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絵本、児童書、一般書、色んなジャンルの本の感想、評価。☆☆☆以上はオススメ本!

小さな図書館に勤めています。読んだ本の記録、感想、評価が主な内容ですが、子ども達への読み聞かせや、ブックトークのプログラム、図書館で人気の本なども、紹介していきたいと思います。

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2008/11/13

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  • 『神様のパッチワーク』山本悦子

    https://amzn.to/3PExCTJおれには、お母さんがふたりいる。ひとりは今のお母ちゃん。赤ちゃんのときから育ててくれているお母さんだ。もうひとりは、生んでくれたお母さん。おれは、生まれてすぐ、特別養子縁組っていうので、うちの子になった──。主人公は、小学4年生の結。姉と父、母とともにみかん農家の家で毎日を楽しくくらしている。姉の香も母がふたり。ふたりとも特別養子縁組でいまの家族の一員になった子どもなのだ。この...

  • 『g65』石川宏千花

    https://amzn.to/4ctKhTi「あなたにも、あるでしょう? あの長くて暗い時間」自分の体に向き合いはじめたころに過ごす、だれかに助けてもらいたくてしょうがない、すべての女の子たちの、あの時間――――。胸の大きな女の子――そのつらさは、なってみないとわからない。揺れ、重力、体に合わない服、好奇の視線、そして……。ある事件に巻きこまれて、心に傷を負った14歳の貴和。叔母さんの家に身を寄せ、新しい学校でひっそりと目立たな...

  • 『ケモノたちがはしる道』黒川裕子

    https://amzn.to/3TtR0Eg都会っ子の千里は、ゲームやおしゃれに夢中の今どき中1女子。秋のある放課後、家でふだんどおり親友の理香とゲームに熱中していた千里に、母が突然、「熊本のジジさまのところへ行って、ケモノを獲ってみない?」と持ちかけた。いつもなら「行かない」と即答するところ。でもその日に限って、父に夕食の支度を手伝わされた時に見た、手羽先肉に残っていた羽に感じた違和感から、〈死んだ肉〉と〈生きた肉〉...

  • 『なんでファラオは男なの?古代エジプト女王の源流を探す旅 13歳からの考古学』山花京子

    https://amzn.to/4ahWV60自信がなくて引っ込み思案な佐藤美羽は、どこにでもいる中学1年生の女の子。お母さんといっしょに日本語のサークルにボランティア参加したことで、多くの留学生と知り合いになる。なかでもアニメ好きのエジプト人留学生・ヤスミーンとは、とても気が合って仲良しに。あるときヤスミーンから「アラブ・チャリティバザー」に誘われ、エジプトの文化にふれた美羽。家族そろって古代エジプト好きに加え、周囲...

  • 『1 ONE』加納朋子

    大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生...

  • 『2034から来たミライ』板橋雅弘

    https://amzn.to/3Vxasme中3の夏休み初日、目の前に知らない集団が現れた。彼らはぼくの名を呼び、こう言った。「10年後からきました。人類に警告するために」ぼくの忘れられない夏が始まる。...

  • 『冬に子どもが生まれる』佐藤正午

    冬に子供が生まれる→Amazon...

  • 『カーテンコールはきみと 演劇はじめました!』神戸遥真

    カーテンコールはきみと→Amazonひとりじゃムリでも、ふたりなら、きっとだいじょうぶ!中学1年の律希は、あこがれの演劇部に入部しようとしたところ顧問から衝撃的な言葉をきく。「演劇部、なくなるんじゃないかな?」おちこむ律希の前にあらわれたのは、同じく入部希望の夏帆だった。律希と夏帆は、廃部寸前の演劇部を立てなおすためふたりだけで、公演をおこなうことに!あらたな青春部活シリーズ開幕!::::::::::::...

  • 『レーエンデ国物語』多崎礼

    レーエンデ国物語行こう、あなたと。家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出る。絶賛沸騰の王道ファンタジー!全国で続々☆第1位☆紀伊國屋書店ベストセラー(2023年6月2週・小説部門)丸善丸の内本店(6/22~6/28 フィクション部門)三省堂書店池袋本店 (6/12~6/18 文芸書部門)読書メーター読みたい本ランキング(単行本部門週間 2023年4月28日ー5月4日)―――続々推薦の声!「この波瀾に満ちた別世界をヒロインとともに歩めるのは読者(...

  • 『百年の子』古内一絵

    百年の子→Amazon昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関...

  • 『あの子のことは、なにも知らない』栗沢まり

    あの子のことはなにも知らない→Amazon昨日、クラス全員の高校合格発表が終わった。教室にはクラスメイトたちの弾む声が響いている。秋山美咲が目をやると、窓側のいちばん前の席で、ひと月ほど前に転入してきた渡辺和也がいつものように机の上につっぷしている。美咲は和也に「ねえ、持ってきた?」と声をかけるが、和也はぴくりとも動かない。和也は遅刻常習犯、気に食わないことがあるとすぐキレる。クラスの誰からも無視されてい...

  • 『マリはすてきじゃない魔女』柚木麻子

    マリはすてきじゃない魔女→Amazonだれかのための「すてき」はもういらない。自分の心に素直になれば、あなたも「魔女」になれるかも!?ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は自分のために使ってはいけない」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、算数が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで...

  • 『砂漠の旅ガラス』長谷川まりる

    砂漠の旅ガラス→Amazon☆☆☆☆AIも電力もない世界で人間のあり方を問う。AIによって人類ほぼ滅亡……。“防腐塵(ぼうふじん)”という特殊な砂におおわれた、植物と電力が存在しない世界で、人間の末裔たちはどう生きるのか? 砂漠を自由気ままに旅してお宝を探す“旅ガラス”のぼく。実は数年前にある事件から逃げてきた過去があった。きっかけは、ポケットの中の茶色い謎の物体。この謎の物体をめぐり、生き方の違うさまざまな民族...

  • 『神に愛されていた』木爾 チレン

    神に愛されていた→Amazon☆☆☆☆小説を書くことに翻弄される二人の女。どうしようもなく背負ってしまう因果。無傷ではいられないのに、それでも私は書き続けるのだ、という覚悟。そのすべてを封じ込めた物語をチレンさんは書いてしまった。――――窪美澄(作家) 彼女は己の何もかもを削ぎ落しながら、美しく繊細な物語を紡ぐ。そうして生まれた作品は眩いばかりの光を放ち、同時に深い闇を孕む。この作品は、まさしく木爾チレンそのも...

  • 『ツミデミック』一穂ミチ

    ツミデミック→Amazon☆☆☆☆大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったが――「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だが――「特別縁故者」 鮮烈な...

  • 『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ

    レモンと殺人鬼→Amazon第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした!最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です!」――齋藤なぎさ(女優・声優)「二転三転四転五転...

  • 『あなたに心はありますか?』一本木透

    あなたに心はありますか☆☆☆+AIに心は宿るか。慟哭の社会派ミステリー。東央大工学部特任教授・胡桃沢宙太は、交通事故で家族を失い、自身も半身に瑕疵を負って車椅子生活を余儀なくされている。彼はAIロボットに心を持たせるべく、盟友の二ツ木教授と産学官共同の巨大研究開発プロジェクトを立ち上げ、世間の耳目を集めていた。しかし、キックオフイベントとなる講演会でパネリストとして登壇した教授の一人が壇上で倒れ、帰...

  • 各社ミステリランキング比較集計

    宝島社の「このミステリーがすごい 2024」早川書房の「ミステリが読みたい! 2024」原書房「本格ミステリベスト10」週刊文春「ミステリー2023 ベスト10」年末に発表されたミステリランキング、並べてみました原書房の本格ミステリベストがほかのランキングと違いが多かったです他3社のベスト10に入らない『アミュレット・ホテル』方丈貴恵 が2位とか右端の数字は、ランキング1位から10位に10〜1点をつけて集計してみた点数です...

  • 『next4years Ⅱ』壁井ユカコ

    next4years Ⅱ☆☆☆☆清陰メンバーをはじめとする高校編までの面々に加えて、最強の新キャラたちも登場。大学ごとに誕生した新たなドリームチームが全力でぶつかりあう春季リーグ戦、いよいよ佳境へ――!灰島・黒羽のルーキーコンビが入学し、“悪魔のバズーカ”三村も怪我から復活して躍進を遂げた欅舎大学チーム。浅野と越智がチームメイトとなり、“ターミネーター”の二つ名で畏れられる最強ミドルブロッカー破魔、異色の金髪のリベロ太...

  • 『ラベンダーとソプラノ』 額賀澪

    ラベンダーとソプラノ☆☆☆☆頑張りかたはひとつじゃない「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブ。小6の真子はボーイソプラノの朔や商店街の合唱団と出会い、頑張ることの意味やクラブのあり方を考える。青春小説『ヒトリコ』『タスキメシ』の著者が描く、初の児童文学!...

  • 小学校1年生国語「おはなしどうぶつえんをつくろう」のためのブックトークシナリオ

    今日は1年生の教室で授業支援のためのブックトークをしてきた。1時間、どの子も楽しそうで「もう終わり?」「また明日も来る?」なんて声も聞こえて嬉しい限り最後に、読みたいなと思う絵本2冊まで、手を挙げて、と聞いてみると1番人気は『うごいちゃだめ!』で3分の2もの手があがってました2番人気は『メチャクサ』テーマはどうぶついっぱい たのしい えほん以下シナリオ...

  • 『なれのはて』加藤シゲアキ

    なれのはて☆☆☆☆一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗(もりや・きょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展...

  • 『あなたの燃える左手で』朝比奈秋

    あなたの燃える左手で☆☆☆第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞ダブル受賞作!麻酔から覚めると、見知らぬ他人の手になっていた。ハンガリーの病院で、手の移植手術を受けたアサト。しかし、麻酔から覚めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手で――。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、傑作中篇!凄い! 肉体の無意味な分断と不自然な結合が、現実の世界に重なる。入念な構成の冒頭から最後まで、1㎜の緩み...

  • 『オランジェット・ダイアリー』黒川裕子

    オランジェット・ダイアリー☆☆☆☆夢や進路に迷ったら、とりあえず読んじゃいな!!二年生になったあたりから、母さんは何度もきいてくる。夢は、やりたいことは? そのたびに微妙な気持ちになる。うるさいなあ、夢、夢、夢って。なんで、大人って中学生なら夢くらいあるだろうと思いたがるんだろ?――本文より愛媛県の宇和島市とアフリカのガーナを舞台に、 ふたりの中学校3年生がガチでリアルな悩みでてんてこ舞い! ほろ苦くて、...

  • 『博物館の少女 騒がしい幽霊』富安陽子

    博物館の少女 騒がしい幽霊☆☆☆☆明治時代を舞台にした怪異ミステリーシリーズ待望の第2巻!明治16年秋、博物館の怪異研究所で働くイカルは、突然の指名で、陸軍卿、大山巌とその婚約者、山川捨松の博物館観覧に同伴することになる。11歳で渡米し、大学卒業後に帰国した捨松の身の上を聞き、その聡明さと温かい人柄にひかれたイカルは、巌と捨松の結婚について、それぞれが仇敵である薩摩と会津の出身であることを根拠に、あらぬう...

  • 『宙わたる教室』伊与原新

    宙わたる教室☆☆☆☆東京・新宿にある都立高校の定時制。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表する...

  • 『金曜日のあたしたち』濱野京子

    金曜日のあたしたち高校受験に失敗し「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が大嫌いになり、くさりまくっていた陽葵は、ある日駅前でプラカードを持って立つ高校生たちと出会う。「ストップ!温暖化」「気候時計、知ってますか? タイムリミットまであと6年!」……気候? 時計?環境問題に熱心な高校生なんて、ちょっと変わり者なのかな、くらいに思っていたのに、その中にいたひとりの男子の笑顔がめちゃくちゃさわやかだったからとい...

  • 『最高のともだち』 草のたき

    ☆☆☆☆それは、恋とは違う。もっと神聖な気持ちだ。私は神様を慕うように、ライトに夢中になったのだ。だから、いつも、近くにいたかった。誰よりも、そばにいて、もっと心を通わせたかった。高校生になった今でも、あんなに誰かに夢中になることは、もう、二度とないだろうと思っている。私にとってライトは、今でもそういう特別な存在だ。【菜摘】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...

  • 『ココロノナカノノノ 』戸森しるこ

    ココロノナカノノノ☆☆☆☆+母の妊娠と家族、中一少女の心模様を描いたYA小説あなたの心の中に、大切な人はいますか?生まれる前に双子の妹・野乃を亡くした寧音は、中学1年生の今も、心の中にいる野乃に話しかけたり、拠り所とするなど、特別な存在として思い続けている。そんなある日、母である奈菜ちゃんのおなかに新しい命が宿ったことを知ってーー。●推薦の声!同じ双子の姉として、野乃を大切に思う寧音の気持ちが痛いほどわ...

  • 『キノトリ/カナイ 流され者のラジオ』 長谷川まりる

    ☆☆☆☆時は23世紀、日本の南の果て、大海原のなかに、鉄塊の摩天楼がそそり立つ孤島「キノトリ区」がぽつんと突き出していた。イレズミだらけのならず者たちが力強く生きるその海上の街は、わずかながらもつねに沈み続けていて、人々はコンテナと呼ばれる箱状住居を積み重ねながら暮らしを維持していた。23歳の配達人・キューは、家族との縁は希薄だが、なんとか配達人として公務員になり、愛犬のコエダとともに街の上下に毎日荷物を...

  • 『波あとが白く輝いている』蒼沼洋人

    波あとが白く輝いている☆☆☆☆☆第63回講談社児童文学新人賞佳作入選作、待望の書籍化!亡き母が愛した、海光祭を復活させたい!三船七海は海光小学校の6年生。1歳の時、東日本大震災で母と祖母を亡くし、祖父と母の妹・汐里さんと暮らしている。ほとんど母の記憶のない七海だったが、母の同級生から、母が熱心に取り組んでいた海光祭のことを聞く。それは地域の人たちの協力を得ながら作り上げる、海光小の大イベントだったが、震災後...

  • 『杉森くんを殺すには』長谷川まりる

    杉森くんを殺すには☆☆☆☆――「杉森くんを殺すことにしたの」高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあま...

  • 2023年の本ベスト約10冊 児童書

    2023年の本ベスト約10冊 児童書考えたことなかった(魚住直子)落窪物語(花形みつる)ホッキョククジラのボウ(アレックス・ボースマ)ステイホーム(木地雅映子)TRUE・Colors(小林深雪、にかいどう青、長谷川まりる)こどものけんりのほん(えがしらみちこ)ファミリーマップ(おおぎやなぎちか)満天inサマラファーム(長谷川まりる)雨にシュクラン(こまつあやこ)13歳からの地政学(田中孝幸)「くうき」が僕らを呑みこむ...

  • 2023年の本のベスト約10冊

    #2023年の本ベスト約10冊 百年の藍 増山実藍色ちくちく 高森美由紀心臓の王国 竹宮ゆゆこ黄金蝶を追って 相川英輔ゴリラ裁判の日 須藤古都離図書室のはこぶね 名取佐和子世はすべて美しい織物 成田名璃子成瀬は天下を取りにいく宮島未奈ぼくらに嘘がひとつだけ 綾崎隼プリテンドファーザー 白岩玄名著奇変(飛鳥新社).小説家と夜の境(山白朝子)レッドクローバー(まさきとしか)も良!...

  • 『十戒』 夕木春央

    十戒☆☆☆殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。浪人中の里英は、父と共に、叔父が所有していた枝内島を訪れた。島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失...

  • 『ホッキョククジラのボウ 200年のたび 』アレックス・ボースマ作

    https://amzn.to/4azefEy☆☆☆☆ホッキョククジラが見た海の変化とは? 北極のひろびろとした海にくらすホッキョククジラは、200年もの長い時間を生きるといいます。その長い一生で、たくさんのなかまと交信し移動して生活しています。これは、ホッキョククジラのボウが見た北極海の物語です。200年の長いときの中で、環境はどのように変化してきたのでしょうか?ボウと一緒に見てみましょう。 【編集担当からのおすすめ情報】 200年も...

  • 『アップサイクル!ぼくらの明日のために』佐藤まどか

    ☆☆☆アップサイクル=本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。アップサイクルは、暮らしの中ではじめられるSDGsの第一歩。丈、紫月、王(ワン)ちゃん、中学2年生の3人は、夏休みのグループ研究のため、紫月の姉の茜の研究スタジオに集まった。3人が研究テーマとして見つけたのが「アップサイクル」。スタジオにあったのは、古びた大きな黒板、年代物のミシン。3人はアップサイクルの試作品として、ミシ...

  • 『名著奇変 SIX HORROR MYSTERIES』柊サナカ、奥野じゅん、相川英輔、明良悠生、大林利

    ☆☆☆☆新感覚! 名著×ホラーミステリ!カバーイラストは人気絵師・ろるあさん!小説紹介クリエーター・けんごさんの作品解説付き!教科書に載る誰もが知るあの名作が現在に舞台を遷し、奇怪な物語として蘇る! 国民的ベストセラーが持つDNAを次世代の小説家がさらに進化させた第一級のホラーミステリ。謎解き、考察...。どんでん返し! 読書に馴染みのない方もぐいぐい一気に引き込まれる!1話10分で読めるから朝読やスキマ時間...

  • 『2.43 next 4years』壁井ユカコ

    ☆☆☆福井県代表として、夢の舞台、春高バレーで全国の強豪に堂々挑んだ清陰高校男子バレー部。あれから……。バレーのことしか考えていない〈バレーバカ〉灰島と、ずば抜けた身体能力を誇るがプレッシャーに弱い黒羽の清陰エースコンビ。福井県王者として清陰チームの前に立ちはだかった福蜂工業高校の絶対エース三村と男子マネージャー越智。春高本戦で清陰とぶつかった、“九州の弩弓”弓掛と、東京の強豪校を率いた冷静沈着な将・浅...

  • 『八月の御所グラウンド』万城目学

    b ☆☆☆☆京都が生んだ、やさしい奇跡。ホルモー・シリーズ以来16年ぶり京都×青春感動作女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇...

  • 『Change the World』秦建日子

    ☆☆☆「おめでとう。君が世界を変えるんだ」――最悪の渋谷テロ事件から一年半。あの日の悪夢が、甦る…本所南署の新コンビ・世田志乃夫と天羽史が繰り広げるノンストップ・クライムサスペンス!...

  • 『黄金蝶を追って』相川英輔

    ☆☆☆☆内容紹介もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら?(「日曜日の翌日はいつも」)買ったマンションに前の持ち主が“同居”していて毎日規則正しい生活を送っていたら?(「ハミングバード」)描いたものが動き出す“魔法の鉛筆”を手に入れたら?(表題作)明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。海外でも高く評価された「ハミングバード」他、あたたかな筆致で描かれる、誰も見たことのない日々。不思議のきら...

  • 『りこんべんごし 松岡紬の事件ファイル 縁切り上等!』新川帆立

    ☆☆☆☆最良の離婚、請け負います!家族はもっと、いろんな形がある。新時代のリーガル・エンタメ。夫のモラハラと浮気に耐えられなくなった聡美は、子供を連れて実家のある北鎌倉に避難する。そこで出会ったのは、縁切寺として名高い「東衛寺」の娘で、離婚専門弁護士の松岡紬。勢い込んで紬に離婚相談をした聡美だったが、思いがけないことを言われ……。離婚したいと思ったらまずは何から? 財産分与と親権の争い方は? 熟年離婚、...

  • 『ピース・ヴィレッジ』岩瀬成子

    ☆☆☆☆内容(「BOOK」データベースより)トニーはもうこの基地にいないのかもしれないな、と思う。どこか遠くの戦場へ行ってしまったのかもしれない。トニーのいなくなったあとに、またあたらしくアメリカ兵が送りこまれてきたかもしれない。その人たちを待っている父さんやおばあちゃんは、きっと今夜も店をあけているにちがいない。それから森野さんも、ピース・ヴィレッジでいつものように、モジドやほかの人たちと話をしているん...

  • 『夜光貝のひかり』遠藤由実子

    夜光貝のひかり☆☆☆+夢をあきらめた少年・彼方(かなた)は、夏休みに訪れた南の島・奄美大島で記憶をなくしたという幽霊少女のルリと出会う。記憶探しのなかで、二人が最後に見つけたものはーー。夢と約束、ボーイ・ミーツ・ガールを描いた真夏のファンタジー。...

  • 『リカバリー・カバヒコ』青山美智子

    リカバリー・カバヒコ☆☆☆​​5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで”リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。高校入学と同時に家族で越してきた奏斗は、急な成績不振に自信をなくしている。偶然立ち寄っ...

  • 『三人書房』柳川一

    ☆☆☆+「二銭銅貨」発表から100年。若き日の江戸川乱歩が営む、古書店《三人書房》に持ち込まれる謎の数々71歳の注目作家デビュー!第18回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、地味深い連作集大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を...

  • 『なぜ銅の剣までしか売らないんですか?』エフ

    ☆☆☆総再生数2億5,000回超YouTuberが放つ衝撃の問題作!? ゲーム世界風ファンタジー小説が、現代社会の理不尽を斬る!「魔王討伐の勇者一行が最初に立ち寄る町では、なぜ≪銅の剣≫までしか売らないのか?」もっといい武器も防具もあるじゃないか。なんで最初からそれを売らないんだよ……。いわゆるゲームの「お約束」の陰に見え隠れするヤバい「真実」とは……!? 優秀な商人見習いとして、そのシステムに疑問を抱いてしまった青年・マル...

  • 『ふたり、この夜と息をして』北原一

    ​​☆☆☆+男子高校生・夕作(ゆさ)まことは、顔の痣をかくすために祖母から教えてもらった化粧をして生活している。それがばれることを恐れ、誰ともかかわらず平坦な日々を静かに過ごすことを望んでいた。ある日、新聞配達のアルバイトの帰りに、公園でクラスメイトの女子生徒・槙野がタバコを吸っているところを目撃してしまう。不良でもない槙野がタバコを吸うのには、なにか理由があるらしい。偶然にも夕作が化粧をしていることを...

  • ブックトークシナリオ 中学2年生 テーマ「ピンチ」

    今日行った中学2年生へのブックトークテーマは「ピンチ」シナリオは以下...

  • 『彼女が生きてる世界線』中田永一

    ☆☆☆☆大好きなアニメの悪役・アクトに転生した僕。僕は、最終回で死ぬ運命のヒロイン・葉山ハルを救おうとがんばっている。ただなぜかアニメのシナリオが変な方向に変わっていく。主人公の蓮太郎はハルと出会わないし、悪役のはずの出雲川たちは人気者になるし。僕とハルも仲よくなるし!? そんな世界線で、僕はハルを救うヒントを見つけ……。あなたの予想はすべて裏切られ、切なさが押しよせる!...

  • 『恋愛相談 好きだけじゃやっていけません』森川成美

    ☆☆☆恋愛経験ゼロの美鳩。アメリカ育ちで帰国子女のアイ。トランス女性のゆき。もともと友達だったわけでも、気が合うわけでもないけれど、高校入学してはじめての文化祭のあとにおこった、ある事件をきっかけに「恋愛相談室」を立ち上げた三人。相談する側も、のる側も、どっちも真剣なんだけど、他人の恋愛って、どこかちょっとヘン?ーー「片思い」はもちろん「両思い」の先でぶちあたりそうな壁を描く、ありそうでなかった「恋愛...

  • 『白蕾記』佐藤雫

    ★★★+この人と一緒に、 歩いて生きたい。大坂の蘭学塾「適塾」を営む名高い医学者、緒方洪庵の妻となった八重。ぎこちない暮らしの中、次第に二人は心を通わせていく。そんな中、恐るべき疫病の疱瘡が流行の兆しを見せはじめた。洪庵と八重は、人々が疱瘡に苦しむことのない世をつくるため、適塾で学ぶ志士たち――大村益次郎、橋本左内、福沢諭吉らと共に新医術「牛痘種痘」を広めようとする。だが、それは長く困難な闘いの始まりだ...

  • 『百年の藍』増山実

    ★★★★ジーンズに懸けた人々の百年にわたる物語。 鶴来恭蔵は、故郷の岡山県児島から浅草に来ていた。車夫の政次のアドバイスにより、憧れの竹久夢二に奇跡的に会うことができた。しかし翌日の大正十二年九月一日、関東大震災に遭遇。親を亡くした娘りょう、政次とでしばらく避難生活をしていた。りょうと児島に戻るという時に、政次からアメリカの救援物資にあったズボンを受け取る。生まれつき色覚に異常があった恭蔵だがズボンの...

  • 『心臓の王国』竹宮ゆゆこ

    ☆☆☆☆発売前から話題沸騰! 著者の才能が爆発した、衝撃の青春ブロマンス小説! 2023年、PHP文藝はこの本を、自信をもって送り出します! ●Story 十七歳の鬼島鋼太郎が出会ったのは、白いワンピースのような服に身を包む美青年。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させる。鋼太郎と友達になりたいと言う...

  • 『エール!yell! 主人公なぼくら』 室賀理江

    ぼく、市橋大地は真面目で目立たない人間。ある日人気者の斉藤陽介から応援団に推薦され、うっかり引き受けてしまった。なんでぼく?と戸惑う気持ちを変えたのは、川べりを走る義足のランナー、モロハシさんの姿。少しずつ自分を変えていく大地を中心に、アラタ、陽介、佳南を加えた、四人の日々がつづられる。...

  • 『ステイホーム』木地雅映子

    ☆☆☆☆家にいるほうが、ずっと自由に思えた全国一斉休校となった日、 小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。 <でも、そんなふうに思っていいのかな。>休校一日目は、母の会社に行き、同僚の連れてきたちょっと変わった姉妹と過ごし、翌日からはしばらくぶりに家に戻ってきた母の姉、聖子と、古い家の片付けとリノベーションにとりくむことになる。 自分の居場所を心地よくしていくステイホームの毎日が、いい子でいな...

  • 『ファミリーマップ』おぎやなぎちか

    ☆☆☆☆幼いころお母さんを亡くした中学生の陸は、お父さんと二人暮らし。お父さんが再婚することになり動揺する陸は、小さい頃から面倒を見てくれた、お父さんの友達のよっちゃんに本心を打ち明ける。新しいお母さん、妹の誕生、幼なじみの夢芽の悩みと、陸のまわりはめまぐるしく変わっていく。...

  • 『金色の羽でとべ』高田由紀子

    ☆☆☆+バレーボールにかける少年たちの友情物語 日本を代表するアタッカーに憧れて、バレーボールに熱中する佐渡島の少年たち。島には、メンバーギリギリの小学生チームが1チームしかなく、練習試合すらできないけど――。「いつか、北見選手みたいな強いアタッカーになろう!」あのとき、玲とおれは、約束したんだ。でも、島のバレーボールチームはメンバーも少なく練習試合さえできない。そんなとき、最強な転校生がやってきた!全国...

  • 『大正もののけ闇祓い バッケ坂の怪異』あさばみゆき

    ☆☆☆+カタブツ美青年剣道師範&ワケアリ八卦見の凸凹バディが挑む、大正怪異事件簿! 怪異は己の修行不足が見せる「まやかし」だと決して信じない、ド真面目な剣道師範・柳田宗一郎。 やる気なし貯金なし体力なし、あるのはご婦人方に向ける愛嬌のみの軟派な易者・旭左門。 正反対のふたりは出会い、大正初期に起こる数々の怪異事件に巻き込まれていく―! バディ ライトミステリ 怪異 ...

  • 『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光

    ☆☆☆+ 大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。 女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。それが僕だ。 宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」 奇妙な成り行...

  • 小学3年生向けブックトークテーマ「へんしん へんか」

    図書館から本を学校に運び視聴覚室の床にずらっと表紙を見せた本を並べそこから、自由に選んだ本が学級文庫になる、という活動のプログラムにブックトークがあって対象学年にあったものを自由テーマで行っている。授業時間の1時間の内にブックトークと選書を行うもので子どもたちもいつも楽しみにしている。今回私は3年生担当で「へんしん へんか」をテーマに行った。始め「へんしん」で本を集めはじめたが進化のような長い時間...

  • 『禍わざわい』小田雅久仁

    ☆☆☆☆セカイの底を、覗いてみたくないか?孤高の物語作家が放つ、中毒不可避の悪魔的絶品集。「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ」。恋人の百合子が失踪した。彼女が住むアパートを訪れた私は、〈隣人〉を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技〈耳もぐり〉とは、一体 (「耳もぐり」)。「壊れかけた人生」を生きてきた女は、10万円の報酬金に目が眩み、とあ...

  • 『いつかみんなGを殺す』成田名瑠子

    ☆☆☆鹿野森優花(かのもりゆか)は、東京の老舗超高級ホテル、グランド・シーズンズの総支配人だ。この座を与えられてから1年、会長である祖父から譲り受け、社長となるには、今日行われるイベント・ミッドサマードリームナイトを成功させることが絶対条件だった。だが、対抗する旧勢力から、思いもよらぬ邪魔立てが……! 清潔かつ華美なこの空間に、居てはならない〝G〟を相手に、支配人、グランドシェフ、ベテランフロアマネージャー...

  • 『小説家と夜の境界』山白朝子

    ☆☆☆+幸福な作家など存在しない――山白朝子による業界密告小説。私の職業は小説家である。ベストセラーとは無縁だが、一応、生活はできている。そして出版業界に長年関わっていると、様々な小説家に出会う。そして彼らは、奇人変人であることが多く、またトラブルに巻き込まれる者も多い。そして私は幸福な作家というものにも出会ったことがない──。そんな「私」が告発する、世にも不思議な小説家の世界。『墓場の小説家』実際に創...

  • 『図書館のお夜食』原田ひ香

    ☆☆☆東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった――。 「三千円の使いかた」「ランチ酒」の原田ひ香が描く、本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。...

  • 『アリアドネの声』井上真偽

    ☆☆☆+巨大地震発生。地下に取り残された女性は、目が見えず、耳も聞こえない。光も音も届かない絶対的迷宮。生還不能まで6時間。想像の限界を超えるどんでん返し。救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残され...

  • 『踏切の幽霊』高野和明

    ☆☆☆第169回直木三十五賞候補作『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作!マスコミには決して書けないことがある――都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、読む者に慄くような感動をも...

  • 『マレスケの虹』森川成美

    ☆☆☆☆第二次世界大戦期のアメリカ・ハワイ。日系二世の少年マレスケは、よろず屋を営む祖父の元で貧しくも平和に暮らしていた。だが、1941年12月、日本軍による真珠湾攻撃を境に環境は激変してしまう……。...

  • 『ぼくはなにいろ』黒田小暑

    ☆☆☆☆あなたは生きていい。著者渾身の人間賛歌!交通事故で体に傷を負って以来、人目を避け孤独に生きてきた祥司は、行きつけの居酒屋で一人の女性に出会う。祥司には眩しいほどに快活に見えた千尋だったが、人に言えないトラウマを抱えていた。スクラッチの宝くじを削ることだけを生きがいに、父親の文具店を手伝う孝志朗。文具店の試し書きノートで絵を描き続ける、不登校の絵美。文章で学校の様子を絵美に伝える、口がきけない少...

  • 『ぼくらは☆を見つけた』戸森しるこ

    ☆☆☆野間児童文芸賞受賞作家の最新作は「新しい家族」をつくるドラマチックでうっとりする物語。幸福な予感が幻想的な世界で描かれます。丘の上の青い屋根のお屋敷に、彼女たちは住んでいました。ご主人のそらさんと、十歳の星(セイ)。そしてハウスキーパーのシド、白猫のダリア。そらさんの旦那さんは、十数年前に亡くなった、天文学者の桐丘博士です。専属の庭師と、そらさんの主治医が出入りするほかは、現実から切り離されたよ...

  • 『愛されてんだと自覚しな』河野裕

    ☆☆☆☆千年ぶんの愛も、今この一瞬のときめきも。最高にポップなモダン・ファンタジー。千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。生を繰り返すふたりは様々な時代で出会っては別れ、そして現代。壮大な過去を背負う岡田杏は、しかしすっかり「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの盗み屋・祥子と共に令和の世を謳歌していた!? 人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる...

  • 『3じのおちゃにきてください』こだまともこ作、なかのひろたか絵

    ☆☆☆☆まりちゃんは、小川を流れてきた笹舟にお茶会への招待状と地図がついているのを見つけて、そこにいくことにしました。途中で出会った、おつかい帰りのゆきとくんや、砂糖を運んでいるアリ、くるみを食べていたリス、粉を背負ったロバなどもいっしょになって歩いていくと、カエルの“みどりのみどり

  • 『シタマチ・レイクサイド・ロード』濱野京子

    ☆☆☆新高校2年生の湯浅希和子は、部員たった5名の文芸部員。近現代文学に詳しく「明治時代の遺物」と呼ばれる山下先輩、詩を書く島田楽(もと)、小学校時代から「童話作家になる」と作品を書き続けている楓香など、個性が集まる部に新しく新一年生が入ってきた。希和子は、読書はきらいじゃないが、自分はクリエイティブな才能のある人間じゃないと思っている。創作に熱を燃やす部員たちのなかで希和子が見つける文芸との関わり方は?...

  • 『東大に名探偵はいない』市川憂人、伊予原新、新川帆立、辻堂ゆめ、結城真一郎、浅野皓生

    ☆☆☆☆収録作「泣きたくなるほどみじめな推理」 市川憂人1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。「アスアサ五ジ ジシンアル」 伊与原 新地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。「東大生のウンコを見たいか?」 新川帆立東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。「片面の恋」 ...

  • 『涙の音、聞こえたんですが』嘉成晴香

    ☆☆☆☆音楽みたいに泣く人って、いる?涙の音が聞こえる一匹狼の女の子と、アイドル的存在の生徒会長。サイアクの出会いからはじまるピュアラブストーリー中1の美音は「涙の音が聞こえる」という特殊能力を持っている。それゆえに、人と関わるのがめんどうくさく、友達をつくらないでいる。ある日、ひっそりと美しい涙の音が聞こえた。それは、みんながあこがれる生徒会長の健先輩が、人目を避けて泣いている音だった。いつもと違う先...

  • 『ちょっとこわいメモ』北野勇作

    ☆☆☆ぼくのなまえは、こばやしゆうと。ゆうと、というのは、ゆうきのあるひと、といういみだって。でも、はっきりいってぼくはこわがりなんだ。こわいと思うものがありすぎるから、ちょっとへらさないといけない。それでこのメモを書くことにした。ぼくが見た、ちょっとこわいもののメモ。書いておけば、あとで読んで、なあんだ、ちょっとこわいだけじゃないかって思えるだろ。これは、そういうメモ。ちょっとこわいメモ。だから、...

  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー『true colors』小林深雪、にかいどう青、長谷川まりる、他

    ☆☆☆☆女子校に進んだわたし。男子の目を気にしなくていい女子校ライフって最高! でも、共学に進んだ大好きな幼なじみには恋人ができたらしい。やっぱり女子校なんて最悪!?(『女子校か共学か、それが問題だ!』小林深雪)変わり者のわたしは、友達のミッコが好き。ミッコがくれるチョコは夢のように甘いから、いつだってわたしは泣きたくなる。だけどミッコには彼氏もいて、わたしにも事情があって──。(『チョコレートの香りがするね』...

  • 『ちとせ』高野知宙

    ☆☆☆☆第3回京都文学賞受賞作(中高生部門)。京の街は、夢の見方を教えてくれる――明治五年、博覧会の開催に沸く京。故郷丹後で天然痘にかかり失明の不安を抱えた少女ちとせは、鴨川でひとり三味線を弾いていた。素朴な調べに声をかけてきた俥屋の跡取り藤之助に誘われ、見知らぬ街をめぐるちとせ。閉じてゆく視界の中で懸命に焼き付ける、折々の風景、都の人々。一心に弾く三味の音は、やがて新たな光となり……。揺れ動く少女の葛藤と...

  • 落語ブックトークシナリオ 4年生

    教育出版の4年生国語の教材に「ぞろぞろ」という落語のお話があってその授業に関連して子供たちが本や紙芝居になっている落語の様々なお話を読みたい気持ちになるようなブックトークを目指した。実物投影機を使いながら教室で行った。教室には、子どもたちがこの後自由に読めるように人数分以上の落語絵本を配本した。...

  • 『君に光射す』小野寺史宣

    ☆☆☆僕は三年前に小学校の教師を辞めた。昼の世界から逃げ込むようにして選んだ仕事は夜勤の警備員。他人と深く関わらずに生きようと決めていたはずだった。でも、勤務先で置引未遂を犯した10歳の少女との出会いが、立ち止まっていた僕を動かして……。自分を犠牲にしてまで誰かを助けることは愚かなことだろうか? 本屋大賞第二位のベストセラー『ひと』の著者が贈る、ひとりで頑張ってしまう人への応援歌!...

  • 『雨にシュクラン』こまつあやこ

    ☆☆☆☆2019年度の中学入試で最多出題作となった『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を受賞、『ハジメテヒラク』で第54回日本児童文学者協会新人賞を受賞したこまつあやこ氏、待望の4作目。私、本当に影山高校の書道部員になれたんだ。「いってきまーす。花音も遅刻しちゃだめよー。」そうして、桜の花びらの残る通学路に踏み出した。七月にはその道を歩かなくなるなんて、思ってもみなかった。プロ...

  • 『〈敵〉とよばれても』ジョージ・タケイ

    ☆☆☆☆『スタートレック』のヒカル・スールー(ミスター・カトー)役で知られる日系俳優が、第二次世界大戦中に三年間を過ごした日系人強制収容所での日々――合法化された人種差別のもとで成長する絶望と、それでも決して失われなかった希望を語り尽くし、極限的な状況下における偏見や差別の問題を訴えかける。いままさに読まれるべき、長篇ノンフィクション・グラフィックノベル。差別 敵性外国人 第二次世界大戦 日系アメリカ人強...

  • 『ハーベスト』花里真希

    ☆☆☆人と話すのが苦手で本好きなぼく、彫の深い顔立ちで少し怖かったけど実は優しい虫好き西森くん、いつもユニコーンのぬいぐるみを抱えた長いおさげでアメリカからの帰国子女の先輩アズサ、それぞれの事情を抱えた三人の物語。書店関係/ポタジェのように自立しながら持ちつ持たれつな3人の姿が清々しく輝いていました。自分も、全ての人との会話を楽しめるタイプじゃなく朔弥の気持ちが痛いほどわかります。フラットだけどあたた...

  • 『それってパクリじゃないですか?新米知的財産部員のお仕事』奥乃桜子

    ☆☆☆中堅飲料メーカーに勤める亜季は、自社の特許や商標を権利化する知的財産部に異動になった。知財ド素人の亜季は上司の北脇にしごかれながらも、親友の服飾ブランドの商標乗っ取り事件やパロディ商品の訴訟騒ぎなどの案件を、悪戦苦闘しながら乗り越えていく。そんな時、社運をかけて開発していた新製品のお茶の技術が、ライバル会社から特許の侵害を通告されて!?お仕事小説 コミカル...

  • 『藍色ちくちく 魔女の菱刺し攻防』 高森美由紀

    ☆☆☆☆「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」趣味もなく学校でも進路に迷っていた綾。でも「ひし形屋」で、より子先生に南部菱刺しを教わって、世界が一変した!?「魔女の菱刺し工房」母が認知症となり、接し方に悩む香織。より子先生と一緒に無心で刺している中、あるアイディアを思いつく。「ひょうたん」長らく引き籠もっていたより子の孫・亮平。より子は静かに亮平を見守っていたが……。「真麻の聴色」苦...

  • 小学5・6年生対象ブックトーク テーマ「のぞいてみたら」

    久しぶりに、高学年へのブックトークテーマは「のぞいてみたら」このテーマはいろんなジャンルの本を組み合わせることができる今回は、科学絵本とファンタジー系物語面白そう、って思って手に取ってくれるといいなあ以下シナリオ ...

  • 『ゴリラ裁判の日』須藤古都離

    ☆☆☆☆カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解する。手話を使って人間と「会話」もできる。カメルーンで、オスゴリラと恋もし、破れる。厳しい自然の掟に巻き込まれ、大切な人も失う。運命に導かれ、ローズはアメリカの動物園で暮らすようになった。政治的なかけひきがいろいろあったようだが、ローズは意に介さない...

  • 『図書室のはこぶね』名取佐和子

    ☆☆☆☆1冊の本と、10年前の謎――この世界が愛おしくなる、瑞々しい青春小説! 10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、 なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。未来はまだ見えなくても歩みを進める高校生たちと、それぞれの人生を歩んできた卒業生たち――海の見わたせる「はこぶね」のような図書室がつなぐ〈本と人〉の物語。~~県立野...

  • 『あした、弁当を作る』ひこ田中

    ☆☆☆朝、いつものように、母親がぼくの背中に触れる。いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。それなのに、ゾクッと寒気がした。ぼくは自分の反応に驚く。異変は続く。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。母親はぼくの世話をするのが生きがいらしい。おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」とぼくにプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。無理や...

  • 『すてきなひとりぼっち』なかがわちひろ

    ☆☆☆☆ぼくが見つけた、たいせつな時間 一平くんの小さな発見をあたたかく描いたものがたり一平くんは、絵をかくのが好きな男の子。クラスでもひとりぼっちになりがちですが、ある日、とってもすてきな発見をするのです……。(著者メッセージ)じつは、だれでもみんな、ひとりぼっちです。そしてひとりぼっちのときに、宝物をたくさんみつけます。ほんとうですよ。あなたもたしかめてみてください。なかがわちひろ令和2年度厚生労働省社...

  • 『星屑すぴりっと』林けんじろう

    ☆☆☆☆第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作、待望の書籍化!●主な内容広島県尾道市に住むイルキは、親戚から

  • 『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

    ☆☆☆☆「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。発売...

  • 『バスを降りたら』眞島めいり

    ☆☆☆+「通学のバスの中で見かけるあの人みたいになりたい……」奈鶴(なつる)はバスで席を譲る律(りつ)の姿を見て名前も知らな律のことが気になりはじめる。一方、律は自分が落ちた中学の制服を着た奈鶴のことを少し目障りに感じている。奈鶴と律はバスの中で見たお互いの姿をきっかけに大切なことに気がつきはじめる。男女ふたりの視点で描かれる、一歩前に踏み出す勇気をくれる青春成長ストーリー。バスを降りたふたりは、新た...

  • 『短編旅館』阿部暁子 泉ゆたか 宇山佳祐 谷瑞恵 羽泉伊織

    ☆☆☆ちょっとほっこり、していきませんか。注目作家陣が紡ぐ「旅館」にまつわる5つの物語。いきなり文庫!温泉につかって、ひとり自分を見つめなおしたり、家族と久しぶりにゆっくり話したり、大切な人との思い出を辿ったり──。旅館で過ごす時間は、日常とは少し違った流れ方をする。母への想いを再確認する宝塚〈遠征〉、東北の温泉旅館の女将代理の奮闘、一枚のはがきから始まる伊勢の旅など、注目作家陣がさまざまな土地の「旅館...

  • 『ペイント』イ・ヒョン

    ☆☆☆+「君たちは、親を選べる子どもなんだよ」「アーモンド」に続く「チャンビ青少年文学賞」受賞作。韓国で30万部。ブレイディみかこ氏推薦。「子どもに親を選ぶことができたら。人類の究極の「IF」に挑んだティーン小説。大人こそ読んでこころの準備をしておいたほうがいい」事情により子どもを育てられなくなった親が、子どもを預ける「NCセンター」が設立された近未来。そこでは子どもが親を選ぶ面接「ペイント(ペアレントイン...

  • ブックトークシナリオ 2年生「かってみたら」

    小学校の国語の時間ブックトーク後子どもたちが自由に本を選んで学級文庫を作る活動を行っている私の担当した2年生のシナリオテーマは「かってみたら」...

  • ブックトークシナリオ 1年生「ことばはたのしいまほうつかい」

    年2回、小学校全学年に国語の時間を使ってブックトーク後子どもたちが選んだ本が学級文庫になる、という活動に関わっている。4月、私の担当は1年生と2年生まずは1年生のシナリオテーマは「ことばはたのしいまほうつかい」...

  • 『バンドゥーラ ジャングルの誇りとよばれたゾウ』ウイリアム・グリル

    ☆☆☆☆ミャンマーでは昔から、ゾウと人とが協力して林業を営んできました。貿易会社の社員としてミャンマーに赴いたイギリス人のウィリアムズは、そこでゾウ使いやゾウと一緒に仕事をすることになり、やがて、とびきり頭がよくて勇敢なゾウ、バンドゥーラに出会います。ウィリアムズとバンドゥーラは、かたい信頼の絆で結ばれ、その後、戦火をのがれてジャングルを超える困難な旅を共に成し遂げることになります。作者のグリルは、最...

  • 『プリテンド・ファーザー』白岩玄

    ☆☆☆☆「俺たち、一緒に住まないか? 」恭平と章吾。正反対の同級生。唯一の共通点は、1人で子どもを育てていること───。シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、1人で1歳半...

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