『願わくば海の底で』額賀澪☆☆☆☆東北地方沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。校舎が荒らされた前夜に目撃された青い火の玉。プールサイドで昼食を取っていたとき、話しかけてきた同級生を水中に突き飛ばしてしまった女子生徒の真意。テーマ不明の、花瓶に生けられた花の絵。そして、高校卒業後大学に入学するまでの何者でもなかった2011年の
絵本、児童書、一般書、色んなジャンルの本の感想、評価。☆☆☆以上はオススメ本!
小さな図書館に勤めています。読んだ本の記録、感想、評価が主な内容ですが、子ども達への読み聞かせや、ブックトークのプログラム、図書館で人気の本なども、紹介していきたいと思います。
『オンライン・フレンズ@さくら』『オンライン・フレンズ@ユナ』神戸遥真
両サイドから描く、オンラインで生まれた中学生2人の友情、どちらかでも読める! 皆様からのレビューよりーリアルとオンライン、違いもあるけれど、本当は一緒かも。自分は自分。心が通えば友になり、勇気づけられたり、不安になったり。ラストに向かってのさくらの成長に拍手!ユナ編も読みたい/ルッキズムは思春期の大きな問題。人からどう見られても構わない、という境地にそう簡単に至れるものではない。安易ともとれる母の対応...
☆☆☆+第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作投稿作であることも忘れ手に汗握った。読者を没入させるストーリーテリングができる方だ青崎有吾とにかく書きっぷりが達者で、私は作品の半ばまで読んで「これが今年の鮎川賞だな」と確信した東川篤哉良質なサスペンスドラマのように、主人公が歩みを進めるたびに真相に近づいていく展開は見事のひと言麻耶雄嵩救急医・武田の元に搬送されてきた自身と瓜二つの溺死体。彼はなぜ死んだのか...
☆☆☆+一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。...
☆☆☆虫オタ×悩みアリな中学生たち!?虫オタな転校生が、悩める4人のクラスメイトの魅力を「昆虫」にたとえはじめると、クラスメイトたちが次々と「新しい自分」を発見する!【こんな人におすすめです!】・まわりに気遣いすぎて自分をだせない・同性の友人に恋心を抱いているかもしれない自分にとまどっている・田舎の閉塞感に不満を募らせている・親や友だちにもっと大事にされたい・・・みんな虫オタの蛍子が、あなたの魅力を教えて...
☆☆☆+「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。淡く、薄く、醜くも、尊い。様々な花から蘇る記憶――。これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。...
☆☆☆☆「ちゃっけさん、初めまして」小田桐実、三十五歳。図書館に非正規職員として勤務。将来の夢はない、貯金もない、結婚もできない。そんな、ないない尽くしの毎日が、子犬を拾った日から激変する!?青森×図書館×可愛いわんこの感動物語!...
☆☆☆☆未知を愛した青年、人間を信じた怪物。魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。17世紀、イングランド。母と暮らした幼い頃から、オスカーの願いは〈世界のルールを解き明かす〉ことだった。数学の才を持つ彼は、ケンブリッジ大学でニュートンに師事する。けれど、王位継承を巡る反乱が勃発し、戦場へ。窮地に陥った彼の命を救ったのは、人知を超えた力を操る謎の男、アズ・テイルズだった。物理法則に従わない未知の存在...
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『願わくば海の底で』額賀澪☆☆☆☆東北地方沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。校舎が荒らされた前夜に目撃された青い火の玉。プールサイドで昼食を取っていたとき、話しかけてきた同級生を水中に突き飛ばしてしまった女子生徒の真意。テーマ不明の、花瓶に生けられた花の絵。そして、高校卒業後大学に入学するまでの何者でもなかった2011年の
『オリオンは静かに詠う』村崎なぎこ☆☆☆+私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは...
小学校でのブックトーク新一年生に向けて15分程度のシナリオです以下シナリオ...
『友が、消えた』金城一紀☆☆☆+絶対に変えてやる。このクソみたいな現実を。読めば勇気が湧いてくる、最高&最強の青春小説!オチコボレ男子高校生だった南方は、仲間たちとのある約束のために大学に進学した。「君たち、世界を変えてみたくはないか?」高校の生物教師のこの言葉をきっかけに、仲間たちと周囲の不条理に立ち向かった彼らは、「殺しても死にそうにないから」という理由で「ザ・ゾンビーズ」と呼ばれていた。だが高校卒...
『罪名、一万年愛す』吉田修一☆☆☆+ 横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。九州を中心にデパートで財をなした有名一族の三代目・豊大から、ある宝石を探してほしいという。宝石の名は「一万年愛す」。ボナパルト王女も身に着けた25カラット以上のルビーで、時価35億円ともいわれる。蘭平は長崎の九十九島の一つでおこなわれる、創業者・梅田壮吾の米寿の祝いに訪れることになった。豊大の両親など...
『ふたりの窓の外』深沢仁☆☆☆☆互いが、互いにとって‶非日常″。そんなふたりの距離は近づくか?春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして――冬の宿。それぞれの季節に一度ずつしか会うことのなかったふたりの一年を描いた、絵画のような恋愛小説。自分を裏切った恋人ともうすぐ旅行に出かけるはずだった女、その恋人の代わりに旅に同行することを申し出た男。なぜか承諾してしまった女は、それまで見ず知らずだった男と春の宿で一夜を...
『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ☆☆☆プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。信じるとは、許すとは、愛するとは。男と女の欲望のブラ...
『やなやつ改造計画』吉野万理子☆☆☆+世のため、人のため、だけど一番は自分のため?!中学3年生の気まま男子、京座木光也は、生徒会長に立候補することを決意。選挙を勝ち抜くべく、リーダーになるための研究を始めますが……。恋に友情、SNSの炎上、etc。思いもかけない大波小波が次々と!自分を変えたい、変わりたい、と思っている人にエールを送る、青春ストーリー。...
『僕たちの青春はちょっとだけ特別』雨井湖音☆☆☆+僕が先生たちの代わりに、証拠を集めます高等支援学校に入学した15歳の青崎架月は、初めてできた友人たちと学校生活の中で出合った三つの謎に挑む。彼らの日常と謎解きが静かな感動を呼ぶ、連作学園ミステリ中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれた...
『アルプス席の母』早見和真☆☆☆+秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢...
『撮っては行けない家』矢樹純「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり……。日本...
『撮っては行けない家』矢樹純「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。「家にまつわる呪い」のロケのため山梨の旧家で撮影を進める中、同僚で怪談好きのAD・阿南は、今回のフィクションの企画と現実の出来事とのおかしな共通点に気付いていく。そして現場でも子どもの失踪事件が起こり……。日本...
『おとなになりたくないわたし』☆☆☆+泳ぐことが大好きで、小五までスイミングに熱中していたけれど、「あること」がきっかけでやめてしまったすみれ。表立ってなにかをすることもいやだから、クラスでは目立たないようにしている。すみれとは正反対の、クラスで一番目立つグループにいる西原さん。スポーツ万能で意見はハッキリいうけれど、むやみにさわがないクールな人。ある日、道でうずくまっている西原さんを助けたことがき...
今日も誰かの誕生日☆☆☆☆どんな「誕生日」からも確かな希望がほの見えるはずだ――『最後の秘境 東京藝大』の二宮敦人がおくる6編のバースデー・ストーリー!誕生日が一日違いのいとこ同士、自分を産んだ母の気持ちに思いをめぐらす高校生、誕生日に突然の腹痛に見舞われる青年、念願かなって自分で自分の誕生日を祝う小学生、祝いたいのに祝わせてもらえない高校生、ケーキ職人と弟子入りしたい小学生――。ある日の誰かの誕生日を描い...
ひまわり☆☆☆☆おしゃべりと食べることが大好きな33歳のひまりはある夏の日、出張帰りに交通事故に遭い、頸髄を損傷してしまう。意識は明瞭。だけど、身体だけが動かない。過酷なリハビリを続けるも突きつけられたのは厳しい現実だった。「復職は約束できない。できればこのまま退職してほしい」。途方に暮れ、役所で就労支援の相談をすると、すすめられたのは生活保護の申請。私は人の役に立てるのに、どうしてその力を発揮させても...
それはわたしが外国人だから?☆☆☆+難民、紛争などの取材・発信を続けるフォトジャーナリスト安田菜津紀が、日本の入管政策に翻弄されてきた、外国にルーツのある4人を取材。一人ひとりの生きた道のりをたどることで、彼らがどんな困難に直面してきたかを、子どもにも伝わるよう平易なことばでまとめました(漢字にはすべてルビをつけました)。あちらこちらで「多様性の尊重」がいわれているのに、そこから排除される人たちがい...
あえのがたり☆☆☆☆2024年元旦、能登半島を襲った大地震によって多くの人が傷つけられました。残念ながら、小説を読むだけでは暖を取ることも、おなかを満たすこともできません。ですが、いつか、魂を励まし、心に寄り添える力が物語には宿っていると信じています。奥能登地域の農家では、古くから稲作を守る“田の神様”を祀り、感謝をささげる「あえのこと」という儀礼が行われてきました。「あえ=おもてなし」、「こと=祭り」をあら...
パレスチナのこと☆☆☆☆この本から、始まる新しい世界史=「生きるための世界史」あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話からはじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。世界史は書き直されなければならない。***岡「今、必要としているのは、近代500年の歴史を通して形成された『歴史の地脈』によって、この現代世界を理解するための『グローバル・ヒスト...
ぼくのはじまったばかりの人生のたぶんわすれない日々☆☆☆+親友とすごす楽しい時間もあり、とんでもなく退屈な時間もあり、純粋な喜びもある、10歳の男子ベニーのありのままの日常がつづられます。作者イーサン・ロングの体験にもとづいた物語です。...
Sweet & Bitter3 恋ってそんなにいいもの? ☆☆☆+恋の多様性がテーマのアンソロジー。恋愛命のあの子と興味のない自分。SNSの出会い、自分だけの大切なもの。甘いお菓子と甘いだけじゃない、4つの物語をどうぞ。...
☆☆☆☆50万部!三ツ矢&田所刑事シリーズ第3弾中野区のマンションの一室で若い女性が頭部を殴打され、意識不明の状態で発見される。永澤美衣紗という名の彼女はシングルマザーで、生後十ヵ月の娘、しずくは連れ去られる。現場には「私は人殺しです。」と書かれた便箋が残されていた。時は遡り、90年代初頭。北海道の鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫し、老舗料亭「帰楽亭」の息子、小寺陽介は将来に不安を感じていた...
☆☆☆☆成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!...
「まだ人生に、本気になってるんですか?」この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か――。「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」慶應の意識高いビジコンサークルで、働き方改革中のキラキラメガベンチャーで、「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで、クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田...
「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。累計100万部突破! 「理瀬」シリーズ初短編集ゴシック・ミステリの金字塔。湿原に浮かぶ檻、と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。ここでは特殊な事情を抱える生徒が、しばしば行方を晦ます。 ヨハンの隠れた素顔、校長の悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、月夜に馳せる聖、そして水野理瀬の現在。 ...
ルビーの一歩 私たちすべての問題 [ ルビー・ブリッジズ ] 楽天で購入 ☆☆☆☆アメリカの公民権運動家ルビー・ブリッジズは、6歳のとき、ルイジアナ州ニューオーリンズの白人専用のウイリアム・フランツ小学校に、初めての黒人生徒として入学した。写真と共に綴る、勇気を出して人種差別に立ち向かった少女からの「平和の手紙」。...
内容紹介(出版社より)わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフでーー。あれから13年、後悔ばかりで大人になった。でも、孤独に負けずにいられたのは、母の、仲間の、「うた」 があったからーー。シリーズ累計54万部突破!『ひと』 『まち』 『いえ』に続く感動の青春譚母がわたしを産んだ歳になった。今、わたしに、湧き出るものがあるーー。27歳の古井絹枝には、晴らすことのできない後悔があった。中学生の頃...
☆☆☆+内容紹介(出版社より)『たぶんみんなは知らないこと』で野間児童文芸賞、『ふたり』が読書感想文課題図書、『香菜とななつの秘密』が児童福祉文化財に選出など、特別支援学校での教師、作家として活躍してきた福田隆浩氏。厳しいテーマでも一気に引き込まれる作風で、今作も温かい感動作品となっています。※※このまま家にいると、ぼくは目を覚ましたふたりと顔をあわせることになる。気にしなければいいのかもしれない。で...
☆☆☆+内容紹介(出版社より)実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、...
☆☆☆一度も父と会ったことがなく、母と二人で暮らす詩織。本当の母親と死別し、新しい母を迎えた千秋。もうすぐ3歳になるのに言葉を話さない弟がいる璃子。中学3年でクラスメイトになった3人は、ある日、璃子の家に遊びに行くことに。そこで、璃子の弟が、千秋に頬にかみつく事件が起こる。璃子はその原因が詩織にあるという……。そこから、仲良しだったはずの3人の関係がぎくしゃくし始める。そして、3人それぞれが抱える事情が明ら...
☆☆☆一度も父と会ったことがなく、母と二人で暮らす詩織。本当の母親と死別し、新しい母を迎えた千秋。もうすぐ3歳になるのに言葉を話さない弟がいる璃子。中学3年でクラスメイトになった3人は、ある日、璃子の家に遊びに行くことに。そこで、璃子の弟が、千秋に頬にかみつく事件が起こる。璃子はその原因が詩織にあるという……。そこから、仲良しだったはずの3人の関係がぎくしゃくし始める。そして、3人それぞれが抱える事情が明ら...
☆☆☆私には、お父さんがいい人なのか悪い人なのかわからない。お父さんのことを、好きなのか嫌いなのかもわからない。(若羽)小さい頃の僕は、父さんのようになりたいとあこがれていた。もちろん今だって、立派だと思う気持ちは変わらない。だけどときどき、そんな父さんを見ていると息苦しくなることがある。(慧)...
(あらすじ)クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。...
幸せとはこういう日常が続いていく事なのかもしれない。(有隣堂町田モディ店 原田明美さん)伝統の南部せんべい店を営む一家の心優しい人間ドラマに、全身がぽかぽかと温かくなりました。(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)家族のこと、友達のこと、生死や、家業のこと。それらを見つめ、考え、少しずつ自分なりに気付き成長していく弘毅の姿に、大人の私も新鮮な気持ちを取り戻していくようでした。(東京旭屋書店 新越谷店 ...
契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家同い年27歳、凸凹の二人が新大久保に事務所を設立最強パートナー爆誕⁈職を失った赤池めぐみが就職したのは、天才、気まぐれと噂話の絶えない業界の有名人・桐生青のところだった。憧れていた同年代のスターと一緒に仕事ができると胸がはずんだめぐみが直面したのは、机なしパソコンなし、迫りくる納期と催促の電話、修正に次ぐ修正……。そして、大きなプロジェクトの依...
平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。...
4月、新1年生へのブックトークです。学校と図書館が毎年町の全ての小学校学級に行っている事業で国語の時間を使って、たくさんの本を並べた中、子供たちはブックトークをきいて自由に本を選び、それが学級文庫となります。私の担当は1年生 (幼児のブックトークをずっと担当している流れで)テンポよく楽しくやり取りしながらを心がけ15分以内で集中が切れないようにしますテーマはことばはたのしいまほうつかい以下シナリオ...
https://amzn.to/43EjAXWミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バ...
https://amzn.to/495YT8H「眠れない夜に、読んでみてください」しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。海辺の老舗旅館を舞台に、川端康成などの文豪たちによる名作が人の縁を繋いでいく――司書や書店員からの絶大な支持を集める作家による、心の深い部分にまで届く連作短編集をお届けします。◆あらすじ戦前から続く小さな旅館・凧屋の別名は文庫旅館。名物の図書スペース「海老澤文庫」には...
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