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訣別の瞬間はいつも 不意に襲ってくる。 水たまりに落ちた 紙ひこうき 爪を噛む風が とても哀れだった。 大人への扉を前にして 蓬色の髪の子供は おそろしく孤独な影を 震えながら呼び込む。
コーヒーカッップに ミルクの泡が 浮かぶころ Bossa Novaは 冷たく凍えた 心のうなじを くすぐる。 星から来た男は 孤独な島を 泡の中に根付かせて ほんのひととき 星々のもとへ帰る。 求めている魂は まだ見つからない。
雪の公園に 一日中いる ぜいたく。 意味もなく雪の写真を撮り 意味もなく雪山にダイヴし 松の枝の 落し物を拾い 知らない犬の 散歩についていく。 雪の公園に 一日中いる ぜいたく。 意味のないことを きわめるぜいたく。 遠くに 列車の言霊を聞きながら。
些細な使命を 果たすための存在。 むりやり伸ばされたり くっつき合ったり 引きちぎられたりもする クリップ達。 かみつき 絡み合い ねじ曲げられ 怒りに燃え 群れを成し 無残に バラバラにされる クリップ達。 ぼくらが 天から地上を眺める時 そこには 撒き散らされた ぼろぼろの クリップがあるばかり。
その時、ぼくは 奇妙な生き物だった。 太陽砂を体中に貼り付け ガジュマルの千の枝々に抱かれて その時、ぼくは たしかに一瞬だが 本物の神を見た、気がする。
青空の下の ビンの中の 貝殻。 窓際の 机の上の 折り紙。 夕日の 岸壁の下の 小舟。 果物の下の 黄色い紙の上の とろけるような 町。
沈む魚 浮かぶ魚。 木の根は踊り 青い満月に向かって 枝を伸ばす。 逆さに泳ぐ魚 跳ぶ魚。 饒舌なギーラを 青いステッキで殴りつけ 今宵 満月の空き部屋に 泊まる。 マングローブの空き部屋に 今宵 泊まる。
サクラは 咲く人には 咲く。 甘え合う人達には 甘く香る。 そうではない 本当の人達は この残酷な 季節の暴力を 耐えるしかない。 ただ うなだれて。
光は問う 君がこころに眠らせているもの について 光は問う なぜ君がここに居るか について 君はそのまぶしすぎる問いに対して 目をそらすことはできない なぜなら まぶたのない いきものに 光は決して容赦しないから
うみへ続く 道 ひかりの門 みずの絨毯 かぜの喉笛 おもいでの塊 果てしなく 転がりつづける たましいの Ball うみへ向かって
落ち葉は 彼女自身の 重さと温もりで ゆきの下へ 沈んでいく。 沈みながら 彼女自身の きもちを確かめるように ちいさな ちいさな ため息をつく。
目に見える青と 見えない青が 激しくぶつかりあう中 ひとは 新種の色彩に 遭遇する。 穏やかな午後の 一瞬におきる 奇跡。 その奇跡を 目の当たりにするのに そんなスピードは 必要?
鵜をモチーフにしたTシャツをつくってみました。ちょっと不気味な点が気に入ってます。
かわいいyadokariでマグカップを作ってみました。南の島の雰囲気が楽しめます。
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