■第201話:コロナに関する断想■第202話:コロナと死のかたち■第203話:AIは焦るか?■第204話:働くということ■第205話:身体は特権か障害か■第2…
■第201話:コロナに関する断想■第202話:コロナと死のかたち■第203話:AIは焦るか?■第204話:働くということ■第205話:身体は特権か障害か■第2…
■第101話:叱ると怒る ■第102話:礼子先生と猫■第103話:ボケ論争■第104話:荒れた成人式■第105話:共通テスト切り付…
かつて、フィリピンの青年グループと語り合う、という合宿に参加したことがあった。山中湖の湖畔にある宿舎だったが、参加者はフィリピン側、日本側、それぞれが30人ほ…
猫が陽の当たる居間で昼寝をしている。わが家の猫はサビ猫という種類で決して美しくはない。家の中で見るとそうでもないが、外で見るとコンクリート色の薄汚い貧相な猫に…
学生時代、やけに金のない時があった。と言って、それが金のある時があったということを意味しているわけではなく、だいだいはいつでもピーピーしていたのである。 ざっ…
今年は8月の末に夏合宿を行いました。コロナで2年間は合宿も禁止、一昨年はインターハイも出来ず、昨年の夏は大会も練習も制限され、教員としては「楽」だったのですが…
おてんとうさまに恥ずかしくないように生きなさいいつもおばあちゃんはそう言った ふと見上げると頭の上には青い空とほっかりとおだやかなおてんとうさま 正しさとは案…
隣の家に亮君という二歳の男の子がいて時々遊びにやってきた 網戸のむこうでおでこをつけこんなことを言う センセエー 雲がきれい 子供らしい饒舌センセエー いいな…
これは随分昔、まだ20代の頃に書いた話なので、そのつもりでお読みいただきたい。「宮崎緑」と聞いて分かる方がどれだけいるだろう? 一人暮らしをしていた頃の話であ…
2023京大理系 第二問『数学する身体』森田真生 A:全体要約(Bの解答例接続) (一)死者を折に触れて思い返し、その生きた記憶を美しく保存することで、生者は…
2023京大 第二問『数学する身体』森田真生 A:全体概観・問の骨格 数学者岡潔の「第三の発見」は、自己の深い変容の結果、数学的風景の相貌が一変したという経験…
2023 京大文系第一問 福田恆存『芸術とはなにか』 A:全体概観・問の骨格 (一)観客が受動に堕した近代演劇に対して、本来の演劇はむしろ観客の主体性によって…
2023東大第四問 長田弘『詩人であること』 🔲A:本文の構成(省略)→(B)を参照 🔲B:論と設問の問の主旨 内容の概略「社会」で用いられる既存の言葉に依存…
2023東大 第一問 吉田憲司「仮面と身体」 🔲A:本文の構成 第①段落=仮面の普遍性・人類に普遍的に存在するものではない・しかし仮面文化を持つ地域民族→酷似…
「がんばるおじゃが」を作ってみました。応援しています。
隣の家に亮君という二歳の男の子がいて時々遊びにやってきた 網戸のむこうでおでこをつけこんなことを言う センセエー 雲がきれい 子供らしい饒舌センセエー いいな…
『陰翳礼讃』は名著である。夏目漱石の「現代日本の開化」もそうだが、明治以降、急速に西洋文物が流入する状況にあって、日本人がその模倣にあくせくし、独自の文化文明…
『水俣の甘夏』という1984年3月に公開された映画がある。この映画の存在は気にかかっていて、いつか観たいと思いながらも、なかなか手が伸びず、そのまま半ば忘れか…
浮浪者などという言葉を使って良いものかどうか分からないが、今の時期になると、僕はあるオジサンとの出会いをふと思い出す。 僕が東京に下宿していた頃のことで、おそ…
2022東北大第二問 梨木香歩『雪と珊瑚と』 A 全体概観母子家庭の厳しい現実に対して寄せてくれる他者の好意に素直になれず、それを施し・同情と感じてしまう「珊…
2022 東北大第一問 評論 二宮正之『小林秀雄のこと』 A 全体概観 小林秀雄の考えを紹介しながら「合理的に生きること」とはどのようなことかを考察している。…
「最近買ったもの」の話です。昨日、大学4年の卒業生と夕食を食べたら、妹が大学進学でパソコンを買う、ああそう僕もMac miniを買ったよみたいな話になり、そん…
高校生の学習を意図して作ったページです。 非常に拙いものですが、漢文の白文を読む手掛かりについて ①文法で読む ②句法で読む ③対句で読む ④内容で読むの四つ…
【カテゴリで覚える古文単語】のカテゴリ別索引 →各語の50音順索引はこちらへ ■これは高校3年生古文単語の学習を意図したものです。古文単語が頭に入りにくい悩む…
【カテゴリで覚える古文単語】の50音順索引 →カテゴリー別索引はこちらへ ■これは高校3年生古文単語の学習を意図したものです。古文単語が頭に入りにくい悩む生徒…
和歌へのアプローチと修辞法 1:和歌を区切る 2:語法文法による直訳 3−1:主体の特定 3−2:前後関係で読む 4−1:掛詞 4−2:序詞 4…
2022 東大 第四問 武満徹「影絵の鏡」 A:本文の構成(省略)→(B)を参照 B:論と設問の問の基本骨格 全体から気になる中心的なフレーズをまず拾ってみる…
2022東大 第一問 鵜飼哲「ナショナリズム、その〈彼方〉への隘路」
2022東大 第一問 鵜飼哲「ナショナリズム、その〈彼方〉への隘路」 A:本文の構成 ■ 第①段落カイロの博物館でのエピソード日本人ガイドから盗み聞き?を糾弾…
随分久しぶりの投稿です。みなさま、お元気でお過ごしでしたでしょうか。 退職はしたものの、再任用という形で勤務し、二年が経とうとしています。再任用というのは過酷…
2020 京大理系 第二問 小松和彦『妖怪学新考・・妖怪から見る日本人の心』
2020京大理系 第二問 小松和彦『妖怪学新考・・妖怪から見る日本人の心』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、で…
2020 京大文系 第二問 随想 小山清「井伏鱒二の生活と意見」
2020 京大文系 第二問 随想 小山清「井伏鱒二の生活と意見」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ…
2020 京大文系 第一問 評論 小川国夫「体験と告白」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の…
受験生のみなさん。がんばるバナナを作ってみました。頑張ると言うと力んでしまいますが、がんばるバナナとつぶやくと、頑張りながらも程よく力が抜けるかもしれません。…
2021 東北大第二問 小説 重松清 『鷹乃学習』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の並びが全…
2021 東北大第一問 評論 河本英夫 『経験をリセットする 論理哲学から行為哲学へ』
2021 東北大第一問 評論 河本英夫 『経験をリセットする 論理哲学から行為哲学へ』 A 全体概観3.11での経験を冒頭に置き、今までの経験で処理できない思…
2020 東北大 問題二 随想 須賀敦子「となり町の山車のように」
2020 東北大 問題二 随想 須賀敦子「となり町の山車のように」 A 全体概観基本的には須賀敦子の文筆家としての自身の在り方、脱線しがちな夢想家だった自分の…
2020 東北大第一問 評論 安藤寿康『なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える』
2020 東北大第一問 評論 安藤寿康『なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重き…
2021 京大理系 第二問 岡井隆「韻と律」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の並びが全体要約…
2021京大 第二問 石川淳の随想「すだれ越し」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の並びが全体…
2021 京大文系 第一問 随想 西谷啓治「忘れ得ぬ言葉」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の…
2021 東大 第四問 夏目漱石「子規の画」 (A)論の全体と設問の問の基本骨格■全体主旨・・子規の「拙」に対する漱石の思いを書いた文章である。【設問二】【設…
2021 東大 第一問 松嶋健「ケアと共同性 個人主義を超えて」
2021 東大 第一問 松嶋健「ケアと共同性 個人主義を超えて」 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、解答例の並び…
下の二つのリンクの内容はほぼ同じものです。noteの方が柔らかい口調で書かれています。 『第218話 言語論について(教材)』■第218話 言語論について(教…
「タオル」(重松清)授業メモ (※これはいわゆる実況中継のような授業記録ではなく、標準的な読みを確認するための事前確認メモとご了承ください)「タオル」という小…
【カテゴリで覚える古文単語】 ■つらい→憂・辛・侘・屈 1 ■単語リスト→うし・つらし・からし・わびし(わぶ)・くんず・ずちなし 2 ■ポイントとりあえず「憂…
【カテゴリで覚える古文単語】 ■仏道・出家 1 ■単語リスト→★おこなふ・ほい・★ほだし・★やつす・さまをかふ・みぐしおろす・かしらおろす・よをすつ・よをそむ…
授業で岡真理さんの『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社)の中の「蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回」を教材として読んでいます。(教科書でのタイト…
御無沙汰をしています。 最近、こちらのブログに国語の教材的なものを中心に置き、noteの方に今まで書いたものを整理しつつ、近況に近いものを書いています。もし、…
2020 東大問題四 谷川俊太郎『詩を考える‐言葉が生まれる現場』
2020 東大問題四 谷川俊太郎『詩を考える‐言葉が生まれる現場』 2021.3改訂 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重き…
2020 東大第一問 評論 小坂井敏晶「神の亡霊」〈6近代の原罪〉 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、解答例の並…
2020 東大第一問 評論 小坂井敏晶「神の亡霊」〈6近代の原罪〉
(A)本文の構成 第①段落=機会均等のパラドックス (A)機会均等の実現=平等な自由競争社会を招来→成否結果は自己責任(自己の能力才能)=…
卒業生に「ブログの更新がないと生きているかどうか心配」と言われたので、何となく、ちょっと更新します。 今日は、休日出勤の振り替えで休みだったのですが、国公立の…
土竜漫言《 目次 》 第 1話 ある浮浪者のこと第 2話 テレビ雑感第 3話 亮君第 4話 オバアチャン第 5話 テニス…
第223話 語呂合わせ 今に始まったことではないが、記憶が怪しい。古いことは勿論だが、新しいことはほとんど入らない。さらに瞬間的に覚えること自体の力も衰退し…
今日はカミさんの誕生日でした。「あなたと結婚してから、ウナギが食べられなくなった」と、カミさんは、貧乏を嘆くので、昨日の日曜日、仕方なく、奮起して、ウナギを…
中秋の名月、きれいでしたね。 名月や憂きもつらきも猫の夢 今日は久しぶりの休日。 絶対に寝坊してやろうと思うのに、 何故かいつもと同じ時間に目が覚めてしま…
第222話 AIは焦るか? 数年前のインターハイの地区予選。テニスの団体戦が行われる日の朝、試合会場に向かうために、そこそこの早起きをして出たのだが、途中で…
猫は、季節により、一日の中でも朝とか夜とか、割と自分の居場所を定めて、そこを定位置にしていますが、そんなものでしょうか、カミさんの枕とか、僕用に買ってきた…
僕のしたかったことはなんだろう 秋の空の雲の白さの
第221話 『羅生門』と「未知」 1年生の現代文の授業は楽しい。少しこちらが説明した後で「これ、どう思う?」と投げかけると、隣近所で話し合いの輪ができワーワ…
毎日、異常な暑さ。 猫は大概をガレージの僕のバイクのサドルで過ごし、 僕がバイクに乗りたいがために、 猫の小屋を作ってあげたが、 暫くぐったりしただけで、興…
コロナで休校状態にあった学校は(前話を参照してください)5月の半ばから一週間の試験登校を始め、5月の最終週から基本的に日常を取り戻した。しかし、前話で恐れ…
■第219話 コロナに関する断章 コロナウイルスに世界が揺れている。学校も揺れている。当初、まさかそんなことになるとは思わなかったが、僕も三日に一日の出…
京都大学現代文入試問題解答例(私案) ■これは京都大学の現代文の入試問題について私的に解答を試みた「私案」です。あくまでも「試案」と理解していただき、御覧にな…
自分より、いや、自分にはまったく及びもつかないほど必死で与えられた生を生きようとしている命がここにもある。きっと、そういう命がどこかにたくさん…
第197話 所与 ここのところ、「所与」という言葉が気になる。 少し遠回りして漢文の授業のようになるがお赦しいただきたい。「所」は、例えば手持ちの小さな漢和…
3月31日が終わろうとしています。コロナの関係で、4月1日からスタートできない方も多いと思いますが、新生活を、有意義なものにしてください。新しい世界への旅立…
第216話 ジジイと娘たちの会話 今年も以前に勤めていた学校の部活の卒業生たちが忘年会に呼んでくれた。3世代、21歳から23歳までの20人余りの女の子?女子?…
■第215話 ある日の黒板 ある日の黒板です。センター試験直前の授業の。黒板に書いたものを、生徒が写メしていたのを、もっとちゃんと書き直そうと思って、送っても…
第214話 明石海人という歌人の紹介(資料) ■明石海人の一生明石海人(本名野田勝太郎)は明治34年に駿東郡方浜村(現沼津市)に生まれました。片浜尋常小学校か…
2014 東北第一問 評論 奥井智之『プライドの社会学』 A 全体概観教養とは何かについて述べている文章である。かつては教養は実用性に欠けていてもそれを知識と…
第209話 なぞなぞ 授業はお互い疲れるので、時々、生徒に「なぞなぞ」を出して遊ぶことにしている。 例えば(これはローカルな質問で静岡県東部を地元としている人…
鬱陶しいかもしれませんが、もう一つだけ言いたいことがあります。今「誠実に努力する」と書きましたが、人生は実は「誠実に努力する」だけではダメなのです。矛盾するこ…
卒業おめでとう 副担任がしゃしゃり出る幕でもありませんが、担任が言いそうにないことを、ひと言。 この一年、担任はなかなか大変でした。この学校で3年の担任をやる…
■第218話 言語論について(教材) 言語論を読むベースとして次の4つのことを理解しておきたい。①モノがあってコトバがつけられるのではなく、コトバが世界を分節…
2012 東北大 第二問 小説 小川洋子『キリコさんの失敗』
2012 東北大第二問 小説 小川洋子『キリコさんの失敗』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例…
2012 東北大 第一問 評論 市村弘正『小さなものの諸形態』
2012 東北大 第一問 評論 市村弘正『小さなものの諸形態』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答…
2012 東北大第二問 小説 三木卓『裸足と貝殻』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の並びが全…
2012 東北大第一問 評論 大橋良介『聞くこととしての歴史』
2012 東北大第一問 評論 大橋良介『聞くこととしての歴史』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答…
2013 東北大第二問 小説 岡本かの子「家霊」 A 全体概観「くめ子」の店。暮れ近い、客が引けた、夜の十時。閉店まで一時間。出前持ちが「徳永老人」の註文を受…
2013 東北大第一問 評論 田川健三『宗教批判をめぐる』 A 全体概観近代知性が生み出した知識技術が現代マイナスに作用し、それをもって知性を否定的に捉え、感…
2014 東北第二問 随想 半藤利一『漱石先生お久しぶりです』
2014 東北第二問 随想 半藤利一『漱石先生お久しぶりです』 A 全体概観半藤利一の、師である漱石についての随想である。漱石は良寛に憧れ、その「孤高」「静寂…
2015 東北大第二問 小説 開高健『揺れた』 A 全体概観「小説家」と『最後の書』の「著者」との対話。『最後の書』という何も書かれていない本を出版することで…
2015 東北大第一問 評論 鶴岡真弓『装飾する魂 日本の文様芸術』
2015 東北大第一問 評論 鶴岡真弓『装飾する魂 日本の文様芸術』 A 全体概観蝶の翅の色彩と文様が「厳しい自然の掟」の中で「己の生命」を「維持」するための…
2016 東北大第二問 小説 宮下奈都『終わらない歌』 A 全体概観この小説では、そのベースにある、主人公「早紀」と「ひかり」(特に「ひかり」)の苦悩が、「自…
2016 東北大第一問 評論 藤田省三『全体主義の時代経験』
2016 東北大第一問 評論 藤田省三『全体主義の時代経験』 A 全体概観市場経済原理がその原理を当て嵌めてはならない領域にまで浸潤し、すべてのものが商品化さ…
2017東北大問題二 小説 いしいしんじ『ぶらんこ乗り』 A 全体概観死んだ弟に対する姉の「悔い」(=恵まれて何の屈託もないと思われた弟が、その内面に宿してい…
2017 東北大第一問 評論 高階秀爾『芸術空間の系譜』 A 全体概観人間の知覚作用は、知性によって修正されている。人間は自己との関係において外界を捉えるが、…
2018 東北大問題二 小説 北杜夫『少年』 A 全体概観「大自然」の中での体験を通して、「人間」に対する認識(「認識」が適当かどうかわからないが)の変化を描…
2018 東北大 第一問 評論 入不二基羲『足の裏に影はあるか?ないか?哲学随想』
2018 東北大 第一問 評論 入不二基羲『足の裏に影はあるか?ないか?哲学随想』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを…
2019東北大問題二 小説 小川洋子『ことり』 A 全体概観(記述から推測される)「小父さん」は、『ことり』にまつわる兄の不遇と死、それに囚われ閉ざしがちな日…
2019 東北大第一問 評論 岩田慶治 『音・時・言葉』 ここに示す解答例は、解答自体が全体構成の一部を担っているとい考え方に重きを置き、できるだけ解答例の並…
東北大学現代文入試問題解答例(私案) ■これは東北大学の現代文の入試問題について私的に解答を試みた「私案」です。あくまでも「試案」と理解していただき、御覧にな…
■第213話 ここ数年、寄る年波に、夜はカミさんが湯たんぽを入れてくれるようになり、それに頼って寝ている。若いころはどんなに冷たい布団に入ってもすぐに体温で…
■第213話 湯たんぽと 猫とまるまる 星の夜 ここ数年、寄る年波に、夜はカミさんが湯たんぽを入れてくれるようになり、それに頼って寝ている。若いころはどんなに…
■第212話 「情報化」の時代と言われる現代の「落とし穴」(教材) ① 情報のひとり歩き例えばネット上にある情報の弱点は、責任の所在が明確でない匿名性と、紙な…
かつて勤めていた特別支援学校の校長先生が 著名人に手紙を送り、その方の処世訓を集めて本にしていました。 これは、井上ひさしの直筆(コピーですが)の彼の処世訓。…
■第211話 他人と他者 不思議なことに、カミさんは猫の気持ちを代弁する時に、それが人であれば「本人」と言うべきところを、なぜか「本ニャン」と言ったりする。例…
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■第201話:コロナに関する断想■第202話:コロナと死のかたち■第203話:AIは焦るか?■第204話:働くということ■第205話:身体は特権か障害か■第2…
■第101話:叱ると怒る ■第102話:礼子先生と猫■第103話:ボケ論争■第104話:荒れた成人式■第105話:共通テスト切り付…
かつて、フィリピンの青年グループと語り合う、という合宿に参加したことがあった。山中湖の湖畔にある宿舎だったが、参加者はフィリピン側、日本側、それぞれが30人ほ…
猫が陽の当たる居間で昼寝をしている。わが家の猫はサビ猫という種類で決して美しくはない。家の中で見るとそうでもないが、外で見るとコンクリート色の薄汚い貧相な猫に…
学生時代、やけに金のない時があった。と言って、それが金のある時があったということを意味しているわけではなく、だいだいはいつでもピーピーしていたのである。 ざっ…
今年は8月の末に夏合宿を行いました。コロナで2年間は合宿も禁止、一昨年はインターハイも出来ず、昨年の夏は大会も練習も制限され、教員としては「楽」だったのですが…
おてんとうさまに恥ずかしくないように生きなさいいつもおばあちゃんはそう言った ふと見上げると頭の上には青い空とほっかりとおだやかなおてんとうさま 正しさとは案…
隣の家に亮君という二歳の男の子がいて時々遊びにやってきた 網戸のむこうでおでこをつけこんなことを言う センセエー 雲がきれい 子供らしい饒舌センセエー いいな…
これは随分昔、まだ20代の頃に書いた話なので、そのつもりでお読みいただきたい。「宮崎緑」と聞いて分かる方がどれだけいるだろう? 一人暮らしをしていた頃の話であ…
2023京大理系 第二問『数学する身体』森田真生 A:全体要約(Bの解答例接続) (一)死者を折に触れて思い返し、その生きた記憶を美しく保存することで、生者は…
2023京大 第二問『数学する身体』森田真生 A:全体概観・問の骨格 数学者岡潔の「第三の発見」は、自己の深い変容の結果、数学的風景の相貌が一変したという経験…
2023 京大文系第一問 福田恆存『芸術とはなにか』 A:全体概観・問の骨格 (一)観客が受動に堕した近代演劇に対して、本来の演劇はむしろ観客の主体性によって…
2023東大第四問 長田弘『詩人であること』 🔲A:本文の構成(省略)→(B)を参照 🔲B:論と設問の問の主旨 内容の概略「社会」で用いられる既存の言葉に依存…
2023東大 第一問 吉田憲司「仮面と身体」 🔲A:本文の構成 第①段落=仮面の普遍性・人類に普遍的に存在するものではない・しかし仮面文化を持つ地域民族→酷似…
「がんばるおじゃが」を作ってみました。応援しています。
隣の家に亮君という二歳の男の子がいて時々遊びにやってきた 網戸のむこうでおでこをつけこんなことを言う センセエー 雲がきれい 子供らしい饒舌センセエー いいな…
『陰翳礼讃』は名著である。夏目漱石の「現代日本の開化」もそうだが、明治以降、急速に西洋文物が流入する状況にあって、日本人がその模倣にあくせくし、独自の文化文明…
『水俣の甘夏』という1984年3月に公開された映画がある。この映画の存在は気にかかっていて、いつか観たいと思いながらも、なかなか手が伸びず、そのまま半ば忘れか…
浮浪者などという言葉を使って良いものかどうか分からないが、今の時期になると、僕はあるオジサンとの出会いをふと思い出す。 僕が東京に下宿していた頃のことで、おそ…
2022東北大第二問 梨木香歩『雪と珊瑚と』 A 全体概観母子家庭の厳しい現実に対して寄せてくれる他者の好意に素直になれず、それを施し・同情と感じてしまう「珊…
『陰翳礼讃』は名著である。夏目漱石の「現代日本の開化」もそうだが、明治以降、急速に西洋文物が流入する状況にあって、日本人がその模倣にあくせくし、独自の文化文明…