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中国語気まぐれブログ https://blog.goo.ne.jp/inghosono/

中国語を通じ、中国の文化、歴史、生活などをお伝えしたいと思います。内容は筆者の気まぐれ、興味を持った内容を取り上げていきます。

日頃中国語に接する中で、気になったこと、表現力アップに役立ちそうな内容を紹介していきます。

いながさとし
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2010/06/24

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  • 中国の泥人形(7)北京の泥人形

    張玉亭作「吹糖人」(吹き飴細工職人)北京は長い歴史を持つ古都で、金、元、明、清など五つの王朝がここに都を置き、都の歴史は金代より起算すると700年余りとなります。ここは歴代王朝の政治、経済、文化の中心であり、悠久の文化の伝統と、多彩な民間芸術の成果が多く残されています。封建時代末期、清朝政府は貴族階級の享楽を満足させるため、全国各地から職人を徴用し、宮廷内で働かせました。その中には、鳥かごの制作職人、木製玩具の制作職人、キリギリスやコオロギの飼育繁殖者、泥人形の制作職人なども含まれました。天津の「泥人張」の創始者、張明山もそうした職人のひとりでした。今日、北京の故宮博物院には、清代の玩具が数多く収蔵されています。宮廷に入った職人たちは、皇帝や宮中の人々の審美眼、趣味に応じて数々の創作を行いました。そのため宮廷の...中国の泥人形(7)北京の泥人形

  • 中国の泥人形(6)河南省

    淮陽泥泥狗1.淮陽県の泥人形淮陽県(周口市淮陽県)は河南省南部に位置し、古くは「陳州」と呼ばれていました。県内には太昊tàihào伏羲fúxī陵、伏羲画卦台、伏羲白亀池、神農五谷台、宛丘城遺跡など、多くの古跡があり、古くから古代の伝説中の伏羲氏と神農氏という二人の帝王の故郷と考えられてきました。当地の人々は、昔から「人祖爺」(人々の祖先)である伏羲は「太昊陵」に葬られたと伝承してきました。太昊陵は県城の正北1.5キロにあり、現存する御陵の建物は全て明代の遺跡であり、現在は公園になっていて、俗に「人祖廟」と呼ばれています。毎年旧暦の二月二日から三月三日まで、当地の人々は御陵の中で盛大な「太昊陵廟会」を行います。付近のおおむね50キロ内の人々は、廟会見物に訪れます。淮陽の泥人形は俗に「泥泥狗」と呼ばれます。御陵区域...中国の泥人形(6)河南省

  • 中国の泥人形(5)山東省

    聶家庄の泥人形「拴娃娃」1.聶家庄nièjiāzhuāngの泥人形山東省には何カ所か泥人形の産地がありますが、先ず取り上げるのは、山東半島東部の濰坊市高密県(現在は高密市)です。青島市に隣接し、泥人形の産地は県城付近の東聶家庄、西聶家庄、高家庄の三つの村に集中しています。泥玩具の職人には聶niè姓の人が多く、高密泥人形は「聶家庄泥人形」とも呼ばれています。濰坊市高密県(現在は高密市)高密県は有名な民間工芸品の里であり、ここで生産される木版の年画(春節に門や室内に飾る絵画。吉祥の図柄を木版刷りの輪郭に筆または色刷りで彩色する)である「撲灰年画」(明代成化年間(1465-1487年)に始まり、清代に盛んに作られた。柳の枝を焼いて作った灰炭で輪郭を描き、それを上から紙で写し取ることから、この名が付けられた)と剪紙(切...中国の泥人形(5)山東省

  • 中国の泥人形(4)陝西省の泥人形

    麒麟送子(鳳翔)陝西省は歴史上多くの泥人形の産地を輩出してきました。鳳翔県、乾県、安塞県、富県、及び西安市郊外の狄寨、魚化寨などの地が泥人形の産地です。1.鳳翔の泥人形鳳翔県(2021年1月より、これまでの鳳翔県を廃止し、宝鶏市鳳翔区になった)は行政的には宝鶏市に属し、陝西省の省都の省都西安より渭河を遡り、約170キロ西にあります。陝西省宝鶏市鳳翔県鳳翔県の泥人形は陝西省の民間工芸の重要な品目であり、中国西北地域の民間工芸を代表するものです。この地の泥人形は、四つのカテゴリーに分けることができます。①大型の獣の像「大坐虎」、「大坐獅」、「黒白坐虎」などがあり、高さは約60センチ、何れも季節の行事の際の室内の飾りです。②小型の獣の像花馬、花兎、泥牛、泥狗などがあり、大きさは3-15センチくらい。③人物像八仙人、西...中国の泥人形(4)陝西省の泥人形

  • 中国の泥人形(3)河北省白溝鎮の泥人形

    白溝泥人河北省内には泥人形の産地がいくつかありますが、その中でも有名なのは、新城県白溝泥人、泊鎮泥人、玉田泥人、保定泥人などです。ここでは新城県白溝鎮の泥人形を紹介します。白溝鎮は、現在は行政的には河北省保定市高碑店市の管轄となっています。高碑店市の東南部で、東に雄県と接します。雄県は北京市の副都心として建設されている雄安新区の所在地で、白溝も近年は発展が著しく、急速に都市化してきています。北京、天津からだいたい100~120キロの距離にあります。白溝河東岸に位置することからその名があります。白溝と北京、天津の位置関係ちなみに、河北省の他の泥人形の産地ですが、泊鎮は河北省滄州市泊頭市に属します。玉田は河北省唐山市に属します。河北省の東北部で、唐山市の最西端に位置します。さて、白溝鎮は歴史上も重要な民間玩具の産地...中国の泥人形(3)河北省白溝鎮の泥人形

  • 中国の泥人形(2)恵山泥人

    恵山泥人「阿福」中国全土で、泥人形の産地には、以下のようなところがあります。北京市天津市山東省:蒼山県、臨沂市、済南市、黄県、掖県、高密県等河北省:新城県、泊鎮、玉田県、保定市江蘇省:無錫市、徐州市安徽省:阜陽県、蚌埠河南省:淮陽県、浚県、沈丘県、霊宝県陝西省:鳳翔県、富県、西安市等甘粛省:泰昌県四川省:南充市浙江省:嵊県遼寧省:瀋陽市これから、これらのうちの主な産地と、そこで作られる泥人形の特徴を紹介していきます。今回は、先ず、江蘇省無錫市の恵山泥人について、紹介していきます。恵山は慧山とも言い、江蘇省無錫市の西郊に位置し、江南の名山の一つです。山中に泉が多く、またの名を恵泉山とも言い、「天下第二泉」、「龍眼泉」など十数カ所の名所旧跡があります。恵山の東側に錫山という山があり、現在は、2つ併せて錫恵公園となっ...中国の泥人形(2)恵山泥人

  • 中国の泥人形(1)その歴史

    中国へ旅行に行くと、お土産屋さんに粘土を焼いて着色した、かわいらしい人形が並んでいるのを目にします。中国語で「泥人」、「泥玩具」などと言います。産地や作者の名前を付けて、「恵山泥人」、「泥人張」などという商品名が付いています。今回は、こうした泥人形について、その歴史や各産地の商品の特徴について、ご紹介したいと思います。ちょうど手元に、王連海著、『中国民間玩具簡史』と言う本があり、この中で、泥玩具について、約20ページにわたり記述があり、この内容から抜粋したいと思います。王連海氏は現在61歳、北京出身、北京清華大学美術学院で中国民間美術の研究をされています。1.泥人形の歴史泥人形の起源は、墓の副葬品として、死者が死後の世界で寂しい思いをしないよう作られた、いわゆる明器です。これは、その当時、一定の身分や勢力があっ...中国の泥人形(1)その歴史

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