話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
映画『レイブンズ』(マーク・ギル監督)は衝撃的だった。北海道出身の深瀬昌久という天才・鬼才写真家の生涯を赤裸々に描いたもの。→https://www.ra...
兼ねてから吉田健一の講演と声を、どうにかして一度は聞きたいと思っていた。その願いがようやっと叶った。早稲田大学の演劇博物館に音声資料があることまでは突き止...
街中からCD店がどんどん減ってゆき今では殆ど見かけることがない。そんななか、ちょっと遠くの(とはいっても遠すぎはしない)ショッピングモールを訪れたところ、...
昨日は快晴の空のもと、犬吠埼まで出かけた。50年ぶりに訪ねたのだけれど、道の佇まいや灯台の近隣の風情はほとんど当時と変わらないように思えた。そして灯台に至...
このあいだ観た映画『教皇選挙(Conclave)』のなかで、システィーナ礼拝堂だったか教会のシーンでミサ曲が流れていた。何の曲だったろうかとエンドロールで...
映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(第九明子監督)を観てきた。→https://kyosora-movie.jp/友人が甚く感じ入っていた通り...
『大磯随想』(東京白川書院)は吉田茂と吉田健一のそれぞれの随想、そして二人の対談「大磯清談」からなる。この対談の方だけ読み終えた。茂の外交官としての有識ぶ...
佐藤正午の最新作を読んだ。『熟柿』(角川書店)。一気に読んでしまった。「小説 野生時代」に連載されたものだそうだ。この著者を初めて知ったのは『永遠の1/2...
村上春樹の新作『武蔵境のありくい』を読了。文芸誌「新潮」2025年5月号に掲載された中篇小説だ。副題に「〈夏帆〉その2」とある。同誌の昨年6月号に発表され...
雑誌『散歩の達人』の5月号が「神田・神保町・御茶ノ水」特集だよと友人から教えてもらって、さっそく書店に駆け付けた。ページを繰っていく。知らない店が続々と出...
このあいだ神保町の春の古本まつりで買い求めた『吉田健一対談集成』(小沢書店)を読了。読みながら既視感に捉われていたのだけれど、一昔前に文庫本で読んでいた。...
示唆に満ちた素晴らしい作品だった。亡くなったフランシスコ教皇(旧称:ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿)のことを、初めて知った。『二人のローマ教皇』(フェル...
話題の映画『片思い世界』(土井裕泰監督、2025年)を漸く観に行くことができた。→https://kataomoisekai.jp/素晴らしいストーリー、...
多和田葉子の『白鶴亮翅(はっかくりょうし)』(朝日新聞出版)を読了。2022年2月から8月まで朝日新聞に連載されたもの。白鶴亮翅とは白い鶴が羽根を広げると...
夜に映画『教皇選、挙』(原題:Conclave、エドワード・ベルガー監督)を観に行った。友人が言っていたように凄い作品だった。コンクラーベのことは『天使と...
昨夏に亡くなった大崎善生の遺作を読み終えた。『リヴァプールのパレット』(KADOKAWA刊)。表題作のほか「僕たちの星」「彼女が悲しみを置く棚」の三つの短...
読まなくてはという呼ぶ声が頭のなかに響いて買い求めていたものを読了。『日ソ戦争』(麻田雅文、中公新書)。予想はしていたけれど、その予想を遥かに上回る酷い歴...
テレビを灯ければ10中8、9は食べものの紹介や食堂、レストランの食リポであるような氣がする。今の今だけ大阪万博のパビリオン紹介に取って代わっているものの、...
最近、NHKのドラマ10の質が高いと感じる。前作『』で癒され、いまは『しあわせは食べて寝て待て』で癒されている。主人公は麦巻さとこ。膠原病を患い身体の怠さ...
荒川洋治の批評やエッセイにはいつも唸らされる。『文学は実学である』(みすず書房)もそうだった。1992年から2020年の28年間に発表されたエッセイから選...
こんな背景があったのか!と驚愕した。『天使も踏むを畏れるところ (下)』(松家仁之、新潮社)を読み終えてのことだ。ハッピーエンドになるのかと思いきや、現実...
友人からグリーグの弦楽四重奏曲のことを教えてもらった。聴いた覚えがない。しかし自分の過去の音盤歴を調べてみると何と持っていた。シベリウスとグリーグの弦楽四...
火器による戦争だけだなく、輸出入障壁というものが実際の武器として使われようとしていた。いきなりの、一方的な、片務的な、独断な設定に世界は唖然としたが、主導...
韓国ドラマ『おつかれさま』폭싹 속았수다 (済州島方言)を漸く観終えた。1950年代から現代に至る三世代の女性とその家族らを描いた作品だったが、自分のそれ...
韓国ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』(原題:김비서가 왜 그럴까)を漸く観終えた。→https://bs.tbs.co.jp/kimhisho/abo...
昨晩は千鳥ヶ淵の夜桜を見に行った。ライトアップされた桜か美しかった。ここの花見客の増加ぶりは凄い。海外からの旅行客たちも加わっていることもある。混雑緩和の...
一昨日にテレビ朝日の「報道ステーション」で放映された、若きヴァイオリニスト・HIMARIの取材がYouTubeのお薦めに出てきたので、何の気なしに観てみた...
気になる作家、平出隆の作品『ベルリンの瞬間』を以前読んで感銘を受けていた。→https://hankichi.exblog.jp/20465326/それな...
久々に(西に向かうプラットフォームは修学旅行や団体旅行の客たちでごった返していた。海外からの旅行者の影が薄くなるほど。少し待つだけで列車が入線してくる。向...
つい先日、ああこのままでいるとどうなるのかしら、というような状況に陥った。自分一人では、にっちもさっちも抜け出られないような状態になってしまって、家人たち...
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話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
友人が読んでいた本『文学を探せ』(坪内祐三、講談社文芸文庫)を貸してもらって読んでいたら、友人が言っていたように、「怒りながら書く人」だった。→https...
このあいだ聴講した講座‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’(日本大学理工学部図書館公開講座)の結びのなかで、実は今日話した内容は司馬遼太郎の『街道をゆく 3...
新聞に連載されている美術コラム「塔のものがたり 十選」(山尾悠子)は、その初回がヤン・ファン・エイク(Jan van Eyck)の「聖バルバラ」が題材だっ...
『李朝残影』(梶山季之、光文社文庫)を読了。サブタイトルは「反戦小説集」だ。著者は1930年京城(現ソウル)生まれ。敗戦で広島に引き上げ学生時代から小説を...
"「カンダ・オチャノミズ」を探る"という講義で、お茶の水が舞台という映画を観た。『自由学校』(渋谷実監督、獅子文六原作、1951年、松竹)。南村五百助(い...
昨夕は都市の変遷史の講座を聴講。題して‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’。日本大学理工学部の図書館公開講座だ(講師:建築学科 宇於崎勝也教授、後援:千代田...
『ミュージック・ヒストリオグラフィ』(松本直美、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)を何とか読了。僕は音楽は好きなものを聴いていればよいじ...
『日吉アカデミア一九七六』(原武史、講談社)を読了。「群像」の2024.1月号から2025.1月号に連載されたものだそうだ。中学受験で慶應義塾普通部に入学...
友人から手渡された『対馬の海に沈む』(窪田新之助、集英社)を読了。2024年の開高健ノンフィクション賞を得た作品だった。読み終えてとても酷く昏い気持ちにな...
『荷風の昭和 《後篇》』(川本三郎、新潮選書)を読了。副題は「偏奇館焼亡から最後の日まで」。前後篇あわせて壮大な作品だった。東京大空襲では火消しをやらない...
昨年に引き続き、昨日は甲斐路・南アルプス市へ。カタカナが入っている唯一の市だという。予約できたのは昨年とは別の果樹園。車を駐めることが出来るのは公民館の駐...
家人たちに連れられて歌手MISIAのコンサートに出掛けた。「STARTS presents THE TOUR OF MISIA 2025 LOVE NEV...
荷風の本を読み進めていると荒川放水路のことがやはりどうしても気になって、その源をこの目で確かめたくなった。岩淵に行ってみると、赤門と呼ばれる旧水門と青門と...
今週(第1週)の朝の連続テレビ小説『あんぱん』のテーマは「生きろ」。これは大きな転換への始まりとして心に刻んだ。のぶ(今田美桜)が夫の次郎(中島歩)と話を...
和製ミュージカル映画の代表作という触れ込みに惹かれて、神保町の夜の上映で『君も出世できる』を観た。ストーリーは月並みな陳腐なもので余り関心しなかったが、そ...
川本三郎の『荷風の昭和』(新潮選書)、その《前篇》を読了。沢山の触発があったけれど、荷風がドビュッシーをかなり早期に日本に紹介していたことを知った。“一方...
久しぶりに千桜小学校の学区に足を運んだ。千代田区岩本町は、神田岩本町の一部のほか、神田大和町、神田松枝町、神田元岩井町の全部、神田豊島町、神田東松下町の各...
『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』を観てしまった。最初に観たのが2012年だったけれど、そのときのメモを振り返る。同じように同じようなところで感銘した...
朧気には知っていたけれど、川本三郎の『荷風の昭和《前篇》』にその説明があって大いに頷いてしまった。小説「かし間の女」の主人公・菊子と女友達・登米子の会話だ...
夜につらつらとBS放送のチャンネルを繰っていたら、WOWOWで韓国のテレビ番組が放映されていた。今年4月に行われたMBNの「トロット・ガールス・ジャパン」...
高橋源一郎の『「不適切」ってなんだっけ』(毎日新聞出版)を読了。「サンデー毎日」の連載をもとにした『これは、アレだな』シリーズの第3弾だ。→https:/...
イングリッシュ・コンサートという古楽器オーケストラをトレヴァー・ピノックが遥か昔に創設したことは知っていた。→https://englishconcert...
昨夕は子供たちが集まっての夕食。北海道から大量に取り寄せたというアスパラガスに挽き肉を巻いて焼いたり、ベーコンと炒めたりしたものが出てくる。新鮮で美味くて...
『花街の引力』(三浦展、清談社)を読了。副題は「東京の三業地、赤線跡を歩く」。薄々は知ってはいたけれども、東京のそれぞれの場所の三業地や赤線、青線、そして...
NETFLIXでちょっと前の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(堀江貴大監督、2021年)を観た。→https://filmarks.com/...
内田樹の『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス新書)を読了。まさに書名通りの口調で云われてしまった思いがした。薄々は気づいていたのだけれど、そこまで...
映画『碁盤斬り』をもう一度観に行った。あまりにも素晴らしかったから、こんどは客観的に個々の役者の演技や撮影構図の仔細などをよく観ようと思ったのだ。その計画...
佐藤忠男というと少し癖のある映画評論家としか思っていなかった。個々の映画評は良く読んでいたし、『小津安二郎の芸術』(朝日選書)も読んでいた。そんななか四方...
昨晩のこと。帰り道に社の傍を通ったら、鳥居のあいだに光るものが見える。三日月だった。その社には神が居るわけではない。戦で亡くなった人たちが祀られているとい...
『ニューヨークより不思議』(四方田犬彦、河出文庫)を読了。1987年4月から1988年3月まで1年間ニューヨーク・マンハッタンに滞在した手記に2015年の...
夜に寝入っていたところで夢を見た。というか夢がどんどんと僕に迫って来た。読み終えた小説の劇伴音楽がどうのこうのというのだ。夢のなかの相手が言うには、大佛次...
このあいだ観た映画『帰郷』には肩透かしを食った。→https://hankichi.exblog.jp/33377417/原作が大佛次郎とあったので、いっ...
昨日の午後は、秋に慶事を控えた家族間の懇親。手作り料理を大いに楽しみ、良酒もその空間を更に和らげていった。ひよこ豆を茹でてマッシュしたフムス、チリコンカン...
このあいだのコンサートのアンコールで聴いたR. Strauss の“Morgen!”「あしたに」が忘れられない。家の棚を調べてみると、エリザベート・シュワ...
昨夕は大学時代のクラブ仲間のT氏から教わって「紀尾井・明日への扉」という若手奏者による演奏会に出掛けた。日本製鉄文化財団が主催、三菱地所がスポンサーだ。→...
神保町シアターの今月は「1960年代――吉永小百合と私たちの青春」。→https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-thea...
蓮實重彦の『帝国の陰謀』(ちくま学芸文庫)を何とか読了。蓮實さんとしては学術論文ではなく、だからといってエッセイというほどのものでもなく、できれば文化的か...
青山二郎について読んていたら、自分が陶磁器(とはいっても市販の食器)に惹かれていたころのことを思い出した。社会人になって間もない夏、用もないのに百貨店に出...
随分と前に『いまなぜ白洲正子なのか』(川村二郎、新潮文庫)を読んでいた。そしていま『いまなぜ青山二郎なのか』(白洲正子、新潮社)を読んだ。川村二郎があの題...