不確定性原理の成立と解釈をめぐる物語―『ハイゼンベルクの顕微鏡』
☆『ハイゼンベルクの顕微鏡』(石井茂・著、日経BP社、2006年)☆昨夜『ハイゼンベルクの顕微鏡』をようやく読了。他の本と併読していたのと、理解しながら(と言うよりは、ひとまず理解したつもりで)読み進むのは相当難儀だったため、読み終えるまでかなり時間がかかった。以下、的外れな感想になるかもしれないが、読書メモのつもりで書いてみようと思う。本書はそのサブタイトル「不確定性原理は超えられるか」からわかるように「不確定性原理」について書かれた物理学の啓蒙書である。現代物理学は相対性理論と量子力学の二本の大きな柱から成り立っていると言われる。不確定性原理は、その一方の量子力学を支える重要原理で「物体の位置と速度(運動量)は同時に知ることはできない」と表現される。不確定性原理は、専門書でなくとも量子力学について書か...不確定性原理の成立と解釈をめぐる物語―『ハイゼンベルクの顕微鏡』
2023/08/24 14:22