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コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語) https://blog.goo.ne.jp/s1504

斬新な切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設17年目に入りました。

自然と共生しながら、生きてきました。 ここでは4,000字(原稿用紙10枚)程度の短い作品を発表します。 <超短編シリーズ>として、発表中のものもありますが、むかし詩を書いていたこともあり、コトバに対する思い入れは人一倍つよいとおもいます。

正宗の妖刀
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2010/09/26

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  • ポエム403 『思い出は若い』

    その人のことは茶色いレッドリバーとともに思い出すエリザベス・カラーを着けたその犬は疾うに虹の橋を渡ったが一匹というより一人の仲間だった海の見える高台に住んでいて沖を通る外国航路の汽船を眺めてマドロスパイプを咥えた横縞シャツの船員を想像していたに違いないソフトバンクの主砲・柳田がホームランを打つたびにその人は「ギタ~」と言って喜んでいた想い出は遠いぼくのブログの最初の読者で永いこと相互訪問が続いたがいつしか途絶えたそんなことは何とも思わないがときどき高台からの写真を目にするとぼくの知っている美しが原の風景を思い出すのだもっとも遥か下方にあるのは松本市の家並だが双眼鏡さえあれば汽船の代わりにお城が見えたと思うぼくも4月には85回目の誕生日を迎えるがどうやらあと10年は持ちそうだ作家の宇野千代さんは「なんだかわ...ポエム403『思い出は若い』

  • 紙上大喜利84 『じじいの時事ばなし』

    〇「大相撲初場所の総括をしておこうか」「ご隠居の優勝力士予想は見事に外しましたね」〇「金峰山は惜しくもカザフスタンに錦を飾れなかったがいずれ役力士になる器だ」「今回の巴戦は相手が悪かったですね」〇「きのうは豊昇龍の横綱伝達式もあって異変の琴桜より先に横綱になった」」「ちょうど照ノ富士の引退で横綱が欲しい状況でした」〇「尊富士が14日目に琴桜を突き落とした一番がSNSで評判だった」「合気道の達人か・・と大騒ぎでしたね」〇「高安は8勝7敗で勝ち越したし、錦木も最終日に勝ち越した」「ご贔屓はまずまずですが金峰山は残念でした」紙上大喜利84『じじいの時事ばなし』

  • 芭蕉の名句⑭ 『天の川』

    「荒海や佐渡によこたふ天河」この句は松尾芭蕉の俳文「銀河の序」に掲載されている。日本海の荒波を隔てて、流人の島佐渡が島が横たわり、天の川がそのうえにかかっている。七夕の夜だから空の二星〈牽牛・織女〉も年に一度逢うと言い伝えられているが、島に流された人々は、どんな思いで故郷を偲び、あの星を仰ぐのだろう・・と感慨にふけっている様が想像されるところが別の資料では、芭蕉はこの時期に病気をしていて「荒海や佐渡によこたふ天河」は「奥の細道」では省略されているとされている。新潟県の出雲崎に泊まった時に詠んだ句らしいがが、芭蕉は句を残しただけで出雲崎や佐渡については「奥の細道」では何も触れていないという。ことほど左様に後から編集された紀行文には事実と異なる部分がたくさんあるようだ。現地を訪れたことのある方は、実際に残され...芭蕉の名句⑭『天の川』

  • 紙上大喜利83 『じじいの時事ばなし』

    〇「大相撲も今日が千秋楽だがやっぱり異変があったな」「ご隠居の言った通り、琴桜は優勝した次の場所で負け越しでしたね」〇「優勝は金峰山〈きんぽうざん〉でほぼ決まりだ」「今日の相手の王鵬〈おおほう〉だって侮れませんよ」〇「まあ勝負事だから絶対はないがカザフスタンに優勝をもたらそうと気合が入っている」「強いですよね、大関陣も次々と撃破されましたし」〇「終盤に弱い豊昇龍もなんとか3敗でついてきた」「あわよくば優勝をと虎視眈々と狙ってますね」〇「尊富士は10勝4敗だし高安も8勝5敗と勝ち越したしいうことなしだ」「錦木は7勝7敗で今日勝ち越しがかかっています」紙上大喜利83『じじいの時事ばなし』

  • 単発短編小説 『夢を見た』2

    みなさんは日本のまいまい井戸をご存じだろうか。地面をカタツムリのように左巻きに降りて行って、地底にある井戸から天秤棒に下げた桶で水をくみ上げていた地方があった。つまり本来の地面の位置には水が出ないので、かなり深い場所の湧き水とか突き抜き井戸の水を天秤棒と二つの桶で担ぎ上げていたのである。ところ変わってどうやらアメリカ合衆国の似たような場所に僕のクルマは止まっていた。僕のいる場所からはらせん状に巻いた谷のようなところを急行列車が通過する踏切がある。対岸へ渡るにはその踏切を渡るしかないので、車は我先に踏切めがけて降りていく。その中に何と防弾仕様の大型車が混じっていて、どうやらトランプ大統領が乗っているのではないかと興奮した。以下は夢の中の話だから承知しておいてほしい。とにかく一台の大型車が大慌てで戻ってきた。...単発短編小説『夢を見た』2

  • 芭蕉の名句⑬ 『さみだれ』

    五月雨を集めてはやし最上川このところ芭蕉の出身地「伊賀の里」にこだわったので今回は「奥の細道」に戻り初夏の季語からよく知られた名句を取り上げた。句意は「降り続く梅雨の雨を一つに集めたように、何とまあ最上川の流れが速くすさまじいのだろう・・と、感嘆の思いを吐露したもの。酒田の寺島彦助亭で、歌仙の発句として作ったとのこと。別の解釈では「(ようやく夕方になったが、)暑い一日を海に流し入れてしまった最上川の河口のあたりから涼しい夕風が吹いてきたとしている。最上川とはどういう特徴を備えた川なんだろう。山形県と福島県の境にある西我妻山」付近を源流部として山形県の中央部を北に流れ、新庄市付近で西に向きを変え酒田市で日本海に注ぐ。一つの県(山形県)で源流から河口まで流れる。かつては河川舟運の道として利用され、内陸部の紅花...芭蕉の名句⑬『さみだれ』

  • 紙上大喜利82 『じじいの時事ばなし』

    〇「初場所は異変の場所だな」「琴桜のことですか」〇「昨日は土俵際の逆転でやっと2勝5敗になったが豪ノ山に突き出されそうだった」「どこかケガをしているんじゃないでしょうか」〇「この分だと優勝の次の場所で大関のカド番になりそうだ」「大関昇進したばかりで陥落の心配とは前代未聞ですね」〇「もい一ついいか?韓国の大統領が逮捕されて今拘置所の中だ。それでも支持者の抗議デモに感謝のメッセージを発している」「ひかれ者の小唄・・ですか」紙上大喜利82『じじいの時事ばなし』

  • 芭蕉の名句⑫ 『春は鶯』

    「鶯や柳のうしろ藪のまえ」今回は新年にふさわしい芭蕉の名句を探しました。鶯は春を代表する季語で本来は旧暦の1~2月〈新暦3~4月〉を言いますが、待ちきれずに登場させました。低地を好み人間の近くに生息している鳥なのになかなか姿を見せてくれません。前に歌舞伎の名科白の項目で「ほんにお前は〇のように・・」を紹介しましたが、鶯もまた歌舞伎に登場する盗賊のように声だけしか聴かせてくれません。芭蕉はこうした鶯の特性を見事に俳句にしていますね。俗に鶯と梅の花が対とされる世界で、ほかにも椿の句があったりして<俗>を嫌う芭蕉の面目躍如じゃないでしょうか。芭蕉の名句⑫『春は鶯』

  • 紙上大喜利81 『じじいの時事ばなし』

    〇「大相撲1月場所ももう3日目が過ぎたが綱取り期待の琴桜が2敗とはな・・」「先場所は優勝したのにどうしたんでしょう」〇「まだ綱に見合う実力がついていないということだ」「代わりに豊昇龍ががんばっていますが」〇「いつものことだ。後半に乱れるから信用できん」「ご隠居のご贔屓の尊富士は3連勝ですね」〇「大の里や錦木、高安は安定しないが相手があることだから仕方がない」「おやおや諦めムードですか」〇「大の里は押っつけ1本で大関になったが相撲を覚えれば横綱が見えている」「照ノ富士が長くはもたないでしょうから大の里に期待しましょう」紙上大喜利81『じじいの時事ばなし』

  • 芭蕉の名句⑪ 『しぐれ』

    人々をしぐれよ宿は寒くともひとびとをしぐれよやどはさむくとも・・季語は時雨で、この句が詠まれた元禄2年(1689)寒い年だった。出典は蕉翁全伝で句意は句会の座敷がたとい寒くなろうともかまわないから時雨よ、一雨降って、風雅を求めて集まった人々に侘びた風趣を添えてくれないか。秋の季語でいかにも<時雨>の俳人と言われた芭蕉らしい。因みに伊賀上野の門弟配力<はいりき>亭に伊賀蕉門のほとどが集まったとされる歌仙が催された。配力は杉野房通、伊賀藩作事目付けという役職だから蕉門のメンバーはタダ者ではない。芭蕉の名句⑪『しぐれ』

  • コピペの功罪

    資料などをコピペして参考にした後消しても痕跡が残る場合があるらしい。一昨日愛に切り替えてぼくはその事象に翻弄された。下書きができてプレビューで確認し、これで良しと公開したところ文章の一部が表示できないのである。変だなと思い合い。つつ自分の文章をコピーして新規投稿してみたが全く同じ結果だった。対処方法があるはずだがこういうことに弱い者でお手上げ状態。そこでこのコラム投稿となった次第です。コピペの功罪

  • 芭蕉の名句⑪ 『しぐれ』

    人々をしぐれよ宿は寒くとも芭蕉と同行していた河合曽良が体調を崩し別行動をとることになった翌日二詠まれたものである。曽良が居なくても同好の士の句会は楽しくやりましょう・・と、芭蕉がメンバーに呼び掛けている。この句は伊賀の連衆が集まって歌仙を巻いた時の作。みんな俳諧の世界に没入していて一座はしんとした静寂に包まれている。ここに時雨が皆を包んだらなお一層侘びの情緒が醸されるであろう。寒くてもその方がこの場に相応しい。曽良がいない寂しさを時雨にかけて流石に芭蕉らしい。芭蕉の名句⑪『しぐれ』

  • ポエム402 『松の内』

    関東の松の内は1月7日らしいので今朝早く松飾を外す予定江戸時代までは15日までだったが家光公の死によって変更した鏡開きと重なるのはよくないと行事の方を変えたのだから徳川様の御威光はすごいそもそも松の内は年神様が各戸に滞在する期間松を頼りにとどまってくれた神様だぼくらは15日の方がいいが外したからには近くの神社のお焚き上げにお願いする今年の10大ニュースが気になるが世界のリーダーがいなくなるリスクを考えれば家光公の存在はありがたかったのかもポエム402『松の内』

  • 芭蕉の名句⑩ 『河豚汁』

    冬の季語を用いた芭蕉の俳句は比較的少ないが、この回は「あら何ともなや昨日が過ぎて河豚汁」の登場となった。河豚汁は〈ふくと汁〉と読ませるようで、意味は<昨日河豚汁を食べたが一日過ぎてもなんともない。ああ、よかった・・>安堵している品なった様子がほほえましい。初五の字余り〈八文字〉は「あら何ともなや」と状況を示しながら安堵の気持ちを表現したわけで無理に五七五にしなかった感覚は後世の自由律俳句をも先取りしている。河豚の調理については、現在では国による免許制度があるが芭蕉が食した延宝年間には経験豊富な調理人の腕を信用するしかなかった。河豚の内臓を傷つけることでフグ毒が身に回り、それを食べて死亡する例が江戸時代には少なくなかった。明治時代の政府高官や有名作家なども恐る恐る口にしたことを書き残している。「河豚は食いた...芭蕉の名句⑩『河豚汁』

  • 紙上大喜利81 『じじいの時事ばなし』

    〇「新年を迎えたが去年から持ち越しのUSスチール買収は決着がついたか」「バイデン大統領があらめて阻止の声明を出しましたね」〇「カナダの小売り大手〈リマンタシォン・クシュタール〉によるセブン&アイの買収劇は一部合意したはずだが」「イトーヨーカ堂だけじゃ満足しないでしょう、コンビニが狙いですから」〇「韓国のゆユン・ソギル大統領への逮捕状は執行されたのか」「警護庁による警護が厳しくて実質不可能。検察も逮捕状執行は中断しましたよ」〇「今年も巨大権力横暴がまかり通りそうだな」「嘆かわしい世の中です」紙上大喜利81『じじいの時事ばなし』

  • 当世呆れ節 15

    〇トラン米プ大統領の就任式がもうすぐだアーソレソレ主要閣僚の名前もほぼ出そろったソレカラドーシタイーロン・マスクの推しが目立って他のスタッフの不満が膨張中〇イーロン・マスクはトランプ操り実質大統領アーソレソレ宇宙はスペースX地上はテスラで埋め尽くすソレカラドーシタあとは海だが新型潜水艦でも作ろうか〇イーロン・マスク実質大統領説にトランプ猛反発アーソレソレ怒って見せたがトランプ当選はマスクのカネと策略のお陰ソレカラドーシタ頭がいいからオレに逆らうはずがない当世呆れ節15

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