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レビューブログ【レブログ!】 https://reblog.hateblo.jp

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書のレビューが5000件以上! レビューは毎日更新します。

ファン意識や世論に流されず、 自分の感じた感想を正直に伝えたいと考えています。

D.IKUSHIMA
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2008/06/18

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  • ダーウィンの悪夢

    ダーウィンの悪夢 [DVD]Amazon生態系を破壊した巨大魚のおかげで ギリギリの生活が維持できている東アフリカを舞台に 住民の貧困問題や経済状況を特集したドキュメンタリー。 他国に輸出される魚の加工業を発端に 映し出される範囲をジワジワと広げていって 国全体の問題に焦点を当てていく構成がうまい。 現地で暮らす人の様子やインタビューを通して 彼らの過ごす毎日がどういうものかが読み取れ、 衛生面や健康面、教育や経済の状況が 劣悪であることが伝わってくる。 みんながどうにかしたいと思っているのに どうにもできない環境が見ていて心苦しいが、 途上国のリアルな生活を垣間見れる作品。

  • WXIII(ウェイステッドサーティーン) 機動警察パトレイバー

    WXⅢ 機動警察パトレイバー綿引勝彦Amazon東京湾周辺の不審なレイバー襲撃事件を発端に、 違法に生み出された巨大生物の存在が明らかになる話。 シリーズの映画作品としては3作目となるが、 初期OVA系列からもテレビアニメ系列からも独立しており、 事件を捜査する2人の刑事を主人公にしたスピンオフ的な内容。 特車2課の面々もわずかしか登場しないため 過去作品のようなノリやバトルを期待すると肩透かしを喰らうが、 怪物の正体を徐々に突き止めていくパニック映画として観れば 大人向けのシリアスなタッチに仕上がっていて見応えがある。 パトレイバーの世界観を舞台にした単体作品として これまでのシリーズとは切…

  • ロードハウス / 孤独の街<1989年公開版>

    ロードハウス/孤独の街 [DVD]パトリック・スウェイジAmazon道路沿いのバーに用心棒として雇われた男が 次々とやってくるガラの悪い連中から店を守る話。 コーヒーを飲みながら店内をじっと見張り、揉め事があると サッと出ていって場を納める様子は見ていてホレボレするし、 彼の存在が周囲に認められていくとともに 店の評判も上がっていく展開が気持ちいい。 わかりやすい勧善懲悪の筋書きで 爽快感と悔しさを何度も行き来しながら 溜まりに溜まったフラストレーションを 最後に綺麗に昇華させてくれる良作。 【関連作品のレビュー】 ロードハウス / 孤独の街(2024年公開版)

  • ドクの贈物<上巻>

    ドクの贈物 上 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:DODOTAN集英社Amazon美術の才能にあふれる高校生が ある悪行のせいで同級生に支配されていく話。 精神的に追い詰められたことで罪を犯してしまい、 それをネタにズルズルと脅迫される展開で、 主人公の選択が悪手ばかりなのは気になるが どんどん悪化していく状況に目が離せなくなる。 主要人物それぞれに狡猾な部分があり、 それらが大胆に衝突するところが見どころ。 居心地の悪さがずっと続く怪作。

  • フォーリング・ダウン

    フォーリング・ダウン (字幕版)マイケル・ダグラスAmazonすぐにカッとなる男が いろいろな被害を出しながら家へ向かう話。 物事が思い通りにいかないとすぐに癇癪を起こして 感情のままに暴れまくるめちゃくちゃな主人公だが、 彼が腹を立てる内容に共感してしまうのも皮肉が効いている。 被害を起こすたびに武装が充実していくのも斬新で、 倫理観を失ったまま市街地を突き進んでいくのが恐ろしい。 シンプルな筋書きなのにスピード感と迫力が保たれて 退屈せずに最後まで楽しませてくれる良作。

  • 夜明けのすべて

    夜明けのすべて Blu-ray(通常版)松村北斗Amazon生理が近づくと精神的に不安定になるPMSを患う女性が 同僚の男性と衝突しながら仲を深めていく話。 PMSのせいで周囲にイライラをぶつける様子は 見ていて気持ちのいいものではないが、 ドライな対応の同僚男性とのやり取りが微笑ましく、 淡々とした雰囲気の中に笑いを感じるのが不思議。 ただ、2人が仲良くなってからは急に退屈になり、 中盤からラストまで何も盛り上がらないまま終わってしまった。 職場の人たちが優しくて居心地は悪くないのだが、 映画としてはもう少し刺激を感じる部分が欲しかった。

  • バンオウ -盤王-<全8巻>

    バンオウ-盤王- 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:綿引智也,春夏冬画楽集英社Amazonその長い人生をかけて将棋を学んできた吸血鬼が 馴染みの将棋教室を救うためにプロ棋士たちに挑戦する話。 長生きの吸血鬼が将棋の面白さに魅せられて 何百年という時間をかけて学んできたという設定が面白く、 主人公が特別強い棋力を持つことの説得力にもつながっている。 大好きな将棋を純粋に楽しみ、 休まず努力を続ける姿も感情移入しやすい。 ルールや戦術に詳しくない初心者が読んでも問題なく、 将棋を軸にした人間ドラマを楽しめる良作。

  • 彼が二度愛したS

    彼が二度愛したS (字幕版)ヒュー・ジャックマンAmazon退屈な人生を送っていた真面目な会計士が ある男性とのやり取りをきっかけに 秘密クラブにのめり込んでいく話。 全体としては割と王道のサスペンスなのだが ジワジワと盛り上げていくストーリー展開が優秀。 不思議な魅力を持った男性と出会う導入部から 謎に包まれた秘密クラブへの関わり、 トラブルに巻き込まれる過程がスムーズで引き込まれる。 平凡な日常が徐々に緊迫感を帯びていき、 いろいろな要素がうまく結びついて 綺麗にクライマックスを迎える筋書きが楽しめる良作。

  • ラーヤと龍の王国

    ラーヤと龍の王国 (吹替版)愛吉川Amazon村の平和を守る龍の石を復活させるため、 各勢力に奪われた破片を取り返しに行く少女の話。 水や煙などを表現するグラフィックのクオリティは高いが 登場人物やストーリーに魅力がなくてに引き込まれない。 意地悪な場面が多くてストレスがたまるし、 脇役たちが仲間として同行する理由も弱い。 王道な筋書きだが、見せ方がイマイチで ご都合主義的な展開に感じてしまい、 ハッピーエンドなのにスッキリできなかった。

  • 鬼滅の刃 柱稽古編<全8話>

    テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編花江夏樹Amazon「刀鍛冶の里編」の続きで、 柱たちに指導されながら厳しい修行を行う話。 鬼殺隊を強化するためにひたすら特訓をする内容で、 敵も登場しないまま身内同士のやり取りを描く いわば中休み的な位置付けのシーズン。 とはいえ各キャラクターの個性を感じる場面が多く、 これまでのシリーズを観てきたファンなら楽しい限り。 最終決戦に向けたプロローグといった感じなので 今作だけではそこまでの興奮は得られないが、 クライマックスの盛り上がりを期待させる内容だった。 【関連作品のレビュー】 鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編(テレビアニメ) 鬼滅の刃 無限列車編(映画) …

  • 「指示通り」ができない人たち

    「指示通り」ができない人たち (日経プレミアシリーズ)作者:榎本博明日経BPAmazon職場で指示された仕事がうまくこなせない人の いろいろなパターンを紹介したもの。 顧客とのやり取りに支障をきたしたり 指示された内容を間違うミスを連発したり そもそも自分の行動を覚えていなかったりと 読んでいるだけでヒヤヒヤする事例が並んでおり、 一緒に働く同僚や上司の苦労がうかがえる内容。 そのあまりの状況を見る限り、 能力が不足しているというより 発達障害や境界知能に当てはまるように思うし、 彼らの対応には非常に苦労するだろう。 そのあたりの改善案や指導方法が読めるのかと思いきや 表面的で取ってつけたよう…

  • ゴリラ女子高生<1巻>

    ゴリラ女子高生 1 (MFC)作者:大友 しゅうまKADOKAWAAmazon飛び抜けた身体能力を誇るゴリラが 女子高生として学校生活を送るギャクマンガ。 おしゃれや恋愛に興味のある普通の女子高生を 人間離れした怪力を持つゴリラに置き換えただけだが、 全体的に笑いのノリが古くて単純すぎるのが残念。 どのエピソードも怪力と顔芸頼りなので すぐに慣れて幼稚に思えてくる。 勢いのある画力が素晴らしいだけに もっと多彩な方向で笑わせて欲しかった。

  • きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

    きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作】作者:田内 学東洋経済新報社Amazon偶然立ち寄った資産家の屋敷で お金についての概念を教わる中学生の話。 社会におけるお金の役割や働きについて 主人公である中学生が俯瞰的な視点でとらえられるよう 経済について少しずつ噛み砕いて説明する内容。 小説という形のおかげで身構えずに読むことができるが、 情景描写や心理描写が挿入される分だけ 説明が回りくどく感じる部分はある。 主人公の中学生と同様に経済について不慣れな人が お金を軸とした社会構造について理…

  • 七夕の国<1~7話>

    作品情報: https://disneyplus.disney.co.jp/program/land-of-tanabata 物体に小さな穴を開ける超能力を持つ大学生が 自分の血筋に隠された秘密に近づいていく話。 「寄生獣」の作者が新たに始めた連載マンガで あまりヒットしないまま短期間で終わってしまった作品だが、 物体が球体型にえぐられる様子や人間が惨殺される場面など 原作を忠実に映像化していてクオリティが高い。 緊迫感の薄い間の抜けた主人公と つかみどころのない筋書きのせいで序盤の引きが弱いが、 ジワジワと嫌な雰囲気が広がるにつれて面白くなってくる。 手のつけられない強大な能力が世の中を脅か…

  • 僕らの世界が交わるまで

    僕らの世界が交わるまでジュリアン・ムーアAmazonDV被害者のための施設を運営する母親と ネット配信と歌作りにのめり込む息子の 精神的な溝や衝突を描いた話。 承認欲求のせいで異性に対して空回りしたり 価値観の違う母親に腹を立てたりという 思春期の少年の言動は非常にリアリティがあるが、 その痛々しい様子に共感性羞恥心が刺激されて居心地が悪いし、 映画としてもどこに面白さを感じていいのかわからない。 ともに自分勝手な親子の姿を延々と眺めて モヤモヤした気分にさせられるばかりの作品。

  • ダークタワー

    ダークタワー (字幕版)イドリス・エルバAmazonリアリティのある悪夢に悩まされた少年が 夢で見たガンマンと出逢いつつ 言葉で人を支配する男に追われる話。 30年もかけて執筆された全7巻の長編小説が原作だからか、 本作だけでは世界観や登場人物が唐突すぎて入り込めない。 敵も味方も異世界の住民で立場や能力の説明が必要だし、 少年がどういう価値を持っているのかも伝わってこないので どういう話なのかよくわからないまま置いてけぼりを食らう。 リボルバーアクションが目を引くだけに惜しいが、 わずか1時間半の映画にまとめるには無理があったように思う。

  • アヴァロン 千年の恋

    作品情報: https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/avalon-high/313SmUQqve9E 授業の課題で「アーサー王伝説」について調べ始めた高校生が 周囲の人物が当時の関係者の生まれ変わりだと確信していく話。 主人公が恋心や意地悪な同級生に悩む学園ドラマの要素と 伝説上との現代とのつながりが明かされていくミステリーが どうにもチグハグでうまく絡み合っていない。 軸となるアーサー王伝説に精通していれば面白いのかもしれないが、 そこまで詳しくない人にとっては惹きつけられる部分が少なく、 見どころが見出せないまま話が進んでいくような印象を受けた。 【…

  • 馬刺しが食べたい

    馬刺しが食べたい (ジャンプコミックス)作者:桜井 さよる集英社Amazon何気なく描いた馬刺しの絵が 大人気になってしまった女子高生と、 その絵によってトラウマを治そうとする同級生の話。 女子高生には縁遠い馬刺しが軸になっているのも面白いが、 その絵のおかげで深刻な悩みが解決するという設定も絶妙で、 2人が真剣に努力しつつ、互いを思いやる様子が微笑ましい。 単なるインパクト狙いの内容ではなく、 話のテンポやキャラクターの魅力も含めて 非常にバランスよく仕上げられており、 満足度が高いまま清々しい読後感が得られる良作。

  • シン・レッド・ライン

    シン・レッド・ライン [Blu-ray]ショーン・ペンAmazon第2次世界大戦でのガダルカナル島において 日本兵と激戦を繰り広げたアメリカ兵を描いた話。 いつ死んでもおかしくない極限状態の中、 無茶苦茶な命令をする上官に追い立てられて 逃げ場のない兵士たちの様子が強烈。 次々と仲間を失う恐怖を追体験できる。 ただ、戦いのピークを過ぎると急に勢いが落ち、 後半の1時間は緊張感がなくなってかなり退屈だった。 全体で3時間近くもある長編だが、これなら2時間に短縮して 中盤の山場をクライマックスに持ってきた方がよかったように思う。 何に比重を置きたいのかよくわからない作品で、 せっかく俳優陣が豪華な…

  • ダイヤモンドの功罪<1~3巻>

    ダイヤモンドの功罪 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)作者:平井大橋集英社Amazonスポーツに関して生まれながらに 他を圧倒する才能を持つ小学性が 周囲との人間関係に苦労していく話。 能力のある主人公がのし上がっていく話ではなく、 大きな苦労もせず高い成果を上げてしまうことで 意図せず他者を挫折させてしまうという設定が衝撃。 スバ抜けた才能があることで経験する不幸という視点が斬新。 本人は周囲と衝突するつもりはないのに 妬みや敗北感によって不和を生む流れと 他人を思いやる優しさが裏目に出てしまう残酷な展開で、 未熟で不安定な子供たちだからこそ 打たれ弱くて繊細の様子が見ていて心苦…

  • デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い<1~4巻>

    デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)作者:平方昌宏集英社Amazon人間界に現れた最強でありながら純朴な悪魔が 人類滅亡をかけて高校生といろいろな勝負をする話。 トランプやなぞなぞ、オセロのような子供向けの遊びを題材に、 ひどく弱いくせに負けず嫌いでムキになる悪魔が 遊びの面白さと主人公の魅力に惹かれていくギャグマンガ。 同じような展開ばかりだし、すぐに飽きそうな設定なのに 悪魔のかわいいツンデレ具合を感じさせるラブコメ要素と 場を盛り上げるキャラクターをうまく使い、 ズルズルと読んでしまう不思議な魅力がある。 1話完結型で読みやすく、気楽に楽しめる良作…

  • ゴースト・ライダー

    ゴースト・ライダー (字幕版)ニコラス・ケイジAmazon過激なバイクスタントで人気を集める男性が 悪人を地獄へ送り込むゴースト・ライダーとなる話。 ドクロ姿のダークヒーローが生まれるまでの前置きが長く、 ストーリー的に意味の薄い場面を長々と見せられるのは残念。 恋愛やスタントの要素はもっとあっさりでよかったし、 変身前の人格が妙に軽くて感情移入しにくい。 ゴースト・ライダーに変身してからは映像的な迫力もあって 周囲を燃やしながら圧倒的なパワーを見せてくれるのは痛快だが、 映画としては単純で底が浅い筋書きで 炎を使った演出とバイクのデザインだけで持っている作品。

  • ダディデバディ<全3巻>

    ダディデバディ 1 (ジャンプコミックス)作者:矢野 椽大集英社Amazon子供たちを不安定にさせる魔物が見える男性が それらを倒す体操のお兄さんになる話。 普通の人には見えない魔物によって 子供たちの言動が不安定になっているという世界観が面白く、 またそれらに対抗する組織が子供向け番組の お兄さんやお姉さんという設定が斬新。 素質面で恵まれずコンプレックスを抱えながらも 持ち前の正義感や親切心で人々を助ける主人公は感情移入しやすく、 厳しい状況の中で奮起している様子に応援したい気持ちが湧く。 戦闘シーンも迫力があって魅力的だし、 盛り上げ方やキャラクターの使い方も非常にうまくて 全3巻で終わ…

  • マッチング

    マッチング土屋太鳳Amazonウェディングプランナーとして働く女性が マッチングアプリで知り合った妙な男に付きまとわれる話。 主人公を追い詰めようとする者の正体がキーとなるが、 そのあたりのミステリー要素が非常に単純で底が浅く、 登場人物が少な過ぎてミスリードが生まれないため 全体的にかなり退屈さを感じてしまう。 終盤の30分は少し流れが変わって期待させたものの 結局、猟奇殺人は刺激的なビジュアルを見せたかっただけという あまり意味のないオチに行き着いてしまって残念。 もっと予測を超える筋書きで驚かせてくれるか、 話は単純でも強烈なサイコパスぶりを見せてくれればよかったが、 長くてダラダラする…

  • レディ加賀

    レディ加賀小芝風花Amazonタップダンサーの道を諦めて地元に帰った女性が 実家の旅館を継ぐために女将の修行をするとともに 石川県の加賀温泉を盛り上げるための活動をする話。 観光地のプロモーション作品かと思ったが、 それにしては嫌なキャラクターが多くて気分が滅入る場面が多いし、 全力をかけて練習と準備をしてきたイベントのくせに 段取りや関係者の意識が低すぎてイライラする。 立派な女将になるための訓練だったはずが いつの間にかダンスショーが目的になっているし、 それが加賀温泉の盛り上がりにつながるという理屈もわからない。 落ちこぼれで何もできなかった主人公が ダンスの練習では急に仕切り始めるのも…

  • 現代語訳 学問のすすめ

    現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)作者:福澤諭吉筑摩書房Amazon福澤諭吉が明治時代に書いた「学問のすゝめ」を 現代の言葉で書き直したもの。 17回にわたって少しずつ出版されたものを1冊にまとめたものなので 新たな章に進んだあとも前述されている内容が出てくることがあるが、 福澤諭吉が一般市民に理解して欲しいことが何度も強調して描かれており、 現代にも通じる内容がかなりあって興味深い。 タイトル通り、一般市民にとっても勉強が大切であることも語られるが、 政府と国民との関係性や推奨される生き様など 学問というより人としての心得や守るべきポリシーと言える内容も多く、 福澤諭吉の芯の通った考え方…

  • マイホームヒーロー<実写映画版>

    映画 マイホームヒーロー コレクターズBlu-ray&DVDセット 3枚組 [Blu-ray]佐々木蔵之介Amazonテレビドラマ版の続編で、 前作で殺して山に埋めた遺体が発見されたことで 暴力団グループから命を狙われるようになる話。 妻の実家の宗教団体を描いた原作マンガの第2部を省略し、 第3部を映画化した構成になっているが、 回想シーンや思い悩む場面が多くて話が進まない。 また、それぞれの策略の応酬が楽しめた前作と違って 暴力的なやり取りばかりで話に深みがない。 主人公の狡猾さを感じさせるヒリヒリした面白さがなく、 敵も妙にダラダラしたやり口で脅してくるだけで テンポも緊迫感も大きく盛り下…

  • ディセンダント ライズ・オブ・レッド

    作品情報: https://disneyplus.disney.co.jp/program/descendants-the-rise-of-red 「ディセンダント3」に続くシリーズ4作目で、 ハートの女王のが起こしたクーデターを収めるため、 その娘がシンデレラの娘と協力して過去を修正する話。 前作で大団円を迎えた上に5年という年月が経ったからか 出演陣を一新した新しい展開となるが、 かわいらしく感情移入しやすい2人の主人公と 魅力的なビジュアルの世界観で一気に没入できる。 次々と披露される歌やダンスのクオリティも素晴らしく、 いろいろなアーティストのPVを眺めている気分になるほど。 そういっ…

  • ゴールデンカムイ<実写映画版>

    ゴールデンカムイ ブルーレイ&DVDセット(通常版) [Blu-ray]山﨑賢人Amazon隠された金塊の手がかりを追って 元兵士の男とアイヌの少女が旅をする話。 各キャラクターの外見や仕草、背景に映る景色まで 原作の雰囲気がかなり忠実に再現されていて、 マンガを実写化した作品の中でも満足度が高い。 アシㇼパの弓使いや身のこなしが野暮ったいのだけが残念。 登場人物が結構多いので 初見だと整理しにくいかもしれないが、 内容が面白いので見直すのも苦じゃないだろう。 全31巻のうち3巻ぐらいまでしか描けていないので先は長いが、 マンガ版やアニメ版が好きだった人にも納得できる良作。 【関連作品のレビュ…

  • 怪獣8号<1~12話>

    怪獣8号福西勝也Amazon巨大な怪獣の出現に悩まされる日本で 防衛隊員を夢見ていた男性の身体が 怪獣化するようになってしまう話。 怪獣が定期的に出現するようになった近未来で その急襲に備えた都市や組織が設計されている世界観が面白く、 飛び交う専門用語や個性的なビジュアルを味わうだけでも面白い。 人間としての意識や正義感を持ちつつ 攻撃対象であるはずの怪獣に変身できる男性が主人公だが、 その圧倒的な戦闘力によって1人で目立つ話かと思いきや 解体清掃をしていた頃の知識を活かしてサポートしたり、 隊員同士の連携を活かしたバトルが楽しめるのもいい。 過去の作品で見たような要素ばかりで構成されているが…

  • 光が死んだ夏<1~5巻>

    光が死んだ夏 1 (角川コミックス・エース)作者:モクモク れんKADOKAWAAmazon幼い頃から一緒に過ごしていた親友が 人ではない何かに入れ替わっていることに気づいた高校生の話。 親友が死に、正体不明の異形が 彼になりすましていることが冒頭で明かされる上に その異形と仲良く過ごしていく展開が斬新。 ホラーといえる雰囲気や描写はあるのだが、 同級生同士のほのぼのした雰囲気もあり、 日常を舞台にしたサスペンスといった印象。 全貌が明かされるペースが遅いのは好みが分かれるが、 少しずつ不安が大きくなっていく独特な空気感の作品。

  • 書くのがしんどい

    書くのがしんどい作者:竹村 俊助PHP研究所Amazon文章を書くことに対して抵抗や難しさを感じる人向けに どうすれば負担が軽減されるかを提案したもの。 なぜ文章を書くことが億劫に感じるか、 なぜぼんやりした文章になるのかという点において 筆者の指摘は納得できるものばかりだが、 全体的に精神論や抽象的な提案が多いので 本書を読んで書けない人が書けるようになるかは微妙。 書いてあることは間違ってないのだが、 少ないネタを薄く伸ばしたような1冊で 似たような話が何度も繰り返される「読むのがしんどい」本だった。

  • ミヨリの森

    ミヨリの森蒼井優Amazon両親が離婚したことで田舎に預けられた少女が 幼い頃に出会った森の精霊たちと再会する話。 未熟な主人公が成長していく姿を見せたいとはいえ 少女の性格が悪さが描かれる時間がやたら長く、 感情移入できないまま中盤まで行くのが辛い。 また、どこかで見たような設定と世界観とストーリーで、 本作ならではの魅力と言えるものが見当たらない。 前半はとにかくイライラさせられるし、 後半は平凡すぎて眠たくなってくる。 主人公が精霊に懐かれている理由もよくわからない。 アニメとしてのクオリティはそれほど悪くないのに 映画としてはつまらない仕上がりになってしまった凡作。

  • 処刑人2

    処刑人Ⅱ(字幕版)ショーン・パトリック・フラナリーAmazon殺された神父の復讐を果たすため、 前作の2人が新たな仲間と組んで行動を起こしていく話。 前作よりもコメディ要素が強くなったせいか、 観る側の期待とズレているように感じる。テンポも悪い。 アクションにも特に惹かれるところがなく、 スタイリッシュに見せようとして空回りしている。 登場人物が多すぎて人間関係が把握しにくいし、 作り手が演出しているドタバタが 面白さにつながっていなくて平凡な印象だった。 【関連作品のレビュー】 処刑人

  • ブスなんて言わないで<1~4巻>

    ブスなんて言わないで(1) (&Sofaコミックス)作者:とあるアラ子講談社Amazon見た目が悪いことで周囲から虐げられてきた女性が 美容研究家になった元同級生の会社で働き始める話。 自分の顔に強い劣等感を持つ主人公を中心にしつつ 美形であってもそれぞれの悩みがあることが語られ、 世の中にあるいろいろなルッキズムに対して 問題提起をしていくストーリーが斬新。 説教臭くなりそうなテーマだが 各キャラクターが魅力的で感情移入しやすく、 見た目に関するコンプレックスに対して テンポよくスッキリとした読後感が味わえる作品。

  • フォロワーさんの本当にあった怖い話<1巻>

    フォロワーさんの本当にあった怖い話作者:しろやぎ秋吾双葉社Amazonタイトル通り、SNSに寄せられた 読者の体験談をマンガにした短編集。 投稿された体験談ということで 特にオチらしいものもないエピソードばかりだが、 「洋介犬の恐怖毒本 脳に焼きつく怪異」や 「外れたみんなの頭のネジ」と同様に 日常の中に入り込んだ奇妙な出来事が追体験できる。 SNSでシェアするためか各ページが正方形にレイアウトされており、 一般的なマンガと比べて中身が少ないのは残念。 Web上で無料で読めるなら贅沢なクオリティだと思うが、 本として買うには割高に感じるボリュームだった。

  • 娘がいじめをしていました

    娘がいじめをしていました (コミックエッセイ)作者:しろやぎ 秋吾KADOKAWAAmazon小学生の娘が同級生に行っていたイジメを発端に、 親子や保護者同士の関係性が変化していく話。 イジメの被害者以上に加害者に焦点を当て、 悪行が露見してからの保護者の心理を描く。 自己解決するのが難しい子供のトラブルにおいて 保護者が怒りや訴えを代行する流れが非常にリアルで、 互いの家庭が荒れていく様子にヒヤヒヤさせられる。 自業自得の名の下に今度は加害者がどんどん追い詰められ、 被害者だけでなく世間全体から恨まれて どうにも収拾がつかなくなるのも怖い。 リアリティを重視しているのか、具体的な解決法が提示…

  • 君たちはどう生きるか

    君たちはどう生きるか [Blu-ray]山時聡真Amazon父親の再婚相手の実家にやってきた少年が 妙な青サギにつきまとわれる話。 同名の小説が作中に登場する程度で その内容と本作のストーリーにはあまり関係がないが、 冒頭から脈絡のない展開の連続で、 意味不明な世界観と独特すぎる設定の中、 何がしたいかわからないキャラクターを見せられるばかり。 ウネウネと滑らかに動く多様な集団が頻繁に登場し、 映像にジブリらしい迫力とクオリティは感じるが、 好き勝手に作ったものを混ぜ合わせたような仕上がりで、 とにかく何の話で何がゴールなのかもよくわからなかった。 ジブリ作品というだけで何を見せられても満足し…

  • すべては子どものためだと思ってた

    すべては子どものためだと思ってた (コミックエッセイ)作者:しろやぎ 秋吾KADOKAWAAmazon体が弱くて気の小さい息子を心配して いろいろとサポートする母親の話。 子供が嫌いなわけでも暴力を振るうわけでも 家庭を顧みないわけでもないのに ジワジワと「毒親」になっていく過程がとにかくリアルで、 過干渉になり、プレッシャーをかけ、 選択肢を奪って子供を追い詰めていく流れがよくわかる。 子供への愛情はあったし、普通の日常を送っていたのに 欲と不安に悩まされて道を踏み外していく様子がとにかく怖い。 サイコパスを表現する見せ方も非常にうまく、 ホラー作品としても秀逸なデキ。 家族それぞれに感情移…

  • いかなる時代環境でも利益を出す仕組み

    いかなる時代環境でも利益を出す仕組み作者:大山健太郎日経BPAmazon電化製品から調理器具、家具やペット用品まで 生活用品全般をカバーするアイリスオーヤマの 社長を50年以上も務めた現会長が 同社の経営方針を解説したもの。 いろいろな時代の変化を乗り越えてきた企業だけあって 環境やトラブルや個人のスキルに左右されない仕組み作りと 社長の考えが全社に浸透するよう徹底しているのがよくわかる。 いざというときに備えて設備稼働率を7割に保つ方針は斬新で、 残していた余力をチャンスに投入して市場を制圧する考え方は参考になる。 いい意味でも悪い意味でもブレのないワンマン経営で、 社長が信じるポリシーが常…

  • ポッド・ジェネレーション

    ポッド・ジェネレーションエミリア・クラークAmazonさまざまな技術が発展した近未来、 妊娠に伴う身体的な負担をなくすために 機械の中で子供を育てる選択をしたカップルの話。 AI技術や動植物の管理が進んだ 未来らしい世界観は非常に魅力的で、 妊娠のやり方に新たな選択肢が用意された設定が斬新。 生まれる前の赤ん坊を男女問わずに世話をして ジワジワと愛情が深まっていく展開も面白い。 ただ、映画としてどういう結末を迎えるのかと期待していたのに、 特に起伏のないまま終わってしまったのは非常に残念。 せっかく主人公たちに感情移入していたのに 自分勝手としか思えない行動を起こしたせいで 一気に気持ちが離れ…

  • 「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密

    「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密作者:足立 光WAVE出版Amazonマクドナルドでマーケティング本部長を務めた筆者が 2014年に期限切れ鶏肉使用の疑いで悪評が立った際に どういう考えと方法で復活させたかをまとめたもの。 アルバイトによる不適切な投稿で客足が遠のいたレストランの息子が たまたま知り合った筆者に相談するという小説仕立てで書かれているが、 誰の視点で書かれているのかわかりにくい文章や 意味ありげに出てきた登場人物に存在感がなさすぎたりと 小説としてはかなりイマイチな仕上がり。 ページの大部分はSNSで炎上したレストランのテコ入れではなく 筆者の…

  • 人間椅子<1997年公開映画版>

    人間椅子 [DVD]清水美砂Amazon外交官の妻に椅子職人からの奇妙な手紙が届く話。 江戸川乱歩の代表作を映像化したものだが、 実際に人間1人が入る椅子を作ると不自然に大きくなってしまうはずで そのあたりをどう表現するのかと思ったが、 非常にうまくごまかしていて感心した。 ただ、原作が割と短編なので 忠実に再現しただけでは映画として短すぎるのか、 手紙を読む妻の私生活や欲求不満を描いて ずいぶんと官能的な味付けになってしまっている。 その結果、小説版に比べてずいぶんテンポが悪く、 あまり意味のないシーンに時間を取られる印象で、 どうしても中だるみを感じてしまうのが残念。 本作を観るより原作小…

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