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気ままに詩をかいています。 幻想的な詩や季節の詩が多めです。 よかったらのぞいていってください。

詩を書いています。幻想的な詩、季節の詩などが多めです。

さあや
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川崎市
出身
川崎市
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2013/02/28

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  • 僕らの見る夢の話

    僕らは夢を見る 生きているから夢を見る 失ったり奪われたりした大切なものの欠片が 魂のどこかでひっかかっていて それがまるで それまでの人生のすべてだったかのように 大声で叫んだりする そういう欠片たちを 恐れずに繋いでいって 流れる涙もそのままにして どんなに迷ってでも歩んでいけば 忘れていたはずの夢がある ぽっかり空いた穴の底 真珠のような虹色の夢がある まん丸じゃなくても 輝きが儚…

  • 江の島の海

    海を見たくてひとり電車を乗り継いだ 透き通る綺麗な海をあまり知らない お気に入りの江の島の海は深い青緑 幼いころ毎年祖父と旅行した場所 それから歳を経て 何かあると 行きたくなる場所 江ノ電の由比ガ浜で降りれば 記憶はないのに足が覚えている この先を真っすぐ行って曲がれば海 強い潮風 貝殻の欠片と干からびた海藻が 波型に連なっている砂浜 足を海水に浸せば金色の粉が舞う 私にとってこの場所…

  • 一輪

    寂しいと思ったら折れてしまいそう 大輪の花を支える細い茎 常にバランスをとらないといけないのは 育ちながらこの姿になった宿命 綺麗だと思われるため? そんなこと別に気にもしない 誰かに振り向いてもらうため? それも違う すべては 生きるため 生きて自分を保つため それ以上の望みなど持ちもしなかった 美しいというのは他人の評価であって 私の喜びではけしてない 散り際に浮かんだ 私に愛…

  • 懐かしい気配

    ここ最近で 桃の花咲く農家の一角も 野菊のある畑も 崖にあった竹林も 森深いテニスコートも 全部大きなマンションや 新しい家に変わってしまった 季節の風が吹くたびに ああまたあの花の咲く季節が 巡ってきたのだと 懐かしい気配に包まれる それは小さな自然の営みが 傍にあるからだったわけで 近所の家の金木犀が そろそろ香り始めるのが 唯一の救い それでも一人目を閉じて 消えてしまった景色を …

  • 絆と願い

    キミトボクハチガウ 口の動きだけでわかってしまった あなたが宵闇に溶けていく姿は別人で だからなんだっていうんだろう 夢の続きの現生で しっかり目を合わせているのに 意識は幻の過去へ 理解しあえないのは複雑だからじゃない 向き合って受け入れる覚悟を決められないからだ 抱えている傷も呪いも 解けない絆の一部分 陰も陽も入り乱れてひとつの景色に 私たちの未来につながっていく 同じ大地に立ち …

  • 未来都市

    沈んでいきそうな日もある 想いがまっすぐには通じない人たちと それなりのコミュニケーション 見たこともない世界に 文字通り飛び込んでいく夢を見た 未来にありそうな架空都市が遠景の 断崖絶壁から命綱なしのバンジージャンプ あれから毎日毎晩 すぐにでも飛び込みたくて仕方ない 未知の世界は 未知のままの道半ば 叶えたい願いのために 迂遠な道を選んじゃったかな わずかな後悔を 感じもしない夜…

  • 月と空想

    庭のバケツの小さな水面 浮かぶ月の船 風が触れれば優しく揺らめく 眠る草木の下で歌う秋の虫たち 私も異国の古歌をハミング 月夜はいいな 暗がりが明るくて 秋はいいな 虫の音が楽しくて 更けていく時間が どことなく寂しげなのがすごくいい 自由な空想を巡らせるには 秋の月と長い夜さえあればいい

  • 物語に微笑みを

    学生時代長らく病気になって 体育祭にも文化祭にも出られずに過ごし 同級生と思い出を共有できていないことが 空白を抱えているようで嫌だった 今なら普通と違う経験があるのも 私の物語の一部としては充分なことを知っている むしろそれでいいのだと思っている 友たちと馴染み難い空白があったから 他人から見れば些細な理由でも 周囲との交流がスムーズにできなくなるのが 人という繊細な生き物だとも思える …

  • 水色の空

    掴まえていたい 失くしたくない 大切なものは 宙に迷う細い指で数えるくらいでも 正直にいないと後悔するでしょう ぼやけている景色の輪郭 震えて落ちた一粒が 幾重にも円を広げていく 余分な情は目から流していけばいい それは流れ落ちるほどに 不思議と綺麗な水になっていく 誰もがどこか孤独な世の中 何をしても結局 失敗してみないとわからないことばかりで だから願いはいつも私ひとりのためではなく…

  • 往く秋

    日差しがやわらかくなり 風が澄む コスモス 野菊 萩の花 草木の彩は素朴で飾り過ぎず 住宅街をゆけばどこからかピアノの音 赤い首輪の飼い猫が 車の上でだらしなく寝ている ドーナツを揚げる香りがして 子供のときの風景が目の前に立ち現れ 目頭が熱くなって 私は季節にやんわり丸ごと包まれた

  • 自分の中心にある恋

    新しい規律の場所へ移った アンドロイドになった気持ち こういう条件を与えられたら このように返すのが決まりで 間違える訳にもいかない中 緊張しながら日々が流れて ねえもっと自由でいいんだよって 合図するかのように 私に向かって軽く目配せしてから あなたを模範生だと褒めてた教官たちに 突然あかんべえをして見せた あなたを好きになった 自分が中心でいいんだって 世界の中心は君なんだって …

  • 夜長

    仄かに発光している ベランダから眺めた都会の薄闇 ほてっていた鉄柱が やっと深呼吸 あまりに熱しすぎて あとから考えてやりすぎたかなと 反省するような 残暑も長いと気配がそんなで テレビは台風やら大雨やらの情報ばかり 一匹たらずのコオロギが 健気に鳴いているのが不憫な さすがに秋とは呼べなさそうな 中途半端な時節 夜長を独りやり過ごす

  • 最も小さくて暗い星

    月明かりが葉の間から 柔らかく射し込んで 足元の木の根を蒼く浮かすようだ 秋の夜は透き通りすぎて残酷 星々に心の奥底を見据えられてるみたい 私は本当は 何をどうしたいんだろう 次々に心の明るみに浮き出てくる 不安や焦燥や 未来に懐疑的な言葉たちは 金輪際いらないと締め出して この瞬間の星空を抱きしめるイメージで 天体のど真ん中へ手を伸ばし 大地に足をふんばって…

  • 宝石

    本当に美しいものは 掃き溜めの中にあってでも 感情を揺さぶり どこまでも透明な涙をいざなう 目に見えない宝石は 誰にでもあるふとした人生の一部分 懐かしい人の笑い声や 長い間そこにあるのが当然だった道や街が 姿を変えていく途中のやるせなさや 失ったものを愛だったと叫びたくたくなる その輝き 心の中で大事に大事にしてきたものが 刹那にこぼれおちて 形を持つとすれば …

  • 地球

    私たちはまるでこの星と同じなのだ 姿かたちも考え方も社会の構造もすべて 宇宙の中で青く輝くこの星と 中心から派生する両極 昼夜も男女も生死も右左も 微かな傾きがあるから生まれたダイナミズム すべてが奇跡なのだ 命がある瞬間ごとの出来事のすべて 永遠の闇にある星々の ほんの瞬きより短くても この無限の世界に在るものを その多様な美しさを 生き生きと感じ知ることのでき…

  • グリーンフェアリー

    緑溢れる季節は 精霊たちの力強い祝福で満ちている 彼らは植物の傍で 育て育てと歌い舞い踊る 耳でその声を聞こうとしても それは到底無理なこと 心を澄ますんだ 澄んだ心には 精霊たちの声が響くもの もし小さくても聞こえたら 気のせいだなんて思わないで欲しい 彼らは心を澄ました君の様子を敏感に察して 君に聞こえるように歌ったのだから 心でそっとありがとうと伝えてあげ…

  • 未来の夜空で

    古から人々は物語を紡いできた あの赤く輝く星にも 遠く連なる青い星団にも 神々の息吹が微かに残っている 都会の消えない明りで 薄く光を帯びた空を色どる彼らは密やかでも 大いなる宇宙の暗闇の中では 言葉を失わせる圧倒的な美で見る者を迎える 私たちが科学の力で この星を飛び立つ日がもしも訪れたなら 戦争や環境汚染などの害悪の一切を 他の星座の世界にまでけして持ち込まないよう…

  • 初恋の惑星

    瑞々しい木々の香に包まれて 小さな滝の音と風の音と鳥たちのさえずり 目をつぶって感じる生命の息吹 深呼吸で全身に満ちる生気 緑の葉の合間に太陽のカーテン 足元の枯れ葉や細かい枝はふんわりと 踏んで歩けば心地い 私の初恋はたぶんこの星の自然の営み なんて美しいんだろう なんて懐が深いんだろう そう思っていた すぐ近所にあった広い雑木林 埋め立て工事でほんの数日で全て…

  • フェアリーテール

    叔母がお休みなさいの前に聞かせてくれた 四葉のクロー…

  • 解毒薬

    あちらこちらで 吐き散らかされた悪意の毒を まともに受けて瀕死なときでも 君の笑顔は解毒薬 まあなんだっていいや という気にさせてくれる なんたって自分が毒を吐く側に ならなければいいんじゃないかって アドバイスは守ろう 機転を利かせれば毒も薬になるし 深刻めいた顔をしてるより笑っていたいし できたら解毒薬になりたいし 君と同じでいたいんだ ☆彡 昨日までの…

  • 助走をつけて

    飛ぶために大切なのは スピードじゃなく助走なんだ 今はまだ地面の上にいて これから飛ぶために走っている 滑走がどんなに長くかかっても 瞳は空を見据えてる 曇天の下でもくじけずに 空への憧れが強くて 長い期間をかけて調整をしながら やっとここまでたどり着いた おじけづいて走るのをやめないで ここまで負けないで立ち上がってきた 勇気は人一倍あるはずだ あとは角度をつ…

  • 小さな希望

    そこかしこで孤独を叫ぶみんなと ありのままの心を届けあえたなら 一緒にいるのに寂しいなんて そんな思いを誰にもさせないですむように 心をこめて 思いやりをもって そう教えられてきた世代で 私はさりげない人のやさしさに救われてきた ちょっとした知人の「がんばれ」に支えられ 千回辛いことがあっても乗り切れた 思い返すことで人の純粋な善意を思うにつけ 絶望を知らないでいら…

  • 静かな雨の日

    濡れたアスファルトや街路樹に 雨粒の跳ねる音 街角にはカラフルな傘の花たち おしゃれは控えめに 君は雨が好きだと言う 雨音と静寂に包まれるから そう言われれば雨の日には やさしい寂寥感がある 街でも部屋でも雑木林でも 空が泣いているからなのだろうか 悲しみが土に浸み込んで潤っていくようで 私も雨が好きだとふと思った ☆彡 昨日の記事に気持ち玉、ありがとうござ…

  • 限界の境界線

    もしかしてもうダメなんじゃと 自分を疑いそうになるときは 限界を超える練習を 完全に見失っていた 原点にあるあの一番星のような 力強い輝きはまだ消えずに 近づきたい目標があることや 自分自身を信じていることが ここまで頑張って積み重ねてきたぶん ブーメランのように戻ってくる この先が知りたくても 一歩先までしか見えなくて おぼつかない足取りなのは昔から 歩みをや…

  • 五月の想い

    風に緑が香る頃 今日は見事な日本晴れ 青空に赤いサツキの花が映える 慣れにくかった新しい環境に 親しみを覚え始める頃 卒業まで毎日顔を合わせていた あの子は今なにをして過ごしているのか 寄せ書きに「一人じゃないよ」と書いて 寂しがる私を励ましてくれた ありがとうと何度でも思う 優しい心を分けてくれるすべての友へ 誰もがそれぞれの道で頑張っている 私もまたここで根を…

  • 自由の歌を

    ただの飾りより性質の悪い 羽ばたいていくには短すぎる翼でも 空を舞う自由の歌を歌おう それは不自由なく飛べる翼を持つ以上に 空と自由を理解する歌になるだろう 憧れは物事の本質を見抜く原動力 飛べない翼を持つみんなへ 飛べないからこそある自由を響かせたい ☆彡 昨日の記事に気持ち玉、ありがとうございました。いつも元気をいただきます。

  • 消えない銀色

    急ぐようにして 君は手をとって「行こう」と僕を促した あの日は凍えるような一面の銀世界で 夜の闇がぼうっと明るかった 温もりのある場所を目指しては 裏切られ続けてきたその心に触れて 溶けない銀色の闇が君を包んでいるのを なすすべもなくいる僕に 君は笑って言った 消えない孤独に名前をつけるなら 私はそれを愛することだってできると 恐れずにじっと見つめるなら 冷たい夜さ…

  • 君を信じる力

    ぽつりぽつりと出るグチが 気づけば自分を突き刺していた 君といてやさしい曲が流れて 空気が変わった 同じ教育を施されてすら 量産なんてできやしない 愛も牙もある人間だから 君だからこそできることが沢山ある 私だからわかることも沢山ある 信じていて欲しい いつか夢見た道は消えたりはしていない どんなときも君と共にあって 他のどこを探してもないものだから ☆彡 …

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