月夜の猫−BL小説です

Tea Time22

月夜の猫－BL小説です Tea Time22 BL小説 「ユキちゃんって、アメリカ行ってカッコよさに磨きがかかったわね～」 「前から大人っぽかったものね」 「黙ってても女寄ってくるからな～」 幸也が帰ったあとのリビングでは、奈央が口を切って幸也評に沸いていた。 「でも！ きっと本気の相手には一筋ですって」 軽い

2023/11/04 22:06

霞に月の97

月夜の猫－BL小説です 霞に月の97 BL小説 それに、あいつ面白い男だったな、と香坂は自然と笑みを浮かべる。 あいつ、とは昨夜というか明け方香坂の顔を治療してくれた加賀という医師のことだ。 工藤とは身内に極道がいるという出自が似ていて知り合いだというが、背中に彫り物があると自慢気に言っていた。 飄々としてざっ

2023/11/04 01:06

残月8

月夜の猫－BL小説です 残月8 BL小説 実際、ドラマの中でのキーマンだった本谷は、ドラマの出来不出来に関わるキーマンでもあったが、最初は『田園』の時の竹野のような毒舌ではないにせよ、それこそ大澤に文句を言われたり、監督にも心配されたりしたものの、何とかしり上がりに調子を上げて、同時にドラマの方もしまりが出て

2023/11/03 22:43

恋ってウソだろ？！45

月夜の猫－BL小説です 恋ってウソだろ？！45 BL小説 「うん、でも、随分前の話だよ。最近、全然そういう話聞かないし。女子アナの間じゃ人気NO1なんだけど、その女子アナですら声かけるのぴりぴりしてるみたいだし、とにかく超硬派ってとこが、またカッコいいよね」 「ふーん」 いずれにせよ、こいつは、ダメや。 夢か

2023/11/03 22:36

Tea Time21

月夜の猫－BL小説です Tea Time21 BL小説 奈央お手製の軽いイタリアンディナーに、特製のドルチェはパンナコッタ。 明るい二人の美女を中心に大テーブルではおしゃべりに花が咲く。 武人がうまくいけばと画策したはずの当の幸也と勝浩は、互いに意識しながらも電話で喧嘩して以来何日ぶりかで顔を合わせたのでどち

2023/11/03 22:30

残月7

月夜の猫－BL小説です 残月7 BL小説 以来、『からくれないに』ロケが京都であったことから、今撮影中である映画『大いなる旅人』のロケを京都で行った時に工藤が本谷と接近しているのではなどと良太が勘ぐったりと、一時良太は暑さや忙しさとも相まって痩せたのがわかるくらい息つく暇もなかったのだ。 『からくれないに』は

2023/11/02 23:35

恋ってウソだろ？！44

月夜の猫－BL小説です 恋ってウソだろ？！44 BL小説 「あーん、もう始まっちゃってるぅ！」 そこへバタバタとキッチンから直子が駆け込んできた。 『そうだ、肝心なことを忘れてました！ 昨年に引き続き、三冠王、おめでとうございます！』 三冠王？ 急速に佐々木は身体が冷えていくような思いがした。 『ありがとうご

2023/11/02 23:28

Tea Time20

月夜の猫－BL小説です Tea Time20 BL小説 「勝浩じゃん、何でセンセと一緒なんだよ？」 志央は久しぶりも言わないうちから既にジャイアン口調だ。 「何ゆってるの、志央、裕子先生、勝浩さんのお母様じゃない」 「え～～～、ウッソー！」 奈央に言われて志央は本当に驚いた顔をする。 「あなたは大人っぽくなっ

2023/11/02 23:15

霞に月の96

月夜の猫－BL小説です 霞に月の96 BL小説 「でも律儀だなあ。あ、ひょっとして事務所ってここだと思ったのか？ 天野さん」 事務所に届けてくれれば取りに行くとメッセージを送ったことを思い出した。 早速携帯にお礼のラインを送ると、すぐに天野から電話が入った。 「あ、すみません、俺、スカイプロモーションの事務所

2023/11/02 10:08

残月6

月夜の猫－BL小説です 残月6 BL小説 「わかるよ。あの人、いろいろ言われているし、一見して強面な雰囲気だけど、実際義理人情に篤い人だもんな」 しみじみと話す小杉に、志村も苦笑しながら頷いた。 「そうなんですよね。何せ、昭和のオヤジだから」 良太の言葉に小杉も志村も声をたてて笑った。 「旅行は無理でも、パー

2023/11/01 16:15

恋ってウソだろ？！43

月夜の猫－BL小説です 恋ってウソだろ？！43 BL小説 「佐々木ちゃん、ちょっとだけテレビ見ていい？ どうしても見たい番組があって」 「かまへんよ。ついでにオンエアされてるCM、チェックしてて」 佐々木はコーヒーを持ってパソコンの前に戻った。 「何かおもろいもんやんの？」 「うん、あの人、滅多にトーク番組みた

2023/11/01 16:07

Tea Time19

月夜の猫－BL小説です Tea Time19 BL小説 「バーカ、ただのでくの坊になってんなよっての」 幸也は軽くからかう。 「二年半もあれば、十分世の中もわかってきますよ。長谷川さんこそ、あちこちで泣かせてるんじゃないですか？」 「言ってくれるじゃねーか。そろそろわがままなご主人様のおもりに飽きてきたってと

2023/11/01 16:00

霞に月の95

back next top Novels 「一応、夕べラインはしたんですけど、広瀬さん、なんかお忙しいよ

2023/11/01 00:03