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2009/08/09

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  • 不確定性原理の成立と解釈をめぐる物語―『ハイゼンベルクの顕微鏡』

    ☆『ハイゼンベルクの顕微鏡』(石井茂・著、日経BP社、2006年)☆昨夜『ハイゼンベルクの顕微鏡』をようやく読了。他の本と併読していたのと、理解しながら(と言うよりは、ひとまず理解したつもりで)読み進むのは相当難儀だったため、読み終えるまでかなり時間がかかった。以下、的外れな感想になるかもしれないが、読書メモのつもりで書いてみようと思う。本書はそのサブタイトル「不確定性原理は超えられるか」からわかるように「不確定性原理」について書かれた物理学の啓蒙書である。現代物理学は相対性理論と量子力学の二本の大きな柱から成り立っていると言われる。不確定性原理は、その一方の量子力学を支える重要原理で「物体の位置と速度(運動量)は同時に知ることはできない」と表現される。不確定性原理は、専門書でなくとも量子力学について書か...不確定性原理の成立と解釈をめぐる物語―『ハイゼンベルクの顕微鏡』

  • 牧野富太郎の実像に迫る快作―『牧野富太郎の植物学』

    ☆『牧野富太郎の植物学』(田中伸幸・著、NHK出版新書、2023年)☆現在放送中のNHK朝ドラ「らんまん」を毎回楽しく見ている。モデルは高知県(土佐)出身の植物学者・牧野富太郎(1862–1957)。ドラマはタイトル「らんまん(爛漫)」のように花が咲き乱れ光り輝くような人生を送った主人公「槙野万太郎」を描いている。しかし、ドラマの「槙野万太郎」はモデルとなった実在の「牧野富太郎」のように愛する植物に一生を捧げることになるのだろうが、二人は完全にイコールなわけではない。ドラマのストーリーはあくまでオリジナルである。牧野富太郎は独学で植物学の研究を究め、「日本の植物学の父」と称されることが多い(わたしもかつてそのように書いたことがある)。また、牧野が命名した植物は1500種とも2500種とも言われている。こう...牧野富太郎の実像に迫る快作―『牧野富太郎の植物学』

  • 自らのジェンダーギャップに気づく第一歩―『なぜ理系に女性が少ないのか』

    ☆『なぜ理系に女性が少ないのか』(横山広美・著、幻冬舎新書、2022年)☆人生二度目の大学で入学したのは理学部物理学科だった。物理学科に女子学生が少ないのは知っていたのでとくに驚きはしなかったが、1年生が一つの教室に集められたとき、同級生を見渡して女子らしき顔がなかなか見つからず、女子学生の少なさを実感した覚えがある。同じ理学部には数学科と化学科もあった。部活(一応学術系の研究部だったが)などを通じて知り合った他学科の学生の話やさまざまな情報、また授業など実際の見た目などから、各学科の女子学生の割合は、大雑把な印象として、化学科が3割程度、数学科が2割以内、物理学科が1割未満といった感じがした。当時の他の理学部と比較してもそれほど大きな差はないように思う。その後2年生になってから学生実験がはじまった。学生...自らのジェンダーギャップに気づく第一歩―『なぜ理系に女性が少ないのか』

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