富山県高岡市横田町に有礒正八幡宮(ありそしょうはちまんぐう)があります。有礒正八幡宮は慶長15年(1610)、高岡城築城の時、志貴野山に鎮座していた有礒宮を横田正八幡宮と合祀して有礒神社正八幡宮としたのが始まりです。有礒正八幡宮と改称したのは昭和22年(1947)です。有礒宮は有礒七浦の宗社として信仰され、海岸近くで浸食されたため志貴野山に遷座していました。横田正八幡宮は神仏混合の形態で別当には宗泉寺があたり祭祀を取り仕切っていました。有礒正八幡宮の祭神には有礒神、綏靖天皇、応神天皇などの他、多くの神を合祀しています。なかでも金屋町の氏神である鍋宮様と呼ばれる石凝姥命(いしこりどめのみこと)が祀られており、昔から高岡の鋳物師から敬われてきました。日本海の荒波を表現したといわれる「八棟造り(やつむねづくり)...有礒正八幡宮