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  • シルバーラブの日

    「今日は何の日?」。なんと「シルバーラブの日」だという。こんな艶っぽい日があるなんて、今まで知らずに生きてきた。シルバー世代の人が、伴侶がいるいないにかかわらず、誰はばかることなく恋をしてもよい日のことかと思ったが、どうもそんな節操もない話とは違うようである。1948年(昭和23年)の11月30日、歌人の川田順(1882~1966年)が弟子の大学教授夫人と共に家出した。当時、川田順は66歳で、3年前から続いていた40歳の教授夫人との恋の行く末を悲観して、死を覚悟しての行動だったが、養子に連れ戻された。その後、2人は結婚した。川田が「恋の重荷」という詩を詠んだのが11月30日で、この日にちなんで11月30日を「シルバーラブの日」に決めたという。”若き日の恋は、はにかみておもて赤らめ壮子時(おさかり)の40歳(よそ...シルバーラブの日

  • Microsoft Edge

    4年前のことである。7年間使っていたWindowsVistaのサポートが終了するのを機会に、windows10のパソコンに買い替えて、日々難なく使っていた。ところが1カ月前から、パソコンの動きが異常に重くなったばかりか、検索欄にキーで打ち込もうとするが、文字が直ぐには表示されない。そればかりか、画面の右下に「webページの回復」という警告がたびたび出てきて、しばらく待って、やっと文字を打ち込めるようになる。また、ネットサーフインをしようと目当ての記事をクリックするが、1、2分待ってやっと記事が出てくる。いくら待っても出てこないこともある。これでは、パソコンの機能を発揮しているとはいえないので、ない知識を絞ってCディスクのクリーンアップや、不用と思われるプログラムのアンインストールなどを試みるも、解決しないまま悶...MicrosoftEdge

  • 13日の金曜日

    今朝、目がさめたとき、ラジオのスイッチを入れた。7時の時報が鳴った後、「おはようございます。今日は11月13日、金曜日です」と明るい声でアナウンサーが挨拶をする。むむっ。13日の金曜日だとっ!私の古い記憶にスイッチが入った。それは58年前、1962年(昭和37年)の学生時代の出来事である。高校時代の同級生と、10日間の北海道周遊旅行を計画した。7月13日に岩国駅を、夜行寝台列車ではなく座席指定の特急列車「第2つばめ」に乗って出発した。翌朝、東京駅で常磐線に乗り継いで青森駅を目指そうとしたが、大雨のため常磐線が不通だという。出だしから計画は大幅に狂い、道内に予約していた宿は全部キャンセルせざるを得なかった。そんなこともあったが、無事に旅を終えて帰った後、7月13日は金曜日であったことに気がついた。英語圏やドイツ、...13日の金曜日

  • 八十肩

    ここ2カ月ばかり、人知れず悩んでいることがあった。右肩の痛みである。日中は痛みを感じることは殆どないが、夜寝ていると鈍痛で目が覚めることがたびたびあって、睡眠不足を感じる日が続いていた。古い手帳をめくってみると、10年前には左肩が、6年前には右肩が痛くなり、整形外科に数回通い、注射や電気を当てたりしたが直ぐには良くならなかった。結局、肩の痛みは「時間が薬」といわれる通り、半年ばかりが過ぎたころ、やっと傷みがなくなったことがある。そんな経験から、今回は医者には通うことなく、サロンパスを貼るくらいのことでお茶を濁し、痛みに耐える夜を過ごしていたが、2ケ月が過ぎても一向に改善の気配はない。1週間前の日曜日のことである。相変わらず、夜になると痛む日が続くので、ついに我慢ができず、あれほど病院へは行かないと決めていたにも...八十肩

  • 準備万全

    10年前に、玄関のアプローチに少し濃い紅い花をつける花水木を1本植えた。木はまだ小さいが、数年前からたくさん花をつけ始め、通りがかりの人から「今年もきれいに咲きましたね」と声を掛けられることがたびたびあった。ところがどうしたことか、今年は例年の3割方しか花を咲かせることがなく、淋しい思いで眺めていた。調べてみると、成長期にある木は、木の成長に栄養をとられて花を咲かせる余裕のない年があるという。そんなものかなと思いながら、今日、久しぶりにこの木をじっくりと眺めて見て驚いた。高さが3mもある梢の細い先まで、小さなつぼみを無数にと言っていいほど付けているではないか。これなら来年の春は大いに期待できそうである。ここ数年、ハナミズキは少しずつ花を咲かせる時期が早くなっている。当初は5月の連休の頃が満開であったものが、最近...準備万全

  • 最終コーナー

    新聞の読者投稿欄に「秋のウオーカー」と題して、71歳の男性が書いたエッセイが掲載されていた。退職後、奥さんと2人でウオーキングを始め、自然から思いがけない多くの発見をして楽しんでいるというものである。そのエッセイの締めくくりに「人生も既に最終コーナー、日々を楽しむ工夫をしたい」と結んでいる。「最終コーナー」とは、よく使う言葉であるが、人生では一体、何歳くらいから使ってもいいものかを考えてみた。そもそも「最終コーナー」とは何なのか。どうやら競馬場での「第4コーナー」のことのようである。競馬では、1周が2000m強のコースで、スタート地点を移動させることによって、走る距離を1500m~3500mの範囲で変えることが出来るようにしている。ゴールはメインスタンドの真ん前に固定してあり、その位置は第4コーナーを出たところ...最終コーナー

  • 線香のあげ方

    先日、新聞の読者投稿の欄に投稿していた「線香占い」という短いエッセイが掲載された。仏様に線香をあげる時に、1本を2つ折りにして香炉に立てるとき、私がこだわっていることを書いたものである。このエッセイが掲載される日の前日のことである。新聞社の担当者から電話がかかってきた。「線香を折って立てるというやり方は、そちらの地方の風習ですか?」と聞かれ「いいえ、単にお坊さんがやっておられることを真似ているだけです」と答えておいた。掲載されたエッセイを読んだ数人の知人から「読んだよ」というメールが来たり電話がかかってきた。いずれの人からも「私はこうしてあげている」という自己流の線香のあげ方の話があった。線香をあげるという動作は、幼いころから数えきれないほどやってきてた。正式にはどんな作法があるのか一切知らず、我が家の仏さまに...線香のあげ方

  • 恋する灯台

    10月16日に現役の4灯台が重要文化財に指定された。その灯台は犬吠埼(銚子市)、角島灯台(下関市)、六連島灯台(下関市)、部埼灯台(北九州市)。いずれも明治初期に英国人技師の指導で建設された。現役灯台の重要文化財指定は初めてで、山口県からは2基の灯台が選ばれた。その一つ角島灯台は、下関市の北西、響灘から日本海へ廻る交通の要衝にある角島に建っている。2000年(平成12年)には角島に渡る長さ1780mの角島大橋が開通し、コバルトブルーの海士ヶ瀬をまたぎ、景観と調和した雄姿は、北長門海岸地域随一の景勝地となっている。角島灯台は、日本海側に最初に設置された洋式灯台で、明治9年に初点灯した。総御影石造りの灯台で、140年以上経った現在でも現役で点灯しており、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台のひとつである。高さ...恋する灯台

  • 伊根の舟屋

    天橋立は丹後半島の東の付け根にある。そこから車で30分ばかり半島の東海岸を北上すると、伊根町という漁村に着く。言うまでもなく「伊根の舟屋」として知られ、テレビの旅番組などでよく紹介される地域である。伊根の家屋は直接海に接していて、1階は船を収蔵するためのガレージ、2階が居住スペースになっている。漁業と生活とが一体となって発展した舟屋の町並みは大変めずらしく「国の重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。約230軒の舟屋に囲まれた伊根湾は日本海側にありながら南に開けており、三方を山と島で囲われているため波も穏やかで、ゆったりとした情緒ある景観を楽しませてくれる。車で伊根町に入った所に「遊覧船乗り場」という看板が目に入る。何台か車が駐車場に止まっているのに誘われて、車を止めた。丁度10分後に、湾内への観光船が出...伊根の舟屋

  • 邸宅美術館5

    先日、久しぶりに幼馴染で女流画家として活躍している坂井幸子さんから電話がかかってきた。「お宅に、また絵を飾らせてくれませんか」という。「ありがとうございます。ぜひお願いいたします」と、二つ返事で答えた。11年前のことであった。岩国の絵画クラブの作品展を見に行ったとき、坂井さんの描いた大きな絵が展示してあった。「こんな絵を家に飾ってみたいですね」と本人に言っておいた。直後、その絵を我が家に運んできてくれた。それ以後、数年おきに絵を取り換えてくれ、我が家の居間を「邸宅美術館」に変えてくれた。「邸宅」とは本来は家、住まいのことをいうが、特に構えが大きくて、りっぱな造りの家をいう時に使う言葉のようである。邸宅と呼ぶにはほど遠い我が家であるが、「庭園美術館」といわれるものに対抗して、単に「邸宅美術館」と言ってみただけであ...邸宅美術館5

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