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  • 拝んでみようか

    ランポーたちを何気なく見ていたら,何やらぽっちりが. 何がついているんだろうと覗き込んでみると,なんと稜間のあたりから芽が伸び出ていました.本来の定芽がない場所で芽吹く芽のことを不定芽と呼ぶのですが,この不定芽の出方は珍しい,今まで見たことがありません. ちゃんとしたランポーの顔をしていますし,今まさに成長しているようです. 「めがでる」という言葉がありますが,“芽が出る”でも“目が出る”でも良いよ...

  • 般若若苗たちの開花

    ここで紹介する般若の若苗たちは,数年前に小さな株を手にしたものです.少し時間が経過して揃って開花してきたので記録しておきます. 最初はライオン般若です.これは白条複隆般若の中の特異優良タイプのようです.コロンさんの親木の写真を見て,これは優れものだと思い手に入れました.以前どこかで書きましたが,複隆系のアストロは必ずしも全てが美しいわけではありません.はっきり言ってそんなに好きではありません.こ...

  • 奇想天外の1年

    奇想天外の種子をもらって蒔いてみたのは昨年の7月のことでした.ポリポットに蒔いていたのですが,この春に丈のあるプラ鉢に植え替えました.その時,鉢の用土表面からの乾燥を避けるため小石を敷いておきました.こうすることで牡丹類の調子が良かったので,奇想天外にもきっと良いだろうとの思いからです. 一株は子葉が枯れてしまいましたが,もう一方は子葉も元気です.これがどんな意味を持つのかわかりませんが,子葉が...

  • あっという間にお目覚め

    亀甲竜の移植を記事にしたのはつい先日です.移植後はハウスに戻さず,ウチの家の北側の犬走り,つまり外に置いておりました.その方が涼しくて良いだろうと思ってのことです.一度ザッと水をかけましたがその後は放置.暑くて人様の方が参ってしまい,遠目にちらっとみて通り過ぎていました. 記事にした小株と同時にウチに以前からいる中苗も移植してやったのです.これは葉の枯れた枝を切って,同じように植え替えました.ふ...

  • 夏が好きブーリー

    夏の暑さを物ともせずブーリー(Mammillaria boolii MG1392)が,可愛くかつ素敵な花を咲かせています.桜富士という和名をいただいていますが、名前負けしない素敵なサボテンです.暑い中に咲くこの穏やかなピンク色は,見るものの心を和ませてくれます. このブーリーを少し増やしてみようと昨年交配した実が,冬の間に熟しました.こんな形の実ができるんだなーと感心しました. その種子をこの春に蒔いてみたのですが,...

  • ソノラの緋縅

    これまで何度も夏に咲くマミラリアの代表として緋縅(Mammillaria mazatlanensis)がこのブログに登場してきました.古くから知られた種でありますが,故郷の緋縅はどんなものだろうか知りたくて,FNのついた種子を蒔いてみました.小さな実生苗が今年ようやく開花しました.緋縅は,ミチョアカン,コリマ,ハリスコ,ナリヤット,シロアナ、ソノラの各州の太平洋岸に広く分布するとされますが,SB703はソノラが故郷のようです....

  • 趣味の園芸2024年8月号

    多肉植物の特集だそうなので,久しぶりに買ってみました.夏に負けない最強多肉植物ってタイトル.頑丈な多肉の紹介かと思いきや,長田さんの記事は丁寧でオーソドックスな栽培方法の解説でした.そりゃそうだろう,NHK趣味の園芸の視聴者がこの雑誌のメインターゲットですものね.最強の医者知らずとか朧月なんて紹介はできませんものね. 本気のサボテンではコロンカクタスの芳山さんが,とっておきのコレクションの写真を載...

  • 栴檀は双葉より芳し

    これはヘキランの実生です.ここ数年の経験から,変わった形態の子孫を出す系統がだんだん明らかになっています.近親交配にならぬよう,さらに確度を高めるべく,それ専用の親木を作ってきました.親木自体は大したことなくても良いのです,良い後代さえ生み出してくれれば.そうした親木同士の種子を蒔いてみた様子を紹介します. この写真の系統では,双葉が展開した後,早くも稜線に突起が見られ,かなりのものが特異な亀甲...

  • ムッとする季節がお好き

    烏羽玉(Lophophora williamsii)は,子供の頃から馴染みのサボテンでした.サボテンを本格再開した10数年前にいくつか烏羽玉を手にしたのですが,その後何度か訪れたメキシコの烏羽玉とはあまりにも雰囲気が違いすぎて,正直あまり魅力を感じなくなっていました.久しぶりにまじまじと彼らを眺め,いわゆる綺麗に育った烏羽玉もそれはそれで悪くないかと思い直しました.穏やかに咲く姿はなんだか幸せそうです. これは白肌烏...

  • グラウカム再び

    先日アカントグラウカムの花比べを記事にしたのですが,別のFNのもの, WR872がまた違ったテイストの花でしたので,記録にとどめておきたいと思います.なおWR872の記録では学名表記はA. thionanthum var.glaucaとなっていました.とても綺麗なレモンイエローで花弁の下側はほとんど色がなく,喉が白くさえ見えます. そうこうしていると先に花比べしたLF38の実が膨らんできたのですが,ご覧の通り果皮の色が随分と違います.あ...

  • ガッセリアーナの多頭化を目指したけど

    何度か記事にしてきたガッセリアーナ(Mammillaria gasseriana)です.普通はそれほど大きくはならず,かつ単頭です.キリン台で育成してみたものはずいぶんと胴太になり,これなら多頭株にしてみるかと思いました.マミラリアは蕾が見える頃に胴切りすると仔が吹きやすいと廣仙園の中川さんがよく言っていました.なので花を見ずに切るのはちょっと忍びなかったのですが,思い切って切りました.2月下旬のことでした. それか...

  • ユーフォの本

    ユーフォルビアは,ほぼ守備範囲外です.結構な大家族なのに,ウチにいるのはわずかに数種,しかも無加温ハウスでサボテンと同居させても元気に過ごせるという条件をクリアーするものだけ.おのず珍しいものは皆無.ボクにとって,ユーフォは沼でもなんでもありません.それでも時々目の前を通過するユーフォを少しでも理解すべしと思い,この新刊を手にしました.90種余りを写真で解説されていて,ユーフォ全般を眺められるよう...

  • ヘキランに出る病気

    少し古い写真を取り出し,ヘキランに出る病気を記録しておきます.他の有星類にも出ますが,特にヘキランで目につく病気です. まずは古い写真ですが,7年前の三角ヘキラン,秋の姿です.茶褐色のシミが次々と広がっていました.ダコニールを塗布し,さらに半年後の様子です. こうした処理により病斑はそれ以上は広がらず,下の写真は現在の様子.増稜してすっかり風貌は変わりましたが,その後病気の再発はありません. 次...

  • オクルタの優しい花

    昨年7月にキリンに乗せたヒルホの一つが咲いてきました.これはEriosyce occulta RS1958です.Neochilenia occultaだったりPyrrhocactus occultusだったりThelocephala occultaだったりと収まりの悪い種です.このRS1958の故郷情報は,チリのタルタルとラスブレアスの間で アグアベルデ山の方向とあります.GEで見ると乾燥したガレ山のような風景です. このオクルタの花色は,白っぽいものから黄色味を帯びたもの,さらにはピ...

  • もう梅雨明けなかな

    一年を通じて雨の少ない讃岐地方にしては,今年は陽性の梅雨,よく雨が降っています.おかげで作業の出遅れた畑は,すっかり雑草に覆われ,どうしたものかとため息が出ます. 外で雨よけ栽培をしている金鯱くんも,今は強い陽射しを待ってじっとしています.その稜間でアマガエルがひっそりへばりつき,こちらを見ているようです. 春に生まれたたくさんのカマキリの子が,ハウス内にまで棲息場所を広げていますが,雨続きのハ...

  • オシャレなマイニアエ

    マイニアエ(M.mainiae)のオシャレな花が咲いてきました.ピンクのストライプの花弁の基部に黄色い葯がまとまり,その中をこの仲間特有の先端が大きく割れるピンクの雌しべが伸びます.どうしてこんなにオシャレな花に進化したんだろう,と見るたびに感心します. このマイニアエはどれぐらいの種内変異があるのだろうか,と思いFNの付いた種子を蒔いてみました.これはSB540,故郷はメキシコ ソノラ州のエルモシージョ(Hermo...

  • 亀甲竜の移植

    亀甲竜の小さい株が揃って梅雨とともに休眠に入りました.枯れた枝をむしり取ってやり,表面の軽石を取り除いてやると,ようやく亀甲模様の出てきた球根が見えました.何年移植していないのか分からなくなっていましたので,気まぐれではありますが移植することに. 鉢から抜いてみるとしっかり根が張っていました.鉢底に日向土の中粒,その上にバークを入れ,さらにその上に普通サボテンに使っている用土を用いて植えられてい...

  • キリン花咲かプロジェクト④キリンの花

    キリンウチワに花が咲き始めたことを報告したのは5月のことでした.あれからも次々と花が咲き,5つの異なる系統で花が見られました.今回は花の特徴などを報告しておきます.5系統のうち2つは花径が他の3系統より大きい感じでした。ただ,花芽の着いた位置や樹勢により花の大きさは変わることもあるので決定的ではないかも知れません.参考に大きいもの,小さいものの写真を載せました. またある系統では下の写真のように星形の...

  • 赤いピンポン玉

    春に交配した綾波の果実が日に日に赤みを増し,ある日ウチのハウスを訪れた方が,赤いプラスチック,ピンポン玉のようだと言うのを聞いてなるほどピンポン玉だなーと感心しました. 梅雨が入って間も無く,ピンポン玉を収穫しました.まだしっかり母体にくっ付いているのですが,これが簡単に外れるまで待っていると種子の休眠が深まってしまうとされています.どのタイミングで休眠に入るのかなど詳細な情報はありません.趣旨...

  • 梅雨の中休みの荒目

    夏に咲いて来るマミたちが次々と開花しています.その中で荒目丸が綺麗に先揃っていました.この荒目丸は学名のM. alamensisから来たものかと思いますが,現在はM.sheldoniiに統合されています.カリフォルニア半島のメキシコ側の対岸に広く分布し,このシェルドニーはかなり変異に富んだ種とされ,幾つものシノニムがあります. 花はほぼ白で薄茶色のストライプの入るものからピンクまであるようで,何が典型的なのかは決めが...

  • ムニタの素敵な花

    いかにもアカントらしい風貌のサボテン,Acanthocalycium munitum HD10です.A.thionanthum var. munitum ともされ,どうやらA.thionanthumに包含される流れのようです.グラウカムとはごく近いものです.故郷はアルゼンチン,広く分布しているようです.種小名のmunitumは武装している,つまり刺があるという意味ですが,確かに刺がうねるような個体もありますが,この種が特にアカントの中で強刺ということでもなさそうです....

  • カプトメデューサエの実生密度と生育の関係

    効率良くカプトメデューサエの実生を生育させるのにはどれぐらいの密度で播種すれば良いか,昨年7月に小さな実験をしてみました.種子はイヤというほど採れるのです.発芽もまずまずです.しかし生えたものを移植すると歩留まりが低い.これはどこか栽培方法に問題がるものと思われました.出来ることなら発芽後の移植を省いて何とかならないでしょうか.そこでいつも使っている25穴のトレーを用いて播種密度を5,10,15,20,25...

  • 来ぬハチドリを待つ

    この南米の柱ものアレキパは,6年前の春に山城さんのところで,これは一体なんだろう?と思って手にしたモノです.当初名前が分からず困ってましたが,どうやらArequipa spinosissimaらしいと言うことで落ち着きました.すっかり立派になったなと感心して眺めています. 彼らの花は,ハチドリ受粉に適応した形態を進化させています.こうして2花が揃って咲くとそれ自体が何か鳥の様にも見えます.残念ながらここにはハチドリは...

  • 梅雨の舞衣

    梅雨空の下,舞衣(Mammillaria wrightii)が大きな花を咲かせていました.このライティーは,何度か登場するウィルコキシー の元となる種です.1800年代にすでに記載されており,古くから知られた種ですが,日本で広く流通しているかと言えばそうでもありません.勿体ないなと思います.この株はSB86で,故郷はニューメキシコ州Manzano Mountainsです.かなり分布が広いらしくメキシコ北部のソノラ砂漠にまで広がっている様です...

  • コピアポア実生のススメ

    黒王丸など一部のコピが欲しい人がまだ結構居るらしく,サイズのある株は高価です.そんなに興味あるなら自分で種子を蒔けばよいのにと思うのですが,どうやらそんな人は少数派のようです.確かに少し時間がかかりますが,コピたちは,自分で育てたぞという達成感というか満足感というか優越感というか,一言で言えば栽培の楽しみを存分に享受できる代表的な種類です.まず交配すれば種は簡単に採れます. 蒔けばよく発芽します...

  • ミズクエンシスと紫野

    3年前の夏に“夏のロビビア”という記事を書いています.多分この時に交配してみたのだと思うのですが,ミズクエンシス×紫野の一つが開花しました.草姿,刺の様子などはかなりミズクエンシス(Lobivia calorubra var. mizquensis)に近い印象です.花型は中間型ですが,花色は相当紫野(L. winteriana)に引っ張られている感じです.紫野と交配したものを色々見て来ましたが,喉が白くなるのは潜性なのか,後代には現れません....

  • 紅籠を見て想う

    この紅籠はちょうど10年前の京都シャボテン大会でグランカクタスさんから分けてもらったものです.当時の日本ではまだ紅籠はとても珍しく,興味津々で眺めたのを思い出します.竜神木接でしたので,台を短くして栽培して来ました.すっかり竜神木の部分は木質化しています.自然とたくさんの分枝を出して多頭株になっており,一斉に開花するととてもかわいい姿です.過去記事を辿るとこの紅籠が登場するのは大変久しぶりのことで...

  • パキプスの掘り上げと移植

    パキプス オペルクリカリアがあまりに人気なので,一体何が良いのだろう?と一鉢手にしたのが2019年春のことです.ラベルを見ると62歳の誕生日に自分のプレゼントとして購入したようです.手にしてみて,ああこれはただの盆栽やな,と直感したのですが,何故かこの盆栽が今も衰えることない人気を保っています.地植えが良いと聞いて鉢を埋めたのが2年前のこと.鉢が傾いて来たのは,どうやら地中で鉢から外に出た根が,押し上...

  • 故郷から来た銀姫様

    銀姫(Mammillaria slevinii)が大好きなマミラリアの一つだということを何度か書きましたし,事実何度も登場して来ました.少し前にFN付きの種子を蒔いていたのですが,ようやく開花して来ました.このSB1251の故郷はカリフォルニア半島の先端近く,San Juan de la Costaです.何か種内変異が見られるかなと思っていましたが,基本皆同じ顔つきでした.花は大小あるように見えますが,まだ小株なのでなんとも言えません. 下の...

  • 短刺の琴系丸

    数年前からこの短刺の琴系丸(Mammillaria camptotricha)が出回り,マミ好きのボクとしてはぜひ観察してみたいものでした.なかなか良い機会に恵まれず最近ようやく手にしてじっくりと観察してみました.ユーモラスな感じさえするこの短刺カンプトくん,人気者となったのがなんとなく頷けます.なおこのタイプの琴系丸をモンストと称する向きもありますが,これはモンストに当たらないと思います. 下の写真はウチに居る普通に...

  • ギラウミニアナムの種採り

    昨年の夏に種採りのことを記事にしました.今年も春から手交配をして種採りに励んでいます.毎朝見て柱頭が出ているものに小さな絵筆で花粉をつけます.柱頭は先が3つに分かれ赤いのですぐに目に付きます. しばらくすると丸三角の果実が見えて来ます.手交配しても100%着果するわけではありませんが,放置して,アリさんに任せているよりは格段に着果数は増えます. 今年はタピオカストローなる胴太のプラスチックストローが...

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