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  • ぶどう畑の約束

    夕暮れの丘ぶどう畑紅く染まったたわわな果実やっと見つけたしあわせの影あなたとふたりふたりでひとつ生まれる前に約束していた必ずあなたを探し出すからとずいぶんと回り道をしてしまったけどずいぶんと待たせてしまったけどぶどうの房を籠へ入れるなぜかこころが弾み出す今夜は一粒ひと粒味わいながらこころゆくまでおしゃべりしたい夢や愛や希望をあなたと語り合いたいあなただけと語りたい夕暮れの丘ぶどう畑紅く染まったたわわなしあわせぶどう畑の約束

  • 君が好き

    花のように笑う君が好き夢を語る君が好き自分の人生にいいことなんてもう起きないと思い込んでいた君に出逢わなかったら僕は死んでいた未来はないけど希望はある君が信じている神さまが手配してくださった出会いだから一日いちにちを大切にしたい君と歩く道は僕たちだけの道波が岩に砕けるようにつらい日々があるかもしれないけど希望を信じて歩きたい僕なりにがんばるからさ二人で歩いた人生をきっと後悔はさせない後悔はしない花のように笑う君が好き真実の愛を語る君が好き君が好き

  • 波止場で終わる恋

    冬の晴れた空穏やかな入江波と戯れる海鳥たちなにもかもがいい夢だったからここでお別れしましょう海を見つめるあなた高い鼻とあごのラインが好きいけないとわかっていながらなにげなく育てた恋あなたと一緒にしあわせを探しにゆけたらいいのにとても許されないことだから想いは波間に揺れるあなたが教えてくれたこと愛はいつでもやさしいわたしたちの思い出があればこれからも生きてゆけそうためらいは罪人は前へしか進めないあなたの未来を縛ることなんてできないから高く澄んだ空たなびく薄雲遠くで汽笛が響く冷たい風がふたりを吹き抜けるその前にお別れしましょう今ここでお別れしましょう波止場で終わる恋

  • 雪と湯の花と君と

    ホームへ降りたら湯の花の香り君は白い息を吐き静かに降りしきる雪を見上げる人影もまばらな温泉町純白に埋もれた児童公園僕らの前を歩く放し飼いの柴犬ともだちになりたいと柴犬は振り返りふりかえり僕たちを見つめた雪が音を吸い取るから僕たちの足音も聞こえないつつましい教会十字架に降る雪神さまが拵えたこの世界で愛しい君と過ごす人生露天風呂湯けむりぼた雪が舞い降りてはとける湯の花の香りを胸いっぱいに吸い込めばとろけるように身体中の力が抜けた窓の外は白い渓谷君は瞳をゆらして初めての雪景色を見つめる僕は背中からそっと君を抱きしめるやさしく抱きしめる小説家になろう投稿作品https://ncode.syosetu.com/n9200ib/雪と湯の花と君と

  • 風になれ

    自由になったつもりでいたんだそうさ、外の世界のまばゆさに憧れて流れるままに人生の旅をして自由になったつもりだった愚かだった十字架は十字架として消えるはずもないのにでもさ、今からでも遅くはないだろう人は誰だっていつでも生まれ変われるのさ十字架を背負って進んで行け十字架を背負って越えて行け人は生まれながらに悲しいとわかっただけでもありがたいこと風になれ今こそ風になれ罪を背負った風になれあとは神さまがなんとかしてくださるさ風になれ今こそ風になれほんとうに自由になるための風になれ風になれ

  • ゆず湯

    キスをしようきみのくちびるはほんのりゆずの香り運命ってあるんだねきみと出会うまで思いもしなかったよそうとは知らずにぼくはきみを探していたきみはぼくを待っていてくれたお風呂はきもちいいね気持ちがほぐれるねきみを愛してきみに愛されて人生そのものがあたたまった湯船に一つずつゆずを浮かべるようにしてぼくらの思い出がふえていく一日いちにちの営みの積み重ねが希望の地への道になるぼくたちを結びつけてくださった神さまに感謝しながら心に浮かんだ想いを感じるままに暮らしていこうキスをしようきみのくちびるはほんのりゆずの香りゆず湯

  • 夢愛日記

    心をノックしたのはいたずらな春の風白い翼の天使が運んでくれた恋あなたと出会って生まれ変わったさびしい心が愛で満たされるだなんて思いもしなかった瞳に映る互いの影を大切にしてあなたとわたしの夢愛日記運命に導かれて人は旅をする愛を識しるために旅をするもしもあなたが死んだならわたしも独りでは生きていられないどうやって生きればいいのか見当もつかない桜咲く春も風光る夏も紅葉燃える秋も小雪舞う冬もふたりで綴る夢愛日記なにげない暮らしがわたしたちの生き甲斐あなたとわたしの夢愛日記夢愛日記

  • 深夜の魚釣り

    寝静まった真夜中の湖畔冴えた月あかり小さな桟橋に腰掛けてぼんやりと釣り糸を垂れた岸辺には黄色い銀杏の大木夜風に揺れてはらりと葉が落ちる波は金と銀を織りなして戯れる夜の鳥がどこかで啼く智慧をつぶやているのかそれともたださびしいと愚痴をこぼしているのかひんやりとするから僕は手編みのマフラーを首に巻く学生時代に暗記した現代詩をつぶやいてみたり旅先で思わず見惚れてしまった雄大な雪山の連峰を思い浮かべたりそれからもう二度と会うことのないあの娘この横顔を思い出したり元気にしてくれてるといいけど浮きに当たりずしりとした手応え黒い鯉を釣り上げた釣り針をはずそうとすると鯉の口に銀貨が一枚僕は銀貨をつまみ宙へかかげて眺めるなぜ生まれてきたのだろう?なんのために生まれてきたのだろう?この世界はどうして存在するのだろう?魂のふる...深夜の魚釣り

  • あなたに贈りたい花束がある

    聞いてくれますかわたしの心わたしの想いあなただけに打ち明けたいわたしの愛をお酒の力を借りてはいますがわたしの真心にかわりはありませんあなたのことしか考えられないわたしなりにいくつか恋をしてきたけれどこれほど大切にしたいと思ったのはあなたが初めてですあなたに出会ってからというもの無数の星が胸の内でまたたくようですわたしの夢はあなたですわたしの望みはあなたが満ち足りたほほえみをいつも浮かべていること生きる悲しみはわたしがそっと預かりましょう受け取ってくれますかわたしの心わたしの想いあなただけに届けたいこころの花束をあなたに贈りたい花束がある

  • 『枕草子』の「をかし」を「やばい」に換えてみた

    第一段(抜粋)夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、や・ば・い・。雨など降るも、や・ば・い・。秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏の、寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、ち・ょ・う・や・ば・い・。日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。第二段(抜粋)三月。三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花の、いま咲きはじむる。柳など、や・ば・さ・こそさらなれ。それも、まだ繭にこもりたるはや・ば・い・よ・。ひろごりたるは、うたてぞ見ゆる。おもしろく咲きたる桜を、長く折りて、大きなる瓶に挿したるこそや・ば・い・。桜の直衣に出だし袿...『枕草子』の「をかし」を「やばい」に換えてみた

  • 破れても

    空が破れても心が破れても人は生きながらに生まれ変わる秘めた想いはポケットに隠したままあなただけわかってくれればそれでいいあなたがわかってくれるだけで私は満たされる悲しいことやさびしいことがあってももう嘆いたりしません穏やかな微笑でもって夢をそっとくるんでしまいましょう熱いコーヒーを飲んで一息入れたら仕事を続けます他人の時間を耕すためにではなく自分の時間を耕すために自分の心を実らせるために私自身のための仕事を続けます空が破れても心が破れても人は生きながらに生まれ変わる破れても

  • 夏の終わりの夜に

    夏の終わり夜風の吹くホーム遠くに花火が上がる旅立つ僕を許しておくれ幸せになりたかったのにどうしてもできなかったわかりあおうとすればするほどわがままだけを言い合って傷つけあう日々ほんのすこしだけでも譲りあえたらよかったのだけどあなたを殺すか自分が死ぬか堂々巡りの末に出した答えはあなたから離れること生きていれば生きてさえいればなにかを見つけられるかもしれないと暗闇に咲く花はあなたの未来だと思いたいあたりを震わす爆音は祝福の声だと思いたい消えない悲しみの向こうにあなたの幸せが待っていると信じたい夏の終わり鉄橋を渡る夜汽車遠い思い出に舞う花火旅立つ僕を許しておくれ夏の終わりの夜に

  • 夏・ピアノ

    ピアノを奏でるあなたの白い胸元細い指の滑らかな動き水のボールが浮かぶように夢の音があふれる窓の向こうで揺れる夏すべてを包む陽射し笑顔の咲くひまわり季節を急ぐ蝉の声ピアノの音に耳を傾けながら光を見渡すあなたと二人きりなのにあなたの肩に手を置きたいのに触れてしまえばなにかが壊れてしまいそうであなたを見つめてるただ見つめてる風を孕んだ白いカーテン心に吹き抜けるのはあなたへの想いふたりの希望遠くまでつづく未来教会の尖塔がきらりと光ったピアノを奏でるあなたの白い胸元細い指の滑らかな動き水のボールが浮かぶように愛の音があふれてる夏・ピアノ

  • 夕焼け雲を越えて

    夕焼け雲を越えて飛んでゆきたい永遠を目指して飛んでゆきたい夜を越えて飛んでゆきたい夢を目指して飛んでゆきたい諦めを越えて飛んでゆきたい無力感を越えて飛んでゆきたいたとえ善きことが壊され続けてももう嘆いたりしない愛を抱きしめてさえいれば怖くはないから生きていてよかった生きていたからあなたに出会えたあなたに出会えたから生きる意味を知った愛しいあなたを抱きしめる夕焼け雲を越えて飛んでゆきたい絶望を越えて飛んでゆきたい夕焼け雲を越えて

  • 黄菖蒲

    水辺に咲いた黄色い菖蒲おだやかな夕暮れの光にほゝえむようなはにかむような黄色い菖蒲は自分の時間を生きているしっかり根を生やして気負うこともなくてらうこともなくすくっと身を伸ばしただ自分を生きている自分を生きるとはまことを生きることたとえちっぽけに見えたとしても咲かせたのは澄んだたたずまいの美しい花生きたい自分の時間を生きたい生まれてきた謎を解くためにいとしいあなたをより深く愛するために水辺に咲いた黄色い菖蒲暮れなずむ光に香りを漂わせほゝえむようなはにかむような黄菖蒲

  • 星の海へ

    忘れそうになったら見上げておくれ夜空には無数の星が瞬いているあの輝きのどこかで出会ったことのない人たちが君を待っているあの輝きのどこかで体験したことのないことが君を待っている落ち込んでいる暇なんてあるのだろうか?いいことも悪いこともひっくるめて素晴らしい出会いや想像もつかない出来事が君を待っているというのに生まれてきたのは生まれてきた意味を知るため星々の海を旅して人生の意味を見つけるんだつらいことがあるかもしれないけど怖がることなんてない肚はらを決めて向かい合えば怖さは消える最後はどうにかなるものさ見失いそうになったら見上げてごらん夜空には無数の星が瞬いている星の海へ

  • 春を歩く

    春色を塗り重ねて空は輝きを深くします春色を塗り重ねて風は輝きを深くします今の想いを大切にして秘めた願いをまぶしい光へ解き放ておそれることはなにもないとまどうこともなにもない舞い上がる風に夢を口ずさめ萌える若葉に愛をささやけ澄んだ陽射し軽やかな瀬の音あなたの心をあたためてあなたの心を抱きしめて春を歩くもっともっとあふれる光のなかへ春色を塗り重ねて空は輝きを深くします春色を塗り重ねて愛は輝きを深くします春を歩く

  • 捕虜を斬るな(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第484話)

    祖父は学生時代に剣道をやっていた。戦前には学生選手の代表チームへ入って当時の満州へ遠征試合に行ったこともあるらしい。強かったようだ。中国との戦争が始まり、剣道仲間は次々と召集を受けた。祖父の剣道仲間は、「捕虜を斬るな。剣道をやっていたとなれば軍刀で捕虜を斬れと命令されるだろう。そんな時は、便所にでも行って隠れて、絶対に捕虜を斬らないようにするんだ。動いている相手を倒すのは戦争だから仕方ないが、動かない相手を斬るのは絶対にやってはいけないことだ」と互いに言い交わしていたそうだ。それでもやはり捕虜を斬るはめになった仲間はいたようだ。捕虜を斬る時は、首の骨の間に刃が入るように刀を振り下ろす。そうすれば、首はあっけないほどきれいに飛ぶ。もし首の骨に刀を当ててしまうと首は切れない。人間の首はやはり大事なところだけあ...捕虜を斬るな(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第484話)

  • 明月院の紫陽花2023

    明月院の紫陽花北鎌倉の明月院の紫陽花です。見頃できれいでした。明月院の紫陽花2023

  • ひそやかな黄昏に

    黄昏が胸に沈む思い出はやさしくひそやかに愛してくれた人のやわらかな歌声そよ風のなかで聴いた子守唄変わらない愛の光を探して今日もこの街で暮らしていますあなたが教えてくれたことの答えを見つけたくて心の底から愛せる人に自分のすべてを捧げたいと思える人にいつかの日か出会えると信じながらなんとなくおぼつかないようななんとなく新しいことが始まるようなそこはかとない予感あなたの愛がわたしの胸に沈む希望はやさしくひそやかにひそやかな黄昏に

  • 生まれたてのきのこ君へ

    雨上がりの芝生に生えたかわいいきのこちょこんと生えたベイビーきのこ君ようこそこの世界へ風は心地よいですかおひさまの光はぬくもりますね土の匂いもいいでしょう気に入ってくれたでしょうか?爽やかな日もあれば激しい雨が冷たく降ることもありますいいことも悪いこともいろいろと起きてしまうのがこの世界ですとはいえ怖がることも恐れることもありませんこの星で起きることはすべてミラクルマジックショーいいことも悪いこともどうか目一杯楽しんでいってください雨上がりの芝生に生えたかわいいきのこちょこんと生えたベイビーきのこ君ようこそ我らが地球へ生まれたてのきのこ君へ

  • 鶴ヶ城(会津若松)2023

    ゴールデンウィークに会津若松の鶴ヶ城へ行ってきました。新緑のお城はとてもここちよかったです。鶴ヶ城(会津若松)2023

  • 神田川の桜 2023

    神田川の桜を見に行ってきました。昔に比べると川はずいぶんきれいになりました。今はどぶの匂いがほとんどしないですね。あいにくの天気だったけど今年の桜を見ることができてよかった。神田川の桜2023

  • 春一番が僕を悩ませる

    坂道のバス停なぜか君は僕を見送ってくれた春の始まりの風が埃を巻き上げてふたりの隙間を吹き抜ける出会ったことが間違いだっと言いたげにくわえタバコの君はつまらなさそうに顔を背ける嘘でもいいから楽しかったと言ってくれてもいいのにねこれで恋は終わりこれで夢は終わりこれで未来も終わり春一番が僕を悩ませる別れのバスがきたよ僕を愛したことさえも君は忘れてしまうんだねいっそのことふたりの全部を忘れてくれたほうがすっきりするのかもしれないこれで恋は終わりこれで夢は終わりこれで未来も終わり春一番が僕を悩ませる僕を悩ませる「小説家になろう」サイト投稿作品。https://ncode.syosetu.com/n2783hn/春一番が僕を悩ませる

  • 鳴子温泉 2023冬

    2月に鳴子温泉へ行った時の写真です。雪が積もっていて静かでした。陸羽東線で鳴子温泉駅へ行きました。ものすごいつららですねえ。十字架に雪が降ります。雪景色はいいものですね。またいつか行きたいです。了鳴子温泉2023冬

  • 愛の風に

    夕暮れの地平線に愛の風が吹きます光から闇へ愛の風が吹きます人は生まれながらに悲しくて抱えた悲しみをどうすることもできなくて人は悲しいからこそ希望を持つのだと識しった時愛の風が見えるようになりましたもうなにも怨むことなどありませんもうなにも憎むことなどありません一切合切は悲しさゆえの過ちだったのです許しあいましょう許しましょう私自身もあなた自身も少しばかり泣かせてくださいほんのちょっとだけ泣くことを許してください頰に涙を流したら悲しいわだかまりをみんな忘れます光からあなたへ愛の風が吹きます夕暮れの地平線に愛の風が吹きます愛の風に

  • 雪のディーゼルカー

    雪のディーゼルカーに乗ってあなたに逢いに行きたかったあなたの冷めた心をあたために行きたかった雪煙を上げながら白い渓谷を渡り雪に埋もれた峠を越え短いトンネルを幾つもくぐり抜けあなたの住む町へ恋は子供がするものなのよあの日あなたは言った大人はなにをするものなの僕の問いにあなたは答えなかったあなたとふたりで大切にしたいものがあるのだとあなたとだけしか大切にできないものがあるのだとただそれだけを伝えに行きたかった雪のディーゼルカーに乗ってあなたに逢いに行きたかった大人になったあなたの心をあたために行きたかった雪のディーゼルカー

  • Catch your dream

    落ち込んでいる暇なんてないだろう雨だろうが風だろうがとにかく道へ飛び出せよ君の気持ちなんてこれっぽっちも知らない人たちが君のことをあざけるかもしれないだけどさそれがなんだって言うんだいCatchyourdream夢よ急げ自分で選んだ道がほんとうの道夢を叶えて自分になるんだ太陽を摑むために君は生まれてきた誰もなにも信じられないなんて嘆いていちゃダメさ君の気持ちをわかってくれる人がこの世の中には必ずいる素敵な人に巡り合ったらどこまでも大切にして手放さないことだねCatchyourlove愛よ急げ自分で選んだ愛がほんとうの愛愛を叶えて幸せを摑むんだCatchyourdream

  • 秩父の紅葉 2022

    秩父へ行ってきました。紅葉はきれいでした。長瀞(ながとろ)にもみじ公園があったので、そこへ行ってきました。公園のそばには荒川が流れています。天気もよかったし、気持ちよかったです。秩父の紅葉2022

  • 秋の探しもの

    妻とフェリーに乗って秋の過ごし方を探しに行きます海風と陽射しが心地よいデッキです秋の言葉で書かれた地図を広げてみましたどこがいいかなとふたりでひそひそ話します妻はまぶしそうに目を細め海の風を見つめますふたり仲睦まじく過ごしたいのぞみはただそれだけですおたがいの息遣いを間近に感じておたがいの心でたがいにあたためあって海鳥たちはきらきらと光る波を飛び越しながら船の後をどこまでもついてきます「どこかいいところがあるなら教えておくれ」僕はパンをちぎって空へ投げます海鳥がするりと降りてきて嘴で器用にパン切れを捕らえます妻とフェリーに乗って秋の過ごし方を探しに行きます船はゆったりと進みます誰に聞かせるわけでもなく汽笛が鳴りました秋の探しもの

  • 鉄道博物館(大宮)へ行ってきた 2022

    大宮の鉄道博物館へ行ってきた。やっぱり一番人気は蒸気機関車かな。観光用ではない普通の定期運用としては北海道で最後まで走っていたC57・135号機485系の車内がとても懐かしかった。お召し列車牽引指定機のEF5861号機美しい。楽しかった。鉄道博物館(大宮)へ行ってきた2022

  • ひたちなか海浜公園 コスモス 2022

    ひたちなか海浜公園の見はらしの丘にはコスモスもきれいに咲いていた。ここのコスモスは花が大きかった。見はらしの丘をおりて、他のエリアへ行くと、キバナコスモスがきれいに咲いていた。みつばちがキバナコスモスの蜜を吸っていたりした。ひたちなか海浜公園コスモス2022

  • ひたちなか海浜公園 コキア 2022

    ひたちなか海浜公園へコキアを見に行きました。ひたちなか海浜公園コキア2022

  • 小田原城散歩2022

    小田原城へ行った時の写真。小田原城は小田原駅から15分ほど歩いたところにある。東海道新幹線のA席に座って外を見ていると、小田原駅を出た後にちらっと見える。前々から行ってみたかったのだけど、今年初めて行くことができた。大きくてきれいなお城だった。天守閣から小田原駅を見下ろす。気持ちよくぶらぶらと散歩できた。了小田原城散歩2022

  • 雨の日に君は

    雨の日に君は土手の上を歩いていました傘をさしていたから顔は見えませんでしたがそれでも僕は君だとわかりました二階の勉強部屋の窓から僕は君に見とれました雨が降らなければ君の顔が見えるのに僕はただ君を見つめていました風の強い日に君は土手の道の向こうからやってきます僕は犬を連れて土手の上を散歩していました君だと思った瞬間僕はどきまぎして犬の綱を持つ手が震えましたちらっと君を見てまた顔を伏せますいたずらな風は君のスカートを揺らしていました雲を眺めては君を想い星を眺めては君を想います一言だけでいいから声をかけたいと思うけどそんな勇気はどこにもなくて心地よく晴れた日に君は大きなバックを持って土手の上を歩いていました都会へ行くのだと同級生の噂で聞いていました僕は家からあわてて飛び出しました「重そうだね。手伝おうか」僕は君...雨の日に君は

  • 九月の渚

    海風白い渚あなたとふたりきり太陽があふれている素足熱い砂あなたは楽しそうに足を踊らせる風をめくれば素敵な夢が見えるあなたような人に初めて出会った九月の渚で抱きしめて岬赤い灯台爽やかな空を横切るパラセーリング潮騒青い波あなたはそっと手をつないでくれたわたしの夢をあなたにあずけたいともだちのままで終わりたくないから九月の渚で抱きしめて波の調べ恋の鼓動いつでもあなたのそばにいたい海原あんな広さでわたしを抱きしめて九月の渚で抱きしめて九月の渚

  • 伊豆箱根鉄道大雄山線2022

    伊豆箱根鉄道大雄山線に乗った時の写真大雄山駅に停車中の5000系。大雄山駅の改札。のどかな感じだった。大雄山駅の前にある金太郎の銅像伊豆箱根鉄道大雄山線2022

  • 運命よ!

    運命よ!貴様こそが全能の神すべてにまさる神のなかの神すべてをあやつる至高の神運命よ!貴様が全能の神だからこそ俺は挑発する限りなく挑戦する俺のすべてが貴様を倒せと叫んでいる命のすべてを賭けて貴様を乗り越える俺の心臓を喰えるものなら喰ってみろ俺の魂を潰せるものなら踏み潰してみろ信じるのは己ただ一人貴様がなんど俺を投げ飛ばしても俺は立ち上がる諦めない俺の胸を満たすのは運命へ挑む恍惚のみ運命よ!貴様こそが全知全能の神俺が打ち破るべき神のなかの神ほかの誰でもない俺が鉄槌を喰らわす神運命よ!

  • サイドカー

    若かった頃みたいに無茶して飛ばしたりしないよサイドカーに君がいるからねエンジンを響かせて走るまっすぐ続く草原の道丘の向こうに澄んだ夏の空白いマフラー巻いてゴーグルをかけた君はまぶしそうに楽しそうに微笑んでいるサイドカーも悪くないだろ風を切る気分はどうだい心が洗われてすがすがしいでしょう走れサイドカー白い雲を追いかけて走れサイドカー君の笑顔よもっと輝けいつか話してくれた憧れの地へ行こうほかのバイクに抜かされてももうムカついたりはしないよサイドカーに君がいるからね君がしあわせそうなら僕はたまらなく嬉しいよ君の好きなスピードで走ろうカーブをゆっくり曲がるもうすぐ海が広がるよ磯の香りは心地いいものだね愛はそこらじゅうに転がっているけれど君の代わりはいない君しかいない走れサイドカー君の夢は僕の夢走れサイドカー僕らの...サイドカー

  • ふたりは永遠(とわ)に

    蒼い島影を小舟は進む夏の夜空に花火があがる銀色の波間月はさやかに浴衣のきみの胸のふくらみきみに恋してきみだけ愛してぼくのすべてをきみへ捧げるきみの夢にぼくはなりたい愛は輝くふたりは永遠とわに海を渡る風飛魚が跳ねる波に手を濡らしはしゃぐきみきみの手をとって見上げる星空流れ星に願いはひとつきみに出会ってすべてが変わった離れられないきみを離さないきみの瞳に星が宿るとき愛は輝くふたりは永遠とわに蒼い島影を小舟は進む真夏の恋に花火があがる小説家になろう発表作品この詩のなろうのアドレスは以下の通りですhttps://ncode.syosetu.com/n3144hc/ふたりは永遠(とわ)に

  • 夕暮れの空へ

    終わったことはもういいから明日のことを考えようやさしい夕焼けまたたく一番星悲しかったことは紙飛行機にして夕暮れの空へ飛ばしてしまおう悲しみは幸せのもと幸せは悲しみのもといいこともあれば悪いできごともある人生の悲喜交交ひきこもごもは口笛にのせて夕暮れの空へ流してしまおう思い返してみれば導かれてここへきた果てしない黄昏のその先にきっとなにかが待っているそう信じたい終わったことはもういいから明日のことを考えよう消えてゆく夕焼け夜空を流れる星愛する君を抱きしめてふたりの願いを抱きしめて夕暮れの空へ

  • 神々が人間を作り、人間が人工知能ロボットを作る

    神々は粘土をこねて人間を作った太古の昔は神さまだって仕事をしていたのだけど毎日働くのはしんどいと感じていた畑を耕したり狩りをしたり魚を獲りに行ったり家事をしたりそんなことを人間にやらせたかったのさ神さまが人間を作った時神さまは粘土に神さまの血を混ぜただから人間には魂が宿った恋をしたりなにかに夢中になったり悲しくて泣いたりするのはそんな神さまの血が騒ぐから人間の胸には神さまが宿っている人間はやがてビニールハウスで野菜を栽培したり家畜を育てたり魚を養殖したり石油を掘ったりパソコンを叩いて事務をしたり工場で物を作ったりいろんなところへ配達したり家事をしたりと毎日の仕事が面倒になった人間は神々と同じように自分を仕事を誰かにやらせようとして人工知能ロボットを作ったでも人間はずるいから馬のかわりに機関車を作ったり自動...神々が人間を作り、人間が人工知能ロボットを作る

  • あとがきもない恋

    叩きつける雨曲がりくねった海岸線の国道俺はバイクを走らせるお前から思い出から遠く遠く離れるために荒れ狂う波ヘッドライトに反射する雨突然終わったあとがきもない恋俺がお前を騙したのかお前が俺を騙したのか光っては消える愛のまぼろし俺の欲しいものはお前にはないお前の欲しいものは俺にはないおたがいをまさぐりあって見つけた答えは愛してはいないということ白く煙る雨風が叫ぶ海岸線の国道俺はアクセルを回す嘘だと言ってくれ嘘だったと言ってくれこのまま海へ飛びこんでしまいたいあとがきもない恋

  • 二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022 その3

    紫陽花の続き白い紫陽花もきれいだ了二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022その3

  • 二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022 その2

    二本松寺(千葉県潮来)の紫陽花の写真の続きです。どれも美しいです。気持ちが和みました。二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022その2

  • 二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022 その1

    潮来駅から無料の送迎バスに乗って二本松寺へ行ってきた。紫陽花で有名なお寺だ。今回、初めて二本松寺の紫陽花を見たのだけど、圧倒されてしまった。いろんな形をした紫陽花がある。一時間ほどかけてゆっくり見てまわった。他にもいろんな紫陽花があったので、後日続きを掲載します。二本松寺の紫陽花(千葉県潮来)2022その1

  • あやめまつり(潮来)2022

    水郷潮来あやめまつりへ行ってきた。色とりどりのあやめが美しい。嫁入り舟。あやめまつりの風物詩だ。お幸せに。はすの花も咲き始めていた。あやめまつり(潮来)2022

  • 月の光に踊れ

    月の光に踊れ罪の影を落として踊れ悲しみを清めよ不自由を慰めよ月の心を感じたら想いのままに手を差し伸べよしなやかに体をくねらせ力の限り回り続けよ消せない悲しみはそれはそれとして胸に抱きながら涙があふれたなら月が照らす大地へ振り落とせ大地はなにも言わずにあなたの涙を受け止めることだろう落とした涙はいつか芽を吹き花を咲かせるそうして可憐な実を結ぶだろう月にそよぐ風に夢を口ずさめ月の光に踊れ罪の影を落として踊れさみしさをいたわれ愛を抱きしめよ月の光に踊れ

  • 新しいことを始めるなら

    新しいことを始めるなら花の香りがくすぶるまっさらな青空のもとがよいでしょう新しいことを始めるなら風が透きとおるすがすがしい陽射しのなかがよいでしょう新しいことを始めるならゆれる若葉に夢が歌うそんな心地のいい朝がよいでしょう扉を開けるだけでよいのですためらうことなどなにもありません踊る心に身をまかせ好きなようにやればいいのです自分だけの夢なのだから新しいことを始めるならいちばん素敵な人と口づけを交わしたあとがよいでしょう新しいことを始めるなら

  • 金網で塞ぐ 〜上海ロックダウン

    上海の古い街並みのところでは、金網で団地を封鎖しているようです。中国はゼロコロナ政策をとっているので徹底して封じ込めるということなのでしょうが、人々が次から次へと新型コロナに罹患して倒れているという状況ではないので、いくらなんでもやりすぎなのではと思ってしまいます。金網で入口を塞がれたのでは、火事が起きたら逃げられないでしょう。青い鉄板で囲っているところもあるようです。ロックダウンが早く終わればいいのですが。金網で塞ぐ〜上海ロックダウン

  • 名前のない風になって

    名前のない風になってこの空を飛ぼう太陽をめがけてどこまでもどこまでも夢を追いかけて君も名前のない風になるといいさ手をつないで海を渡ろうどこまでもどこまでも愛を抱きしめてくるりと宙返り右へ大きく曲がってそれから爽やかな白い雲を突き抜ける海から海へ島から島へ名前のない風の名前のない旅君と僕のふたりだけの旅名前のない風になってこの空を飛ぼうよ君の夢とほがらかな笑顔を僕は抱きしめるいつまでもいつまでもそばにいるから名前のない風になって

  • ひたち海浜公園のネルフィモ2022春

    今年もひたち海浜公園のネルフィモを見に行ってきた。とても綺麗だ。ネルフィモを植えた丘のふもとには菜の花が植えてあった。チューリップも見頃だった。来年もぜひネルフィモを見に行きたい。ひたち海浜公園のネルフィモ2022春

  • メトロえのしまに乗ってみた

    北千住駅からメトロえのしまに乗ってみました。北千住駅8:34発メトロえのしま91号片瀬江ノ島行きです切符は乗車前日に北千住駅へ行って買いました。切符売り場のところに特急専用の自動券売機がありました。MSE車がやってきました。北千住駅にはホームドアが設置されているので、車両のドアとホームドアが一致するところから乗り込むことになります。北千住駅での乗車率は3割弱といったところでしょうか。北千住を出た後、地下鉄千代田線内は、大手町、霞ヶ関、表参道と停車しました。大手町では何組が乗客が乗ってきましたが、霞ヶ関、表参道では誰も乗ってきませんでした。わりと空いているかなという感じでした。地下鉄の中で特急車両に乗って、通過する駅の様子を眺めているとなんだが不思議な気持ちになります。もっとも、地下鉄線内では前の電車を追い抜くこ...メトロえのしまに乗ってみた

  • 抱き寄せてmoonlight

    きれいだよ君うるんだ瞳泣きぼくろ今夜だけは僕の胸を離れないで深い悲しみをさとったんだね夜空に流れ去るのは運命さ君を苦しめるものはもうなにもない抱き寄せてmoonlightこんな夜はさやかな光を肌にしみこませ愛をあたためよう瞬く星々のやさしい鼓動を聞いてごらん天空が語りかける純粋な言葉愛の言葉涙は心の海があふれただけ君を苦しめるつらい記憶もいっしょに流してしまえばいいさ星が鈴を鳴らす清らなメロディーが鳴り渡る抱き寄せてmoonlightこんな夜はほのかな夢をこの手に握りしめ愛を確かめよう抱き寄せてmoonlight

  • 龍へ祈祷をして建てた高架道路 〜上海の都市伝説(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第458話)

    1990年代半ば、上海市内の中心部で高架道路を建設していたところ、ある一箇所だけ、どうしても高架の支柱を打ち込めないところがあった。工事は困難を極め、死者も出た。困った工事関係者は市政府の関連部門へ「この一箇所だけ、支柱を浅く打ち込んでおしまいにしていいか」と打診したが、市政府の関連部署は、当然、「そんなことをしては安全性が保たれない。支柱を規定通りの深さへ打ち込むように」と指導した。工事関係者は再び色々と試してみたのだが、やはり地盤が固くてどうしてもダメだった。この硬さはただものではない、風水からみて、ここは龍の棲家に違いない、龍の棲家へ支柱を打ち込めるはずがない、ということになった。早速、上海市内の有名な寺院の高僧が招かれた。年老いた高僧は、その場所に祭壇をたて、数十日に渡って祈祷を行なった。つまりは、龍へ...龍へ祈祷をして建てた高架道路〜上海の都市伝説(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第458話)

  • 上野公園の夜桜2022

    勤めの帰りに上野公園へ行ってきた。ちょうど桜が見頃だった。人出はそれほど多いわけではない。ゆったりと桜を見ることができた。こちらは不忍池の桜見終わった後、雨が降り出した。桜は大丈夫かな……上野公園の夜桜2022

  • さみしさの海の底へ

    さみしくなったらもっともっとひとりになればいい深い深いさみしさの海へもっと深く潜ればいいそうして冷たいさみしさの海の深みでだれかをあてにすることもなくなにかにすがりつくこともなくただひとりきりになって泳いでみればいいほんとうのひとりぼっちはほんとうに怖いものだ見放されたと思ってしまう心臓がきゅっと締まってもう生きていかれないとなにもかも捨てたくなるだけどほんとうのひとりぼっちになってみなければわからないことがある気づかないことがあるさみしさの海の底でかすかな光に気がつくさみしさの闇のなかでしか見つけられない光に気がつくあとは祈ることを覚えるだけ愚かな私には祈ることしかないのだとさみしくなったらもっともっとひとりになればいい深い深いさみしさの海の底へ潜っていけばいいさみしさの海の底へ

  • 透明なかたつむり

    そのかたつむりは一千万匹に一匹しかいない美しい体をしていました。背中にのせた左巻きの巻貝はまるでガラス細工のように透明です。体もすきとおっています。陽の光がそのかたつむりを照らすと、透明な巻貝は光を反射してきらきらとかがやき、透明な体のなかに虹色のつぶつぶが光ります。はっと息を飲むような美しさでした。かたつむりは自分の体が好きでした。毎日、沼のほとりに生えている草にそろそろと登り、沼に映った自分の体をあきることもなくじっと見つめます。見ればみるほどすてきに思えてなりません。かたつむりが自分のすがたをながめていると、てんとう虫が飛んできて透明な巻貝の上にとまります。てんとう虫は甘い声を出してかたつむりへささやきかけ、「ぼくがかたつむりだったら、あなたと結婚するのになあ」と、なんどもため息をもらしました。てんとう虫...透明なかたつむり

  • 海へ還る

    もしも命が海からやってきて海へ還るものなら祈りを深くしてあなたを想いたいあなたが還った海の果ての遠い島魂のふるさとあなたはそこで元気でしょうか潮騒に心をゆだね水平線を見つめますきらめく春の海沖ゆく貨物船悲しみは悲しみとしてこの胸に抱きしめて愛された日々の思い出があるからもう少しは生きてゆけそうですいつかあなたに再び巡り会う時を心待ちにしながらもしも命が海からやってきて海へ還るものなら祈りを深くしてあなたを想いたい海へ還る

  • 梅の香り

    梅の香り夜に満ちて月の光さやかにこぼれる夢のため息かすかに響きひんやりと透きとおる風紅い花好きな人を想い息をつめて星を見つめる白い花静かにたたずみ光を探す消えない光を冬の星座眠たげに瞬き月にうっすらとかかる雲梅の香り夜に満ちてわたしの想い時を奏でる梅の香り

  • 幸せかい

    幸せかい好きなことに打ち込んでいるかい自分で見つけた宝物に磨きをかけているかい腹の底から笑っているかい心の窓辺に花を飾っておくんだそれだけで福は向こうからやってくる真実を見つめているかい善きものを見つめているかい美しいものを見つめているかいちっぽけな人間の知恵を越えたなにか大切なものを愛する人を抱きしめているかいお前の愛する人は満ち足りているかい愛する人の瞳に素敵な光を宿らせるのはお前の仕事だぜ幸せかいその掌にしっかりと夢を握りしめているかい自分の道を歩いているかい幸せかい

  • 飯山線2201

    飯山線に乗った時の写真です。長野駅から越後川口行きのディーゼルカーに乗りました。いい景色でした。飯山線2201

  • 愛び

    竹の葉がさざめく季節の花が咲いた裏庭夕陽があなたの頰を染める風の声になんとなく耳を傾けるふたりふと触れ合った指先うつむいたあなた交わす言葉にうなずきあう結ばれたならほかにはなにもいらない愛うつくしびここであなたを待っていたずっとあなたを待っていた清らな瀬の音とまらない川の流れふたりの鼓動をたかぶらせては鎮しずめめ鎮めてはたかぶらせ月の光の匂いはあなたの香りに似ている長い黒髪に光が跳ねて心のしずくになるせつない吐息愛うつくしびここであなたを呼んでいたずっとあなたを呼んでいた愛び

  • 北星

    灯りの消えた寝台車の通路折り畳みの椅子に腰掛けて夜の車窓を眺めた雪をかぶった暗い田んぼ雨戸を閉めた家車輪が雪煙を巻き上げる窓に映った僕の顔歪んだ僕の顔君の笑顔を破ったのはこの僕だ君が悪いわけじゃない北の空にひときわ明るく輝く星よ消えそうな僕の後悔をなにも言わずに預かっておくれ轍が続く雪の道不意に現れては流れる踏切警告音が胸に突き刺さる僕が逃げただけのこと僕が弱いだけのこと君が悪いわけじゃない北の空にひときわ明るく輝く星よあの女ひとの凍える悲しみをなにも言わずに預かっておくれ北星

  • 雪のプラットホーム

    さよならを言った雪のプラットホーム誰もいない木造駅舎君の頰は林檎の色雪をまとった裸木銀色に染まった山並み吹きつける粉雪が君の髪を凍らせる僕のための涙はいらない君のためだけに泣けばいい汽笛が鳴る恋が終わるもう逢えない夢のなかでさえ雪のプラットホーム

  • 藁ぼっちと祭囃子

    刈り入れの終わった田んぼずらりとならんだ藁ぼっち空は秋晴れ日本晴れ澄んだ風が吹き抜ける「もういいかい?」「まあだだよ」藁色の田んぼでかくれんぼしているのは幼な子の姿をしたかわいい稲の妖精たちはしゃぎまわってかけまわってとんではねて天までとどくようなほがらかな笑い声をはじかせる祭囃子神社の御神輿軽やかな音色男のかけ声女のかけ声稲の妖精たちは遊びをやめてみんな神輿へ駆けあがる刈り入れの終わった田んぼずらりとならんだ藁ぼっち「春になったらまたくるからね」神輿に乗った稲の妖精たちはころころと笑いながら田んぼに手をふる藁ぼっちと祭囃子

  • 「ゆっくりゆうやけ」第493回「秋の散歩2021 流山電鉄編」

    流山電鉄は、千葉県の馬橋から流山までを結ぶ5・7キロのローカル私鉄。馬橋でJR常磐線と接続している。散歩がてら乗りに行ってみた。改札へ行ってびっくりした。自動改札機がない。交通系ICカードのタッチ機もない。昔ながらの駅員が検札する改札口だ。写真右手にある窓口で駅員に切符を見せて中へ入る。ホームへ入ってまたびっくりした。ホームの柱は木造。屋根も木造。今時、ほんとに珍しい。懐かしい感じだなあと思いながら思わず天井を見上げてしまった。<i600271 6542>電車は西武鉄道のお古だった。昭和57年製造の車両だ。昔は西武鉄道の主力車両だったけど、今は流山電鉄で第二の人生を送っている。沿線はのんびりとした住宅地。住宅と畑が入り混じっている。馬橋から十二分で流山駅に着いた。流山駅の奥には車庫があった。流山駅も、当然、自動...「ゆっくりゆうやけ」第493回「秋の散歩2021流山電鉄編」

  • 月の美しい夜のこと

    探しているのはあるがままの風ですか?それともとこしえに変わらない光ですか?わたしはそっと尋ねました夜風が杉のこずえを渡りますあなたはじっと地面を見つめ野にあるものの衣の裾をそっと引きますあるがままの風を探してもいればとこしえに変わらない光も探しているあなたはつぶやくように答えましたひややかな夜空に星がひとつ流れますほうぼうを訪ね旅から旅へ渡り歩いて探したのになぜ見つからないのでしょう?探し方がよくないのでしょうか?なにかを間違っているのでしょうか?わたしはあなたを信じてついてゆくだけですがわたしはあなたに言いました夜の鳥がどこかで羽ばたきますかんたんに見つかるものならそもそも探しには行かないあるがままの風もとこしえに変わらない光も一生かけて探すものさそれだけの意味はあるのだからあなたは口もとに笑みを浮かべます焚...月の美しい夜のこと

  • 吉野2021年秋

    近鉄電車に乗って吉野駅へ。下の写真は吉野駅で撮った電車。吉野駅前にあるロープウェイに乗って上へ上がりました。小さくてかわいいサイズのロープウェイでした。さらに上へ登って展望台から見た景色。きれいでした。紅葉がきれいでした。裸木になっているのが桜です。吉野の山には3万5000本から4万本の桜が植えられているそうです。下に見える塔が南朝跡に建てられた塔です。こんな山奥に立て籠って宮廷を開いていたのですねえ。吉野葛の葛餅。美味しかったです。下は葛粉と葛の根です。晩御飯は鴨鍋でした。了吉野2021年秋

  • 奈良2021年秋

    京都駅からJR奈良線のみやこ路快速に乗って奈良駅へ向かいました。下の写真は、奈良駅の二代目駅舎。高架化時に保存されることになり、現在は奈良市総合観光案内所となっています。優美な感じのいい建物ですね。奈良公園のあたりは鹿がたくさんいて楽しいですね。ただし、鹿はせんべい欲しさに噛んできたりすることがあるので注意。鹿に囲まれたら、せんべいをすべて地面に落として逃げましょう。奈良の興福寺の写真。東大寺の境内にある池です。紅葉がきれいでした。東大寺の裏手を散策しました。了奈良2021年秋

  • 金谷の浜焼き 2021秋

    前回の東京湾フェリーの旅の続き。フェリーが金谷港に到着した後、フェリーターミナルの土産物コーナーへ入った。海苔の佃煮と地酒でも買って帰ろうかと土産物を物色していると、なにやら行列ができているのが目にとまった。フェリーターミナルのレストランの入口にずらりと人が並んでいる。レストランには「浜焼き」と書いたのぼりが立っていた。「浜焼きが名物なんだ」と僕も行列に並んだ。せっかく海辺に来たのだから、美味しい海の幸を食べたいなとちょうど考えていたところだった。サザエを2個並べて焼く。いい感じで焼けてきたら、ひっくり返して、なかを取り出して、醤油を垂らして、また身を貝殻の中へ戻す。ぐつぐつと煮立つと食べられる。老廃物はハサミでカット。サザエの壺焼きを堪能した。鮑を焼いていると、身が踊るように収縮するので見ていて楽しかった。伊...金谷の浜焼き2021秋

  • 東京湾フェリーの旅 2021秋

    横須賀市の久里浜から千葉県の金谷へフェリーが出ているので、乗ってみることにした。久里浜駅からぶらぶらと歩いて久里浜へ行った。小さな浜で、地元の人たちが散歩したり、子供を遊ばせたり、のんびりと釣りをしたりしていた。久里浜から十分ちょっと歩いてフェリー乗り場へ。到着したフェリーからライダーの方が大勢出てきた。ツーリングには便利なフェリーだろうね。下は船室の写真乗客はそんなにいなかったからゆったりできた。船のなかの売店で缶ビールと唐揚げを買ってゆっくり飲んだ。海鳥がついてくる。乗客がカッパえびせんなんかを放り投げると鳥たちは上手にキャッチしていた。鳥たちは乗客が餌をくれるのを知っているから、十数羽ついてきていた。穏やかないい天気で、景色もよかった。ほろ酔い加減でいい気持ちになって船からの景色を楽しんだ。四十分ばかりで...東京湾フェリーの旅2021秋

  • 夕暮れが輝くように

    オレンジ色のやさしい光が改札口へ差し込む家路を急ぐ人たちわたしはあなたの帰りを待っているこんなふうに駅まであなたを迎えにくるのはほんとうに久しぶりあわただしい時の狭間で神様が手配してくださったつかのまのデートですあなたは小走りで改札を抜けてくる髪がくしゃくしゃになっているのはいつもの癖で考えごとをするときにかきまわしたからでしょうあなたとの暮らして初めて知った愛するよろこび愛されるよろこび人生は祝福に満ちたものだとあなたが教えてくれたふたりで過ごすなにげない時間がとても愛おしくて手をつないで歩く帰り道大きな空に大きな夕焼けきれいだねあなたは目を細めてささやきますこの空の下に生まれてきてよかったあなたと出会えてよかった夕暮れが輝くようにあなたとふたり生きてゆきます夕暮れが輝くように

  • 白髪のシンガー

    背筋を伸ばした白髪のシンガー老いた頰に穏やかな微笑みを浮かべて手を振り上げる白いワイシャツ洒落たベストスポットライトに汗をにじませる変わらない力強い歌声初めてあなたの歌を聴いて胸が震えたあの日生きることははるかな夢を追うことだと生きることは燃え続けることだと教えてくれた忘れかけていたあなたのメッセージいつしか時が過ぎて僕は変わってしまったけどあなたの呼びかけはあの頃と変わらないただそれが嬉しくて背筋を伸ばした白髪のシンガー老いた頰に刻んだ皺はあなたが過ごした人生心を削り作り上げた歌白髪のシンガー

  • 朝のヒゲ剃りといってきます

    シャボンを泡だててたっぷりと顔に塗りヒゲを剃る君は後ろから鏡を覗き込む「がんばって働くのよ。私のために、稼いできてね」目を細め嬉しそうにほゝえみながら君がささやくたいした稼ぎでもないのに期待する君まあちょっくらがんばってみるか朝の眠気がシャンとしたりして狭い家だけど倖せはここにある倖せがここにある顔を洗ってタオルで拭き取るさっぱりしたのかよくわからない年相応にくたびれた顔「きれいにするのよ。きれいにすれば、ラッキーがくるのよ」君は目を細め嬉しそうに青い肌水を僕の頬に塗りたくる君と出会えて僕は十分にラッキーだからこれ以上望むものはなにもないさはさりながら僕がこの家の大黒柱だと気合を入れて自分に言い聞かせたりして狭い家だけど倖せはここにある倖せがここにあるきれいになった頰にキスをおくれよいってきま〜す朝のヒゲ剃りといってきます

  • 超能力で直ったプラレールの電車(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第457話)

    子供の頃、スプーン曲げで一世を風靡した超能力者ユリ・ゲラーのテレビ番組を観たことがあった。ユリ・ゲラーが来日し、生放送で透視術や念動力といった超能力を次々と披露する。番組が大詰めを迎えたところ、ユリ・ゲラーは、「壊れた電化製品を手に持ってテレビの前に坐ってください。これから念力を送って直します」という。一緒にテレビを観ていた弟は、急いでモーターが壊れたプラレールの電車を持ってきて、テレビの前に座った。弟は欲張って両手にプラレールの電車を持ち、さらに右手と左手に持った電車の間に、もう一両の電車を挟んで、計三両のプラレールの電車を持った。僕は超能力を信じなかったので、手ぶらのままなにもせずにそのままぼんやりとテレビを観た。僕は友達とスプーン曲げを試したことがあったのだけど、みんな簡単に曲がった。スプーンを擦った時の...超能力で直ったプラレールの電車(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第457話)

  • 痩せ細る日本(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第449話)

    「ブランド物のバッグを持っている人がほんとうに少なくなったわね」上海人の奥さんがしみじみと言う。奥さんは二〇〇〇年頃に一年半ほど東京に暮らしていたことがある。僕と知り合うずっと前だ。その頃、奥さんは東京の街を歩いているとブランド物のバッグを下げている女性が多くて羨ましかったそうだ。三十年ほど前と比べて、日本は二割ほど貧しくなっているだろうか。非正規雇用が激増し、賃金が削られ、増税や社会保険費用負担の増大のために懐の余裕がなくなってしまった。ブランド物のバッグを下げている人が減ったのも、消費者の嗜好の変化というものもあるだろうが生活のゆとりがなくなった一つの証といえるだろう。僕が大学の在学中にバブル経済が弾けた。僕が入学した頃はバブル経済の末期だったから、四年生の先輩は一人で七つ八つと企業の内定を取り、なかには十...痩せ細る日本(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第449話)

  • 大人のいじめは容赦なく

    われわれは利口になったのです。対話をコミュニケに変えてしまった。「これが真理だ」とわれわれは言います。「君たちが反対を唱えるのは自由だ。しかしそれはわれわれが関知するところではない。数年のちには、正しいのは当方であることを警察力によって君たちに知らしめるだろう」ーーカミュ『転落』コロナ対策に絡めた飲食店いじめが続いている。コロナ対策は必要だが、政府のやり方は度がすぎている。政府は営業時間を短縮せよと言ったり、酒類提供に一定の条件をつけたりと、飲食店叩きに躍起になっているようだ。先日は、担当大臣が、金融機関から飲食店へ働きかけてほしい(つまり、そのような店に融資するな)と言ったり、政府が酒類提供を継続する飲食店との取引停止を酒類販売事業者に要請したりと無茶苦茶なことを続けている。さすがに反発が大きかったために、金...大人のいじめは容赦なく

  • We realize it might be a big trap in summer

    仕組まれた罠透明なアクリルボードに隔てられた夏叩いても叫んでも声は届かない慣れるべきではないことにすこしずつ慣れてゆく焦げつく熱気肌を刺す陽射し頰を流れる汗マスクの息苦しさは漠然とした不安に等しく仕組まれた罠のなかで人は生きるしかないのなら心のなかで詫びながら踏み絵を踏まずには生きられないのなら今のわたしにできることは希望の灯を絶やさないこと未来はなくても希望だけがあればいい閉じ込められた夏に憂鬱にまどろむ夢の肩を叩いて起きていなさい目覚めていなさいと語りかけるこのまま永遠の悪夢の眠りについてしまわないようにこのまま心を売り渡してしまわないようにWerealizeitmightbeabigtrapinsummer

  • 道理に外れたことをやれば凶事にあう

    コロナ禍は騒ぎすぎだが、それでも対策は必要だ。東京ではコロナのために四回目の緊急事態宣言を発布するという。それなのに東京オリピックは開催する。どう考えても理屈に合わない。裏を返せば、東京の緊急事態宣言は東京オリンピックを開催している間、国民は外出を控えるように、コロナが広がってオリンピックを開催している間に感染が爆発したりすれば困るから、ということなのだろう。コロナ対策は水際対策(外国から感染者を入れない)が最重要なのだが、オリンピックのために外国からいろんな人(選手だけではなく関係者も入ってくる)たちを甘い基準で受け入れ、都民の外出を制限するという、あべこべなことになっている。道理に外れたことをやれば凶事にあう。東京オリンピックが終わったあと、オリンピックのせいでコロナの感染が広がったということになりかねない...道理に外れたことをやれば凶事にあう

  • 鉄橋を渡る

    開け放った窓吹き込む風ざらついた陽の光列車は鉄橋を渡るレールを踏む音鉄橋の軋み絶え間ない川の流れ列車は揺れる河原で遊ぶ子供たち川を泳ぐ少年釣竿を投げる人の影列車は鉄橋を渡るひび割れた青空に映った悲しみ理不尽は己(おの)が心不条理は己が心捨てられた未来永遠はあるか焼けきった愛何も受けつけない渇いた魂生命(いのち)の水に見放され永遠は遥か終着駅までの束の間の休息列車を降りればまた行き先に途惑う道標は初めからなかったのかどこへもたどり着けないのか漠然とした不安叫びたい想い風が頰を撲(う)つ永遠は見えず時を軋ませて列車は鉄橋を渡る鉄橋を渡る

  • 梅ジャム2021

    スーパーで完熟梅を売っていたので買ってきた。鍋でコトコトと梅を煮ます。甘酸っぱい梅の香りが台所に広がります。フライパンへ移して、砂糖を加えてまた煮ます。味見をしながら、甘くなりすぎないように、少しずつ砂糖を加えます。あんまり甘くなっちゃうと梅の味が薄くなってしまうからね。はい、出来上がり。いい色になりました。パンにつけて美味しくいただきます。おしまい。梅ジャム2021

  • ほうき星に乗った時間採り

    ほうき星に乗って晴れた宇宙を滑りますさわやかないい気分宝石を散りばめたような星々そのあいだをすり抜けながら大きな虫取り網を振り回して宇宙の風を捉えます宇宙の風には時間のかけらがまざっています金平糖のような小さな粒です虫取り網ですこしずつ時間のかけらを集めます花の香りに似た甘い匂いが漂います網の底にたまった時間のかけらがきらきらと輝きました誰のものでもない時間のかけら独り占めにできない時間のかけら科学者は有限だといい宗教家は無限だといいます真実はどちらでしょうか?僕はただ集めたいだけです時間のかけらを部屋の壁に飾りそのあたたかい光のなかで昔の小説を読んだりチェロを弾いたりしていると気分がそっと安らぎますただそれだけです今日も僕はいつものようにほうき星に乗りながら宇宙の風を捉えます時間のかけらを集めます明日も宇宙が...ほうき星に乗った時間採り

  • 七色の天使

    七色の天使が翔んでいる愛らしい翼を広げ黄金色の光を曳ひいて星の眠る夜空をゆっくりとたゆたうようなたわむれているような七色の天使が語っている夜をくぐり抜ければそこは明日明日以外にはたどり着かない人が生きるのには意味があって希望がいつも寄り添っている七色の天使が歌っている月の光を見てごらん闇に浮かぶ灯りを見てごらん宇宙のなかに完全な闇なんてないのよ人がもし暗闇へ落ちるとしたらそれは自ら心を閉ざす時七色の天使がウインクする翼を傾かせくるりと向きを変え明日で会いましょう明日で愛し合いましょう七色の天使はくすくす笑い夜の向こうへ翔んでいった七色の天使

  • 亭主がいくら稼いでも自分の仕事は手放さない(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第448話)

    上海人の奥さんの友人に夫がある中国企業のCEO(雇われ社長)をやっていてとても裕福な女性がいる。高級マンションを買っていい暮らしをしている。二人とも上海人だ。もともと看護士だった彼女は、息子を出産した後、月給八万円で元の病院に勤め始めた。彼女の亭主は、「会社は順調だし、給料は十分にもらっている。生活には困らないから、専業主婦になって息子の面倒を見ればいいじゃないか」と言ったのだが、彼女は、「生活に困るとか困らないの問題ではなくて、仕事をすることが大事なのよ」と言ってフルタイムの看護士にこだわった。中国では共働きが当たり前なので、子供の面倒はおばあちゃんやおじいちゃんが看るのが普通なのだが、彼女と彼女の夫は結構な高齢で元気いっぱいな赤子の面倒はとても看きれれない。そこでベビーシッターを雇うことにした。このベビーシ...亭主がいくら稼いでも自分の仕事は手放さない(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第448話)

  • ひたち海浜公園2021春

    ひたち海浜公園へ行ってきた。勝田駅からひたちなか海浜鉄道に乗って阿字ヶ浦へ。阿字ヶ浦駅から、ひたち海浜公園行きの無料のシャトルバスが出ている。ひたちなか海浜鉄道はひなびたローカル線でなかなかよかった。ちょうどチューリップが花盛りだった。いろんな種類のチューリップが咲いていて綺麗だった。みはらしの丘。ネルフィラが一面に咲いている。いい感じで散歩できてよかった。ひたち海浜公園2021春

  • 信じたい嘘

    信じたい嘘信じたくないほんとう信じたい噂信じたくないほんとうからくりを繋ぎ合わせて人は生きる嘘を信じないでは生きられない噂を信じないでは生きられないからくりの神に跪き嘘に嘘を塗り重ね噂のバージョンアップにいそしみふっと気がつけばがんじがらめの自縄自縛嘘や噂に操られる哀れなマリオネット欺瞞が自己増床すれば真実はボロボロになる嘘で膨らませた嘘を信じているうちは愛にたどり着かないのに人はいつまで偽りにしがみつくのか嘘はいらないと言うことからほんとうの人生は始まる信じたい嘘信じたくないほんとう信じたい噂信じたくないほんとう信じたい嘘

  • 都内花見散歩2021

    今年は桜が早く咲いた。まだ三月二十七日だというのにもう満開になっている。しかも、明日は雨が降るという予報だ。雨に降られたのでは散ってしまうかもしれない。急いで今年の桜を見に出かけた。上野公園の桜は満開だった。とても綺麗だ。上野公園から階段を降りて不忍池へ周り、ぶらぶらと散歩した。上野公園から都バスに乗って江戸川橋へ行き、神田川沿いを歩いた。神田川沿いを歩いた後、地下鉄に乗って九段下へ。千鳥ヶ淵の桜を観た。都内花見散歩2021

  • 陽射しから生まれた

    お幸せにと風が吹く若葉に囲まれた古い教会花嫁衣装の君が出てきた新郎と腕を組んだ花嫁は美しいほゝえみ輝くひとみふたりをつつむように鐘が鳴るお幸せにと舞い上がるライスシャワーきらきらと光を浴びて花嫁が投げたブーケの花束祝福のバトンは誰の手にあたたかい陽射しから人は生まれてきた人の胸には生まれながらに愛の種子が宿っている愛は愛を探し愛は愛に出会い愛が愛を育み人はしあわせになるふたりだけの旅路お幸せにと風が吹くお幸せにと風が去る陽射しから生まれた

  • 輝きのなかへ

    世界は決して滅びない破滅してしまうようにみえてもかならず美しくよみがえる人々は決して滅びない人は絆を結ばずには生きられないやさしくしなやかによみがえる魂は決して滅びない涙にくれていたとしても希望はいつもそばにあるいつかいつの日にか力という力が滅びる奪う者は消え去り奪おうという欲望もどこかへ失せ愛だけが純粋な愛だけが残る奪い合いのない世界それがほんとうの世界愛で満たされた世界それがほんとうの世界すべての悪しきものはいつか姿を消す生まれ変わった世界にさわやかな風が吹くすべてが輝きほんとうの愛だけがそよぐ輝きのなかへ

  • ほほえみをしあわせに

    ほほえみをしあわせにしあわせをほほえみにあなたと過ごす春あたたかい春巡りめぐる季節扉を開けたらまぶしい陽射しが石畳に照り返す約束の花束のようなきらめく輝き美しい光光をほどいて春のなかへあなたが待っている花びらの舞うあのベンチへ人生は一度だけ運命も一度だけあなたのほほえみを抱きしめられたらほかにはなにもいらないほほえみをしあわせにしあわせをほほえみにあなたと過ごす春かろやかな春やさしいそよ風もうはなさないほほえみをしあわせに

  • 風に消えた赤い風船

    おさげ髪の君卒業証書を胸に抱え瞳を伏せる君の後ろで赤い風船がそっと飛んだ子供がはしゃいで追いかけた約束もしていないのに約束をした気がしてた風にさらわれた赤い風船恋といっしょに飛んでいった自転車を止めておしゃべりをしたいつものベンチも今日が最後たわいもないことばかり話したけど光を見た気がしてたさよならは言わないよ口にすればつらくなるから風に舞った赤い風船高く高くどこへ行くのか風にさらわれた赤い風船遠い昔の記憶のように消えていった風に消えた赤い風船

  • 聖なる夜に君の影を踏んで

    君の影を踏んでつまづくみっともないったらありゃしないミルク色したニットの帽子やさしい天使を気取った君は手練れの小悪魔さ通りすがりの教会からこぼれるハーモニーきよしこの夜神様がいるなら表へ出てきて助けておくれお得意の奇蹟ってやつをひとつ見せておくれよとめられない愛を打ち明けたいのに君はどうしても言わせまいと棘を含んだ微笑で僕を刺すひたすら消耗するだけの無意味な駆け引き僕の尖った角をへし折って君は愉快かい?君を抱きしめたい嵐のように叫びたい愛させておくれ君のえくぼにキスさせておくれこんなに素敵な夜なんだからこんなに素敵な君なんだから聖なる夜は冬の星座が煌めく夜どこもかしこも愛があふれているのに君の影を踏んでつまづくみっともないったらありゃしない聖なる夜に君の影を踏んで

  • 白い風になって

    白い風になってあなたのひとりの部屋へ愛を届けたい離ればなれに暮らしているから眠れない夜は窓を開けますあの日あなたを送って走った空港までの海沿いの道潮の香りと陽に焼けたあなたの横顔溶け合う風になれるふたりのその日を夢に描いて白い夜に頬をよせてあなたのぬくもり思い出すの凍える星のようにわたしも愛を識(し)って震えていますあの日あなたが口づけてくれた空港のロビー人混みのなかわたしを見つめるあなたのまなざし愛のささやき溶け合う風になれるふたりのその日を夢に描いて白い風になって

  • キャビンアテンダントの安全模範演技(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第440話)

    広東省広州から成田空港行きの日系航空会社の飛行機に乗った時のことだった。離陸前になって、いつものようにキャビンアテンダントが安全の模範演技を始めた。僕はそれをぼおっと眺めた。右側の通路は日本人のキャビンアテンダントで、左側の通路は中国人のキャビンアテンダントだった。キャビンアテンダントは救命胴衣をつけ、筒に息を吹き込んで膨らませ、紐を引っ張って締める。日本人のキャビンアテンダントと中国人のキャビンアテンダントは同時に同じ動作をしているのだけど、所作が違った。日本人のキャビンアテンダントは紐を引っ張った後、指先までぴんと伸ばして綺麗に見せる。茶道や華道のお作法のような美しさだ。中国人のキャビンアテンダントのほうは、ごく普通というか、指先まではぴんと伸ばさずにだらりとさせていた。救命胴衣がきちんとつけられればそれで...キャビンアテンダントの安全模範演技(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第440話)

  • 高雄栂尾2020年秋

    京都の高雄、栂尾を散歩した時の写真です。のんびりゆったりと散歩しました。高雄栂尾2020年秋

  • 宇治2020年秋

    宇治を散歩した時の写真です。。下は白しること抹茶。美味しかったです宇治2020年秋

  • 嵐山嵯峨2020秋

    嵐山から嵯峨へ散歩した時の写真です。天龍寺の庭園。常寂光寺です。落柿舎の柿。小さな柿の実がなっていました。嵐山嵯峨2020秋

  • 能登島2020年秋

    能登島へ行った時の写真です。和倉温泉からバスに乗って行ってきました。とてもきれいな海です。水が澄んでいました。のとじま水族館のイルカです。こちらはイルカショー。イルカショーに続いてアシカショーがありました。楽しかったです。能登島から七尾港方向を望んだ写真です。雪山が後ろに見えました。能登へは初めて行ったのですが、景色がよくて楽しめました。能登島2020年秋

  • 兼六園 2020年秋

    金沢の兼六園へ行った時の写真です。紅葉が綺麗でした。秋を満喫しました。兼六園2020年秋

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