ご機嫌・・・・・・最悪になるくらい、あっついですね~ 汗が滲んでベタベタ、溶けてドロドロになりそうだわ。水道ひねっても出てくるのはぬるま湯です。 ですがクーラ…
― 西京の盛り場 ― 「ファ・・・・・・ テギョン!」 シヌはとっさに宗主と呼ぶのをやめて名を呼んだ。 宗家の者が暴力事件となれば厄介だが、場所が場所だ。…
― 西京の宿 ― 噛みしめられていたヘイの唇が、ゆっくりと弧を描くと閉ざされた戸に向かって動く。 「テギョンさん、ミニョさんの事で話があるの。」 固く閉…
― 模諜枢教 ― 「コ・ジェヒョン門主は元気だったかしら。 久しぶりに会って来たのでしょう。」 何かを思い出したように微笑んだファランは、口の端に笑みを残…
― 西京の宿 ― テギョンに問われたジフンは、どう答えるかを考える前にそっと目だけを動かしてヘイに助けを求めてみた。 しかしすぐに諦めて視線をテギョンの足元…
― 模諜枢教 ― 広々とした堂閣、その一辺に壇上があり、壇上に置かれた背面の高い椅子にモ教主ファランが座っている。 四方の壁は丹念に磨かれた黒檀で、天上に向…
― 西京の門 ― ジェルミも言ったように西京の門は模諜宗家の管理下にない。 そして模諜枢教と対立している宗家も西京の宗家ではないのだ。 とはいえ何かと交渉す…
― 苔むす山寺 ― テギョンは夢を見ていた。 一見いつもと同じ夢に見えるが、目の前にいるのはミニョの前世ではなくてミニョ自身だ。 戸惑い困惑する表情も、キョ…
― 西京の門 ― 夜が明けると柔らかな日差しが馬車を包み込んでいた。 ここに着いた時は、まだ水滴を落としていた馬車も今では薄っすらと朝露が滲む程度だ。 馬車…
― 西京の門 ― 山寺を出発したばかりの頃は雨足も強くなかったから、馬も軽快に走って馬車を引っ張ってくれていたが、雨が強くなるにつけ立ち止まる事が多くなった…
― 苔むす山寺 ― ミニョとジェルミを見送った五人は、テギョンを起こさないようテギョンの眠る部屋から、一番離れた所に集まっていた。 といっても各々がそれぞれ…
― 模諜への道外れにある山寺 ― ミニョの説得で山寺に向かう事になった一行は、かつては光焔だった模諜の地を後にした。 とはいえ行く先である山寺は、かつての光…
― かつての光焔 ― 手を上げたジフンに顔を向ける。 どの顔も不思議そうな表情だ。 ジフンがこの場で何か言う事があるとは想像すらできないからだ。 一瞬の迷い…
― かつての光焔 ― いざ寝ようという段になると、テギョンがミニョとは夫婦だからと突然一部屋を要求してきた。 誰もが声も出せないほどに驚いたのは当然だが、そ…
― かつての光焔 ― 「その模諜の都へは、祭りが始まる前に行くのかしら、それとも終わってからかしら?」 ヘイは小首を傾けて、しなを作りながら立てた指を顎に…
― かつての光焔 ― テギョンの酷い物言いに、ジェルミは顔を真っ赤にして「失礼だ!」と憤った。 だがテギョンはそれすらも小馬鹿にしたように笑うから、隣でミニ…
― かつての光焔 ― 「あの~、もしかしてずっと起きてました?」 フニは奥の間にいる二人を気にして、シヌに近づいてからかなり小声でそう訊いたが、聞いていた…
― かつての光焔 ― フニは引き戸の前に座っていたが、そこは小さな窓があるだけの、いわば奥の部屋の前室だ。 座った時はまだ外からの陽射しが届いていたが、いつ…
― かつての光焔 ― 昨夜と同じ部屋(続き間の大部屋)をそのまま使える事になると、テギョンたちはする事がなくなった。 これまでは宗家に身を寄せた時以外、連泊…
― かつての光焔 ― そっその笑顔は反則よ――テギョンから目を背けたミニョは顔が熱くなっているのを感じる。 さらには胸に広がる喜びや嬉しさに、自然と顔が緩ん…
― かつての光焔 ― ミニョが言わんとする事はジェルミにだって分かっていた。 「だけど、ミニョだって疲れてるのに・・・・・・」 ミニョの膝で眠るテギョ…
― かつての光焔 ― ミニョは夢を見ていた。 ただ、いつもの夢とは違って崩れ落ちるのはミニョではない。 傷を負い、戦い疲れたテギョンがミニョの目の前で倒れる…
― かつての光焔 ― (何も写さない眼は何を捉えて攻撃を仕掛けるのかしら。 なぜ彼らは私たちを敵だとみなしたの。 彼らの望みが分かればいいのに。) ミニョ…
― かつての光焔 本殿 内陣 ― テギョンは傷口が開かないよう片腕を身体に沿えて、ゆっくりと動き出した。 眠っているかに見えた時も、彼は休んでいなかった。 …
― かつての光焔 ― ジェルミにとっての光焔事件は、生まれる前の事件であって、概要も成長してから説明を受けた。 それは光焔の宗家が悪企みをして、母であるモ教…
― かつての光焔 ― 「まだだ。」 (まだ・・・・・・だ・・・・・・?) ヘイはテギョンの言葉を頭の中で反復した。 テギョンが火神だとしても今は人間で、能…
― かつての光焔 ― 突然の声で目を開けたミニョは、目の前を塞ぐ見慣れない胸板に瞬いた。 遠い昔、誰かの胸で眠った記憶が呼び覚まされたが、そこには二つのまー…
― かつての光焔 ― 光焔―――、フニの言葉を聞いて飛び起きたテギョンは、怪我を負った方の肩を押さえて苦痛に顔を歪めた。 だがそれでも確認せずにはいられない…
― 風林と模諜の境 ― 風を裂いて飛ぶ矢の音に、いち早く気付いたのはシヌだった。 避けろという声を聞いたミニョだったが、正面に飛んできた矢に驚いて、その場に…
― 風林と模諜の境 ― ヘイの陰謀に必要な谷風。 谷さえあれば風を吹かす事はできると思っていたが、思いもかけずその地形が姿を現し、ヘイの望む風が舞い上がった…
― 風林の宿 ― 二人を覗き見ていたヘイは、二人の関係がミニョの告白によって劇的な変化が訪れなかった事に安堵し、その後ミニョが布団に入り、何事もなかったよう…
― 風林の宿 浴場 ― 戻って来たヘイはすぐに浴場に入ることなくもう一度覗いた。 さっきと変わらずミニョはぼんやりと座ったままだ。 (考え事、まさかね。 …
― 風林の宿 ― 風林の都でも一、二を争う大きな宿は、風林堂から連絡が入れられていて予約が入っている。 だから急ぐ必要はないとは言え、テギョンとミニョが並ん…
― 斐水 ― 翌朝早くに斐水を出て、経由地点である風林を目指す。 大舟は大河の流れに乗って悠々と河を渡り、斐水でも風林でもない村に着くとそこからは来た時と同…
― 斐水の宿 ― テギョンはミニョに口づける事でこの結婚は嘘ではないと証明してみせると、後の事をフニとドンジュンに任せてさっさと宿へと引き上げた。 というの…
― 斐水 ― 斐水門を出発する朝、ミニョは頭から白い薄布をすっぽりと被りその顔を覆い隠して舟に向かう。 だがそれは明らかな花嫁衣装で、桟橋でミニョを待ってい…
― 斐水門 ― 舟は、無言という重い空気に包まれて、ゆっくりと水路を滑っていく。 こんな時、気の利いた船頭なら歌ったり喋りかけたりするものだが、門徒ではそれ…
― 斐水門 ― テギョンの指がそっとミニョの涙を拭う。 「何を泣く?」 テギョンの低い声にミニョの心臓がドキンと跳ねる。 本当の事は言えない、だけど嘘も…
― 斐水門 ― 「道に迷ったか?」 テギョンに声を掛けたコ門主は、軽口のように問いはしたが、ここは一本道でそれはあり得ないだろうと前後の道を見回してみせる…
― 斐水門 ― 昼餉を挟んで、話し合いはなおも続いていた。 距離、日数、変装、模諜での似顔絵の有無まで、シヌにはまだまだ考えておくべき事が尽きないようだが、…
― 斐水門 ― ミニョはテギョンと二人で外に出て、少し離れて立つ。 出てきた部屋を振り返ると、障子窓にはずらりと顔が並んでいる。 ミニョは小さくため息をつい…
― 斐水門 ― テギョンの部屋を出たフニは、宗主が誰かに興味を持つなどこれまでになかった事だと思いながら部屋に戻ると、誰かに相談できる事でない事に頭を悩まし…
― 斐水門 ― フニは水の如き斐水の酒を堪能し、気持ちよく眠りについたからか、早朝だというのになんとなく目が覚めて、部屋を出た。 散策といっても建物内と小さ…
― 斐水門 ― 「僕に母と対立しろと?」 ジェルミは少し怒った口調でそう言ったが、この時驚きはしていても怒ってはいなかった。 ミニョとの未来を考えれば、こ…
― 斐水門 コ・ミニョの部屋 ― ミニョは遠い昔の夢を見ていた。 幼い幼い子供の姿で、そこはあの日の水路工事だ。 斐水門の外に出る事のないミニョには、何も…
― 斐水門 ― テギョンたちは場所を移して夕餉という名の宴の真っ最中だ。 「昔からお腹がすくと泣く子だった。」 これはコ門主が泣きそうなミニョを見て言っ…
― 斐水門 ― 『泣くな』この一言に喜んだのは誰でもない、姿の見えないヘイだけで、水の壁に閉ざされた空間の中で全員が全員、責めるような目をテギョンに向ける。…
― 斐水門 ― 「俺は模諜枢教と対立するつもりはない。」 テギョンは、ミニョの利用を問うコ門主にそう答えた。 「最初の計画では模諜に行く予定もなかった。…
― 斐水門 ― まさか、まさかの結婚の申し込みかと、コ門主はあんぐりと開けた口をアワアワと動かしたが、肝心の言葉は出てこない。 すぐさまフニは両手を動かすと…
― 斐水門 ― 降り出した雨が大雨になり始めると共に、水かさが増して舟は大きく揺れ始める。 雷鳴までもが聞こえてくる中、ドンジュンは緊張こそしているが落ち着…
― 斐水 ― 舟を降りたドンジュンは、ミナムたち三人を残して先に行く事にした。 この後の段取りと指示を出す為だ。 残ったミナムたちは、後から到着したシヌたち…
― 斐水 ― 止まらないんじゃないかと思えたテギョンのくしゃみは、川の上に逃げた事で、幾分だが落ち着きつつあった。 ミナムとドンジュンは舟の上でホッと胸を撫…
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ご機嫌・・・・・・最悪になるくらい、あっついですね~ 汗が滲んでベタベタ、溶けてドロドロになりそうだわ。水道ひねっても出てくるのはぬるま湯です。 ですがクーラ…
― 瘴気にむせる川 ― 決行の朝、誰もが無言で準備を始めた。 こういう時、状況察知能力の高いフニは、自分が役に立たないと分かっている為、率先して雑用を引き受…
― 瘴気にむせる川 ― 牛から馬、馬から徒歩で、瘴気の手前まで来たテギョンはドンジュンに瘴気の分析をするように言うと、時を計るのに天を仰いだ。 空はまだ青く…
― 金鉱教 ― 「じゃあ後は、アン教主をどうするかだね。」 そう言ったのはジェルミだった。 瘴気を払うにしても、この金鉱に留まったままでは何もできない。 …
― 金鉱教 ― 「ダメだ。」 身体に巻かれた布団のために、身動き取れずに喘ぐミニョの背を、テギョンの手は優しく押し上げたが、その声は無常な響きで否定した。…
― 金鉱教 ― 「アン教主、罪をお認めになりますか。」 シヌが掠れた声で訊いた。 「認めない。 認めるわけがない。」 アンは考えることなく答える。 即…
― 金鉱教 ― テギョンはジフンを見て、付け加えるようにこう言った。 「すべては、あんたの欲望が発端だ。」 「生きたいと思うのは欲望か。」 即座にアンが…
― 金鉱教 ― アン教主の目が泳ぐ。 額に手を置き、そんな簡単な事だったかと自問する。 だがこの問いはアン自身が何度も繰り返してきたもので、その答えはとうに…
― 金鉱教 ― 「事件・・・・・・たしか今、事件を紐解くと言ったが、それはどの事件の事だ。」 曖昧な解決が図れないと考えたアンは、ならばいっそこちらから追…
― 金鉱教 ― 「人ならざるモノが棲むという縹炎。 そこから来たファン宗主も、ユ・ヘイ嬢同様、姿を消すことが出来るのではないのかね。」 アン教主は、ゆった…
― 金鉱教 ― 教徒が案内したのは石造りの大きな部屋だ。 ガランとしたその部屋の、前方中央に置かれている豪奢な長椅子には毛足の長い敷物が掛けられ、その上にア…
― 金鉱教 ― アン教主は、まさかテギョンが生還するとは思っていなかったからか、狂喜乱舞するフニの後ろで複雑な笑みを浮かべていた。 シヌたちもテギョンが無事…
ご機嫌如何ですか。先日春をすっ飛ばして初夏か?って感じる日があったのに、ここ数日は冬に戻ったのかように寒い日が続いています。 このブログでは永遠の二十歳の海風…
― 金鉱教 ― シヌは、ジフンが継承者を名乗るのには能力が低いことを最初に見抜いていた。 しかし風林堂は聖人君子であり陰口や見下しといった行動は禁じていて、…
― 金鉱教 崖下 ― 落ちてくる砂や砂利、中にはつぶてとは言えない大きさの石も交じっていて、テギョンはそれらを防ぐように片手をかざして顔を上げた。 しかしそ…
― 金鉱教 ― 暗闇の中、目を覚ましたミニョは辺りを見回しても自分がどこにいるのか分からなかった。 そこは明かり取りの窓が閉じられているのか、とにかく暗くて…
― 金鉱教 ― 「話さないよう言ったでしょう。」 アン教主以外誰も入れないはずの私室で、突然ヘイの声が響いた。 振り返ったアンは開いた管の蓋を手をで押さえ…
― 金鉱教 ― ―――どこで計画が狂ったか。 問われたアン教主は声も発せず眉を寄せて立ち尽くしていた。 そのような言葉が出るはずがない、知る由もないはずだと…
― 金鉱教 ― 暗く引き攣った顔で、開いた門扉から出てきた若い教徒はテギョンを見てギョッとした。 ミニョを抱きしめていたからだ。 赤らめた顔を慌ててそらし声…
― 金鉱教 ― 「アン教主は問題の起きた模諜から来られた以上、すぐにはお会いできないとの事で、三つの質問に答えて頂いた後、お会いするかどうかをお決めになられ…
― 西京の盛り場 ― 「ファ・・・・・・ テギョン!」 シヌはとっさに宗主と呼ぶのをやめて名を呼んだ。 宗家の者が暴力事件となれば厄介だが、場所が場所だ。…
― 西京の宿 ― 噛みしめられていたヘイの唇が、ゆっくりと弧を描くと閉ざされた戸に向かって動く。 「テギョンさん、ミニョさんの事で話があるの。」 固く閉…
― 模諜枢教 ― 「コ・ジェヒョン門主は元気だったかしら。 久しぶりに会って来たのでしょう。」 何かを思い出したように微笑んだファランは、口の端に笑みを残…
― 西京の宿 ― テギョンに問われたジフンは、どう答えるかを考える前にそっと目だけを動かしてヘイに助けを求めてみた。 しかしすぐに諦めて視線をテギョンの足元…
― 模諜枢教 ― 広々とした堂閣、その一辺に壇上があり、壇上に置かれた背面の高い椅子にモ教主ファランが座っている。 四方の壁は丹念に磨かれた黒檀で、天上に向…
― 西京の門 ― ジェルミも言ったように西京の門は模諜宗家の管理下にない。 そして模諜枢教と対立している宗家も西京の宗家ではないのだ。 とはいえ何かと交渉す…
― 苔むす山寺 ― テギョンは夢を見ていた。 一見いつもと同じ夢に見えるが、目の前にいるのはミニョの前世ではなくてミニョ自身だ。 戸惑い困惑する表情も、キョ…
― 西京の門 ― 夜が明けると柔らかな日差しが馬車を包み込んでいた。 ここに着いた時は、まだ水滴を落としていた馬車も今では薄っすらと朝露が滲む程度だ。 馬車…
― 西京の門 ― 山寺を出発したばかりの頃は雨足も強くなかったから、馬も軽快に走って馬車を引っ張ってくれていたが、雨が強くなるにつけ立ち止まる事が多くなった…
― 苔むす山寺 ― ミニョとジェルミを見送った五人は、テギョンを起こさないようテギョンの眠る部屋から、一番離れた所に集まっていた。 といっても各々がそれぞれ…
― 模諜への道外れにある山寺 ― ミニョの説得で山寺に向かう事になった一行は、かつては光焔だった模諜の地を後にした。 とはいえ行く先である山寺は、かつての光…
― かつての光焔 ― 手を上げたジフンに顔を向ける。 どの顔も不思議そうな表情だ。 ジフンがこの場で何か言う事があるとは想像すらできないからだ。 一瞬の迷い…
― かつての光焔 ― いざ寝ようという段になると、テギョンがミニョとは夫婦だからと突然一部屋を要求してきた。 誰もが声も出せないほどに驚いたのは当然だが、そ…
― かつての光焔 ― 「その模諜の都へは、祭りが始まる前に行くのかしら、それとも終わってからかしら?」 ヘイは小首を傾けて、しなを作りながら立てた指を顎に…
― かつての光焔 ― テギョンの酷い物言いに、ジェルミは顔を真っ赤にして「失礼だ!」と憤った。 だがテギョンはそれすらも小馬鹿にしたように笑うから、隣でミニ…
― かつての光焔 ― 「あの~、もしかしてずっと起きてました?」 フニは奥の間にいる二人を気にして、シヌに近づいてからかなり小声でそう訊いたが、聞いていた…
― かつての光焔 ― フニは引き戸の前に座っていたが、そこは小さな窓があるだけの、いわば奥の部屋の前室だ。 座った時はまだ外からの陽射しが届いていたが、いつ…
― かつての光焔 ― 昨夜と同じ部屋(続き間の大部屋)をそのまま使える事になると、テギョンたちはする事がなくなった。 これまでは宗家に身を寄せた時以外、連泊…
― かつての光焔 ― そっその笑顔は反則よ――テギョンから目を背けたミニョは顔が熱くなっているのを感じる。 さらには胸に広がる喜びや嬉しさに、自然と顔が緩ん…
― かつての光焔 ― ミニョが言わんとする事はジェルミにだって分かっていた。 「だけど、ミニョだって疲れてるのに・・・・・・」 ミニョの膝で眠るテギョ…