私は痛みの中にいる 誰も許してくれない痛み 私も許さない 自分を許さない 私は人を傷つけた 深く傷つけた だから、私は…
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私に親はいない 私は私として生まれてきた。 私はいずれ自殺せねばならない。 診断が下っていた。 生まれた時に、それは下った。 あのバカも、あのバ…
(終わりのない詩) 秩序のない言葉たちの集積地 それは意味のない世界の―― 愛していることのさながらに 闇は跋扈する。 「さあ、歩きだそう」 言葉…
眠るにはあまりに幸せな夜。 私は枕に頭を横たえる。 「この時間が永遠に続きますように」 と、 祈りながら、 でも、それが叶わないことを知…
もし、明日 誰もいない 世界が待っていても 私は、怯えない
春初め まだよく鳴けぬ ホーホキャキョキョキョ
それは、とても静かな一日―― 原発が致命的な事故を起こし、人類の滅亡が決まった日。 でも、滅びるにはまだ時間がある。そんな一日。 それは…
寒空に 初鳴き響く ホーホケキョ
ホーホケキョ 初鳴き聞こゆ 春の風
怯えている。 死の怯えの前に 何もできない自分がいる。 ただ、呆然と立ち尽くすだけの 自分がいる。
もし、本当にあなたが わたしを愛していると言うのなら わたしというその愛を あなたのために使ってください。
美しさはいつだって 寂しさの中にある。 「君もそう思わないかい?」
たくさんたくさん苦しんで それでも月数万円しかもらえなくて だから、もっと、もっと苦しんで やっと生活をして もっと、もっと、もっと苦しんで 欲しいものを買っ…
死にたくて、死にたくて、 でも、死ねなくて、 なんて惨めなんだろうと 一人、狭い部屋の片隅で淀んでいく そんな絶望を生き残ってしまった者は …
眠ればいい 私は自由なのだから 眠ればいい
ある晴れた日の午後 彼女は自宅のマンションのベランダから 飛び降りた。 その日、近くの公園では 生命たちが、春の生きる喜びに歌い…
あの美しい青にも放射能は降り注いだ。 あの美しい緑にも放射能は降り注いだ。 あの美しい赤にも、あの美しい黄色にも あの美しい黒にも、あの美しい白…
わたしは今日、七時間寝たので無事です。 誰にも会わなかったので、心も守りました。 会社に行くと自尊心が死にます。 学校には通わされて…
早朝、猫が死んでいた。 その丸い茶トラの毛に覆われた体から透明な体液が、アスファルトの道路の僅かな傾斜に沿って流れ出ている。 血は出ていない。 …
ちょっとおんぼろな私の心 故障ばかりして、止まってばかりだけど まだまだ走るよなんて、だましだまし走っていたら 本当に傷ついてばかりで、パ…
あの孤独を生き抜いて 今ここにこうして生きていることの価値を 誰も分からなかったとしても 私はあの孤独を生き抜いたのだ あの絶望の孤…
咲(さき)さんはいつもぼくの隣りにいてくれた。 どこに行くにも咲さんは一緒だった。 咲さんは、いつも笑っていた。 咲さんはいつもやさしかった…