もうずいぶん昔の話になるが、ディズニーランドに行った際、「ミッキーの家」のようなアトラクションがあった。小さな部屋で、短い時間、ミッキーと過ごすことができるのだ。行列に並んで待っていると、私の番がやってきた。ミッキーは手を振って私を部屋に迎え入れてくれて、腕を組んで私と一緒に写真を撮ってくれた。そのとき、私はミッキーの腕がとても細いことに気付き、ミッキーの中の人が、女性であることが分かった。数分経つと、係の人が「時間です」のようなことを言い、私は、部屋の外に出るように誘導された。私はミッキーに背を向けて、部屋の隅の出口の扉のところまで歩いて行った。そのまま扉の外に出ればよかったのだが、名残惜しかった私は、ミッキーをもう一度見たくて、扉の前で振り返った。私は、きっとミッキーは、次に入ってきた人をもてなしてい...ミッキーの中の人