とき号に 乗って帰省の ふるさとは コシのヒカリの田園地帯
いつ吹くの 待ちこがれたる 秋の風 窓を開けつつ祈る夕刻
絶え間なく 仕事に追われ 生きてきた 残業手当つくこともなく教職現役時代
義理堅き 田舎のしきたり わたしには ついていけない都会に染まり
いついつも わたしを迎えて くれるのは ふるさとの山ふるさとの川
埼玉の 高麗の川にも 秋が来て 赤のジュウタンまんじゅしゃげ咲く
たんぽぽの ように根を張り 武蔵野に住んでかれこれ半世紀経つ
ふるさとの 信越線に 秋が来る 稲刈り終えし越後平野の
人生の 量より質の モーツァルト、宮沢賢治に目覚めるわれは
清涼な 風を呼びこみ 新聞を 大きくひろげ楽しむ朝に
軽やかに そぞろ歩いて 一万歩 涼しき風に背中を押され
アルバムの 整理をすれば 浮かび来る 楽しきわれの青春の詩
日暮里の 寺の片隅 赤赤と まんじゅしゃげ咲く彼岸に合わせ
九月でも まだまだ赤く さるすべり まんじゅしゃげにも負けず劣らず
いも坂の 団子を食えば イメージが ふくらむふくらむ正岡子規の
スイッチが 八時に入る 教室で 口もあたまもハイテンションに教職現役の頃
秋空の 澄みし秩父を 仰ぎ見て 和らいで行く帰省ストレス
清風が 窓辺に吹きて ここちよく 今日は休息のんびり詠う
柿の実が 色づきはじめた 曇天の 夏日おさまる彼岸の入りは
年賀状 申し込み書が もうとどく 汗の流るる猛暑日なのに
あなたには 生きる勇気を もらったね ゆっくり休め大谷翔平
野良ネコの「チャチャ」の動画を 観るにつけ 思い出します野良ネコ「プー」を
眺めれば 眺めるほどに 関東の 一望できるつくば山頂・思い出として
高気圧 張り出し残暑 のこるなか 秋の虫鳴く午前四時半
手の焼いた 卒業生を 送り出し なみだでかすむあの小学校
一首二首 詠めばリズムを 思い出し ノートに向かうスランプ抜けて
湯を落とし 淹れたるコーヒー 香り立つ 朝のひかりのいつものカップに
サルスベリ 花のくれない 一輪の さびしき中によろこびのあり
涼風を 部屋に呼びこむ この朝は 台風過ぎし九月九日
このところ 詠うペースの 落ちてきて 待ちのぞむのは秋の到来
踏まれても 踏まれても尚 生きかえる 黄花コスモス残暑に負けぬ
九月でも まだまだ続く 暑さゆえ 朝から食すアイスクリームを
ふるさとの 家の処分に 四苦八苦 時間かかりて費用もかかる
のんびりと 歌詠むことは 贅沢と あらためて知る職を離れて
なにひとつ 生まれやしない 暑き日は ひとり静かにアイスティー飲む
身近なる 生活にこそ 道はある 残暑厳しき九月の初日
午前四時 スーパームーンを 西に見て プラスチックのゴミ袋持つ
校庭の ポプラの高木 登りつつ 遠く弥彦の山をながめる・小学生時代・弥彦の山・・・新潟平野の山
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とき号に 乗って帰省の ふるさとは コシのヒカリの田園地帯
南風 吹きて雨降る この夜は なぜか落ちつくこころの奥が
咲いている ノウゼンカズラの 花房が 暑さに負けず朱色に染まり
咲いている 虞美人草の 一輪が 午後の日差しをたっぷり浴びて
ふるさとは きっと実りの コシヒカリ すくすく育て越後の里に
かならずや 選挙の前に 電話あり 同級生より律儀なほどに
涼しさに 胸おどらせた 蓼科の 山荘泊まる林間学校※引率として
駅前の ビタミンカラーの 花を観て 夏を乗りきる酷暑の日々の
この朝は 花を見つける 旅に出る わずか五分の小さな旅に
天高く 咲いていますよ ひまわりは 午前四時半花の散歩に
病院の 玄関横に 薔薇が咲く 赤白ピンク色をそろえて
北からの 涼しき風を 呼び込めば 一首が浮かぶエアコン無しで
清らかに そっと咲きたる 白百合の 花一輪をスマホにかざす
陽に映えて 真っ赤に燃える ハマナスの 花一輪をスマホにかざす
流行の ファーストよりも 共生を 願うわたしはいつのいつでも
見つければ スマホかざして 花を撮る 名もなき花も名のある花も
降りてくる 歌が自然に 降りてくる 天の国からわたしの胸に
トンカツの 定食食べる 夕食に「孤独のグルメ」観るかのように
ステントや ペースメーカー 入れながら それでも生きるしぶとく生きる
ひまわりの ようにまっすぐ ひらきます 今日もあしたもあさってまでも
亡きネコの「プー」がスマホに あらわれて 忘れないでと呼びかけてくる
言葉には つばさのありて 歌詠めば 世界広がるこころの奥の
歌詠みは わが体調の バロメータ 今日は詠めそう一首二首へと
柏崎 刈羽原発 再稼働 めざす東電背後に何が
めずらしく 目覚めすっきり この朝は 咳も止まりて麦茶がうまい
カナカナと 梅雨の晴れ間の 夕暮れに 鳴いてすがしきひぐらしの音
清涼な 風を呼びこみ 歌を詠む 冷えたサイダー机の横に
発熱と 喉の痛みに 2リットル ペットボトルの麦茶を空に
学びとは 探究心と 好奇心 歴史にはまる七十過ぎて
テレビでの 野球観戦 大リーグ 午前二時半目をこすりつつ
寝汗かき 体温下がる この朝は 体調優れごはんがうまい
咲きほこる 奈良大和路の ハスの花 訪ねてみたい藤原京に
むせかえる 喉の辛さに 耐えかねて 口に入れこむ塩飴二つ
ベトナムの コーヒーを飲む 練乳と 氷を入れてかき混ぜながら
アメリカン エスプレッソと それぞれに 味わい深きコーヒーの味
一時間 帰省切符の 購入に ならぶみどりの窓口前に
コロナでの 抗体検査の 陰性に ホッと息つく診察室で
ファシズムが あっと言う間に 舞い降りる 東京都知事選挙の夜に
挽きたての コーヒー一杯 飲む朝は われにとっての極楽浄土
午前四時 返歌三首に 目が覚めて 思い深めるあの夏の日を