ポエム403 『思い出は若い』
その人のことは茶色いレッドリバーとともに思い出すエリザベス・カラーを着けたその犬は疾うに虹の橋を渡ったが一匹というより一人の仲間だった海の見える高台に住んでいて沖を通る外国航路の汽船を眺めてマドロスパイプを咥えた横縞シャツの船員を想像していたに違いないソフトバンクの主砲・柳田がホームランを打つたびにその人は「ギタ~」と言って喜んでいた想い出は遠いぼくのブログの最初の読者で永いこと相互訪問が続いたがいつしか途絶えたそんなことは何とも思わないがときどき高台からの写真を目にするとぼくの知っている美しが原の風景を思い出すのだもっとも遥か下方にあるのは松本市の家並だが双眼鏡さえあれば汽船の代わりにお城が見えたと思うぼくも4月には85回目の誕生日を迎えるがどうやらあと10年は持ちそうだ作家の宇野千代さんは「なんだかわ...ポエム403『思い出は若い』
2025/01/31 01:14