「なめんなよ」という表現は、あまり、紳士的な言葉とは言えない。今日の石破首相の発言「なめられてたまるか」という言葉が話題になっている。これは、トランプ大統領と…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
ジャン・コクトー (Jean Cocteau)20世紀の彩った不世出の人物とも言えるが、今となっては、果たして何者?というところではある。詩人、小説家、劇作…
フェルメールは、今や世界で最も愛される画家の一人である。生きている間の評価は高かったが、次第に忘れ去られ、約200年もの間、ほとんど忘れられたような存在だった…
今日は、ロベール・ドワノー(Robert Doisneau)の写真集を見ていた。彼はヴォーグ誌の写真などを担当する傍ら、戦後フランスの日常を撮り続けた写真家。…
今日は、フランスの画家アンリ・ジェルベクス(Henri Gervex)の絵を見ていた。日本ではあまり馴染みのない画家かもしれないが、裸体像『ローラ』を描いた画…
南仏ニースの海岸べりの遊歩道プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)を歩いていると一際目に着くのがHotel "NEGRESC…
南仏ニースに行けば、地中海を望む海岸線の美しさに魅了される。その海岸線全体を指す言葉としては、Côte d'Azur(コート・ダジュール) 。訳せば、紺碧色の…
フランスの女性で特筆される人物としてまず挙げられるのはレカミエ夫人(Madame Récamier)かも知れない。激動のフランス革命からナポレオンのいわゆる帝…
今のパリの街並みの礎が作られたのは皇帝ナポレオン3世の時代。当時のパリの知事オスマン氏を起用して、今に通じるパリの青写真ができたとも言える。下水道や通りを整備…
今日は、エリザベス・グレフュール伯爵夫人(Élisabeth, Comtesse Greffulhe)の肖像画を見ていた。19世紀末ごろのパリの社交界を彩った…
ユトリロの母シュザンヌ・ヴァラドンは、何か底知れぬ魅力を持った女性であった。18歳の頃のシュザンヌ・ヴァラドンこの一枚の写真から掻き立てられるのは、「美しい」…
フランスの北東地方にアルザス・ワイン街道と呼ばれる道がある。かつて、この街道を辿って、ストラスブールからコルマールまで車を走らせたことがある。この街道沿いには…
今日も一枚の写真に見入っていた。それは、「モンパルナスのキキ」として知られるアリス・プラン(Alice Prin)の写真。この「モンパルナスのキキ」とユトリロ…
一枚の写真が、多くの物語を語っていると感じることがある。そんな写真を飽くことなく眺め、それが語る物語に耳を傾ける。被写体となった二人は、シュザンヌ・ヴァラドン…
ルーブル美術館に収蔵されている作品の中で、印象に残る一つに『カナの婚礼(Nozze di Cana)』がある。イタリアルネサンス期のヴェネツィア派の画家・パオ…
ここ暫く南フランスのことを思い出していると、次々とコート・ダジュール(Côte d'Azur)の風景が思い出されてきた。その一つの街ヴィルフランシュ=シュル=…
先日、ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき(Also sprach Zarathustra)』のモデルとなった南フランスのエズ村のことについて書いたが、この…
ここ暫く、古い写真集を取り出して眺めることが多くなった。その中の一つ、古いパリのモンマルトルを撮ったものを手にした。まさに100年前の ”オ・ラパン・アジル …
パリにはカフェ文化が息づいている。1920年代、いわゆる狂乱の時代(Les Années folles)と言われたパリは、モンパルナスのカフェにアーティストが…
ニーチェの著書『ツァラトゥストラかく語りき(Also sprach Zarathustra)』は、ツァラトゥストラが30歳の時、故郷を去って山に入り、10年間…
オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』は1891年に書かれ、過激な描写から書籍は発禁となり、上演も1931年まで禁止されていた。ワイルドの『サロメ』は新約聖書に取…
多くの画家によって描かれたユディト(Judith)は、旧約聖書外典『ユディト記』に登場するユダヤ人女性。今日は、3人の作品を挙げてみたい。まずは、ルーカス・ク…
今日、書棚から取り出したのは、レオノール・フィニの画集。彼女は、1907年にブエノスアイレスで生まれ、1996年、パリで生涯を閉じた。彼女は、シュルレアリスト…
一枚の写真が語るもの。一眼見て、この写真の被写体、場所が特定できたり、ついでに写真家も特定できれば、あなたはフランス通です。そう、被写体の女性は、シモーヌ・ド…
人の表情は、多くを語るもの。今日の一枚の写真は、20世紀初頭のパリ。何の変哲もない日常の姿そのもの。ところが、この一枚は、多くを語っている。まず、奥の部屋の女…
何度か写真クラブに誘われた。文学や哲学以外に興味があるといえば、写真かもしれない。いつも写真展に誘われた関係から、目だけは肥えてしまった。様々に腕を振るう写真…
昨年は60歳代から70代前半の有名人の訃報が相次いだ。当方は今春「古稀」を迎えることになる。70歳まで生きる人は「古来、稀(まれ)なり」というところでこの名が…
鬼の霍乱の日々から、やっとこさ解放。ここしばらく、安静に過ごすことは、なんとも手持ち無沙汰。そこで、本を読むというより、写真集を取り出して眺めるといった日々。…
鬼の霍乱も3日目に突入。安静に過ごすことは、至難のワザ。それでも、安静らしく過ごすためには、写真の多い本を読む。今日は、澁澤龍彦氏の『夢の博物館』を開いた。豪…
「父ちゃん、お粥ができたよ」「いつも、いつも、すまないね〜」まるで、『シャボン玉ホリデー』のコントの一齣当方は、鬼の霍乱で安静中手持ち無沙汰で『プルーストの食…
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「なめんなよ」という表現は、あまり、紳士的な言葉とは言えない。今日の石破首相の発言「なめられてたまるか」という言葉が話題になっている。これは、トランプ大統領と…
我が地域の裏山に相当するところに六甲山(ろっこうさん)という山がある。931メートルという高さで、ケーブルカーなどもあり気軽に登れる山だが、意外に遭難も多々あ…
アイルランドと言えば、何かにつけてケルト人やケルト文化が取り上げられる。多神教の雰囲気を持った文化だが、そのケルトと言っても、それほどの昔の話ではなく、紀元後…
心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
映画などのワンシーンに出てくるチョッとしたものが多くを語っている場合がある。先日観た映画『PERFECT DAYS』(2023年) にそんなシーンが出てくる。…
先日のMLB (メジャーリーグ) のドジャース対パドレスの試合があった。ここで行なわれたのはデッドボールの応酬。そこではパドレスの投手から、大谷選手が100マ…
ここしばらく書いてきたK書店のことは、実は、わが記憶の中からすっかり消え去っていた。それを突然、思い起こしたのは一つの映画案内からだった。すなわち、先日、偶然…
イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが…
バイデン大統領の次期大統領選への出馬に関して日増しに反対の声が高くなってきている。現在81歳。もしトランプ大統領が返り咲いたらそれも恐怖だが、バイデン大統領が…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…
「如何に生きるか?」その処世術を語るものとして残されたものに『徳川家康遺訓』なるものがある。これは江戸幕府を作った徳川家康が残したもの。遺訓とするには短いが、…
今、世界で一番ホットな女性シンガーと言えば、テイラー・スウィフト。先日、テイラーのロンドン公演が行なわれ、ウィリアム皇太子がジョージ王子、シャーロット王女とと…