chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel

1件〜100件

  • 斑入り象牙丸は後継者難

     斑入り象牙丸が何やら儚げな花を咲かせています.どこか弱々しい感じではあるのですが,花としての機能はちゃんと果たし,これまで幾つかの象牙丸を交配すると,ちゃんと種子を生産してくれました. しかし問題は,斑入りの出現です.ほぼ全てが青ものです.下の2枚の写真は異なる鞘の種子由来の実生ですが,ご覧のようにごく普通の顔をしています. 稀に斑入りかなと思える実生もあるのですが,実生接ぎで拾ってみるとベタ斑...

  • 小さなガタイに清楚な黄花

     夏らしい天気が続く中,天恵丸(Frailea cataphracta)の黄色い花が目に飛び込んできました.花弁も花柱も花粉もレモンイエロー,清楚な花です. フライレアは小さなガタイに比べて,みな比較的大きな花を咲かせますね.この後何をしなくても種子まで残すのですから,なかなかの働き者です. フライレアの仲間は夏にもポツポツ咲いて来ます.昨年は狸の子の記事を7月に書いています.ギムノ棚の一角にひっそりといる彼らですが...

  • 夏のグランカクタスさん訪問

     猛暑の中,グランカクタスさんに寄ってきました.午前中ならまだ少しはマシかと思い早朝から出ましたが,とんでもない暑さでした.9時過ぎに千葉ニュータウン中央からの歩きで既に汗をかいてしまいました. 園主さんにご挨拶した後,ハウスの中を一回り,二回り,汗が滴ります.ここの魅力はサボテン,多肉の多様性にあるのですが,ニーズはごく限られたいわゆる人気種に集中しているそうです.それでも,エケベリア,ハオからコー...

  • 象牙たちの季節

     夏が来れば思い出す♪〜象牙丸の花が咲いている♪.夏サボの彼ら,今年もポツポツ咲いています.まずは安宅象牙丸.この株はもう長いことウチに居ます.小さいうちは普通の象牙丸でしたが,だんだん立派な刺を出すようになって来ました.じっくりと育って行ってほしいものです. 安宅象牙丸が開花した頃,短刺象牙では昨年の実が顔を出していました.あまり長いこと植物体の上に置くと果実内発芽をするそうなので,写真を撮った後...

  • 植物を愛でる展

     東京に行く用事ができた時,Saori Ohwadaさんの個展が開かれているのを知りました.前に一度見過ごしているので,今回は是非と思いました.恵比寿の広重ギャラリーという小さなカフェギャラリーでした. これまで,雑誌で絵の写真を拝見したり,ポスターを購入したりしていましたが,原画を見たことは有りませんでした.原画たちの細密さと奥深さは,わざわざ足を運んで見て良かったと思わせるものでした.風景的に何枚か写真を...

  • 実を数えて成長を実感

     この季節あまり花がない中で,マミ棚でアザラシの赤い実がとても目立ちます.アザラシ(M. parkinsonii)はどうしてそうなるのか知りませんが,受精して種子を作ることなくこの赤い実を着けます.もちろん交配すれば種子ができるのですが,交配されてなくてもしっかりと実を形成します.一見無駄に見えるこのようなことをなぜ行うのか,その理由は不明です.今年も綺麗に赤い実を伸ばしています. この実の数は,花の数を示してい...

  • ちょっと真夏のお出かけ

     第7波真っ盛り,でもちょっと出かけて来ます.この2年間の教訓は,人の行動云々とは関係なく,ウイルスには独自の活動周期があるようです.高齢者のボクも4回目を打ちましたが,結局のところ集団免疫が出来たのどうかかもはっきりせず,ワクチン接種した個々人にとっては手洗いマスク以外に取りうる対策はないようです.そもそも感染リスクというけれど,現段階では感染することが真にリスクなのかどうかもハッキリしません....

  • 夢袖の種子を採りたい

     夢袖は美しい柱サボテンです.もちろん丈夫なので、挿木繁殖して増やすことが可能なのですが,花袖同様なんとか種子系にならないかと思います. 花袖,夢袖を植えていると不思議なくらい開花はシンクロします.温度反応がよく似ているのでしょうね.これは今年5月ごろの写真です. 夢袖の花は,花袖に比べて濃いピンクで,外側の花被片までしっかり色づきます. 過去記事にも書きましたが,夢袖は袖ヶ浦と同様,プシスの花粉...

  • キリンの発根

     キリンウチワ接ぎで養成した株の接ぎ降ろしは実に単純です.キリンウチワの茎を5cmほどつけて切り,そのまま用土に挿して後は普通に水をやっていれば,発根します.最も重要な環境要因は温度で,6〜9月ぐらいであればなんの問題も生じません.簡単に根が出るので,その様子を気にすることもありませんでした.廃棄しようと思って,放置されていたキリンウチワ接ぎから根が出ているのを見てほほうっと思いました. 出てきた根...

  • フレーム2号はより簡易に

     フレーム1号の出来栄えに気を良くして,もう一つ形の違うフレームを作ってみました.今度は昔からよくあるフレームのタイプで,上面の窓を開け閉めする簡易な構造です.上蓋には廃棄された古いハウスの戸を活用しました.全体の丈を低くしているので側面からの採光は余り考慮する必要はないのかもしれませんが,一応採光できるようにしました. 雨が吹き込まないように上蓋と前面は一枚のビニルで張り,側面の上にも一部ビニル...

  • 赤刺金鯱のその後 

     これまで何度かキリンウチワで接木した神仙金鯱の自殖後代の様子を記事にして来ました.下の写真が一昨年に採った種子から得られた実生2株です.実際にはもっと生えたのですが,その多くはアルビノで接木しても意味がないだろうと廃棄しました.ご覧の通り,随分と様子が異なります.これは良い知らせです.バリエーションが見られたということは,異なるゲノムを持つ種間交雑種である神仙金鯱の大胞子と小胞子の形成過程でまが...

  • ようやく咲いたカペンシス 

     ウチに居た小さなマミラリア カペンシス(Mammillaria capensis)がようやく咲きました.カギ刺の様子からもしかしたらこれはコケミエア属なのかと思っていましたが,花を見るとバハグループのマミラリアでした.薄茶色の中筋がある白花,彼等の特徴である長く枝分かれした柱頭も地味な色です. 小型の種で,基部から分枝を出してきますが,せいぜい株径が5−6cm,いつまで経っても小鉢の住人です. 秋芳丸という和名も頂いて...

  • 桜月の刺色

     この2株は国内の有名サボテン園で桜月の名で売られていたものです.刺色は見た目でこれぐらい違います.実はどこからが桜月で,どこまでが満月なのか境目は曖昧です. これは今ウチで親株に使っている桜月の大株.まずまずの刺色をしています.ただこの見た目は,締めて作るとより赤みが目立って見えるので,必ずしも当てにはなりません. 実生苗を移植して並べてみるとなんとなく刺色に差がありそうにも見えますが,同じと言...

  • 白斜子の鞘が出てきた

     春にせっせと交配しておいた白斜子(Mammillaria pectinifera)の果実が顔を出して来ました.覗き込むとゲジゲジを押し退けて果実が顔を出す様子はユーモラスでもあります. マミラリアには赤くよく目立つ果実を生産するものと実に地味で目立たない果実を生産するものがあります.こんな果実を誰が見つけて種子を運んでくれるのでしょうか.白星,白鷺なんかも地味で目立たない果実ですね. ここ数年少しずつ毎年種子を蒔いて...

  • フレームで過ごすテフロたち

     昨年末にフレームを作ったことを記事にしましたが,主たる住人の1団にテフロたちがいます.今のところ元気よさそうにしています.開花して来たものもあるので現状報告を. テフロカクタスの武蔵野(Tephrocactus articulatus)は種内変異が大きく,平べったい刺が長いものを長刺武蔵野,刺を欠くと松笠団扇,直刺は荒武者,長いと夜のミサなどなど多様な和名を頂いています.これは夜のミサという名札が立っていましたが,荒武...

  • 黒肌明星の赤い実

     この株は随分前に小さな株を手にしたものです.その後自分でも増やして見たくて,異なるルートで別の株も用意,無事種子繁殖もできるようになりました.今回はタイの友人のリクエストに応えるべく,この春に交配しました.暗い肌に赤い実が映えますよね. 実生株は成長がやや遅いなと感じるのですが,これは地上部の株径を見ての話.下の写真のように大きな肥大根を作るので,植物自体としては結構大きくなっているのです.明星...

  • ロビンソルムの実を眺める

     ロビンソルムの赤い実がのぞいています.この果実はじきに茶色くなってしまい,このように見た目に美しい時期は短いようです.そろそろ種子を収穫しようかなと思いつつ,もう少し眺めてからとついつい先延ばしになっていました. このロビンソルム(Escobaria robbinsorum SB464)は,最初は3株いたのですが,一株は昇天してしまい,この春から一鉢に一株植えにしてやりました.果実を採取して,横から撮影.だいぶそれらしくな...

  • 花王古株突然の崩壊

     暑い日が続きました.昨日まで何事もなかったかのようにいたはずの花王丸の古株,朝見ると全身変色しています.ビックリしました. 抜き上げてみると根は極めて健康です.この株は10年以上前に買った古い接ぎ降ろしで,おそらく袖台と思われます 根元から少し上の部分を横断してみました.柔組織は黒く変色していますが,芯の部分は健康な色をしています.しかしその一部(写真では下の方)は変色しており,ここが病巣のようで...

  • 月影丸の成長点が異常に 

     この月影丸くん,下の写真のように昨年の春は元気に花を咲かせていました. その後夏になり花も終わって一休みしていました.ある日ふと覗くと,成長点付近が何やら変です.火山の噴火口の様になり内部に別に構造がのぞいています. しばらくすると真ん中の異常な部分を取り囲むように新しい刺が出てきています.成長点ではなく点ではなく小さな輪になったかのようです. その後成長休止期になり目に見える変化はありませんで...

  • 白花の奇仙玉が咲いている

     暑い最中に白花奇仙玉が咲いてきました.奇仙玉の開花は実に不定期で,ほぼ季節に関係なく咲いてきます.その分予測不能というか,いつがメインの開花期なのかわかりません.故郷はペルーアマゾナス,カカオの産地という暖かく雨も多いところです.日本の四季とは全く関係なく開花するのも頷けます. 奇仙玉は,始めはちゃんと刺が出て来てのちに脱落するタイプが多いのですが,この個体はほぼ刺がなく,いつでも丸坊主です.ザ...

  • ランポーに見る花の異常 

     普通サボテンの花は両全花で,一つの花に機能する雄ずいと雌ずいがあります.ところが環境の影響及び遺伝的な問題から雄ずい,雌ずいまたは両方ともが機能していないもしくは欠損していることがあります.馴染みのランポー玉ですが,周年観察していると色々なタイプの異常が観察されます. まずこれが正常なランポーの花です.この個体は柱頭の裂片が5つですが,6以上になるものが多く見られます.柱頭の裂片の多寡が機能に影...

  • 早い梅雨明けにお目覚め

     亀甲竜くんのお目覚めです.この株は昨年も7月に萌芽を始めたことを記事にしています.今年は球根部を陽に当てるから休眠が浅くなるのか?と思い春に枝をカットした後,シルバー寒冷紗を掛けておきました.下の写真に鉢の四隅に立っている串は寒冷紗を引っ掛けておくためのものです.ちなみに100均で手に入るこの料理用の竹串は色々と使い勝手が良く重宝しています. 今年は異常に梅雨明けが早かったのですが,予想通り台風の影...

  • ブルー肌のグラウキヌス

     なんとも言えないブルー肌のサボテン,これは頂き物のパロディア,旧ノトカクタスのグラウキヌス(Notocactus glaucinus HU1386)です.HU1386の故郷は,ブラジルのリオグランデスル州, Jariという小さな町の付近です.GEで見てみると海岸から200km以上入った緑豊かな内陸の地です. いかにも旧ノトカクタスらしい茶色の綿毛を纏った蕾がだんだんと大きくなってきました.でも馴染みのノトに比べるとその発達は随分とゆっくりし...

  • キリンの二段接ぎに挑戦

     この春に友人のYさんの栽培場にて短いキリンの接木ものが袖に再び接がれているのものモノを拝見しました.葉を落として威力の弱まったキリン接ぎの穂を手っ取り早くさらに大きくするという意図でした.なるほどねと感心すると共に,これなら接ぎ降ろしもキリンの部分が残っているのでたいそう楽なのではないかと感心しました.秋遅くにキリンに接いだものはどうしても初夏に接いだものに比べて成長が劣ります.また不用意に葉を...

  • ディスコの薫る夜に

     空調のないボクの部屋で扇風機が生暖かい空気をかき回している.机の上では夕方持ち込んだディスコカクタスが間もなく満開を迎えようとしている. 遠くブラジルの暖かい夜に夜蛾たちを誘う彼らの生き様そのままに,あたりには既に甘い香りが漂っている. ヒトであるボクもまた何故かこの甘い香りに心を乱されながら,地球の裏側の遠い地に思いを馳せ,ブログを書いている.面白い,なるほど,へーそうなの?などと思ったら下の...

  • 夏に咲くフェロ達の花

     ウチにはほんの少ししか強刺類はいません.嫌いじゃないのですが,上手く作れないのでたくさん置く気がしないだけです.夏を迎えるこの時期,幾つかのフェロ達が花を咲かせます. 先ずは神仙金鯱の赤い花,金鯱との交配種ならオレンジ色の花を咲かせるかと思いきや,神仙玉より赤いくらいの赤い花です.以前にも報告しましたが,これは自家受粉させると種が乗り,実生も取れます.このようなことを見ると金鯱は遺伝的にフェロに...

  • 夏の青王丸兄弟

     猛暑の中で,ノトカクタスの原種が開花しています.今年の春,友人からノトカクタスの原種をたくさん分けて貰ったのですが、その中の一つで,これはNotocactus arechavaletae WRA 166です. 本種は,Wigginsia arechavaletaeともされますが,Parodia ottonisとする見解もあるようです.確かに青王丸(P.ottonisの1タイプ)に似ていますよね.オットニスは大変変化に富む種で,佐藤さんの本でもこのアレカバレンタエだけで5つの...

  • 白花テレサエの保身

     白花テレサエが咲いたことを4年前に記事にしています.しかし,今日の写真の株はその時の株ではありません.5年前にそれなりの値段で白花テレサエを手に入れ,嬉しく花を見たそのシーズンにあっけなく腐りました.あまりにも悔しく昨年再びそれなりの値段を払って手にしたのがこれです.今度は腐らせないように気をつけなければと,随分と気を遣っています. 美しい花ですよね.蕾まで色が抜けて緑なのが,なんとも言えない儚さ...

  • 団子恩塚の展開

     恩塚ランポーを交配すると実生の中に成長点の不明な団子の様なものが結構な割合で出現すること記事にしました.成長も遅いので,大抵2年目ぐらいには捨ててしまうのですが,試しに1つ袖に接いでおきました.丁度この記事を用意していた昨日,いつも拝見しているアレオーレさんのブログでもこの団子恩塚が載っていました. まずは今年1月.袖に接木をしてあった団子の頂部が割れて中からランポーが覗いています. 3月になり少...

  • 猛暑下の緋縅

     梅雨らしい雨もなく異様な速さで梅雨が明けた今年の日本列島.連日の猛暑下で緋縅(M. mazatlanensis)が咲いて来ました.昼間はハウスの外でも35℃になり,日が落ちてもなかなか30℃を下回りません.こんな暑さに人はバテ気味ですが,コイツらバハ出身はヘッチャラのようで,ぐっと蕾を膨らませて来ます.普段の姿は実に地味ですが,花時は素晴らしい姿です. 先端が細く枝分かれする柱頭が彼らの花の特徴です. 昨年の記事で増...

  • ランポーの分枝を観察 

     キリン台の特徴は,その旺盛な生育に起因する異常と言えるほどの仔吹きです.通常は滅多に仔吹きしない単幹の種でも,しばしば多頭株になります.下の写真はヘキランですが,10頭ほどになってしまいました.今ではこんなことを防ぐために,接木して間も無くは,出てきた仔を小さいうちに残らず切除しています.ちょっと手間ですが,株としての仕上がりを考えると致し方ありません. こうした多頭株をなんとかしようとすると下向...

  • 爽やかアルビコマ

     だんだん蒸し暑さが堪えるようになるこの時期,この爽やかな花が嬉しくなります.Mammillaria albicoma,淡雪丸という和名が確かに似合っています.でも今はほとんどアルビコマとして流通しており,淡雪丸はあまり使われていません.この個体は白い綿毛がふわふわのなかなか優良な個体です. このアルビコマの綴化株がいて,やはり夏になると盛んに咲いてきます. 下の写真の小さな株はSB271,故郷はヌエボレオン州のDr Aroyo付...

  • 夏咲きマミのブーリー 

     夏咲きのマミたちの開花期がやって来ました.このブーリー(Mammillaria boolii MG1392)は,昨年に頂いた多くのFN付きマミラリアの中の一つです.MG1392の故郷は,ソノラ州サンカルロス付近,内陸ではなく海岸に近い所ということでしょうか.いずれにせよソノラ州では,気温の高い7〜9月に集中的に雨が降るようで,この付近出身のマミたちが夏咲きというのも頷けます.暑い時に灌水を止めるのは彼らにとっては酷なのかもしれ...

  • 梅雨のロビ チゲリアーナ

     この小さなロビビアが咲くのはいつも梅雨の時期です.曇りがちの日も多いのですが,気温は十分あるので,たいてい問題なく咲いて来ます.朝にハウスに行って,このような花がパッと咲いていると嬉しくなります.でも今年はそんな日もわずか,カーっと照るとロビビア達の花弁はすぐに老化してしまいます. このチゲリアーナ(Lobivia tiegeliana (Echinopsis tiegeliana))は,かなり前からうちにいるのですが,株のサイズは大し...

  • プシスの原種 No.17 サングイニフローラMN291

     かわいい旧ロビビアです. Lobivia sanguinifloraという学名が与えられていますが,今はEchinopsis sanguiniflora,古くから知られていたのでしょうか,赤麗丸という和名もあります. ご覧のように株元から出る短い花筒と丸い花弁は,ぱっと見はまるでレブチアのようです.巻き毛のような刺もチャーミングです. 横から見ると花筒の短さがよく分かりますね. このMN291の故郷は,アルゼンチン北部のサルタ付近です.旧ロビビ...

  • プシスの原種 No.16 フェロックス 

     うねる長い刺が特徴のフェロックス(Echinopsis (Lobivia) ferox LF128)です.LF128の故郷は,アルゼンチン フィフィ州ウマウアカ(Humahuaca)付近,標高3400mとのことです.チリ,ボリビアと国境を接するあたりです.性質は高山性でしょうか,道理でいわゆる南米病,熱やけに罹りやすい訳です.普通サボテンの刺は成長点付近で伸び出した後は新たにアレオレから刺が出ることはありません.面白いことに,このフェロックスで...

  • 神竜たちを眺める

     毎年初夏に神竜丸(Echinocactus parryi)が咲いてくると嬉しくなります.エキノカクタスの中では育て易いとは言え,ちょっとしたことで刺落ちするのは太平丸以上です.底赤の綺麗な黄花を見て,今年も元気にしているなと確認してホッとするのです. 何年か前に頂いた種子から袖接で育成した神竜たちがいくつか居ます.接木で促成栽培したので太っちょではありますが,同じロットなのにそれぞれ個性が見られます.刺色が赤いの...

  • 久々のコロンさん訪問 2022梅雨

     一昨年の秋以来,久しぶりの訪問です.四日市に前泊,朝はのんびり起きて高角駅へ.いつものようにそこから歩いて20分足らず.この日は棚卸し月末祭ということでした。小売中心の経営ではないにもかかわらず,いつもながら多様な品揃えで,ビギナーを大切にしているなぁと思いました.いつも思うのですが,ここの客層は若いですよね.ボクのような年金生活者はあまり来ていないように見えます. 売店ハウス以外は立ち入り禁止な...

  • 小粒のレブチア ファブリシー

     このレブチアファブリシー(Rebutia fabrisii MN126)は,レブチアの中では,やや遅咲きというか,春から咲き始めるものの毎年梅雨の時期にある程度まとまって咲いてくれます.良い色合いですよね.ハウスの中をパッと明るくしてくれます. しばらくしてまた一定数の花がまとまって咲きました. この株,数年前に友人から分けてもらった時は小さな角ポットに収まっていたのですが,毎年植え替えるごとに鉢サイズがアップして,...

  • 梅雨のお出かけ

     春の移植が終わり,一斉に種を蒔き,少し暇になったので出かけることにしました.なので,ちょっとだけお休みします.選挙の公示がなされましたが,田舎町では何も変わらぬ日常が続き,国政選挙はテレビの中だけのことのようです.しかし,ボクは最近の「仮想有事」を理由にした軍事費の増額を声高に叫ぶ連中にたいそう違和感を感じています.軍備を増強することが戦争を防ぐことにならないことは歴史が教えています. 帰ってき...

  • プシスの原種 No.15 短毛丸

     これほど古くから広く栽培され,また交配に使われたサボテンも珍しいのではないかと思います.ボクが子供の頃,プシスの短毛丸と花盛丸(それぞれらしきものと書くべきかもしれません)は駄物中の駄物でした.こんなものにもFN付きの種子がいくつかあり,このEchinopsis eyriesii KK1474はその一つです.数年前にこの貴重な真性短毛丸を頂きました.KK1474は,アルゼンチン フォルモーサ州が故郷ですが,あまり詳しい情報があり...

  • プシスの原種 No.14 シルベストリ

     一昨年,昨年とエキノプシスの原種を紹介してきましたが,もう少し今年も続けたいと思います.シルベストリ(Echinopsis silvestrii)は,アルゼンチン北西部原産です.ご覧の通りの白花,長い花筒が特徴で,全体としてやや華奢な感じの花です.Webの情報では大変良い香りがするとのことでしたが,よく分かりませんでした. 夜咲きですが,翌日もほぼ丸一日咲いていました. ガタイは扁平で,刺は短く太いのが特徴です.この大...

  • 雅雲に花座がついた

     このメロカクタスは,今年の4月に廣仙園さんに行った時に手にしたものです.花座が着くと値段は跳ね上がるんだけどね,とおっしゃる園主さん.実は兆候は見えていたのですが,この株の花座はまだだということにして安く分けてもらいました.雅雲というちょっと聞きなれない名前ですが,学名との対応はできていません.コノテウスに近いかなという印象ですが,メロカクタスは和名,学名ともに解らないことが多すぎるので詮索する...

  • オレンジの子はオレンジ

     オレンジ色の花を着ける貴宝青が流通していることをずいぶん前に記事にしました.今年も魅力的なオレンジ色の花を咲かせました. 貴宝青は,Parodia ottonisの1タイプで青王丸と同じ種,純黄色が本来の花色です.これと赤花種の何かと交配してできたと思われるオレンジ花貴宝青,これらはほぼ不稔であることからも種間交雑種であることが窺えます.普通オットニスは自家受粉して簡単に種子を残すのですが,種子ができません....

  • Falco Rosso

     紅鷹(T. bicolor subsp. heterochromus)が力強く蕾を上げています.日頃は強刺類の棚で存在感を示すも,その成長点部をまじまじと眺めることはありません.紅白がまだらとなった実に綺麗な刺です.濃緑の肌にこの赤刺が映え,紅鷹ならではの美しさを作り出しています. 紅鷹の花は大変温度に敏感に反応します.このため天気が良すぎるとすぐに花弁が大きく反転してしまい,美しさに欠ける姿になります.梅雨の時期,曇天でも...

  • 渋い美しさタルタルエンシス

     これはエリオシケ タルタルエンシス(Eriocyse taltalensis FR495)で,FN上の名前はPyrrhocactus gracilisと記録されていましたが,今はタルタルタルエンシスに統合されています.タルタルエンシスは生息地が広いので,いろいろなタイプが見られます.このFNの故郷は, チリーのMorro Copiapo,GEで見ると海岸沿いの小高い岩山のようなところですね. 5月後半になり蕾が上がって来ました. この花の色合いは,いかにもエリオ...

  • 高知サボテン展2022

     昨年に続き高知県牧野植物園で開かれた高知サボテン展を見に行って来ました.昨年同様展示会場は,牧野富太郎記念館本館映像ホールです.こんな素敵な場所で展示会ができるクラブは全国を眺め回してもそうはないのではないでしょうか. 今年も力作揃いで楽しませていただきました.ただ,品種名の説明に、モンストに対して(石化)との表現があったのは正しくないと思いました.そもそもモンストという表現が曖昧で良くないので...

  • 金鯱の居場所

     前の家の軒下で20年ぐらい過ごして来た金鯱は,新しい家に来ても露地栽培の予定でした.ただ雨が当たらない様に工夫してやらなければーーー,でも今度の家のぐるりはコンクリートの犬走になっていいて,地植えできる軒下というものがないのです.うーんどうしたものかな〜と直ぐには置き場所が決まらず,取り敢えず以前の職場のハウスに置かせてもらっていました.その時に移動可能なバック式の植木鉢に移植したのですが,この移...

  • ゼフィラントイデスの清楚な花

     だんだん暑さが本格化して来ました.多くのサボテンの開花が一休みするこの時期,千秋丸(M zephyranthoides)が涼しげな花を咲かせています.旧ドリコテレなのですが,今はマミラリアになっています.カギ刺の様子からしてもマミラリアとして何の違和感もありません. マミラリアではちょっと他にはないオシャレかつ清楚な花です.何と言ってもピンクの花糸が素敵です. この株はもう5年以上前からウチに居るのですが,このブ...

  • 分枝の長さはどう決まる?

     アロハドアはブラジル産の小型柱サボテンです.このローダンサ種(Arrojadoa rhodantha)は,何よりもその得意な姿とかわいい花が特徴です.花を着けるたびに茎の成長は一休みし,くびれができます.昨年の開花期の後,株元から新たな分枝が伸び始めました.昨年の様子と見比べると新しい分枝がいかに伸びたか分かります.そして今,その先に花が見えて来ました.元の茎の方は花後にわずかに伸びただけで花をつけました.一方で...

  • ウチに長いこと居るホルスティ

     6月になりギムノのホルスティ(Gymnocalycium horstii)が花を咲かせました.このサボテンが最初にブログに登場したのはかれこれ10年前,その時はまだ小さな苗でした.何度も基部の分枝を外したので,未だ単茎です.近縁のペンタカンサ(Gymnocalycium buenekeri)は,艶消しの肌にピンクの花とされますが,よく似た両者は国内流通の過程で相互に交配されたのでしょう.どっちともつかないものがよくあります. ゆったりとした大...

  • カプトメデューサは芋が本体

     昨年実生苗を植え付けて1年,大して大きくならなかったな,こんなものなのか?と思いつつ掘り上げたところ,地上部に似合わない大きな肥大根が現れました.有星類の育苗バットに植えられていたのですが,お隣のランポーとの境目に植えられていた個体がことのほか大きな芋を作っていました.メキシコ,ヌエボレオン州からタマウリパス州の低地(標高100−200m),有刺低木類の木陰に生息しているとされ,強い日差しは不向きのよう...

  • 奇仙玉を撫でる

     この奇仙玉(Matucana madisoniorum)は6,7年前からウチに居るのですが,段々と風格が出て来ました.時折この奇仙玉の鮫肌を撫でてやりたくなります,愛でるのではなく,撫でるのです.かなり小さな時から開花してくるので小型のサボテンと思いきや,実は結構大きくなるサボテンです.ある程度径が出るとだんだん立ち上がってくるのですが,そこまでには相当年季が必要です. 花の様子はマツカナ属の他種と同様,若干左右相称...

  • 大竜冠の種子が採れた

     大好きな大竜冠の種子生産をぜひやってみたい,そう思っていたのに開花時期が合わず,貯蔵花粉を用いて交配をした事を記事にしたのは昨年9月のことです.どうやら着果したようです.でも気温も下がり光もだんだん弱くなるこの時期,どうなるか心配しながら眺めていました.これは11月始めの様子です. その後11月中旬は良い天気の日が多く,内張の効果もあり,生育適温に近い状態が維持されました.果実は心なしか太ったように...

  • 頂き物のソエレンプシス

     いつもブログを拝見しているガッテンさんから以前に頂いたトリコケレウスhybridが開花しました.思っていたより地味なオレンジ花でした.名札にはFlying Saucer × Magnoliaとあります.Flying Saucerは,桃色底黄八重の大輪でトリコケレウスhybridの銘花です.これを交配親に用いて沢山の品種が作出されています.一方のMagnoliaは,白の底が赤桃の品種です.これも交配に使われた記録が見受けられます. 花をよく見ると花粉は...

  • 渋いクルビスピナ

     エリオシケ クルビスピナ(Eriosyce curvispina)が咲いてきました.この渋いサボテンは,チリの広い範囲に自生しており,これまでたくさんの変種名が付けられ,それがいくつもの和名に対応しています.これらは今は種内変異の範囲内とされ,わずかな亜種が残されているもののほぼ全てがクルビスピナ1種に包含されています.ですからどれが典型的なタイプかという議論は難しく,ここでみる個体もクルビスピナの一つのタイプと...

  • 久しぶりの士童の花

     このユーモラスな姿の士童(Frailea castanea)くん,久しぶりに花を咲かせました.他のフライレア達と共にずっと強い遮光の下にいましたので,蕾は出るものの開くことなく種子ばかり作り続けていました.このように閉鎖花を着けて種子生産をするのはサボテンの中ではごく少数です.園芸ではスミレなどが閉鎖花の代表選手ですよね.この春から少し明るいところに置いていたら,久しぶりに花を見ました.このブログでは10年前に士...

  • レブチアの花色変化

     5月の終わりから6月初めの時期に毎年いくつものレブチアが咲いてくれます.彼らはあまり天気に左右されず,朝にハウスに行くともう咲いています.そして何より美しい瞬間が意外と短く,なかなか良い写真が撮れません. これはRebutia schatzliana WR640,綺麗な花です.咲きかけは濃いオレンジ色ですが,翌日は穏やかな色合いになります. 花弁が開閉を繰り返すことで,花のサイズも大きくなります.チューリップなどと同じこ...

  • カプトメデューサの種子収穫

     春に交配したカプトメデューサの果実が爆ぜ始めました.ウチに居る大小4株のランダム相互交配をしたものです.この写真の株は,このブログに何度も登場する袖接ぎの大株です.カプトメデューサは,他の有星類と交雑親和性がありませんが,カプトメデューサ同士の交配による種子生産性はとても高いです. 以前にも話題にしたのですが,有星類の果実の開裂の様子は2つに分かれます.頂点から開くランポータイプと下から割れる兜...

  • どっしりした花

     これは昨年プシスの原種シリーズの13で紹介したEchinopsis leucantha HUN409です.故郷はアルゼンチン 中央西部サン・ファン州どちらかと言えばチリのサンチャゴに近い盆地のようなところで,標高1075mとされています.長い刺が魅力のサボテンですが,花にも存在感があります. このどっしりした花の印象はどこから来るのでしょうか.花弁の形と展開の様子にはさほど特徴はありません. 何といっても葯の束とも言える重厚な重...

  • エアーポットを試してみる

     エアーポットというプラ鉢を試してみました.エアーポットは,一言で言えば,プラグトレーを筒状にしたポットです.ポットの周囲にぐるりと先に穴なの空いた突起が並んでいます.鉢内で伸長した根がその突起に入ると先が穴になっているので空気に触れることでいわゆるエアープルーニングを受けてそれ以上根は伸びずたくさんの支根が出るという仕組みです.植木類では既にかなりの実績があり,イギリスのキューガーデンでも使われ...

  • ギムノ ルンブレラセンセの出世

     このギムノを手にした10年前はずいぶんと幼顔でした.着実に径を出し,今はすっかり落ち着いた姿になりました.このルンブレラセンセ(Gymnocalycium lumbrerasense FR962)には和名はありませんが,姿から波晃竜(G. schickendantzii)グループのサボテンだなとすぐ分かります.今年は調子が良さそうで,ぐるりと全周から蕾を上げています. この種を含め波晃竜の仲間達は,胴体の中間部あたりのアレオレから蕾を出します.如...

  • ロビ カルデンシアーナTB044.2のかわいい花

     初夏から梅雨に向かうこの季節,多くの旧ロビビア等を含むエキノプシス属のサボテン達が咲いてきます.大概,夜咲きなのですが,気温がそれほど高くないこともあり,朝一番に見れば十分綺麗です.またロビビアの仲間は昼咲きなので,安心です.これは Lobivia cardenasiana TB044.2です,一昨年にたくさんのプシス原種を頂き,シリーズものとしてこのカルデンシアーナも紹介しました.時間が経ち,しっかり成長した姿も含め,今...

  • シャボテン新図鑑 

     待望のShabomamiac!さんの本,既に販売されていますが,今日が正式な出版日です.一足先に見る機会に恵まれたので,一気に全部読みました.表紙に「自生地から名人の温室までサボテン科85属650種掲載」とあるようにサボテンばかりの本です.近年の多肉ブームでサボテンはどちらかと言えば従の位置づけの本が多かった中で,サボテンの図鑑というのは嬉しい限りです. 写真を一つ一つ見てゆく楽しさもさることながら,図鑑とはい...

  • 金刺般若の美しさ

     強刺類の棚で,黄色い般若の花が目に飛び込んできました.アストロなのですが,ウチではフェロ達と一緒に過ごしています.この般若は不思議なことに,ほとんどこのブログに登場していません.鉢に差してあるラベルとみると2011年に購入したことがわかります.もう11年も経っているのですね,初めは小さな株でした.着実に大きくなり,まだ径を増やしつつあります.般若も他の有星類と同様,最終的には柱サボテンのようになります...

  • オキシゴナの美しい花

     エキノプシスには白花を咲かせるものが多く,しかも夜咲きです.ガタイは概して地味でよく似た外観をしたものがたくさんあります.これはLB251で,一昨年にプシスの原種シリーズで紹介したものです.その時から比べてガタイもしっかり成長して美しい花を咲かせてくれました.じっくり眺めると実に美しい花です.純白の花は凛とした美しさがあると同時に外側の花被片がほつれ髪のようで何やら色気さえも感じます. ガタイの様子...

  • ウチのビカラー達

     大統領(Thelocactus bicolor)は子供の時から馴染みがあり,またその花の美しさに魅了されてきたサボテンです.春から何度か豪華な花を見せてくれました. 次は春雨玉(T.bicolor subsp. schwarzii),小型で中刺を欠くとされますが,実際はいろんなタイプがあるようです.タマウリパス州の特定の地域に生息するので,亜種という地位が与えられています.ウチにいるのはこんな感じですが,喉の色が鮮やかなものが多いようです....

  • 紅白揃った太陽

     太陽(Echinocereus rigidissimus)は子供の頃から馴染みのサボテンです.初夏に何度か咲く見事な花には,何回見ても惹きつけられます.太陽というネーミングも似合っています.流通している太陽のほとんどは刺色の赤味が強い系統で,紫太陽と呼ばれますが,別に種が異なるわけではありません.この太陽には白花がありますが,これは人が園芸的に拾い出したものです.突然変異と思われ,自生地では知られていません. 今年は赤...

  • ナピナ豹頭の清楚な花

     豹頭(Eriosyce napina)は,エリオシケの中でも特に印象的な姿をしています.豹頭という変わった名前が印象的で子供の頃も名前だけは知っていました.なぜこれが豹の頭なのか,どういう連想なのかちょっと想像もつきません. 花はいかにもエリオシケらしい清楚な花ですね.この個体は薄い黄色ですが,より赤みの濃い花を咲かせるものもあるようです. 地下に芋のような肥大根を持っています.自生地は大変な乾燥地帯とされ,...

  • 渋い怪竜丸は今なお素敵

     怪竜丸は昔から知られており,ボクも子供の時から馴染みのサボテンでした.趣味暦の長い人は最初に出会った怪竜丸の印象が強いのでしょうか,その真贋の議論は尽きることがありません.歴史的に見ると同じ学名のもとに色々なタイプが入って来たようなのですから仕方がありませんね.さらにボクは怪竜丸にはGymnocalycium bodenbenderianumが対応するものと思っていたら,今はG.basiatrumだというのですから,うーんと思ってしま...

  • モンビレーたちの素敵な花

     5月になるとギムノの花がハウスの主役になります.モンビレー(Gymnocalycium monvillei)たちが、大きく素敵な花を咲かせています.この株は,いわゆる多花玉で10年前からウチに居ます.ややピンクがかった花を咲かせます. 次はモンビレーとして手に入れたもの.この個体は白い花,白い刺が特徴ですが,上の多花玉と本当によく似ており,同じ種というのも納得です.花色や刺の基部の色付き具合などがそれぞれ違うのですが,...

  • 青王丸の花に見惚れる

     旧ノトカクタス青王丸(Parodia ottonis)は,小学生だった頃に持っていました.茶色の毛むくじゃらの蕾が膨らんで,間も無く円錐状になったかと思ったらあっという間に大きな黄色の花を咲かせるのです.太陽の光に反射して金属光沢のある鮮やかな黄色の花弁と赤い柱頭は,本当に美しいものです. 群れて咲くととても綺麗なので,いくつかの株を小さな角鉢に寄せ植えしています.他のノトカクタスではこんなことはしないのです...

  • 神竜太平をどう使う

     今年も神竜丸(Echinocactus parryi)が咲いて来ました.いつ見てもなかなか魅力的な花です. この種は太平丸と交配が可能ですが,神竜丸を子房親にした場合のみ種が取れ,この逆は種子が取れません.ウチにはいろんなものと交配した神竜太平がいることは以前にも紹介しました.彼らも元気に咲いています. これは神竜×雷帝,黄色がかった綺麗な花を咲かせます. そしてこれは神竜×翠平です。こちらはほぼ赤花です. この神...

  • 美しい刺のベイレイ

     これは桃霞丸(Echinocereus baileyi var. brunispinus)という名前で何年か前に手にしたものです.小さな苗でしたが,成長点付近の新しい刺が橙色でとても美しいものでした.変種名のbrunispinusは,炎のような刺という意味でこの特徴を示したものと思われます.なかなか花が着きませんでしたが,ようやく開花.ベイレイの仲間らしい花です. ベイレイはE.reichenbachii subsp. baileyiとしてレイケンバッキーの亜種という位置...

  • プシス交配の初花 その2オブレパンダ交配種

     これまで何度かプシス オブレパンダの素敵な花のことを記事にしてきました.これとプシスを交配するとどうなるのかなと少しやってみました.子房親のプシスは,自作の紫野×イエローキャップです.とりあえず花を見たいので,5株だけ接木してみました.冬に1つ開花したことを以前に報告しましたが,これは本来の姿ではなかったでしょうから改めて全部観察してみました.結論から言うと,どれも良く似た花になりました.オブレパ...

  • 自生地の多肉植物

     本日発売の素敵な写真集です.表題の通り自生地の多肉植物の写真集なのですが,これほど網羅的に世界の乾燥地の様子を一冊の本にまとめたものはありません.編者の小林浩氏がいかに広く世界を歩いて来られたかが分かります.地域別にまとめられ,かつ属ごとに並べられた写真は,大変理解しやすく良い勉強になります.中には少し色褪せた写真がありますが,これまた貴重な証拠写真.できたら撮影した年を付記して欲しかったなと思...

  • プシス交配の初花その1

     交配した花サボの初花です.彼らは‘那須の朝焼け’ と‘イエローキャップ’という名で手にしたロビオプシスを交配したものです.3個体だけ接木で大きくしてみました.まず両親を載せます.那須の朝焼けと続いてイエローキャップです. 上のような花から生まれた3つの花.一番目は真っ赤な花.ガタイも花も花粉親に似ています. 二番目は朱赤の大輪です.外垂花弁がはっきりしています.ガタイは子房親似です. 三番目は上二つ...

  • ちょっとリフレッシュに出かけます

     サボテンの植え替えも山を越えたので,いえいえ正直言うとちょっと飽きたので,少し出かけて来ます.このため,ブログの更新は数日お休みします. わが家の庭ではパンジーが咲き,サクラ,カイドウ,リンゴが咲き,チューリップが咲き,ツツジ,石楠花が咲き,そして今バラとテッセンが盛りです.こうして春は駆け足で過ぎて行きますが,サボテンたちの花も次々と主役が移り変わり,移植をしながら花を愛て,交配をして,種蒔き...

  • ハウディアーナのかわいい花

     連休中終わり頃からこのかわいいマミラリア ハウディアーナ(Mammillaria saboae subsp. haudeana)が咲き始めした.日頃はあまり目立たない存在ですが,蕾を上げると俄然存在感があります.自然に群生してくるのですが,一つの茎の直径はせいぜい1cmほどです.そのガタイに似合わない大きな花をつける様は,地面の下からエネルギーが湧き出すようです. 花の様子は,多くのマミラリアとは異なり,さじ型の花弁(花被片)が ...

  • 久々に植え替えたギガンティア

     しばらく移植していなかったコピのギガンティア(Copiapoa gigantea KK614)を一回り大きな鉢に移植してやりました.大きめの鉢に植えてやったところを改めて眺めると,なんだか少し貫禄が出て来たようです. 植え替えに反応したのかすぐさま蕾を出して咲いて来ました.まあ花は大したこともなく,うちにはこれ一株ですから交配もできません. この株を最初に載せたのは7年前,接降ろしてまもない幼顔の株でした.いつの間に...

  • パンダウチワの花

     このウチワくん,パンダウチワという名で通っていますが,パンダがどんな動物かが日本人に知られるようになったのは,1972年上野公園に実物がやって来てからです.このウチワサボテンはそれまでは,だるま影絵と称されていたようです.なるほどと思わせる名前です. この植物は茎節が1つなのに沢山蕾がついています.これは大きな株で既に花芽のついた茎節を切り取り挿木したものなのです.ウチワ類はこうした売り方ができます...

  • パープレクサの大株

     このパープレクサ(Rebutia perplexa)は,ウチに居るレブチアの中では一番の大株です.直径は16,7 cmあります.内部が蒸れて崩壊しないかヒヤヒヤしながら観察しています.と言うのも,以前に別のレブチアの種でしたが,かなり大株になり見事に開花していたものが,夏に突然内部崩壊の如く腐ってしまいました.今年は花後に少し大きめの鉢に移植してやり,株下に軽石を敷いて通気を図っています.これが功を奏するのか,単なる...

  • 今年は元気なレーイくん

     エスコバリアのレーイ君(Escobaria sneedii subsp.leei)が今年はいつになく元気です.たくさんの蕾を上げて来ました.この小さく次々と分枝を出すサボテンがなかなか開花しなかったことを一昨年に記事にしています. 株が大きくなったので,このようにたくさんの花を着けるようになったのでしょうか.小さいながらも中々華やかな雰囲気です. 花を拡大して見ると花弁に細かな毛が生えており,このことで遠目に何やら白い粉を...

  • 赤花のスルコレプチアたち

     レブチアが大好きなんですが,なかなか記事にできていません.どうしてかというと,彼らの開花時期にサボテン全般でいろんな変化が見られるのです.これを親?と思い記事にしようとしていると,ついレブチアが時期外れになり,今頃出してもなーとお蔵入りになるのです.さて気を取り直して赤花のスルコです. 最初はボリビア出身Sulcorebutia polymorpha SE130. 種小名がpolymorphaとなっているように多様な形があるようです....

  • 今年も種蒔き始めました

     この栽培場に来て1年半,このハウスで本格的にタネ蒔きするのは初めてです.労力的に無理をせず,かつ失敗を減らすために加温しての無理な種蒔きはせず,適期適作に徹することにしました.GWに入ってから毎日トレー1枚ずつ播種.主に輸入種子のマミラリアなどから始めました. 25穴のトレーを使って1穴30粒程度で厚まきはしない様に心がけています. 播種後はスーパーのレジ袋に包んでハウスの棚に置いています.来週からは...

  • レブチア交配種のオレンジの花

     5月に入ることからたくさんのレブチアたちが咲いて来ました.その中で特に目立つ色合いのレブチアの交配種がきれいに咲いています. 花色は咲きかけの頃はかなりオレンジっぽいのですが,開くとかなり白に近くなり,外側の花被片が赤みを帯びているので大変きれいです. このレブチアは交配種ですが,Rebutia heliosa var. albifloraとしてしばしばレブチア アルビフローラという呼称で流通しています.もちろんヘリーサの変...

  • カメラの絞りを変える楽しみ

     4月の途中からレンズを変えています.愛用のカメラはオリンパスペンなのですが,以前は標準レンズにもなっているズームレンズを着けていました.このレンズはどうも壊れ易い気がします.既に3本ダメにしました.一本目はちょっと落としたら動かなくなり,2本目は普通に使用している間に電気系が不具合となり,修理費と同額ぐらいで中古を買いました.その中古の3本目も1年ほどで再び電気系が故障.もうこれはカメラを乗り換え...

  • 魅惑のうす緑の花を咲かす小さなマミ

     この愛らしい花はマミのヘイディアエ(Mammillaria heidiae L1154 )です.この小型のマミラリアの故郷はプエブラ州 El Papayo 標高1000m ということです.分類的にはM. zephyranthoides subsp. heidiaeともされるのでが,そうすると旧ドリコテレ属ということになり,この黄色花も納得の形質です. 昨年頂いたマミの中に居たのですが,下の写真はその時のもので,黄色の側刺の中に赤茶色のカギ刺が見られました.現在成長して...

  • かわいいミニマ

     昨年も今頃紹介したエスコバリア ミニマ(Escobaria minima)が,今年も可愛く咲きました.これはいくつかの株を寄せ植えしてあります.そろそろ個別にしてやろうかどうか思案中. ミニマの花は本当に可愛いですよね.渋系の花が多いエスコバリアにあって,ちょっと特異な存在です.この種がコリファンタとされていた時の学名Coryphantha nellieaeに由来して今でも時々エスコバリア ネリーという名で流通していることがあります...

  • 交配日和が訪れる

     アストロにせよ太平丸にせよ交配日和というものがあります.つまり多くの個体が一斉に開花するのです.これはもちろんその直近の天候やその当日の気温が急に上がるなどの直接的要因があるのですが,他方それ以前にもいくつかの条件が整わないとこうはならないと思われます.例えば親株の移植は一斉にやる方が開花は揃います.少なくとも太平丸達は秋移植組と春移植組では開花日のピークが異なります. 今年もやってきました,ラ...

  • 明石丸の素敵な群花

     これは明石丸の変種(Echinocereus pulchellus var. weinbergii)です.10年前からウチにいて毎年春に素敵な花を披露してくれます.ここ数年登場していませんでしたが,久々に沢山蕾を着けたので載せました.花に覆われてガタイが見えないくらいになりました.いつもながら素敵な香りです. 一昨年に分枝の一部を外したので,今はスッキリした形になっています.ある程度大きくなって以降,主頭のサイズはそれほど変わりません...

  • 今年のペクチナータス交配兄弟

     この兄弟の花は昨年4月に記事にしています.今年も華麗な花の宴を見せてくれました. まずはオレンジ系の個体.咲きかけは濃いオレンジですが,花が開いて来るに従い黄色がかって来ます.これはこれで美しい花です. 次は黄色系の個体.こちらは咲きかけの時やや緑がかっていますが,開くと黄色になります. これらの片親であるウェニゲリ(Echinocereus pectinatus subsp.wenigeri HK1961)です. さらに上の黄花個体とそ...

  • 闇に浮かぶタイタンの花

     タイタン(Selenicereus 'Titan')はこの春既に何度か開花したのですが,夕方には覚えていても夜にはすっかり忘れてしまい,なかなか写真が撮れませんでした.夕ご飯を食べて7時半ごろまだ半開きでした. 9時近くになり,満開となりました. そっと鼻を近づけてみましたが,ヒトの嗅覚ではそれほど強い香りがある様には思えませんでした. まだこのタイタンと何かを交配したことはないのですが,このような形態で有色花にな...

  • 孫の絵

     眠り獅子の素敵な花は一度3月に登場しています.この時の写真をインスタにも載せていたのですが,それを見た孫が絵を描いてくれました.なかなかよく雰囲気を掴んでいるといたく感心しました,‘ジジ馬鹿’です.ボクは小さい時からなかなかの「画伯」で3Dで見たものを紙という2Dに落とし込むことは超苦手です.絵を上手く描けるかどうかは天賦の才能によるものと固く信じています. 4月になり再び素敵な花を咲かせてくれました...

  • 緑に見える黄色の花

     花を咲かせる植物(顕花植物)で花弁もしくはそれと同等の役割を果たす萼片が緑色の植物は極めてマイナーです.顕花植物の進化のパートナーは多くは飛び回る昆虫などで,彼らに目立つ光学特性を持ち,かつ受粉の報酬としての花蜜を与えるように植物側の花は進化しました.サボテン科植物はベタレイン系色素を花弁の細胞内に集積するため,花色は黄色からオレンジ,赤の花がメジャーです.一方夜咲きのサボテンの大半が白花です....

  • 黄花のギムノ2つ

     春から初夏へ向かうこの季節はギムノの季節です.黄色花のギムノが二つ同時に咲いていました.最初は黄蛇丸(Gymnocalycium andreae P213)です.綺麗なレモンイエローですね.黄蛇丸は子供の頃にも持っていました.このP213を辿ると故郷はアルゼンチンのコルドバの西,Cerro los Gigantes 標高1900mです.GEで見ると岩山のようですが,谷筋には緑が見えます. もう一つは稚竜丸(G. netrelianum).購入した時のラベルはG. leean...

  • 緋色の花は原点

     ギムノの緋花玉はボクにとって原点のようなサボテンです.子供の頃に持っていたギムノといえば緋花玉や新天地です.もちろん新天地は開花するようなサイズは持てるはずもなく,緋花玉によってギムノカリキウムという属名とその由来となる独特の蕾の形を知ることになりました. 緋花玉(G. baldianum )は元々もう少し小振のサボテンだったようですが,長い栽培の歴史の中で交配が進み,大型化したようです.現在の緋花玉は,白...

  • ディスコの香りに包まれて

     夕方蕾の伸びそうなディスコカクタスを一鉢部屋に持ち込み,パソコンに向かっています.ディスコカクタス達は,夕方には急に蕾が発達して,7時ごろには満開になり,素晴らしい香りを漂わせならがら一晩中咲いています.日中に花が咲いて,いつも見過ごしてしまうというサラリーマンにはうってつけのサボテンです これはDiscocactus placentiformis subsp. multicolorispinus HU542です.和名はありません.この種は実に多様で...

  • ギムノの新入り

     先日廣仙園さんをお尋ねした際に,あまり見かけないギムノを見つけ,名札を見るとマズネッテリとありました.なんだか黄蛇丸みたいだなと思いましたが,何より花がかわいいのでひと鉢持ち帰りました.帰って調べてみるとG.bruchii subsp. matznetteriとあり,羅星丸の亜種という位置でした.この3つの個体はそれぞれ丸弁で,大変可愛らしい花を咲かせます. 横から見ると花筒が短いのがよく分かります. ギムノは良く似ている...

  • 素晴らしい凡家来の花

     凡家来(Echinocereus fasciculatus var.bonkerae)というなんとも情けない名前をいただいているエビサボです.変種名のボンケラエからの当て字でしょうが,戦国武将ならずとも凡家来など持ちたくないものです.そんな情けない名前を充てがわれた不幸なサボテンですが,花の美しさは格別です.これはRP71というFNの種子で,故郷はアリゾナ州ツーソンの北オラクルです.こんな花の咲く荒野を歩きたいものです. この株はキリン台...

ブログリーダー」を活用して、さぼちゃんだいすきさんをフォローしませんか?

ハンドル名
さぼちゃんだいすきさん
ブログタイトル
さぼちゃんマイラブ
フォロー
 さぼちゃんマイラブ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用