話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
ソウルの北村という街区は歴史溢れる場所だと聞いて、どんな街区だろうと猛暑のなか歩いていた。韓屋という昔ながらの低層住宅が軒を並べていて、なるほどこれが昔な...
昨日は家人たちに導かれるがままにKポップス・コンサートに足を運んでしまった。嘗て東方神起というグループに所属していて独立した歌手で、そのグループの曲もソロ...
神保町の東京古書会館では小さな古書市がときどき開催されている。このあいだそこを訪れて買い求めたなかの一冊は昭和時代のグラフ誌をまとめたものだった。『60年...
保坂和志の『考える練習』のなかに次のような一節があった。“ほくの親父は船乗りなんだけれど、一時期船乗りをやめて4年間くらい普通の会社に行っていたのね。水処...
保坂和志の『考える練習』(大和書房)を読んだ。編集者・三浦岳の問いかけにこたえるという形式の本だった。分からない所もとても多くて、だから読んだと言うよりは...
特に意図もなくブルックナーの弦楽五重奏曲(ヘ長調)を聴いている。アマデウス弦楽四重奏団によるもの。晦渋で悩みに悩むような旋律。ブルックナー音階にワーグナー...
『映画の中の東京』(佐藤忠男、平凡社ライブラリー)を読了。なるほど監督の見方考え方で東京という街はずいぶんと違って描かれていたのだなと思う。“一九五六年の...
蓮實重彦の最新の短篇を読んだ。『アニー・パイルと「イサイ フミ」』(「新潮 2024年8月号 」)。読み進むたびにどきどきした『伯爵夫人』(新潮社)の続編...
好きになれない言葉(というか本当は嫌いな言葉)について、何回か書いていた。最近も幾つか遭遇するので備忘録として纏めておく。◼️「あなたにとって◯◯とは?」...
いつのころからなのだろう、拙宅で「夏生まれ会」が始まったのは。確かに家族の三分の二が夏生まれだから、嘗ては夏になると、しょっちゅう誕生日会をしていた。しか...
熱波のなか、島田潤一郎の『長い読書』(みすず書房)を漸く読了。すごい作家だと思った。“読みやすい本というのは、読みやすさに力点をおいているからこそ、読みや...
今日は再び山梨へ。登録した果樹園から今度は桃狩りの案内が来て、思わず予約したのだ。学校が夏休みになって始めの週末だから高速道路は滅茶苦茶混んでいて、迂回路...
弱冠二十歳になったばかりの若きヴァイオリニスト平野友葵(ゆき)のデビュー・コンサートを聴いた。→https://kioihall.jp/20240718k...
『長い読書』(島田潤一郎、みずず書房)を読んでいる。全く知らなかった著者なのだけれど、どうしてか素直に心に入ってくる。読書や本、そして書くことについてのエ...
学生時代からハイドンマニアだった友人に、このあいだ42年振りに会った。静かに昔話から始まったのだけれど、盃を交わし始めたらいつの間にかあのころと同じ口調の...
初めてジョージ・オーウェルの『動物農園』を読んだ。吉田健一訳、ヒグチユウコ画、中央公論新社刊のものだ。この作品を愛するNumabeさんによると、邦訳本は1...
昨夕は何とはなしに身体が怠く感じていた。そんななか、お祭りに行きがてら夕飯を共にしようということになり、家人たちとそぞろ外を歩く。空気が重い。風邪をひいた...
『なぜ日本は没落するか』(森嶋通夫、岩波現代文庫)を読了。Saheiziさんが読まれていて思わず惹き込まれたのだ。共感したところに僕も同様に感銘する。→h...
テレビドラマの『おいハンサム!!』シリーズを楽しく観てきた(監督:山口雅俊、製作:東海テレビ・日本映画放送)。シリーズ1(2022年)→https://w...
オットー・クレンペラー指揮のブルックナー交響曲第9番(第3楽章)を聴いたとき以来久しぶりに心にひどく警鐘を鳴らされた気がした。ほんわかした気持ちで毎日楽し...
古今亭志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)を読了。高校時代のクラスメートの友達だという男が、僕の馴染みにしていた日本橋の小料理屋に通っていたことをSNS...
『日本茶の実践マーケティング』(前田冨佐男、キクロス出版)を読了。このあいだの静岡旅行の際に買い求めた一冊だ。日本茶について僕は殆ど何も知らなかったことに...
静岡の二日目。製茶問屋が営むお茶とお菓子の店「茶町KINZABURO」を訪問した。→https://kinzaburo.com/静岡駅から15分ほど歩いた...
昨日は静岡まで足を伸ばす。県立美術館にはオーギュスト・ロダンのブロンズ彫刻が非常に沢山あって、間近にそれらを眺めているとその量塊に圧倒される。→https...
『なぜBBCだけが伝えられるのか』(小林恭子、光文社新書)を読了。副題は「民意、戦争、王室からジャニーズまで」。帯にはジョージ・オーウェルの言葉が書いてあ...
友人に誘われて現代音楽とテクノ音楽(クラブ音楽)の演奏会を聴いた。フランチェスコ・トリスターノによる「Piano 2.0」と題するプログラムだ。→http...
月曜ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ)の初回を観た。→https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/夜に観終えたあと床に...
坪内祐三が毎日新聞に連載した文章が先月末に久しぶりに上梓された。『日記から 50人、50の「その時」』(本の雑誌社)。2005年4月からの1年間、毎週さま...
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話題の韓国ドラマ『財閥家の末息子』(原題:재벌집 막내아들、英題:Reborn Rich,製作:jtbc、2022年)が今月からNetflixでも観られる...
友人が読んでいた本『文学を探せ』(坪内祐三、講談社文芸文庫)を貸してもらって読んでいたら、友人が言っていたように、「怒りながら書く人」だった。→https...
このあいだ聴講した講座‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’(日本大学理工学部図書館公開講座)の結びのなかで、実は今日話した内容は司馬遼太郎の『街道をゆく 3...
新聞に連載されている美術コラム「塔のものがたり 十選」(山尾悠子)は、その初回がヤン・ファン・エイク(Jan van Eyck)の「聖バルバラ」が題材だっ...
『李朝残影』(梶山季之、光文社文庫)を読了。サブタイトルは「反戦小説集」だ。著者は1930年京城(現ソウル)生まれ。敗戦で広島に引き上げ学生時代から小説を...
"「カンダ・オチャノミズ」を探る"という講義で、お茶の水が舞台という映画を観た。『自由学校』(渋谷実監督、獅子文六原作、1951年、松竹)。南村五百助(い...
昨夕は都市の変遷史の講座を聴講。題して‘「カンダ・オチャノミズ」を探る’。日本大学理工学部の図書館公開講座だ(講師:建築学科 宇於崎勝也教授、後援:千代田...
『ミュージック・ヒストリオグラフィ』(松本直美、ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)を何とか読了。僕は音楽は好きなものを聴いていればよいじ...
『日吉アカデミア一九七六』(原武史、講談社)を読了。「群像」の2024.1月号から2025.1月号に連載されたものだそうだ。中学受験で慶應義塾普通部に入学...
友人から手渡された『対馬の海に沈む』(窪田新之助、集英社)を読了。2024年の開高健ノンフィクション賞を得た作品だった。読み終えてとても酷く昏い気持ちにな...
『荷風の昭和 《後篇》』(川本三郎、新潮選書)を読了。副題は「偏奇館焼亡から最後の日まで」。前後篇あわせて壮大な作品だった。東京大空襲では火消しをやらない...
昨年に引き続き、昨日は甲斐路・南アルプス市へ。カタカナが入っている唯一の市だという。予約できたのは昨年とは別の果樹園。車を駐めることが出来るのは公民館の駐...
家人たちに連れられて歌手MISIAのコンサートに出掛けた。「STARTS presents THE TOUR OF MISIA 2025 LOVE NEV...
荷風の本を読み進めていると荒川放水路のことがやはりどうしても気になって、その源をこの目で確かめたくなった。岩淵に行ってみると、赤門と呼ばれる旧水門と青門と...
今週(第1週)の朝の連続テレビ小説『あんぱん』のテーマは「生きろ」。これは大きな転換への始まりとして心に刻んだ。のぶ(今田美桜)が夫の次郎(中島歩)と話を...
和製ミュージカル映画の代表作という触れ込みに惹かれて、神保町の夜の上映で『君も出世できる』を観た。ストーリーは月並みな陳腐なもので余り関心しなかったが、そ...
川本三郎の『荷風の昭和』(新潮選書)、その《前篇》を読了。沢山の触発があったけれど、荷風がドビュッシーをかなり早期に日本に紹介していたことを知った。“一方...
久しぶりに千桜小学校の学区に足を運んだ。千代田区岩本町は、神田岩本町の一部のほか、神田大和町、神田松枝町、神田元岩井町の全部、神田豊島町、神田東松下町の各...
『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』を観てしまった。最初に観たのが2012年だったけれど、そのときのメモを振り返る。同じように同じようなところで感銘した...
朧気には知っていたけれど、川本三郎の『荷風の昭和《前篇》』にその説明があって大いに頷いてしまった。小説「かし間の女」の主人公・菊子と女友達・登米子の会話だ...
夜につらつらとBS放送のチャンネルを繰っていたら、WOWOWで韓国のテレビ番組が放映されていた。今年4月に行われたMBNの「トロット・ガールス・ジャパン」...
高橋源一郎の『「不適切」ってなんだっけ』(毎日新聞出版)を読了。「サンデー毎日」の連載をもとにした『これは、アレだな』シリーズの第3弾だ。→https:/...
イングリッシュ・コンサートという古楽器オーケストラをトレヴァー・ピノックが遥か昔に創設したことは知っていた。→https://englishconcert...
昨夕は子供たちが集まっての夕食。北海道から大量に取り寄せたというアスパラガスに挽き肉を巻いて焼いたり、ベーコンと炒めたりしたものが出てくる。新鮮で美味くて...
『花街の引力』(三浦展、清談社)を読了。副題は「東京の三業地、赤線跡を歩く」。薄々は知ってはいたけれども、東京のそれぞれの場所の三業地や赤線、青線、そして...
NETFLIXでちょっと前の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(堀江貴大監督、2021年)を観た。→https://filmarks.com/...
内田樹の『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス新書)を読了。まさに書名通りの口調で云われてしまった思いがした。薄々は気づいていたのだけれど、そこまで...
映画『碁盤斬り』をもう一度観に行った。あまりにも素晴らしかったから、こんどは客観的に個々の役者の演技や撮影構図の仔細などをよく観ようと思ったのだ。その計画...
佐藤忠男というと少し癖のある映画評論家としか思っていなかった。個々の映画評は良く読んでいたし、『小津安二郎の芸術』(朝日選書)も読んでいた。そんななか四方...
昨晩のこと。帰り道に社の傍を通ったら、鳥居のあいだに光るものが見える。三日月だった。その社には神が居るわけではない。戦で亡くなった人たちが祀られているとい...
『ニューヨークより不思議』(四方田犬彦、河出文庫)を読了。1987年4月から1988年3月まで1年間ニューヨーク・マンハッタンに滞在した手記に2015年の...
夜に寝入っていたところで夢を見た。というか夢がどんどんと僕に迫って来た。読み終えた小説の劇伴音楽がどうのこうのというのだ。夢のなかの相手が言うには、大佛次...
このあいだ観た映画『帰郷』には肩透かしを食った。→https://hankichi.exblog.jp/33377417/原作が大佛次郎とあったので、いっ...
昨日の午後は、秋に慶事を控えた家族間の懇親。手作り料理を大いに楽しみ、良酒もその空間を更に和らげていった。ひよこ豆を茹でてマッシュしたフムス、チリコンカン...
このあいだのコンサートのアンコールで聴いたR. Strauss の“Morgen!”「あしたに」が忘れられない。家の棚を調べてみると、エリザベート・シュワ...
昨夕は大学時代のクラブ仲間のT氏から教わって「紀尾井・明日への扉」という若手奏者による演奏会に出掛けた。日本製鉄文化財団が主催、三菱地所がスポンサーだ。→...
神保町シアターの今月は「1960年代――吉永小百合と私たちの青春」。→https://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-thea...
蓮實重彦の『帝国の陰謀』(ちくま学芸文庫)を何とか読了。蓮實さんとしては学術論文ではなく、だからといってエッセイというほどのものでもなく、できれば文化的か...
青山二郎について読んていたら、自分が陶磁器(とはいっても市販の食器)に惹かれていたころのことを思い出した。社会人になって間もない夏、用もないのに百貨店に出...
随分と前に『いまなぜ白洲正子なのか』(川村二郎、新潮文庫)を読んでいた。そしていま『いまなぜ青山二郎なのか』(白洲正子、新潮社)を読んだ。川村二郎があの題...