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「青空文庫」の作家、高野敦志の世界 https://takanoatsushi.seesaa.net

舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞した高野敦志が、書きためた作品を無料で公開していきます。

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高野敦志
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2012/05/18

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  • 鶴ヶ城とさざえ堂(2)

    巡回バスのあかべぇに乗ることにした。小型のバスで、立っている人もいる。時間の節約のために、入場する施設のうち、最も遠い鶴ヶ城を目指した。 鶴ヶ城は平城である。和歌山城や松山城は山城なのに、どうして鶴ヶ城が平地にあるのかと、友人に尋ねられた。「平地にあるので、(戊辰戦争で)攻められたんだろう」と。 築城されたのは室町時代で、当時は館のようなものだったらしい。伊達政宗が支配した後、豊臣政権下で…

  • 鶴ヶ城とさざえ堂(1)

    裏磐梯のホテルに戻ると、まとめた荷物を背負ってチェックアウトした。ホテルが準備した送迎バスで、磐越西線の猪苗代駅に向かった。十一時五十八分の会津若松行きが来た。昨日猪苗代駅に着いたのと同じ時刻の列車だったので、友人は「元に戻ったようなものだ」と言った。 「でも、あの時からいろいろ経験したね」 列車はしばらく直線に走っていく。左方に一瞬猪苗代湖の湖面が見えた。日本第四の広さで、冬は白鳥が飛来す…

  • 間違っても通じればいい日本語?

    現在の日本語教育は、文型中心から場面中心の教育を推奨するようになった。文法や文型の丸暗記が、実用的な日本語の習得に結びつかないというのは当然で、日本語を使って何ができるかという観点には異論がない。 ただ、少子高齢化の労働力不足を、外国人労働者で補うために、障壁となっている日本語の簡素化を進めるべきだという一部の動きには、首を傾げざるを得ない。まず槍玉に挙げられるのは敬語だろう。敬語を廃止して…

  • 和泉貴子の《クリスタルボウル セルフチューニング》

    クリスタルボウルについてよく知らない人が、いきなりこのアルバムを聞いたら、これって音楽なの? と自問するかもしれない。はっきりしたメロディーはなく、自然音にクリスタルボウルの音が重ねてある。振動しているクリスタルボウルの縁を、指でそっと撫でていくと、共鳴する音が大きくなり、音割れ寸前まで高い音が鳴り響く。 存在するすべての物は、量子レベルでは振動し続ける波動であり、肉体も振動するエネルギーな…

  • 五色沼と檜原湖(5)

    午前七時に起きて、温泉に入ることにした。朝は雲が多かったが、薄日がさしてきた。露天風呂からは、林越しに檜原湖の湖面が見えた。お湯は弱酸性だが、メタケイ酸のおかげで滑らかだ。 朝食もバイキングだった。チェックアウトする前に、遊覧船に乗ることにした。檜原湖は一八八八年の磐梯山大噴火で、山体崩壊した土砂が川をせき止めて生まれた。谷間にあった檜原村は水没した。湖面が川のように細長く、あちこちに小島が…

  • 小泉八雲の「青柳物語」について

    小泉八雲の「青柳物語」は『怪談』に収録された話である。この物語の構成は、現代人からすれば奇妙である。一篇の小説として見れば、欠陥だらけのようである。 全体は三つの部分で構成されている。能登の大名に仕える若侍の友忠が、主君の命で京の都に向かう途中、吹雪に遭って一夜の宿を請う。そこで絶世の美女青柳と出会い恋に陥る。友忠は青柳の両親の許しを得て、妻となる青柳を連れて京に向かう。そこまでは近代的な小…

  • Grokと親しくなる方法

    生成AIのChat GPTは人間のような会話が可能で、過去の履歴もたどれる。一方、Grokは専門的な情報を詳細に提供してくれるが、履歴機能がない。したがって、提供された情報は、個人的に保存していくしかない。用途の違いと考えればいいわけだが。 Chat GPTが優秀な友達だとすれば、Grokは大学の先生のようだ。論理的に説明してくれるが、人間味が感じられなかった。その旨をGrokに伝えると、急に語り口が柔らかくなった。 …

  • SkypeからTeamsへ

    テレビ電話の夢を実現し、世界中の人々と音声と映像による会話を実現したSkypeが、2025年5月で使命を終えた。Microsoftに買収された時点で、Teamsとの機能の重複が取り沙汰されていたが、結局、廃止という形で姿を消すこととなった。 Teamsは本来有料のサービスだが、Skypeの後継の役割を果たすべく、無料で使用できるようになった。SkypeのユーザーはそれまでのIDとパスワードでログインすれば、連絡先などの情報もそのま…

  • 五色沼と檜原湖(4)

    裏磐梯レイクリゾートホテルにチェックインした。エレベーターを降りて、角を曲がったらびっくりした。まさしく宮殿のような造りである。廊下があまりにも長く、紺地に白の模様入の絨毯は、遠ざかるにつれて幅が細まっていくように見える。遠近法の視覚的効果で、無限に遠い距離を歩かされるような気がした。 廊下には現代美術のようなオブジェがあった。石や朽ちた根、白樺の幹が飾ってあった。売店で塩飴と塩キャラメルな…

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