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金色銀色茜色 https://blog.goo.ne.jp/knjaskmstkzk

ごめんなさい。 新しい物語になっています。 和洋折中の時代を舞台にしました。

渡良瀬ワタル
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日南市
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2008/05/30

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  • 昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)10

    俺の指示に全員が従った。イヴ様を中心にして、円陣を敷いた。侍女とメイドの十六名がイヴ様を囲み、その外をエリス野田中尉とその配下の女性騎士二十名が受け持った。イヴ様が俺を見上げられた。「ニャ~ン、なにかあったの」俺は両膝を地に着けて、視線を合わせた。「嫌な連中が来ました。でも大丈夫。皆でイヴ様を守ります」近衛軍の一隊にエリス中尉配下の男性騎士二十名が拘束された。そしてこれまた別の近衛軍の一隊がこの庭園を包囲した。こちら側だったメイド二名がボルビン佐々木侯爵側に身を投じた。不可解な行動が続いた。つまり俺達は後手後手、と言う訳だ。ボルビン佐々木侯爵の一行が手前で足を止めた。メイド二名を迎え入れた。そのメイド二名がイライザとチョンボのフィギアを差し出し、得意顔で説明始めた。ここまでは聞こえないが、ボルビンの表情が...昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)10

  • 昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)9

    ☆イヴ様はまだ四才だが、多忙を極めていた。帝王学までは進んでいないが、その前の情操教育が課されていた。読み聞かせで知的好奇心を刺激し、人との関わりを学ばせる。自然との触れ合いの中で命を自覚される。音楽や絵画を通して芸術に触れさせる。神社や教会、史跡等を訪れる。加えて読み書き、足し算引き算。でも多いのは昼寝。発育に一番時間が取られていた。比べて俺は暇だ。まず授業がない。伯爵としての執務も免除された。商会長としての務めもない。王妃様案件の公休だ。自由だ、自由だ。暇がこんなに詰まらないとは思わなかった。そんな俺にイヴ様の昼寝あとの時間が割り当てられた。何かして喜ばせろと。何でも良いそうだ。遊びでも。そういう指示が一番困るのだが、文句は言わない。大人として・・・、色々と考えた末、起きて来たイヴ様に尋ねた。「今日は...昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)9

  • 昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)8

    ベティはまず先触れからの報告を聞いた。「葬儀は王妃様の到着を待って行われます」予定される参列者名が一つ一つ上げられた。この地方の親しい者達ばかり、意外性のある名前はなかった。問題はなさそうだ。ベティは死因を調べた者達に視線を転じた。「そちらはどうだったの」「子爵様は快く遺体を引き渡して下さいました」先代子爵の遺体は氷魔法使いにより冷凍保存されていた。早速解凍して貰い、派遣されたスキル持ち達が綿密に調べた。結果、毒殺と判明した。だが、葬儀前にそれを公表すると混乱を招く。そこで、彼の者達は子爵家へ申し入れをした。葬儀が終わるまで真相を一時的に秘して欲しいと。渋々ながら同意してくれたそうだ。ベティは彼の者達の表情に違和感を抱いた。何やら口を濁しているように見受けられた。隠し事があるのやも。だが、彼の者達の心情を...昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)8

  • 昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)7

    俺は別館へ戻る道すがらエリスの姿を求めた。けれど見つけられない。どこへ。答えは別館の玄関前にあった。エリスは大勢の中にいた。イヴ様とその側仕えの集団と共にいた。エリスは当然の様にイヴ様と手を繋いでいた。イヴ様の声。「ニャ~ン」猫か。イヴ様がエリスの手を振り解き、こちらへ駆け寄って来た。俺はルーティンを守った。両膝を付き、両腕を伸ばした。そこへイヴ様が満面の笑みで飛び込んで来られた。俺は素早く抱き留め、腰を上げて、高い高い。そしてイヴ様をクルリと反転させて、肩車。イヴ様の笑い声が止まらない。周囲を囲む面々も生暖かい目で俺達を見守ってくれた。気が進まないが、イヴ様から情報収集する事にした。「昨夜は王妃様とご一緒だったのですか」「ううん、お母様はおしごとでおでかけ」「カトリーヌ殿は」「お母様とごいっしょ。お仕事...昨日今日明日あさって。(どうしてこうなった)7

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