『橋ものがたり』藤沢周平(新潮文庫) かつてたまーにしか「時代小説」を読んでいなかった時は、わたくしもの知らずだったせいで(もちろん今でも十分もの知らずですが)、時代小説と歴史小説の違いがわかり
「純文学」読み始めはや数十年。病膏肓に入る状態。でも、「純文学」以外が嫌いなわけではないんですがね。
補助テキストは高校の日本文学史教科書です。ブック○フで105円で買いました。 明治以降の小説作品を、ランダムに、かつブルドーザー的に読むというのが、コンセプトです。 ただし条件。 1・コンセプトはあくまでコンセプトである。 2・所詮シロートですけん、許してつかーさい。 以上
これぞ純文学だと思う作者や作品は??
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日本の素晴らしい詩歌、小説、戯曲などをご紹介下さい。 古典や近現代における日本文学に関することや、純文学の魅力などお気軽にトラックバックして下さいね。
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消え去りゆく珠玉の言葉があります。 新しく興る清新な言葉があります。 純文学、大衆文学、児童文学、歴史文学etc... 文学と名のつくもの、文学と名のつきそうなもの、あるいは、これも文学と紹介したいもの、何でも構いません。 文字と文学を愛する人々全てのコミュニティとして、何でもお気軽にトラックバックして下さい。
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○柄谷行人・浅田彰・岡崎乾二郎・奥泉光・島田雅彦・糸圭秀美・渡辺直己らは、『必読書150』という書を刊行しています。この『必読書150』で「必読書」と名指された思想家、作家、学者たちの著作を読み、話題にしましょう。 ・人文社会科学 プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マキァベッリ、モア、デカルト、ホッブズ、パスカル、スピノザ、ルソー、カント、ヘーゲル、キルケゴール、マルクス、ニーチェ、ウェーバー、ソシュール、ヴァレリー、フロイト、シュミット、ブルトン、ハイデッガー、ガンジー、ベンヤミン、ポランニー、アドルノ&ホルクハイマー、アレント、ウィトゲンシュタイン、レヴィ=ストロース、マクルーハン、フーコー、デリダ、ドゥルーズ&ガタリ、ラカン、ウォーラーステイン、ケージ、サイード、ベイトソン、アンダーソン、本居宣長、上田秋成、内村鑑三、岡倉天心、西田幾多郎、九鬼周造、和辻哲郎、柳田國男、時枝誠記、宇野弘蔵 ・海外文学 ホメロス、旧約聖書『創世記』、ソポクレス、『唐詩選』、ハイヤーム、ダンテ、ラブレー、シェイクスピア、セルバンテス、スウィフト、スターン、サド、ゲーテ、スタンダール、ゴーゴリ、ポー、エミリー・ブロンテ、メルヴィル、フローベール、キャロル、ドストエフスキー、チェーホフ、チェスタトン、プルースト、カフカ、魯迅、ジョイス、トーマス・マン、ザミャーミン、ムージル、セリーヌ、フォークナー、ゴンブローヴィッチ、サルトル、ジュネ、ベケット、ロブ=グリエ、デュラス、レム、ガルシア=マルケス、ラシュディ、ブレイク、ヘルダーリン、ボードレール、ランボー、エリオット、マヤコフスキー、ツェラン、バフチン、ブランショ ・日本文学 二葉亭四迷、森鴎外、樋口一葉、泉鏡花、国木田独歩、夏目漱石、島崎藤村、田山花袋、徳田秋声、有島武郎、志賀直哉、内田百?、宮澤賢治、江戸川乱歩、横山利一、谷崎潤一郎、夢野久作、中野重治、川端康成、折口信夫、太宰治、大岡昇平、埴谷雄高、三島由紀夫、武田泰淳、深沢七郎、安部公房、野坂昭如、島尾敏雄、大西巨人、大江健三郎、古井由吉、後藤明生、円地文子、中上健次、斎藤茂吉、萩原朔太郎、田村隆一、吉岡実、坪内逍遥、北村透谷、福沢諭吉、正岡子規、石川啄木、小林秀雄、保田與重郎、坂口安吾、花田清輝、吉本隆明、江藤淳
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『橋ものがたり』藤沢周平(新潮文庫) かつてたまーにしか「時代小説」を読んでいなかった時は、わたくしもの知らずだったせいで(もちろん今でも十分もの知らずですが)、時代小説と歴史小説の違いがわかり
『ある男』平野啓一郎(文春文庫) 実は本作を読んだきっかけは、近所の文化ホールの様なところで本作を原作とする映画を上映していて、それを見たからなんですね。 最近私はけっこうたくさん映画を見ていて
『阿弥陀堂だより』南木佳士(文春文庫) 本文庫の解説文を書いているのが、小泉尭史という映画監督の方で、わたくし寡聞にして存じ上げなかったのですが、本書を原作とした映画を撮った監督であります。 映
『「私」をつくる』安藤宏(岩波新書) もう10年以上前になりますか、いろんな本をやたらに乱読していた(それもカルめの本を)のを反省し、心機一転、今後は近現代日本文学を中心に読書しようと、今となっ
『墨東綺譚』永井荷風(新潮文庫) この作品は2度目の読書報告をするのですが、前回同様、最初に一言申し添えます。 「墨」の字が、違うんですね。 本書の最後に「作後贅言」と銘打った筆者のあとがきのよ
『出世と恋愛』斎藤美奈子(講談社新書) 筆者は、筆者紹介によると文芸評論家となっています。 まー、そうでしょうねー。私としても、デビュー作の『妊娠小説』を面白く読んで以来、なかなかフェイヴァレットな
『百年泥』石井遊佳(新潮文庫) 近代日本文学に哄笑できる作品は少ない、というのは、別にわたくしのオリジナルな発言ではありません。多くの方がお考えのことにわたくしも賛同しただけのことであります。 こ
『海』小川洋子(新潮文庫) 知人に薦められて本書をネット経由で手に入れました。私は、同筆者の本は今までに何冊か読んでいます。 それはそんなにたくさんとは言わないまでも、短編集なら、芥川賞受賞作の
『名もなき「声」の物語』高橋源一郎(NHK出版) 本書の奥付の前のページにこう書かれています。 本書は、「NHK100分de名著」において、二〇一五年九月に放送された「太宰治『斜陽』」のテキ
『日本映画史110年』四方田犬彦(集英社新書) わたくしのもうひとつの拙ブログにも同様のことを書いたのですが、10カ月ほど前から、いろんな映画を見るようにしました。 60本くらい見たのですが、も
『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(講談社) 2022年の夏の芥川賞受賞作です。 女性作家です。 令和元年上半期から同5年上半期までの芥川賞受賞作家をちょっと調べてみたら、全部で12
『俺の自叙伝』大泉黒石(岩波文庫) さて、大泉黒石であります。 って、果たしてどれほどの方がこの名前をご存じでいらっしゃったでしょう。 自慢ではありませんが、もちろんわたくしも全く存じ上げません
『二百十日・野分』夏目漱石(岩波文庫) この文庫の解説の冒頭に、これらの作品がいつ書かれたかが述べられてあります。解説を書いているのは、小宮豊隆です。 それによりますと、明治39年の9月に4日間
『芽むしり仔撃ち』大江健三郎(新潮文庫) 実に、約半世紀ぶりの再読であります。 半世紀も前に読んだ本なんて、何も覚えていなくたってそれは私の記憶力に問題があるとは思いませんが、この度は、なんとな
『街とその不確かな壁』村上春樹(新潮社) さて、村上春樹の不思議な新作長編であります。 不思議なというのは、作品一部(本作品の第一部のところですね)が2回目の書き直し発表、つまり最初の作品から合
『晩年様式集』大江健三郎(講談社) 本書は奥付によると2013年10月に第一刷が発行されています。 一方初出は「群像」誌で、2012年1月号から2013年8月号までの連載です。つまり、2011・
『田紳有楽』藤枝静男(講談社) 少し前、たまに足を向ける神戸の街で、たまたま古本屋があったもので(神戸の街も結構古本屋さんのたくさんある街です)、ぶらりと入ろうとしたら、入口の横、道に面して設置
『いずれ我が身も』色川武大(中公文庫) ひさしぶりにこの筆者のエッセイを読み直しました。 以前は、丸谷才一なんかと並んで、私はかなり熱心にこの作家のエッセイを読んでいたように思いますが、丸谷氏も
『森』野上弥生子(新潮文庫) さて、『森』であります。 そのご高名は以前よりつくづくと伺っておりました。 何のご高名かとは、申すまでもないのかも知れませんが、筆者野上氏の、99才の作であること。数日
『鴎外随筆集』森鴎外(岩波文庫) 久しぶりに古本屋さんを覗いたら本書が目に入りまして、思わず、あれっ? 鴎外って随筆書いてるんや、という、まー、その後すぐ自分でも愚かしい思い違いと分かるような感
『河馬に噛まれる』大江健三郎(文春文庫) 作品を読みながらこう考えた。(すみません。『草枕』のしょうもないマネですー。) 近代日本文学における「私小説」が、偏っていびつになった原因は田山花袋の
『模範卿』リービ英雄(集英社文庫) なかなかの問題作と、わたくし、思いました。 あれこれ考えたのですが、(まー、下手の考えではありますがー)本書に私がなじめないポイントをざっくり言うと以下のよう
『英子の森』松田青子(河出文庫) この作者は、わたくし、初めて読んだ作家ではありません。少し前に『スタッキング可能』という本を読みました。(これは個人的な私の問題なのかも知れませんが、若い作家の
『猫の客』平出隆(河出文庫) えー、本読みの先輩に薦められた本です。初めて読む作家です。詩人でもある作家だそうです。なるほど、研ぎ澄まされたような文章力が、あちこちの描写から感じられそうでありま
『ここはとても速い川』井戸川射子(講談社文庫) この筆者も、令和以降のバリバリの新人で、新しい人の作品を読もうとする時は、少しドキドキしますね。 それはもちろん新しい世界や物事を教えてもらえるわ
『わたしがいなかった街で』柴崎友香(新潮文庫) この作家も、わたくし初めて読むのですが、新潮文庫の裏表紙にある「宣伝文」の最後に、「生の確かさと不思議さを描き、世界の希望に到達する傑作」とあって
『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹(中央公論社) 前回の続きです。 前回私は本短編集の一編「中国行きの…」を特に興味深く読んで、5つの疑問点に気がついたと書きました。(すみませんが、詳しくは前
『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹(中央公論社) いつだったか、作家の小川洋子さんが、本書をかなり絶賛していた文章を読んだ記憶があります。本書の初版は1983年で(文庫本ではありません)、帯に
『私の文学史』町田康(NHK出版新書) 本書は、少し変わったところから出ている新書であることからもわかるように、NHK文化センターで十二回行われた連続講座の講義を編集したものであります。 サブタ
『人間晩年図巻2008-11年』関川夏央(岩波書店) 珍しく日本古典文学の話から始まります。 といっても、本当は羊頭狗肉で、古典文学の事なんて私は何も知ってはいません。ただ、近現代文学を読んでいるとど
『死者の奢り・飼育』大江健三郎(新潮文庫) 多分高校三年生くらいの時に私は一度本書を読みました。 あの頃、大江健三郎というのは、多分文壇の「アイドル」みたいな存在じゃなかったかと思うのですが、さ
『美しい星』三島由紀夫(新潮文庫) 先日、アマゾンプライムで『シン・ウルトラマン』を見ていたら、宇宙人同士が居酒屋で酒を飲みながら今後地球人をどのようにするかと話し合っている場面がありました。
『「一九〇五年」の彼ら』関川夏央(NHK出版新書) アマゾンあたりでこの筆者の作品をなんとなく探していると、この筆者にはけっこうたくさんファンがいることに気がつきます。 いろんなことに疎い私は、な
『末裔』絲山秋子(新潮文庫) 確かかなり昔に、私はこの作家の本を一冊だけ読みました。 と、思って探っていると、なんだ、我が拙ブログにも報告があるではありませんか。 実はその時の読後感をほぼ覚えて