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狐舞の読書日記 http://7246dokusyo.sblo.jp/

読んだ本の感想を掲載します。

架空戦記や図書館の新着図書で気になったものを読んでいます。  本を読むということは著者との対話であるという考え方から、書かれた内容ではなく著者の姿勢・態度について言及する場合もあります。

狐舞
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2013/07/14

1件〜100件

  • 物理:てこの原理から量子力学まで (大人のためのやり直し講座) 著者:アイザック・マクフィー

     ギリシアからヒッグス場がそろそろ証明される辺りの時代までを眺めた人物と発見の物理史。やはりニュートン、アインシュタインの業績が目立つが19世紀の発見も見逃せない。電磁気学、原子論、放射線など現代文明を支える重要な発見が相次いでいる。同時に、分かりやすい物理、体験できる物理は19世紀までということも見えてくる。相対性理論、不確定性原理、量子力学、量子電磁気学、素粒子と思考実験が先に立つ、直接体験す…

  • Software in 30 Days スクラムによるアジャイルな組織変革"成功"ガイド 著者:Ken Schwaber/Jeff Sutherland

     経験を積んだスクラムマスターのもとで本書を教科書にスクラムに取り組めば上手くいくかもしれないが、本書だけではかなり難しいと思う。非常に概念的で具体的なやるべきことが見えてこない。アジャイルは型ではなく考え方である、といった主張もあるが、それでも考え方を実際のプロジェクトに適用するためには具体的な方法が必要である。一応、やるべきことリストは示されていたりするが、それがどうスクラムに必要なのか、ど…

  • すべてイラストとマンガでわかる! 宇宙論・入門 著者:白石拓

     ヒッグス場が仮説の時代の本なのでいくつかアップデートが必要なところもあるが、説明も分かりやすく、これまでの宇宙論をざっくり知るのには問題はない。細かい理論の説明はしていないので、そういうものだ、として読み進める必要があるが、重要な言葉は太字で示されているので後から調べやすくなっている。本書や宇宙論に限らないが、発展の早い分野では内容が陳腐化してしまったり、最悪の場合は間違いになってしまう。かと…

  • 中国道教の展開 (世界史リブレット) 著者:横手裕

     漢の時代には道教的な考え方は存在しており、時代を経るに従い体系立てられていくのだが、中国文化に深く根付いた思想であり一言で言い表せることは出来ない。そこで、各王朝で道教がどのように扱われ変容してきたのかを見ていくことで、道教の全体像を描き出している。それぞれの時代の考え方や流行の解説はあるものの、思想そのものには深く立ちいっていないのだが、派閥の成り立ちや違いについてはかなり詳しい。道教の歴史…

  • 完全図解 いちばんわかりやすいビジネス整理術 著者:オダギリ展子

     デスク周りやノート、メモ、手帳、時間、デジタル機器、ファイリング(紙)といったビジネスシーンで必要となる整理術を具体的に解説しているが、現在の視点では懐かしさを感じる内容となっている。  デスク周りの整理やファイリングはフリーアドレスの職場も増え、さらにコロナ禍の影響でリモートワークが主流となりつつあるためほとんど不要な状況となっている。またデジタル機器ではさまざまなアプリで仕事のファイルを整理…

  • まじないの文化史: 日本の呪術を読み解く (視点で変わるオモシロさ!) 著者:新潟県立歴史博物館

     新潟の歴史博物館の企画展の図録をベースに書籍化したもの。主に平安期のまじない、現代(地元)に残るまじないを取り上げている。現代におても村境や家屋にお札や草履を吊るしている様子を見ると、新潟の人々にとってまじないが今も生活の一部であることを伺わせる。  各地の歴史博物館の企画展ではこういった興味深い展示がされているのだろうが、その場限りで終わってしまっているように思う。本書のように書籍化するなどし…

  • 大伴家持―氏族の「伝統」を背負う貴公子の苦脳 (日本史リブレット人) 著者:鐘江宏之

     大友家持の生涯を通して奈良時代の政治を見ていくような構成。大伴家持といえば万葉集の人として知られていると思うが、実際には政治家、軍人であった。しかも一歩引いたところにいたのではなく、政治に深くかかわっていた。この辺りは歴史の教科書からだけでは読み取れないもので、本書を読まなければ万葉集の人のままだったかもしれない。

  • 出雲国誕生 (歴史文化ライブラリー) 著者:大橋泰夫

     出雲国がどのような様子であったのか、主に政治の場と寺院の立地を描き出している。『出雲国風土記』が残っているため比較的容易に研究できると思いきや、むしろ発掘されたものが『出雲国風土記』に合致しない、あるいは『出雲国風土記』とは異なる場所で発掘された場合の検証が必要となるところに難しさがある。写本の過程でのミスなのか、『出雲国風土記』以降に移動したのかといった点を検討しなければならず、史料が残って…

  • ここまでわかった! 卑弥呼の正体 (新人物文庫) 著者:歴史読本編集部

     卑弥呼に関する論文集であるが、結局のところ分からないことが分かった、というのが実情。神功皇后説や卑弥呼機関説などある程度絞り込めてはいるものの決め手に欠ける。スンダランドの存在を考えると邪馬台国とセットで扱う必要があるが外国人説も否定できない。記紀以前の歴史であり、記紀によって歴史がリセットされてしまった以上、墳墓のような直接的な証拠でも出てこない限り分からないままなのだろう。

  • スマートグリッドと蓄電技術 著者:福井正博/有馬理仁

     ほぼすべてが蓄電池の解説。最後に少しスマートグリッドの要素としての蓄電池の話がある程度で、スマートグリッドそのものについては全く触れられていないといえる。蓄電池についてはかなり詳しい解説がなされている。電気的特性は当然ながら、構造や化学的特性、さらに熱による特性の変化にも触れるなど、かなり踏み込んだ内容となっている。また、充電量、劣化、寿命の状態をどのように推定するかについても扱っている。構造…

  • 情報数学の基礎(第2版):例からはじめてよくわかる 著者:幸谷智紀/國持良行

     タイトルには情報数学とあるが、普通に数論の入門書としても使うことのできる内容となっていて、整数や実数などの「数」の種類にはじまり、命題、論理演算、述語といった数学で必要な概念、そして集合、写像、関係、グラフといった数の関係性を説明している。数学を専門としない学生向けの教科書ということもあり、適度に文章で書かれていて読みやすい。また、「コンピュータ内部での小数表現」が付録として巻末に掲載されてい…

  • ソフトウェア技術者のためのバグ検出テキスト 著者:山浦恒央/田中智康

     「どのようなバグが存在しているのか知らなければ、バグを検出したり、バグの実装を防ぐことは出来ない」という考えに基づいてバグを発生原因と対策だけではなく発生傾向やその背景となる技術・運用を著者の実体験を交えて解説している。また、バグの特定手順、未然防止、デバッグ方法、バグを見つけるための心構えといったバグとの付き合い方も解説されている。  「著者の実体験」は著者だけのものではなく、プログラマなら…

  • 定理と法則105 (人に話したくなる教養雑学シリーズ) 著者:白鳥敬

     紹介されている法則は数学や物理のほかにも化学やマーケティングの法則なども含まれているが、ほとんどが物理の法則。相対性理論のような難しいものは別として多くは見開き2ページということもあり、かなり簡潔な説明になっている。また、そこに至る過程が省略されてしまっているため、マーケティング関連の法則は結果の唐突感が否めない。雑学の範疇であれば十分であるかもしれないが、もう少し順序だてて説明するべきではな…

  • 日本懐かしオカルト大全 (タツミムック) 著者:寺井広樹/白神じゅりこ

     昭和オカルトの懐かしい写真がいっぱい。特に今では地上波では全く扱われなくなってしまった心霊番組やUFO特番などは本当に懐かしい。地上波でオカルトを扱わなくなったのはオウム事件が原因の一つであるのは間違いないが、フェイクだファクトだの世の中がギスギスしてオカルトのような曖昧なものを楽しむ余裕がなくなってきたということもあるかもしれない。

  • 徹底カラー図解 新版 自動車のしくみ 著者:野崎博路

     自動車の基本知識として歴史やボデー、シャシーなど説明した後は、エンジン、パワートレイン、サスペンション、操舵系、ブレーキ/安全装備、電装関係を写真と共に解説している。掲載されている写真や図は自動車メーカ、部品メーカ提供ということもあり、文章以上に実際を語っている。実際に市場に出回っている部品であり、また、メーカが説明資料として用意したものなので、こういう解説書にありがちな「実際とは異なる」とい…

  • ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 集中力 著者:ハーバード・ビジネス・レビュー編集部

     集中力の高め方や維持、途切れた場合の対処法などの論文が掲載されている。集中力について様々な意見が挙がっているが、その中で共通しているのは、「集中力が途切れた場合、その事実を認める」という考え方。つまり集中力が途切れるのは仕方がないので、途切れたなら仕切りなおして作業に戻れば良い、というのである。そのまま何事もなかったかのように作業を再開するのもいいし、体を動かしたり、お茶を飲んだりなどしてしっ…

  • 自動車の基礎をハイブリッド車技術から学ぶ 著者:坂本俊之

     色々と中途半端。図やグラフと解説を見開きでい項目になっているが、その図やグラフと解説が上手くリンクしていないと感じるものが多かった。例えばエンジンの調整でエンジンの外観写真が掲載されているが、その写真からは調整がどういうことか分からない。また、得意分野とそうでない分野の温度差があり、得意と思われる運動系は細かく解説しているが、苦手と思われる電気電子、半導体は公式や一般的なグラフ、半導体の断面図…

  • 自動車工学入門 著者:野崎博路

     主に"走り"を中心に解説しているが、最新の動向としてシミュレータや衝突安全と予防安全にも触れている。最新と言っても2005年に出版されたのでかなり古い最新であるが、現在の基礎となっている考え方であり、むしろ知っていて当然の内容であるため読んでおくべきものとなっている。走りの解説は、タイヤに始まり操作性、安定性、限界コーナリングだけでなく振動や乗り心地と幅広く扱っている。それぞれ1冊の本になってしまう…

  • 絶対わかる物理の基礎知識 (絶対わかる物理シリーズ) 著者:白石清

     力学、熱、電磁気、原子論、量子論の全領域を広くカバーした物理法則のカタログ。見開きで1法則とコンパクトにまとめられており、どういう意味だったか、公式はどうだったを確認するのに役立つ。一方で最低限の説明であるため深く知るためにはそれぞれの専門書を読まないといけない。そのためにも読書案内を兼ねた参考文献もあればなおよかった。

  • UXデザインの法則 ―最高のプロダクトとサービスを支える心理学 著者:Jon Yablonski

     10の法則と1つの警告、そして10のパターンをどう使うかがまとめられている。それぞれの法則について典型的なパターン、心理学上の概念、事例を挙げている。補足として極端はよくないという指摘もしている。たとえば、シンプルにすればよいからといってアイコンのデザインをシンプルにしすぎると何をするものか分からなくなってしまう、という失敗例も挙げている。  おそらく著者が本書においてもっとも伝えたいと考えたの…

  • カントル 神学的数学の原型 (双書―大数学者の数学) 著者:落合仁司

     数学者カントルの業績と、カントルが神学に与えた影響の両方を一度に解説する試み。ただ、残念ながら中途半端になってしまっている。3章の「カントルの神学」と6章の「位相神学」がメインで、その下準備のためにカントルの証明した数学上の理論を解説するという構成になっている。そのため、数学の証明がいつのまにか神学講座になってしまう。一応タイトル通りの内容であるが。また、この世代の日本の著者にありがちな、説明の…

  • “オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213 著者:キングジム ファイリング研究室

     ファイリングの重要性や方法を具体的に説明していて実用的でもあるのだが、非常に読みづらい。説教臭いというか辛気臭い。さらに原稿だけを見てぼそぼそと発表しているような姿が浮かんできてしまって余計に読みづらくなった。ファイリングは楽しいと書いてあるが楽しくファイリングしている様子が浮かんでこない。ファイリングを真面目に考えていることは分かるのだが。

  • 食品添加物用語の基礎知識 第三版 著者:小薮浩二郎

     参考文献無し。根拠無しの用語集の形をした食品添加物批判。とりあえず用語集で参考文献無しは致命的。安全性の根拠は、強いて言えば天然素材は安全で合成物質は危険というぐらいか。  食品添加物を批判する人たちの行動フォーマットにのっとりマーガリン批判も展開。他の項目に比べてページ数も多く力が入っているが、締めは「これらの危険性が解明されるべきである」というもの。解明されて「いる」のではなく、される「べ…

  • 松尾芭蕉 (人物叢書) 著者:阿部喜三男

     後の世にに「芭蕉に帰れ」と言われるほど、俳諧の在り方に影響を与えた松尾芭蕉の生涯と、その時々に詠んだ句から心境の変化などを追っている。俗説に飛びつくことなく、本人の紀行文や同行者の日記から事実を丹念に拾い上げている。『奥の細道』が有名であるが、そこに至るまでに俳句集を出版し、そしてその後も紀行文を出版しており、精力的に活動していることが分かる。また、わび・さびを自らの生活に取り入れるほか、「軽…

  • アリストテレース 詩学・ホラーティウス 詩論 (ワイド版岩波文庫) 著者:アリストテレース/ホラーティウス

     詩(悲劇)とはどうあるべきかを論じた二編。どちらも  『詩学』の方は評論というよりも「悲劇の書き方」といった方がよい内容。たとえば、主題は一貫しているなければならない、言葉はどう選ぶべきか、比喩の使い方、そして「悲劇の制作について」というそのものズバリの論も展開している。ここでは筋書きの作成や矛盾・不自然の回避のためには筋をどう選ばないといけないか、結び、解決のしかた、など例を挙げている。「…

  • 飛行戦艦「武蔵」遣欧大戦(1) 大西洋燃ゆ 著者:青山智樹

     全二巻。まとめて。『飛行戦艦「大和」出撃!』の続編。『武蔵』は電子版の『大和』が好評で書き下ろしたものだと思っていたが、『大和』の後に紙で出ていたという点に驚いた。当時はそれほどAmazonを利用していなかったし、書店になければ存在しない、というよりも架空戦記を扱っている書店が少ないこともあって『武蔵』が存在していることに気づかなかった。さた、内容はパナマで大和救援に駆け付けた武蔵のその後の闘い、時…

  • 英語看板で身につく英語力 (図解雑学) 著者:尾崎哲夫

     英語学習の本は色々あるけれで、看板に注目したちょっと珍しいタイプの本。図解雑学シリーズなので気楽に眺める感じで読めるが、解説に手抜きはなく文法的な解説や例文、アメリカ式とイギリス式の違いなどかなり細かい。さらに「料金」を表す単語の使い分けや、単語によって「区域」が異なることなどもさらっと書いてある。実際に海外へ行くことになれば会話だけでなく、看板に書かれている案内も読む必要があるので、むしろこ…

  • 図解即戦力 インフラエンジニアの知識と実務がこれ1冊でしっかりわかる教科書 著者:インフラエンジニア研究会

     「インフラエンジニアという仕事」の教科書。インフラエンジニアになった後ではなく、なる前に読むもの。インフラエンジニアがどのような仕事をしているのか、という点はかなり具体的に書かれていた。設計から運用までの流れがかなり細かく書かれているが、特に構築・運用では「余計なことはしない」といったことが繰り返し書かれており、ここを書いた人はそれで痛い目にあったのだろうことを伺わせる。  一方、インフラエ…

  • 飛行戦艦「大和」出撃!(1)(2)(3) 著者:青山智樹

     全三巻。まとめて。一度読んだことはあるが電子書籍化されていたので再読。加筆訂正したのことだが、大和が大量のロケットを使って飛んでホワイトハウスに突っ込んでいくこと以外は完全に内容を忘れていたので、ほとんど新作として読めた。やはりホワイトハウス激突のインパクトは大きいようで、パナマで大暴れしたことだけでなく、武蔵(これも飛行戦艦)も登場していたことも抜け落ちていた。  架空戦記自体がトンデモ扱いさ…

  • 決定版 超怪奇UFO現象FILE (ムーSPECIAL) 著者:並木伸一郎

     UFO写真やエイリアンアニマル、UFO事件、さらに古代のUFOなど167項目収録。2008年発行なので少々古いものの、UFO現象を追っているのであれば押さえておかなければならない事象が収められている。現代のUFO現象研究では軽視されがちな古代のUFOを扱っているのはポイントが高い。現代のUFOとは異なる事象のように見えるが、科学技術に関する知識が乏しい中で見たままを表現したとすれば神話的な表現となることは十分に考えられる…

  • 決定版カーネギー 話す力―自分の言葉を引き出す方法― 著者:D・カーネギー

     人前で話すのに必要なことがすべて書いてあった。話すということに対する心構えや相手に対する態度、そして準備と練習。準備と練習はなかなか難しいが、これをやるとやらないでは結果が全く異なるのは経験済みなので少なくともこの二点はしっかりやっていきたい。本書が刊行されたのはおよそ100年前の1926年であるが、書かれていることは現在でも当然有効である。そして人前で話すことが苦手、できれば話したくないという例が…

  • 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

     『フランケンシュタイン』を題材に小説技法と批評の技法を解説。小説技法も批評家視点の技法であって、いやゆる「書き方」ではない。それぞれの技法は具体的な例を挙げながらかなり細かいところにまで踏み込んでいて、批評家の批評技法のネタ晴らしにもなっている。同時に批評のための批評、あるいは小説を批評者の主張を補強するための道具にするための方法でもあり、批評家の発言の胡散臭さの正体が何なのかが理解できたよう…

  • 中国と戦うときがきた日本 経済安全保障で加速する日本の中国排除 著者:渡邉哲也

     かねてから著者は中国に接近することの危険性を訴えていたが、ついにそのままズバリのタイトルの本を出してきた。改めて、米中の対立の構図を解説するとともに、世界が中国にどう対峙しようとしているかを明らかにしている。では日本はどうかというと、その流れに従った法律を成立させているものの、まだ不十分であると指摘している。特に企業の対応のまずさについて触れている。しかしながら日本国内の情勢については歯切れが…

  • たいていのことは20時間で習得できる 著者:ジョシュ・カウフマン

     オリンピック出場や世界記録を出すことを目指すのであれば1万時間でも足りないだろうが、趣味のレベルで楽しむためにスキルを身につけるのであれば20時間で十分ということを示してくれる。  事前準備の時間は20時間に含まれておらず、また相当の準備を必要とするが、「練習時間を20時間しかとることができない」と仮定して計画を立てるとするのであれば当然のことだろう。20時間しかないのだから無駄なことをしている暇はな…

  • 黙示文学の世界 (コンパクト・ヒストリー) 著者:M.ヒンメルファーブ

     終末を語る黙示がなぜ重要視されるのか、その理由の一端が理解できたように思う。苦難は約束されたものであり、いずれその苦難が報われる時が来る。そのためには義人でなければならず、教えを守らなければならない。今の苦難が終わるという希望を示すものであり、また指導者の立場から見れば教えを再認識させる役割もある。  文学としてみると著者の歴史観や思い、教えに対する態度、更には読者の読み方も見えてくるところ…

  • 成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール 著者:ダグ・レモフ/エリカ・ウールウェイ

     単純な動作の反復で効果がなさそうに見える練習に効果があり、複雑な動きの組合せで、いかにも効果がありそうな練習が全く役に立たなかったりすることがあるが、この違いは何か。練習したことが身につくための練習とは何か、ということを改めて問いかけている。  間違ったことを練習して、間違いを身に付けてしまわないようにするための方法を42のルールとしてあげている。42もルールがあって大変そうにみえるが、これは、や…

  • 自動運転(第2版):システム構成と要素技術 著者:保坂明夫/青木啓二/津川定之

     自動運転について歴史から倫理的な面を含む課題まで一通り学ぶことができるが、やはりセンサ中心で自動車そのものについてはほとんど触れていない。ブレーキ信号を出してもすぐに止まらないし、操舵信号を出してもすぐに曲がらない。これが理解できないセンサ系の技術者がすでに現れ始めている。自動運転といえばどうしてもセンサ周りの話題になりがちであるが、自動車があってこそ成り立つものであるので、自動車本体とのかか…

  • SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法 著者:ジェイク・ナップ/ジョン・ゼラツキー/ブレイデン・コウィッツ

     1週間でプロトタイプを作って市場テストまでしてしまうという中々すごいことをしている。製造業にも使えるということであるが、実際のモノを用意することを考えると個別の機能とならざるを得ずシステム全体に適用するのはかなりの工夫が必要であり、やはりサービス向けの方法であると言わざると得ない。ただ、目標や課題、問題点、評価基準などをスピーディーに決め、その場で評価するというやり方自体は取り込めるかもしれな…

  • 自動運転のためのセンサシステム入門-車載カメラとLiDARによるセンサフュージョン- 著者:伊東敏夫

     サブタイトルではあるがセンサフュージョンと言いながらそれほどセンサフュージョンについてページを割いていない。逆にセンサフュージョンの要素となるセンサ、特に画像認識を詳細に扱っている。一応タイトル通りではあるが、センサ個別の特性に基づいたシステムというよりはセンサ個別の仕組みに終始しており、そのセンサが自動運転にどうかかわってくるのかがあまり見えてこない。自動運転が流行りそうなので急いで書いたと…

  • 12週間の使い方──実行サイクルの4倍速化プログラム (フェニックスシリーズ) 著者:ブライアン・P・モラン

    だらだらと続けるよりは、1年を12週間(4か月)に圧縮し、集中して取り組むことで成果を得よう、というもの。12週間のスケジュールに落とし込むためには、何をやるべきかしっかりと見定める必要がありなかなか大変であるが、そのかわり何をすべきかは明確になっているため、計画の見直しもしやすくなっている。本書の提案のポイントは、そのことだけに集中しないということ、つまり普段の仕事もちゃんとスケジュールに組み込むとい…

  • ULTRA LEARNING 超・自習法――どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド 著者:スコット・H・ヤング

     学習に近道はないが、効率よく進める方法はありそうなことはよくわかった。主に著者の体験に基づいているため、誰にでも当てはまるわけではないが、やみくもに手を出すのではなく、まず全体像を把握し、しっかりと計画を立てる、という点は他の学習法でも書かれており、この辺りは普遍的な事実とみて間違いなさそうだ。  本書で注目すべきは学習方法ではなく、学習が必要であるという著者の主張である。格差が広がっていると…

  • LiDAR技術の原理と活用法-自動運転の技術- (設計技術シリーズ) 著者:伊藤敏夫

     自動運転を実現するための要素の一つであるLiDARを歴史、構造、障害物認識の観点から解説。障害物認識ではライブラリも紹介し、実用面を意識した内容となっている。しかし、LiDARとは何であるか、という定義が見当たらない。他にも、LiDARやその周辺技術を一通り知っていることを前提としているようで説明が足りないと感じるところが多かった。その視点でもう一度見直してみると、知っている人であれば当然もうすでにやってい…

  • ロシアの神話 (丸善ブックス) 著者:エリザベス・ワーナー

     神話そのものではなく、自然やドラゴン、デーモンなどの神話を構成する要素がどのような意味を持つか、なぜそれが登場するのか、についての考察となっている。いくつかの物語を引用しつつ、歴史やキリスト教が神話に与えた影響についても触れ、ロシアの人々が持っている自然観、生死観を明らかにしている。キリスト教によって神話が変容しているものの、根本にある自然観、生死観はそのままである。キリスト教の要素を上手く取…

  • トコトンやさしい自動運転の本 (今日からモノ知りシリーズ) 著者:クライソントロンナムチャイ

     レベル2、レベル3の市販も始まり、いよいよ普及に向けて動き始めた自動運転車。この自動運転車で使われている技術を、自動車の動きの基本や自動運転のレベル、センサーの概要、画像認識など一通り説明している。技術そのものは既に存在していることが分かるが、自動運転の実現のためには常に変化する道路の状況を把握し、それを制御に反映させるかに難しさがあることが分かる。

  • ありえないことが現実になるとき ――賢明な破局論にむけて (ちくま学芸文庫)  著者:ジャン=ピエール・デュピュイ

     本書は911のテロを契機に執筆されたのであるが、旅客機がビルに突っ込んでいくというのは「ありえないこと」である。一方で歴史に興味があれば太平洋戦争で敵艦に体当たりをした特攻隊を思い出すかもしれない。しかし、戦争だから、戦闘機だから、という勝手な前提条件を付けてしまい、また、今は戦争をしておらず、まして旅客機がビルに体当たり攻撃をする、ということをわざわざ想像することもない。だから「ありえないこ…

  • 民間信仰 (ちくま学芸文庫) 著者:桜井徳太郎

     主に四国が中心であるが、もともとは神であったものが妖怪に堕ちた例や、同じ言葉であっても地域によって180度意味が変わってしまったものなど具体的に示し、その土地で何があったのかを見ながら今の形になった理由を考察している。例えば、四国には祟り神が多いという特徴があるが、これは長曾我部による征服や口減らし、間引きといった風習による犠牲者が多かったことによるものであり、良くないことが起きたとき、その原因…

  • 風水 ――中国哲学のランドスケープ (ちくま学芸文庫) 著者:エルネスト・アイテル

     19世紀の宣教師が個人的興味で収集した内容ではあるが非常に体系的にまとめられている。いわゆる科学的アプローチによる考察であり、最終的には風水を迷信と結論付けてはいるものの、その科学的アプローチのおかげで風水の形が明らかになっている。一方、迷信と決めてかかっているせいでいくつかの見落としもあるように思う。例えば居住地に対する西洋人の処置が、風水を理解していると評価されていることの意味が分からないと…

  • 最新 禁断の異次元事件 著者:並木伸一郎

     古典的な不可思議現象からタイムトラベラーといった最近の事件までをざっくりと1冊にまとめたもの。表紙にもなっているフラットウッズ・モンスターはかつては宇宙人であったが、最新の研究に基づきUMAに分類されている。  まさにムーといった内容ではあるが、インドの赤い雨や人体発火のように公的機関も動いたもの、時折ニュースにもなるキリスト教の奇跡や聖痕にまつわるものなど、ムー以外でも扱われたものもある。真実は…

  • 改訂版 中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本 著者:小杉拓也

     数学の問題を解くことだけに特化したしていることもあって分かりやすい。例題だけでなく練習問題も回答の手順がしっかりと書いてあるし、さっきと同じ、これぐらいわかるだろう、といって省略することなくしつこく書いてある。これは数学がよく分からない、苦手な人にとってはありがたいと思う。高校数学を始める前の復習はもちろん、教員として数学を教えようとしている人向けの教材としても使えるのではないかと思う。

  • イラストで学ぶ 離散数学 (KS情報科学専門書) 著者:伊藤大雄

     分かりやすく書こうとしているのは分かるが、かえって分かりにくくなっていた。集合のような厳密さが必要な分野で、数学的でない例で説明しようとしたり、証明を省いたりするのはあまりよくない。

  • セルフ・アウェアネス (ハーバード・ビジネス・レビュー [EIシリーズ]) 著者:ハーバード・ビジネス・レビュー編集部

     感情的知性(EI)の論文集。自己認識を持つことの重要性を説いているが、特にリーダーシップの側面でなぜ自己認識が重要であるかという面で論が展開されている。有効性だけでなくネガティブな側面——やり方が間違っているため、よくない結果になってしまうという論調であるが——も述べられている。

  • 失われた世界の超古代文明FILE 著者:歴史雑学探求倶楽部

     古代遺跡といえば中東や南米のイメージが強いが、北米やヨーロッパ、もちろん日本にも存在している。そんな世界各地の古代遺跡をオールカラーで見ることができる。こうやってまとめて眺めると形や構造が似ているものが多い。古代の宇宙飛行士によってもたらされたとまでは言わないが、何らかの交流があったとしても不思議ではない。

  • 2030年「シン・世界」大全 米中対立から国際秩序、日本のかたちまで、未来はこう変わる 著者:渡邉哲也

     現在の米中関係に至った経緯がまとまっていて非常に参考になる。全体を通して読むと少々収まりの悪い構成になっているが、元々トランプ大統領再選を前提に大統領選挙後に発行する予定で書いていたものをバイデン当選で大幅に書き直したそうなので、ちぐはぐなところは仕方のないところかもしれない。むしろ状況を再分析したという点が信用できる。さて、国内政治については、これまでの著作でもかなり厳しい意見を述べているの…

  • 藤原不比等 (人物叢書) 著者:高島正人

     名前は知っているが具体的に何をしたのかよく分からない人物の一人であると思うが、実はとんでもない大人物。藤原氏の繁栄の基礎だけでなく、日本という国そのものを創ったといっても過言ではない。大宝律令は多少姿を変えながらも明治維新まで日本の法律であり続け、年号は今も使われている。文化、教育面でも大きな功績を残しており、果たして本当に存在したのか?複数の人物の功績をまとめたのではないか?とさえ思えてくる…

  • 集合入門 著者:坪井明人/塩谷真弘/佐垣大輔

     具体例はほぼなく、定義、命題、証明を繰り返している。具体例だけでなく図もほとんどないが、抽象度の高さから下手に具体例を出してしまうと逆に理解の妨げになるだけでなく、誤った理解を与えかねないので仕方がない。とはいえイメージしづらいのは避けられない。初めに記法をしっかりと説明し、新しい記号が出てきた場合も都度説明しているので、しっかりと読み込んでいけば理解できるのではないかと思う。いくつかの記号で…

  • ムー的古代遺跡 著者:並木伸一郎

     ムーらしく月や火星などの宇宙の遺跡も扱っているが、それを除けば世界中の古代遺跡をカラー写真で見ることができるなかなか贅沢な本。宇宙人やUMAと違って目で見て触ることもできるので、あとは誰が何のために作ったのかが謎として残っている。宇宙人が作ったかどうかはともかく、巨石建造物は現代の技術でも再現が難しいことから高度に発達した技術、あるいは文明の存在は否定できないのだが、主流派の考古学者はそれを認め…

  • 出会って1分で好かれるラファエル式最強の話し方 著者:ラファエル

     どこかで読んだことのある内容ばかりであったが、今も昔も変わらないという点では安心できた。経験によるアレンジもあるだろうけれど、なんとなく元ネタがたどれそうなものもちらほらあった。色々と本も読んだらしいのでそうなるだろう。使っていたスーツと靴を見みると、ちゃんとしたしたところで仕事をしたことがうかがえるので、ここで書かれた内容は信用しても問題ないと思う。話の上手いYouTuberの紹介は結局芸能人で残念…

  • マニ教とゾロアスター教 (世界史リブレット) 著者:山本由美子

     歴史の教科書ではおなじみの宗教であるが、非常に謎の多い宗教でもある。オリエント世界にとどまらず、ヨーロッパから東アジアにまで伝播したにもかかわらず忽然と歴史から消えてしまった。また、キリスト教にかなりの影響を与えたと考えられていることから人気のテーマのようで関連書籍も多い。本書もそのうちの一冊である。100ページに満たない中に2つの古代宗教の成り立ちから消滅までの経緯、教義や特徴、与えた影響などが…

  • スイッチ!  著者:チップ・ハース/ダン・ハース

     なぜ変わることが難しいのか、どうすれば変わることができるのかということを、理性を像使い、感情を像、環境を道筋にたとえて解説している。理性に訴えかけても考え込んでしまい行動に移せない。ところが、感情に訴えかけると行動につながるので変わるために進み始めることができる。しかしながら、ただ単に進めばよいというものではなく、しっかりと目的地を示してやらなければゴールにはたどり着けない。その目的地を決める…

  • 詳説 Cポインタ 著者:Richard Reese

     知っているつもりだけど知らないことも意外と多かった。また、関数ポインタとダブルポインタについても仕組みが分かったのは良かった。これまでなんとなく使っていたが、割と危険なことをしていたということが判明したので読んでよかった。それなりに古い本で昨今のコーディングの(暗黙的な)ルールとは異なる部分があるのと、一通りC、そしてポインタを知っていることが前提になっているので人を選ぶが、ある程度Cを使っている…

  • 絵ときでわかる機械力学(第2版) 著者:門田和雄/長谷川大和

     機械力学というタイトルであるが高校物理を一通り復習するのにちょうどいい内容。高校物理の範囲を範囲を少し外れている項目もあるが、これまで学んだことの応用であり、解説も丁寧なのですぐに理解できると思う。そして機械系に進むのであれば知っていて当然の内容でもあるので、機械系に進むことを考えているのであれば手元に置いておいて損はないだろう。また、機械系の人と一緒に仕事することがあるのであれば、機械系の物…

  • 視点を変えれば運命が変わる! 著者:ブライアン・トレーシー

     同じ物事でも、捉え方によって意味が変わり、それが成功と失敗との分岐点となるということを10個の切り口で紹介している。ブライアン・トレーシーの他の著作と同じく実践的な内容となっているがやや薄味で、もう一歩踏み込んだ説明が欲しいところもあった。ある意味ブライアン・トレーシー入門としてはいいのかもしれない。

  • ユニバーサルデザインの基礎と実践 ―ひとの感覚から空間デザインを考える 著者:身体と空間特別研究委員会

     タイトルがよくない。ユニバーサルデザインと言いながら実際にはバリアフリーデザインのことしか書いていない。ユニバーサルデザインを考えるうえで、障碍者のことを考えることは大切であるが、障碍者だけのことを考えてしまうと障碍のない人にとって使いにくくなってしまいユニバーサルではなくなってしまう。実際、ハイコントラストな空間を提案しているが、見えすぎる人にとっては却って使いづらいものであるし、そもそも障…

  • 雷サージの本 (スッキリ! がってん!) 著者:株式会社サンコーシヤ

     電気製品とつながっている電線が被雷したときにだけ発生すると思っていたが、近くに落ちた場合でも誘導電流によって発生することもあるというのは盲点だった。また、避雷針を設置していても、接地個所との間で電位差が生じるような場合や、接地点へ電流が流れることによる誘導電流で雷サージが発生してしまうため、建物の設計時点から対策を立てておく必要があるということが分かった。

  • Gitが、おもしろいほどわかる基本の使い方33 改訂新版〈バージョン管理、GUI、Sourcetree、Bitbucket〉 著者:大串肇/久保靖資/豊沢泰尚

     Gitの解説書では珍しいSourcetreeとBitbucketの組合せでの解説。解説書としては珍しいが一定規模を超える企業ではこの組み合わせはよく見る組み合わせであり、個人開発ではなくチーム開発を意識して複数メンバーでの運用という視点で解説されている。チームとしてどうするか、という内容であるため、マニアックなGitの使い方を求めるのであれば物足りないだろうが、チームでの開発にGitを導入しようとしているのであれば間違い…

  • 増補 複雑系経済学入門 (ちくま学芸文庫) 著者:塩沢由典

     マルクス、ケインズ、計画経済などの批判と自然科学、工学が複雑なものを複雑なものとして受け入れていることを取り込んで提唱された概念であるが、残念ながらこれが複雑系経済学である、とはっきりしたものが見えてこなかった。また、複雑系経済学だからこそできることというものも見当たらない。確かに従来の経済学よりは現実を上手く表現できるのかもしれないが、それだけである。もちろん何が起きていたのかを説明すること…

  • 幾何学:ピタゴラスの定理からメビウスの帯まで (大人のためのやり直し講座) 著者:マイク・アスキュー/シーラ・エバット

     点からフラクタルまでを網羅的に扱っている。トピックごとに問題が出題されるが、基本的には読み物で図を眺めながら幾何学に触れることができる。ところどころ説明が足りないように感じるところもあるが、考えることを促すために意図的にそうしているようで、読み返して少し考えればちゃんと理解できるようになっていた。

  • 文房具語辞典: 文房具にまつわる言葉をイラストと豆知識でカリカリと読み解く 著者:高畑正幸

     言葉だけでなく規格や仕組みの豆知識なども載っていて、文房具について知ることができる。「アレ」と呼んでいたものの名前が分かったのはいいのだが、そもそも「アレ」の名前が分からないので読み進めないといけない。正式名称があまり知られていないようなものは形での索引があると便利だった。  読みやすいが、もう少しカッチリとしたものを期待していたので、ちょっと期待外れだった。あと「文具王」と「お友達」の紹介は…

  • [整理・勉強・手帳・ノート]の100円ショップ文具術 著者:多田健次

     2012年の本だが、定番アイテムが多いので今でも試すことができる。便利アイテムや、本来とは異なる使い方の紹介だけでなく、加工や組み合わせて使うアイデアも紹介されていた。切ったり張ったりするのに抵抗が少ないのは100円ならでは。中でもブックエンドで壁を作るアイデアはなかなかよかった。ただ、著者と違ってマグネットはあまり好きではないのでもう一工夫必要。

  • エンジニアの悩みを解決 パワーエレクトロニクス: パワーデバイスを使いこなす設計・計測・自動車への展開 著者:髙木茂行

     パワーデバイスの構造や特性、回路設計のノウハウ、測定まで幅広く扱っているのでパワーエレクトロニクス分野にかかわっていたり、これから関わることになるのであれば読んでおいて損はないと思う。ただし、普通の半導体の特性や回路設計をある程度知っていることが前提なので、そちらの知識が不足しているのであれば本書の難易度はかなり高いと思う。

  • ナポレオン・ヒルの成功哲学 伝説のスピーチ 著者:ナポレオン・ヒル

     2つのスピーチが収められており、一つは『思考は現実化する』誕生のきっかけとなったスピーチである『虹の橋を追い求めて』、それから35年後の『成功を手にするために必要な五大要素』が収められている。一つ目のスピーチでは成功とは何か?という問いと共に、成功するためには何をしてきたのか、そして成功とは何か、というナポレオン・ヒルの成功哲学のプロローグといえる内容となっている。2つ目は『思考は現実化する』の要…

  • 文庫 鬼谷子: 中国史上最強の策謀術 (草思社文庫) 著者:高橋健太郎

     何らかの目標を人を動かして達成するための術とのことで、東洋版の弁論術ともいえる。ただの弁論術と違うのは自身の生命の安全をも考慮したものとなっていることである。相手の考えを見極めるための話し方、聴き方に始まり、相手の性格や、考え方に基づいて説明の仕方や説得の方法を変える方法をいくつかのパターンで示しており、実用の書であることをうかがわせる。さらに、問題が発生した場合の対処法や身の引き方など、目標…

  • ヴィジュアル版 超極秘UFO・異星人図鑑 (ムーSPECIAL) 著者:並木伸一郎

     遭遇事件や異星人図鑑などのほか、1945年ロサンゼルスの編隊や2000年代に入ってからのUFO写真をフルカラーで楽しめる。2000年代に入っても新しい情報が出てくる異星人の乗り物としてのUFO。政府関係者を含め様々な情報が出てきていても決定的な証拠が出てこないのがもどかしい。状況証拠はありつつも、そのものが全く出てこないと、壮大な釣りにも思えてくる。その一方で、異星人が手を貸した、と仮定すると説明がつくことが多…

  • Interface(インターフェース) 2020年 08 月号

     マイコンAIと新型コロナ対策が特集されているが、どちらも測定の特集といえる。マイコンAIの特集はPCでやっていたことをマイコンでもできるようになったということを実証するような内容でエッジ・コンピューティングを一歩進めるものとなっている。新型コロナ対策では非接触温度計やサーモグラフィ、飛沫を撮る高速カメラの実装、人工知能で感染シミュレーションの検証を扱っている。温度計やカメラの実装は、ちょっと試してみ…

  • Interface(インターフェース) 2020年 07 月号

     画像の入出力インタフェースであるイメージセンサとディスプレイ装置について、知っておかなければならないことが一通りまとまっている。前半では知識を、後半では実際にプログラミングで補正を行う方法を解説している。  イメージセンサのセクションでは欠陥画素補正、ブラックレベル、ホワイトバランス、レンズ歪み、ガンマ補正など画作りに必須の知識を、ディスプレイのセクションではディスプレイごとの特徴、インタレー…

  • 富の福音 著者:アンドリュー・カーネギー

     富を得るために読むのではなく、富を得た後に、その富をどう使うべきかを学ぶために読むべき本かもしれない。どのように富を使うべきか、そして、どのように使ってはいけないのかをかなり具体的に述べている。  慈善団体への寄付には特に厳しい指摘をしている。何も考えずに慈善団体へ寄付をすることは却って貧しい人を増やしてしまうから慎むべきである、慈善団体への寄付こそが貧困の原因である、との指摘は鋭い。これは今…

  • アンドリュー・カーネギー×ナポレオン・ヒル 一流の思考 [後編] 著者:ナポレオン・ヒル

     後編は内面に関する10個の考え方が示されている。内面的なものなのでなかなか実践することが難しいが、多少なりとも身に付けることができれば、成功にまた一歩近づくことができるだろう。この中では「失敗」と「習慣」が取り組みやすいかもしれない。「失敗」は、次は気を付けよう、と思ったうえでちゃんと気を付けるように行動すれば失敗を活かしたことになるし、失敗しない仕組み——チェックリスト、手順そのものの見直しな…

  • アンドリュー・カーネギー×ナポレオン・ヒル 一流の思考 [前編] 著者:ナポレオン・ヒル

     前編は行動を促す6つの考え方が示されている。読めばいずれも必要なものとわかるが、やはり「目標」が第一である。目標あってこそ行動につながるし、そもそも目標が無ければどうなったら成功なのか分からない。もう一つ重要だと思うのは「プラスアルファの努力」である。今と同じでは成長はなく、少しでも上を目指す、少しでも質の良い結果を出すことに努めなければ成長できない。成長するということは前に進むこと、すなわち…

  • オーストラリアとニュージーランドの英語 著者:山崎真稔

     オーストラリアの英語はイギリス英語とは少し異なると聞いたことがあるが、その違いが研究されていた。オーストラリアとニュージーランドの英語を合わせてANZ英語というようだが、歴史的経緯からほとんどイギリス英語であるものの、アボリジナルやマオリ語など現地語からの借用語が多いのが興味深い。発音は母音に特徴があり、別の単語に聞こえることもあるそうだ。また、イギリス本国から見た場合の古い言い回しが残っている…

  • エスキモーに氷を売る ポケット版 著者:ジョン・スポールストラ

     タイトルだけを見ると詐欺のテクニック紹介のようにも取れるが、実際には最弱プロバスケットチームを高収益チームにした著者のマーケティング手法が凝縮された、まじめなマーケティングの本である。ちなみに原題はIce to the Eskimosなので、一昔前に変なタイトルを付けることが流行ったが、その類ではなく、原題をそのまま翻訳したタイトルである。  多少の視点の切り替えは必要であるが、特別なことをする必要はなく、当た…

  • 大人の最強雑学1500 著者:雑学総研

     言葉、生物、歴史、スポーツなどの雑学がぎっしりと詰め込まれている。こういった本は暇つぶしにちょうどいいので、とりあえずカバンに入れておくといいのだが、文庫本サイズで687ページと分厚いため普段持ち歩くにはちょっと大きすぎる。では電子書籍ならいいかというと、やはりページ数が多いので、適当に開いて適当に読むのも難しい。内容ではなく数で勝負というのは分からなくもないが、じっくり読むような本でもないので…

  • 交渉術・究極のスキルブライアン・トレーシーの「成功するビジネス」 (角川SSC新書) 著者:ブライアン・トレーシー

     ここまで手の内を明かしてもいいのかという驚きと、意外と単純という拍子抜けともいえる驚きがあった。手の内を明かすことについては、Win-Winの関係を築くための一つの手段ともとれる。単純さについては、準備と練習、妥協点の確認、交渉の場においては冷静を保つ、と普通交渉するならこれぐらいのことはしておくだろうと思えるものばかりで目新しさというものはなかった。ただ、これについては分かっているけどできないこ…

  • 図解 身近にあふれる「化学」が3時間でわかる本 (アスカビジネス) 著者:齋藤勝裕

     化学の読み物として書いたそうだが、決して手を抜かずにちゃんとグラフや構造式、化学反応式を載せている。また、周期表も目的が異なるからと言って2回載せるなど容赦がない。そのおかげで雑学程度ではない、ちゃんとした化学に触れることができる。また、タンパク質やDNA、原子構造、放射線など一見すると化学のイメージのない分野も扱っている。生物の体内では化学反応が起きているし、化学反応そのものの原理は原子の構造に…

  • 極大と極小への冒険 著者:デイヴィッド・ブラットナー

     数、大きさ、光、音、熱、時間の両端を行ったり来たりする科学読み物。理解のできる範囲から始めて、スケールを広げたり狭めたり、時には哲学の領域に踏み込むなど様々な角度から世界の奥深さを知ることができる。余談であるが、図書館の微積分のコーナーに置いてあった。タイトルの極大と極小から微積分の本と思ったのだろうか。

  • どうしてこう読む難読語の由来 著者:中村幸弘

     熟字訓や「時計」の「時(と)」のように単独ではそのように読めない漢字をそう読むようになった理由を紹介。辞書的な書き方ではなくエッセイのような書き方なのでさっと調べたいときには不向きである。また、著者の予測や思想も多分に反映されているため「正解」でない可能性もある。コラムとして切り離せなくとも段落で分けてあれば、まだ使い出があるのだが。巻末に参照した古辞書の一覧があるので、手に入るのであればそちら…

  • 決定版 未確認動物UMA生態図鑑 (ムーSPECIAL) 著者:並木伸一郎

    ネッシーやビッグフット、チュパカブラといった同じにもUMAだけでなく、聞いたことのないUMAがたくさん掲載されていた。はじめて聞いたものが多いのも当然で2000年代に入ってから報告された、新種のUMAが意外と多かった。伝説・伝承の残っている地域では普通の動物の誤認であったり、巨大化、突然変異がUMAの正体と考えるのが妥当であるが、ゴリラもUMAだったことを考えると、いくつかのUMAは実在しているかもしれないと思えて…

  • ムー的世界の新七不思議 著者:並木伸一郎

     超古代文明や日本、聖書、UMA、UFOなどのテーマごとに7つずつ謎を紹介。UFOやUMAのように本当に起きたのかどうか分からないも面白いが、「飛鳥の石造物」のように実体のあるものは特に色々と想像力を掻き立てられて面白い。ちなみにオールカラー。主流派の学者の本はたいてい小さなモノクロ写真が少しあるだけなので、手に取ってもらおうと思ったら、そういうところから始めるべきだろう。

  • 人望が集まる人の考え方 プレミアムカバー いかに人の心をとらえるか? (レス・ギブリン) 著者:レス・ギブリン

     相手の自尊心を満たす。たったこれだけのことが難しい。人間は自尊心を満たしたい、という性質に基づいた方法であるが、当然、自分も人間である以上、自分自身にも当てはまるため、つい余分な一言を付け加えたり、話を途中で遮ったりして相手を怒らせる、怒らせないまでも良くない印象を与えてしまうことがある。本書ではお互いを尊重した関係を築くために注意すべきポイントを、具体的な例も含めてどうすればよいのかを教えて…

  • ヒトラーの大衆扇動術 著者:許成準

     ヒトラーがどのように大衆を動かしたかについては断片的に見聞きしたときに感じたことではあるが、こうしてまとまったものを読むと、改めてビジネス書や自己啓発書に書かれたものばかりであると感じた。もちろんヒトラーの方が先であるが、ヒトラーのやり方が自分を含めた人を動かす方法として有効であるということの証明となっている。加えて、最近、美術、芸術などの教養が大切であるという指摘がなされているが、音楽、絵画…

  • 極度集中 世界500万人が支持する最強の自己啓発入門 著者:ブライアン・トレーシー

     スキルを持っていないために、誰でもできる安い仕事をしかできず、収入を得られない。だからスキルを身に付けよう。これが本書で本当に伝えたいことではないかと思う。そのスキルを身に付けるためにはアレコレ手を出してもダメで、重要なことに集中しなければならない。より高度なスキルをより早く身に付けるためには、極度に集中することが求められる、とタイトルにつながる。  やり方は至ってシンプルで、目標を書き出して…

  • 私たちはできていないが、成功者はやっている52のこと 著者:ナポレオン・ヒル

     成功者に共通するモノの考え方といったところ。17の成功法則を噛み砕いたものとも言えるかもしれない。成功者が本当にこれだけのことを習慣にしているのかは分からないが、これだけのことをやっていれば何をするべきか迷うことはなさそうではあるし、困難にも打ち勝つことはできそうである。具体的なやり方が載っているわけではないので取り入れるのは難しいかもしれないが、やれることから始めてみればよいと思う。

  • 貞観政要 (現代人の古典シリーズ 19)

     リーダーが読むべき本の常連であるが、リーダーとしての心構えやあるべき姿だけでなく、人としてのあるべき姿、社会の理想的な在り方が示されている。いわゆるハウツー本と違ってこうやればよいということは書かれていないため、もしその状況に置かれたならどうするか、自身の置かれた状況に当てはめるとどうなるかなど考える必要がある。しかし、その考えること自体がリーダーとなるための訓練であるともいえる。

  • ゼロからわかる中国神話・伝説 (文庫ぎんが堂) 著者:かみゆ歴史編集部部

     中国の神話、伝承の登場人物、さらに伝説的な歴史上の人物をざっくりとまとめている。まとまった文献がほとんど残っていないなかで、四凶、四罪、三尸、蚩尤といった比較的マイナーなものを取り上げている一方、完全に創作である水滸伝の登場人物で水増ししている印象も強い。ただ、ある意味これは仕方のないことかもしれない。というのも、中国の神話伝承は儒家によって書き換えられ、それが焚書坑儒で失われ、さらに文化大革…

  • 日経ソフトウエア 2020年 5 月号

     Python特集。仕様のQ&Aや基本情報技術者試験の解説などなかなか興味深い記事がある一方で、プログラミング特集はメインの特集である自動化は前編、ほかは前後編の後編だったりと1冊で完結しないのが少々残念。まあそれなりの規模のコードになるから分けざるを得ないか。あるいはバックナンバーを含めて売るためか。  付録の冊子ではPygame zeroを使ってゲームを作りながらPythonの基礎が学べる。これはこの1冊だけで動くも…

  • Interface(インターフェース) 2020年 06 月号

     科学計算関連のソフトとPythonライブラリがひたすら並んでいるだけだが、これだけ集まると圧巻。Pythonはライブラリをどれだけ知っているかでやれることが決まってくるということが良く分かる。実際には限られたものしか使わないだろうが、「ある」と知っていれば何かのときに役立つかもしれない。

  • Interface(インターフェース) 2020年 05 月号

     C/C++後継、モダン言語の研究とあるが、実質的にRust特集。誕生の背景だけでなくHello World、文法、unsafeの解説がコンパクトにまとまっていて、ちょっとした入門書になっている。マイコンの制御ができることも示し、C/C++の後継としてのポテンシャルを十分にアピールしている。普及の課題に学習コストの高さを上げているが、学習コストの高いC/C++がこれだけ普及していることを考えるとちょっと的外れに思う。もちろんC/C++…

  • 入門者のPython プログラムを作りながら基本を学ぶ (ブルーバックス) 著者:立山秀利

     画像ファイルを自動整理するプログラムを作りながら、四則演算、ループ、条件分岐といった文法の基礎を学ぶことができる。また、Pythonで処理することの多いWebページのデータ取得、分析も体験できる。  ひとつひとつ機能を追加しながらゆっくりと組み上げていくので、プログラミング未経験者でもプログラムを完成させることができると思う。また、機能の付け足し方、そして最後に冗長な部分を取り除く作業をするところなど…

  • カエルにキスをしろ! (知的生きかた文庫) 著者:ブライアン・トレーシー/クリスティーナ・トレーシー・スターン

     本書のカエルは厄介な仕事ではなく、ネガティブな感情、特に過去のネガティブな出来事を意味している。それにキスをする、すなわち受け入れることで、現在、そして未来をより充実したものにしようというものである。過去の出来事が頭をよぎり、またあの時のように失敗するのではないか、と二の足を踏んでしまったり、過去のことにばかり文句を言って何もしない。あるいは、今の失敗を過去のせいにする。そういうことをして今を…

  • カエルを食べてしまえ! 新版 (知的生きかた文庫) 著者:ブライアン・トレーシー

     充実した1日、そして人生を送るためのカギは、後回しにしてしまいがちな面倒くさいものを最初に片づけることである、ということでそのためのコツを色々と紹介している。こういった本は精神論に偏りがちであり、本書でも「(人生の)目標を決める」「一度始めたら最後までやり通すこと」「自分を追い込むこと」などが挙げられているが、やらなければならないことを見極めるためにパレートの法則や重要度のランク付けをするなど理…

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