searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

cancel
プロフィール
PROFILE

正宗の妖刀さんのプロフィール

住所
東京都
出身
東京都

自然と共生しながら、生きてきました。 ここでは4,000字(原稿用紙10枚)程度の短い作品を発表します。 <超短編シリーズ>として、発表中のものもありますが、むかし詩を書いていたこともあり、コトバに対する思い入れは人一倍つよいとおもいます。

ブログタイトル
コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語)
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/s1504
ブログ紹介文
斬新な切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設13年目に入りました。
更新頻度(1年)

96回 / 365日(平均1.8回/週)

ブログ村参加:2010/09/26

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、正宗の妖刀さんの読者になりませんか?

ハンドル名
正宗の妖刀さん
ブログタイトル
コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語)
更新頻度
96回 / 365日(平均1.8回/週)
読者になる
コトバの試し斬り=(どうぶつ番外物語)

正宗の妖刀さんの新着記事

1件〜30件

  • 自薦ポエム㉘ 『ツバメの巣立ちは手品のよう』

    トントンと雨戸を叩く音がする初夏の香りが鼻の奥をくすぐる朝だ夢の終わりを告げるようにもう一度トントンと戸を叩くものがいるはっとしてオジイが飛び起きるもう来ただかや?あわてて雨戸を開けると待ちかねたように二羽の燕が舞い込んでくる土間の天井には乾いた遺物代々受け継がれたツバメの巣が並ぶぶつかることもなく飛び回りながら外観を確かめ巣の中を点検するこれから二ヶ月はツバメのオープンカフェだオジイは夕方になっても戸を開けっ放し自分たちの子供は都会に行ったきり孫も近ごろ田舎に行こうとは言わないらしいいいさいいさわしには燕がいるオジイは茶の間の座椅子に座って目を細める毎年ツバメの訪れを待ちかねているのにトントンと戸を叩かせてオジイは少し満足げツバメの番いは去年の子供?はるばる日本へ新婚旅行か一羽一羽の識別なんぞはとうてい無理そ...自薦ポエム㉘『ツバメの巣立ちは手品のよう』

  • 自薦ポエム㉗ 『霧の贈りもの』

    霧の軽井沢で出会ったのは異星からの訪問者だった碓氷バイパスを登りきったところで黄色に潤むいくつものUFOがぼくを待っていたようこそわが町へ夢見心地のぼくを迎えていくつもの小さな宇宙船がいっせいに光の通信を交わし始めた軽井沢は古風なリゾート地だったがいつから異星人の町になったのだろう気づかずに避暑生活を楽しむのもいいが霧に紛れて侵略は始まっているのだ音楽の森と思索の湖が広がる初夏異星人は町から離れた峠の上で集合するそれとも早朝だけの占拠なのか霧が晴れれば旧軽通りは変わらず賑わうだろうか万平ホテルにもブレストンコートにも樹間を通り抜けた風が異変を伝えないのか賛美歌もパイプオルガンもいつまで十九世紀の旋律を奏でているのだ小鳥とともに季節に酔い真っ白なシーツの上で微睡んでいると荒船山を目印に空からの侵入者が飛来するとり...自薦ポエム㉗『霧の贈りもの』

  • 自薦ポエム㉖ 「篝火の後で」

    長良川のほとりに実家のある学友に誘われて一人娘が下りの新幹線に乗った「夏休みを楽しんで来いよ」と送り出しながらおぼつかない娘から目を離す不安に心が揺らいだしっかりした顔立ちの岐阜のお嬢さんが「ご心配なさらないで」で笑顔で引き取った病気がちの母親が来られなかったことを懸念して「それよりママの面倒を頼むね」と娘が面を翳らせた幼い頃から手のかかる子だったがなんとかチャペルを持つ女子中学に入学させ乙女チックな学園生活を送らせた親元を離れての旅行は中学最後の夏休みのことだった「そんな遠いところに・・・・」最後まで反対する母親を束縛したらあとで後悔することになると諭した「それなら責任は貴方がとってよね」ずしりと響く言葉を心臓の真ん中で受け止めた長良川で鵜飼を観ました楽しかったよ絵ハガキには篝火に照らされる鵜と鵜匠が黒子のよ...自薦ポエム㉖「篝火の後で」

  • どうぶつ・ティータイム(267)『長雨に泣いた野菜たち』

    みょうがミョウガは庭の隅に陣地を持っている。密生したミョウガの根元に、ちらほらと白い花が見え出すと、何度かに分けて収穫を始める。今年は雨が続いたせいで確かめる気が起きなくて、やっと7月末に覗いて見たらこのありさま。ちゃんと、待っててくれた。嬉しいじゃないか。コロナで一躍トレンド入りしたソーメン『揖保乃糸』を茹でて、水でさらし、氷をのせて冷やして置き、やおらツルツルとのど越しを楽しむ。ミョウガの薬味は、ツンと鼻を衝く香りがいい。とはいえ、消費量はわずかだから、大半は塩と酢で漬け込む。赤紫蘇があるとさらにいい。数日後には夏向きの「ご飯の友」として重宝する。じゃがいも例によって、ジャガイモは今年も勝手に芽を出し、勝手に育ったものである。種イモを植えることなく、通常より巨大なやつらが少なくとも5株は土の中に嘘んでいる。...どうぶつ・ティータイム(267)『長雨に泣いた野菜たち』

  • 自薦ポエム㉕ 『昼顔』

    どこにそんな欲情を秘めているのだカトリーヌ・ドヌーヴよ上流階級のマダムの生活に飽き足らず春をひさぐなんて哀しすぎるではないかいやいやあれは『昼顔』の話映画の中のヒロインに定められたストーリー男たちはつぎつぎと上品な隠微を買い下劣な女に戒めを与える夢想に興奮するケッセルの小説を読んだろうかセヴリーヌの苦悩を理解しただろうか生きることの痛みはどこまで深いのか限りない欲望の高みを推し量ろうとしただろうか道端に咲く昼顔のなんと清楚なことか眩いほどの緑から生まれた一重の花純白の蕊を疑いもせず命の色を露にするうっすらと染まるピンクに秘めた疼きに気づかぬままこの世の嘆きはすべて落差からこの世の歓びもすべては落差が始まり哲学も文学も文化もすべて落差から馬小屋の藁の寝床には香りと臭いが横たわっているカトリーヌ・ドヌーヴよ医師の妻...自薦ポエム㉕『昼顔』

  • 自薦ポエム㉔ 『出戻りあやめ』

    農家から嫁にいった器量良しの娘が五月の風とともに出戻ってきた十里離れた地主の息子に見初められたのに旧家の親の過剰な期待に疲れ果て表情無しの仮面を一つ持たされて元いた家にUターンしてきたのだ母屋の端に離れがあり出戻り娘は人目を避けて簾の中五月の風に逆らって白髪の母親が膳を運ぶ母屋の軒には一羽のツバメ黄色い嘴にせっせと餌を突っ込む母親は時おりツバメの巣を見上げ餌を運ぶ親ツバメに目を細めるうちの父ちゃんは薄情者だ疲れ果てた娘に口も利かずただただ世間体を気にするだけツバメの親の方がよほど人情味に優っている庭のツツジを眺めては悦に入り下がり始めた藤棚の花房を見上げては恍惚顔頑固おやじの腰の強さはいまも健在しかし離れの娘には一顧だにせず抛っておけばそのうち消えてなくなると思っているようだ娘に膳を運ぶ婆さんもいずれ消えろと願...自薦ポエム㉔『出戻りあやめ』

  • どうぶつ・ティータイム(266)『横丁川柳』

    〇Withコロナ客の隣はコロナ席〇ツバ飛ばぬ距離では店の稼ぎ飛ぶ〇経済を回すつもりが土産(ウィルス)付き〇V字どころかL字で済めば御の字か〇神仏も賽銭不足に首を撫で〇自虐ネタ小樽は「元気です!空元気です!」〇ワクチンの機密不安なセキュリティー〇地方でもクラスター疲労がにじむ知事の顔〇まだマスク(?)に「もう、約束しちゃったもん~」〇ピンチをチャンスになるほどドサクサ紛れにかどうぶつ・ティータイム(266)『横丁川柳』

  • 自薦ポエム㉓『舟賃はバラの花』

    五月の連休さなかに亡くなった義姉よあなたは最後まで自分を貫きましたね世間が浮かれているときにいたずらっぽい笑いを携えて逝ったのでしょうか身体のあちこちに幾つもの病巣を抱えアガリスクやフコイダンやプロポリスを飲みつづけ霊力を持つという先生の教えを終生信じて見事に術後十年を生き延びました若い頃は小説を愛しサガンを諳んじた人よあなたの愛はセーヌの流れに逆らっていなかったか巴里まで追いかけて振られた男に夢をつなぎ過ぎたのではなかったか和歌を愛でるようになって名のある夫を得た生活の妥協はこころの反逆家庭を顧みないからといって不満を蓄積し偽りの芝生の上で一粒種を溺愛した惚けて息子にマッチを取り上げられことばの檻に閉じ込められた義姉よ料理もできず外出もできずあなたは人生をどのように振り返ったのか落ちぶれて香典にも事欠く僕はあ...自薦ポエム㉓『舟賃はバラの花』

  • 自薦ポエム㉒ 『裸形の森』

    とうとうこんな季節になってしまったこつこつと生きてきて行き着いた秋天空をめざす望みを捨てたわけではないが散り敷いた落葉を俯瞰すると安堵と迷いが折り重なっているこの森に生を受け遠方へ出かけることもなくひたすら天辺をめざした日々なのだが星霜は地上の煩悶を見下ろすのみそれでもいいさ天空の摂理は天空にある一方ぼくは地を這う風に何がなし励まされてきた鵺が来て一声ヒーヨと啼いた夜更けの森鳥も獣もトラツグミの気配に耳をそばだてるときおり枝揺すりするコナラやクヌギたち年を越す前に枯葉を振り落とさなくては安らかな眠りに就けないのだ春夏秋冬真っ先に見る月と星流れる雲と足元から湧き立つ霧それらもいいが誕生の日の記憶を語らせてくれそっと落葉を持ち上げてこの世に顔を出した実生の歓びしっとりとした褥に射し込んできた朝の光の眩しさを朽ちた楓...自薦ポエム㉒『裸形の森』

  • 自薦ポエム㉑ 『虫取り撫子さんへ』

    可憐な花よ御身のあだ名はムシトリ姫心なしか化粧を濃くし世をあざむく意図ありや痩せし地に根をおろし生き継ぐことに専念する身なれば食虫植物の名を甘んじて拝すべし虫取り撫子よ御身の持ち味は万能センサー研ぎ澄まされし神経で世の災いを感知せよなびくだけの風は早々と腐臭を帯び傾城の速度もいや増すばかり・・・・とひとたび颶風に気づかば素早く警鐘を鳴らせ雲間から漏れ来る光陰にも誰よりも目敏くあれ人びとの忘却に抗するには忘却返し人心を離れし施策には白票返しその顔で小蝿食うかよムシトリナデシコゆえなき誹りに憂うることなかれしたたかな振る舞いは太夫の切り札恥じなき喋りにはことばの試し斬りいまも飛ぶよマイクロシーベルト聞こえて来るよ心なき繕い唄暗黒の布を目に巻きつけ冥府をさまよう者よ迫り来るクライシスの兆しがまだ見えぬのか過ちはやがて...自薦ポエム㉑『虫取り撫子さんへ』

  • どうぶつ・ティータイム(265)『ご隠居の世迷言』

    ご隠居さん〇強盗トラブル?物騒な世の中だな〇GōTōトラベルか行ったり来たりややこしいな〇若者の感染が7割ウイルスの好みが変わったの?〇爺さん相手にとりついても死んじまったら共倒れだからな〇春馬くん逝く爽やかな印象のどこかに翳りが〇プロダクションにも「心のケア」要員が必要だな〇百合子さんは正しいこと言ってるのにスゲないねえ〇望んだことだろう?令和おじさん品がなさすぎ〇なんでも官邸団より「しくじり先生」出演がお勧め〇マスクで味噌つけ電通で炎上旅行でさまよう体たらくどうぶつ・ティータイム(265)『ご隠居の世迷言』

  • どうぶつ・ティータイム(264)『採れたてはまずパンダに』

    人間が食べる前に、パンダにお供えしました。こうでもしないと、見栄えが悪すぎますので。野生のフキがまた生えてきましたので、刈り取りました。時期的に堅いのかなと思いましたが、そんなことはなく美味しくいただきました。(おわり)どうぶつ・ティータイム(264)『採れたてはまずパンダに』

  • 自薦ポエム⑳ 『アースの明日』

    コスモスさん何十億年も地球を見守ってくれてありがとうところで今朝のアースくんは元気ですか軍隊アリのように一列になって耳元を通り過ぎていく足音が聴こえるのですがコスモスさんの目には何か見えますかああ大陸を蛇行する大きな流れが幾筋も見えます中国大陸にもアフリカや南米にもユーラシア大陸にも赤黒く興奮した軍隊アリの帯がうねっていますときおり霞んで何も見えなくなってしまうのは黄砂やハリケーンのせいかもしれませんコスモスさんぼくはニッポン列島に横たわっています長い間頭痛に苛まれてベッドに寝たきりなのです明け方になると決まって悪い夢が現れ熱が上がるのです目くらまし縞の政治家と格子縞の教育者が現れ鉄道線路のようにまっすぐ走れと命令するのですきみはアースくんのことが心配なの?それともきみ自身のことが?まあ差し迫ったことを言えばき...自薦ポエム⑳『アースの明日』

  • 自薦ポエム⑲ 『赤花夕化粧』

    松井須磨子の墓に連れて行ってあげますよぼくを松代に呼んだ友人が言った東京の職場が意に沿わなくて故郷の家に帰った男だぼくとは妙に気が合って年に一度は泊りがけの旅行をしたものだ奔放に生きた松井須磨子は日本で初めての歌う女優だったと知ってますか職もなく実家でゴロゴロする男が言った「カチューシャの唄」が大ヒットしたものの島村抱月との愛がスペイン風邪による死で潰え芸術倶楽部の楽屋で縊死したんです<カチューシャかわいやわかれのつらさ<つらいわかれの涙のひまに<風は野を吹く(ララ)日はくれる5番の歌詞がそこはかとなく哀れを誘う後追いを決意した須磨子は男の写真を懐に薄化粧をしてその時を迎えたのでしょうか川中島の古戦場跡や佐久間象山が蟄居していた小さな屋敷や本土決戦時の大本営予定地の洞窟も見たがぼくが心を動かされたのは須磨子の墓...自薦ポエム⑲『赤花夕化粧』

  • どうぶつ・ティータイム(263) 『カラスの意趣返し』

    いきなり目を覆うような画像で申し訳ない。これはカラスの仕業である。あと一日待って収穫しようとしていたヤツと、二日ぐらい後でと思っていたヤツをやられたのである。ぼくが思うに、この仕打ちはたぶんカラスの意趣返しにちがいない。なぜかというと、前日には次の画像のようにまともなヤツを収穫していたからである。そのさい、「おっ、今年はカラスの先を越したぞ!やった、やった」と手を叩いて喜んだ。はしたない行為だが、してやったりのぼくの様子を、カラスはどこかから見ていたのかもしれない。それで、「鶴の恩返し」ならぬ「カラスの意趣返し」だなと感じた次第。こっちの方がハシタナイか。ただ、もうちょっとマトモに食べてくれたのなら許せるのだが、いかにも意地が悪い食い散らかし方だ。口直しに花の写真を。まずは、アジサイ。おととし、菜園から移植した...どうぶつ・ティータイム(263)『カラスの意趣返し』

  • 自薦ポエム⑱ 『志乃とアメジストセージ』

    地中から掘り出された紫水晶を志乃さんは欲しくありませんかそう磨かれたアメジストのことです世界一の産地から運ばれた真実の愛の象徴を・・・・ぼくのふる里は雪の下弱いひかりに導かれて外につながっているのです兄も姉も自分の運命に戦き自らひかりを断ちましたそのような血筋のぼくをよくぞ選んでくれました志乃はあなたの愛に命を捧げました雪の祠に籠る青いひかりが祝福の印です早朝に目覚めると志乃の傍にはあなたがいるシャンシャンと通りすぎる馬橇の音があなたの鼓動と重なります志乃さんその青をぼくは紫にする地上に現れたアメジストセージが永遠の契の色ですリオデジャネイロで採掘した世界一の紫水晶よりもアドリア海の色を映した薬用サルビアが最もあなたにふさわしいアメジストセージですかバルカン半島に根付いた希望の植物南欧の太陽を浴びたその花の輝き...自薦ポエム⑱『志乃とアメジストセージ』

  • 自薦ポエム⑰ 『あわれ浦島草』

    郷里に戻った浦島太郎はぼんやり周りを見回したありゃりゃわしは一体どこの村に来てしまったのだ何ひとつ見覚えのない風景ばかり釣竿を担いで魚釣りに通った浜も亀をいじめてワイワイ騒いでいた子供たちも空に描かれた絵のように儚く消えている助けてやった亀の恩返しにうかうか有頂天誘われるまま竜宮城へ案内されたのはいいが生きて行き着ける場所だと思ったのか海の中を潜っていく時死の予感はなかったのかみめうるわしい乙姫様にもてなされても頬をつねってみる沈着さはなかったのか時空を超えて夢を紡ぐのはお伽噺の常鯛やヒラメの持ち寄るご馳走に舌鼓を打ちえもいわれぬ歌や踊りに浮かれていた日々太郎さんお家のことは忘れたの?残してきた家族が心配じゃないの?もう一日あとひと月楽しい時間は罪作り見知らぬ風景の中で後悔は波のよう落胆した太郎は玉手箱の蓋に手...自薦ポエム⑰『あわれ浦島草』

  • 自薦ポエム⑯ 『幻月夢占い』

    九尾の狐か狸公か闇が染み込む森羅の森で妖しい月がたわぶれる東の方から流れ来る半鐘の音は何事ぞジャンジャンジャンジャン早鐘が那須野が原をかきむしる湿った雲が立ちこめる雲の裏から三つの月がうすら笑いの顔を出すこの世の不幸は日を選ばず月が子分を引き連れて厄災の日に現れる憑依の狐がひと踊り株高鼻高物価高居丈高声高オラのことだか?そうだよ秘密が大好きで弱きをくじき強きを助く親孝行のプリンスだい怪しい世相の先行きは西高東低冬型天気寒波の中をさまよえる病人年寄り身寄りなし天災人災背に負って故郷を追われた避難民少しの補償で諦めるか細い声と羊の眼江戸の頃から馴らされた奥の細道安普請近場はハッキリ遠くはぼんやり先が見えない減視力揺れる大地を揺りかごに生まれ育った鈍感力が他人の命を道連れにヒーロー気分で突っ走るボクは嫌だと喚いても赤...自薦ポエム⑯『幻月夢占い』

  • どうぶつ・ティータイム(262) 『一夜で失せたミニ・トマト』

    トマトの食べ残しネットを張って警戒していたのに、リスと思われる小動物にとうとうトマトを食われた。くやしいが、こちらの防御策があっさり突破されたのだから仕方がない。昨年の経験から、カラスも対象に入れていたから、上下二方面作戦をとったのが仇になった。収穫寸前1日前に撮った画像を見ると、赤くなりかけたトマトが3、4個はさらわれた。この状態で採るのはしのびない・・・・と躊躇したのが運の尽き。カラスが羽ばたくスペースはないから、リスがいくつかの障害物を避け、ネットを押し上げて侵入したものと判定した。キュウリは無事キュウリはすでに5,6本収穫した。トマトのうっ憤を晴らすため、甘酢で即刻胃に収めた。リリーフ陣が健在なので、まだしばらくは食卓に上りそうだ。ジャガイモの花菜園のあっちこっちに、取り残しの芋から芽を出したジャガイモ...どうぶつ・ティータイム(262)『一夜で失せたミニ・トマト』

  • 自薦ポエム⑮ 『綿花とゴスペル』

    ほんとうにおまえは綿なのかルイジアナ州の炎天下で多くの奴隷を苦しめたコットンボール摘んでも摘んでも終わりのない綿花の元がおまえなのか白から黄色へ一日かぎりの綿の花まるで奴隷が見る短い夢のようおまえの美しさは苦しみとの引き換え来る日も来る日も碧空がのしかかり目覚めるたびに一面の綿ぼこり純白の花は天のしずく愛らしさは脆弱さのあかし生まれたての命だけにさずけられる侵しがたい領域時空を超えてゴスペルが聴こえないかコットンプランテーションは植民地の象徴東印度会社を支えた戦略物質かコットンベルトはアメリカ南部の欲望地帯安く作らせ高く売る奴隷の汗と血を運ぶ搾取ルートああマハトマ・ガンジーよそしてエイブラハム・リンカーンよあなたたちも白い花に心動かされコットンボールがもたらす厄災を命賭けて阻止したのか渦中にあっては苛烈なことも...自薦ポエム⑮『綿花とゴスペル』

  • 自薦ポエム⑭ 『鬱陶しいほどノウゼンカズラ』

    伸び上がるのか絡むのかノウゼンカズラが垣根を越える夏の盛りの一気咲き抑えきれない勢いをどなたか止めてくださいな興味というには目立ちすぎ好奇心にしては煩すぎハイビスカスと競うつもりかハイテンションの狂い咲きどなたか鎮めてくださいな奥さまのところのノウゼンカズラお隣りの窓を覗き込んでてよあら、いやだ黄色の花が赤くなる空燃え、蔦燃え、噂燃え元プロテニス選手がなんなのよ隣りになんか興味はないわそれでもノウゼンカズラは蔓を伸ばし隣りの壁を這いまわるどなたか諌めてくださいな鬱陶しいほどノウゼンカズラ女の心の付着根夏の疲れの隙を突きチャイニーズ・トランペットが鳴りひびく雨が来るまで吹き渡る(『鬱陶しいほどノウゼンカズラ』2013/09/24より再掲)自薦ポエム⑭『鬱陶しいほどノウゼンカズラ』

  • 自薦ポエム⑬ 『木槿の花に恋をして』

    木槿の花が開くときオクテの男が恋をする晩夏の光が弱まりはじめるとキミにおずおずと話しかけるのだぼくの青春は絵に描いたメニューカツレツもハヤシライスもみんな絵空事だからぼくの恋は空腹で窪んだ臍の胡麻木槿を見ると思い出すなんて優しい色やねん従順なまま染められるなんて悲しい色やねんぼくの夏は眩しすぎた落下傘の縫製工場では学徒動員の女学生が声もなく斃れる白熱する風景が網膜を焼いたのだ木槿の花は薄幸の色機銃掃射の銃弾が屋根を破り洗いざらしの下着に花を咲かせた武器と生身のたまゆらの恋カントクさんラバウル航空隊にいる兄も私たちの作る落下傘を使っているのでしょうか木槿の花がつぎつぎに咲き地上に花弁を貼り付けるぬぐってもぬぐっても容易に消えないたまゆらの恋キミの兄さんと落下傘のお話は木槿の花には耳の毒機体を捨てて脱出するなどある...自薦ポエム⑬『木槿の花に恋をして』

  • どうぶつ・ティータイム(261) 『苦虫川柳』

    オーロラ(ウェブ癒し系画像)より〇苦虫をかみつぶしてもなお虫唾(食レポ)〇政党助成金が道間違えて広島へ(地方議員ら感染)〇北のいう南南葛藤とはなんなんだ?(韓国崖っぷち)〇観客席の椅子がふっとぶホームラン(無観客試合の景色)〇新宿歌舞伎町を「経済特区」と茶化しても(百合子も打つ手なし)〇第二波が来るかコロナと大津波(気配プンプン)〇匿名は身勝手ネットの「カオナシ」たち(千と千尋の神隠し)〇ボルトンの暴露を否定するすべはなし(ロシア疑惑も対中国茶番も)〇マンハッタンの不動産王は虚偽契約の連発で(朝令暮改)〇用意した守り刀はナマクラで(クロ・カワペア)どうぶつ・ティータイム(261)『苦虫川柳』

  • 自薦ポエム⑫ 『軍人屋敷のクチナシ』

    クチナシの花が咲く頃海軍中尉だった老人が死んだぼくの家からは三軒離れた角の軍人屋敷の主人だったピンと張った口髭を付け帽子の下から鋭い眼光を放ち辺りを睥睨していたのははたして実際の記憶だったろうか戦後数十年がたち滅多に姿を見せなかった老人とついに遺影の中で面会を果たしたのだったか戦争のことは黙して語らず垣根に咲くクチナシは無言のメッセージかそれとも世間からの遮蔽壁小学校の帰り道によく垣根の下をつんもぐった長男の嫁と折り合いが悪く首を溢らせたのは誰なのかとシーンと静まり返った軍人屋敷昼なお暗い秘密の住処おそるおそる覗いたぼくの目の前に井戸からの水を浴びる男がいた仁王立ちの背中と水の滴るふんどしを目にしてぼくは垣根の穴を逆戻り一瞬サーベルの音が耳奥で鳴った中尉殿は生涯クチナシたくさんの痛憤と背負いきれない悔恨両手に余...自薦ポエム⑫『軍人屋敷のクチナシ』

  • 自薦ポエム⑪ 『スーパームーンは月夜の夢の月』

    ああ、潮が満ちてくるコメツキ蟹のようにキラキラと波が砕ける隙をついて潮が砂浜を占領する黒い影を先兵にズズーッと上陸した舟艇なのか前のめりの殺意を尖らせて南の島を不眠にする八月十五日の夜の月はスーパームーン北米大陸では勝利の祝杯をあげ日干しのスルメとなった神国はヒリヒリした夢を見る月夜の夢の月は夢のサンプル拭えない瑕疵が眠りをひっ掻く満月の夜にナメクジが飛ぶ国があるがロサンゼルスの月は月面に飛行機の影スーパームーンは神代の亀甲占い人種を問わずに眠りを削る太古の昔に埋め込んだ体内時計が潮の満ち干に聞き耳を立てる時間生物学者のカヨチェン氏はいう人類の祖先は恐竜の捕食を怖れ満月の夜は眠りを浅くした、と不安はいつの時代にも黒い傷ああ、潮が満ちてくるひたひたと近づく運命の足音瑕疵は月に刻まれ月夜の夢は朝まで悶える(『スーパ...自薦ポエム⑪『スーパームーンは月夜の夢の月』

  • どうぶつ・ティータイム(260) 『なんちゃって家庭菜園』

    野生のフキ今年のフキはたくさん採れた。5回ぐらいに分けて収穫したから、画像に映っている5倍の量が採れたわけだ。1回ごとに、アクだしと皮むきを繰り返していたら、最後は親指の爪が痛くなった。下処理が大変な分、高野豆腐と煮つけたフキはうまかった。きゅうりきゅうりの蔓がやっと伸びて、花を数個付けた。花がしぼむと、赤ちゃんきゅうりが育っている。これが2週間もたつと、食べごろのきゅうりになるはずだ。トマトミニトマトよりは大きく、大玉の品種よりは小さい。熟れると甘いらしいが、カラスに横取りされそう。ナスナスは昨年失敗しているので、緊張する。残す葉,余分な葉、それに支柱の立て方など、たぶん間違っている。でも、実がついてしまったからこのまま静観しよう。タマネギタマネギは大玉が5,6個で、あとはこのサイズ。半年近く畑を占領して、こ...どうぶつ・ティータイム(260)『なんちゃって家庭菜園』

  • 自薦ポエム⑩ 『ホタルブクロの秘密』

    ある晩南の空から星が降った星は砕けて奥山に散った散った欠片は蛍になった蛍は秘密のメッセージを携えて花に隠れた宙(そら)からの啓示は「怖れよ」だった何も知らない花々は受粉の構えでほほ笑んだ蛍をかくまった花は下を向いたホタルブクロは憂いを帯びて蒼ざめた村人の生活は木の実を採り獣を捕ること欲張った男は鹿を追って崖から転落したその夜ホタルブクロが点った夢の中で全員がメッセージの一部を理解した「山の命は等しく敬え」山の民は頭蓋にひびく音声を記憶した翌朝村人は口々に噂しあった天狗が現れた日の下駄の音にも似ていた、と山の神を怖れ空に満つるものを畏れよ樹木の霊を敬い草や花を愛でよすべからく命を尊び運命に謙虚であれ宙の波動に同調し蛍のように光を点滅させよホタルブクロのメッセージを読み解く人が現れた砕け散った隕石に時空のすべてが記...自薦ポエム⑩『ホタルブクロの秘密』

  • 自薦ポエム⑨ 『侘助やい』

    茶ァなど嗜む身分じゃねえが垣根に紛れ咲く一重の椿にゃ気をひかれる侘助やいおいらはお前ほどシャイじゃないが植木職人の親方として生垣づくりの作法は心得ているよお屋敷の仕事を請け負って二十年垣根の全部が椿じゃつまらねえと言ったんだシラカシの渋さはいいよ飽きも来ねえし品もあるだけどちったァ飾りが欲しいじゃねえか地味さの中にきらり輝くものがよォ侘助やいおまえは真っ白な真珠だ奥さまの首に春を招く小粒の真珠海の匂いと鎮守の森を記憶する椿の仲間艶葉樹(ツヤバキ)変じて椿と気取るのもいいが潮騒に聞き耳立てる純朴さが似合っているはるばる海峡を越えてきた一重の種族太郎冠者とも縁つづきの役者志望・・・・ひと差し舞ってみよと所望され「御前にィい」と罷り出る奥ゆかしい所作を愛でられてお前は舞台の隅に据えられる侘助やいおいらの気持ちを汲んだ...自薦ポエム⑨『侘助やい』

  • 自薦ポエム⑧ 『花にらの聖域』

    ミッション系女学校の生徒たちが晴れがましい笑顔を見せて通り過ぎる三年間の学び舎に別れを告げ誰もがふっくらと輝きはじめる貴女がたはみな女性らしく良き妻良き母親となって社会の模範となってくださいいつでも見られていることを忘れずに校門から東西に伸びる塀沿いに純白のベルトとなった花にらの群生夏から秋そして冬とほとんど意識の中から消えていたのに卒業の季節になるといっせいに花ひらき互いの顔を見つめながら校訓の一節をつぶやくのだだが制服の中の胸はすでに膨らみはじめている開花をうながすエネルギーはもう抑えきれない晴れがましい笑顔は花にらとの決別頬を染める血の色は脈打つ生物の宿命生徒たちの去った校庭には記念樹の金木犀とプレートが立てられ抑えられた嬌声がこもる教室では三月の暦がハラリと落ちる・・・・(『花にらの聖域』2013/03...自薦ポエム⑧『花にらの聖域』

  • 自薦ポエム⑦ 『あかつめ草の家』

    サッちゃんの家には天井までとどく冷蔵庫と大きな皿洗い機があったサッちゃんちの庭にはドッグランの囲いと電動芝刈り機があった張り出したテラスには籐製のロッキングチェアが置かれ時どきサッちゃんのパパが眠っていた手近なテーブルには伏せた洋書とパイプが転がり軒先を飛ぶ小鳥の影が膝掛けを横切った転校してきて仲良くなったサッちゃんがいつの間にかいなくなったのは二年後の春のことだった別れの挨拶もなく一家が居なくなるピアノも犬小屋も残したまま人間とゴールデンレトリバーが消えたのだ磨かれたポーチの柱はしばらくピカピカと輝いていた秋になるとニスの色がだいぶ色あせた家の土台は伸びた芝に覆われた芝生にはアカツメクサが侵入した模様入りの緑の葉が失踪のいきさつを隠したサッちゃんの居なくなった家の窓を人影がよぎることがある枯れた庭から放置され...自薦ポエム⑦『あかつめ草の家』

カテゴリー一覧
商用