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夢見月夜曲
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日高千湖のオリジナルBL小説ブログです♪『薄き袂に宿る月影』はこちらへ移動しております。
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203回 / 365日(平均3.9回/週)

ブログ村参加:2014/02/17

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日高千湖さん
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夢見月夜曲

日高千湖さんの新着記事

1件〜30件

  • さやさやと流るるが如く・94

     叶多が意識を取り戻した。だが、俺に連絡はない。何とか面会が出来ないかと菜那美に頼んでみたが、向こうの看護師から良い返事はもらえなかった。病院内で異動があり叶多の病状が全く伝わってこなくなったのだ。叶多は意識は戻ったが、自由に歩き回れる状態ではないという。スマホも操作出来ないくらいの悪い状態なのだろうか。それとも母親の寿美子に止められているのか。意識が戻っただけでも喜ぶべき事なのだが、蚊帳の外に置...

  • さやさやと流るるが如く・93

     事件から2か月が経った。叶多の意識は戻らないままだと聞く。江原寿美子は朝から晩まで叶多の傍で過ごし、俺は一度も面会出来ないままだった。たまに寿美子がいない日もあるようだが、チャンスには恵まれていない。俺も一日中病院に張り付いているわけにもいかないからな。 甥が叔母を襲って従兄弟をメッタ刺しにするというショッキングな事件にマスコミの取材合戦は過熱していたが、2ヵ月も経つと事件の事などすっかり忘れて...

  • さやさやと流るるが如く・92

     やられた。報道によれば、江原寿美子は重傷とはいえ叶多ほどは傷も多くなく症状も重くはない。回復した彼女は看護師たちから俺が見舞いに来る事を知り転院を決めたのだ。「そんな顔すんなよ、欧介」弓川はビール瓶を持ってカウンターに移動してきた。ドアを開けた瞬間の俺の顔があまりにも悲惨だったので、「見るに見かねて」今夜は臨時休業にするそうだ。弓川はタンと置いたグラスにビールを注ぎ分けて、一つは俺の前に置いた。...

  • 三度の飯より君が好き。~『春の夜の夢の浮橋』番外編

    ★去年の7月19日から9月20日までの二ヶ月、熱い戦いがございました。お忘れかもしれませんけど!!(忘れさせてるのは日高?)投票所を設けまして、皆さまには推しに熱い一票を投じて頂きました。そこで第一位となりました山下明利のSSとなります。←今頃かよ!忘れていたわけじゃないんですよ?日高のペースがトロいからですwwすみませんです。頑張りますので、応援してやってくださいませっ(汗)一年越しとなってしまいま...

  • さやさやと流るるが如く・91

     追い出されるように病院を出て、辺りを見回したが北岡の姿は見つけることが出来なかった。 北岡たちが病院長に手を回して叶多に会わせてくれた事には感謝しかない。北岡には一言お礼を言いたかったが相手はヤクザだ。偶然、余所で会ったとしても他人のふりをするべき人だ。これと引き換えに何か要求されたとしても、こんなチャンスがあれば俺はOKするだろう。ただ、こういうラッキーは一度きりなのだ。 翌日も叶多には面会出...

  • さやさやと流るるが如く・90

     翌日も叶多に会う事は出来なかった。翌日も、翌日も、叶多に会う事は出来なかった。3日連続で面会を断られた挙句に、「何度来られても面会は出来ませんから!」と厳しい口調で言われてしまってさすがにへこんだ。仕方なくナースセンターの前から叶多の

  • さやさやと流るるが如く・89

     翌日、俺は宇宙人を抱えて病院へ向かった。叶多のベッドの枕元に置いてもらおうと思ったからだ。集中治療室を出られたのだから、ぬいぐるみくらい置けると思ったのだ。「お前も叶多の近くにいたいだろう?叶多が目を覚ました時にお前がいたら喜ぶと思うんだよな」宇宙人は俺の代わりだ。 ひょうきん者の宇宙人は意外と目立って、電車の中では視線を感じたが気にしない。叶多が目を覚ました時にこれを見れば、すぐに俺を呼んでく...

  • さやさやと流るるが如く・88

     背中に張り付いて泣く菜那美の太い腕をポンと叩いた。「おい、放せ。俺が窒息する」「失礼ね!」「お前が激突したから、マジで首が痛いんだよ。バーカ」「ホント、素直じゃないんだからっ!」「悪かったな」「泣きたい時は泣きなよ」菜那美は背中で泣き始めた。グズグズと鼻を啜りながら俺に向かって「バカ、バカ」と繰り返す。菜那美と叶多は仲が良かった。叶多は気難しい所もあるし厳しい事も言うが、元来優しい。人の痛みを知...

  • さやさやと流るるが如く・87

     翌日、弓川と菜那美を連れて聖洋病院へと向かった。前日から服装は地味にしろと言っておいたのに、菜那美は嫌味のように黄色いミニスカートに派手な蛍光グリーンのジャンパーを着て俺を迎えに来た。マンションの前で菜那美を怒鳴り、ミニスカートをジーンズに派手なジャンパーを黒いジャンパーに変えさせるだけで30分かかり、電車に乗る頃の俺は不機嫌の塊だった。「一秒でも早く病院に着きたいのに、手間を取らせやがって」「...

  • さやさやと流るるが如く・86

     雨は本降りになっていた。病院を出るとすっかり暗くなっていた。叶多が運ばれたのは集中治療室で、俺たちは長時間病院に留まる事は出来ず追い出されてしまった。 寿美子も重傷だが意識はある。病棟に運ばれた彼女の様子を張本さんが見に行ったが、眠っていて話しをすることは出来なかった。ここへ運ばれた時、寿美子は意識がなかったが治療が終わり意識が戻ると興奮状態になり息子の名前を呼び続けたそうだ。寿美子の受けたショ...

  • さやさやと流るるが如く・85

     待合室の窓の向こうは中庭だ。ホテルの傷害事件の被害者は、全員この病院へ運ばれたようだ。救急のフロアはずっとバタバタしているし、待合室には被害者の家族やホテル関係者が続々と詰め掛けて来ている。 それ程広くない中庭に植えられた木々が雨に濡れていた。降り続く雨を恨めしく思いながら、俺は漏れ聞こえてくる家族たちの会話に聞き耳を立てていた。何か情報が得られないかと思って。どうしてうちの子が、と泣き崩れる母...

  • さやさやと流るるが如く・84

     渋谷ワールドホテルの丸いビルがはっきりと見えてきた。警察の警戒網が解かれ車の流れもスムーズになり、鈍色の空からはポツポツと雨が降り始めていた。叶多に会ったら傘を買おう。ビニール傘じゃなくてちゃんとしたやつ。お揃いがいい。オーダーしてもいい。一生物の良いのを買おう。「もうすぐだぞ」運転している張本さんの声も表情も厳しい。「はい」叶多には電話を掛け続けていたが出ない。留守電には『渋谷ワールドホテルま...

  • さやさやと流るるが如く・83

     張本さんと一緒に近所の喫茶店で昼食を食べた。食後のコーヒーを飲みながら、張本さんは新聞を広げ俺はボンヤリと外を眺めている。徐々に雲の動きが早くなり風が出て来た。雨が降りそうだった。「一雨来そうだな」「傘、持ってない」「珍しいな。お前、カバンには折り畳み傘を入れていただろう?」「そうなんですけど。今日はこのとおり手ぶらなんで」両手を上げて見せると、張本さんは「そういえば、お前はサラリーマンじゃなく...

  • さやさやと流るるが如く・82

     叶多は朝早くから出て行った。俺は一緒に行くと言ったが、そこは家族の問題だからと軽く断られた。俺は張本さんに言われていたように、すでに新会社で働いているデザイナーの大磯さんの手伝いをしに行った。手伝いといっても備品をチェックしてリストを作ったり、大磯さんの荷物を整理したり、その程度。叶多からの連絡を待ちながら事務所で過ごし、一緒に帰宅した。「川西組の件、終わったよ」「そうか」川西組の北岡をホテルに...

  • さやさやと流るるが如く・81

     叶多はぬいぐるみに「ただいま」と言うと、弓川セレクトのクマを手に取った。「これ、可愛くないよ」「宇宙人も可愛くないから誰も持って行かない、可哀相だって言って叶多が持って帰ったじゃないか?」「そうだったっけ?」「ああ。これも可哀相だろう?」「ふうん・・・まあ、仕方がないか」叶多はクマの顔がクシャッとなるくらい叩くとカエルの背中に置いた。2体が縦に並んだのを見て、更に気に入らないようだ。「変なの」「...

  • さやさやと流るるが如く・80

     日付が変わる頃《ハンモック》を出た。酔っ払った叶多はハンモックから緑色のワニのぬいぐるみをチョイスした。「またぬいぐるみが増えるのか?」「うん。可愛いじゃないか」1メートルくらい長さのあるワニは愛嬌のある顔だが微妙に大きい。しかもそれ程可愛くはない。「この長さ。ソファーを占領してしまうぞ」「ダメなのか?宇宙人は持って帰ったのに?」「あいつは相棒なんだ」君に捨てられた

  • さやさやと流るるが如く・79

     客がいなかった《ハンモック》は、早々に閉めて俺たちの貸し切りになった。「いいのか?」「いいってことよ!2人が無事だったお祝いだ!」「お祝いなら金は払わないぞ」弓川は呆れたように俺を見た。「当たり前じゃないか。友だちだろう?」「お前、ヤクザ並みだな」「お祝いだろう?それに菜那美の見舞金も分捕ってきてやっただろうが」「偉そうに言うなよ。殴られて怪我をしたんだから、これは正当な金だ」「菜那美は仕事に行...

  • さやさやと流るるが如く・78

     場所を移し、若頭から丁重なる謝罪を受けた。  殴られた俺と菜那美への見舞金を握らされ、黒塗りの高級車に乗せられて、今は《太郎茶屋》でチキン南蛮定食を注文している。「一体どういう事なんだよ?」若頭と北岡に、今日の所はこれでお引き取り願いますと頭を下げられて、俺はどうして良いかわからなかったが、叶多はしっかりと顔を上げて若頭に対して念書を準備しておいてくれ、と要求した。江原寿美子が金を準備し、明日北...

  • さやさやと流るるが如く・77

     話しをすれば見張りが煩いと言う。だが叶多はそういうのは一切気にもかけずに俺に話し掛けてきて、その度に「煩せえ!」と怒鳴られる。「僕、怒鳴られるの苦手」見張りの男をチラリと見ては溜息を吐く。「じゃあ大人しくしててくれ」コソコソと話しても見張りが睨む。ケンがその後ろで口に指を当ててシーッとサインを送ってくるのを見て、さすがの叶多も小声になった。「欧介」「なんだ?」「ありがとう」「何が?」「宇宙人」「...

  • さやさやと流るるが如く・75

     最悪。叶多はヤクザの前で堂々と「ヤクザは怖い」と言い放った。呆れるよ、全く。 そんな俺の心の内など叶多に知れるはずもなく、叶多は若頭に向かって堂々と正論を吐く。「母と伯父は兄妹ですが、母が家出して以来親戚付き合いはありません。僕は伯父一家とは面識もありません。母は祖父が亡くなった時に土地を相続しましたが、伯父の店の経営が上手くいかなくなった時に返して欲しいと言われて返しました。その上、母は伯父に...

  • さやさやと流るるが如く・74

    「叶多、余計な事は言うなっ!」制止したが無駄だった。叶多のどこにそんなスイッチがあったのかわからない。気は短いが、カッとしてもムスッとして黙るタイプなので、ここで言い返すとは思ってもみなかった。「何だと!?貴様っ!」スキンヘッドが叶多の胸倉を掴んだ。「お姉ちゃんみたいな綺麗な顔をグチャグチャにしてやろうか!?」「僕を殴ったら、あんた死ぬよ」叶多の落ち着き切った声は逆に迫力がある。小太りスキンヘッド...

  • さやさやと流るるが如く・73

     縛られたままでトイレに連れて行かれた。俺がいる倉庫のような建物の奥の方には、普段は使わない物を放り込んであるようで埃臭い。外に出て思わず深呼吸をすると、男は「お前はマジで度胸があるな」と感心していた。「そんなんじゃないですよ。中が埃臭かったんで。肺の中に埃が詰まってるような気がしたからですよ」「ははっ。あそこは倉庫だからな」「あの・・・聞いてもいいですか?」遠慮気味に言うと男は小声で答えた。「い...

  • さやさやと流るるが如く・72

     壁の上の方には小さな窓が並んでいる。そこから見えていた夜空が白み始めて朝が来たとわかった。一人暮らしだから俺が帰宅しなかったのを誰も不思議には思わない。スマホは没収されてしまった。手首は拘束されたまま。出入り口には2人の男。ヤツらは偉い人から見張っていろと命じられている。倉庫のような所は寒くて、それが不満な2人は俺に向かってブツブツと文句を言っている。偉い人が立ち去る前に「素人さんだから丁重に扱...

  • さやさやと流るるが如く・71

     コンクリートの床に転がされていた俺は引き摺られて壁際に移動させられた。手首の拘束はそのままだ。倉庫のような建物は人気のない場所に建っているようだ。車の音もしないし、生活音も聞こえない。 偉い人は恭しく差し出されたファイルを片手に、江原社長の息子の写真と俺の顔を見比べた。「違うな」「だから言ったでしょう?」彼はファイルに写真を戻し、そのファイルで手下の頭をバンッ、バンッとリズミカルに叩いていく。「...

  • さやさやと流るるが如く・70

     車には何人乗っているのだろう。どこへ向かっているのだろう。車には少なくとも4人が乗っている。話し声を聞いたのはさっきの男だけだ。俺を乗せたので、そいつのスペースが狭くなったという事だろうか、「狭い」と言いながら俺を足で押したり蹴ったりを繰り返している。そいつ以外の者は口を利かない。運転手もどこへ向かうかあらかじめ聞いていたようで無言だった。音楽も流れていない。何人か分の息使い、咳払い、そして高級...

  • さやさやと流るるが如く・69

     手を振っていた常連の女性が隣に移動してきて一緒に飲んだ。元々彼女とは《ハンモック》で顔見知り程度だったが、一人で来ていた叶多が先に仲良くなり自然と俺とも話すようになった。俺と叶多の関係を知っても、彼女の態度は変わらない。むしろ、興味津々だ。「ええっ!叶多くんの居場所がわかんないの!?」酔っ払いのリツさんの声は鼓膜が破れそうなくらいにデカイ。俺は思わずのけ反り、弓川は失笑している。「ええ、まあ」「...

  • さやさやと流るるが如く・68

     張本さんの言うとおりだ。辞表を出し、部屋の荷物を片付けてゴミすらも持ち出している。几帳面なようだが、合鍵は返していない。叶多が切羽詰まっていたとしたら、全てそのままで姿をくらましたはず。叶多が持っていた合鍵は部屋にはなかった。俺が部屋に帰った時、部屋には鍵が掛かっていた。ポストを覗いたが鍵はない。もしかしたらそれが

  • さやさやと流るるが如く・67

     張本さん行きつけの喫茶店は60代くらいの夫婦が2人でやっている。ここで注文するのは決まってオムライスだ。マッシュルームがたくさん入ったデミグラスソースが皿からこぼれんばかりに掛けられたオムライスにはファンが多い。昼時ともなればいつも満席だ。「やっぱ、ここのオムライスは美味いな」「そうですね」前の席に座った張本さんが満足そうにオムライスを頬張るのを見ながら俺は、ここの味なら叶多も気に入っただろうな...

  • さやさやと流るるが如く・66

    「おーい!欧介!」遠くで声がした。「欧介」と呼ばれて一瞬だけ叶多が呼んでいるのかと思ったが、今の声は違う。叶多の「欧介」には甘えるような響きがある。これは弓川の声だ。こんな濁声と叶多の軽やかな声を聞き間違うなんて、相当酔っているに違いない。あっ、寝惚けている、か。「はーい」「起きろ」カウンターに突っ伏して寝ていた俺はよっこらしょと重い頭を持ち上げた。薄く目を開けると、やっぱりというか当然というか弓...

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