このブログが年内に終了してしまうそうなので、とりあえず、今持っているnoteにお引越しすることにしました。https://note.com/komichiruです。まずは、今ある記事を移す予定です。(一部は削除すると思います。)ここで繋がっている人もいるから淋しい気持ちもありますが、しょうがないですね。よろしくお願いいたします。ブログのお引越し
英語、ドイツ語、フランス語、中国語などいろいろな言語についてと読書などを中心としたサイトです。
英語、ドイツ語、フランス語の多読、多聴をしています。その他の言語についてもちょこちょことかじっています。読んだ本のことを中心に書いています。
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「The Kiss: Love Stories from North America」(OBW3)
「TheKiss:LoveStoriesfromNorthAmerica」(OBW3)4月から新年度ということで何か始めようかなと思って、英語多読(というより毎日少しでも英語の本を読む)というのと、韓国語学習を始めました。ほぼ毎日両方やってます。JenniferBassettさんのリトールドです。GRは、文章が硬いというか、学習用の文章という感じのものもあるのですが、JenniferBassettさんの文章はちゃんと文学という感じで好きです。5つのラブストーリーが入っているのですが、かわいい話もあり、したたかな話もあります。Oヘンリの作品が入っていて、やっぱりそれが好きかな。「TheKiss:LoveStoriesfromNorthAmerica」(OBW3)
長尾彩子「千早あやかし派遣會社二人と一豆大福の夏季休暇」シリーズ二冊目。超貧乏女子大生由莉がバイトしているのは、あやかし(妖怪)の派遣会社。今回は、由莉の高校時代の友達の話だったり、社長紫季の過去の話だったり、今までにまつわる話が多かったです。それにしても、紫季にはそんな過去があったんだ・・・。ちょっと怖い描写もありますが、基本的にはほのぼの系だなと思います。長尾彩子「千早あやかし派遣會社二人と一豆大福の夏季休暇」
熊谷はるか「JK、インドで常識ぶっ壊される」他の本のレビューを探しているときに、出会ったブログでこの本が紹介されていて、ちょっと読んでみようかなと思いました。中学3年生の夏休みに、父親の転勤でインドで暮らすことになった女の子が、高校3年生(2021年)の時に戻ってきて書いた本です。特にインドが好きとか、思い入れがある人ではない人がインドに出会ってという温度感が自分と近いような立ち位置のようで、入って行きやすかったです。動物との関係などは、日本よりもいいなと思っているのかなとか、いろいろ美味しそうなものも出てきて、インド料理屋さんに行きたくなったりもしました。激甘というラスグラやグラブジャムンも思わずショップでカートに入れてしまったけれど、一粒でいいんだよなぁ。そして、何よりもダクシンに行きたいなぁ。八重洲...熊谷はるか「JK、インドで常識ぶっ壊される」
川上途行「ナースコール! 戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」
川上途行「ナースコール!戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」リハビリテーション病院を舞台にしたシリーズ二巻目は、一巻目の2年後という設定です。時の流れがあるので、登場人物たちは仕事でも、私生活でも変化が見られます。医師、看護師、理学療法士、作業療法士・・・などからなるチームに新しい人が加わったことによる変化が描かれています。リハビリ病院ものとしても、興味深く面白く読んだのですが、結構、他のビジネスや、チームにも通じるかもしれないなと思うところが結構ありました。みんなの方向性や、優秀である人が埋もれないで活かされる形など、考えさせられる部分がたくさんありました。そして、今は元気であっても、こういう本を読んで、自分や家族に何かがあったときに、どういう選択をするのかというのを考えてみるのもいいですね。著者は医師...川上途行「ナースコール!戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」
小野はるか「星降る宿の恵みごはん山菜料理でデトックスを」一生懸命仕事をしてきたのに、突然のリストラされたまひろ。ミスが多い後輩は残っていたりするのに・・・。ボロボロになっていた時に目にしたのは子供の頃に行ったことがある場所。誘われるように旅に出た・・・。美味しいご飯と、温かい人たちの中で癒されていく様子が描かれています。いい出会いもあれば、いい別れもあるんだなと思ったりしました。続編は無いようだけど、続きも読みたくなる作品でした、小野はるか「星降る宿の恵みごはん山菜料理でデトックスを」
近藤史恵「モップの魔女は呪文を知ってる」シリーズ三作目。近藤史恵さんの作品は、割とほろ苦い作品が多いなと思うのですが、今回もですね。どの作品もスッキリとは読めない。これからが心配になってしまう人たちも結構いるように思います。一番長い作品は、病院を舞台としたもの。子供が魔女に叶えて欲しかったのは、悲しい願い。そして、シリーズを読み進めているので、とても切なく感じる作品でした。近藤史恵「モップの魔女は呪文を知ってる」
藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」就活で落ちまくっている亜月。お父さんは、田舎の寺に戻ってくるようにと言ってくる。でも、田舎には帰りたくない。そんな時に声をかけられて、個人病院の医療事務の仕事をすることになったが・・・。総務部クリニック課シリーズの作家さんの作品ということで読んでみたのですが、こちら本はほぼ医療的な内容はなくてあやかしドタバタものでした。(主人公が医療事務、イケメンの医師、薬剤師などに囲まれてという設定はちょっと似ていますが。)医療的なこともある程度期待していたので、ちょっと思っていた感じとは違ったかなという感じですが、軽く楽しめる作品でした。藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」
青柳碧人「浜村渚の計算ノート」なぜか、ふっと数学絡みの本が読みたいななんて思って、この本を読んでみました。数学の地位が下がっているから、その地位を上げるた目に作られたテロ組織。警視庁の特別チームが頼ったのは、数学が得意な中学生の女の子・・・。設定が、漫画っぽいというか、そんな作品なのですが、読んでいるとだんだん数学楽しいなという気分になっていく作品だと思います。数学的には結構難解なことも書かれているのですが、軽快な文章なので、読みやすいです。青柳碧人「浜村渚の計算ノート」
川上途行「ナースコール!: こちら蓮田市リハビリテーション病院」
川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」家族がケガをしてしばらくリハビリテーション病院に入っていたことがあったし、自分もケガでリハビリを受けたことがあったりしたので、タイトルに興味を持ちました。リハビリテーション病院に勤める看護師3年目の玲子が主人公です。新しく来た医師の太一や、リハビリチームの仲間たち、患者との交流の中で成長する様子が描かれています。最初は、この医師はちょっとパワハラ気味では・・・と思ったりもしたのですが、全体を通しては、リハビリってこんなにいろいろな面から行うものなのだなというのが感じられました。治すというのとはちょっと違うけれど、より良い生活を送るようにできるには何が大事なのか。著者は、リハビリ医の方だそうで、なるほどと思うようなきちんと医療が描かれた作品だなと...川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」
ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」
ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」シリーズ一冊目。この作品、英語で持っているので、読もうかなと思ったら、ちょっと文章が読みにくい感じがしたので、日本語版で読んでから英語版を読んでみようかな・・・と。おばあちゃんが住む高齢者用住宅に、こっそりと一緒に住んでいるサミー。(高齢者のための補助がある住宅で、高齢者以外は住んではいけないのかな。)隣の人が見張っているので、あまり外に行くこともできず、家から双眼鏡で外を見た見たら、なんと向かいのホテルで泥棒している人を見てしまった・・・しかも、目があって!!!犯人探しをしていくことになるのですが、サミーをはじめ、キャラクターがイキイキしているし、ちょっとスリルのある展開もあって面白かったです。ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」
近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」シリーズ二冊目。深夜清掃業を行っているキリコのシリーズ。今は、短期の派遣になったんだね。楽しいという意味では、シリーズ一冊目の方が楽しかったかな。なんか、闇度が高いお話が多かったです。キリコのキャラはやっぱり好きなのですが、一ヶ月から三ヶ月で移動してしまったら、なんか最近会社が汚くなってきたと思う人や、毎朝ちょっとおしゃべりするのが楽しかったのになと思う人がいるような気がします。後に残される人、寂しくなっちゃわない。近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」
上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」シリーズ3作目。銀座にある文房具屋を舞台にした店主と客の交流を描いた作品。つばめノートが出てきました。このサイズは使ったことがないのですが、愛用しています。ここでの使い方を見たら、一人で使うにしてもこのサイズいいかもと思いました。割と今回は、使ったことがある文房部が多かったかな。ところで、KAKUNOは何本か持っているのです。でも、スケルトンで、KAKUNOMAMA赤KAKUNOPAPA青KAKUNOGIRLピンクKAKUNOBOY緑KAKUNOBABY黄って、名前はかなりダサすぎない。名前というか、パパは青で、ママは赤、女の子はピンクで、男の子は緑、赤ちゃんは黄色という色の合わせが、かな。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」
廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」本屋で見て、読んでみたいなと結構長い間思っていた本でした。ついに読んでみました。幸運な人だけが辿り着ける駄菓子屋。でも、そこの駄菓子はちょっと変わっていて・・・。ちょっと不気味な話などもあるのですが、子供向けの本という感じはあまりなくて楽しめる作品でした。続きも読んでみたいな・・・。公式サイトを見たら、20巻に関連シリーズもあるのですね。ま、ゆっくりと読んでいこうかな。web限定小説もあるようです。廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」
夜ドラ「バニラな毎日」久しぶりにテレビで放送されているドラマを見ました。予告を見て、美味しそうなお菓子がたくさん出てきそうだし、蓮佛美沙子さん、永作博美さんってキャストがいいなと。こだわりの洋菓子店を経営していた白井葵だったが、赤字続きで閉店することに。借金を抱え、これからに不安を抱えていた時にあらわれたのは料理研究家の佐渡谷真奈美。この店の厨房で、お菓子教室を開かせ欲しいという。しかも一緒に教えて欲しいと。しかも習いにくるのは一度にたった一人だけ・・・。蓮佛美沙子さんがとってもあっているドラマでした。いろいろな傷を抱えた人が来るのだけど、小さいかもしれないけれど、先に向けての一歩を得て歩んでいく感じが良かったです。夜ドラ「バニラな毎日」
ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」シリーズ一作目。(ですが、前日譚の「受験生は謎解きに向かない」からストーリーは続いています。)5年前、17歳の女子高生アンディが行方不明になり、同い年の恋人サルが自殺した。警察はサルがアンディを殺した後に、自殺したと決めつけた。女子高生のピップは、生前のサルを知っており、彼が犯人なんて信じられずにいた。自由研究で得られる資格の課題として、この事件とメディアの在り方を取り上げて、サルの無実、再捜査への手がかりを示そうと決意する。ピップはかなりパソコンやデジタル機器に詳しい印象で、そういう知識を活かして事件を追っていく。読んでいると、ドラマのヴェロニカ・マーズを思い出しました。少し重なるところもあります。ピップと家族との関係や、相棒との関係が素敵なので明るさもある...ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」
青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」シリーズ二冊目です。幽霊が見える刑事が主人公。相棒は、幽霊が見えるのだから殺された人に犯人を聞きなさいというような上司。そんな二人を中心とした作品で、4つの事件が載っています。刑事物なのだけど、最後には関わった幽霊にも変化が起きたりして、弔いの要素もあるように思いました。そういうところが良かったな。ところで、この作品の最後は「続く」って書いてあるのですが、2020年に1巻、2021年に2巻が出ているのに、3巻は出てないようで・・・。続くって書いてあるじゃない〜と思いました。青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」
東畑開人「心はどこへ消えた?」文庫新刊コーナーでちょっと気になった本。調べてみたら結構評価も良いみたいだしと読んでみました。2020年から2021年の春夏秋冬春に書かれた雑誌連載のエッセイです。正直、もっといろいろな患者と向き合ったエピソードが描かれているのかなと思っていたので、期待とはちょっと違ったなと思ったのですが、数ヶ所印象に残ったところがありました。「居るのはつらいよ」「野の医者は笑う」という本の方が良かったと書かれているレビューが数本あったので、この辺の本を読んでみようかな。コロナ禍でのエッセイとはまた違うかもしれないから。東畑開人「心はどこへ消えた?」
寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」寺地はるなさんの本を探しているときに、Amazonの内容案内を見て面白そうだなと思っていたら、ある作品の中に「ほたるいしマジカルランド」が出てきて、これは、やっぱり読もうと思いました。遊園地に勤める人々を描いた連作短編集という感じで、ある一週間における6人が描かれています。一人一人の過去も描かれていて、それぞれの大事にしているものや、叶わなかった夢などが見えてきます。ひらかたパークがモデルみたいですね。二階建てのメリーゴーラウンドってこれか。中に出てくる本があるのですが、あれ?これは多分・・・と挿絵を思い浮かべていたら、やっぱりそうでした。せっかくなので、読み直してみようかな。辛い思いもありましたが、全体的に楽しめました。紗英さんと佑くんのキャラが特に好きだったな。今...寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」
上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」シリーズ2巻目。1巻目はすごく泣かせてやろう感があるなぁ・・・と思っていたのですが、そういうところはちょっと控えめになったかな。でも、一話目は正直なんだ・・・って思ってしまいました。中では二話目が好きかな。こういう風に共同作業できたら素敵だし、いろんな文具について確かにそうだなと思うところもありました。五話目も素敵なおじいちゃんが二人という感じで素敵でした。硯さんの過去も興味深かったかな。話によって好みが分かれるけれど、著者が感動するでしょって感じで書いている作品ほどちょっと合わないなと思うのかも。ちょっと控えめだったり、淡々とした中に、いいなと思える部分がある方が好き。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」
ホリー・ジャクソン「受験生は謎解きに向かない」「自由研究には向かない殺人」ってシリーズみたいだけど、なんか気になるなと思っていたのですよね。調べたら、メインは三部作で四冊目は前日譚という事だったので、前日端から読んで見ることにしました。高校生のピップたちは、友達のマーダー・ゲームの招待状を受け取った。舞台は1924年、孤島に建つ大富豪の館で殺人が起こったという設定で、6人の参加者が登場人物に扮して、犯人を当てるというゲーム。自由研究の課題を極めようと思っていたピップは気乗りがしなかったのだが、だんだんハマって誰よりも熱心に犯人を探していく。短い作品というのもあって、さらっと読むことができました。なかなか面白かったです。登場人物たちの性格も結構分かったので、三部作の一作目に入りやすくなったような気がします。...ホリー・ジャクソン「受験生は謎解きに向かない」
佐野洋子「コッコロから」本を読んでいたら、なんだか佐野洋子さんがよく出てくるような・・・と思って、少し読んでみようかなとブックオフで数冊購入。1冊目は、亜子ちゃんという女の子が主人公のお話。こけしみたいな顔立ちで、美人ではないのだけど、みんなの心が和むような誰もがかわいいなと思うような女の子です。男性の友達はいるけれど、恋人がいた事はない。ところが、ある日ものすごい美男子に頼まれて・・・。亜子ちゃんは、いい意味で愛されて育ったんだろうなぁという自信のようなものがあるように感じるのですよね。恋人がいなくても、美人じゃなくてもそれで卑屈になるようなところはなくて。と感じてしまうのは、ここに出てくる他の女たちがしたたかだったり、わがままだったり男を利用しようと思ったり、恋人がいないのは耐えられないみたいなタイプ...佐野洋子「コッコロから」
森見登美彦「新釈走れメロス他四篇」「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」を元に、京大生(とその卒業生)たちの物語にして作品。元のお話では、森鴎外の「百物語」は知らなかったのですが、青空文庫にありました。短いお話なんですね。知っている話では、元の話に似ていると思う作品もあれば、かなり変化しているものもあるのだけど、すっかり森見ワールドになっていて面白かったです。森見登美彦「新釈走れメロス他四篇」
吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」吉田篤弘さんの本は、どこか異国っぽさと懐かしさを感じる作品が多くて、心地いい空気だなと思います。雨降りの研究家が主人公になるのかな。近くはないのだけど、遠くもない人間関係の距離感がいいなと思います。夜の空気の中、オレンジを買って食べたくなるな。ストーリーはあるのだけど、ストーリーよりも澄んだ夜の空気に包まれるような、つむじ風が吹いてくるような、そんな心地を味わうための本かなと思います。吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」
藤山素心「はい、総務部クリニック課です。」なんとなく、会社の診療所が舞台で、ちょっとしたことから心的な症状を見つけるお医者さんがいる心療内科的な内容が多めの作品かなと予想していました。かなり違って、かなりぶっ飛んだ感じの設定の本でした。(でも、心療内科的と言えなくもない話も出てきました。)診療所ではなく、社長直々の提案から始まった総務部のクリニック課が舞台だし、医師と薬剤師もかなりキャラが濃いし・・・。前半はトイレに行きたいばかりだし・・・ちょっとはずれたかもと思いながら読んでいたのですが、そうそう、ケガをした時に同じように思ったことがあるとか、あぁ、こういう説明は分かりやすいなと思ったりという感じで進んでいくうちに面白くなってきました。(ちょっと癖はありますが・・・。)藤山素心「はい、総務部クリニック課です。」
小川糸「あつあつを召し上がれ」食が出てくる短編集です。本当に短めな作品なので、グッと深く掘り下げたというよりは、スケッチに近いくらいの作品かなと思います。良いなと思った作品もあれば、ちょっとよく分からないと思った作品もありました。中華料理屋さんの話が一番好きかな。ある意味、ベタかなとも思うのだけど、こういうのは本当に大事よねとも。ただ、お店はやっぱりきれいな方がいいな。(清潔感って大事。)小川糸「あつあつを召し上がれ」
長尾彩子「千早あやかし派遣會社」超貧乏女子大生が、学校でバイトの求人票を見つけて面接に行ってみると・・・。幽霊や妖怪が出てくるのだけど、あんまり怪しさはなく、主人公の由莉は美人で頭も良いという設定だけど恋愛要素もほぼなく、コミカル&ほのぼのさもあり、軽く読める本です。このところ、ちょっとシリアスな内容の本が割と多かったので、こういうただ軽く読める本は楽しかったです。長尾彩子「千早あやかし派遣會社」
寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち」なんだろう。寺地さんの他の作品にもそういう人は結構出てくるけれどうまくやっていくと言うようなことができない人たちのことを描いた短編集という感じかな。もっと言ってしまえば、生きづらい人たちの物語。読んでいて、しんどいよね・・・という気持ちになって、読んでいるこっちもちょっとしんどいような気持ちになったかも。うまくやっていくなんて考えてない人もいれば、うまくやっていけないからそれを気にしないふりしている感じの人もいる。寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち」
古内一絵「さよならの夜食カフェ-マカン・マランおしまい」シリーズ4冊目。最終巻です。今回はあそこで出てきたあの人についてと言うのが多かったです。みんながそれぞれの道を歩み出していく感じが良かったです。あ、一つだけ気になったのですが、ビーズのネックレスの値段が安すぎる。修行中としても、作製の時間や材料に対して適正な対価はもらっていいなと。このシリーズはこれで終わりだけど、いつかシャールさんたちのその後もどこかで読めるといいな。著者も、それを望んでいるのかなと思ったし、いつかね。このシリーズに出てきたお客さんの中では、塔子さんが主人公のシリーズも読んでみたいかな。古内一絵「さよならの夜食カフェ-マカン・マランおしまい」
北村薫「中野のお父さんと五つの謎」3巻目で、6話になって内容が濃くなってきたと思っていたら、4巻目は5話なのでさらに濃縮という感じでした。本のメインの内容ではないのですが、知っている博物館が出てきて懐かしいなと楽しくなりました。同じ話で作っていたものが面白かったので自分でも作ってみることにしました。よく作られていた時には、実際どのくらいのサイズで作っていたのかな。今の新聞だと大きいですよね。北村薫「中野のお父さんと五つの謎」
寺地はるな「雨夜の星たち」読んでいてなんとなく入り込んでいけないなと思うところがあって、それは主人公の三葉に感じているものではなくて・・・と思っていたのだけど、雇い主の霧島が捉え所がなかったからかなと思いました。三葉は建前も嘘もない、察することもないし感情移入もない人で、そこを見込まれて、病院付き添い、お見舞いの代行をすることに。そんな三葉と依頼人たちとのやりとりを中心にした作品です。三葉は確かにある種のクールさがあるけれど、人に対して感情がないわけではないし、もしかしたら、感情があるからこそクールになったのかもしれない。個人的には、そういう人のことは面倒だと思わないし、そういう人は周りの人を不安にさせないような気がする・・・かな。同調圧力だとか、誰かの好意に苦しんでいる人も結構多いと思うから、この本はそ...寺地はるな「雨夜の星たち」
古内一絵「きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび」
古内一絵「きまぐれな夜食カフェ-マカン・マランみたび」シリーズ3冊目。一話目は思いがけない展開の話でした。カフェを舞台にした作品なのにこんな展開になるなんて・・・。でも、こういうかたのつけ方みたいなのもあるんだなと。それにしても、男性にも女性にもモテる、誰がみても美しいシャールさんってどんな顔立ちなのかな。彫が深い、ソース顔、イケメン芸能人などで検索してみたのだけど。少し年齢が上だけど、阿部寛さんっぽい感じ?少し若いけれど城田優さんっぽい感じ?北村一輝だと少しいかつい感じがするし。あ、やっぱり年齢的には少し若いけれどディーン・フジオカさんは合いそう。いろんな外食の形というのがあると思うけれど、外食するなら大事だなと思うのは、心地いい空間と丁寧に作られている美味しい料理かな。そうそう、今まで食べたスパゲティ...古内一絵「きまぐれな夜食カフェ-マカン・マランみたび」
北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」シリーズ3巻目。3巻目は6話になって内容が濃くなってきたように思います。北村薫さんの本に出てくるとは思わない作家が出てきました。ちょっと笑ってしまった。2020年を描いた作品になるのかな。家族が近くに住んでいても、オンラインでという距離感。どこまでならというのが難しい時でしたよね。映画の話が結構出てきたのですが、ずっと小津作品集を買おうかなどうしようかなと思っていたのでちょっと買いたくなりました。ネットで見られる作品も多いのだけど、やっぱりテレビ画面で見たいような気もするのですよね。9枚組で2000円弱くらいなら・・・。でも、落語のCDも欲しくなりますね。最後の話が一番好きでした。一時期、落語を聞いてみようと思った時があって何枚か持っているのですが、気になる落語家の作品を...北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」
北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」シリーズ2巻目。8つのお話が載っています。おや、主人公の美希に出会いが・・・。主人公だけではなく、いろいろと出会いがある人が多そうな巻でした。今回も文学の謎解きという感じですが、いろんな本が読みたくなりました。里見弴は昔読んだことがあるような気もするのだけど・・・ちょっと引用されていた文章の感じに心惹かれました。あとは、佐野洋子さんの恋愛論序説って面白そう。リチャード3世の名誉回復本?「時の娘」も気になります。北村薫「中野のお父さんは謎を解くか」
寺地はるな「わたしの良い子」「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」のところでチラッと書いたのはこの本です。未婚で子供を産んだのだけど好きな人と沖縄に行ってしまった妹。椿は残された男の子朔を育てていた。朔は同じ年の子たちに比べて、何をやるにも時間がかかるし、小学校にあがってもひらがなを書くのにも苦労していた。伯母という距離感や、勉強ができなかったりすることに悩んだりもしつつ、芯がぶれず誠実に甥に向き合っている姿が素敵でした。この主人公はしっかり自分を持っているし、ひょうひょうとしているようでしっかりと愛情もあって、かなり好きですね。素敵な作品でした。寺地はるな「わたしの良い子」
古内一絵「女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび」
古内一絵「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」シリーズ二巻目。前回はちょっと寂しくもある終わり方だったので、今回の一話目はおめでたいというか、嬉しいというかそんな気持ちになりました。三話目がしんどい話だなと思っていたのですが、たまたま今日読んだ本がすごく近くて・・・。こういう思いをしている人も多いのだろうなと思いました。シャールさんもお肉食べるんだと言うのが、なんだか良かったな。なんだかんだ言って一番近い友達なんだろうなと思う柳田も、今回はしっかり出て来ました。それにしても、シャールさんのご飯とお茶をいただいてみたい。体だけではなく、心にも沁みそう。古内一絵「女王さまの夜食カフェ-マカン・マランふたたび」
寺地はるな「カレーの時間」母親は三姉妹の三女、いとこも女性ばかりという桐矢。一人暮らしの祖父が、もう一人では危ない年齢だからという話になったが、祖父が一緒に住みたいと言ったのは同性だからという理由で桐矢だった。埃だらけの家に住み、店員さんには横柄な態度で、何かにつけ男はこうすべきだという祖父のことは苦手な桐矢は、そんなのは絶対に嫌だと思っているのだが、25歳になって実家に住んでいるので、家からは出る頃だと言われてしまい・・・。過去の話と現在の話が入り混じって物語が浮かび上がってくるような作品。カレーが大事な食事として出てきます。この祖父は最後まで読んでも、苦手だなと思ってしまいました。年齢と言われても・・・と思ってしまった部分はあったかな。家族との距離感の取り方をもう少し頑張って欲しかったと言うか。過去が...寺地はるな「カレーの時間」
一色さゆり「ユリイカの宝箱アートの島と秘密の鍵」アートの旅が描かれているようで面白そうだなと思いました。画材屋に勤めていた優彩だったがお店が閉店・・・。どうすればと思ってた時に、アートの旅のモニター招待状が来た。これは本物?と思いながらも待ち合わせ場所に行くと・・・。四ヶ所への旅が描かれます。行ったことがある美術館が2ヶ所出てきて、ここの雰囲気好きなんだよねと思い出したりして楽しかったですし、行ってない美術館も行ってみたくなりました。紙上とはいえ、ちょっと旅気分というか、美術館巡り気分が味わえて楽しかったです。アート関係の小説をいろいろ書かれているようなので、他の作品も読んでみたいです。一色さゆり「ユリイカの宝箱アートの島と秘密の鍵」
名取佐和子「シェアハウスかざみどり」金曜日の本屋さんシリーズが好きなので、同じ作者の本を読んでみました。クリスマスまで期間限定で、家賃も光熱費もいらないというシェアハウスに集ったのは、年齢も性別もバラバラな四人。そのシェアハウスには、ちょっと変わった雰囲気の管理人もいて・・・。かなり重たい部分もあるのですが、包容力がある作品というのかな。こういう関係性って素敵だなと思える作品でした。この作者は、過去を包み込むような作品が多いのかな。もっと読んでみたい作家です。名取佐和子「シェアハウスかざみどり」
古内一絵「マカン・マラン-二十三時の夜食カフェ」残業続きで貧血を起こしたところ助けてくれた大柄な女性。実は・・・。昼はダンスファッションのお店、夜は体にいい夜食が食べられるカフェを舞台としたお話が4話。結構、しんどい状態の人がお店にたどり着くのですが、美味しい料理と、包み込むような空気に次の一歩を踏み出していくような作品でした。全4冊ということで全部読みたいと思います。古内一絵「マカン・マラン-二十三時の夜食カフェ」
原田ひ香「人生オークション」原田ひ香さんは、個人的には結構当たり外れがある作家だなと思ってます。浮気者の夫、ちょっとしがみついているような妻が結構多いというのもその理由かもしれません。(半分くらいの作品で夫は浮気しているかも。)この本は、かなり上位で好きな本になりました。ダブル不倫の挙句傷害沙汰になって逮捕されたおばさんと職が決まらない姪がおばさんの家の溢れるものをオークションで売っていく「人生オークション」好きなラジオによく投稿をしている人と恋人同士になったのに、相手は結婚の意思がなくて・・・という女性が主人公の「あめよび」の二作の中編からなります。「人生オークション」は、不倫後の話ですがものが減っていくにつれて気持ちも変化していく様子が読んでいて気持ちよかったです。そして「あめよび」は、眼鏡屋で働く主...原田ひ香「人生オークション」
寺地はるな「大人は泣かないと思っていた」Amazonにこの本の作者の「タイムマシンに乗れないぼくたち」という本を勧められて、この作者の本が図書館に数冊あったので、読んでみようかなと手に取りました。九州の田舎町に住む時田翼くんと、友達など周りの人たちの語りよりなる連作短編集。一話目を読んだ時は、どうなのかなと思っていたのですが、読み進めるうちにだんだんいいなと思うようになってきました。家族、友達、恋人・・・そんな関係がいろいろと描かれています。語り手が割と穏やかなのだけど芯があるというか、譲れない部分を持っている人が多いので、不器用なところもあるのだけど、気持ちよく読める気がします。この作家の本、もっと読んでみたくなりました。寺地はるな「大人は泣かないと思っていた」
北村薫「中野のお父さん」出版社に勤める20代後半の女性田川美希が語り手。仕事で出会った本関係の謎をお父さんに話すと、たくさん持っている本から謎を解いていく・・・。文学探偵とでも呼びたいお父さんの謎解き短編集です。いわゆる日常の謎よりは、楽しめる人は少ないかもしれません。本というよりも、日本文学が好きな人は楽しいのではと思います。久しぶりの再読です。シリーズ4冊まで出ているのですね。全部読んでないので、これを機会に読んでみようと思います。北村薫「中野のお父さん」
長月天音「明日の私の見つけ方」就活中に、この人のもとで働きたいという人を見つけた霜鳥夕子は、面接でもそのことを言い、願いが叶った。その勤め先は、洋食チェーンオオルリ屋の渋谷店。上司や先輩に学んで、お客さんに喜んでもらうということにやりがいを感じ始めたが・・・。お仕事小説でもあり、過去と向き合う話でもあると思います。厳しさもあるのだけど、温かい職場で素敵です。ここ半年くらいのうちに出会った作家さんの中で一番好きかなと思うのが、長月天音さん。重い部分もあるのですけれど、今まで読んだ本全部好きです。今出ている本は全部読もうと入手済みです。長月天音「明日の私の見つけ方」
川村元気+近藤麻理恵「おしゃべりな部屋」こんまりさんの本は何冊か読んでいて、小説仕立てのものも出ているんだなぁと思っていました。図書館に行ったら置いてあるのを見つけて読みました。「片付け」を手伝う仕事をしている橙木ミコが主人公。相棒のボクスと一緒に依頼人の家で片付けを手伝う。正直、小説仕立てってちょっとしらけてしまいそうな気もしていたのですが、普通に楽しめました。片付けることで、新しい一歩を踏み出す人たちの話かな。確かに、何を残したいかを選んでいくって、自分を見つめることでもありますよね。ちなみに、友達で断捨離で鬱になりそうとか、自分を捨てたくなったという人が、数人いて、断捨離嫌いな人結構いるんですよね。でも、その中で二人はこんまりメソッド好きと言っていました。「断捨離」って言葉からして、要らないものを手...川村元気+近藤麻理恵「おしゃべりな部屋」
長月天音「ほどなく、お別れです思い出の箱」シリーズ三作目。絶版のようなのに文庫にもなってなくて、この本で終わってしまうのかも?スカイツリー近くの葬儀場に勤める美空たち。新しい社員が入ってきたのだけれど、社長の甥であれこれと言ってくるし、お金のことしか考えていないようで・・・。かなりの新展開でもありますが、今まで通り大切な人を亡くした家族に寄り添った作品になっています。このシリーズはとても好きなので、続きも読みたい。続きが出てくれたらいいな。長月天音「ほどなく、お別れです思い出の箱」
お茶が好きなので、いつも大きなカップにたっぷり作って、二時間くらいかけて飲んでます。毎回違う味を楽しみたいので、朝:ミルクティー(これは固定)昼:松葉茶など昼:緑茶など夜:ほうじ茶など夜:あずき茶、黒豆茶、ごぼう茶などノンカフェのお茶のような感じです。新しいお茶を飲んでみるのが好きなので、いろいろチェックしていたら、藤かおりという静岡の緑茶を見つけました。ルピシアの説明文を引用すると「藤やジャスミンの花を思わせる、華やかな香りの煎茶。紅茶と日本茶の品種の掛け合わせにより生まれた珍しい品種です。」おぉ、飲んでみたいとネットで探して購入。飲んでみたら、なんだか高山茶っぽい雰囲気もあるなと思いました。そこから、高山茶も久しぶりに飲みたいな。東方美人茶も好きなんだよな・・・と思ったりして、初めてのものも合わせて数...台湾茶
東海林さだお「タヌキの丸かじり」ときどき東海林さだおさんの本が読みたい!という気持ちになります。美味しそうなのもいいし、面白いのもいい。でも一番の魅力は文章のリズムなのかも。読んでいると気持ちいいんですよね。お腹が空く本ですが、楽しいです。東海林さだお「タヌキの丸かじり」
加藤実秋「警視庁アウトサイダー The second act 1」
加藤実秋「警視庁アウトサイダーThesecondact1」メゾン・ド・ポリスのドラマを見たことがあって、その原作を描かれている方の作品なんだと読んでみました。そしたら、警視庁アウトサイダーというシリーズのスピンオフっぽいシリーズだったみたいです。警察学校を出て所属が決まる。事務職を志望していた水木直央はなぜか刑事課に。癖のある二人の男性上司と一緒に働くことになった。もともとシリーズだからか、分かっていることが前提で書かれているのかなと感じるところが結構あったかな。事件はいくつかあったのだけど、どうやら三人の間には謎があるという状況で終わり。なんとなく予想がつくような気もするけれど。加藤実秋「警視庁アウトサイダーThesecondact1」
鯨統一郎「恋と掃除と謎解きと-ハウスワーク代行・亜美の日記」
鯨統一郎「恋と掃除と謎解きと-ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ2冊目。この先も読みたかったのですが、この巻で終わりのようです。家事代行のバイトを続ける亜美。バイト先でのちょっとした謎を解いていく。ちょっと古風で、正直もので、ちょっとほわっとした感じもあって気持ちがいい子だなって思うんですよね。彼女はこれからどうなって行くのかな〜。就活編なんかも読んでみたい。鯨統一郎「恋と掃除と謎解きと-ハウスワーク代行・亜美の日記」
佐藤正午+牛尾篤「花のようなひと」(岩波現代文庫)掌編+版画よりなる「花のようなひと」短編にカラー挿絵が入った「幼なじみ」二冊の合本です。「花のようなひと」1つの作品が2ページの文章と1枚の絵からなるので、画文集のようにも楽しめます。文章を読みながら絵を眺めて、読み終わってからもう一度絵を眺めて、コラボ感がとても素敵です。「幼なじみ」は挿絵も多いのですが、ある程度長さがあるので、文章から入ってくるものが多かったです。ほろ苦い中に甘さも感じられる切ない物語でした。単行本バージョンはもっと贅沢に楽しめそうなので、機会があったらこちらでも読んでみたいです。佐藤正午+牛尾篤「花のようなひと」(岩波現代文庫)
鯨統一郎 「ただいま家事見習い中 - ハウスワーク代行・亜美の日記」
鯨統一郎「ただいま家事見習い中-ハウスワーク代行・亜美の日記」結構前に読んで割と好きだった覚えがあって、ふっと読みたくなりました。両親が事故で亡くなり、祖母と二人で暮らす亜美が主人公。祖母も年金生活でお金はあまりないし、学費は自分で稼いでいるのに、バイト先のコンビニが倒産。スナックでのバイトを勧められて、間違ってたどり着いたのは家事代行業の会社で、人手が足りないからと、いきなり犬の散歩の仕事がまわってきた。亜美と仕事先の人々の交流が中心に描かれている日常の謎シリーズという感じです。ちょっと文章に癖があるところもあるんですが、亜美のキャラが好きだなと思います。鯨統一郎「ただいま家事見習い中-ハウスワーク代行・亜美の日記」
原田ひ香「古本食堂新装開店」シリーズ二冊目。神保町の古書店を営む珊瑚と、その店で働くことになった姪の娘美希喜を中心とした連作短編です。一巻目は、本と食によって人がちょっと安らいだりする感じがありつつ、産後の兄に関する物語が流れている感じで面白かったのだけど。二巻目は、え・・・珊瑚はそんな人だったの???とちょっと残念な気がしました。こういう展開だと、題名にもちょっとあってないような気がしますしね。今回は、みんなワタワタしている感じがあって、それだけで終わってしまった感じかも。原田ひ香「古本食堂新装開店」
名取佐和子「金曜日の本屋さん冬のバニラアイス」季節が春夏秋冬と巡り、最終巻となりました。これまでの巻は、倉井くんが主人公だけれども他の人の物語を通して、少しずつ成長しているような、脇役っぽい立ち位置でもあったのですが、この巻は、家族やこれからと向かい合う話で、まさに倉井くん巻でした。オープンエンドですが、これからこうなって行くのかななんて考えてみるのも楽しくなるような、素敵な終わり方だと思いました。このシリーズからいろいろ本を読みたくなりました。一度読んだことがある本も結構あったのですが、名前は知っていたけれど読んでなかった本も結構ありました。特に気になるものは何冊か手に入れたので、これから読むのが楽しみです。名取佐和子「金曜日の本屋さん冬のバニラアイス」
長月天音「ほどなく、お別れですそれぞれの灯火」シリーズ二巻目。スカイツリーの近くにある葬儀屋で働く人たちを描いたシリーズです。事情がある人たち担当している漆原について働いている美空が主人公。交通事故で高校生の男の子を亡くした両親の悲しみや怒り。ふらつくように線路に向かって行き亡くなった二十代の女の子の家族の罪悪感。どの気持ちもとてもリアルに伝わってきます。そういう中だから、どうしたら少しでも家族の気持ちが落ち着くのか。故人への想いをいい形で心に抱いて生きていけるのか。そういうことに心をつくす漆原や美空たち。とても深くて温かい作品だと思います。長月天音「ほどなく、お別れですそれぞれの灯火」
このグループが売れているとか、売れていないとかは何を基準とするかによって変わるよなぁ・・・って思うのです。MAZZELが売れていないという人も結構見かけるのですが、BE:FIRSTと比べればそうだけど、同じくらいにデビューをしたグループと比べたらそこまで売れていないということはないよなと。2021年デビューグループまでは、それなりに売れているグループがいるけれど、2022年からはそこまで売れているグループはなくて、2023年以降デビュー組では、売れているグループは見ないように思うのですよね。(過去があるグループは別ですが・・・。)MAZZELのオーディションが地上波で放送されなかったから人気が出ないんだと言っている人も結構見かけるのですが、その頃に地上波で放送されたオーディションは、龍宮城のオーディション...オーディション番組
標野凪「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」住宅地の外れにある小さな木立の中にある小さな喫茶店。お一人様用のお店です。そこのメニューはちょっと変わっていて・・・。ちょっとファンタジックな語り口で喫茶店の周りはおとぎ話のよう。癒しの喫茶店という感じですが、何が出てくるのかもわからないお店だし、ちょっと変わったシェフは、実際にあったらちょっと怖いかも。でも、出てくるお料理が美味しそうです。でも、そんなおとぎの国にやってくるのは現代の疲れた女性たち。こういう嫌なことあるよねって話が多いので、こんなおとぎの国に行きたくなる時があるのも分かるなとは思います。現実から離れたようなところで、ゆっくりした時間を過ごしたい時もありますよね。標野凪「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」
原田ひ香「失踪.com東京ロンダリング」文庫では「事故物件、いかがですか?東京ロンダリング」という題になっているそうです。「東京ロンダリング」は、いわゆる事故物件に一月だけ住む人を描いた作品だったのですが、今回は、もっと広くというか、住んでいるところから失踪する人々や、不動産屋さん、失踪した人を探す仕事をしている人のこと・・・などゆるく繋がっているのだけど、いろいろな立場の人が描かれていました。「東京ロンダリング」の続きになる話もあれば、関連話もあるのですが、続きの話はちょっと好きになれなかったかも。最後の話も、なんだか慌てて伏線回収したみたいな荒さがあったかな。もう少し、自分探しみたいな部分を減らして、焦点を絞った感じで描かれた方が面白かったかも?と思いました。「ギリギリ」もそうでしたが、全てを投げ捨て...原田ひ香「失踪.com東京ロンダリング」
広瀬友紀「ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密 」
広瀬友紀「ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密」子供の言い間違いなどから、子供が日本語をどう捉えているのか、どういう風に正しい日本語を獲得して行くのかというようなことが描かれています。具体的な話がたくさん載っていて楽しい本です。日本語以外の言語を考えると、確かにp-bがペアだな〜。小さい子だと、その感覚を持っているんだなとか。大人なら当たり前だけど、それは知識としての当たり前なんだなと思うところもたくさんありました。本当に、言葉って面白い。広瀬友紀「ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密」
原田ひ香「ギリギリ」5話からなる連作短編。夫が亡くなった後で、学生時代の知り合いと結婚した女性結婚相手の男性亡くなった元夫の母親などを中心とした作品です。原田ひ香さんの作品は、割と似たキャラクターが多くて、夫または元夫に別の女がいる(いた)妻が主人公な場合が多いですね。この作品でも、そんな絡みがありました。ちょっとそういうパターンはもういいかなという気も。そういう絡みもあってか、ちょっと登場人物があまり好きになれませんでした。でも、今の夫は良かったかな。原田ひ香「ギリギリ」
名取佐和子「金曜日の本屋さん秋とポタージュ」シリーズ三作目。春夏と進んで秋になりました。今回はすごく家族というか家族の形を描いた話が多かったな。家族とはこういうものという考え方で苦しんでいる人もいるのかなと思ったりもしました。最初の話は友情ものだけど、才能がある人は・・・という考えに苦しんでいる人達なのかなとも思ったり。これは知らなかったと思ったのが太宰治の「誰も知らぬ」青空文庫にもあるし、これはちょっと読んでみよう。名取佐和子「金曜日の本屋さん秋とポタージュ」
原田ひ香「定食屋「雑」」専業主婦の沙也加は、しっかりと夕食を作って夫の帰りを待っているのに、お店で食べたり飲んだり・・・。なぜ、家で食べたり飲んだりしないの?浮気をしている?そう思っているところに離婚を切り出されて、夫がよく通っていた店「雑」に行ってみた。原田ひ香さんの本って、好きになれない「夫」がよく出てくるな。主人公の夫もそう。すごく美味しいとか、オシャレという訳ではないけれど、「雑」の魅力は伝わって来ました。そして、少しずつ変わっていく主人公の様子がなんかいいな。原田ひ香「定食屋「雑」」
名取佐和子「金曜日の本屋さん夏とサイダー」シリーズ二冊目。そっか、このシリーズは春夏秋冬と一年が描かれるのかな。一巻目で、謎というか、この人ってどんな人なんだろうと思っていた人についての巻でした。とても、切なく悲しいというよりもやりきれない部分もありますが、温かさで包み込まれているような作品でした。四話で四冊の本が出てくるのですが、どの本も読みたくなりますね。特に、「夜は短し歩けよ乙女」はかなり前に読んだことがあるけれど読み直ししようっと。名取佐和子「金曜日の本屋さん夏とサイダー」
原田ひ香「東京ロンダリング」住人が変死したなどで、次の借り手が来ない物件に一ヶ月だけ住むのが仕事という女性が主人公。離婚して行くところがなくなったことから始まった仕事だった。実際にこんな仕事があるのかどうか分からないけれど、人は住むところで生き方も変わってくるのかもと思ったりもして、興味深い本でした。苦い部分もありますが、一冊を通して読むと温かさのある作品でした。原田ひ香「東京ロンダリング」
東川篤哉「探偵少女アリサの事件簿溝ノ口より愛をこめて」軽いミステリが読みたいなという時に読んだりしている作家の本です。31歳のちょっと不甲斐ないかも知れない便利屋と、10歳の女の子のコンビものです。これは、幻冬舎文庫よりも青い鳥文庫が似合いそうかも?くらい、子供向きにも思える本です。あ、でもちょっとと思う大人も出てくるので、やっぱり子供向けではないかな?個人的には乗り切れない感じがしましたが、軽く読める本です。東川篤哉「探偵少女アリサの事件簿溝ノ口より愛をこめて」
名取佐和子「金曜日の本屋さん」欲しい本が見つかるという都市伝説のような噂がある駅中の本屋さん。欲しい本を探している青年がやってきた。本屋さんとそこに来るお客さんとの交流を描いた4話よりなる連作短編集です。それぞれの話に一冊の本がしっかりと絡んできて、読書会っぽい楽しさも感じられます。この本も好きなんだよなとか、連なっていろんな本が読みたくなる作品だと思います。すごく面白かったです。ちょっと謎っぽいところもあって、続編で分かるのかなと楽しみです。名取佐和子「金曜日の本屋さん」
長月天音「ほどなく、お別れです」主人公は、葬儀場でバイトしている女子大生。就活でしばらくバイトを休んでいたのだけれど、忙しいからと頼まれて久しぶりにバイト先に行くと・・・。主人公は少し特殊な能力があったりするので、ややファンタジックな雰囲気もある作品ですが、亡くなった人やその家族への思いをしっかりと汲み取るように描かれた作品だなと思いました。感動の押し売りをするような本ではなく、でも、しっかりと思いが感じられて心に沁みました。後書を読むと、この本は著者の家族が亡くなったことからの思いをきっかけとして描かれたそうです。その上、著者は葬儀場でバイトしていたことがあるそうなので、葬儀場の方からの思いも、家族を亡くした人の思いも描かれているのだろうなと思いました。著者のインタビューを見つけました。長月天音「ほどなく、お別れです」
近藤史恵「歌舞伎座の怪紳士」事情があり、家事手伝いをしている女性が主人公です。祖母から「バイトとして」代わりに観劇しないかと言われて、少しでもお金を貰えるのならと歌舞伎を見にいくと・・・。よく推し活と言う言葉を聞きますが、やや閉じこもり気味だった女性が歌舞伎と出会ってから、少しずつ心を外に向けていくところが、まさに、いい形の推し活っぽいというか、(特定の俳優を好きになってとかではないのだけど)好きなものから一歩進み出そうと言う気持ちになったり、心が弾んだりしている様子がいいなって思いました。いい好きが見つかると、心が潤うよね。ここでは観劇だけど、音楽でも、スポーツでも、そのほかのいろいろなことでも。近藤史恵「歌舞伎座の怪紳士」
吹浦忠正+川瀬ホシナ「世界の国旗「つながり」図鑑」「三日月と星」はトルコに影響を受けたイスラム教徒の多い国の旗など、描かれているものや色などの特徴が描かれた本。この国とこの国はこんな関係性があるんだなと言うのが国旗から分かって面白かったです。こう言うエピソードから見ていくものは印象に残りますね。今度から国旗を見たら、この地域の国かなとか、海に挟まれた国かなとか、少しイメージできそうな気がします。ただ、地図と見比べて位置と国旗を結びつけると言うのはある程度限定されていて、国旗は分かったけれどどこにあるのかは大まかにしか分からないという国もありました。今度はもう少し位置と国旗を結びつけてみたいなと思います。吹浦忠正+川瀬ホシナ「世界の国旗「つながり」図鑑」
竹岡葉月「谷中びんづめカフェ竹善 3 降っても晴れても梅仕事」
竹岡葉月「谷中びんづめカフェ竹善3降っても晴れても梅仕事」谷根千ものが好きなので、谷中に惹かれて読んでみました。シリーズ三巻目です。主人公は女子大生の女の子。谷中のびんづめ専門カフェ「竹善」のオーナーの義理の息子の家庭教師をしています。びんづめ専門カフェではジャムから梅干し、アンチョビまでいろんな瓶づめを作っているのですが、どれも食べてみたくなります。ドリンクも美味しそう。親しみを持っている間柄でも、こんな呼び方は・・・と思うような呼び方が出てきたりするのが気になるのですが、軽く楽しめるお話です。地味なようで、意外とモテてる主人公です。竹岡葉月「谷中びんづめカフェ竹善3降っても晴れても梅仕事」
友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー」
友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん心をつなぐスープカレー」シリーズ6巻目のようです。5話からなる連作短編集です。なんとなく、題名は見たことがある本だったので、古書店で見かけて買ってみました。スープ屋さんというだけで美味しそうだなと思っていたのですが、本に出てくるスープは本当にどれも美味しそう。そんなスープ屋の店主が日常の謎を解くというシリーズです。なんとなく文章というか文体が今ひとつ合わないかもというか、素人っぽい文章という感じが少しするかなと思ったりしたのですが、エピソードは面白かったですし、ちょっと悪意を感じるものもありましたが、全般的には人情味がある話が多く面白かったです。友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん心をつなぐスープカレー」
幸田文「崩れ」安倍川支流の大谷川を遡って、大谷崩れを一見し山菜採りへという道中、緑を楽しみながら進んでいたら、異質な崩れに出会った。大谷崩畏怖や悲哀感。心を捉えて離さない何か。それをきっかけに、あちこちの崩れを見に行くようにというより見に行かずにいられなくなった。そんな崩れを見に行った様子が描かれている本です。「自然災害」というのをしっかりと見える形で見たことによって、自然災害の威力、自然災害が人や木々に与える影響の大きさに思いが巡って、こういうことがある。こんなにもすごいことが起こったし、現在も起こっているんだと伝えられずにはいられなくなったということのようです。地震、大雨などで、噴火などの自然災害があり、土砂崩れが起こる。それも「崩れ」の一つの形で、今現在でも起こっていることなので、文章からでも、その...幸田文「崩れ」
「朝5分ドリル小学社会都道府県と世界の国」都道府県を漢字で書く、県庁所在地を漢字で書く、都道府県の場所が分かる。この三つはクリアできたと思います。今までも95%くらいはクリア出来ていたのですが、場所についてもこっちかこっちのどちらかくらいの県があったりしたのですが今なら大丈夫なはず。県庁所在地も都道府県の名前と違うのがどの地方に幾つあるのかというのを覚えていなかったので、一緒だと思うけれど・・・というところが幾つかあったのですが、ひらがなになるも含めて18、東京都は市町村法外になるので略として東京と書かれるらしいということも覚えました。漢字の最難関は那覇。なんとなくの形はわかるのですが革に月ねと今回覚えました。日本人として知っておいた方がいいことがささやかですがクリア出来て嬉しい。でも、都道府県の形の問題...「朝5分ドリル小学社会都道府県と世界の国」
山口恵以子「食堂のおばちゃん11夜のお茶漬け」シリーズものの途中の巻ですが、軽く楽しめそうかなと読んでみました。主人公と言ってもいいのは60歳くらいの二三さん。姑の一子と一緒に食堂を営んでいて、元客から欠かせないシェフになった万里くんもいる。そんな食堂を舞台にした連作短編集です。客との交流が描かれている作品なのだけど、出てくる料理はどれも美味しそうだし、こんな食堂があったら行きたいなと思う心地よい雰囲気が感じられて楽しめました。最後のお話は少し寂しくもありましたが、変化も時には必要ですね。今月17巻目が出るそうで、機会があったら他の巻も読んでみようと思います。山口恵以子「食堂のおばちゃん11夜のお茶漬け」
「図鑑漢字ドリル小学1~6年生昆虫」最近は日本語を書く機会が減って、漢字を書こうとした時に、えっと・・・と思うことも。読むのは全く問題ないのですが。意識して書いていかないと書けなくなってしまうのでは?と思ったので、ウォーミングアップに小学生の漢字を。図鑑の文章の中が所々空欄になっていて、漢字を書いていくという形式のドリルです。色々な昆虫の写真や説明も載っていて、図鑑を読みながら、漢字の練習もできるような本です。知らない昆虫も結構載っていて面白かったです。知らない感じはないはず・・・なのですが、満点は取れませんでした。でも、一冊書いていったら少し感覚が戻ってきたように思いました。そして、47都道府県全部漢字で書けないかもと気がつきました。岐阜、岐阜、岐阜もう、全部書けるかな。県庁所在地までは漢字で書けないか...「図鑑漢字ドリル小学1~6年生昆虫」
東川篤哉「谷根千ミステリ散歩中途半端な逆さま問題」鰯専門の居酒屋の店主の妹が主人公。大学の友達からサークルの先輩に関する相談をされて困っていたところ、兄の勧めでなぜか開運グッズのお店に行くことに。分かりにくいお店をやっと見つけて入ったら、怪しい店主がいて・・・。開運グッズのお店の店主と女子大生という組み合わせの連作ミステリ。店主が探偵で、女子大生がワトソン役という感じです。谷根千好きなので読んでみたのですが、そこまで谷根千っぽい雰囲気はなかったかな。でも、軽く楽しんで読める作品でした。東川篤哉「谷根千ミステリ散歩中途半端な逆さま問題」
【No No Girls】Ep.13 / Final Round -alone-
【NoNoGirls】Ep.13/FinalRound-alone-今年のノノガも開始されました。11日にファイナル。12日に公式からの発表があるのかな。あと10日もないくらいですね。楽しみですしちょっとドキドキします。12月にバズリズムでファイナリスト10名による「Tiger」が披露されました。みんなの成長がしっかりと感じられて努力したのだなぁ・・・と思いました。特にびっくりしたのが、FUMINOちゃん、KOHARUちゃん。別人のようです。バズリズムのパフォーマンスまでで、最優メンバーを予想すると、確定CHIKAちゃんNAOKOちゃんこの二人は、圧倒的な実力者。歌、ラップ、ダンスどれもトップクラスだと思います。CHIKAちゃんは、弱さもしっかり見せてくれて、でも圧倒的にパワフルなところがとても魅力的だな...【NoNoGirls】Ep.13/FinalRound-alone-
Britta Teckentrup「Der Baum der Erinnerung」
BrittaTeckentrup「DerBaumderErinnerung」ブリッタ・テッケントラップ「いのちの木」という邦訳も出ています。キツネが横になり、そのまま目覚めることがなく旅立っていった。仲が良かった動物たちがキツネとの思い出を語っていくと・・・。悲しい別れがあっても、思い出が心をあたためてくれる。心の中に生きづづける。そんな作品です。BrittaTeckentrup「DerBaumderErinnerung」
岡本信照「スペイン語のしくみ」11月頃から、スペイン語、フランス語、ドイツ語にゆるゆると触れています。多読もしているのですが、NHKのテキストなども読んでいったり、参考書類も少し読んでいこうかなと思っています。そんなことで、まずはこの本。このシリーズはいろいろ読んでいるのですが、なんとなくこんな感じの言語なのかなというのが分かって面白いです。スペイン語はあまり勉強という感じでは接してなかったので、頭の整理になりました。岡本信照「スペイン語のしくみ」
近藤史恵「ほおずき地獄~猿若町捕物帳~」吉原に幽霊が出るという噂がたった。そして、幽霊が出たところには縮緬細工のほおずきが落ちているという・・・。そんな中、茶屋の主人と女将が殺害された。玉島千蔭が主人公のシリーズです。この続きの巻を読んだことがあったので、お父さんの結婚事情についてよく分かりました。その部分は楽しかったのですが、本筋は・・・なんともやるせ無いというか、悲しい物語でした。特に悲しいと思ってしまう人がいるのですが、もしかしたら一時期よりは幸せなのかもしれません。幸不幸って外からではわからないものもありますよね。近藤史恵「ほおずき地獄~猿若町捕物帳~」
碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿」以前、「書店ガール」シリーズを何冊か読んだことがあったので、同じ作者の本だと読んでみました。小さな食堂で月に2回料理教室が開催されている。その助手をやっている女の子と、食堂のシェフ兼料理教室の先生を中心とした連作短編集です。先生によって、小さな謎が解かれていくのですが、人間関係的にちょっとほろ苦い話が多いかなと思います。でも、雰囲気的には温かいですし、料理が美味しそうで楽しかったです。シリーズものの一巻のようなので、続きも読んでみたいな。碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿」
長月天音「神楽坂スパイス・ボックス」書店で見かけて、神楽坂が気になって読んでみました。神楽坂は少し縁がある土地なのです。出版社に勤めて、飲食店雑誌の編集をしていたみのりは5年間付き合っていた恋人に振られて、イタリア料理のシェフをしている元恋人を見返してやろうと姉と一緒にお店を開いた。数年前までイタリア料理のシェフをしていたが、訳があって実家に引きこもっていた姉が選んだのはスパイス料理のお店。インド料理、モロッコのタジン料理、シナモンクッキーなどなど。世界各地のスパイスを使った料理が出てきます。そして、客は、スパイスで体が温まったり、胃腸の調子が良くなったりもして、体と心が少し元気になって、一歩進める。そんな短編集です。スパイスのお話も面白いし、明るい雰囲気の短編集なので楽しかったです。続編もあるようなので...長月天音「神楽坂スパイス・ボックス」
ダーチャ・マライーニ「わたしの人生」著者はイタリア人。ご自身の子供の頃の体験を描いた作品です。戦前、父親の仕事で日本に来て幸せに過ごしていた。しかし、戦時中に両親がムッソリーニの新政権に忠誠を誓うことを拒否したために、収容所に入れられた。日独伊三国同盟下で、このような収容所が日本にあったのだということを初めて知りました。食料を横取りし残虐な扱いをする警察官飢えてシラミにたかられる生活そんな中で食料をそっと渡してくれる日本人残虐さも、寄り添う心も描かれています。こんな目にあったら日本を嫌いになりそう・・・と思う状況にも関わらず、日本を大事な国の一つと考えていらっしゃるようです。ダーチャ・マライーニさんのインタビューを見つけました。NHKの番組にも出られたようですね。このインタビューをもっと膨らませた作品です...ダーチャ・マライーニ「わたしの人生」
【No No Girls】Ep.11 / 5th Round -I am a tiger-
【NoNoGirls】Ep.11/5thRound-Iamatiger-AチームCHIKA、MOMOKA、FUMINO、KOKONA、KOKO、YURI、SAYAKAの7人BチームNAOKO、JISOO、KOKOA、MAHINA、KOHARU、MOMO、JEWELの7人によるパフォーマンスが公開、そしてAチームまで結果が発表されました。練習風景から、こんな感じのパフォーマンスかなといろいろ予想していたのですがパフォーマンスが予想を超えていた方もいました。Aチームは、やっぱりCHIKAちゃんが素晴らしかった。そしてFUMINOちゃんに驚かされました。Bチームは、やっぱりNAOKOちゃんが素晴らしかった。そしてKOHARUちゃんに驚かされました。どちらのチームも『NG」よりは「Tigar」が良かったなと思いま...【NoNoGirls】Ep.11/5thRound-Iamatiger-
【No No Girls】Ep.08, Ep.09 & Ep.10
【NoNoGirls】Ep.08/4thRound-YesYesGirls-【NoNoGirls】Ep.09/5thRound-Loseconfidence-【NoNoGirls】Ep.10/5thRound-orderofhearts-Ep.08は、4次審査の結果発表ちょっと意外な人もいましたが、割と納得の結果かなと思いました。そして、2チームに分かれての擬似プロ審査。新曲「Tiger」をプロのコレオでパフォーマンステーマ曲「NO」のリミックスを作り、コレオも自分たちで考えてパフォーマンス・同じ曲、同じコレオ・・・スキルの差がよく分かる。・既存の曲のリミックス・コレオ・・・スキルに加えて、クリエイティブ力も分かる。そんな審査なんですね。Ep.09は、Aチームの練習風景。CHIKA、MOMOKA、FUMI...【NoNoGirls】Ep.08,Ep.09&Ep.10
上田健次「銀座「四宝堂」文房具店」銀座にある文房具店の店主と客のやり取りを描いた連作短編集。涙が止まらないみたいに描いてあったので、どうかなぁ・・・と思ったら、毎話、客が号泣していてちょっと興醒めだったかな。いい話って、ちょっとクールというか淡々とした感じで書かれている方が心に伝わってくるように思うんですよね。とはいえ、文具好きとしては、出てくる文具がこれだと分かるものも結構あって面白かったです。もっとオタクな?文具話も読んでみたい。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店」
「男と女」結構前に勧められた作品です。破滅的な恋愛なのかなと思ってずっと見る気になれずにいたのですが、全然違いました。むしろ、反対ですね。寄宿学校に息子を預けている男性と、寄宿学校に娘を預けている女性が、子供に会いに来たことで知り合い、子供に会いにいくときに同じ車で行ったり、惹かれ会いながら距離を縮めていくが・・・。二人とも進むのにためらってしまう過去があるのですね。その気持ちもすごく分かるなと思いました。主人公たち以外でも、遊びに行った先の老人と犬など印象的なシーンがいくつかあって、素敵でした。「男と女」
ほしおさなえ「銀河ホテルの居候また虹がかかる日に」ほしおさなえさんの新シリーズが始まりました。9月に1巻目が出たばかりなのに、11月に2巻目が発売されます。(注文してあるので数日中に届くでしょう。)東京で自立して生活をしたいと思っていた青年が、ブラック企業で働いて体調も悪くなり、更には仕事も失い、実家に戻って、母が営んでいる軽井沢のホテルで働くことになったというところから物語が始まります。そのホテルにある、ちょっと変わった「手紙室」そこ目的に泊まる人もいるという。そこでは・・・。ちょっと「紙屋ふじさき」シリーズとも内容が重なるシリーズですね。文具好き、インクも好きなので、欲しいものが増えそうです。おばあちゃんのお話が好きでした。二巻目はどんな人たちがホテルに訪れるのか。楽しみです。ほしおさなえ「銀河ホテルの居候また虹がかかる日に」
トーン・テレヘン「きげんのいいリス」トーン・テレヘンさんとの出会いはちょっと面白くて、ドイツ語多読をされている方が、トーン・テレヘンさんの読んで感想を書かれていて面白そうだなぁと思ったのですが、ドイツ語版は絶版で残念と思っていました。そしたら、あるときAmazonで検索していたときに、英語版があるというのを見つけて、おぉっと手に入れました。そしたら、やっぱり面白くて大好きになりました。それから、イタリア語版とか、スペイン語版の本も見つけて。日本語はあまりないし、絶版ばかりと思っていたら、「ハリネズミの願い」が発売されて結構売れたので、新潮社が続けて数冊出してくれました。あ、原書ののオランダ語版も手に入れました。読める自信はありませんが、時々眺めてみたりしています。さて、この本ですが、トーン・テレヘンさんの...トーン・テレヘン「きげんのいいリス」
「グッド・ドクター」(韓国版)日本版のドラマをやる時に、面白そうなドラマだけどオリジナルの方がもっと面白そうと思いました。(日本版は途中で1話見たくらいなのでどちらがいいかは分かりません。)炭鉱の街で育った自閉症の青年パク・シオンは飼っていたウサギの死をきっかけに医師になろうと決めた。優秀な成績であるにも関わらず、自閉症であることを理由に免許は取り消される。免許を有効にしてもらうために、病院で実際に診察に関わることになった。天才的な記憶力と、空間把握能力で、病名を特定する能力は圧倒的だが、自閉症であるためにうまく患者に向かえない時もある。周りの医師たちも、驚嘆しながら、困惑するような状況・・・。そこに病院運営に関わるさまざまな思惑も絡んで・・・。人間関係のあれやこれやみたいなものはあるのですが、仲間の医師...「グッド・ドクター」(韓国版)
「池田澄子句集」生活を読んだ口語句集だと思いました。口語だからこその、ある種の生々しさみたいなものも感じられて、気持ちが伝わってくるなと感じたところもありました。川柳ともまた違う口語の俳句、とても面白かったです。「池田澄子句集」
【NoNoGirls】Ep.06/4thRound-Dilemma-【NoNoGirls】Ep.07/4thRound-Threeasone-この2本のコメントには、結構ひどいことを書いている人もいて、クリエイティブ審査って、一番アンチができやすい審査なのかなと思ったんですよね。誰かに与えられたものをこなすという場合は、方向性が同じだから周りを見て落ち込んだりする人がいるくらいで対立みたいなのはないけれど、クリエイティブだと対立というを言葉が強いかもしれないけれど、考え方の違いみたいなものはあるから。そして、なんというのか、甘えたり、甘えられたりが上手いタイプの人が好かれて、そういう姿を見せない感じの人が叩かれやすかったりとか、同じことしてもというか、それ以上のことしても、叩かれやすい人と叩かれにくい人が...【NoNoGirls】Ep.06&Ep.07
原田ひ香「三千円の使いかた」ファイナンシャル小説とでも言うのかな。保護犬を引き取りたいから、家を買いたい。そのためにはお金を貯めなければ・・・と言う女性の話から、その姉、祖母、母などのお金事情が描かれた作品です。こういう本を若いうちに読んでおくと良さそうですね。お金に関するいろんな考え方を知ることができますし、これだけあったら大丈夫かなと思っても、こんなこともあり得るのかとか、節約節約と思っていると、気持ちの余裕も変わってくるのかなと思ったりとか、自分のお金の使い方はどうかなとちょっと思わせてくれる作品だと思います。原田ひ香「三千円の使いかた」
「ER緊急救命室シーズン1」医療ドラマ好きなんですが、代表的な作品の一つかなと思います。病院で緊急医療を担当する医師や看護師たちを描いたドラマです。見ていて思うのは、ここでは働けないなと。医者でも看護師でもないのでここじゃなくても働けませんが。どんどん、かなり危険な状態の人が来る。その緊張感も、助からない人もかなりいることも。見ているだけでも、緊張してしんどくなってきます。病気の患者も来るのですが、圧倒的に事故でかなりの傷を負った人が多い。銃傷や交通事故・・・かなりにリアルに描かれているのがすごいです。医師たちの家庭状況や、恋愛、友情なども描かれていて、バックグラウンドが分かるのも面白いですし、しっかりと患者や疾患が描かれているのでそちらも興味深く見ることができました。「ER緊急救命室シーズン1」
原田ひ香「ランチ酒 おかわり日和」「ランチ酒 今日もまんぷく」
原田ひ香「ランチ酒おかわり日和」原田ひ香「ランチ酒今日もまんぷく」シリーズ二冊目と三冊目。夜、ずっと起きたままで、誰かを見守ることを職業にしている女性祥子が主人公。夫と子供がいたのですが、義母とうまく行かず、夫とも十分話もできずに離婚して、幼馴染に誘われて、今の仕事をすることに。誰かとは、子供だったり、認知症気味の女性だったり、ペットの犬だったりで、午前中に仕事を終え、どこかでお酒を飲みながらランチを食べると言う様子が描かれています。連作短編なのですが、巻が進むうちに再登場の人が増えてきて、長編っぽくなるというか、この人はどうなるんだろうと思う続きが描かれていて面白くなってきました。食と酒な小説ですが、三巻はちょっと色が違うかな。三巻で終わりなのかなと思いますが、同じ会社に勤める人のシリーズが始まっている...原田ひ香「ランチ酒おかわり日和」「ランチ酒今日もまんぷく」
原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」主人公の一橋桐子さんは76歳。友人と二人で暮らしていたが、友人が亡くなって家賃も払えないし、手持ちのお金も底をついてきた。刑務所に入ったら、介護が必要な場合でも介護してもらえるらしい。家も、仕事も、金もないなら、刑務所に入るのがいいのでは・・・。人にあまり迷惑にならない方法で、刑務所に入れないかと画策するが・・・。状況は大変なのだけど、コメディ仕立てで楽しく読めました。桐子さんが、なんというかかわいいですし、いい人なんですよね。でも、ここに書かれている通りだなとも思うのですよね。老いてから、家も、仕事も、金もない状態で不安を抱えて生活をしている人は少なくないと思いますし、それならよっぽどと思える状態でもある。年齢に関わらず、みんながそういう不安を持たずに生活できたらい...原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」
原田ひ香「三人屋」両親が営んでいた喫茶店を継いだ三姉妹。仲が良くないということもあり、朝は三女、昼は次女、夜は長女がそれぞれのスタイルで食事を出している。そんな三姉妹と男たちの物語かな。とにかく駄目男を集めたような作品で、最後の方はちょっと引きました・・・。この著者の本は何冊か読んでいるけれど、この本はちょっと合わなかったかな。原田ひ香「三人屋」
【No No Girls】Ep.05 / 4th Round -Face yourself-
【NoNoGirls】Ep.04/3rdRound-No=Yes-Ep.04は、次の審査に進む人の発表でした。進めない人も出てくるのですが、どの参加者にもとても丁寧なフィードバックを添えていましたし、進めない理由もはっきりと告げていました。(それは必ずしもネガティブな理由だけではありませんでした。)進めない人にも、ちゃんと背中を押すような作りだったので良かったと思います。特に応援していた三人のうちの一人、RINGOちゃんが次に進めなくなってしまったのは悲しいですが、SNSを教えていただいたので、今後どこかでデビューするのを待ってます。個人的にはAIKAちゃん、RINGOちゃん、REIちゃんは、BMSG下でデビューしてくれたら嬉しいかなと思いました。20人が4次審査、1人が4次審査に進むかどうかを決める3....【NoNoGirls】Ep.05/4thRound-Faceyourself-
「ビフォア・サンセット」「ビフォア・サンライズ」の続き。9年後の再会が描かれています。「ビフォア・サンライズ」では、同じ列車に乗った二人が一晩一緒に街を歩きながら過ごす様子が描かれていました。その後、会うこともなく9年の時が流れ・・・。再び再会した二人は飛行機の時間まで一緒に過ごすことに。その後の二人がどんな風に過ごしたのか。どんな想いを抱いていたのかが描かれています。人生に「If」は無いけれど、「If」をたくさん思い描いたのだろうなと。どのようにも取れる終わり方ですね。その後はどうなる?「ビフォア・サンセット」
「シェフ三ツ星フードトラック始めました」食に関する本もいいですが、食に関する映画もいいですよね。主人公は、有名レストランで料理長を務めるカール。因縁のある料理評論家が来るので、納得させるようなメニューを考えたのだが、オーナーにいつものメニューを出せと言われて酷評されてしまう。料理評論家とも、オーナーとも喧嘩状態になりお店を辞めることに。元妻の提案で息子と一緒にマイアミに行ったところ、キューバサンドと出会い、フードトラックでキューバサンドイッチを販売することに。ファミリーもののコメディというのかな。家族再生ものとも言えるかもしれません。(深く掘り下げて見たら、起業・経営映画でもあるかも。)とにかく楽しい映画でした。息子も良かったですし、元妻が最高だなと思いました。そして、やっぱり美味しいものって最高。「シェフ三ツ星フードトラック始めました」
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このブログが年内に終了してしまうそうなので、とりあえず、今持っているnoteにお引越しすることにしました。https://note.com/komichiruです。まずは、今ある記事を移す予定です。(一部は削除すると思います。)ここで繋がっている人もいるから淋しい気持ちもありますが、しょうがないですね。よろしくお願いいたします。ブログのお引越し
「TheKiss:LoveStoriesfromNorthAmerica」(OBW3)4月から新年度ということで何か始めようかなと思って、英語多読(というより毎日少しでも英語の本を読む)というのと、韓国語学習を始めました。ほぼ毎日両方やってます。JenniferBassettさんのリトールドです。GRは、文章が硬いというか、学習用の文章という感じのものもあるのですが、JenniferBassettさんの文章はちゃんと文学という感じで好きです。5つのラブストーリーが入っているのですが、かわいい話もあり、したたかな話もあります。Oヘンリの作品が入っていて、やっぱりそれが好きかな。「TheKiss:LoveStoriesfromNorthAmerica」(OBW3)
長尾彩子「千早あやかし派遣會社二人と一豆大福の夏季休暇」シリーズ二冊目。超貧乏女子大生由莉がバイトしているのは、あやかし(妖怪)の派遣会社。今回は、由莉の高校時代の友達の話だったり、社長紫季の過去の話だったり、今までにまつわる話が多かったです。それにしても、紫季にはそんな過去があったんだ・・・。ちょっと怖い描写もありますが、基本的にはほのぼの系だなと思います。長尾彩子「千早あやかし派遣會社二人と一豆大福の夏季休暇」
熊谷はるか「JK、インドで常識ぶっ壊される」他の本のレビューを探しているときに、出会ったブログでこの本が紹介されていて、ちょっと読んでみようかなと思いました。中学3年生の夏休みに、父親の転勤でインドで暮らすことになった女の子が、高校3年生(2021年)の時に戻ってきて書いた本です。特にインドが好きとか、思い入れがある人ではない人がインドに出会ってという温度感が自分と近いような立ち位置のようで、入って行きやすかったです。動物との関係などは、日本よりもいいなと思っているのかなとか、いろいろ美味しそうなものも出てきて、インド料理屋さんに行きたくなったりもしました。激甘というラスグラやグラブジャムンも思わずショップでカートに入れてしまったけれど、一粒でいいんだよなぁ。そして、何よりもダクシンに行きたいなぁ。八重洲...熊谷はるか「JK、インドで常識ぶっ壊される」
川上途行「ナースコール!戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」リハビリテーション病院を舞台にしたシリーズ二巻目は、一巻目の2年後という設定です。時の流れがあるので、登場人物たちは仕事でも、私生活でも変化が見られます。医師、看護師、理学療法士、作業療法士・・・などからなるチームに新しい人が加わったことによる変化が描かれています。リハビリ病院ものとしても、興味深く面白く読んだのですが、結構、他のビジネスや、チームにも通じるかもしれないなと思うところが結構ありました。みんなの方向性や、優秀である人が埋もれないで活かされる形など、考えさせられる部分がたくさんありました。そして、今は元気であっても、こういう本を読んで、自分や家族に何かがあったときに、どういう選択をするのかというのを考えてみるのもいいですね。著者は医師...川上途行「ナースコール!戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」
小野はるか「星降る宿の恵みごはん山菜料理でデトックスを」一生懸命仕事をしてきたのに、突然のリストラされたまひろ。ミスが多い後輩は残っていたりするのに・・・。ボロボロになっていた時に目にしたのは子供の頃に行ったことがある場所。誘われるように旅に出た・・・。美味しいご飯と、温かい人たちの中で癒されていく様子が描かれています。いい出会いもあれば、いい別れもあるんだなと思ったりしました。続編は無いようだけど、続きも読みたくなる作品でした、小野はるか「星降る宿の恵みごはん山菜料理でデトックスを」
近藤史恵「モップの魔女は呪文を知ってる」シリーズ三作目。近藤史恵さんの作品は、割とほろ苦い作品が多いなと思うのですが、今回もですね。どの作品もスッキリとは読めない。これからが心配になってしまう人たちも結構いるように思います。一番長い作品は、病院を舞台としたもの。子供が魔女に叶えて欲しかったのは、悲しい願い。そして、シリーズを読み進めているので、とても切なく感じる作品でした。近藤史恵「モップの魔女は呪文を知ってる」
藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」就活で落ちまくっている亜月。お父さんは、田舎の寺に戻ってくるようにと言ってくる。でも、田舎には帰りたくない。そんな時に声をかけられて、個人病院の医療事務の仕事をすることになったが・・・。総務部クリニック課シリーズの作家さんの作品ということで読んでみたのですが、こちら本はほぼ医療的な内容はなくてあやかしドタバタものでした。(主人公が医療事務、イケメンの医師、薬剤師などに囲まれてという設定はちょっと似ていますが。)医療的なこともある程度期待していたので、ちょっと思っていた感じとは違ったかなという感じですが、軽く楽しめる作品でした。藤山素心「江戸川西口あやかしクリニック」
青柳碧人「浜村渚の計算ノート」なぜか、ふっと数学絡みの本が読みたいななんて思って、この本を読んでみました。数学の地位が下がっているから、その地位を上げるた目に作られたテロ組織。警視庁の特別チームが頼ったのは、数学が得意な中学生の女の子・・・。設定が、漫画っぽいというか、そんな作品なのですが、読んでいるとだんだん数学楽しいなという気分になっていく作品だと思います。数学的には結構難解なことも書かれているのですが、軽快な文章なので、読みやすいです。青柳碧人「浜村渚の計算ノート」
川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」家族がケガをしてしばらくリハビリテーション病院に入っていたことがあったし、自分もケガでリハビリを受けたことがあったりしたので、タイトルに興味を持ちました。リハビリテーション病院に勤める看護師3年目の玲子が主人公です。新しく来た医師の太一や、リハビリチームの仲間たち、患者との交流の中で成長する様子が描かれています。最初は、この医師はちょっとパワハラ気味では・・・と思ったりもしたのですが、全体を通しては、リハビリってこんなにいろいろな面から行うものなのだなというのが感じられました。治すというのとはちょっと違うけれど、より良い生活を送るようにできるには何が大事なのか。著者は、リハビリ医の方だそうで、なるほどと思うようなきちんと医療が描かれた作品だなと...川上途行「ナースコール!:こちら蓮田市リハビリテーション病院」
ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」シリーズ一冊目。この作品、英語で持っているので、読もうかなと思ったら、ちょっと文章が読みにくい感じがしたので、日本語版で読んでから英語版を読んでみようかな・・・と。おばあちゃんが住む高齢者用住宅に、こっそりと一緒に住んでいるサミー。(高齢者のための補助がある住宅で、高齢者以外は住んではいけないのかな。)隣の人が見張っているので、あまり外に行くこともできず、家から双眼鏡で外を見た見たら、なんと向かいのホテルで泥棒している人を見てしまった・・・しかも、目があって!!!犯人探しをしていくことになるのですが、サミーをはじめ、キャラクターがイキイキしているし、ちょっとスリルのある展開もあって面白かったです。ウェンデリン・V・ドラーネン「少女探偵サミー・キーズとホテル泥棒」
近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」シリーズ二冊目。深夜清掃業を行っているキリコのシリーズ。今は、短期の派遣になったんだね。楽しいという意味では、シリーズ一冊目の方が楽しかったかな。なんか、闇度が高いお話が多かったです。キリコのキャラはやっぱり好きなのですが、一ヶ月から三ヶ月で移動してしまったら、なんか最近会社が汚くなってきたと思う人や、毎朝ちょっとおしゃべりするのが楽しかったのになと思う人がいるような気がします。後に残される人、寂しくなっちゃわない。近藤史恵「モップの精は深夜に現れる」
上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」シリーズ3作目。銀座にある文房具屋を舞台にした店主と客の交流を描いた作品。つばめノートが出てきました。このサイズは使ったことがないのですが、愛用しています。ここでの使い方を見たら、一人で使うにしてもこのサイズいいかもと思いました。割と今回は、使ったことがある文房部が多かったかな。ところで、KAKUNOは何本か持っているのです。でも、スケルトンで、KAKUNOMAMA赤KAKUNOPAPA青KAKUNOGIRLピンクKAKUNOBOY緑KAKUNOBABY黄って、名前はかなりダサすぎない。名前というか、パパは青で、ママは赤、女の子はピンクで、男の子は緑、赤ちゃんは黄色という色の合わせが、かな。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(3)」
廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」本屋で見て、読んでみたいなと結構長い間思っていた本でした。ついに読んでみました。幸運な人だけが辿り着ける駄菓子屋。でも、そこの駄菓子はちょっと変わっていて・・・。ちょっと不気味な話などもあるのですが、子供向けの本という感じはあまりなくて楽しめる作品でした。続きも読んでみたいな・・・。公式サイトを見たら、20巻に関連シリーズもあるのですね。ま、ゆっくりと読んでいこうかな。web限定小説もあるようです。廣嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋銭天堂1」
夜ドラ「バニラな毎日」久しぶりにテレビで放送されているドラマを見ました。予告を見て、美味しそうなお菓子がたくさん出てきそうだし、蓮佛美沙子さん、永作博美さんってキャストがいいなと。こだわりの洋菓子店を経営していた白井葵だったが、赤字続きで閉店することに。借金を抱え、これからに不安を抱えていた時にあらわれたのは料理研究家の佐渡谷真奈美。この店の厨房で、お菓子教室を開かせ欲しいという。しかも一緒に教えて欲しいと。しかも習いにくるのは一度にたった一人だけ・・・。蓮佛美沙子さんがとってもあっているドラマでした。いろいろな傷を抱えた人が来るのだけど、小さいかもしれないけれど、先に向けての一歩を得て歩んでいく感じが良かったです。夜ドラ「バニラな毎日」
ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」シリーズ一作目。(ですが、前日譚の「受験生は謎解きに向かない」からストーリーは続いています。)5年前、17歳の女子高生アンディが行方不明になり、同い年の恋人サルが自殺した。警察はサルがアンディを殺した後に、自殺したと決めつけた。女子高生のピップは、生前のサルを知っており、彼が犯人なんて信じられずにいた。自由研究で得られる資格の課題として、この事件とメディアの在り方を取り上げて、サルの無実、再捜査への手がかりを示そうと決意する。ピップはかなりパソコンやデジタル機器に詳しい印象で、そういう知識を活かして事件を追っていく。読んでいると、ドラマのヴェロニカ・マーズを思い出しました。少し重なるところもあります。ピップと家族との関係や、相棒との関係が素敵なので明るさもある...ホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」
青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」シリーズ二冊目です。幽霊が見える刑事が主人公。相棒は、幽霊が見えるのだから殺された人に犯人を聞きなさいというような上司。そんな二人を中心とした作品で、4つの事件が載っています。刑事物なのだけど、最後には関わった幽霊にも変化が起きたりして、弔いの要素もあるように思いました。そういうところが良かったな。ところで、この作品の最後は「続く」って書いてあるのですが、2020年に1巻、2021年に2巻が出ているのに、3巻は出てないようで・・・。続くって書いてあるじゃない〜と思いました。青柳碧人「霊視刑事夕雨子2雨空の鎮魂歌」
東畑開人「心はどこへ消えた?」文庫新刊コーナーでちょっと気になった本。調べてみたら結構評価も良いみたいだしと読んでみました。2020年から2021年の春夏秋冬春に書かれた雑誌連載のエッセイです。正直、もっといろいろな患者と向き合ったエピソードが描かれているのかなと思っていたので、期待とはちょっと違ったなと思ったのですが、数ヶ所印象に残ったところがありました。「居るのはつらいよ」「野の医者は笑う」という本の方が良かったと書かれているレビューが数本あったので、この辺の本を読んでみようかな。コロナ禍でのエッセイとはまた違うかもしれないから。東畑開人「心はどこへ消えた?」
寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」寺地はるなさんの本を探しているときに、Amazonの内容案内を見て面白そうだなと思っていたら、ある作品の中に「ほたるいしマジカルランド」が出てきて、これは、やっぱり読もうと思いました。遊園地に勤める人々を描いた連作短編集という感じで、ある一週間における6人が描かれています。一人一人の過去も描かれていて、それぞれの大事にしているものや、叶わなかった夢などが見えてきます。ひらかたパークがモデルみたいですね。二階建てのメリーゴーラウンドってこれか。中に出てくる本があるのですが、あれ?これは多分・・・と挿絵を思い浮かべていたら、やっぱりそうでした。せっかくなので、読み直してみようかな。辛い思いもありましたが、全体的に楽しめました。紗英さんと佑くんのキャラが特に好きだったな。今...寺地はるな「ほたるいしマジカルランド」
上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」シリーズ2巻目。1巻目はすごく泣かせてやろう感があるなぁ・・・と思っていたのですが、そういうところはちょっと控えめになったかな。でも、一話目は正直なんだ・・・って思ってしまいました。中では二話目が好きかな。こういう風に共同作業できたら素敵だし、いろんな文具について確かにそうだなと思うところもありました。五話目も素敵なおじいちゃんが二人という感じで素敵でした。硯さんの過去も興味深かったかな。話によって好みが分かれるけれど、著者が感動するでしょって感じで書いている作品ほどちょっと合わないなと思うのかも。ちょっと控えめだったり、淡々とした中に、いいなと思える部分がある方が好き。上田健次「銀座「四宝堂」文房具店(2)」
毎年楽しみにしているダージリンファーストフラッシュ。今年は、気温が低かったり雨不足ということでいつもよりも遅め、5月の終わり頃から6月中旬にかけて発売されました。リンクしたチャートの「花のような香り」「軽やかな味わい」が好きなので、その中から3種類選びました。今日は、どれから飲んでみようかなと・・・初めての農園「シーヨク」を選んでみました。そこまで、軽やかという感じではなく、しっかりとした味。でも、ちゃんと春積みらしさを感じる味でした。一番楽しみなのは「リザヒルフラワリークローナル」です。大事に取っておいて、冬くらいに飲むんだろうな。もう一種類は、「ダージリンファーストフラッシュプレミアム」です。基本的には、農園ものを選んでいるのですが、気になるものは通販限定と言われて、他に、あまりこれと思ったものがなか...ファーストフラッシュ
そして、夏になったら食べたくなるもの。梅です。はちみつ梅干しやシソ梅干しもよく食べるのですが、数年前に出会って年に二回くらい買っているのが「ひがしね梅の甘梅干し~甘納豆風~」ひがしね梅は山形県東根市の梅だそうです。個別のはちょっとお値段が高いので、いつもお得な400g入の無選別のものを買っているのですが、大きいのは本当に大きい。特々撰大粒サイズかなと思いながら食べるとちょっと楽しいです。なんだか夏は梅を食べると、疲れがとれやすい気がするのですよね。子供の頃、親が梅シロップを作ってくれたことがあって、それが美味しくて、飲むと元気が出る気がしたのですよね。その印象がずっと残っていて、今でも夏は梅〜って思ってます。気のせいかもしれませんが、楽しく美味しく夏を乗り越えたいな。「ひがしね梅の甘梅干し~甘納豆風~」
夏になったらという飲み物や食べ物がいくつかあります。その一つが成城石井の「生姜10倍エクストラスパイシージンジャーエール」です。辛!!!と思うほど刺激的な味ですが、なんか効くのですよね。冷たいけれど、ジンジャーだから体が温まるし、特に今日はストレスが・・・という日に飲んだら、なんだかスッキリします。今年は実店舗で三本買って飲んでいたのですが、店舗は行きやすい距離ではないので、思い切ってボックスセットを購入。普通のペットボトルのジュースよりはちょっと高いのですが、お酒も飲まないし、その代わりと思ったらいいよねってことで。成城石井の10倍ではないジンジャーエールは、ちょっと甘めな感じですが10倍のくぅっっっという刺激はありませんが、ナチュラルな味でこちらも美味しいです。「生姜10倍エクストラスパイシージンジャーエール」
いろんなアーティストを知っていくのは面白いもので、好きな芸能人や著名人がお気に入りの曲をあげてくれるとそこから音楽が広がったりして、ありがたいです。数年前に、そういう風に知った一人がAliciaKeysさん。社会問題にも関心が高い歌手ということで、歌詞を見ながら聞くことが多いです。最近よく聞いているのが「WeAreHere」歌詞を調べていたら、レコード会社のサイトに彼女のこの曲への思いや和訳が載っていました。こちらです。平等な世界を信じ、世界の平和を願う歌。10年前の文章なんですね。今の状態も、この歌詞に当てはまってしまって・・・でも、この曲があることは希望だなと思います。「Underdog」という曲は力強いメッセージがあって好きです。ちなみに、AliciaKeysさんに出会ったのは「LoveLooksB...かっこいいなと思う曲
アメリカでは、去年くらいからヒップホップ人気が下がってきて、その分、ロックやカントリーの人気が上がっているそうです。カントリーというのはちょっと意外と思いながら調べていたら、タワレコのコラムを見つけました。カントリーは、女性シンガーを何人か聞いていたのですが、しばらく離れていたし、男性のシンガーは聞いていなかったということもあって初めてみる名前ばかり。挙げられているアーティストの曲を一通り聞いてみたのですが新鮮で面白かったです。このページで主として挙げられている中では、NoahKahanさんとTheRedClayStraysは気になるかな。ちょっと気にかけておこうと思います。でも、もっと気になったのが、コラボ相手として名前が上がってMVも紹介されていたKaceyMusgravesさん。「ケイシー・マスグレ...カントリー
ElishaCooper「AGoodNightWalk」空が暗くなってくる頃から、すっかり夜の空になるまで、取り立ててなんということもない夜のお散歩が描かれている絵本です。ストーリーがあるわけではないのだけど、毎日の穏やかな時間、静かな夜の空気が感じられて、とても好きです。ElishaCooper「AGoodNightWalk」
Wafa'Tarnowska+ValiMintzi「Nour'sSecretLibrary」シリアのダマスカスで戦争が始まり、人々も地下に逃げるような日々、少年、少女たちは、瓦礫の中から本を拾い集めて、地下に図書館を作ったという絵本です。「戦場の秘密図書館-シリアに残された希望」「シリアの秘密図書館瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々」というような本もあるようで、この絵本も、実際に起こったことを元に描かれた作品です。作者はレバノン出身の方で、絵はルーマニア出身でイスラエルに暮らしている方が描いているのですが、お二人の過去とも重なる話だそうです。(図書館というよりも人々の状況が・・・という意味です。)ValiMintziさんの絵はとても美しくて好きなのですよね。イスラエル在住の方ですが、イランやシリアに...Wafa'Tarnowska+ValiMintzi「Nour'sSecretLibrary」
ほしおさなえ「言葉の園のお菓子番未来への手紙」シリーズ5巻目。以前ほど本屋さんに行かないのでAmazonで新刊が出たと知ることが多くなってきました。ほしおさなえさん、来月も新刊が出るようで楽しみ。勤めていた書店が閉店してしまい、無職で実家に戻っていた時に、祖母が遺した言葉から連句の会に参加するようになった主人公の一葉は、連句の会に参加する人々からの縁で仕事をするようになったりと生活も変わって行きました。今回は新しい連句の会にも参加したりして、さらに新しい出会いがあったり新しいことが始まったりして読んでいてワクワクしました。その一方で、心のどこかで気にかけていた過去にも向き合うことに。人生において、前を向いて進んでいくことって必要だと思うのですけれど、時には、過去を振り返って、何らかのけりというのかな・・・...ほしおさなえ「言葉の園のお菓子番未来への手紙」
ほしおさなえ「まぼろしを織る」高校生の時に母を亡くし、大学卒業後に就職したもののコロナで職を失った槐は、染色家の叔母に誘われて一緒に暮らしていた。叔母には頼りすぎず近づきすぎない距離で、塾でパートしながら叔母の仕事の手伝いをして過ごす日々だった。ところが、従弟の綸が離れに住むことになり・・・。うーん、ここでは「呪い」という言葉が使われているけれど、暴力ではない(モラハラという言葉に近いかもしれない)親からの虐待はあり、槐も綸もそういう虐待を受けてきた人たちなのかなと思う。重いけれど、しっかりと描かれている物語でした。でも、槐と綸の両親は、絶対に「槐」「綸」という名前はつけないな。「美華」と「正人」とか、そんな名前をつけそう・・・。ほしおさなえ「まぼろしを織る」
Nissy×SKY-HIの「Stormy」が好きなんですよね。「劇場版ブルーロック-EPISODE凪-」の主題歌で、「ブルーロック」に出てくる凪と玲王という二人の心情をNissyとSKY-HIが歌っているということのようなので、どんな二人なのかと知りたくなりました。そんな訳でTVアニメ版24話をみてみました。日本サッカーがワールドカップで優勝できるように、最強なストライカーを養成するためのプロジェクトが「ブルーロック」、300人の高校生が集められた。サッカー漫画なのだけど、結構思い出したのが、いわゆるサバイバル番組。ボーイズ・ガールズグループでも、圧倒的な個人の輝きとメンバー同士での化学反応がしっかりと見られる人が勝ち残っていく。そんな感じと似ているなと。サッカーはあまりよく知らないのですが、サッカー以外...「ブルーロック」
JoanBauer「ClosetoFamous」主人公は12歳の女の子。読むことがとても苦手、混乱して読めなくなる。そのため、学校では馬鹿だとか怠け者だとか言われてしまう。でも、ベーキング(主にお菓子だけど、料理も上手い)はとても得意で、いつか、最年少で料理番組を持つことが夢。お父さんは、戦争でイラクで亡くなり、お母さんと二人暮らし。お母さんが、恋人に別れを告げたら、その恋人が家に押し入ってきて、お母さんに暴力を振るったので、ここにはいられないとあてもなく親子で車を走らせて行き着いたのは・・・。しんどい思いを抱えながらも、夢を持つ人たちがたくさん出てきます。人と人が関わり合うことで、緩やかに影響しあって変わっていく。そんな様子が描かれています。お父さんの言葉だったり、主人公が好きな料理番組のシェフの言葉だ...JoanBauer「ClosetoFamous」
クラシック音楽では、モーツァルト、バッハ、ヨハン・シュトラウス2世が結構好き。オーストリアの音楽が好きなのかな。オペラに限ればヴェルディも好きだしと、他にも好きな作曲家はいるのだけど、たくさん聞きたいと思うのはこの3人かなと。このうち、モーツァルト、バッハはコンプリートワークスCDセットを持っていて、モーツァルトは全部聴いたことがあります。バッハは何枚か聴くくらいで終わっていたのだけど、今年は全部聞いてみようと決めて年明けから聴き始めて先月の終わりくらいに全部聴き終わりました。150枚以上。休みの日に掃除をしながら聞いたりという時間も多かったのだけど、バッハの音楽はなんだか浄化作用がある気がするので、掃除しながら聴くのにはいいかもなと思いました。(教会音楽が多いので、浄化作用があるような気がするんだと思い...バッハを聴いてみる
本について書かれた本です。普通、本について書かれた本を読むと中に書かれた本がいろいろ読みたくなって、楽しいのだけど、どれから読んだらいいんだろうみたいな気持ちになることも多いのですけれど、若島正さんの書く本の本はちょっと違うのです。何が違うのかというと、多分好みがほとんど合わないのではないかと思うのですよね。あらすじを読んでも、それが面白いの?と感じてしまったりして。それなのに、若島正さんの文章は気持ちが良くて、本を読むのが好きなのだろうなと伝わってくるところも、ちょっとワクワクして、読んでいてとても面白い。読みたいと思うわけではないのだけど、こんなふうに読むのはいいなぁと思いながら読むのが好きというのが一番近いかも。乱視読者シリーズはだいぶん前に他の本も読んだことがあるのだけど、それもとても楽しかったな...若島正「乱視読者の英米短篇講義」
JojoMoyes「ParisForOne」読むのが苦手な人のために企画されたQuickReadsの一冊。QuickReadsはやさしめの文章、大きめの文字、語数が少なめで読みやすい本当なっています。恋人との会話中、「パリに行ったことがないの?」と言われたNellは、それなら恋人とパリに行きたいと格安チケットを手に入れます。ところが、駅で待っても恋人はやって来ず・・・。パリへの週末旅行はさらにひどいことに巻き込まれますが・・・。恋人との関係の物語と言うよりも、慎重に計画を立ててはみ出さないように生きてきた20代半ばの女性が、そんな慎重な生き方から、ほんの少しでも冒険的な方へ一歩を踏み出してみた話として楽しかったです。その後のお話もあるなら読んでみたいと思った作品でした。JojoMoyes「ParisForOne」
ちくまで連載されていた森田真生さんの連載エッセイを一回目だけ読みました。面白かったので、読んで本になったら買おうと思っていました。その本が、今日到着しました。カーソンのセンス・オブ・ワンダーの新訳に続いて「僕たちのセンス・オブ・ワンダー」として載っています。もう一冊は、もともと持っていた新潮文庫版。4人が「私のセンス・オブ・ワンダー」として解説エッセイを書いています。本文よりも長い、追加されたエッセイどちらも同じようなテーマで、「センス・オブ・ワンダー」を読んだ人には、自分の「センス・オブ・ワンダー」を見つけてほしいというような思いを感じます。かなり前に、単行本版と英語版を読んだきりで文庫版も積読状態だったので、久しぶりに二冊の「センス・オブ・ワンダー」を読んでみたいと思います。カーソンだけではなく、5人...センス・オブ・ワンダー
JordanScott+SydneySmith「ITalkLikeaRiver」SNSで紹介されていた方がいて読んでみたくなりました。たくさんの言葉が絡まって上手く出てこない。自分のことを話す日は特に辛い・・・。そんなある日、お父さんが川に連れて行ってくれて・・・。どもって上手く話せない男の子の気持ちと、優しく、そしてしっかりと向き合って男の子に接するお父さんがとても気持ちよく描かれていた絵本でした。後書きを見ると、著者の子供の頃のエピソードをもとに描かれた作品のようです。絵も素敵で、自然に囲まれて心がほぐれていくような気持ちになりました。JordanScott+SydneySmith「ITalkLikeaRiver」
マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」1919年、オーストリア=ハンガリー帝国の一部がサン=ジェルマン条約によりイタリアの領土になった。その一部が今は湖に沈むクロン村。ドイツ語を話す人たちが暮らしていたが、ドイツ語教育は封じられ、教師を目指していた少女たちは夢を叶えることができなかった。そんな少女の一人が語り手となって、その後の村の様子が描かれている作品です。生まれ育った場所に暮らしているのに、戦争によって、権力によって翻弄されて、家族や友達がバラバラになった人たちが描かれています。この作品は小説だけど、この村は実際にあって、似たような村民たちはいたのですよね。とても静かで悲しい物語ですが、魅力的な人物が何人もいました。この著者の他の作品も読んでみたいです。マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」
Dr.Seuss「Oh,ThePlacesYou'llGo!」先日、親戚の卒業式がありました。それで思い出したのがこの本。卒業する人に贈られることも多いのだそうです。久しぶりに読んでみました。これから新しい道を歩んでいく人へ向けて描かれた絵本で、励まされる人も多いと思います。うまくいかない時もあるけど、進んでいこうと思えるような本です。原書の前に日本語訳ドクター・スース「きみの行く道」で出会ったのですよね。伊藤比呂美さんの訳で、こちらも素敵です。この春新しい道に進まれる方も多いと思いますが、素敵な道となりますように!Dr.Seuss「Oh,ThePlacesYou'llGo!」
毎日韓国語に触れてみるということで二ヶ月達成しました。10分くらいの日もあるけれどもね。ずっと入門のあたりをうろうろしている感じだったけれど、なんとか初級に進めたかも?くらいになりました。5級レベルの単語集はだいたい一通り覚えたのですが、これ以上単語集で覚えるのはちょっと大変そうかも?ということで、漢字語の感覚を身につけるというのと、接頭辞、接尾辞など共通の部分を意識したいなと思ってそんな関係の本を読んでみたりしています。K-POPも歌のハードルはまだ高いですが、ビハインドやYoutubeライブなどは、ちょっと分かるところも出てきました。やっぱり聞いて直接分かると気持ちがいいですね。徒歩圏内に河津桜が見られるところがあるので、先週末に行ってきました。もう、春の始まりですね。韓国語
「TheShirleyHughesCollection」ShirleyHughesさんは1927年生まれの方で、たくさん絵本や挿絵を描かれています。「AlfieGivesaHand」という絵本から出会って、クラシカルだけどやわらかいユーモアややんちゃさもあって、読んでいて気持ちがいいな。この方の絵本などをもっと読んでみたいなと思って、この本を見つけました。詩、絵本作品、挿絵の作品などがたくさん集められた本です。対象年齢から4つに分かれていて、とても小さい子向け(多分、2〜3歳くらい?)小さい子向け(4〜5歳くらい?)もう少し大きい子向け(小学校低学年くらい)それよりも年上の人向け(小学校中学年〜くらい)となってます。「AlfieGivesaHand」も小さい子向けの中に入っています。Alfieはシリーズが...「TheShirleyHughesCollection」