岐にわたっている。現金のほか、全国交通系ICカード、PayPayやd払いなどのQRコード決済、そしてクレジットカードやスマホによるタッチ決済・・と何でもあり。現在、タッチ決済に対応した機器を導入するため全国交通系ICカードの利用が停止されている熊本県内のバス路線、また熊本電鉄とは対照的である。ガタゴト揺られ、洗馬橋電停で下車する。電停横にはたぬきの銅像、そして童謡「あんたがたどこさ」の歌詞が書かれた菓子店の看板がある。「あんたがたどこさ肥後さ肥後どこさ熊本さ熊本どこさ船場さ」にある「船場」とはこの辺りとされている。ただ、この後の「船場山...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本新市街で一献

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第55番「本蔵院」(産業道路は病院が目立ち・・)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本市街、第56番の金剛寺を訪ね、そのまま産業道路沿いに第55番・本蔵院を訪ねる。この日、朝からの行程は熊本城の外側をぐるりと回るもので、それでいて肝心の熊本城の姿を目にすることがないというもの。産業道路を走るバスの系統もあるのだが、これから目指す本蔵院から熊本駅方面に向かう系統は本数が少なく、次の便を待ってもよいのだが、このまま歩くことにする。次の本蔵院を訪ねたところでこの日の札所めぐりは終了、そのまま宿泊するスーパーホテルまで移動すればよいので時間はいくらでもある。熊本整形外科医院の前を通る。ここは公立ではなく一般の病院なのかな。病院といえば、熊本電鉄で御代志まで行った後、近くに熊本再春医療センターというのを見た。熊本には再春館製薬所もある。細川藩の学校だった「再春館」か...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第55番「本蔵院」(産業道路は病院が目立ち・・)

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第56番「金剛寺」(藤崎宮から中将姫勧請の寺へ)

    熊本電鉄に上熊本~北熊本~御代志~藤崎宮前と乗車。これは年が明けてからのことだが、熊本電鉄ではこの2月から電車の運行本数を約3割減らす大幅減便のダイヤ改正が行われるという。この数年、運転士不足が続いており、本来必要な運転士の人数が9人のところ、常勤の運転士はこれに足らない7人(他部署からの応援で何とかやり繰りしているという)。ただ、この1月から2月にかけて7人のうち3人が退職ということで、本数が減るだけでなく始発の繰り下げ、最終の繰り上げも行われるとか。電車の運転士・・・(話が脱線するが・・あ、電車だけに脱線はよくないか)今はそうでもないのだろうが、私の子どもの頃だと将来なりたい職業の一つに挙がっていたと思う。今でも募集すれば応募があると思うが、地方私鉄の給与、休日、勤務時間などを考えると、憧れだけではや...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第56番「金剛寺」(藤崎宮から中将姫勧請の寺へ)

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本電鉄に乗車

    まだ昨年末のことを書いているが、12月29日、玉名にある蓮華院誕生寺に参詣後、熊本市内を回るべく鹿児島線で上熊本に到着した。ここから、初乗車となる熊本電鉄に乗ることにする。熊本電鉄は上熊本~御代志の菊池線、途中の北熊本~藤崎宮前の藤崎線という2つの路線があるが、現在の運転系統では、御代志~藤崎宮前がメイン路線の扱いで、上熊本~北熊本間が支線の扱いとなっている。熊本電鉄の上熊本はホーム1本だけの駅。ここから北熊本行きに乗る。駅舎にくまモンがデザインされる中、これもくまモンのラッピングが施された車両がやって来た。どこかで見たことがある車両と思うが、以前は東京メトロ銀座線で走っていた車両である。軌間や集電方式が違うなと思うが、そこは熊本電鉄仕様に改造したという。くまモンのラッピングは熊本だからありかと思うが、私...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本電鉄に乗車

  • 横綱・照ノ富士引退

    大相撲初場所は琴櫻、豊昇龍の綱取りがかかり、そこに横綱・照ノ富士がどう立ちはだかるかが注目されていたが、序盤から波乱の展開。そして、4日目に翔猿に敗れて2敗となった横綱・照ノ富士が引退を表明した。お疲れ様でした。照ノ富士も波乱の土俵人生であった。モンゴルから相撲留学で来日、当時の間垣部屋に入門したが部屋が閉鎖され、伊勢ヶ浜部屋に移籍。そこから一気に大関まで駆け上がり、バケモノのような強さを見せてこのまま横綱になるのかと思いきや、ケガ、病気のため序二段まで番付を落とす。復帰場所となった2019年春場所の初日、照ノ富士の土俵を見たのが私にとっては印象である。元大関が観客ガラガラ(この当時は、椅子席の客が溜席に座っていても特に注意されることもなく)の中、まず1勝をあげた。照ノ富士の引退会見でもこの一番について「...横綱・照ノ富士引退

  • カープ、九里の補償は金銭のみにて・・・

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの記事の途中だが、ちょっと余談。このオフ、カープからFAにてバファローズに入団した九里。いわゆる人的補償がどうなるのか、年末からさまざまな予想が出ていた。カープからは前年の西川に続くFA移籍、西川の時は若手の日高が代わりに移籍したが、今回はどうだか。先発の柱の移籍とあって、若手からベテランを含めた投手を獲るというのが有力視されていた。広島出身ということで山岡あたりもその一人で、正月に会ったカープファンの親戚も「ぜひ山岡を!」と(あくまで個人的意見として)。そして16日、カープが発表したのは金銭による補償。これはどう解釈すればよいのかな。バファローズファンとしては、カープの主力投手が来るのだからそれなりの選手が出ても当然だと思っていたのだが、カープから見ればバファローズの選手とい...カープ、九里の補償は金銭のみにて・・・

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番「蓮華院誕生寺」(南無皇円大菩薩)

    年末休みを利用指定の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。3日間のコースだが、実質札所をめぐるのは2日目となる12月29日。前日28日は青春18きっぷと特急「あそぼーい!」乗車で肥後大津まで移動。29日は玉名、そして熊本市街の札所めぐり。そして30日は熊本城見物の後、青春18きっぷでの鈍行乗り継ぎで広島に戻るというプランだ。ということで、熊本から少しコマを進めて下車した玉名。これまで鹿児島線の列車で通ったことは何度かあるが、駅に降り立つのは初めてである。昔ながらの構造を残す駅舎を出ると、出迎えたのは巨大な釣鐘。世界一の大梵鐘とされる「飛龍の鐘」のレプリカとある。この釣鐘、これから訪ねる九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの第57番・蓮華院誕生寺の奥之院に鎮座するもので、本物は一万貫(37.5トン)もある。駅前のレプリカは...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番「蓮華院誕生寺」(南無皇円大菩薩)

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~次は熊本市街シリーズのはずだが・・

    年末の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは2日目の12月29日。豊肥線の肥後大津駅前のルートインで目覚める。前夜に引き続き「旅人の湯」で朝湯として、前夜は見えなかった窓からの景色を楽しむ。部屋の東側にあるのは阿蘇の外輪山のどこか一角かな・・と思いつつ。また空港が近いことから飛行機が飛び立つ様子も見える。窓からの景色を楽しめるのも郊外のホテルならではであろう(都市部だと、窓の向こうは隣のビルの壁だった・・というのはザラにあるので)。馬肉コロッケやからし蓮根もあるバイキング形式の朝食をとった後、7時56分発の熊本行きに乗る。肥後大津は豊肥線にあって電化・非電化区間の境界駅。この日は仕事納め後の朝ということで乗って来る客も少なかったが、普段は通勤通学で混雑するのだろう。台湾の半導体メーカーの進出効果で利用客も増えてお...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~次は熊本市街シリーズのはずだが・・

  • 第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥後大津で一献

    第20回となる九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのお出かけは12月28日~30日の2泊3日のコース。初日となる28日は広島から九州を目指す「青春18きっぷ」と特急「あそぼーい!」乗車で車窓を楽しみ、ちょうど日が暮れた肥後大津で終了。この日は肥後大津駅近くのルートインに宿泊。肥後大津は阿蘇くまもと空港の最寄り駅で、無料のシャトルバス「空港ライナー」で15分ほどでアクセスできる。また豊肥線といえば隣の菊陽町に台湾の半導体メーカーの工場が進出するなどビジネスの需要も見込まれ、全国チェーンのホテルも点在する。まずは部屋に荷物を置き、一献ということで外に出る。向かったのは駅の北側にある「大津駅前炭火焼&郷土料理DAMEDORI(駄目鶏)」。入口に「馬刺し」「天草大王」の幟が立つ。大衆酒場のように安く飲める・・とはいかない...第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥後大津で一献

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