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有沢翔治のlivedoorブログ https://shoji-arisawa.blog.jp/

哲学や小説を独学で勉強しています。誤読・勘違いもありますが、指摘して下さるとありがたいです。

ミステリから出発し、文学を経て哲学を独学で勉強しました。

有沢翔治
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2010/04/04

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  • フリードリヒ・フォン・シラー『メッシーナの花嫁』(岩波書店)

    あらすじ イタリア、シチリアの都市メッシーナ。先王には二人の王子以外に娘、ベアトリーセがいたが、不吉な夢を見たため、殺害を命じる。しかし妃、イザベラは夢のお告げに従い、僧院に託した。やがて王の葬儀の際、王子の一人がベアトリーセに一目惚れ。禁断の恋が悲劇を

  • ねじめ正一『ねじめ正一詩集』(思潮社)

    概要 ねじめ正一の詩は決して上品と言いがたい。糞尿や性を露骨に題材としているのだ。それゆえ、「便所の落書き」などと批評家からは顰蹙を買った。しかし、ねじめ正一は現代詩、そして詩的言語への問題意識を抱き、その克服のためにあえて糞尿を題材にしたのである。はじ

  • ジョン・スチュアート・ミル『ミル自伝』(みすず書房)

    概要 功利主義の哲学者、ジョン・スチュアート・ミル。彼はいかなる教育を受けてきたのだろうか。経済学者の父、ジェームズ・ミルから古代ギリシャ語を学び、八歳のころ歴史の本に興味を持つようになった。父親は職業柄、リカードやジェレミー・ベンサムとも親交があった。

  • アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』(新潮社)

    あらすじ イワン・デニーソヴィチ・シューホフはラーゲル、すなわち刑務所で生活を送っている。しかもただの刑務所ではない。政治犯・思想犯専用の刑務所である。そこで過酷な生活の一日を克明に描いた作品だ。酷寒の中で薄着の身体検査、反発したら刑期は延長など。 しか

  • 粕谷栄市『粕谷栄市詩集』(思潮社)

    概要 粕谷栄市は、寓意的な散文詩を多く書いている。ほとんどは不条理な世界観で、短い詩だ。第一詩集『世界の構造』は主として暴力を材題としており、その延長線上に死があるが、社会と無関係でない。ベトナムの公開処刑などの不条理な死を扱っているのだ。また『副身』で

  • 石原吉郎『サンチョ・パンサの帰郷』(思潮社)

    概要 石原吉郎はシベリアに抑留され、強制収容所の体験を詩に現した。例えば「脱走」などは直説的に題材を取っているが、「コーカサスの商業」などもシベリアの体験がもととなっていると窺える。また「サンチョ・パンサの帰郷」でもシベリア抑留からの生還を、ドン・キホー

  • ジェレミー・ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』(筑摩書房)

    概要 功利主義の提唱者、ジェレミー・ベンサムは最大多数の最大幸福を基礎付けた。快と苦痛、二つの感情に根拠を求めたのである。さらに、この「最大多数の最大幸福」の理論に法律とはどうあるべきなのか、特に刑罰とはどうあるべきなのかを論じていく。さらにこの理論はパ

  • 川崎洋『川崎洋詩集』(角川春樹事務所)

    概要 川崎洋は海を題材に多くの詩を書いた。そして鳥、魚などへの慈しみが垣間見える。例えば、「動物たちの恐しい夢のなかに」などがこの優しさ、愛情への典型例だと言えよう。また言葉遊びのユーモラスな詩も残している。「言葉いろいろ」、「鳥獣虫魚の歌」など六つの章

  • コント「アルファベット」

    なまむぎなまこさんのツイートを見て思い浮かびました「アルファベットを言うときは聞き違いを防ぐために地名とかを入れて説明すること。パソコンでのメモを忘れないように」「解りました! アリバイのAとかですね!」「なんでスー・グラフトンなんだよ! 確かにA、B

  • レイ・ブラッドベリ『ウは宇宙船のウ』(東京創元社)

    概要 ブラッドベリの文章は単なるSFの枠には留まらない。詩的要素を感じるのだ。例えば海洋SF「霧笛」などはその典型と言えよう。また当然ながら宇宙を題材とした小説も書いており、どれも科学の発展ではなく人間の心情を描写している。そしてこの抒情性が星空に広がってい

  • 竹中郁『竹中郁詩集』(思潮社)

    概要 竹中郁の詩は洒落ていて、どこかフランス文学のようでもある。空想、そして現実の光景が一体となって詩的イメージを作り上げているのだ。また散文詩や独創的な形の詩やユーモアあふれる詩も書いているが、晩年になると老いや自らの死をテーマにするようになっていく。

  • ピート・モンドリアン『新しい造形』(中央公論美術出版)

    概要 モンドリアンはカンディンスキーなどと並んで抽象画の代表的な画家である。長方形に区切って、その中を赤色・青色・黄色などで塗っただけの作品を描いたのである。彼はなぜこのような作品を描いたのだろうか。絵画のみだけでなく音楽、文学など新たな芸術について論述

  • 中上健次『中上健次短篇集』(岩波文庫)

    概要 戦後生まれ初の芥川賞受賞者、中上健次は紀州を舞台にして、神話と宗教の世界を描いた。この作風は、紀州熊野サーガとして知られるが彼自身、和歌山の被差別部落の出身者だったのである。また、紀州こそ舞台ではないが、世間への怒りは「十九歳の地図」にも現れている

  • ジョン・スチュアート・ミル『自由論』(光文社)

    概要 ミル『自由論』は社会的な自由を扱っている。誤解を恐れず言えば、他人に迷惑を掛けていないならなにをしても自由だと説いているのである。したがって、自分やその回りが迷惑しないなら「好き嫌いの問題」に過ぎないと考えた。そして、このような個人の自由を認めてこ

  • 北川冬彦『北京郊外にて 他』(時事通信社)

    概要 北川冬彦は陸軍報道班員として徴用され、マレー半島に滞在し、その時に記録として詩を残した。この他にも一九七〇年代の中国・朝鮮の情勢を詩に書いている。この他、物語的な詩など。はじめに 詩は文学の基本だと、僕は思っているので、ここ最近、詩を図書間から借り

  • ジョン・スチュアート・ミル『功利主義』(岩波書店)

    概要 ジョン・スチュアート・ミルはベンサムの「最大多数の最大幸福」を修正し、功利主義の理論を形成した。刹那的な快楽の追求だけではなく、芸術作品の鑑賞などのより高次元の快楽や人類愛も幸福の源泉と考えたのである。このような幸福観のもとで、法律はどのように捉え

  • 齋藤純一、田中将人『ジョン・ロールズ』(中央公論社)

    概要 ロールズの『正義論』、これに続く『政治的リベラリズム』は様々な批判はあったものの政治哲学に多大な影響を与えた。しかもこの二つの間には大きな転回があったという。また晩年には宗教と向き合っていて、これは彼の青年期とも深く関わっている。青年期から晩年にい

  • ジョン・ロールズ『正義論 改訂版』(紀伊國屋書店)

    概要 英米の政治哲学はベンサム、ミルらの功利主義の価値体系をもとに築き上げていった。最大多数の最大幸福をいかに実現していくかが問われていたのである。しかし、ロールズは功利主義を否定し、ルソーの契約説を一般化して、社会正義を再定義した。またこれにより、公共

  • あけましておめでとうございます。令和六年一日一日

    去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)

  • アマルティア・セン『合理的な愚か者』(勁草書房)

    概要 アマルティア・センは、単純に定量化していると従来の経済学を批判して新たな経済学を打ち立てようとした。アダム・スミスに立ち返り、倫理学と経済学を接合したのである。本書は表題の論文他、全会一致と自由尊重の逆説を論じた「パレート派リベラルの不可能性」など

  • イズマイル・カダレ『死者の軍隊の将軍』(松籟社)

    あらすじ 第二次世界大戦で戦士した兵士たちの遺骨を回収しに、将軍と司祭はアルバニアへ降り立った。アルバニア人の将校、脱走兵の手記、村人たち……。遺骨とともに記憶や敵意も掘り起こす。二人には徒労感だけが残り、滞在期間を終え、帰国する。死者と生者が織りなす物

  • 風邪を引きました

    風邪を引きました。喉が痛いです。咳も出ます。おやすみなさい。合わせて読みたいヒポクラテス『古い医術について 他八篇』(岩波書店)前嶋信次『アラビアの医術』(中央公論)朝から頭痛が

  • 小野十三郎『小野十三郎詩集』(思潮社)

    概要 小野十三郎はダダイズムの詩人であり、従来の価値観を否定しようとした。それは理性、宗教的な神などに留まらない。自然信仰、森羅万象……。あらゆる形而上のものを否定しようとした。しかし、単に否定したのではなく、形而上学的なものから自己を隔離しようとしたの

  • ダニロ・キシュ『砂時計』(松籟社)

    概要 ユダヤ人のE・Sは強制収容所で命を落とし、彼の手紙が後に発見される。彼の時代・思想などが予審記録、精神病患者のメモなどととも段々と浮かび上がってくる……。最初は一般論や漠然とした思想が語られ、〈語り手〉の正体すら解らない。しかし、読み進めいくうちに、

  • 尾形亀之助『尾形亀之助詩集』(思潮社)

    概要 尾形亀之助は「私の詩は短い」と語っている。確かに「雨になる朝」の「昼」などは一行の詩だが、「長い詩も書きたい」と綴っている通り、「障子のある家」の詩は長い。それ以上に目を引くのは同じタイトルの詩や「無題詩」が多いことである。例えば「昼」は二つ同じ題

  • 鈴村興太郎、後藤玲子『アマルティア・セン』(実教出版)

    概要 アマルティア・センはノーベル経済学賞を受賞した。彼の業積は多岐にわたる。しかし主な関心は経済学と倫理学との関係、とりわけ、貧困や飢餓に対して理論付けを行なった。自由や社会福祉もその延長上に体系づけている。アマルティア・センの全体を俯瞰する解説書であ

  • レイ・ブラッドベリ『ハロウィーンがやってきた』(晶文社)

    あらすじ トム・スケルトンたちは例年のようにハロウィーンを楽しみにしていた。しかし、その年のハロウィーンは違っていた。ピップことピプキンがいないのだ。家へ行ってみると、どうやら腹痛らしい。遅れるだろうが行くと言うので、待ち合わせ場所に。しかし、マウンドシ

  • 大岡信『自選 大岡信詩集』(岩波書店)

    概要 自意識の問題からシュールレアリスム、そして伝統や郷土の問題……。これらを巧みに大岡信は詩で現した。十五才の習作から戦争を経験し、最晩年の詩まで時系列に収録。 詩の変遷とともに大岡信の内面の移り変わりも反映していると言えよう。はじめに 文学の基本は

  • フランシス・マクドナルド・コーンフォード『ソクラテス以前以後』(岩波書店)

    概要 ソクラテスは対話を重んじ、「無知の知」を説いた。これが教科書通りの解釈である。もちろんこれも間違いではない。しかしソクラテスの思想革命はそれだけにとどまらないとイギリスの文献学者、コーンフォードはこの講演で指摘する。自然の起源、万物の根源から人生へ

  • ルキアノス『本当の話』(筑摩書房)

    概要 冒険心に駆られて〈私〉は大西洋の端を目指していた。しかしつむじ風に巻き上げられ、空へ飛ばされる。一週間、空をさまよった後、月へと到着。しかし金星の支配権を巡って月と太陽は開戦を目前に控えていた。巨大な蚤に跨り手にはアスパラガスの槍。辛子大根を遠くか

  • 田中冬二『田中冬二詩集』(思潮社)

    概要 田中冬二は難解な語彙に頼らず、「青い夜道」などの抒情詩を書いた。「青い夜道」では寂しさや悲しみを夜道に託しているのだ。詩「青い夜道」だけではない。詩集「青い夜道」には、「皿」、「洋燈」の詩が収められており、どの詩も寂しさが詠まれているのである。また

  • 葉山嘉樹『葉山嘉樹短篇集』(岩波書店)

    概要 松戸与三は仕事でセメント樽あけをやっている。ある日、その中で小箱を見つけたが、金目の物は入っていない。腹立ちまぎれに踏みつけると、中から手紙が出てきた……。初期の短編「セメント樽の中の手紙」を始め、後期の私小説風の作品「安ホテルの一日」を収録。はじ

  • 合同式の問題

    問題の発端 素数について調べていくうちに、いくつかの素数はa2+b2=4c+1の形で現すことができると知った(ただしa、b、cともに自然数である)。例えば、a=1、b=2の時、12+b2=1+41+4=5これは素数である。この他にもa=2、b=3でも13となり、4×3+1となる。しかし、この問題

  • 堀辰雄『楡の家・菜穂子』(新潮社)

    あらすじ 娘の菜穂子から避けられていると感じ、語り手の〈私〉は、自宅の楡の下へ日記を埋めることにする。死後、掘り返して読んでもらおうと思ったのだ。彼女の自宅は別荘地にあり、作家の森於菟と交流していくうちに、彼はある恋愛詩のようなものを見つける。年上の女性

  • スティーヴン・グリーンブラット『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』(柏書房)

    概要 ルクレティウスは哲学書『物の本性について』は古代原子論を基に死後の世を否定し、現世での幸福を説いたが、一〇〇〇年もの間、忘れ去られていた。しかし一四一七年、ブックハンターのポッジョが修道院の図書室で再発見する。この功績により、ルネサンス以降、ヨーロ

  • 安西均『安西均詩集』(思潮社)

    概要 安西均は国文学、特に古事記などの古典を題材に詩を書いた。その関心は詩論で枕詞と「間」との関係を論じていることからも伺えるだろう。また鎌倉などを古都を題材にしながら詩を詠んでいる。さらには都市生活者の孤独、戦争中の経験を詠んだ詩などもあり、題材が幅広

  • 立原道造『立原道造詩集』(思潮社)

    概要 中原中也と同様、立原道造は悲哀を中心に詩を作った。現に中原中也「汚れつちまつた悲しみに」に関しての評論も書いている。しかし、立原道造の場合は、関東大震災、東京大空襲などで東京が失なわれていくことへの悲しみである。立原道造は下町で生まれ育ったのでより

  • フィリップ・K・ディック『流れよわが涙、と警官は言った』(早川書房)

    あらすじ デザイナーベイビーでマルチタレントのジェイスン・タヴァナーは、今や火星のコロニーにまでその名を轟かせている。ファンの総計は三千万。しかしテレビの収録を終えて、目が覚めると、安ホテルにいた。身分証明書もなくなっている。しかも誰に電話を掛けても、彼

  • 中日新聞に載ったらしいです。

    中日新聞「中部の文芸」で僕の小説が取り上げられたらしいです。しかしどのような内容か全く知りません……。

  • 中桐雅夫『中桐雅夫詩集』(思潮社)

    概要 中桐雅夫は社会的な詩、特に戦争を題材に多く詩を書いた。しかし、原民喜とは異なり、戦争の光景を直接、描いたのではない。大衆と戦争との関係、もっと言えば大衆の戦争責任を考え、詩にしていたように思える。事実、彼は詩論「『われ』から『われわれ』へ」に於いて

  • レイ・ブラッドベリ『黄泉からの旅人』(福武書店)

    あらすじ 私とロイは映画脚本家として大手映画会社に雇われている。一方の親友のロイは特撮の人形などを作って二人でプロデューサーからの無理難題にも応えてきた。あるハロウィーンの日、私のもとに何者かから手紙が届く。「ベストセラー小説か、傑作シナリオの題材」があ

  • 日夏耿之介『日夏耿之介詩集』(思潮社)

    概要 日夏耿之介は難読字を多用し、異様な雰囲気の詩を作った。妖怪などは登場しないものの、怪しげな雰囲気であり、どこか悪魔的な美しさですらある。「ゴスィック・ローマン詩体」と自身の作風を呼んでおり、神秘主義的とも言えよう。現に神秘主義にも興味をいだいており

  • フィリップ・K・ディック『ユービック』(早川書房)

    あらすじ 一九九二年、テレパシーや未来予知などの超能力者がいる世界。しかし一方で不活性者は彼らの能力へ干渉ができる。グレンとジョーの会社は不活性者を雇い、超能力者の犯罪者からクライアントを守っていた。いわば警備会社であるが、パットを雇い入れた時から、ジョ

  • プリニウス『プリニウス書簡集』(講談社)

    概要 博物学者、大プリニウスは博物学者として有名であるが、甥の小プリニウスもまた文人として有名である。彼は弁論家、詩人であるとともに、属州知事としてトラヤヌス帝に仕えていた。彼はベスビオ火山の噴火などを書簡に綴っているとともに、文学談義をタキトゥスなどと

  • 西條八十『西條八十詩集』(角川春樹事務所)

    概要 西條八十の名前は知らなくとも「母さん、お肩を叩きませう。/タントン タントン タントントン」の童謡は一度ならずも聞き覚えがあるだろう。このような童謡だけでなく、象徴派の抒情詩から意高揚映画の挿入歌まで作品を作った。「若鷲の歌」で、土浦の自衛隊駐屯地

  • 山之口貘『山之口貘詩集』(岩波書店)

    概要 山之口貘は様々な職業を転々としながら詩を書いた。また、彼は沖縄出身で、最初こそ生活の困窮を詩の題材に選んできたが、「沖縄よどこにいく」から沖縄や社会を詩の題材に選ぶようになっていく。基地問題、ビキニ環礁の水爆実験……。また詩とどう向き合っているか自

  • レイ・ブラッドベリ『社交ダンスが終わった夜に』(早川書房)

    あらすじ プロデューサーのアーロンから映画監督の〈わたし〉へ電話が掛かってきた。映画祭で上演するはずの作品が、他者に横取りされたという。急遽、「ドラゴン真夜中に踊る」を作り上げたが、映写技師は酔っていたため、順番を間違えてしまう。しかしそれが故に映画評論

  • レイ・ブラッドベリ『猫のパジャマ』(河出書房)

    あらすじ 男が車を走らせていると、カルフォルニアの高速道路に仔猫がいた。助けて飼おうと降りるが、向こうからも車が来て女が降りる。二人は仔猫を取り合うが……。一匹の仔猫が結ぶラブロマンス(表題作「猫のパジャマ」) 新旧合わせて、二○の短編を収録。はじめに

  • 低気圧で地球からいじめられてます

    低気圧で地球からいじめられてます。お休みなさい。合わせて読みたい頭痛は治ったけど、ふらふら頭痛朝から頭痛が

  • ジョン・デューイ『経験としての芸術』(晃洋書房)

    概要 プラグマティズムの哲学者、ジョン・デューイは芸術を経験の中で関係付けた。美しいと感じる経験がなくてはそもそも芸術など成り立たないのは指摘するまでもない。しかし、この経験は芸術鑑賞の中でのみ磨かれていくものではなく、日常の中で磨かれるべきだと考えたの

  • ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ヘルマンとドロテーア』(岩波書店)

    あらすじ フランス革命の避難民、ドロテーア。ドイツの青年、ヘルマンは彼女に恋心を抱いていた。父親の悪意ない一言が、ドロテーアには揶揄と受け取られてしまう。さらには牧師の余計な一言で仲は事態はこじれていき……。 プロテスタント迫害を題材にしてゲーテが描く、

  • 高田敏子『高田敏子詩集』(土曜美術社)

    概要 高田敏子は最初、モダニズムの影響を受けながらも、後に別の方向性を模索していく。そして朝日新聞の「家庭欄」に詩を発表するなど主婦の目から、詩を書いた。生活の中のささやかな幸福、葬儀などを通して見た死などを始め子供へ向けた詩などを平易な言葉で綴っている

  • レイ・ブラッドベリ『何かが道をやってくる』(東京創元社)

    あらすじ ハロウィンに移動式遊園地、カーニバルが巡業で訪れた。サーカスなどの見世物もある。二人の少年のジムとウィルは夜のカーニバルに忍び込むが、そこで異様な光景を目の当たりにする。回転木馬が逆回転を始めると、団長のクガーが若返り……。はじめに 今でこそ、

  • 鮎川信夫『新選鮎川信夫詩集』(思潮社)

    概要 鮎川信夫は詩誌『荒地』で活躍し、戦後の詩を田村隆一と牽引した。『若草』に「寒帯」が掲載されて以降、同人誌『LUNA』などに投稿。「死んだ男」では友人の戦死者を詠むなど、社会性が強い。加えて、遺書として書かれた「橋上の人」も収録されている。はじめに 詩は

  • さくらももこ『もものかんづめ』(集英社)

    概要 アニメ『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこのエッセイ。アニメでは祖父がまる子を溺愛しているが、実際は無関心だった? 水虫を治した民間療法とは? バイトなどの仕事、結婚、学校などを題材に、思い出話を面白おかしく綴る。人気エッセイシリーズ、第一弾。

  • 田村隆一『毒杯』(河出書房)

    概要 T・S・エリオットらモダニズムの影響を強く受けて、鮎川信夫らと詩の同人誌『荒地』を創刊。戦後詩を牽引した。ソクラテスの刑死と自らの詩作を重ねた、表題作『毒杯』。エリオットの『荒地』と同様に、フレイザー『金枝篇』に題材をとった「森の人」など18遍の詩を収

  • ジョン・デューイ『学校と社会』(岩波書店)

    概要 プラグマティズムの代表的な哲学者、デューイはシカゴ大学哲学科の学部長に就任する。その際、小学校を併設し、自身の理論を確かめた。人間の発達について、自然科学のように観察と実験を通して研究していったのである。この成果を『学校と教育』として講演で発表した

  • ベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』(光文社)

    あらすじ ピーチャムは乞食に服を貸す代わりに、上納金を取り立てていた。彼の一人娘は貧民街の盗賊団のボス、メッキースに見初められ、結婚式を挙げる。しかし、妻を名乗る女性が現れ、妊娠までしていると言う……。一八九九年頃のヴィクトリア朝を舞台に、ブレヒトの時代

  • ジョン・デューイ『哲学の改造』(岩波書店)

    概要 プラグマティズム。哲学を壮大な知識の体系と見做すのではなく、日常生活の問題を解決するための道具として役立てようと二十世紀初頭に唱えられた。デューイは、ウィリアム・ジェームズ、C・S・パースと並んでプラグマティズムの代表的な論客の一人である。この『哲学

  • ベルトルト・ブレヒト『ガリレオの生涯』(光文社)

    あらすじ 十七世紀、イタリア。ガリレオ・ガリレイは地動説を唱えるが、教会と対立。宗教裁判に掛けられ、自説の撤回を余儀なくされる。その後も教会の監視下に置かれるが、密かに力学の著作を口述筆記させていた……。ガリレイの口を借りて、科学の、科学者の責任を問う。

  • 堀口大學『堀口大學詩集』(思潮社)

    概要 フランス文学者としてボードレール、コクトー、ヴェルレーヌなどを『月下の一群』で翻訳した。また、モーリス・ルブランなども訳している。このようにフランス文学から多大な影響を受けているせいか、多くの詩では女性や恋愛を描いた。この他、文学論を扱った詩、もっ

  • 出隆『アリストテレス哲学入門』(岩波書店)

    概要 アリストテレスは天文・動物などの自然、弁論・政治などの国家運営、倫理・文学などの人文、果ては論理学まで極めて多岐にわたって思索している。しかし、その幅広さ故、木を見て森を見ずの批判に陥りやすい。抄訳の寄せ集めではあるが、全体像がコンパクトにまとめて

  • さくらももこ『さるのこしかけ』(集英社)

    概要 インドでは相手が道に迷っても「ノープロブレム」などを連発し、振り回され、台湾では腹を下す。抱腹絶倒な旅行記以外にも、小学校時代、特殊学級(現:特別支援学級)の少年と交流した思い出を振り返る……。ちびまる子ちゃんの原作者でおなじみ、さくらももこのエッ

  • まど・みちお『まど・みちお詩集』(岩波書店)

    概要 まど・みちおの名は知らなくとも、動揺「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」などは誰でも知っているだろう。子供向けの詩だと感じるかもしれないし、確かにひらがなを多用するなど、子供でも意味は取れるものもある。しかし内容は大人の鑑賞に耐えうるものとなっている。

  • 吉野弘『吉野弘詩集』(思潮社)

    概要 吉野弘の詩は小学校の教科書に「虹の足」が載っていたので、多くの人が知っているだろう。また最近では「岩が」が中学校三年の教科書に掲載されている。「虹の足」は喜び、「岩が」は生きていく上での苦難を表しており、社会性は薄い。しかし労働を題材にした詩も数多

  • アリストテレス『アテナイ人の国制』(岩波書店)

    概要 古代ギリシアのアテナイではどのような政治が行なわれ、どのような歴史をたどってきたのだろうか。三十人による寡頭政治とその圧政、ソロンの改革、民主化……。紀元前四世紀頃のアテナイの政治システムが記録されている。またアリストテレスの重要概念、中庸との関係

  • エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』(早川書房)

    あらすじ 私こと、ルーシー・バートンは九週間、盲腸で入院することになった。夫も子供も見舞いに来てくれない中、疎遠だった母親が田舎から見舞いに来る。ルーシーは母親との取り留めもない思い出話を通じて、人生を回想していき、兄弟たちの人生を想像していく……。はじ

  • レイ・ブラッドベリ『永遠の夢』(晶文社)

    あらすじ 新聞記者のカーディフは目を閉じると詩が見えるようになった。「どこかで楽隊が奏でている/奏でているのはなんとも不思議な曲だ」云々。この詩に導かれ、彼は田舎町サマートンに降り立つ。そこでは不老不死の住人たちが暮らしていた……。「どこかで楽隊が奏でて

  • 新川和江『新川和江詩集』(思潮社)

    概要 新川和江の詩は「ひとに手紙を……」が小学校の教科書に載っていたり、「名づけられた葉」を音楽の時間で歌ったりと懐かしく感じる人もいるかもしれない。事実、彼女は少年少女学習雑誌に詩を書き始める。しかし初期は文語で詩を書いていた。 この詩集には最初期の文

  • エリザベス・ギャスケル『ギャスケル短篇集』(岩波書店)

    概要 ヴィクトリア朝の女性作家、エリザベス・ギャスケルは四十近くの短編小説を書いた。今でこそ商業誌で女性の活躍は当然となったが、当時は珍しい存在。 題材は女性と家族の関係、宗教やそれに伴う正義・倫理・愛などだ。落ち着いた語り口で、登場人物たちの人生を描い

  • 石川啄木『石川啄木詩集』(思潮社)

    概要 石川啄木の短歌は「ふるさとの訛り懐かし/停場場の人ごみの中に/そを聴きにゆく」「不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸はれし/十五の心」など、故郷の岩手に対して郷愁や悲哀が漂っている。しかしそればかりではない。社会主義者でもあり、「革命」をも主題にし

  • ジョージ・ギッシング『ギッシング短篇集』(岩波書店)

    概要 ヴィクトリア朝の作家、ギッシングの時代には小説の主流が長編から短編に以降しつつあった。初等教育が普及し、庶民の間でも識字率が向上したからである。彼は最初、長編小説を書いていたが、一八九〇年代になると短編小説を庶民向けの娯楽雑誌に発表していく。例えば

  • レイ・ブラッドベリ『太陽の黄金の林檎』(早川書房)

    概要 太陽を目指して宇宙船〈プロメテウス〉号は飛行を続けていた。しかし、近付くにつれ、隊員たちは人間たちの小ささに気付くことになる。イエイツの詩を冠した表題作「太陽の黄金の林檎」。この他、現代のSNS中毒を予見したような文明批判の「人殺し」など幻想的で抒

  • イタロ・カルヴィーノ『魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇』(岩波書店)

    概要 イタロ・カルヴィーノの作品は『まっぷたつの子爵』『不在の騎士』など軽妙で民話的な要素が強い。これらはすでに初期のころに見られた。例えばドイツ兵が村一番の下手な狩人の家から、唯一の財産、牛を押収するが……(「動物たちの森」) 下積み時代の短篇集。は

  • 北園克衛『北園克衛詩集』(思潮社)

    概要 北園克衛はシュルレアリスムに影響を受け、「単調な空間」などの視覚的な詩を描いてきた。その作風は詩よりも絵画に近い。実際、北園克衛自信もパウル・クレーの絵を引き合いに出している。また文字をオブジェのように扱い、言葉の意味を再発見した。前衛的な詩で、詩

  • レイ・ブラッドベリ『刺青の男』(早川書房)

    あらすじ 語り手の〈わたし〉は旅の途中、奇妙な男と出会った。真夏ににも関わらず、ボタンを胸元から手首まで掛けていたのだ。彼は18個もの刺青を彫っていたが、そればかりではない。ある秘密が隠されていたのである。夜になると、彼の刺青が動き出し……。文明批判あり、

  • 原田ひ香『口福のレシピ』(小学館)

    あらすじ 品川留希子はSEの傍ら、ツイッターやブログでレシピを発信していて、評価も得ている。実家の料理学校は江戸時代から続いているが、考えの違いなどから反りが合わず、中学の同級生風花と暮らしていた。そんな彼女のもとに料理の献立アプリを開発しないかと企画が

  • 大江健三郎『大江健三郎自選短篇』(岩波書店)

    概要 ノーベル文学賞作家、大江健三郎のデビュー作から、障害者の息子、イーヨーが登場する連作『新しい人よ眼ざめよ』を経て、イーヨーのちょっとした能力を描く「火をめぐらす鳥」まで後期の作品を収録。障害・病などを始め、性、生死、神話、暴力などの題材を扱かってい

  • 山本義隆『磁力の重力の発見』(みすず書房)

    概要 天文学者のケプラーは磁力を重力として捉えていた。ウィリアム・ギルバートが地球を大きな磁石だと考えて以来、太陽もまた巨大な磁石だと考えられていたのである。ケプラーだけではない。ロバート・フックも同様である。 そもそも磁力と重力はどのような考えのもとヨ

  • ボールペンと消しゴムの値段は合わせて110円です。 ボールペンは消しゴムより100円高い。 では、消しゴムの値段は?

    かなり出遅れた感がありますが、連立方程式を使えば瞬殺です。ボールペンの値段をb、消しゴムの値段をkと置く。連立方程式項を消す ボールペンと消しゴムの値段は合わせて110円だから、①b+k=110ボールペンは消しゴムより100円高いから②b-k=100①-②でb

  • 北村透谷詩集『北村透谷詩集』(思潮社)

    概要 北村透谷は評論「内部生命論」に於いて、物質的な生命よりも生命観、すなわち観念的な生命を重視した。評論以外にも物語詩『楚囚之詩』、詩劇『蓬莱曲』、散文詩、文語定型詩など多くの型で書いている。これは「新体詩とか変体詩とかの議論が囂しく起こ」っている中で

  • 蒲原有明『蒲原有明詩集』(思潮社)

    概要 象徴主義の詩人、蒲原有明は文語定型詩を作った。とりわけ『有明集』では象徴主義の代表となる。口語自由詩の開拓者の一人、萩原朔太郎も愛読。詩論で「蒲原有明へ還れ」とまで言っている。しかし、文学の世界では『有明集』の発表より少し以前から象徴主義よりも自然

  • ヒポクラテス『古い医術について 他八篇』(岩波書店)

    概要 古代ギリシアの医師、ヒポクラテス。それまで病気は神罰などの宗教的な理由だと信じられてきたが、観察と経験に基づいて原因を明らかにしようとした。例えば沼の水、風などである。また当時、癲癇の発作は神聖病と呼ばれており、神の仕業だと考えられていたが、これを

  • アリストテレス『天について』(京都大学学術出版局)

    概要 アリストテレスは宇宙について、天体の運動についてどう考えていたのだろうか。また彼の哲学体系、特に自然観の中でどのように位置付けられるのだろうか。 アリストテレスの哲学が中世にキリスト教の世界に入って、第一原因は神と同一視されるようになる。ガリレイは

  • 島崎藤村『島崎藤村詩集』(角川書店)

    概要 新体詩の代表者、島崎藤村。「初恋」は七・五調の韻律が特徴的で、男性の初恋を歌っている。中学生時代に習った人も多いのではないだろうか。また「狐のわざ」も同様、男性の恋心を題材にしている。一方、「六人の処女」などでも女性を題材にしているが、この詩は明ら

  • 薄田泣菫『泣菫詩抄』(岩波書店)

    概要 明治時代は西洋文化の影響を受けたが、文学の世界も例外ではない。感情・思想を詩に現そうと、模索していたのである。島崎藤村らが五七調あるいは七五調の韻律で文語定型詩の新体詩を作った。彼の後を継いで、薄田泣菫は新体詩を完成させたのである。 例えば、「兄と

  • アリストテレス『動物部分論・動物運動論・動物進行論』(京都大学学術出版会)

    概要 アリストテレスは『動物誌』で精緻に観察を行ない、その結果を動物部分論などで体系化した。「動物部分論」では四肢、頭などに加え、内蔵、骨についても目的論を軸に考察している。また「動物運動論」では、動物がどのようなメカニズムで動くのかについて触れ、「動物

  • 金子光晴『金子光晴詩集』(思潮社)

    概要 大正五年から昭和後期にかけて活躍した金子光晴。反権力・反権威の詩を書き続けてきた。戦時下にあって反戦をテーマに詩作を続けて、反骨精神が伺えるだろう。また女性を主題として詩も書いている。 本書には「リアルの問題」などの詩論が併録されているが、「偈」か

  • アリストテレス『動物誌』(岩波書店)

    概要 アリストテレスは夥しい数の動物を観察し、伝聞を記録した。今日で動物というと、牛、馬、犬などの大型獣を連想しがちだが、それだけではないミツバチやハエなどの虫、カタツムリに至るまで、解剖を行ない、比較・検討しているのである。もちろん、今日的視点から見る

  • 織田作之助『夫婦善哉 正続 他十二篇』(岩波書店)

    あらすじ 蝶子の家は天麩羅屋を営なんでいるが、借金取りに追われている。彼女は家計を助けるため、小学校を卒業した後、古着屋へ女中奉公に出た。しかし、半年で辞め、芸者の下働きを得る。十七歳になると本人も芸者になり、人気を博すが、妻子持ちの若旦那、柳吉と出会っ

  • アーダルベルト・シュティフター『水晶 他三篇』(岩波書店)

    あらすじ コンラートとザンナの兄妹は、母親の遣いで山を越えてミルスドルフまで行くが、帰り道で吹雪に遭遇。遭難してしまった。洞窟の中で土産のコーヒーを飲みながら一夜を過ごすが……。果たして無事に下山できるのか。オーストリアの作家、シュティフターの短篇集『石

  • ヘンリー・ローソン『ローソン短篇集』(岩波書店)

    概要 オーストラリアの国民的作家、ヘンリー・ローソンは20世紀末に活躍した。植民地時代の地方都市、すなわちブッシュを舞台に入植者たちの生活スタイルを描いた。例えば家畜追い、羊毛刈りなどの移動労働者があげられる。もちろん生活スタイルだけではない。メイトシップ

  • どこが違うのか

    「ぼく、ねんしゅう いっせんまん だもーん」「わたし、なごやだいがく そつぎょうしてるんだ」「ぼく、だいがくいん いったんだ」どこが違うのか。

  • 石垣りん『石垣りん詩集』(思潮社)

    概要 石垣りんの詩は生活に密着している。高等小学校を卒業後、銀行に就職。その後、定年まで一家を支え続けた。戦争、四日市喘息などの公害問題、そして家庭の問題……。詩で欺瞞を鋭くえぐり、白日のもとにさらけ出している。生活に根ざしたリアリズムと悲哀をユーモラス

  • スタンダール『パルムの僧院』(新潮社)

    あらすじ イタリア貴族の次男、ファブリス・デル・ドンゴは向こう見ずな性格である。ナポレオンを崇拝して、ワーテルローの戦いに志願するも怪我で敗走。叔母のサンセヴェリーナ公爵夫人に叱られる。ナポレオンは民主主義の革命で貴族の既得権益を破壊しているからだ。その

  • ジョン・アーヴィング『サイダーハウス・ルール』(文芸春秋)

    あらすじ セント・クラウズの孤児院の創設者は産科医であるラーチだった。しかし非合法に、そして信念から堕胎手術を行っている。不慮の妊娠をしてしまうと女性はラーチ医師のもとへ救いを求めるのだった。ホーマー・ウェルズは孤児院の出身者だが、ラーチ医師から堕胎手術

  • マルクス・アウレリウス『自省録』(京都大学学術出版会)

    概要 ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスは後期ストア派の哲学者である。ストア派の生活指針、倫理、自然、神学を手記として残した。これが『自省録』である。手記のため、一貫性を欠き、同じ主題が何度も繰り返されている箇所も少なくない。しかしストア派の理念、不動の

  • 茨木のり子『茨木のり子詩集』(思潮社)

    概要 茨木のり子は十九歳の時に終戦を迎えた。その影響からか、多くの詩は戦争体験、当時の大人たちへの幻滅、不信感を題材にした詩が多い。また、男女平等を描いているが、もちろん社会制度ではない。あくまでも心の部分から描いているのである。茨木のり子の初期詩編から

  • コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』(早川書房)

    あらすじ アメリカの地下には奴隷の逃亡を助けるため、極秘裏に地下鉄が掘られていた。これが地下鉄道である。奴隷のコーラは新人奴隷のシーザーから北部へ逃げないかと誘われる。奴隷制が敷かれているのは南部だけ。北部の自由州へ行けば、奴隷として使われないと言う。し

  • 小池澄夫、瀬口昌久『ルクレティウス 「事物の本性について」』(岩波書店)

    概要 ルクレティウス『事物の本性について』はルネサンス以後、様々な人々に影響を与えてきた。例えば詩人のテニスンはルクレティウスを自身の詩に登場させている。また科学者のボイルもルクレティウスの影響を受けた。しかし無神論の書物として排斥された過去を踏まえると

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